JP2001074128A - 変速機の潤滑機構 - Google Patents

変速機の潤滑機構

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JP2001074128A
JP2001074128A JP24827999A JP24827999A JP2001074128A JP 2001074128 A JP2001074128 A JP 2001074128A JP 24827999 A JP24827999 A JP 24827999A JP 24827999 A JP24827999 A JP 24827999A JP 2001074128 A JP2001074128 A JP 2001074128A
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hole
transmission
transmission case
input shaft
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Minoru Kawazoe
実 河添
Shigeru Nishimura
茂 西村
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速機を大型化したり重量を増加させたりす
ることなく、パイロットニードルベアリングの寿命を大
幅に向上できる変速機の潤滑機構を提供する。 【解決手段】 ミッションケース2内のカウンタギヤ2
0〜25等により掻き上げられた潤滑油Aが、内側壁2
cの潤滑油受け部を兼ねた潤滑油樋32に沿って先端壁
2dの潤滑油孔33へ向かって流下し、潤滑油孔33を
通ってクラッチハウジング7の潤滑油路34よりインプ
ットシャフト3の油孔3cの入口に至るが、潤滑油Aが
潤滑油孔33内を通るときに底部に取り付けた半円弧形
磁石36によって潤滑油A中の異物を吸着して除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、四輪自動車や二
輪自動車などのエンジンに組み合わせて使用される変速
機の潤滑機構に関し、詳しくは、ミッションケース内の
インプットシャフトとメインシャフトとの間に介設され
たパイロットニードルベアリングに潤滑油を供給するた
めの変速機の潤滑機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、ミッションケース2
内の先端部においてインプットシャフト3のトップギヤ
12部分の基端部に設けられた中心孔3b内に、メイン
シャフト4の先端部分であるパイロット部4aが挿入さ
れ、パイロットニードルベアリング13を介して相対的
に回転自在に接続されている。パイロット部4aとその
周囲のパイロットニードルベアリング13間の潤滑機構
に関する従来技術としては、例えば、図6に示すように
インプットシャフト3のトップギヤ12部分の歯底から
パイロットニードルベアリング13が装着されている中
心孔3b内に臨ませて複数の油孔41を半径方向に穿設
するとともに、カウンタシャフト5のカウンタギヤ20
等により掻き上げられる潤滑油を受けて先端のクラッチ
ハウジング7側へ案内する油樋42を、ミッションケー
ス2の内側壁2cに設け、油樋42に連通する潤滑油孔
43をミッションケース2の先端壁2dにクラッチハウ
ジング7に臨ませて設け、インプットシャフト3のシャ
フト部3aの根元から中心孔3b内に臨ませて複数の油
孔3cを穿設している。この構造により、潤滑油Aは
トップギヤ12部の油孔41から中心孔3b内に流入す
るとともに、潤滑油Aが油樋42から潤滑油孔43お
よび油孔3cを経由して中心孔3b内に流入し、パイロ
ット部4aとその周囲のパイロットニードルベアリング
13間を潤滑する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の潤滑機構では、下記のような点で改良の余地が
ある。すなわち、パイロットニードルベアリング13
(図6)を潤滑する潤滑油中に多量の金属性の粉が混入
すると、パイロットニードルベアリング13の表面およ
び相手方のパイロット部4a(図6)の表面の摩耗が促
進されるために、変速機の寿命あるいはメンテナンスの
間隔を延ばすことが難しい。変速機において、パイロッ
トニードルベアリング13を介装しているメインシャフ
ト4のパイロット部4aは、走行中は常に負荷が作用し
ており、また面圧も高いことから潤滑油中の金属粉の影
響が大きく、メンテナンスのインターバル(期間)、と
くに潤滑油の交換時期を決定する大きな要因となり、ひ
いては変速器の寿命に大きな影響を与える。従来、潤滑
油中に金属粉が混入するのを防ぐための対策として、変
速器のオイルドレーン部に磁石を取り付けて金属粉を取
り除くことが行われているが、オイルドレーン部の付近
を循環する潤滑油だけの部分的な金属粉の除去となるた
め、変速器のとくにパイロットニードルベアリング部の
長寿命化を図ろうとすると、必ずしも十分といえない面
がある。また寿命を延長するために、例えば、パイロッ
トニードルベアリング13の外径を大きくしたり、ベア
リング13の数を増加したりすることが考えられるが、
変速器が大型化し、重量も増加するおになることから、
軽量小形化が要求される自動車用変速器としては望まし
くない。
【0004】ところで、パイロットニードルベアリング
13の表面および相手方のパイロット部4aの表面が摩
耗する大きな要因は、特にギヤの噛合部において摩耗が
発生しやすく、このときに生じる細かい金属粉の異物が
潤滑油に混入し、上記した潤滑油経路から潤滑油と
ともに異物が侵入するからである。
【0005】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、変速器を大型化したり重量の増加を招くことなく、
パイロットニードルベアリング部の寿命を大幅に向上で
きる変速機の潤滑機構を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明に係る変速機の潤滑機構は、ミッションケー
ス内のインプットシャフトとメインシャフトとの間に介
設されたパイロットニードルベアリングに潤滑油を供給
するための変速機の潤滑機構において、前記インプット
シャフトのシャフト部の該インプットシャフト基端部の
パイロットニードルベアリングを装着する中心孔に連通
する複数の油孔を穿設し、前記ミッションケース内側壁
に形成された潤滑油受け部(潤滑油通路の一部、実施例
では潤滑油樋)から前記インプットシャフトのシャフト
部に設けられた前記油孔の入口に至る潤滑油通路の途中
に、磁石を設けている。
【0007】上記の構成を有する本発明の潤滑機構によ
れば、ミッションケース内側壁の潤滑油受け部からイン
プットシャフトの油孔の入口に至る潤滑油通路に磁石を
設けたので、潤滑油に混入された異物が磁石に吸着され
て除去されるので、インプットシャフトの油孔から異物
が混入するのが防止される。この結果、異物がメインシ
ャフトのパイロット部とパイロットニードルベアリング
の間に侵入するのが阻止され、パイロット部の表面やパ
イロットニードルベアリングの表面が摩耗するのが抑止
され、変速機の寿命やメンテナンス間隔を延長すること
ができる。なお、異物は主にギヤの噛合部等が摩耗した
金属粉からなるため、磁石に吸着される。
【0008】請求項2に記載のように、前記潤滑油通路
を、前記ミッションケースの先端壁を貫通する潤滑油孔
と、前記ミッションケースの内側壁に形成され前記潤滑
油孔に向けて漸次下向きに傾斜し且つ内方へ突出して潤
滑油受け部を兼ねた潤滑油樋と、前記ミッションケース
とこの先端壁に結合されるクラッチハウジングとの間に
形成され前記潤滑油孔の出口および前記インプットシャ
フトの油孔の入口にそれぞれ連通する潤滑油路とから構
成することができる。
【0009】請求項2記載の潤滑機構によれば、ミッシ
ョンケース内のカウンタギヤ(中間歯車)等により掻き
上げられた潤滑油が、内側壁から内方突出する潤滑油受
け部を兼ねた潤滑油樋で受けられ、この潤滑油は潤滑油
樋に沿って先端壁の潤滑油孔へ向かって流下し、潤滑油
孔を通ってクラッチハウジングの潤滑油路よりインプッ
トシャフトの油孔の入口に至るが、この間に磁石によっ
て潤滑油中の異物が吸着除去される。また、潤滑油樋が
全長にわたり内方へ突出し潤滑油を受け取るので、掻き
上げられる潤滑油を必要かつ十分に受け取れる。
【0010】請求項3に記載のように、前記潤滑油孔内
の底部に、半円弧形磁石をその凹状部を上向きにして取
り付けることができる。
【0011】請求項3記載の潤滑機構によれば、クラッ
チハウジングが装着されるミッションケースの先端壁に
貫通して設けられる潤滑油孔は、孔の口径を任意に調整
できるので、比較的大きく形成することにより、半円弧
形の磁石に異物が吸着しても潤滑油の流れが阻害されに
くい。また潤滑油孔の底部に磁石を設けているので、潤
滑油中に混入した異物は沈降状態で通路(潤滑油孔)の
底部に沿って流れるので、異物を効率よく吸着する。
【0012】請求項4に記載のように、前記ミッション
ケースの外側壁より前記潤滑油樋内の最下端部付近に向
けて該側壁を貫通するネジ孔を設け、棒状磁石を先端に
連接したボルトを該棒状磁石が前記潤滑油樋内を横切る
ように前記ネジ孔に取り外し可能に螺着することが好ま
しい。
【0013】請求項4記載の潤滑機構によれば、潤滑油
樋に沿って流下する潤滑油中に混入している異物が、潤
滑油樋を横切る棒状磁石に吸着され、除去される。そし
て、棒状磁石に吸着した異物は、定期的にミッションケ
ースの外側から棒状磁石が連接されたボルトを回転させ
てネジ孔から抜き取ることにより清掃し、元の状態に戻
すことができるので、一旦磁石に吸着した異物がパイロ
ットニードルベアリング部分に流れ込んだり、磁石に吸
着した異物で潤滑油の流れが阻害されたりしない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る変速機の潤
滑機構の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】図1は本発明の実施例に係る潤滑機構を備
えた変速機を示す縦断面図、図2は図1の変速機の主要
部である潤滑機構を示す縦断面図、図3はクラッチハウ
ジングを取り外した状態のミッションケースの先端面を
示す正面図である。
【0016】図1に示すように、変速機1は、ミッショ
ンケース2内の上部にインプットシャフト(入力軸)3
とメインシャフト4(本例では出力軸を兼ねる)とを一
連にそれぞれを回動自在に備え、またメインシャフト4
の下部にカウンタシャフト5を、このカウンタシャフト
5に隣接してリバースシャフト6をそれぞれ回動自在に
備えている。ミッションケース2の先端面には、椀状の
クラッチハウジング7がボルト8により一体に取り付け
られている。インプットシャフト3は、シャフト部分3
aの先端がクラッチハウジング7内へ突き出してエンジ
ン側のベアリング(図示せず)で支承され、後端側であ
る基端側がミッションケース2の先端壁2dのベアリン
グ孔2a内に、軸受9を介して回動自在に支持されてい
る。さらに、ミッションケース2の上端には、コントロ
ールボックス10が一体に取り付けられ、コントロール
ボックス10内にギヤシフト機構11がメインシャフト
4と平行に配設されている。
【0017】インプットシャフト3の基端部周囲にトッ
プギヤ12を一体に備え、また基端面の中心部に先端へ
向けて中心孔3bが形成されている。この中心孔3b内
にパイロットニードルベアリング13が装着され、そこ
にメインシャフト4の先端部のパイロット部4aが挿入
され、メインシャフト4の先端部がパイロット部4a側
のパイロットニードルベアリング13を介装して、イン
プットシャフト3に対し相対回転可能に支持されるとと
もに、後端部(出力端側)がミッションケース2の後部
に設けられる軸受14を介して、ミッションケース2に
対し回動自在に支持されている。インプットシャフト3
のシャフト部3aの根元3eから中心孔3bに臨ませて
複数(3〜5)本の、従来例で示したものに比べてやや
大きめの油孔3cが円周方向に等間隔に穿設されてい
る。一方、従来例で示したトップギヤ12の歯底から中
心孔3bに連通する油孔(図6の符号41参照)は設け
られておらず、パイロットニードルベアリング13への
潤滑油の供給は油孔3cを介して実質的に行われる。
【0018】メインシャフト4上には、先端側から基端
側にかけて順に、オーバードライブギヤ15・サードギ
ヤ16・セカンドギヤ17・ローギヤ18・リバースギ
ヤ19が一定の間隔をあけ、それぞれニードルベアリン
グ15a〜19aを介して回動自在に配装されている。
上記の各ギヤ15〜19の側壁内周部から潤滑油孔31
を対応するニードルベアリング15a〜19aに臨ませ
て穿設している。また、カウンタシャフト5上に、イン
プットシャフト3のトップギヤ12およびメインシャフ
ト4のオーバードライブギヤ15〜リバースギヤ19に
対応するカウンタギヤ20〜25が先端側から基端側に
かけて順に且つそれぞれ一体回転可能に装着され、対応
するインプットシャフト3とメインシャフト4側の変速
ギヤ(リバースギヤ19を除く)と常に噛合している。
なお、カウンタシャフト5は、先端と後端が軸受27・
27を介してミッションケース2内に回動自在に支承さ
れている。リバース用ギヤ25はリバースシャフト6上
のリバースギヤ26と常に噛合し、リバースギヤ26は
同時にメインシャフト4上のリバースギヤ19にも噛合
している。
【0019】さらに、インプットシャフト3のトップギ
ヤ12とメインシャフト4のオーバードライブギヤ15
の間、メインシャフト4上のサードギヤ16とセカンド
ギヤ17の間およびローギヤ18とリバースギヤ19の
間には、セレクタースリーブ28・29・30がそれぞ
れ隣接するギヤ間に配設され、各セレクタースリーブ2
8〜30と各変速ギヤ12・15〜19間にシンクロナ
イザー28a・28b・29a・29b・30a・30
bが介設されている。各セレクタースリーブ28〜30
には、ギヤシフト機構11のシフトフォーク11a・1
1b・11cがそれぞれ選択的に移動可能に接続されて
いる。
【0020】上記の変速機1において、本発明の特徴部
分であるパイロットニードルベアリング13部位への潤
滑油の供給機構(潤滑機構)は、以下のように構成され
ている。
【0021】図3に示すように、ミッションケース2の
先端壁2dの両側でベアリング孔2aの中心よりやや上
部寄りに潤滑油孔33がそれぞれ貫通して穿設され、ま
たミッションケース2の両側の内側壁(内壁)2c(図
2も併せて参照)には、上方が開放され内側壁から内方
に突出した略U字状の潤滑油樋32が、図1・図2に示
すように上部の先端壁2dの後方に離れた位置から先端
壁2dの両側の潤滑油孔33に向け下向きに傾斜して形
成されている(図4も併せて参照)。すなわち、これら
の潤滑油樋32は、図3のように下側の樋部32aが全
長にわたり内方へ張り出し、上方が開放されているの
で、ギヤ等で跳ね上げられた潤滑油を集める潤滑油受け
部を形成している。ミッションケース2内には、カウン
タシャフト5上のカウンタギヤ20〜25が浸かる程度
に潤滑油が注入され、カウンタギヤ20〜25が回転す
ることによって潤滑油が上方に掻き上げられ、その一部
が潤滑油樋32で受け取られる。
【0022】図2・図3に示すように、クラッチハウジ
ング7の、ミッションケース2の先端壁面2dと接する
面には、ベアリング孔2aよりやや口径の小さい凹状の
空間部(潤滑油路)34が形成され、また空間部34か
ら両側の潤滑油孔33に向けて潤滑油通路35がそれぞ
れ形成されている。なお、空間部34には、図2のよう
にインプットシャフト3の軸受9の支持部3dが挿入さ
れるので、支持部3dの周囲が実際の潤滑油路34とし
て機能することになる。そして、本例では、両側の潤滑
油孔33内の底部に、半円弧形の磁石36がそれぞれ図
3のように嵌着されている。
【0023】上記のようにして構成された本発明の実施
例に係る潤滑機構を備えた変速機について、潤滑態様を
説明する。
【0024】図1において、ミッションケース2内に
は、上記したとおりカウンタシャフト5周囲のカウンタ
ギヤ20〜25が浸かる程度に潤滑油が注入されている
から、カウンタギヤ20〜25が回転することによって
潤滑油が上方に掻き上げられ、掻き上げられた潤滑油
は、インプットシャフト3のトップギヤ12やメインシ
ャフト4の各変速ギヤ15〜19等に供給される。各変
速ギヤ15〜19にかかった潤滑油の一部は、それぞれ
の潤滑油孔31を通って対応する各ニードルベアリング
15a〜19aに供給される。さらに、掻き上げられた
潤滑油の一部Aが図2のように潤滑油樋32上に溜り、
潤滑油樋32に沿って先端の潤滑油孔33へ向かって流
下する。そして、潤滑油孔33内を通って潤滑油Aがク
ラッチハウジング7の潤滑油通路35へ流れる時に、潤
滑油A中に混入している異物(金属粉等)が磁石36に
吸着し、潤滑油Aから除去される。この潤滑油Aは、ク
ラッチハウジング7とミッションケース2間の空間部
(潤滑油路)34を通ってインプットシャフト3の油孔
3cの入口に達し、油孔3cから中心孔3b内に流入
し、パイロット部4aおよび周囲のパイロットニードル
ベアリング13を潤滑する。潤滑油Aは全てが磁石36
の近傍を通過し、金属粉が除去されるためパイロットニ
ードルベアリング13やパイロット部4aの表面の金属
粉による摩耗が抑止されメンテナンス間隔の延長が可能
になるとともに、ひいては寿命が延長される。図4およ
び図5は他の実施例に係る潤滑機構を示すもので、図4
はミッションケースの先端側上部を拡大して示す斜視
図、図5はミッションケースの正面図および棒状磁石付
きボルトの一部を断面で表した正面図である。
【0025】図4および図5に示すように、ミッション
ケース2両側の内側壁2cの上部には、先端壁2dに対
して後方寄り(先端壁2dから離れた位置)の上端付近
から先端壁2dの潤滑油孔33にかけて漸次下向きに傾
斜する潤滑油樋32が、図5のように内方へ突出して受
け皿状に形設されている。この潤滑油樋32の最下位置
付近に、ミッションケース2の外側(外側壁)2eから
潤滑油樋32上の潤滑油通路に向けてネジ(ボルト)孔
37が貫通して穿設されている。そして、短尺のボルト
38の先端中心部に、図5のようにボルト38のネジ部
38aの外径より小径の棒状磁石39を一体に連接し、
このボルト38をネジ孔37に螺合して締め付けてい
る。なお図示は省略するが、パッキン(図示せず)をボ
ルト38の頭部38bと外側壁2eとの間に介装してい
る。一方、上記実施例で使用した半円弧形磁石36は、
潤滑油孔33から取り除いている。その他の構成につい
ては、上記実施例に共通するので、共通する構成部材を
同一の符号を用いて図中に示し説明を省略する。
【0026】さて、本実施例の潤滑機構によると、図2
のようにエンジン(図示せず)の運転中にミッションケ
ース2内に貯留された潤滑油Aがカウンタギヤ20〜2
5(図1参照)によって掻き上げられ、掻き上げられる
たびに潤滑油樋32上に潤滑油Aの一部が溜る。潤滑油
Aは潤滑油樋32に沿って先端の潤滑油孔33側へ流下
する。そして潤滑油樋32の最下位置付近において、図
5のように潤滑油A中に混入している異物(主に金属
粉)が棒状磁石39に吸着され、潤滑油A中から除去さ
れる。こうして異物が除去された潤滑油Aが、図2のよ
うに潤滑油孔33を通ってクラッチハウジング7との間
の潤滑油通路35・潤滑油路34からインプットシャフ
ト3の油孔3cの入口に達し、さらに油孔3cから中心
孔3b内に流入し、パイロット部4aおよび周囲のパイ
ロットニードルベアリング13を潤滑する。棒状磁石3
9(図5参照)には潤滑油A中の異物が徐々に吸着され
ていくが、ボルト38は図4のようにミッションケース
2の外側壁2eに設けられ、簡単に手の届く位置にある
ので、定期的にボルト38を回転して緩め、ネジ孔37
から取り外して清掃することができる。また、図5に示
すように棒状磁石39の外径はネジ孔37の口径より小
さくしてあるので、ボルト38を抜き出すときに異物が
ネジ孔37の周囲に当たって潤滑油樋32上に落下する
ことはない。
【0027】(別の実施例)上記に本発明の潤滑機構に
ついて2つの実施例を示したが、本発明は次のように実
施することもできる。
【0028】 カウンタギヤ等によって掻き上げられ
る潤滑油が受け止められたのち、インプットシャフト3
の油孔3cの入口に至る潤滑油の通路の途中であれば、
いずれの位置に磁石を配置してもよいが、望ましくは油
孔3cにできるだけ近い位置で、しかも磁石に異物が吸
着しても潤滑油の流れが阻害されない位置がよい。
【0029】 異物が吸着しても潤滑油の流れが阻害
されない位置であれば、とくに磁石を取り外し可能な構
造にする必要はないが、例えば上記した第1実施例の磁
石36と第2実施例の棒状磁石39との両磁石を組み合
わせて設けることにより、棒状磁石39で除去できなか
った異物を下流側の磁石36で除去するようにし、異物
の除去能力を向上することもできる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明に係る変速機の潤滑機構には、次のような効果が
ある。
【0031】(1) ミッションケース内側壁の潤滑油受け
部(潤滑油通路の一部)からインプットシャフトの油孔
の入口に至る潤滑油通路に磁石を設けて、潤滑油に混入
する異物を磁石で吸着して除去するようにしたので、イ
ンプットシャフトの油孔から金属粉が混入するのを防止
することができる。この結果、メインシャフトのパイロ
ット部の表面やパイロットニードルベアリングの表面の
摩耗が抑止され、変速機を大型化することなく、変速機
の寿命が従来に比べて大幅に延長される。
【0032】(2) 請求項2に記載の発明では、ミッショ
ンケース内のカウンタギヤ等により掻き上げられた潤滑
油が、内側壁の潤滑油受け部を兼ねた潤滑油樋で受けら
れ、この潤滑油は潤滑油樋に沿って先端壁の潤滑油孔へ
向かって流下し、潤滑油孔を通ってクラッチハウジング
の潤滑油路よりインプットシャフトの油孔の入口に至る
が、この間に磁石によって潤滑油中の異物が吸着除去さ
れる。
【0033】(3) 請求項3に記載の発明では、クラッチ
ハウジングが装着されるミッションケースの先端壁に貫
通して設けられる潤滑油孔は、口径を任意に調整できる
ので、比較的大きく形成することにより、半円弧形の磁
石に異物が吸着しても潤滑油の流れが阻害されにくく、
また潤滑油孔の底部に磁石を設けているので、潤滑油中
に混入した異物は沈降状態で通路(潤滑油孔)の底部に
沿って流れるので、異物を効率よく吸着することができ
る。
【0034】(4) 請求項4に記載の発明では、棒状磁石
に吸着した異物を定期的にミッションケースの外側から
棒状磁石が連接されたボルトを回転させてネジ孔から抜
き取ることにより清掃し、元の状態に戻すことができる
ので、一旦磁石に吸着した異物がパイロットニードルベ
アリング部分に流れ込んだり、磁石に吸着した異物で潤
滑油の流れが阻害されたりしない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る潤滑機構を備えた変速機
を示す縦断面図で、図3のC−C線断面図である。
【図2】図1の変速機の主要部である潤滑機構を示す縦
断面図である。
【図3】クラッチハウジングを取り外した状態のミッシ
ョンケースの先端面を示す正面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る潤滑機構におけるミ
ッションケースの先端側上部を拡大して示す先端側上方
より見た斜視図である。
【図5】図4のミッションケースの正面図および棒状磁
石付きボルトの一部を断面で表した正面図である。
【図6】従来の一般的な潤滑機構を示す縦断面図で、図
2に対応する。
【符号の説明】
1 変速機 2 ミッションケース 3 インプットシャフト(入力軸) 3b中心孔 3c潤滑油孔 4 メインシャフト 4aパイロット 5 カウンタシャフト 6 リバースシャフト 7 クラッチハウジング 10 コントロールボックス 11 ギヤシフトリンク機構 12 トップギヤ 13 パイロットニードルベアリング 15 トップギヤ 16 サードギヤ 17 セカンドギヤ 18 ローギヤ 19 リバースギヤ 15a〜19a ニードルベアリング 20〜25 カウンタギヤ 32 潤滑油樋 33 潤滑油孔 34 空間部(潤滑油路) 35 潤滑油通路 36 半円弧形磁石 37 ネジ(ボルト)孔 38 ボルト 39 棒状磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J063 AA02 AA06 AB01 AC03 BA01 BA03 BA07 BA11 BB11 BB41 BB44 CA01 CB41 CB43 CD02 CD41 CD46 CD53 XA03 XA12 XD03 XD12 XD17 XD33 XD43 XD47 XD54 XD62 XD73 XE05 XE15 XF14 3J101 AA14 AA24 AA42 AA52 AA62 AA72 BA77 CA12 CA14 FA31 FA60 GA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッションケース内のインプットシャフ
    トとメインシャフトとの間に介設されたパイロットニー
    ドルベアリングに潤滑油を供給するための変速機の潤滑
    機構において、 前記インプットシャフトのシャフト部から該インプット
    シャフトの基端部のパイロットニードルベアリングを装
    着する中心孔に連通する複数の油孔だけを穿設し、 前記ミッションケース内側壁に形成された潤滑油受け部
    から前記インプットシャフトに設けられた前記油孔の入
    口に至る潤滑油通路の途中に、磁石を設けたことを特徴
    とする変速機の潤滑機構。
  2. 【請求項2】 前記潤滑油通路が、前記ミッションケー
    スの先端壁を貫通する潤滑油孔と、前記ミッションケー
    スの内側壁に形成され前記潤滑油孔に向けて漸次下向き
    に傾斜し且つ内方へ突出して潤滑油受け部を兼ねた潤滑
    油樋と、前記ミッションケースとこの先端壁に結合され
    るクラッチハウジングとの間に形成され前記潤滑油孔の
    出口および前記インプットシャフトの油孔の入口にそれ
    ぞれ連通する潤滑油路とからなる請求項1記載の変速機
    の潤滑機構。
  3. 【請求項3】 前記潤滑油孔内の底部に、半円弧形磁石
    をその凹状部を上向きにして取り付けた請求項2記載の
    変速機の潤滑機構。
  4. 【請求項4】 前記ミッションケースの外側壁より前記
    潤滑油樋内の最下端部付近に向けて該側壁を貫通するネ
    ジ孔を設け、棒状磁石を先端に連接したボルトを該棒状
    磁石が前記潤滑油樋内を横切るように前記ネジ孔に取り
    外し可能に螺着した請求項2記載の変速機の潤滑機構。
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