JP2595004Y2 - 動力伝達装置における軸受部の給油構造 - Google Patents
動力伝達装置における軸受部の給油構造Info
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- JP2595004Y2 JP2595004Y2 JP1991071202U JP7120291U JP2595004Y2 JP 2595004 Y2 JP2595004 Y2 JP 2595004Y2 JP 1991071202 U JP1991071202 U JP 1991071202U JP 7120291 U JP7120291 U JP 7120291U JP 2595004 Y2 JP2595004 Y2 JP 2595004Y2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案はトランスミッション等
の動力伝達装置において回転軸を受承する軸受を潤滑す
るための給油構造に関する。
の動力伝達装置において回転軸を受承する軸受を潤滑す
るための給油構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えばミッションケース内ではそ
の底部に潤滑用のオイルが溜められており、このオイル
が歯車の回転により掻き挙げられて上部に飛散され、こ
の飛散されたオイルを軸受部に設けられた給油通路に導
き、回転軸の軸心に供給して軸受けの潤滑をなすように
構成されている。
の底部に潤滑用のオイルが溜められており、このオイル
が歯車の回転により掻き挙げられて上部に飛散され、こ
の飛散されたオイルを軸受部に設けられた給油通路に導
き、回転軸の軸心に供給して軸受けの潤滑をなすように
構成されている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
給油構造では、歯車同士の噛み合いや、ギヤシフト系の
噛み合い時に生ずるバリ等の鉄粉や液体パッキン等の夾
雑物が飛散したオイルに紛れ込んで給油通路を経て軸受
部内に入り込み、このため軸受寿命が低下し、或いはベ
アリング騒音を発生させる問題点を有していた。
給油構造では、歯車同士の噛み合いや、ギヤシフト系の
噛み合い時に生ずるバリ等の鉄粉や液体パッキン等の夾
雑物が飛散したオイルに紛れ込んで給油通路を経て軸受
部内に入り込み、このため軸受寿命が低下し、或いはベ
アリング騒音を発生させる問題点を有していた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案の動力伝達装置における軸受部の給油構造
は、歯車の掻き上げによる飛沫油を軸受に支持された回
転軸の軸心穴に導くための給油通路を軸受の軸方向端面
に設けた動力伝達装置の軸受部の給油構造であって、前
記給油通路内に、前記回転軸の軸心穴に隙間を形成して
挿入される軸心穴よりも小径の挿入筒部と、軸心穴より
も大径の集油部とを備えたオイルチャンネルを装着し、
前記集油部は、前記軸受の軸方向端面に隣接状態で配置
される円板部分と、該円板部分の外周からその全周に亘
り鍔状に張り出す外周突部とからなり、前記円板部分の
裏面側には前記軸受のアウターレースに当接して軸受の
軸方向端面との間に隙間を形成する環状のフランジ部が
突出形成され、前記外周突部の開放面側には、フィルタ
ーが開放面の全面を覆って一体で取付られ、前記集油部
の内下部には、潤滑油の円滑な流れを行わせるための湾
曲状の案内プレートが一体で取付られていることであ
る。
め、本考案の動力伝達装置における軸受部の給油構造
は、歯車の掻き上げによる飛沫油を軸受に支持された回
転軸の軸心穴に導くための給油通路を軸受の軸方向端面
に設けた動力伝達装置の軸受部の給油構造であって、前
記給油通路内に、前記回転軸の軸心穴に隙間を形成して
挿入される軸心穴よりも小径の挿入筒部と、軸心穴より
も大径の集油部とを備えたオイルチャンネルを装着し、
前記集油部は、前記軸受の軸方向端面に隣接状態で配置
される円板部分と、該円板部分の外周からその全周に亘
り鍔状に張り出す外周突部とからなり、前記円板部分の
裏面側には前記軸受のアウターレースに当接して軸受の
軸方向端面との間に隙間を形成する環状のフランジ部が
突出形成され、前記外周突部の開放面側には、フィルタ
ーが開放面の全面を覆って一体で取付られ、前記集油部
の内下部には、潤滑油の円滑な流れを行わせるための湾
曲状の案内プレートが一体で取付られていることであ
る。
【０００５】
【作用】本考案において、オイルチャンネルを経て軸心
穴に至った潤滑油は軸心穴と挿入筒部との隙間より円板
部分と軸受の軸方向端面との間に導かれ、軸受の回転部
分の潤滑が良好に行われる。また、集油部の内下部には
案内プレートが一体で取付られているため、潤滑油の集
油部から挿入筒部に至る円滑な流れを行わせることがで
きる。また、オイルに紛れ込んで給油通路内に入り込ん
だ鉄粉等の夾雑物は、回転軸の軸心穴に至る以前に、オ
イルチャンネルに設けられたフィルターにより捕えら
れ、それ以上の侵入が阻まれる。また、フィルターは大
径の集油部に取り付けられているので、捕獲面積が大き
く、さらにはオイルチャンネルに一体で取付けられてい
るので給油通路に別個のフィルターを設ける必要がなく
なり、かつ給油通路内への取付が容易となる。
穴に至った潤滑油は軸心穴と挿入筒部との隙間より円板
部分と軸受の軸方向端面との間に導かれ、軸受の回転部
分の潤滑が良好に行われる。また、集油部の内下部には
案内プレートが一体で取付られているため、潤滑油の集
油部から挿入筒部に至る円滑な流れを行わせることがで
きる。また、オイルに紛れ込んで給油通路内に入り込ん
だ鉄粉等の夾雑物は、回転軸の軸心穴に至る以前に、オ
イルチャンネルに設けられたフィルターにより捕えら
れ、それ以上の侵入が阻まれる。また、フィルターは大
径の集油部に取り付けられているので、捕獲面積が大き
く、さらにはオイルチャンネルに一体で取付けられてい
るので給油通路に別個のフィルターを設ける必要がなく
なり、かつ給油通路内への取付が容易となる。
【０００６】
【実施例】次にこの考案の一実施例による動力伝達装置
における軸受部の給油構造を添付の図面を参照して説明
する。
における軸受部の給油構造を添付の図面を参照して説明
する。
【０００７】図１及び図２に斜視図及び断面図でそれぞ
れ示したオイルチャンネル１は、図３及び図４に示した
トランスミッションの回転軸２を受承する軸受３を潤滑
するために設けられた給油通路４内に装着されるもの
で、樹脂又は鋼板により形成され、回転軸２の軸心穴５
に挿入される該軸心穴５よりも小径の挿入筒部６と、軸
心穴５よりも大径の集油部７とを備えている。集油部７
は軸受３の軸方向端面に隣接状態で配置される円板部分
８と該円板部分８の外周からその全周に亘り鍔状に張り
出す外周突部９とからなっており、円板部分８の裏面側
には第２図に示すように環状のフランジ部８ａが突出形
成され、また外周突部９の開放面側には、フェルト，樹
脂或いは金網等からなるフィルター１０がかしめ、或い
は嵌め込み等により、開放面の全面を覆って一体で取付
られている。また、集油部７の内下部には、潤滑油の集
油部７から挿入筒部６に至る円滑な流れを行わせるため
の湾曲状の案内プレート１１が一体で取付られている。
れ示したオイルチャンネル１は、図３及び図４に示した
トランスミッションの回転軸２を受承する軸受３を潤滑
するために設けられた給油通路４内に装着されるもの
で、樹脂又は鋼板により形成され、回転軸２の軸心穴５
に挿入される該軸心穴５よりも小径の挿入筒部６と、軸
心穴５よりも大径の集油部７とを備えている。集油部７
は軸受３の軸方向端面に隣接状態で配置される円板部分
８と該円板部分８の外周からその全周に亘り鍔状に張り
出す外周突部９とからなっており、円板部分８の裏面側
には第２図に示すように環状のフランジ部８ａが突出形
成され、また外周突部９の開放面側には、フェルト，樹
脂或いは金網等からなるフィルター１０がかしめ、或い
は嵌め込み等により、開放面の全面を覆って一体で取付
られている。また、集油部７の内下部には、潤滑油の集
油部７から挿入筒部６に至る円滑な流れを行わせるため
の湾曲状の案内プレート１１が一体で取付られている。
【０００８】次に上記オイルチャンネル１の給油通路４
への取付構造を図３及び図４を参照してさらに詳しく説
明すると、給油通路４は、ミッションケース１２に一体
形成された軸受３の取付部１３に形成され、軸受３の上
部において上向きに開口する入口１４ａを有する油路１
４を含んでおり、該油路１４から回転軸２の軸心穴５を
経て、該回転軸２に半径方向で形成された油穴１５から
軸受部外に至る通路として形成されている。オイルチャ
ンネル１は挿入筒部６が回転軸２の軸心穴５に挿入さ
れ、集油部７が油路１４側に位置した状態で取付られて
いる。挿入筒部６は回転軸２の軸心穴５よりも小径であ
るため、その内周面との間に隙間を形成しており、また
集油部７の円板部分８はその裏面のフランジ部８ａが軸
受３のアウターレース３ａに当接して、軸受３の軸方向
端面との間に隙間を形成している。このため、オイルチ
ャンネル１を経て軸心穴５に至った潤滑油は軸心穴５と
挿入筒部６との間より円板部分８と軸受３の軸方向端面
との間に導かれ、軸受３の回転部分の潤滑が行われるよ
うになっている。
への取付構造を図３及び図４を参照してさらに詳しく説
明すると、給油通路４は、ミッションケース１２に一体
形成された軸受３の取付部１３に形成され、軸受３の上
部において上向きに開口する入口１４ａを有する油路１
４を含んでおり、該油路１４から回転軸２の軸心穴５を
経て、該回転軸２に半径方向で形成された油穴１５から
軸受部外に至る通路として形成されている。オイルチャ
ンネル１は挿入筒部６が回転軸２の軸心穴５に挿入さ
れ、集油部７が油路１４側に位置した状態で取付られて
いる。挿入筒部６は回転軸２の軸心穴５よりも小径であ
るため、その内周面との間に隙間を形成しており、また
集油部７の円板部分８はその裏面のフランジ部８ａが軸
受３のアウターレース３ａに当接して、軸受３の軸方向
端面との間に隙間を形成している。このため、オイルチ
ャンネル１を経て軸心穴５に至った潤滑油は軸心穴５と
挿入筒部６との間より円板部分８と軸受３の軸方向端面
との間に導かれ、軸受３の回転部分の潤滑が行われるよ
うになっている。
【０００９】給油通路４への潤滑油の供給経路を図４を
参照してさらに説明すると、同図に示すように、ミッシ
ョンケース１２の底部には潤滑油Ｏが溜められており、
この潤滑油Ｏ中には回転軸２の下方に配置された図示し
ない回転軸に取り付けられた歯車Ａの下部が浸漬されて
いる。この歯車Ａには回転軸２に取り付けられた歯車Ｂ
が噛み合っており、歯車Ｂはさらに回転軸２の上方に配
置された図示しない回転軸に取り付けられた歯車Ｃと噛
み合っている。潤滑油Ｏはこれらの歯車Ａ，Ｂ，Ｃの回
転に伴ってミッションケース１２の底部から掻き挙げら
れて上方に飛散され、この飛散された潤滑油Ｏが取付部
１３に形成された油路１４の入口１４ａに入り込むよう
になっている。
参照してさらに説明すると、同図に示すように、ミッシ
ョンケース１２の底部には潤滑油Ｏが溜められており、
この潤滑油Ｏ中には回転軸２の下方に配置された図示し
ない回転軸に取り付けられた歯車Ａの下部が浸漬されて
いる。この歯車Ａには回転軸２に取り付けられた歯車Ｂ
が噛み合っており、歯車Ｂはさらに回転軸２の上方に配
置された図示しない回転軸に取り付けられた歯車Ｃと噛
み合っている。潤滑油Ｏはこれらの歯車Ａ，Ｂ，Ｃの回
転に伴ってミッションケース１２の底部から掻き挙げら
れて上方に飛散され、この飛散された潤滑油Ｏが取付部
１３に形成された油路１４の入口１４ａに入り込むよう
になっている。
【００１０】次に上記実施例の作用に関し説明すると、
先に述べたように、歯車Ａ，Ｂ，Ｃの回転に伴って潤滑
油Ｏが入口１４ａを経て、給油通路４の一部を形成する
油路１４内に導かれる。潤滑油Ｏはこれよりオイルチャ
ンネル１を経て回転軸２の軸心穴５に至るわけである
が、オイルチャンネル１の集油部７の外周突部９の開放
面側には、フィルタ１０ーが取り付けられており、この
ため、潤滑油Ｏ内に混入する鉄粉等の夾雑物はフィルタ
１０ーにより軸心穴５側への侵入が阻まれる。従って、
この軸心穴５と挿入筒部６との間より円板部分８と軸受
３の軸方向端面との間に至る潤滑油Ｏには鉄粉等の夾雑
物が含まれず、軸受３の回転部分の潤滑を清澄な潤滑油
Ｏにより行うことができる。このため軸受３の寿命の低
下、或いはベアリング騒音の発生を防止できる。なお、
このような清澄な潤滑油Ｏは軸心穴５から回転軸２に半
径方向で形成された油穴１５を経て図示しない他部分の
潤滑に供された後ミッションケース１２の底部に落下し
て再びそこに溜められる。
先に述べたように、歯車Ａ，Ｂ，Ｃの回転に伴って潤滑
油Ｏが入口１４ａを経て、給油通路４の一部を形成する
油路１４内に導かれる。潤滑油Ｏはこれよりオイルチャ
ンネル１を経て回転軸２の軸心穴５に至るわけである
が、オイルチャンネル１の集油部７の外周突部９の開放
面側には、フィルタ１０ーが取り付けられており、この
ため、潤滑油Ｏ内に混入する鉄粉等の夾雑物はフィルタ
１０ーにより軸心穴５側への侵入が阻まれる。従って、
この軸心穴５と挿入筒部６との間より円板部分８と軸受
３の軸方向端面との間に至る潤滑油Ｏには鉄粉等の夾雑
物が含まれず、軸受３の回転部分の潤滑を清澄な潤滑油
Ｏにより行うことができる。このため軸受３の寿命の低
下、或いはベアリング騒音の発生を防止できる。なお、
このような清澄な潤滑油Ｏは軸心穴５から回転軸２に半
径方向で形成された油穴１５を経て図示しない他部分の
潤滑に供された後ミッションケース１２の底部に落下し
て再びそこに溜められる。
【００１１】また、フィルター１０は大径の集油部７に
取り付けられているので、捕獲面積が大きく、このた
め、捕獲性能が向上するとともに捕獲された鉄粉等の夾
雑物による捕獲性能の低下を防止できる。なお、例えば
自動車用手動トランスミッションの場合に潤滑油Ｏに混
在する夾雑物の量は約１００ｍｇ程度であり、捕獲され
た夾雑物が油路１４内でフィルター１０の前部に沈澱状
態で溜まっても捕獲性能には殆ど影響がない。さらにフ
ィルター１０はオイルチャンネル１に一体で取付けられ
ているので給油通路４に別個のフィルターを設ける必要
がなくなり、かつ給油通路４内への取付が容易となる。
取り付けられているので、捕獲面積が大きく、このた
め、捕獲性能が向上するとともに捕獲された鉄粉等の夾
雑物による捕獲性能の低下を防止できる。なお、例えば
自動車用手動トランスミッションの場合に潤滑油Ｏに混
在する夾雑物の量は約１００ｍｇ程度であり、捕獲され
た夾雑物が油路１４内でフィルター１０の前部に沈澱状
態で溜まっても捕獲性能には殆ど影響がない。さらにフ
ィルター１０はオイルチャンネル１に一体で取付けられ
ているので給油通路４に別個のフィルターを設ける必要
がなくなり、かつ給油通路４内への取付が容易となる。
【００１２】
【考案の効果】本考案は、歯車の掻き上げによる飛沫油
を軸受に支持された回転軸の軸心穴に導くための給油通
路を軸受の軸方向端面に設けた動力伝達装置の軸受部の
給油構造であって、前記給油通路内に、前記回転軸の軸
心穴に隙間を形成して挿入される軸心穴よりも小径の挿
入筒部と、軸心穴よりも大径の集油部とを備えたオイル
チャンネルを装着し、前記集油部は、前記軸受の軸方向
端面に隣接状態で配置される円板部分と、該円板部分の
外周からその全周に亘り鍔状に張り出す外周突部とから
なり、前記円板部分の裏面側には前記軸受のアウターレ
ースに当接して軸受の軸方向端面との間に隙間を形成す
る環状のフランジ部が突出形成され、前記外周突部の開
放面側には、フィルターが開放面の全面を覆って一体で
取付られ、前記集油部の内下部には、潤滑油の円滑な流
れを行わせるための湾曲状の案内プレートが一体で取付
られていることにより、オイルチャンネルを経て軸心穴
に至った潤滑油は軸心穴と挿入筒部との隙間より円板部
分と軸受の軸方向端面との間に導かれ、軸受の回転部分
の潤滑が良好に行われる。また、集油部の内下部には案
内プレートが一体で取付られているため、潤滑油の集油
部から挿入筒部に至る円滑な流れを行わせることができ
る。また、潤滑油に紛れ込んで給油通路内に入り込んだ
鉄粉等の夾雑物は、オイルチャンネルに設けられたフィ
ルターにより捕えられるため軸受の回転部分の潤滑を清
澄な潤滑油でおこなうことができ、軸受寿命の低下及び
ベアリング騒音の発生を防止できる。またフィルターは
大径の集油部に取り付けられているので、捕獲面積が大
きく、このため捕獲性能が向上するとともに捕獲された
鉄粉等の夾雑物による捕獲性能の低下を防止できる。さ
らに、フィルターはオイルチャンネルに一体で取付けら
れているので給油通路に別個のフィルターを設ける必要
がなくなり、かつ給油通路内への取付が容易となる利点
を有する。
を軸受に支持された回転軸の軸心穴に導くための給油通
路を軸受の軸方向端面に設けた動力伝達装置の軸受部の
給油構造であって、前記給油通路内に、前記回転軸の軸
心穴に隙間を形成して挿入される軸心穴よりも小径の挿
入筒部と、軸心穴よりも大径の集油部とを備えたオイル
チャンネルを装着し、前記集油部は、前記軸受の軸方向
端面に隣接状態で配置される円板部分と、該円板部分の
外周からその全周に亘り鍔状に張り出す外周突部とから
なり、前記円板部分の裏面側には前記軸受のアウターレ
ースに当接して軸受の軸方向端面との間に隙間を形成す
る環状のフランジ部が突出形成され、前記外周突部の開
放面側には、フィルターが開放面の全面を覆って一体で
取付られ、前記集油部の内下部には、潤滑油の円滑な流
れを行わせるための湾曲状の案内プレートが一体で取付
られていることにより、オイルチャンネルを経て軸心穴
に至った潤滑油は軸心穴と挿入筒部との隙間より円板部
分と軸受の軸方向端面との間に導かれ、軸受の回転部分
の潤滑が良好に行われる。また、集油部の内下部には案
内プレートが一体で取付られているため、潤滑油の集油
部から挿入筒部に至る円滑な流れを行わせることができ
る。また、潤滑油に紛れ込んで給油通路内に入り込んだ
鉄粉等の夾雑物は、オイルチャンネルに設けられたフィ
ルターにより捕えられるため軸受の回転部分の潤滑を清
澄な潤滑油でおこなうことができ、軸受寿命の低下及び
ベアリング騒音の発生を防止できる。またフィルターは
大径の集油部に取り付けられているので、捕獲面積が大
きく、このため捕獲性能が向上するとともに捕獲された
鉄粉等の夾雑物による捕獲性能の低下を防止できる。さ
らに、フィルターはオイルチャンネルに一体で取付けら
れているので給油通路に別個のフィルターを設ける必要
がなくなり、かつ給油通路内への取付が容易となる利点
を有する。
【図１】本考案の一実施例による動力伝達装置における
軸受部の給油構造に利用されるオイルチャンネルの斜視
図である。
軸受部の給油構造に利用されるオイルチャンネルの斜視
図である。
【図２】図１に示したオイルチャンネルの断面図であ
る。
る。
【図３】図１に示したオイルチャンネルの軸受部への取
付状態を示す動力伝達装置の要部の断面図である。
付状態を示す動力伝達装置の要部の断面図である。
【図４】図３のＶ−Ｖ線から見た動力伝達装置の断面図
である。
である。
１ オイルチャンネル ２ 回転軸 ３ 軸受 ４ 給油通路 ５ 軸心穴 ６ 挿入筒部 ７ 集油部 １０ フィルター Ａ，Ｂ，Ｃ 歯車
Claims (1)
- 【請求項１】 歯車の掻き上げによる飛沫油を軸受に支
持された回転軸の軸心穴に導くための給油通路を軸受の
軸方向端面に設けた動力伝達装置の軸受部の給油構造で
あって、前記給油通路内に、前記回転軸の軸心穴に隙間
を形成して挿入される軸心穴よりも小径の挿入筒部と、
軸心穴よりも大径の集油部とを備えたオイルチャンネル
を装着し、前記集油部は、前記軸受の軸方向端面に隣接
状態で配置される円板部分と、該円板部分の外周からそ
の全周に亘り鍔状に張り出す外周突部とからなり、前記
円板部分の裏面側には前記軸受のアウターレースに当接
して軸受の軸方向端面との間に隙間を形成する環状のフ
ランジ部が突出形成され、前記外周突部の開放面側に
は、フィルターが開放面の全面を覆って一体で取付ら
れ、前記集油部の内下部には、潤滑油の円滑な流れを行
わせるための湾曲状の案内プレートが一体で取付られて
いることを特徴とする動力伝達装置の軸受部の給油構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991071202U JP2595004Y2 (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | 動力伝達装置における軸受部の給油構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991071202U JP2595004Y2 (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | 動力伝達装置における軸受部の給油構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0514728U JPH0514728U (ja) | 1993-02-26 |
| JP2595004Y2 true JP2595004Y2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=13453856
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991071202U Expired - Fee Related JP2595004Y2 (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | 動力伝達装置における軸受部の給油構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2595004Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11837940B2 (en) | 2021-03-08 | 2023-12-05 | Nidec Corporation | Transmission mechanism device and drive device |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4691265B2 (ja) * | 2001-04-18 | 2011-06-01 | 本田技研工業株式会社 | 潤滑油供給構造 |
| US7767084B2 (en) * | 2005-07-21 | 2010-08-03 | Nok Corporation | Oil strainer |
| JP4898653B2 (ja) * | 2007-12-27 | 2012-03-21 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 車両用動力伝達装置 |
| JP4898654B2 (ja) | 2007-12-27 | 2012-03-21 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 車両用動力伝達装置 |
| FR3001019B1 (fr) * | 2013-01-14 | 2016-05-13 | Renault Sa | Agencement pour la lubrification de deux trains d'engrenages voisins etages verticalement |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0456253U (ja) * | 1990-09-21 | 1992-05-14 |
-
1991
- 1991-08-08 JP JP1991071202U patent/JP2595004Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11837940B2 (en) | 2021-03-08 | 2023-12-05 | Nidec Corporation | Transmission mechanism device and drive device |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0514728U (ja) | 1993-02-26 |
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