JPH0752998Y2 - 機械装置の潤滑油のフィルター装置 - Google Patents

機械装置の潤滑油のフィルター装置

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JPH0752998Y2
JPH0752998Y2 JP6650391U JP6650391U JPH0752998Y2 JP H0752998 Y2 JPH0752998 Y2 JP H0752998Y2 JP 6650391 U JP6650391 U JP 6650391U JP 6650391 U JP6650391 U JP 6650391U JP H0752998 Y2 JPH0752998 Y2 JP H0752998Y2
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JP
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lubricating oil
oil
casing
filter
gear mechanism
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JP6650391U
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弘 光田
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は機械装置の潤滑油のフィ
ルター装置に関し、特にギア機構を備えた機械装置の潤
滑に供される潤滑油中の異物を効率良く除去し得る小型
且つ簡単な構成の機械装置の潤滑油のフィルター装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両の変速機や差動装置などギ
ア機構を備えた機械装置においては、ギア機構を収容す
るケーシングの下部に潤滑油を貯溜するための油溜室が
設けられ、油溜室の潤滑油は、ギア機構の作動により或
いはポンプを作動させることによりギア機構の噛合部や
摺動部など潤滑を要する機械装置の各部に供給され、そ
れらを潤滑した後油溜室に回収されるようになってい
る。前記機械装置の各部には組立加工時に発生した切粉
などが付着しており、また機械装置の作動時にはギア機
構の噛合部や摺動部などから金属摩耗粒子が発生し、こ
れら異物が混入した潤滑油を繰り返して機械装置の各部
に供給すると、機械装置の摩耗が助長されたり、機械装
置の故障を招く原因となるため、従来より、潤滑油中の
異物を除去する為のフィルター装置が種々提案され実用
化されている。例えば、実公昭63−19680号公報
には、変速機のケーシングの一方の側壁部のうちギア機
構の噛合部に略対向する部分に開口部を形成し、この開
口部を介してフィルター部材を収容した箱状のフィルタ
ー装置をケーシング内側に突出するように配設し、ギア
機構のギアの回転により油溜室から掻き上げられて落下
する潤滑油がフィルター装置を通過することにより、潤
滑油中の異物を除去するようにしたフィルター装置が記
載されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記公報に記載のフィ
ルター装置においては、ケーシングの側壁部の一部分に
だけフィルター装置が設けられているため、異物除去能
力が小さくて目詰りを生じやすく、フィルター部材の交
換又は洗浄など頻繁にフィルター装置のメインテナンス
を行わなければならないという問題がある。また、油溜
室に向って落下する潤滑油の一部しかフィルター装置を
通過しないため、異物除去効率が著しく低いという問題
がある。更に、ケーシングの側壁部に開口部を形成して
フィルター装置を配設するため、ケーシングの強度・剛
性が低下するという問題がある。加えて、箱状のフィル
ター装置をケーシングの内側に突出状に設けるには、ケ
ーシング内のスペース上の制約からケーシングを大型化
しなければならないとう問題がある。
【0004】本考案の目的は、潤滑油中の異物を効率良
く除去し得る小型且つ簡単な構成の機械装置の潤滑油の
フィルター装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案に係る機械装置の
潤滑油のフィルター装置は、少なくともギア機構と、こ
のギア機構を収容するケーシングと、このケーシングの
下部に設けた油溜室とを備えた機械装置において、前記
ケーシングの内壁部のうち油溜室の潤滑油の油面より上
方の中段部の略全周に、上方より落下する潤滑油を受け
止め且つケーシングを補強する為のL字形断面の油受け
リブを一端側から他端側へ向って傾斜状に一体形成し、
前記油受けリブのうち潤滑油が流れ着く最下部の底壁部
に開口部を形成し、前記潤滑油中の異物を除去するフィ
ルター部材を開口部を覆うように装着し、このフィルタ
ー部材をケーシングの外部より着脱できるように構成し
たものである。
【0006】
【作用】本考案に係る機械装置の潤滑油のフィルター装
置においては、ギア機構などの潤滑を要する機械装置の
各部を潤滑して落下する潤滑油は、ケーシングの内壁部
の中段部の略全周に一体形成された油受けリブに受け止
められる。油受けリブに落下した潤滑油中の大きな異物
は油受けリブの底壁部に沈殿して滞留し、小さい異物は
潤滑油とともに油受けリブ内を流れていき油受けリブの
最下部の底壁部の開口部を覆うように装着されたフィル
ター部材により除去される。異物を除去された潤滑油は
開口部から下方の油溜室に回収される。フィルター部材
により除去された異物は、機械装置の定期点検時などに
フィルター部材をケーシングから取り外してフィルター
部材を洗浄することにより除去し、油受けリブに滞留し
た異物は定期点検時又は必要に応じて除去する。このよ
うに、油受けリブをケーシングの中段部の略全周に形成
することにより、潤滑油中の大きな異物は油受けリブに
より除去され、小さな異物だけがフィルター部材で除去
されるので、フィルター部材が短期間に目詰まりするこ
とはなく、フィルター部材を頻繁に洗浄する必要もなく
なり、フィルター装置のメインテナンス性が著しく高め
られる。また、機械装置の潤滑に供せられた潤滑油は殆
ど油受けリブに受け止められて異物を除去されるので、
フィルター装置の異物の除去効率を大幅に高めることが
出来る。更に、油受けリブはケーシングを補強する為の
リブとしてケーシングと一体に小型に形成されるので、
ケーシングの強度・剛性を高めることが出来るうえフィ
ルター装置を小型且つ簡単に構成出来る。
【0007】
【考案の効果】本考案に係る機械装置の潤滑油のフィル
ター装置によれば、以上作用の項で説明したように、ケ
ーシングの中段部の略全周に油受けリブを設け、油受け
リブの最下部にフィルター部材を設けることにより、潤
滑油中の大きな異物は油受けリブにより除去され、小さ
な異物だけがフィルター部材で除去されるので、フィル
ター部材が短期間に目詰まりすることなく、フィルター
部材を頻繁に洗浄する必要もなくなり、フィルター装置
のメインテナンス性を著しく高めることが出来ること、
潤滑に供せられた潤滑油は殆ど油受けリブに受け止めら
れて異物を除去されるので、フィルター装置の異物の除
去効率を大幅に高めることが出来ること、油受けリブは
ケーシングを補強する為のリブとしてケーシングと一体
に小型に形成されるので、ケーシングの強度・剛性を高
め且つフィルター装置を小型且つ簡単に構成出来るこ
と、などの効果が得られる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、パワーショベルの変速機の潤滑
油のフィルター装置FSに本考案を適用したものであ
る。図1に示すように、変速機TMのケーシング1内に
は、ギア2〜6を有するギア機構10が収容され、ケー
シング1の下部には、潤滑油11を貯溜するための油溜
室12が設けられている。入力軸7、出力軸8、中間軸
9、各軸受及びギア2〜6の噛合部など潤滑の必要な部
位には、ギア機構10が作動したときに油溜室12の潤
滑油11がギア2で掻き上げられて供給されるととも
に、ケーシング1の外部に設けられたポンプ(図示略)
を介して油溜室12の潤滑油11が供給されるようにな
っている。尚、符号13はストレーナであり、油溜室1
2の潤滑油11はストレーナ13を介してポンプに供給
される。
【0009】図1・図2に示すように、ケーシング1の
内壁部1aのうち油溜室12の潤滑油11の油面より上
方の中段部には、L字形断面の油受けリブ15が内壁部
1aの全周に一体形成され、油受けリブ15の右部は左
部より少し高い高さレベルに形成され、油受けリブ15
の前部と後部は夫々右端側から左端側に向かって傾斜状
に形成されている。また、油受けリブ15の右部と左部
の中央部は、夫々少し高い高さレベルに形成され、これ
ら中央部から対応する前後のコーナ部の間の部分はコー
ナ部に向かって傾斜状に形成されている。図3に示すよ
うに、油受けリブ15の左部の前後のコーナ部の底壁部
15aには夫々開口部15bが形成され、前後のコーナ
部には開口部15bを覆うようにフィルター部材20が
装着されている。フィルター部材20は、開口部15b
に対応する部分が半円筒状で且つ開口部15bより左方
に延びた部分が円筒状に形成された金網からなる筒状体
21と、筒状体21の下部に装着されたフィルター22
とで構成され、フィルター22は、金属繊維、ガラス繊
維又は合成繊維などを絡み合わせて所定厚さに成形した
ものであり、粒径約5μm以上の粒子を除去し得る。
【0010】油受けリブ15の前後のコーナ部に対応す
るケーシング1には夫々取付部1bが一体形成され、各
取付部1bにはネジ孔1cが形成され、ネジ孔1cには
環状の鍔部25aを有するネジ部材25が螺着されてい
る。ネジ部材25には挿通孔25bが形成され、フィル
ター部材20の筒状体21の左部は挿通孔25bに内嵌
装着され、筒状体21の左端部は挿通孔25bより左方
に突出し、右端部は油受けリブ15の底壁部15aに係
止されている。ネジ部材25の左端部には、開口部26
aを有するナット部材26が螺着され、ナット部材26
の内側には筒状体21の左端部に当接する透明アクリル
製の点検用窓部材27が装着されている。尚、符号30
はシール部材である。
【0011】次に、前記のように構成されたフィルター
装置FSの作用について説明する。変速機TMが作動す
ると、前述のように潤滑の必要な部位に潤滑油11が供
給されるとともに、潤滑に供された潤滑油11の殆ど
は、図4に示すように、ギヤ2〜6や各軸7〜9の回転
による遠心力によりケーシング1の内壁部1a側に向か
って飛散し、その後内壁部1aを伝わって落下する。内
壁部1aを落下する潤滑油11は全て油受けリブ15で
受け止められ、その後、図2に矢印で示したように、前
後のフィルター部材20側に流れ出す。変速機TMが故
障しかかっているときなどには、ギア2〜6の噛合部や
各軸7〜9などの偏摩耗などに起因する粒径約20μm
以上の大きな摩耗粒子が発生し、この摩耗粒子は通常摩
耗により発生する粒径約10μmの大きさ摩耗粒子とと
もに潤滑油11に混入するが、潤滑油11が油受けリブ
15に受け止められ油受けリブ15に沿って流れる途中
において、潤滑油11中の大きな摩耗粒子は底壁部15
aに沈殿して滞留する。一方、潤滑油11中の小さな摩
耗粒子はフィルター部材20のフィルター22により除
去され、摩耗粒子が除去されて浄化された潤滑油11は
開口部15bから下方の油溜室12に落下して回収され
る。
【0012】変速機TMの定期点検時などに点検用窓部
材27からフィルター22の前記摩耗粒子などを含む異
物の蓄積状態が点検され、フィルター22が機能しない
ほど異物が蓄積している場合には、フィルター部材20
をケーシング1から取り外してフィルター22の洗浄を
行う。フィルター部材20は、ナット部材26をネジ部
材25から取り外した後左方に引き抜くことにより簡単
に取り外される。また、油受けリブ15に滞留した異物
は定期点検時又は必要に応じて除去する。このように、
油受けリブ15をケーシング1の内壁部1aの中段部の
全周に形成することにより、潤滑油11に混入した大き
な異物は油受けリブ15により除去され、小さな異物だ
けがフィルター22により除去されるので、フィルター
22が短期間に目詰まりすることはなく、フィルター2
2を頻繁に洗浄したり交換する必要もなくなるので、フ
ィルター装置FSのメインテナンス性が著しく高められ
る。また、変速機TMの潤滑に供せられた潤滑油11は
殆ど油受けリブ15に受け止められて異物を除去される
ので、フィルター装置FSの異物の除去効率を大幅に高
めることが出来る。更に、油受けリブ15はケーシング
を補強する為のリブとしてケーシング1と一体に小型に
形成されるので、ケーシング1の強度・剛性を高めるこ
とが出来るうえフィルター装置FSを小型且つ簡単に構
成出来る。尚、前記フィルター装置FSは、変速機TM
以外にエンジン、ディフェレンシャル装置、或いはギア
機構を備えた種々の加工機械などに適用出来ることは勿
論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】変速機の要部切欠側面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【符号の簡単な説明】
TM 変速機 FS フィルター装置 1 ケーシング 1a 内壁部 10 ギア機構 11 潤滑油 12 油溜室 15 油受けリブ 15a 底壁部 15b 開口部 20 フィルター部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともギア機構と、このギア機構を
    収容するケーシングと、このケーシングの下部に設けた
    油溜室とを備えた機械装置において、 前記ケーシングの内壁部のうち油溜室の潤滑油の油面よ
    り上方の中段部の略全周に、上方より落下する潤滑油を
    受け止め且つケーシングを補強する為のL字形断面の油
    受けリブを一端側から他端側へ向って傾斜状に一体形成
    し、 前記油受けリブのうち潤滑油が流れ着く最下部の底壁部
    に開口部を形成し、 前記潤滑油中の異物を除去するフィルター部材を開口部
    を覆うように装着し、このフィルター部材をケーシング
    の外部より着脱できるように構成したことを特徴とする
    機械装置の潤滑油のフィルター装置。
JP6650391U 1991-07-25 1991-07-25 機械装置の潤滑油のフィルター装置 Expired - Lifetime JPH0752998Y2 (ja)

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JPH0512832U JPH0512832U (ja) 1993-02-19
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