JP2020012506A - ベルト式の無段変速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】オイルポンプによる潤滑油の供給がない牽引走行時に、ピニオンギアを潤滑できるようにする【解決手段】ベルト式の無段変速機1は、エンジン2の回転駆動力の伝達系路上で、トルクコンバータ3とバリエータ5との間に設けられて、トルクコンバータ3を介して入力されるエンジン2の回転駆動力を、順回転または逆回転でバリエータ5に入力する前後進切替装置4と、バリエータ5の出力回転がファイナルギア64を介して入力されると共に、入力された回転を駆動輪7、7側に伝達する差動装置62と、を有する。変速機ケース10に、ファイナルギア64が掻き上げた潤滑油OLを前後進切替装置4まで導く油路(第1油路16、第2油路18)が設けられている。油路で導かれた潤滑油OLは、第2油路18が連絡する排出口11bから、前後進切替装置4に向けて排出される。【選択図】図2
Description
本発明は、前後進切替装置付きのベルト式の無段変速機に関する。
特許文献1には、前後進切替装置付きのベルト式の無段変速機が開示されている。
前後進切替装置は、前進クラッチと、後進ブレーキと、遊星歯車機構とを有している。
ベルト式の無段変速機では、前後進切替装置の前進クラッチが締結されると、トルクコンバータを介して遊星歯車機構に入力されたエンジンの回転駆動力が、順回転でバリエータ(変速機構部)に入力される。
後進ブレーキが締結されると、トルクコンバータを介して遊星歯車機構に入力されたエンジンの回転駆動力が、反転されてバリエータ(変速機構部)に入力される。
ベルト式の無段変速機では、前後進切替装置の前進クラッチが締結されると、トルクコンバータを介して遊星歯車機構に入力されたエンジンの回転駆動力が、順回転でバリエータ(変速機構部)に入力される。
後進ブレーキが締結されると、トルクコンバータを介して遊星歯車機構に入力されたエンジンの回転駆動力が、反転されてバリエータ(変速機構部)に入力される。
バリエータ(変速機構部)に入力された回転駆動力は、所望の変速比で変速された後、リダクションギア、ファイナルギア、差動装置を介して、駆動輪が連結された駆動軸に伝達される。
遊星歯車機構は、サンギアと、サンギアの外周を囲むリングギアと、サンギアの外周とリングギアの内周に噛合するピニオンギアと、ピニオンギアを支持するキャリアと、を有している。
無段変速機を搭載した車両の牽引走行時には、駆動輪の回転が、駆動軸、差動装置、ファイナルギア、リダクションギア、変速機構部(バリエータ)の順番で伝達されて、遊星歯車機構まで入力される。
無段変速機を搭載した車両の牽引走行時には、駆動輪の回転が、駆動軸、差動装置、ファイナルギア、リダクションギア、変速機構部(バリエータ)の順番で伝達されて、遊星歯車機構まで入力される。
遊星歯車機構のピニオンギアは、キャリアに設けたピニオン軸にニードルベアリングを介して支持されている。ピニオン軸には、ピニオンギアに潤滑油を供給するための潤滑油路が設けられており、エンジンの駆動時には、潤滑油路から排出される潤滑油で、ピニオンギアが潤滑される。
車両の牽引走行時には、駆動輪側から入力される回転により、遊星歯車機構のピニオンギアが、自転しながら回転軸周りに公転する。
ここで、潤滑油が、エンジン駆動されるオイルポンプの吐出圧から調整される場合、牽引走行時にはエンジンが停止しているので、ピニオンギアには潤滑油が供給されない。
ここで、潤滑油が、エンジン駆動されるオイルポンプの吐出圧から調整される場合、牽引走行時にはエンジンが停止しているので、ピニオンギアには潤滑油が供給されない。
牽引走行時にピニオンギアが自転しながら回転軸周りに公転すると、ピニオンギアは、当該ピニオンギアの質量に応じた遠心力が入力されて高速で回転する。
しかしながら、牽引走行時には、ピニオンギアへの潤滑油の供給が停止しているので、ピニオンギアが無潤滑状態で回転する結果、ニードルベアリングに焼き付きが生じる可能性がある。
しかしながら、牽引走行時には、ピニオンギアへの潤滑油の供給が停止しているので、ピニオンギアが無潤滑状態で回転する結果、ニードルベアリングに焼き付きが生じる可能性がある。
そこで、オイルポンプによる潤滑油の供給がない牽引走行時に、ピニオンギアを潤滑できるようにすることが求められている。
本発明は、
一対のプーリにベルトが巻き掛けられたバリエータと、
駆動源の回転駆動力の伝達経路上で、トルクコンバータと前記バリエータとの間に設けられて、前記トルクコンバータを介して入力される前記駆動源の回転駆動力を、順回転または逆回転で前記バリエータに入力する前後進切替装置と、
前記バリエータの出力回転がファイナルギアを介して入力されると共に、入力された回転を駆動輪側に伝達する差動装置と、を有するベルト式の無段変速機において、
変速機ケースに、前記ファイナルギアが掻き上げた潤滑油を前記前後進切替装置まで導く油路を設けた構成とした。
一対のプーリにベルトが巻き掛けられたバリエータと、
駆動源の回転駆動力の伝達経路上で、トルクコンバータと前記バリエータとの間に設けられて、前記トルクコンバータを介して入力される前記駆動源の回転駆動力を、順回転または逆回転で前記バリエータに入力する前後進切替装置と、
前記バリエータの出力回転がファイナルギアを介して入力されると共に、入力された回転を駆動輪側に伝達する差動装置と、を有するベルト式の無段変速機において、
変速機ケースに、前記ファイナルギアが掻き上げた潤滑油を前記前後進切替装置まで導く油路を設けた構成とした。
本発明によれば、ファイナルギアは、無段変速機を搭載した車両の牽引走行時にも回転して、変速機ケース内の潤滑油を掻き上げる。変速機ケースに油路を設けて、ファイナルギアが掻き上げた潤滑油が、油路を通って前後進切替装置まで導かれるようにしたことで、オイルポンプによる潤滑油の供給がない牽引走行時に、前後進切替装置が備えるピニオンギアを潤滑できる。
以下、発明の実施形態を、車両用のベルト式の無段変速機1の場合を例に挙げて説明する。
図1は、ベルト式の無段変速機1を搭載した車両Vの概略図である。
図1は、ベルト式の無段変速機1を搭載した車両Vの概略図である。
図1に示すように、ベルト式の無段変速機1を搭載した車両Vの駆動系は、エンジン2と、トルクコンバータ3と、前後進切替装置4と、バリエータ5(変速機構部)と、終減速機構6と、駆動輪7、7と、を有している。
トルクコンバータ3は、トルク増大機能を有する流体伝動装置である。エンジン2からトルクコンバータ3に入力された回転(回転駆動力)は、出力軸31を介して前後進切替装置4側に伝達される。
出力軸31の径方向外側には、メカオイルポンプMOPが設けられている。メカオイルポンプMOPは、回転伝達機構8を介して伝達されるエンジンの回転駆動力で駆動される。
回転伝達機構8は、出力軸31に固定されたドライブスプロケット81と、メカオイルポンプMOPの出力軸に連結されたドリブンスプロケット82と、ドライブスプロケット81とドリブンスプロケット82とに巻き掛けられたチェーン80と、を有している。
回転伝達機構8は、出力軸31に固定されたドライブスプロケット81と、メカオイルポンプMOPの出力軸に連結されたドリブンスプロケット82と、ドライブスプロケット81とドリブンスプロケット82とに巻き掛けられたチェーン80と、を有している。
出力軸31がエンジン2の回転駆動力で回転すると、ドライブスプロケット81と、ドリブンスプロケット82と、チェーン80とを介して、メカオイルポンプMOP側に回転が伝達されて、メカオイルポンプMOPが駆動される。
メカオイルポンプMOPが駆動されると、メカオイルポンプMOPは、オイルパン内のオイルを吸引、加圧して、油圧制御回路(図示せず)に供給する。油圧制御回路(図示せず)では、バリエータ5や締結要素の作動用の油圧が調圧されると共に、摩擦締結要素や回転体を潤滑するための潤滑油が調整される。
前後進切替装置4は、前進クラッチ41と、後進ブレーキ42と、遊星歯車機構43と、を有している。
前後進切替装置4では、前進クラッチ41が締結されると、トルクコンバータ3側から入力された回転が順回転でバリエータ5に出力される。後進ブレーキ42が締結されると、トルクコンバータ3側から入力された回転が逆回転でバリエータ5に出力される。
前後進切替装置4では、前進クラッチ41が締結されると、トルクコンバータ3側から入力された回転が順回転でバリエータ5に出力される。後進ブレーキ42が締結されると、トルクコンバータ3側から入力された回転が逆回転でバリエータ5に出力される。
バリエータ5は、入力軸55(第1軸:回転軸X1)回りに回転するプライマリプーリ51と、出力軸56(第2軸:回転軸X2)回りに回転するセカンダリプーリ52と、ベルト53と、を有している。ベルト53は、一対のプーリ(プライマリプーリ51、セカンダリプーリ52)に巻き掛けられている。
バリエータ5では、プライマリプーリ51とセカンダリプーリ52におけるベルト53の巻掛け半径を変更することで、前後進切替装置4側から入力された回転が、所望の変速比で変速されて、終減速機構6側に出力される。
終減速機構6は、カウンタ軸61(第3軸:回転軸X3)と、差動装置62と、を有する。
差動装置62のデフケース63には、リング状のファイナルギア64がボルトで固定されており、ファイナルギア64は、カウンタ軸61側のリダクションギア65に、回転伝達可能に噛合している。
差動装置62のデフケース63には、リング状のファイナルギア64がボルトで固定されており、ファイナルギア64は、カウンタ軸61側のリダクションギア65に、回転伝達可能に噛合している。
バリエータ5の出力軸56の回転は、カウンタ軸61を介して、デフケース63に伝達される。
そして、デフケース63に伝達された回転は、最終的に、デフケース63と一体に回転する駆動軸66、66を介して、駆動輪7、7に伝達される。
駆動軸66、66の回転軸X4は、無段変速機1における第4軸である。
そして、デフケース63に伝達された回転は、最終的に、デフケース63と一体に回転する駆動軸66、66を介して、駆動輪7、7に伝達される。
駆動軸66、66の回転軸X4は、無段変速機1における第4軸である。
ベルト式の無段変速機1を搭載した車両Vが、エンジン2の駆動力で走行している際には、エンジン2の回転駆動力が、トルクコンバータ3、前後進切替装置4、バリエータ5、終減速機構6を介して、駆動輪7、7に伝達される。
ベルト式の無段変速機1を搭載した車両が、エンジン2を停止させた状態で牽引されている際には、駆動輪7、7の回転が、終減速機構6、バリエータを介して、前後進切替装置4まで伝達される。
ここで、ベルト式の無段変速機1を搭載した車両の牽引走行時には、メカオイルポンプMOPが駆動されないため、メカオイルポンプMOPによる潤滑油の供給がない。
そのため、駆動輪7、7側から伝達される回転で回転する回転体は、潤滑されない状態で回転する。
そのため、駆動輪7、7側から伝達される回転で回転する回転体は、潤滑されない状態で回転する。
そのため、前後進切替装置4の遊星歯車機構43では、各回転要素(サンギア44、リングギア45、ピニオンギア46:図3参照)が無潤滑状態で回転する。
本件発明者は、エンジン2が停止している状態での車両Vの牽引走行時に、ファイナルギア64が、駆動輪7、7側から伝達する回転で回転して、変速機ケース10(図2参照)内の潤滑油OLを掻き上げることに着目した。
そして、メカオイルポンプMOPによる潤滑油の供給がない牽引走行時に、前後進切替装置4に潤滑油が供給されるようにするために、以下のような構成を採用した。
(a)変速機ケース10に、ファイナルギア64が掻き上げた潤滑油OLを、前後進切替装置4まで誘導する油路(第1油路16、第2油路18:図2参照)を設ける。
(b)前後進切替装置4に、油路(第1油路16、第2油路18)から供給された潤滑油OLで、前後進切替装置4の回転要素を潤滑できるようにするための油受け部474(図3参照)を設ける。
(a)変速機ケース10に、ファイナルギア64が掻き上げた潤滑油OLを、前後進切替装置4まで誘導する油路(第1油路16、第2油路18:図2参照)を設ける。
(b)前後進切替装置4に、油路(第1油路16、第2油路18)から供給された潤滑油OLで、前後進切替装置4の回転要素を潤滑できるようにするための油受け部474(図3参照)を設ける。
以下、メカオイルポンプMOPによる潤滑油の供給がない牽引走行時に、前後進切替装置4まで潤滑油OLを供給するために採用した構成を説明する。
図2は、変速機ケース10に設けた潤滑油OLの油路(第1油路16、第2油路18)を説明する図である。図2の(a)は、変速機ケース10をトルクコンバータ(図示せず)側から見た図である。図2の(b)は、(a)におけるA−A断面図である。
なお、図2の(a)では、説明の便宜上、紙面手前側の端面にハッチングを付して示している。さらに、図2の(a)では、回転軸X4周り回転するファイナルギア64と、ファイナルギア64が噛合するリダクションギア65を仮想線で示している。
図2は、変速機ケース10に設けた潤滑油OLの油路(第1油路16、第2油路18)を説明する図である。図2の(a)は、変速機ケース10をトルクコンバータ(図示せず)側から見た図である。図2の(b)は、(a)におけるA−A断面図である。
なお、図2の(a)では、説明の便宜上、紙面手前側の端面にハッチングを付して示している。さらに、図2の(a)では、回転軸X4周り回転するファイナルギア64と、ファイナルギア64が噛合するリダクションギア65を仮想線で示している。
図2の(a)に示すように、変速機ケース10のトルクコンバータ側の面では、環状壁15の内側に、前記した前後進切替装置4と終減速機構6とが収容されるようになっている。
環状壁15は、変速機ケース10の外周に沿って設けられている。環状壁15の紙面手前側の端面は、回転軸X1に直交する平坦面となっており、この平坦面には、トルクコンバータを収容するハウジング(図示せず)の周縁部が接合されて、ボルト(図示せず)で固定される。そのため、環状壁15には、周方向に間隔をあけて複数のボルト孔15aが設けられている。
環状壁15は、変速機ケース10の外周に沿って設けられている。環状壁15の紙面手前側の端面は、回転軸X1に直交する平坦面となっており、この平坦面には、トルクコンバータを収容するハウジング(図示せず)の周縁部が接合されて、ボルト(図示せず)で固定される。そのため、環状壁15には、周方向に間隔をあけて複数のボルト孔15aが設けられている。
図2の(b)に示すように、変速機ケース10では、環状壁15の内側の空間が、中間壁部17により2つに区画されている。回転軸X1方向における中間壁部17を境にした一方側(左側)が、前記したバリエータ5の収容部(空間S1)となっており、他方側(右側)が、前記した前後進切替装置4と終減速機構6の収容部(空間S2)となっている。
図2の(a)に示すように、中間壁部17には、複数の支持孔11a、12a、13a、14aが設けられている。
これら支持孔11a、12a、13a、14aのうち、支持孔11a、12a、14aは貫通孔であり、残りの支持孔13aは有底の支持孔である。
これら支持孔11a、12a、13a、14aのうち、支持孔11a、12a、14aは貫通孔であり、残りの支持孔13aは有底の支持孔である。
変速機ケース10の中間壁部17には、支持孔11a、12a、14aを囲む筒状の支持壁11、12、14と、支持孔13aを囲む有底筒状の支持壁13が設けられている。
支持壁11(支持筒)の内周では、プライマリプーリ51の軸部(入力軸55)が、ベアリングBを介して回転可能に支持される。
支持壁14(支持筒)の内周では、終減速機構6のデフケース63が、ベアリングBを介して回転可能に支持される。
支持壁14(支持筒)の内周では、終減速機構6のデフケース63が、ベアリングBを介して回転可能に支持される。
前記したようにデフケース63の外周には、リング状のファイナルギア64が固定されており、このファイナルギア64には、前記したカウンタ軸61のリダクションギア65が噛合している。
無段変速機1を搭載した車両V(図1参照)がエンジン2の駆動力で走行している際には、バリエータ5側から変速された出力回転が、ファイナルギア64を介してデフケース63に入力される。
この際にファイナルギア64が、デフケース63と一体に図中時計回り方向CWに回転して、変速機ケース10内の潤滑油OLを、リダクションギア65側の上方に掻き上げるようになっている。
変速機ケース10においてリダクションギア65は、車両Vにおける無段変速機1の設置状態を基準とした鉛直線方向で、ファイナルギア64の上方に位置している。
この際にファイナルギア64が、デフケース63と一体に図中時計回り方向CWに回転して、変速機ケース10内の潤滑油OLを、リダクションギア65側の上方に掻き上げるようになっている。
変速機ケース10においてリダクションギア65は、車両Vにおける無段変速機1の設置状態を基準とした鉛直線方向で、ファイナルギア64の上方に位置している。
また、無段変速機1を搭載した車両V(図1参照)が、エンジン2を停止させた状態で牽引されている際には、駆動輪7、7の回転が、終減速機構6、バリエータ5を介して、前後進切替装置4まで伝達される。
この際にも、ファイナルギア64は、デフケース63と一体に図中時計回り方向CWに回転して、変速機ケース10内の潤滑油OLを、リダクションギア65側の上方に掻き上げるようになっている。
この際にも、ファイナルギア64は、デフケース63と一体に図中時計回り方向CWに回転して、変速機ケース10内の潤滑油OLを、リダクションギア65側の上方に掻き上げるようになっている。
変速機ケース10では、ファイナルギア64が掻き上げた潤滑油OLを前後進切替装置4まで誘導する誘導路が設けられており、この誘導路は、環状壁15の内周に沿って弧状に設けられた第1油路16と、変速機ケース10内を径方向に延びる第2油路18と、を有している。
第1油路16は、第2軸(回転軸X2)を囲む支持壁12と、第3軸(回転軸X3)を囲む支持壁13が設けられた領域の環状壁15側(外周側)に設けられている。
第1油路16は、環状壁15の内周に沿って、支持壁13の支持壁11とは反対側(図中左側)の側方から、支持壁12の上方を迂回して、支持壁11を所定間隔で囲む環状壁19の上方まで及ぶ範囲に設けられている。
第1油路16は、環状壁15の内周に沿って、支持壁13の支持壁11とは反対側(図中左側)の側方から、支持壁12の上方を迂回して、支持壁11を所定間隔で囲む環状壁19の上方まで及ぶ範囲に設けられている。
第1油路16における潤滑油OLの流入口16aは、ファイナルギア64の回転軸X4方向から見て、ファイナルギア64の外周と交差する接線Lmよりも外側に位置している。この状態で流入口16aは、開口を、ファイナルギア64の回転方向CWにおける下流側から上流側に開口を向けて設けられている。第1油路16の流入口16aは、ファイナルギア64の外周を囲むバッフルプレートの弧状壁75が存在しない領域で、ファイナルギア64の外周に開口を向けて設けられている。
そのため、ファイナルギア64で掻き上げられてリダクションギア65に向かう潤滑油OLの一部が、第1油路16内に積極的に流入できるようになっている。
第1油路16における第2油路18との接続口16bは、環状壁19の上方で、紙面手前側に開口している。この開口は、変速機ケース10にトルクコンバータのハウジングを接合した際に、ハウジングにより封止されるようになっている。
図2の(b)に示すように変速機ケース10では、第1油路16における接続口16b側の領域は、回転軸X1に沿う向きで、中間壁部17まで及んで設けられている。
第1油路16の接続口16bは、中間壁部17内を径方向に延びる第2油路18に連通している。この第2油路18は、第1油路16と、支持壁11に設けた排出口11bとを連通させている。
図3の(a)に示すように、支持壁11において排出口11bは、前後進切替装置4の遊星歯車機構43のピニオン軸471に対向する端面11cに開口している。この端面11cは、回転軸X1に直交する平坦面である。
第1油路16の接続口16bは、中間壁部17内を径方向に延びる第2油路18に連通している。この第2油路18は、第1油路16と、支持壁11に設けた排出口11bとを連通させている。
図3の(a)に示すように、支持壁11において排出口11bは、前後進切替装置4の遊星歯車機構43のピニオン軸471に対向する端面11cに開口している。この端面11cは、回転軸X1に直交する平坦面である。
そのため、ファイナルギア64で掻き上げられて第1油路16内に流入した潤滑油OLは、第2油路18を通って排出口11bから遊星歯車機構43のピニオン軸471に向けて排出されるようになっている。
図3は、ベルト式の無段変速機1が備える前後進切替装置4を説明する図である。図3の(a)は、前後進切替装置4の遊星歯車機構43周りを説明する図である。図3の(b)は、ピニオン軸471に設けた油受け部474周りを説明する図である。
前記したように、前後進切替装置4は、前進クラッチ41と、後進ブレーキ42と、遊星歯車機構43と、を有している(図3の(a)参照)。
変速機ケース10の内部では、遊星歯車機構43から見て、駆動源側(図中右側)に、前進クラッチ41が設けられており、前進クラッチ41の外径側に後進ブレーキ42が設けられている。
変速機ケース10の内部では、遊星歯車機構43から見て、駆動源側(図中右側)に、前進クラッチ41が設けられており、前進クラッチ41の外径側に後進ブレーキ42が設けられている。
前進クラッチ41は、クラッチドラム48の周壁部482の内周にスプライン嵌合したドリブンプレート411と、クラッチハブ49の円筒状の周壁部492の外周にスプライン嵌合したドライブプレート412と、油圧により回転軸X1方向にストロークするピストン413と、を有している。
クラッチドラム48は、回転軸X1方向から見てリング状を成す底壁部481と、底壁部481の外周を全周に亘って囲む外側の周壁部482と、底壁部481の内周を全周に亘って囲む内側の周壁部483と、を有している。
内側の周壁部483は、回転軸X1に沿う円筒状を成しており、この周壁部483は、筒状の支持壁部9に、図示しないバリエータ5(変速機構部)側から(図3の(a)における左側)から外挿されている。支持壁部9は、変速機ケース10側の固定部材である。
内側の周壁部483は、回転軸X1に沿う円筒状を成しており、この周壁部483は、筒状の支持壁部9に、図示しないバリエータ5(変速機構部)側から(図3の(a)における左側)から外挿されている。支持壁部9は、変速機ケース10側の固定部材である。
この状態においてクラッチドラム48は、変速機ケース10側の固定部材である支持壁部9で、回転軸X1回りの回転が許容された状態で支持されている。
内側の周壁部483の先端には、支持壁部9を迂回して内径側(回転軸X1側)に延びる連結部484が設けられており、この連結部484の内径側は、トルクコンバータ3の出力軸31(図1参照)にスプライン嵌合している。
前記したようにトルクコンバータ3の出力軸31は、エンジン2の回転駆動力が入されて回転軸X1回りに回転する。
そのため、出力軸31が回転軸X1回りに回転すると、この出力軸31にスプライン嵌合したクラッチドラム48が、出力軸31と一体に回転軸X1回りに回転するようになっている。
そのため、出力軸31が回転軸X1回りに回転すると、この出力軸31にスプライン嵌合したクラッチドラム48が、出力軸31と一体に回転軸X1回りに回転するようになっている。
クラッチドラム48の周壁部482の内径側には、クラッチハブ49が設けられている。クラッチハブ49は、筒状の周壁部492と、周壁部492の一端から内径側に延びる円板部491とを有している。断面視においてクラッチハブ49は、有底円筒形状を成している。
変速機ケース内においてクラッチハブ49と、クラッチドラム48は、互いの開口を対向させた向きで、回転軸X1方向で組み付けられている。この状態においてクラッチハブ49は、クラッチドラム48の周壁部482の内側に収容されている。
変速機ケース内においてクラッチハブ49と、クラッチドラム48は、互いの開口を対向させた向きで、回転軸X1方向で組み付けられている。この状態においてクラッチハブ49は、クラッチドラム48の周壁部482の内側に収容されている。
クラッチハブ49では、円板部491の内径側の端部491aが、サンギア44の側面44aに溶接されており、サンギア44とクラッチハブ49は、回転軸X1周りの周方向の相対回転が規制された状態で、互いに連結されている。
後進ブレーキ42は、ドリブンプレート421と、ドライブプレート422と、ピストン423と、を有している。ドリブンプレート421は、変速機ケース10の内周にスプライン嵌合している。ドライブプレート422は、遊星歯車機構43のキャリア47が備える筒壁部479の外周にスプライン嵌合している。
筒壁部479は、円板状の支持板478の外周から、クラッチドラム48側に延びており、クラッチドラム48の周壁部482の外周を所定間隔で囲んでいる。
筒壁部479の先端479aは、クラッチドラム48の底壁部481の近傍まで及んでおり、この先端479a側の外周にドライブプレート422がスプライン嵌合している。
筒壁部479の先端479aは、クラッチドラム48の底壁部481の近傍まで及んでおり、この先端479a側の外周にドライブプレート422がスプライン嵌合している。
前後進切替装置4の遊星歯車機構43は、バリエータ5(変速機構部)の入力軸55と一体に回転するサンギア44と、クラッチドラム48と一体に回転するリングギア45と、サンギア44の外周とリングギア45の内周に噛合したピニオンギア46と、を有している。
ピニオンギア46は、ニードルベアリングNBを介して、ピニオン軸471で支持されている。このピニオン軸471の両端は、キャリア47の円板状の支持板477、478で支持されている。この状態で、ピニオン軸471の端部471a、471bは、支持板477、478の表面に露出している。
遊星歯車機構43では、サンギア44および/またはリングギア45が回転軸X1回りに回転すると、ピニオン軸471で支持されたピニオンギア46が、ピニオン軸471の中心軸Xa回りに自転しながら、中心軸Xaに対して平行な回転軸X1周りに公転する。
遊星歯車機構43では、サンギア44および/またはリングギア45が回転軸X1回りに回転すると、ピニオン軸471で支持されたピニオンギア46が、ピニオン軸471の中心軸Xa回りに自転しながら、中心軸Xaに対して平行な回転軸X1周りに公転する。
図3の(b)に示すように、ピニオン軸471の内部には潤滑油路472が設けられている。潤滑油路472は、ピニオン軸471の内部を中心軸Xa方向に貫通している。
潤滑油路472の長手方向(図中、左右方向)の中央部には、径方向に延びる潤滑油路473(油孔)が設けられている。潤滑油路473は、ピニオン軸471の外周と、潤滑油路472とを連通させている。
潤滑油路472の長手方向(図中、左右方向)の中央部には、径方向に延びる潤滑油路473(油孔)が設けられている。潤滑油路473は、ピニオン軸471の外周と、潤滑油路472とを連通させている。
潤滑油路472の長手方向の一端と他端には、拡径部472a、472bが設けられている。拡径部472a、472bでは、ピニオン軸471の一方の端部471aと他方の端部471bに向かうにつれて、潤滑油路472の内径が広くなっている。
無段変速機1を搭載した車両の走行時には、内径側(回転軸X1側)から供給される潤滑油OLが、潤滑油路472に流入する。潤滑油路472に流入した潤滑油OLが、潤滑油路473から径方向外側に排出されることで、ピニオンギア46を支持するニードルベアリングNBが潤滑される。
変速機ケース10では、ピニオン軸471の一方の端部471aに対向する位置に、ベアリングBの支持壁11(支持筒)が位置している(図3の(a)参照)。支持壁11では、ピニオン軸471に対向する部位に排出口11bが開口している。
この排出口11bには、前記した誘導路(第1油路16、第2油路18:図2参照)を通って、ファイナルギア64が掻き上げた潤滑油OLが供給されるようになっている。
この排出口11bには、前記した誘導路(第1油路16、第2油路18:図2参照)を通って、ファイナルギア64が掻き上げた潤滑油OLが供給されるようになっている。
図3の(b)に示すように、ピニオン軸471の一方の端部471aには、排出口11bから排出された潤滑油OLの受け部(油受け部474)が設けられている。
油受け部474は、ピニオン軸471の一方の端部471aから支持壁11側(図中、左側)に延びる第1壁部475を有している。
油受け部474は、ピニオン軸471の一方の端部471aから支持壁11側(図中、左側)に延びる第1壁部475を有している。
第1壁部475は、ピニオン軸471の中心軸Xaよりも回転軸X1側(図中、下側)を、中心軸Xaに沿う向きで設けられている。
第1壁部475は、拡径部472aの周縁に沿う略弧状に形成されており、第1壁部475の内側(中心軸Xa側の面)に、排出口11bから排出されて回転軸X1方向(図中、下方向)側に向かう潤滑油OLが衝突するようになっている。
第1壁部475は、拡径部472aの周縁に沿う略弧状に形成されており、第1壁部475の内側(中心軸Xa側の面)に、排出口11bから排出されて回転軸X1方向(図中、下方向)側に向かう潤滑油OLが衝突するようになっている。
第1壁部475の支持壁11側(図中、左側)の先端には、中心軸Xaに直交する向きで設けられた第2壁部476が設けられている。第2壁部476は、第1壁部475の先端から中心軸Xa側(図中、上側)に延びており、第2壁部476の先端476aは、支持壁11の排出口11bよりも、回転軸X1側(図中、下側)に位置している。
第1壁部475と第2壁部476とを有する油受け部474は、断面視において略L字形状を成している。
第1壁部475と第2壁部476とを有する油受け部474は、断面視において略L字形状を成している。
本実施形態にかかる無段変速機1での誘導路(第1油路16、第2油路18)と、油受け部474の作用を説明する。
無段変速機1を搭載した車両が、エンジン2を停止させた状態で牽引されている際には、駆動輪7、7の回転が、終減速機構6、バリエータ5を介して、前後進切替装置4まで伝達される。
無段変速機1を搭載した車両が、エンジン2を停止させた状態で牽引されている際には、駆動輪7、7の回転が、終減速機構6、バリエータ5を介して、前後進切替装置4まで伝達される。
この状態において、終減速機構6に含まれるファイナルギア64は、駆動輪7、7側から入力される回転で回転しており、変速機ケース10内の潤滑油OLが、ファイナルギア64により掻き上げられている。
変速機ケース10では、ファイナルギア64の上方の領域に、第1油路16が設けられており、この第1油路16の流入口16aは、ファイナルギア64の外周に開口を向けている(図2の(a)参照)。
そのため、ファイナルギア64で掻き上げられてリダクションギア65に向かう潤滑油OLの一部が、第1油路16内に積極的に流入する。
そのため、ファイナルギア64で掻き上げられてリダクションギア65に向かう潤滑油OLの一部が、第1油路16内に積極的に流入する。
第1油路16は、環状壁15の内周に沿って略弧状に形成されており、第1油路16の接続口16bは、環状壁19の上方まで及んでいる。図2の(b)に示すように変速機ケース10では、第1油路16の接続口16b側の領域は、回転軸X1に沿う向きで、中間壁部17の近傍まで及んで設けられている。第1油路16の接続口16b側の領域は、中間壁部17内を径方向に延びる第2油路18を介して、支持壁11に設けた排出口11bに連絡している。
そのため、第1油路16に流入した潤滑油OLは、第1油路16の弧状の部分で流れが大きく阻害されることなく接続口16bに到達し、接続口16bに到達した潤滑油OLは、第2油路18を通って排出口11bから、ピニオン軸471に向けて排出される。
図3の(b)に示すようにピニオン軸471では、排出口11bとの対向部である一方の端部471aに、油受け部474が設けられており、排出口11bから排出された潤滑油OLが油受け部474に供給される。
ここで、牽引走行時にピニオンギア46が自転しながら回転軸X1周りに公転すると、ピニオンギア46は、当該ピニオンギア46の質量に応じた遠心力が入力されて高速で回転する。
ここで、牽引走行時にピニオンギア46が自転しながら回転軸X1周りに公転すると、ピニオンギア46は、当該ピニオンギア46の質量に応じた遠心力が入力されて高速で回転する。
この際に、排出口11bから排出されて油受け部474に供給された潤滑油OLが、遠心力で回転軸X1から離れる方向に移動して、ピニオン軸471の潤滑油路472内に流入する。そして潤滑油路472内に流入した潤滑油OLは、潤滑油路473から径方向外側に排出されて、ピニオンギア46を支持するニードルベアリングNBを潤滑する。
そして、ニードルベアリングNBを潤滑した潤滑油OLは、遠心力で径方向外側に移動して、ピニオンギア46とリングギア45を潤滑する。
これにより、牽引走行時に、メカオイルポンプMOPによる潤滑油の供給が停止している状態でも、ピニオンギア46が無潤滑状態で回転しないようになっている。
これにより、牽引走行時に、メカオイルポンプMOPによる潤滑油の供給が停止している状態でも、ピニオンギア46が無潤滑状態で回転しないようになっている。
本実施形態にかかるベルト式の無段変速機1は、以下の構成を有している。
(1)ベルト式の無段変速機1は、
一対のプーリ(プライマリプーリ51、セカンダリプーリ52)にベルト53が巻き掛けられたバリエータ5と、
エンジン2(駆動源)の回転駆動力の伝達経路上で、トルクコンバータ3とバリエータ5との間に設けられて、トルクコンバータ3を介して入力されるエンジン2の回転駆動力を、順回転または逆回転でバリエータ5に入力する前後進切替装置4と、
バリエータ5の出力回転がファイナルギア64を介して入力されると共に、入力された回転を駆動輪7、7側に伝達する差動装置62と、を有する。
変速機ケース10に、ファイナルギア64が掻き上げた潤滑油OLを前後進切替装置4まで導く油路(第1油路16、第2油路18)が設けられている。
油路で導かれた潤滑油OLは、第2油路18が連絡する排出口11bから、前後進切替装置4に向けて排出される。
(1)ベルト式の無段変速機1は、
一対のプーリ(プライマリプーリ51、セカンダリプーリ52)にベルト53が巻き掛けられたバリエータ5と、
エンジン2(駆動源)の回転駆動力の伝達経路上で、トルクコンバータ3とバリエータ5との間に設けられて、トルクコンバータ3を介して入力されるエンジン2の回転駆動力を、順回転または逆回転でバリエータ5に入力する前後進切替装置4と、
バリエータ5の出力回転がファイナルギア64を介して入力されると共に、入力された回転を駆動輪7、7側に伝達する差動装置62と、を有する。
変速機ケース10に、ファイナルギア64が掻き上げた潤滑油OLを前後進切替装置4まで導く油路(第1油路16、第2油路18)が設けられている。
油路で導かれた潤滑油OLは、第2油路18が連絡する排出口11bから、前後進切替装置4に向けて排出される。
このように構成すると、ファイナルギア64は、無段変速機1を搭載した車両Vの牽引走行時にも回転して、変速機ケース10内の潤滑油OLを掻き上げる。
そして、変速機ケース10に油路(第1油路16、第2油路18)を設けて、ファイナルギア64が掻き上げた潤滑油OLが、油路(第1油路16、第2油路18)を通って前後進切替装置4まで導かれるようにした。これにより、メカオイルポンプMOPによる潤滑油OLの供給がない牽引走行時に、前後進切替装置4の遊星歯車機構43(ピニオンギア46)を適切に潤滑できる。
そして、変速機ケース10に油路(第1油路16、第2油路18)を設けて、ファイナルギア64が掻き上げた潤滑油OLが、油路(第1油路16、第2油路18)を通って前後進切替装置4まで導かれるようにした。これにより、メカオイルポンプMOPによる潤滑油OLの供給がない牽引走行時に、前後進切替装置4の遊星歯車機構43(ピニオンギア46)を適切に潤滑できる。
本実施形態にかかるベルト式の無段変速機1は、以下の構成を有している。
(2)油路(第1油路16、第2油路18)における潤滑油OLの流入口16aは、ファイナルギア64の回転軸X4方向から見て、ファイナルギア64の外周と交差する接線Lmよりも外側(上側)で、ファイナルギア64の回転方向CWにおける下流側から上流側に開口を向けて設けられている。
(2)油路(第1油路16、第2油路18)における潤滑油OLの流入口16aは、ファイナルギア64の回転軸X4方向から見て、ファイナルギア64の外周と交差する接線Lmよりも外側(上側)で、ファイナルギア64の回転方向CWにおける下流側から上流側に開口を向けて設けられている。
このように構成すると、ファイナルギア64が掻き上げた潤滑油OLを、第1油路16内に積極的に流入させることができるので、無段変速機1を搭載した車両Vの牽引走行時に、前後進切替装置4の遊星歯車機構43(ピニオンギア46)を適切に潤滑できる。
本実施形態にかかるベルト式の無段変速機1は、以下の構成を有している。
(3)油路(第1油路16、第2油路18)における潤滑油OLの排出口11bは、バリエータ5の入力軸55を支持する支持壁11に設けられている。
排出口11bは、入力軸55の回転軸X1方向から見て、支持壁11における前後進切替装置4に対向する端面11cに開口している(図3参照)。
(3)油路(第1油路16、第2油路18)における潤滑油OLの排出口11bは、バリエータ5の入力軸55を支持する支持壁11に設けられている。
排出口11bは、入力軸55の回転軸X1方向から見て、支持壁11における前後進切替装置4に対向する端面11cに開口している(図3参照)。
このように構成すると、ファイナルギア64が掻き上げた潤滑油OLを、前後進切替装置4の内径側に供給できる。これにより、前後進切替装置4の回転要素が駆動輪7、7側から伝達される回転で回転すると、回転による遠心力で潤滑油OLが径方向外側に供給される。よって、無段変速機1を搭載した車両Vの牽引走行時に、前後進切替装置4の全体を適切に潤滑できる。
本実施形態にかかるベルト式の無段変速機1は、以下の構成を有している。
(4)前後進切替装置4は、サンギア44と、サンギア44の外周を囲むリングギア45と、サンギア44の外周とリングギア45の内周に噛合するピニオンギア46と、ピニオンギア46を支持するキャリア47と、を有する遊星歯車機構43を有している。
排出口11bは、ピニオンギア46がニードルベアリングNBを介して支持されるピニオン軸471に、入力軸55の回転軸X1方向から対向している。
(4)前後進切替装置4は、サンギア44と、サンギア44の外周を囲むリングギア45と、サンギア44の外周とリングギア45の内周に噛合するピニオンギア46と、ピニオンギア46を支持するキャリア47と、を有する遊星歯車機構43を有している。
排出口11bは、ピニオンギア46がニードルベアリングNBを介して支持されるピニオン軸471に、入力軸55の回転軸X1方向から対向している。
このように構成すると、ピニオン軸471で回転可能に支持されたピニオンギア46を集中的に潤滑できる。これにより、牽引走行時に自転しながら回転軸周りに公転するピニオンギア46を適切に潤滑できる。
本実施形態にかかるベルト式の無段変速機1は、以下の構成を有している。
(5)ピニオン軸471では、排出口11bに対向する端部471a(対向部)に、端部471aとピニオン軸471の外周とを連通させる潤滑油路(潤滑油路472、473)が開口している。
ピニオン軸471の端部471aでは、潤滑油路472の開口縁に沿って、潤滑油OLの受け部(油受け部474)が設けられている。
油受け部474は、端部471aから排出口11b側に突出している。
(5)ピニオン軸471では、排出口11bに対向する端部471a(対向部)に、端部471aとピニオン軸471の外周とを連通させる潤滑油路(潤滑油路472、473)が開口している。
ピニオン軸471の端部471aでは、潤滑油路472の開口縁に沿って、潤滑油OLの受け部(油受け部474)が設けられている。
油受け部474は、端部471aから排出口11b側に突出している。
このように構成すると、排出口11bから排出された潤滑油OLを、ピニオン軸471の端部471aに開口する潤滑油路472内に誘導できる。
これにより、無段変速機1を搭載した車両Vの牽引走行時に、ピニオンギア46を支持するニードルベアリングNBを適切に潤滑できる。よって、ピニオンギア46が無潤滑状態で回転することを防止できるので、ピニオンギア46を支持するニードルベアリングNBに焼き付きが生じることを好適に防止できる。
これにより、無段変速機1を搭載した車両Vの牽引走行時に、ピニオンギア46を支持するニードルベアリングNBを適切に潤滑できる。よって、ピニオンギア46が無潤滑状態で回転することを防止できるので、ピニオンギア46を支持するニードルベアリングNBに焼き付きが生じることを好適に防止できる。
本実施形態にかかるベルト式の無段変速機1は、以下の構成を有している。
(6)排出口11bは、無段変速機1の設置状態を基準とした鉛直線方向において、回転軸X1よりも上側で開口している。
油受け部474は、潤滑油路472の開口縁のうち入力軸55の回転軸X1側の領域に設けられている。
(6)排出口11bは、無段変速機1の設置状態を基準とした鉛直線方向において、回転軸X1よりも上側で開口している。
油受け部474は、潤滑油路472の開口縁のうち入力軸55の回転軸X1側の領域に設けられている。
このように構成すると、潤滑油路472の開口縁のうち、鉛直線方向における排出口11bよりも下側に位置する領域に油受け部474が配置される。
排出口11bから排出されて回転軸X1側に落下する潤滑油OLを、油受け部474の部分で捕捉して、ピニオン軸471の端部471aに開口する潤滑油路472内に誘導できる。
排出口11bから排出されて回転軸X1側に落下する潤滑油OLを、油受け部474の部分で捕捉して、ピニオン軸471の端部471aに開口する潤滑油路472内に誘導できる。
本実施形態にかかるベルト式の無段変速機1は、以下の構成を有している。
(7)油受け部474は、
ピニオン軸471の端部471aから排出口11b側に突出する第1壁部475と、
第1壁部475の排出口11bの端部から、潤滑油路472の開口の中心側(中心軸Xa)側の上方に延びる第2壁部476と、を有している。
(7)油受け部474は、
ピニオン軸471の端部471aから排出口11b側に突出する第1壁部475と、
第1壁部475の排出口11bの端部から、潤滑油路472の開口の中心側(中心軸Xa)側の上方に延びる第2壁部476と、を有している。
排出口11bから排出されて油受け部474内に流入した潤滑油OLが、排出口11b側に移動しても、第2壁部476が設けられていることで、潤滑油OLが油受け部474の外部にこぼれ難くなる。油受け部474内に流入した潤滑油OLのより多くを潤滑油路472に流入させて、ピニオンギア46を適切に潤滑できる。
本実施形態にかかるベルト式の無段変速機1は、以下の構成を有している。
(8)ファイナルギア64の回転軸X4方向から見て変速機ケース10では、環状壁15で囲まれた空間内で、ファイナルギア64が回転可能に設けられている。
油路は、
環状壁15の内周に沿って弧状に設けられた第1油路16と、
変速機ケース10内を径方向に延びると共に、第1油路16と排出口11bとを連絡させる第2油路18と、を有している。
(8)ファイナルギア64の回転軸X4方向から見て変速機ケース10では、環状壁15で囲まれた空間内で、ファイナルギア64が回転可能に設けられている。
油路は、
環状壁15の内周に沿って弧状に設けられた第1油路16と、
変速機ケース10内を径方向に延びると共に、第1油路16と排出口11bとを連絡させる第2油路18と、を有している。
このように構成すると、第1油路16(油路)に流入した潤滑油OLは、第1油路16の弧状の部分で流れが大きく阻害されることなく第2油路18に到達し、第2油路18を通って排出口11bから、ピニオン軸471に向けて排出される。
これにより、ピニオン軸471周りの潤滑に必要な潤滑油OLの量を確保できる。
これにより、ピニオン軸471周りの潤滑に必要な潤滑油OLの量を確保できる。
本実施形態にかかるベルト式の無段変速機1は、以下の構成を有している。
(9)第2油路18は、中間壁部17内に設けられている。中間壁部17は、変速機ケース10内を、入力軸55の回転軸X1方向で、バリエータ5を収容する空間S1とファイナルギア64を収容する空間S2とに区画する。
(9)第2油路18は、中間壁部17内に設けられている。中間壁部17は、変速機ケース10内を、入力軸55の回転軸X1方向で、バリエータ5を収容する空間S1とファイナルギア64を収容する空間S2とに区画する。
このように構成すると中間壁部17の厚みを利用して第2油路18を設けることができるので、変速機ケース10が回転軸X1方向に大型化することを好適に防止できる。
本実施形態にかかるベルト式の無段変速機1は、以下の構成を有している。
(10)遊星歯車機構43のサンギア44は、プライマリプーリ51の入力軸55に相対回転不能に連結されている。リングギア45は、クラッチドラム48の周壁部482の内周に相対回転不能に連結されている。クラッチドラム48は、トルクコンバータ3の出力軸31(前後進切替装置4の入力軸)に相対回転不能に連結されている。ピニオンギア46を支持するキャリア47は、後進ブレーキ42が締結されると、回転軸X1回りの回転が規制される。
(10)遊星歯車機構43のサンギア44は、プライマリプーリ51の入力軸55に相対回転不能に連結されている。リングギア45は、クラッチドラム48の周壁部482の内周に相対回転不能に連結されている。クラッチドラム48は、トルクコンバータ3の出力軸31(前後進切替装置4の入力軸)に相対回転不能に連結されている。ピニオンギア46を支持するキャリア47は、後進ブレーキ42が締結されると、回転軸X1回りの回転が規制される。
このような構成の遊星歯車機構43では、無段変速機1を搭載した車両Vの牽引走行時に、前後進切替装置4のピニオンギア46が、自転しながら回転軸X1周りに公転する。
よって、変速機ケース10に、潤滑油OLの誘導路(第1油路16、第2油路18)を設けると共に、ピニオン軸471に油受け部474を設けたことで、無段変速機1を搭載した車両Vの牽引走行時に、ピニオンギア46を適切に潤滑できる。
よって、変速機ケース10に、潤滑油OLの誘導路(第1油路16、第2油路18)を設けると共に、ピニオン軸471に油受け部474を設けたことで、無段変速機1を搭載した車両Vの牽引走行時に、ピニオンギア46を適切に潤滑できる。
なお、本実施形態では、サンギア44がプライマリプーリ51の入力軸55に相対回転不能に連結されている場合を例示した。
サンギア44の代わりに、キャリア47がプライマリプーリ51の入力軸55に相対回転不能に連結されている構成の遊星歯車機構としても良い。
この場合、無段変速機1を搭載した車両Vの牽引走行時のピニオンギア46回転速度がより高くなる。この場合でも、変速機ケース10に潤滑油OLの誘導路(第1油路16、第2油路18)を設けると共に、ピニオン軸471に油受け部474を設けることで、ピニオンギア46を適切に潤滑して、ニードルベアリングNBに焼き付きを好適に防止できる。
サンギア44の代わりに、キャリア47がプライマリプーリ51の入力軸55に相対回転不能に連結されている構成の遊星歯車機構としても良い。
この場合、無段変速機1を搭載した車両Vの牽引走行時のピニオンギア46回転速度がより高くなる。この場合でも、変速機ケース10に潤滑油OLの誘導路(第1油路16、第2油路18)を設けると共に、ピニオン軸471に油受け部474を設けることで、ピニオンギア46を適切に潤滑して、ニードルベアリングNBに焼き付きを好適に防止できる。
図4は、油受け部の変形例を説明する図である。図4の(a)は、変形例にかかる油受け部474Aを説明する図であり、図4の(b)は、他の変形例にかかる油受け部474Bを説明する図である。
前記した実施形態では、油受け部474が、ピニオン軸471の中心軸Xaよりも回転軸X1側にのみ設けられている場合を例示した。
図4の(a)に示すように、2つの油受け部474A、474Aが、中心軸Xaを挟んで対象となる位置関係で設けられた構成としても良い。
このように構成すると、キャリア47が回転軸X1回りに回転する際に、回転による遠心力で回転軸X1の径方向外側に移動する潤滑油OLを、捕捉して、潤滑油路472、473に誘導できるので、ピニオンギア46のより適切な潤滑が期待できる。
図4の(a)に示すように、2つの油受け部474A、474Aが、中心軸Xaを挟んで対象となる位置関係で設けられた構成としても良い。
このように構成すると、キャリア47が回転軸X1回りに回転する際に、回転による遠心力で回転軸X1の径方向外側に移動する潤滑油OLを、捕捉して、潤滑油路472、473に誘導できるので、ピニオンギア46のより適切な潤滑が期待できる。
また、図4の(b)に示すように、ピニオン軸471の端部471aに、排出口11bから離れる方向に窪んだ溝471cを設けた構成の油受け部474Bとしても良い。
この場合、中心軸Xから見て、端部471aにおける第2壁部476と重なる領域に溝
471cを設けることで、油受け部474Bに到達した潤滑油OLが溝471cの領域にも侵入できるようにしている。
この場合、中心軸Xから見て、端部471aにおける第2壁部476と重なる領域に溝
471cを設けることで、油受け部474Bに到達した潤滑油OLが溝471cの領域にも侵入できるようにしている。
溝471cの領域に侵入した潤滑油OLが、キャリア47の回転による遠心力で、回転軸X1方向から離れる方向(図4の(b)における上方向)に移動することがある。かかる場合、溝471cの部分の外径側には潤滑油路472が位置している。そのため、溝471cに沿って回転軸X1から離れる方向に移動した潤滑油OLは、排出口11b側の外方に排出されずに、潤滑油路472内に誘導される。よって、ピニオンギア46により多くの潤滑油OLを供給できるようになる。
変形例に係る油受け部は、以下の構成を有している。
(11)ピニオン軸471の端部471aでは、油受け部474Bが設けられた領域に、排出口11bから離れる方向に窪んだ溝471cが設けられている。
(11)ピニオン軸471の端部471aでは、油受け部474Bが設けられた領域に、排出口11bから離れる方向に窪んだ溝471cが設けられている。
このように構成すると、排出口11bから排出された潤滑油OLを、ピニオン軸471の端部471aに開口する潤滑油路472内に誘導できる。
以上の通り、本件発明にかかる実施形態を説明した。本件発明は、上記した態様のみに限定されない。発明の技術的な思想の範囲内で適宜変更可能である。
1 無段変速機
2 エンジン
3 トルクコンバータ
4 前後進切替装置
41 前進クラッチ
42 後進ブレーキ
43 遊星歯車機構
44 サンギア
45 リングギア
46 ピニオンギア
47 キャリア
471 ピニオン軸
471a 一方の端部
471b 他方の端部
471c 溝
472、473 潤滑油路
472a 拡径部
472b 拡径部
474、474A、474B 油受け部
475 第1壁部
476 第2壁部
476a 先端
477 支持板
478 支持板
479 筒壁部
5 バリエータ
51 プライマリプーリ
52 セカンダリプーリ
53 ベルト
55 入力軸
56 出力軸
6 終減速機構
61 カウンタ軸
62 差動装置
63 デフケース
64 ファイナルギア
65 リダクションギア
66 駆動軸
7 駆動輪
10 変速機ケース
11 支持壁(支持筒)
11a 支持孔
11b 排出口
11c 端面
12、13、14 支持壁
15 環状壁
16 第1油路(油路)
16a 流入口
16b 接続口
17 中間壁部
18 第2油路(油路)
B ベアリング
Lm 接線
MOP メカオイルポンプ
NB ニードルベアリング
OL 潤滑油
S1、S2 空間
V 車両
X1、X2、X3、X4 回転軸
Xa 中心軸
2 エンジン
3 トルクコンバータ
4 前後進切替装置
41 前進クラッチ
42 後進ブレーキ
43 遊星歯車機構
44 サンギア
45 リングギア
46 ピニオンギア
47 キャリア
471 ピニオン軸
471a 一方の端部
471b 他方の端部
471c 溝
472、473 潤滑油路
472a 拡径部
472b 拡径部
474、474A、474B 油受け部
475 第1壁部
476 第2壁部
476a 先端
477 支持板
478 支持板
479 筒壁部
5 バリエータ
51 プライマリプーリ
52 セカンダリプーリ
53 ベルト
55 入力軸
56 出力軸
6 終減速機構
61 カウンタ軸
62 差動装置
63 デフケース
64 ファイナルギア
65 リダクションギア
66 駆動軸
7 駆動輪
10 変速機ケース
11 支持壁(支持筒)
11a 支持孔
11b 排出口
11c 端面
12、13、14 支持壁
15 環状壁
16 第1油路(油路)
16a 流入口
16b 接続口
17 中間壁部
18 第2油路(油路)
B ベアリング
Lm 接線
MOP メカオイルポンプ
NB ニードルベアリング
OL 潤滑油
S1、S2 空間
V 車両
X1、X2、X3、X4 回転軸
Xa 中心軸
Claims (10)
- 一対のプーリにベルトが巻き掛けられたバリエータと、
駆動源の回転駆動力の伝達経路上で、トルクコンバータと前記バリエータとの間に設けられて、前記トルクコンバータを介して入力される前記駆動源の回転駆動力を、順回転または逆回転で前記バリエータに入力する前後進切替装置と、
前記バリエータの出力回転がファイナルギアを介して入力されると共に、入力された回転を駆動輪側に伝達する差動装置と、を有するベルト式の無段変速機において、
変速機ケースに、前記ファイナルギアが掻き上げた潤滑油を前記前後進切替装置まで導く油路を設けたことを特徴とするベルト式の無段変速機。 - 前記油路における前記潤滑油の流入口は、前記ファイナルギアの回転軸方向から見て、前記ファイナルギアの外周と交差する接線よりも外側で、前記ファイナルギアの回転方向における下流側から上流側に開口を向けて設けられていることを特徴とする請求項1に記載のベルト式の無段変速機。
- 前記油路における前記潤滑油の排出口は、前記バリエータの入力軸を支持する支持筒に設けられており、
前記排出口は、前記入力軸の回転軸方向から見て、前記支持筒における前記前後進切替装置に対向する端面に開口していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のベルト式の無段変速機。 - 前記前後進切替装置は、
サンギアと、サンギアの外周を囲むリングギアと、サンギアの外周とリングギアの内周に噛合するピニオンギアと、当該ピニオンギアを支持するキャリアと、を有する遊星歯車機構を有しており、
前記排出口は、前記ピニオンギアがベアリングを介して支持されるピニオン軸に、前記入力軸の回転軸方向から対向していることを特徴とする請求項3に記載のベルト式の無段変速機。 - 前記ピニオン軸では、前記排出口との対向部に、当該対向部と前記ピニオン軸の外周とを連通させる潤滑油路が開口しており、
前記ピニオン軸の前記対向部では、前記潤滑油路の開口縁に沿って、前記潤滑油の受け部が設けられており、前記受け部は、前記対向部から前記排出口側に突出していることを特徴とする請求項4に記載のベルト式の無段変速機。 - 前記受け部は、前記潤滑油路の開口縁のうち前記入力軸の回転軸側の領域に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のベルト式の無段変速機。
- 前記ピニオン軸の前記対向部では、前記受け部が設けられた領域に、前記排出口から離れる方向に窪んだ溝が設けられていることを特徴とする請求項6に記載のベルト式の無段変速機。
- 前記受け部は、
前記対向部から前記排出口側に突出する第1壁部と、
前記第1壁部の前記排出口側の端部から、前記潤滑油路の開口の中心側に延びる第2壁部と、を有していることを特徴とする請求項5から請求項7の何れか一項に記載のベルト式の無段変速機。 - 前記ファイナルギアの回転軸方向から見て前記変速機ケースでは、環状壁で囲まれた空間内で、前記ファイナルギアが回転可能に設けられており、
前記油路は、
前記環状壁の内周に沿って弧状に設けられた第1油路と、
前記変速機ケース内を径方向に延びると共に、前記第1油路と前記排出口とを連絡させる第2油路と、を有していることを特徴とする請求項3から請求項8の何れか一項に記載のベルト式の無段変速機。 - 前記第2油路は、前記変速機ケース内を、前記入力軸の回転軸方向で、前記バリエータを収容する空間と前記ファイナルギアを収容する空間とに区画する中間壁部内に設けられていることを特徴とする請求項9に記載のベルト式の無段変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018134571A JP2020012506A (ja) | 2018-07-17 | 2018-07-17 | ベルト式の無段変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018134571A JP2020012506A (ja) | 2018-07-17 | 2018-07-17 | ベルト式の無段変速機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020012506A true JP2020012506A (ja) | 2020-01-23 |
Family
ID=69169510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018134571A Pending JP2020012506A (ja) | 2018-07-17 | 2018-07-17 | ベルト式の無段変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020012506A (ja) |
-
2018
- 2018-07-17 JP JP2018134571A patent/JP2020012506A/ja active Pending
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