JP2015129567A - 変速機のベアリング潤滑構造 - Google Patents

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Keisui Banno
渓帥 坂野
金司 丸茂
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金司 丸茂
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Abstract

【課題】 変速機の回転軸を支持するベアリングに清浄なオイルを供給して耐久性を高める。
【解決手段】 変速機Tは、第1ギヤ32および第2ギヤ30を覆うようにミッションケース11内に配置されたバッフルプレート36を備え、バッフルプレート36に、第1ギヤ32により掻き上げられて第2ギヤ30に捕捉されたオイルをベアリング34に供給するオイルガイド通路39eを形成し、オイルガイド通路39eのオイル入口部39fおよびオイル出口部39h間にオイル中の異物を除去する異物除去手段43を設けたので、オイルがベアリング34に供給される直前に異物除去手段43で異物を除去することで、異物を含まない清浄なオイルでベアリング34を潤滑して耐久性を高めることができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ミッションケースの底部に貯留したオイルを掻き上げる第1ギヤと、前記第1ギヤの上部に噛合する第2ギヤと、前記第2ギヤを支持する回転軸と、前記回転軸を前記ミッションケースに支持するベアリングと、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤを覆うように前記ミッションケース内に配置されたバッフルプレートとを備え、前記バッフルプレートに、前記第1ギヤにより掻き上げられて前記第2ギヤに捕捉されたオイルを前記ベアリングに供給するオイルガイド通路を形成した変速機のベアリング潤滑構造に関する。
ディファレンシャルギヤのディファレンシャルケース内に、上面が開放して下面がオイルフィルターで構成された箱状のフィルター本体を配置し、フィルター本体の上面から流入したオイルを下面のオイルフィルターを通過させて異物を除去するものが、下記特許文献1により公知である。
実公平01−106673号公報
ところで、上記従来のものは、フィルター本体に流入したオイルのうち、オイルフィルターを通過せずにフィルター本体の側壁上端からオーバーフローしたオイルでディファレンシャルギヤのサイドベアリングを潤滑する構造であるため、オイルフィルターを通過して異物を除去される前のオイルがサイドベアリングに供給されて耐久性を低下させる可能性があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、変速機の回転軸を支持するベアリングに清浄なオイルを供給して耐久性を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ミッションケースの底部に貯留したオイルを掻き上げる第1ギヤと、前記第1ギヤの上部に噛合する第2ギヤと、前記第2ギヤを支持する回転軸と、前記回転軸を前記ミッションケースに支持するベアリングと、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤを覆うように前記ミッションケース内に配置されたバッフルプレートとを備え、前記バッフルプレートに、前記第1ギヤにより掻き上げられて前記第2ギヤに捕捉されたオイルを前記ベアリングに供給するオイルガイド通路を形成した変速機のベアリング潤滑構造であって、前記オイルガイド通路のオイル入口部およびオイル出口部間にオイル中の異物を除去する異物除去手段を設けたことを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記オイル出口部を、前記オイル入口部に対して、前進走行時における前記第2ギヤの回転方向前方側に配置したことを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記オイルガイド通路を、前記第2ギヤの外周に沿って延びる内周壁と、前記内周壁の径方向外側に配置された外周壁との間に形成したことを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記異物除去手段はオイル中の鉄粉を吸着する第1マグネットを備え、前記第1マグネットは前記内周壁から前記オイルガイド通路内に径方向外向きに突出するとともに、径方向外端がオイルの流れ方向上流側に向かって傾斜することを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記異物除去手段はオイル中の鉄粉を吸着する第2マグネットを備え、前記第2マグネットは前記第1マグネットよりもオイルの流れ方向上流において前記外周壁から前記オイルガイド通路内に径方向内向きに突出することを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項3〜請求項5の何れか1項の構成に加えて、前記オイル出口部よりもオイルの流れ方向下流側に、前記外周壁および前記内周壁を接続して前記オイルガイド通路を塞き止める塞き止め壁を設けたことを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造が提案される。
また請求項7に記載された発明によれば、請求項6の構成に加えて、前記オイル出口部は前記ベアリングのアウターレースの内周部に開口することを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造が提案される。
また請求項8に記載された発明によれば、請求項6または請求項7の構成に加えて、前記塞き止め壁よりもオイルの流れ方向上流側の前記外周壁に、前記オイルガイド通路から余剰のオイルを排出するオイル排出孔を設けたことを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造が提案される。
また請求項9に記載された発明によれば、請求項8の構成に加えて、前記塞き止め壁は、径方向外端が径方向内端に対してオイルの流れ方向下流側に位置するように傾斜することを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造が提案される。
尚、実施の形態のドリブンプーリ軸16は本発明の回転軸に対応し、実施の形態のファイナルドライブギヤ30は本発明の第2ギヤに対応し、実施の形態のファイナルドリブンギヤ32は本発明の第1ギヤに対応し、実施の形態のボールベアリング34は本発明のベアリングに対応する。
請求項1の構成によれば、変速機は、ミッションケースの底部に貯留したオイルを掻き上げる第1ギヤと、第1ギヤの上部に噛合する第2ギヤと、第2ギヤを支持する回転軸と、回転軸をミッションケースに支持するベアリングと、第1ギヤおよび第2ギヤを覆うようにミッションケース内に配置されたバッフルプレートとを備える。バッフルプレートに、第1ギヤにより掻き上げられて第2ギヤに捕捉されたオイルをベアリングに供給するオイルガイド通路を形成し、オイルガイド通路のオイル入口部およびオイル出口部間にオイル中の異物を除去する異物除去手段を設けたので、オイルがベアリングに供給される直前に異物除去手段で異物を除去することで、異物を含まない清浄なオイルでベアリングを潤滑して耐久性を高めることができる。
また請求項2の構成によれば、オイル出口部を、オイル入口部に対して、前進走行時における第2ギヤの回転方向前方側に配置したので、第2ギヤの回転によってオイル入口部からオイル出口部に向かうオイルの流れを発生させ、オイルを異物除去手段に自動的に供給することができる。
また請求項3の構成によれば、オイルガイド通路を、第2ギヤの外周に沿って延びる内周壁と、内周壁の径方向外側に配置された外周壁との間に形成したので、第2ギヤが撥ね飛ばしたオイルが異物除去手段を通過せずに直接オイル出口部からベアリングに供給されてしまうのを、ギヤの外周を取り囲む内周壁によって阻止することができる。
また請求項4の構成によれば、異物除去手段はオイル中の鉄粉を吸着する第1マグネットを備え、第1マグネットは内周壁からオイルガイド通路内に径方向外向きに突出するとともに、径方向外端がオイルの流れ方向上流側に向かって傾斜するので、第1マグネットの手前にオイル溜まりを形成してオイル中に含まれる鉄粉を確実に吸着することができる。
また請求項5の構成によれば、異物除去手段はオイル中の鉄粉を吸着する第2マグネットを備え、第2マグネットは第1マグネットよりもオイルの流れ方向上流において外周壁からオイルガイド通路内に径方向内向きに突出するので、第1マグネットおよび第2マグネットによりラビリンスを構成し、鉄粉が第1マグネットおよび第2マグネットに吸着される機会を増加させることができる。
また請求項6の構成によれば、オイル出口部よりもオイルの流れ方向下流側に、外周壁および内周壁を接続してオイルガイド通路を塞き止める塞き止め壁を設けたので、オイルガイド通路を流れるオイルを塞き止め壁により塞き止めて軸方向に方向変換し、オイル出口部からベアリングに向けてスムーズに供給することができる。
また請求項7の構成によれば、オイル出口部はベアリングのアウターレースの内周部に開口するので、オイルガイド通路からのオイルをベアリングのアウターレースの内周部に供給して潤滑効果を高めることができる。
また請求項8の構成によれば、塞き止め壁よりもオイルの流れ方向上流側の外周壁に、オイルガイド通路から余剰のオイルを排出するオイル排出孔を設けたので、余剰のオイルがオイルガイド通路内に滞るのを防止することができる。
また請求項9の構成によれば、塞き止め壁は、径方向外端が径方向内端に対してオイルの流れ方向下流側に位置するように傾斜するので、オイルガイド通路に沿って流れるオイルのうちの余剰分を塞き止め壁によって径方向外側に案内し、外側壁面に形成したオイル排出口からスムーズに排出することができる。
ベルト式無段変速機の縦断面図(図2の1−1線断面図)。 図1の2−2線矢視図。 図1の3方向矢視図。 図3の4部拡大図。 図4の5−5線断面図。 図1の6方向矢視図。 バッフルプレートを表面側から見た斜視図。 バッフルプレートを裏面側から見た斜視図。
以下、図1〜図8に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
先ず、図1および図2に基づいてベルト式無段変速機Tの全体構造を説明する。ベルト式無段変速機Tのミッションケース11は、図示せぬエンジンに結合されるトルクコンバータケース12と、トルクコンバータケース12に結合されるミッションケース本体13とを備えており、ミッションケース11の内部に、入力軸14、ドライブプーリ軸15、ドリブンプーリ軸16およびアイドル軸17が平行に支持される。
エンジンのクランクシャフト18にトルクコンバータ19を介して接続された入力軸14に、前進用クラッチ20を介して結合可能な前進用ドライブギヤ21が相対回転自在に支持されており、この前進用ドライブギヤ21はドライブプーリ軸15に固設した前進用ドリブンギヤ22に噛合する。ドライブプーリ軸15には、後進用クラッチ23を介して結合可能な後進用ドリブンギヤ24が相対回転自在に支持されており、この後進用ドリブンギヤ24はアイドル軸17に支持したアイドルギヤ25を介して入力軸14に固設した後進用ドライブギヤ26に噛合する。
ドライブプーリ軸15に支持したドライブプーリ27と、ドリブンプーリ軸16に支持したドリブンプーリ28とが金属ベルト29で接続されており、ドライブプーリ27およびドリブンプーリ28の溝幅を変化させることでドライブプーリ軸15およびドリブンプーリ軸16間のレシオが変更可能である。
ドリブンプーリ軸16に固設したファイナルドライブギヤ30が、ディファレンシャルギヤ31のケースに固設したファイナルドリブンギヤ32に噛合しており、ディファレンシャルギヤ31から左右の車軸33,33がミッションケース11の外部に延出する。
従って、前進用クラッチ20を係合して後進用クラッチ23を係合解除すると、エンジンの駆動力は、クランクシャフト18→トルクコンバータ19→入力軸14→前進用クラッチ20→前進用ドライブギヤ21→前進用ドリブンギヤ22→ドライブプーリ軸15→ドライブプーリ27→金属ベルト29→ドリブンプーリ28→ドリブンプーリ軸16→ファイナルドライブギヤ30→ファイナルドリブンギヤ32→ディファレンシャルギヤ31→車軸33,33の経路で駆動輪に伝達され、車両を前進走行させる。
また前進用クラッチ20を係合解除して後進用クラッチ23を係合すると、エンジンの駆動力は、クランクシャフト18→トルクコンバータ19→入力軸14→後進用ドライブギヤ26→アイドルギヤ25→後進用ドリブンギヤ24→後進用クラッチ23→ドライブプーリ軸15→ドライブプーリ27→金属ベルト29→ドリブンプーリ28→ドリブンプーリ軸16→ファイナルドライブギヤ30→ファイナルドリブンギヤ32→ディファレンシャルギヤ31→車軸33,33の経路で逆回転となって駆動輪に伝達され、車両を後進走行させる。
前進走行中および後進走行中の何れの場合においても、ドライブプーリ27の溝幅を減少させてドリブンプーリ28の溝幅を増加させると、ドライブプーリ軸15およびドリブンプーリ軸16間のレシオが無段階に増加して車速が減少し、逆にドライブプーリ27の溝幅を増加させてドリブンプーリ28の溝幅を減少させると、ドライブプーリ軸15およびドリブンプーリ軸16間のレシオが無段階に減少して車速が増加する。
ドリブンプーリ軸16の右端はボールベアリング34を介してトルクコンバータケース12に支持され、ドリブンプーリ軸16の左端はボールベアリング35を介してミッションケース本体13に支持される。ミッションケース11の底部に貯留されたオイルはディファレンシャルギヤ31のケースに設けたファイナルドリブンギヤ32により掻き上げられるが、掻き上げられたオイルの飛散を防止するためのバッフルプレート36が、ディファレンシャルギヤ31の上半部およびドリブンプーリ軸16に固設したファイナルドライブギヤ30を覆うようにミッションケース本体13に固定される。
図3〜図8に示すように、2本のボルト37,38でミッションケース本体13に固定されるバッフルプレート36は合成樹脂で一体成形された部材であり、上側のドライブギヤカバー部39と下側のドリブンギヤカバー部40とを備える。上側のドライブギヤカバー部39は、ドリブンプーリ軸16の右端をトルクコンバータケース12に支持するボールベアリング34と、そのボールベアリング34に隣接する位置でドリブンプーリ軸16に固設されたファイナルドライブギヤ30とを、トルクコンバータケース12との間に挟むように配置される(図1参照)。
ドライブギヤカバー部39の中央にはドリブンプーリ軸16が貫通する円形の開口部39aが形成されており、開口部39aの上半部に、円弧状の側壁39bと、側壁39bの外周に沿って延びる外周壁39cと、側壁39bの内周の一部に沿って延びる内周壁39dとが形成される。内周壁39dは外周壁39cよりも周方向の長さが短く、側壁39b、外周壁39cおよび外周壁39cにより、ボールベアリング34側が開放する断面コ字状のオイルガイド通路39eが形成される。
ファイナルドライブギヤ30の回転方向(つまり、オイルガイド通路39e内のオイルの流れ方向)は矢印Aで示されており、回転方向の後方側に位置する内周壁39dの上流側端部に臨むようにオイルガイド通路39eのオイル入口部39f(図3、図6および図7参照)が形成され、回転方向の前方側に位置する内周壁39dの下流側端部にオイルガイド通路39eを塞き止める塞き止め壁39g(図4、図6および図7参照)が形成され、塞き止め壁39gの手前側(オイルの流れ方向上流側)にオイル出口部39h(図4、図5および図7)およびオイル排出孔39i(図4、図5および図8)が形成される。オイル出口部39hは、ボールベアリング34に向けて開放する断面コ字状のオイルガイド通路39eの下流端部分、つまり塞き止め壁39gに臨む部分に形成され、オイル排出孔39iは、塞き止め壁39gの上流側の外周壁39cにスリット状に形成される、
また隔壁39の上流側の側壁39bには板状の第1マグネット41および第2マグネット42が固定される(図4参照)。下流側に位置する第1マグネット41は、内側壁39dから径方向外側に突出するとともに、径方向外端が上流側に向かって傾斜する。上流側に位置する第2マグネット42は、外側壁39cから径方向内側に突出しており、第1マグネット41および第2マグネット42によってラビリンスが構成される。オイルガイド通路39eおよび第1、第2マグネット41,42は、本発明の異物除去手段43を構成する。
下側のドリブンギヤカバー部40は、トルクコンバータケース12との間にディファレンシャルギヤ31に設けたファイナルドリブンギヤ32の上半部を挟むように配置される半円状の側壁部40aを備えており、側壁部40aの中心には車軸33が貫通する開口部40bが形成され、側壁部40aの外周にはドライブギヤカバー部39の外周壁39cの周方向両端に接続する第1外周壁40cおよび第2外周壁40dが形成される。
側壁部40aは、第1外周壁40cおよび第2外周壁40dが形成される面と反対側の面、つまりミッションケース本体13側の面に、ミッションケース11の底部に向かって斜め下方に延びる上下2段のオイルガイド壁40e,40f(図6および図8参照)を備えており、オイルガイド壁40e,40fの上端はドライブギヤカバー部39のオイル排出孔39iに臨んでいる。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
車両が前進走行するとベルト式無段変速機Tのファイナルドリブンギヤ32がミッションケース11の内部で矢印B方向に回転するため、ミッションケース11の底部に貯留されたオイルがファイナルドリブンギヤ32によりバッフルプレート36のドリブンギヤカバー部40内に掻き上げられ、バッフルプレート36のドライブギヤカバー部39内に流入する。そのオイルはドライブギヤカバー部39内で矢印A方向に回転するファイナルドライブギヤ30に引きずられ、側壁39b、外周壁39cおよび内周壁39dで3方を囲まれたオイルガイド通路39eにオイル入口部39fから流入する。オイルガイド通路39eは側壁39bと反対側の側面がボールベアリング34側に開放しているが、ファイナルドライブギヤ30に引きずられたオイルはオイルガイド通路39eを周方向に流れるため、ボールベアリング34には殆ど流入しない。
オイルガイド通路39eの下流側に達したオイルは異物除去手段43の第1マグネット41および第2マグネット42を通過する際に、そこに含まれる鉄粉等の異物が第1マグネット41および第2マグネット42に吸着されて除去され、清浄化されたオイルは異物除去手段43の下流側の塞き止め壁39gに突き当たる。塞き止め壁39gに突き当たって塞き止めされたオイルは、周方向から軸方向に方向変換してオイル出口部39hからボールベアリング34に流入し、ボールベアリング34のアウターレース34aおよびインナーレース34b間に挟まれたボール34cを潤滑する。ボールベアリング34に流入するオイルは、その直前に異物除去手段43を通過して清浄化されたものであるため、ボールベアリング34に異物が噛み込むことが防止されて寿命が延長される。またオイル出口部39hはボールベアリング34のアウターレース34aの内周部に開口するため(図5参照)、ボールベアリング34の潤滑効果が更に高められる。
このとき、ファイナルドライブギヤ30の外周に沿って延びる内周壁39dと、内周壁39dの径方向外側に配置された外周壁39cとの間にオイルガイド通路39eを形成したので、ファイナルドライブギヤ30が撥ね飛ばしたオイルが異物除去手段43を通過せずに直接オイル出口部39hからボールベアリング34に供給されてしまうのを、ファイナルドライブギヤ30の外周を取り囲む内周壁39dによって阻止することができる。
また異物除去手段43の第1マグネット41は内周壁39dからオイルガイド通路39e内に径方向外向きに突出するとともに、径方向外端がオイルの流れ方向上流側に向かって傾斜するので(図4参照)、第1マグネット41の上流側にオイル溜まりを形成してオイル中の鉄粉を確実に吸着することができるだけでなく、異物除去手段43の第2マグネット42は第1マグネット41よりもオイルの流れ方向上流において外周壁39cからオイルガイド通路39e内に径方向内向きに突出するので、第1マグネット41および第2マグネット42でよりラビリンスを構成し、鉄粉が第1マグネット41および第2マグネット42に吸着される機会を増加させることができる。
塞き止め壁39gに突き当たって塞き止められたオイルのうち、ボールベアリング34に供給されずに余剰となったオイルは、塞き止め壁39gの上流側に開口するオイル排出孔39iを通過してバッフルプレート36のドリブンギヤカバー部40に設けられたオイルガイド壁40e,40fの上端に供給され(図6参照)、 そこからオイルガイド壁40e,40fを伝わってミッションケース11の底部に戻される。このとき、塞き止め壁39gは、径方向外端が径方向内端に対してオイルの流れ方向下流側に位置するように傾斜するので(図4参照)、オイルガイド通路39eに沿って流れるオイルのうちの余剰分は、塞き止め壁39gによって径方向外側に案内され、外側壁39cに形成されたオイル排出孔39iからスムーズに排出される。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明の異物除去手段43は実施の形態の第1、第2マグネット41,42に限定されず、任意の個数のマグネットであっても良いし、不織布等のメッシュフィルタであっても良く、マグネットおよびメッシュフィルタを併用しても良い。
また本発明の回転軸は実施の形態のドリブンプーリ軸16に限定されず、本発明の第1、第2ギヤは実施の形態のファイナルドリブンギヤ32およびファイナルドライブギヤ30に限定されるものではない。
また本発明の変速機は実施の形態のベルト式無段変速機Tに限定されるものではない。
また本発明のベアリングは実施の形態のボールベアリング34に限定されるものではない。
11 ミッションケース
16 ドリブンプーリ軸(回転軸)
30 ファイナルドライブギヤ(第2ギヤ)
32 ファイナルドリブンギヤ(第1ギヤ)
34 ボールベアリング(ベアリング)
34a アウターレース
36 バッフルプレート
39c 外周壁
39d 内周壁
39e オイルガイド通路
39f オイル入口部
39g 塞き止め壁
39h オイル出口部
39i オイル排出孔
41 第1マグネット
42 第2マグネット
43 異物除去手段

Claims (9)

  1. ミッションケース(11)の底部に貯留したオイルを掻き上げる第1ギヤ(32)と、前記第1ギヤ(32)の上部に噛合する第2ギヤ(30)と、前記第2ギヤ(30)を支持する回転軸(16)と、前記回転軸(16)を前記ミッションケース(11)に支持するベアリング(34)と、前記第1ギヤ(32)および前記第2ギヤ(30)を覆うように前記ミッションケース(11)内に配置されたバッフルプレート(36)とを備え、前記バッフルプレート(36)に、前記第1ギヤ(32)により掻き上げられて前記第2ギヤ(30)に捕捉されたオイルを前記ベアリング(34)に供給するオイルガイド通路(39e)を形成したベアリングの潤滑構造であって、
    前記オイルガイド通路(39e)のオイル入口部(39f)およびオイル出口部(39h)間にオイル中の異物を除去する異物除去手段(43)を設けたことを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造。
  2. 前記オイル出口部(39h)を、前記オイル入口部(39f)に対して、前進走行時における前記第2ギヤ(30)の回転方向前方側に配置したことを特徴とする、請求項1に記載の変速機のベアリング潤滑構造。
  3. 前記オイルガイド通路(39e)を、前記第2ギヤ(30)の外周に沿って延びる内周壁(39d)と、前記内周壁(39d)の径方向外側に配置された外周壁(39c)との間に形成したことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の変速機のベアリング潤滑構造。
  4. 前記異物除去手段(43)はオイル中の鉄粉を吸着する第1マグネット(41)を備え、前記第1マグネット(41)は前記内周壁(39d)から前記オイルガイド通路(39e)内に径方向外向きに突出するとともに、径方向外端がオイルの流れ方向上流側に向かって傾斜することを特徴とする、請求項3に記載の変速機のベアリング潤滑構造。
  5. 前記異物除去手段(43)はオイル中の鉄粉を吸着する第2マグネット(42)を備え、前記第2マグネット(42)は前記第1マグネット(41)よりもオイルの流れ方向上流において前記外周壁(39c)から前記オイルガイド通路(39e)内に径方向内向きに突出することを特徴とする、請求項4に記載の変速機のベアリング潤滑構造。
  6. 前記オイル出口部(39h)よりもオイルの流れ方向下流側に、前記外周壁(39c)および前記内周壁(39d)を接続して前記オイルガイド通路(39e)を塞き止める塞き止め壁(39g)を設けたことを特徴とする、請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の変速機のベアリング潤滑構造。
  7. 前記オイル出口部(39h)は前記ベアリング(34)のアウターレース(34a)の内周部に開口することを特徴とする、請求項6に記載の変速機のベアリング潤滑構造。
  8. 前記塞き止め壁(39g)よりもオイルの流れ方向上流側の前記外周壁(39c)に、前記オイルガイド通路(39e)から余剰のオイルを排出するオイル排出孔(39i)を設けたことを特徴とする、請求項6または請求項7に記載の変速機のベアリング潤滑構造。
  9. 前記塞き止め壁(39g)は、径方向外端が径方向内端に対してオイルの流れ方向下流側に位置するように傾斜することを特徴とする、請求項8に記載の変速機のベアリング潤滑構造。
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CN108194620A (zh) * 2017-12-30 2018-06-22 盛瑞传动股份有限公司 自动变速器及汽车
CN110886833A (zh) * 2019-11-08 2020-03-17 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 牵引齿轮箱及轨道车辆

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