JP2000076742A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2000076742A
JP2000076742A JP10250035A JP25003598A JP2000076742A JP 2000076742 A JP2000076742 A JP 2000076742A JP 10250035 A JP10250035 A JP 10250035A JP 25003598 A JP25003598 A JP 25003598A JP 2000076742 A JP2000076742 A JP 2000076742A
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Japan
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tension
band
braking force
lever
braking
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JP10250035A
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English (en)
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裕之 ▲高▼田
Hiroyuki Takada
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻き取り径に関係なくテープのテンションを
ほぼ一定に保持するに際して、常に安定した制動力を得
る。 【解決手段】 リールバンド9の一端をテンションアー
ム1に支持し、リールバンド9の他端を制動力切換手段
Aに支持し、この制動力切換手段Aは、リールバンド9
の他端を支持するテンションバンドレバー12と、この
テンションバンドレバー12を回転自在に支持し、第1
制動位置では前記テンションバンドレバー12の回転を
規制し、第2制動位置ではテンションバンドレバー12
の規制を解除し、且つ、リールバンド9の他端の支持位
置をほぼ移動させることなく前記テンションバンドレバ
ー12の回転中心位置を変位してテンションバンドレバ
ー12をテンションアーム1に係合させる制動力切換レ
バー13とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープパス系のテ
ープテンションをほぼ一定に保つように構成された磁気
記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の一般的な磁気記録再生装置の構
成が図8〜図11に示され、図8は記録再生モードを示
す概略平面図、図9は図8のA−A線断面図、図10は
巻き戻し再生モードを示す概略平面図、図11は図10
のB−B線断面図である。
【0003】図8〜図11において、キャプスタン50
はキャプスタンプーリ51と一体に回転し、キャプスタ
ンプーリ51と駆動体52との間にはVベルト53が掛
けられている。駆動体52と従動体54とは同軸55上
に別個独立に支持され、双方の間にはクラッチフェルト
56が介在されている。駆動体52には磁石57が、従
動体54には磁性体58が内蔵されており、磁力でクラ
ッチフェルト56を圧縮することによって駆動体52と
従動体54はスリップクラッチを構成している。
【0004】従動体54に一体に設けられたギア59に
は首振りギア60が噛み合い、首振りギア60は首振り
アーム61に回転自在に支持されている。首振りギア6
0は、記録再生時にはリール台62のギア63に噛み合
い、巻き戻し再生時にはリール台64のギア65に噛み
合うように構成されている。
【0005】テンションポスト66はテンションアーム
67の先端に立設され、テンションアーム67はシャー
シ68に軸67aを介して支持されている。テンション
バネ69はその一端がテンションアーム67に、他端が
シャーシ68に支持されており、このバネ力はテンショ
ンアーム67を反時計方向に付勢している。テンション
バンド70はリール台64の制動部71に巻き付けら
れ、その一端がテンションアーム67に、他端がシャー
シ68に固定されている。
【0006】テープ72はカセット73が装着される
と、テンションポスト66及び他のポスト74〜78に
よりカセット73から引き出されてシリンダ79に巻き
付けられ、且つ、テープ72の経路はポスト80,6
6,74,75、シリンダ79、ポスト76,77、ピ
ンチローラ81及びポスト78により規制される。
【0007】上記構成において、図8に示す記録再生モ
ードでは、キャプスタン50が図示しない駆動源により
駆動されて時計方向に一定の速度で回転し、テープ72
がピンチローラ81によりキャプスタン50に押圧され
一定の速度で図8に示す矢印D方向に走行される。又、
図示しない駆動源の回転はキャプスタンプーリ51、V
ベルト53、駆動体52へと伝達され、駆動体52の回
転はクラッチフェルト56を介して従動体54に伝達さ
れる。従動体54の回転は、ギア59を介して首振りギ
ア60へと伝達され、首振りギア60が回転すると共に
首振りアーム61が時計方向に揺動する。この首振りア
ーム61の揺動によって首振りギア60がリール台62
のギア63に噛み合い、リール台62を回転させてテー
プ72を巻き取る。
【0008】ここで、走行するテープ72のテンション
が増加すると、テンションアーム67がテンションバネ
69のバネ力に抗して時計方向に回転し、このテンショ
ンアーム67の時計方向の回転によってテンションバン
ド70の制動力が減少してテープ72のテンションを小
さくするよう調整される。又、走行するテープ72のテ
ンションが減少すると、テンションアーム67がテンシ
ョンバネ69のバネ力によって反時計方向に回転し、こ
のテンションアーム67の反時計方向の回転によってテ
ンションバンド70の制動力が増加してテープ72のテ
ンションを大きくするよう調整される。以上より、テー
プ72に発生するテンションがほぼ一定に保持される。
【0009】図10に示す巻き戻し再生モードでは、キ
ャプスタン50が図示しない駆動源により駆動されて反
時計方向に一定の速度で回転し、テープ72がピンチロ
ーラ81によりキャプスタン50に押圧され一定の速度
で図10に示す矢印E方向に走行される。又、図示しな
い駆動源の回転はキャプスタンプーリ51、Vベルト5
3、駆動体52へと伝達され、駆動体52の回転はクラ
ッチフェルト56を介して従動体54に伝達される。従
動体54の回転は、ギア59を介して首振りギア60へ
と伝達され、首振りギア60が回転すると共に首振りア
ーム61が反時計方向に揺動する。この首振りアーム6
1の揺動によって首振りギア60がリール台64のギア
65に噛み合い、リール台64を回転させてテープ72
を巻き取る。
【0010】ここで、リール台64のテープ72を巻き
取るトルクは、スリップクラッチの回転摩擦力で伝達さ
れるためほぼ一定となる。しかし、記録再生時、早送り
再生時、巻き戻し再生時において、スリップクラッチか
らのリールトルクがほぼ一定のため、リールのテープ巻
き径の変化に応じてテープ72のテンションが変化する
という問題があった。つまり、テープ72のテンション
とテープ巻き径との積がリールトルクに一致する値とな
ることから、テープ72のテンションがテープ巻き径に
依存するためである。
【0011】このような問題を解決するために、テープ
72のテンションが増加するとリールバンド70がリー
ル台に作用させる制動力が減少(負の相関)する第1制
動位置と、テープ72のテンションが増加すると前記リ
ールバンド70がリール台に作用させる制動力が増加
(正の相関)する第2制動位置とを選択的に切り換えで
きる制動力切換手段を備えたものが提案されている。例
えば従来の制動力切換手段としては、テンションバンド
70のテンションアーム67の支持位置を可変すること
によって正逆の相関を可変するものがある(特開平6−
236599号公報参照)。
【0012】つまり、巻き戻し再生モードでは第2制動
位置に切り換えて正の相関に設定する。すると、リール
台64のテープ巻きトルクは、スリップクラッチからの
リールトルク(ほぼ一定)からリールバンド70の制動
力を引いた値となるため、テープ巻き径が大きくなりテ
ープ72のテンションが小さくなると、リール台64の
制動力が小さくなり、反対にテープ巻き径が小さくなり
テープ72のテンションが大きくなると、リール台64
の制動力が大きくなり、以上よりリール台64のテープ
巻きトルクをほぼ一定に保つものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の制動力切換手段では、リール台64の制動部71に
対するテンションバンド70の巻き付け位置が変動する
ため、常に安定した制動力が得られないという問題があ
った。
【0014】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、巻き取り径に関係なくテープ
のテンションをほぼ一定に保持するに際して、常に安定
した制動力が得られる磁気記録再生装置を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、シャ
ーシに回転自在に支持されたテンションアームにテンシ
ョンポストを設け、このテンションポストにテープパス
系のテープを巻き付け、このテープのテンションに抗す
る方向に前記テンションアームを付勢する付勢手段を設
け、リール台に制動力を付与するリールバンドの一端を
前記テンションアームに支持した磁気記録再生装置にお
いて、前記リールバンドの他端を支持し、この支持位置
をほぼ移動することなく前記テープのテンションが増加
すると前記リールバンドがリール台に作用させる制動力
が減少する第1制動位置と、前記テープのテンションが
増加すると前記リールバンドがリール台に作用させる制
動力が増加する第2制動位置とを選択的に切り換えでき
る制動力切換手段を備えたことを特徴とする。
【0016】請求項2の発明は、前記請求項1に記載の
磁気記録再生装置において、前記制動力切換手段は、前
記リールバンドの他端を支持するテンションバンドレバ
ーと、このテンションバンドレバーを回転自在に支持
し、第1制動位置では前記テンションバンドレバーの回
転を規制し、第2制動位置では前記テンションバンドレ
バーの規制を解除し、且つ、前記リールバンドの他端の
支持位置をほぼ移動させることなく前記テンションバン
ドレバーの回転中心位置を変位して前記テンションバン
ドレバーを前記テンションアームに係合させる制動力切
換レバーとを有し、第1制動位置では前記テンションア
ームの回転に応じて前記リールバンドの一端の位置が移
動して制動力を作用させ、第2制動位置では前記テンシ
ョンアームの回転に応じて前記テンションバンドレバー
が回転して、前記リールバンドの一端の位置及び他端の
位置に応じて制動力を作用させたことを特徴とする。
【0017】請求項3の発明は、前記請求項1又は請求
項2に記載の磁気記録再生装置において、前記制動力切
換手段は、キャプスタン上流側と下流側のそれぞれに設
けたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0019】図1は本発明の一実施形態に係る磁気記録
再生装置にあって制動力切換手段の第1制動位置の状態
を示す平面図、図2はその制動力切換手段の第2制動位
置の状態を示す平面図、図3は制動力切換手段の斜視
図、図4は制動力切換手段の断面図、図5は制動力切換
手段の要部断面図である。
【0020】図1〜図5において、テンションアーム1
の基端部は支持軸2を介してシャーシ3に回転自在に支
持され、テンションアーム1の先端部にはテンションポ
スト4が回転自在に支持されている。又、テンションア
ーム1の基端部の近傍には付勢手段であるテンションバ
ネ5の一端が掛止され、このテンションバネ5の他端は
シャーシ3に掛止されている。テンションアーム1はこ
のテンションバネ5のバネ力によって反時計方向に付勢
されている。更に、テンションアーム1には支持ピン部
材8を介してバンド支持部材7が回転自在に支持されて
おり、バンド支持部材7にはリールバンド9の一端が固
定されている。このリールバンド9はリール台64の制
動部11に巻き付けられており、リールバンド9の他端
は下記する制動力切換手段Aのテンションバンドレバー
12に支持されている。前記支持ピン部材8は下方に延
設されており、テンションバンドレバー12に係合可能
に配置されている。
【0021】制動力切換手段Aは、テンションバンドレ
バー12と上レバー部13a及び下レバー部13bから
成る制動力切換レバー13とを有する。テンションバン
ドレバー12には前記リールバンド9の他端がバンド支
持部材14を介して連結され、テンションバンドレバー
12とバンド支持部材14とは回転軸15を介して支持
されている。テンションバンドレバー12は回転軸15
より離間した位置で、制動力切換レバー13の上レバー
部13aに回転軸16を介して支持されている。この回
転軸16は上レバー部13aより下方に延設されてお
り、回転軸16の下部はシャーシ3の長孔3aに挿入さ
れている。
【0022】制動力切換レバー13の上レバー部13a
と下レバー部13bとは回転軸17を介して支持されて
おり、この回転軸17の軸中心はテンションバンドレバ
ー12とバンド支持部材14の回転軸15の軸中心Cの
延長線上に配置されている。又、下レバー部13bには
第1規制部18と第2規制部19とが設けられており、
第1規制部18は上レバー部13aに、第2規制部19
はテンションバンドレバー12にそれぞれ係合可能に構
成されている。更に、上レバー部13aと下レバー部1
3bとの間には引張りコイルバネ20が掛けられてい
る。
【0023】そして、下レバー部13bは図示しない駆
動手段によって図1に示す第1制動位置と図2に示す第
2制動位置との間を回転移動するように構成されてお
り、第2規制位置では、図5に示すように回転軸16が
長孔3aの端面に当接することによって位置決めされ
る。
【0024】第1制動位置では、引張りコイルバネ20
のバネ力を第1規制部18で受けることによって上レバ
ー部13aと下レバー部13bとの相対的回転位置が規
制されていると共に、テンションバンドレバー12はそ
の押圧部12aが第2規制部19に当接することによっ
て回転が規制されている。
【0025】第2制動位置では、第1規制部18が上レ
バー部13aから、第2規制部19がテンションバンド
レバー12の押圧部12aから共に離れ、上レバー部1
3aは長孔3aの端面に当接することによって位置決め
される。テンションバンドレバー12はその回転中心位
置が変位されるがバンド支持部材14との回転軸15の
位置がほとんど変位されることなく、その押圧部12a
がテンションアーム1側の支持ピン部材8に係合され
る。
【0026】尚、図1及び図2において、前記従来例と
同様の構成箇所は図面に同一符号を付す。
【0027】上記構成において、記録再生モードでは、
制動力切換手段Aは第1制動位置に設定される。第1制
動位置ではリールバンド9の他端が固定点となり、テン
ションアーム1の回転に応じてリールバンド9の一端の
位置が変移して制動力が作用することになる。つまり、
走行するテープ72のテンションが増加すると、テンシ
ョンアーム1がテンションバネ5のバネ力に抗して時計
方向に回転し、このテンションアーム1の時計方向の回
転によってテンションバンド9の制動力が減少してテー
プ72のテンションを小さくするよう調整される。
【0028】又、走行するテープ72のテンションが減
少すると、テンションアーム1がテンションバネ5のバ
ネ力によって反時計方向に回転し、このテンションアー
ム1の反時計方向の回転によってテンションバンド9の
制動力が増加してテープ72のテンションを大きくする
よう調整される。以上より、従来例と同様にテープ72
に発生するテンションがほぼ一定に保持される。
【0029】巻き戻し再生モードでは、制動力切換手段
Aは第2制動位置に設定される。第2制動位置では前記
テンションアーム1の回転に応じて前記テンションバン
ドレバー12が回転して、前記リールバンド9の一端の
位置及び他端の位置に応じて制動力が作用することにな
る。つまり、走行するテープ72のテンションが増加す
ると、テンションアーム1がテンションバネ5のバネ力
に抗して時計方向に回転し、このテンションアーム1の
時計方向の回転によってテンションバンド9が反時計方
向に回転する。これによりリールバンド9の一端はバン
ドテンションを弱める方向に、リールバンド9の他端は
バンドテンションを強める方向に変位するが、テンショ
ンバンドレバー12の回転中心からのストロークがリー
ルバンド9の他端側が長いために全体としてバンドテン
ションが増加し、テンションバンド9の制動力が増加す
る。
【0030】反対に、走行するテープ72のテンション
が減少すると、全体としてバンドテンションが減少し、
テンションバンド9の制動力が減少する。リール台64
のテープ巻きトルクは、スリップクラッチからのリール
トルク(ほぼ一定)からリールバンド9の制動力を引い
た値となるため、テープ巻き径が大きくなりテープ72
のテンションが小さくなると、リール台64の制動力が
小さくなり、反対にテープ巻き径が小さくなりテープ7
2のテンションが大きくなると、リール台64の制動力
が大きくなる。以上より、従来例と同様にリール台64
のテープ巻きトルクをほぼ一定に保つものである。
【0031】そして、第1制動位置と第2制動位置とで
はリールバンド9の一端側の位置はもちろんのことリー
ルバンド9の他端側の位置(回転軸15の位置)もほぼ
同じ位置であるため、常に安定した制動力が得られる。
【0032】また、第2制動位置におけるテンションア
ーム1回りのモーメントの釣り合いは、下記の式とな
り、正の相関となることが分かる。
【0033】Ft・b−Fs・l=((e・c/d)e
μθ−a)F・r/(eμθ−1) ここで、Ft:テープテンション、b:テンションアー
ム長、Fs:テンションバネ5のバネ力、l:テンショ
ンバネ5の腕の長さ、F:リールバンド9の張力、μ:
リールバンド9とリール台64の摩擦力、θ:リールバ
ンド9の巻き付け角、r:リール台64の半径である。
【0034】また、前記実施形態では、このように構成
されたテンションアーム1、制動力切換手段Aは、テー
プパス系においてキャプスタン50の上流側の1カ所
(記録再生モードのテープ送り出し側)であるが、変形
例としてテープパス系においてキャプスタン50の上流
側と下流側との2カ所に配置しても良い。そして、図6
はこのように配置された場合の記録再生モードの状態を
示し、図7はその巻き戻し再生モードの状態を示す。図
6及び図7にあって前記従来例と同様の構成箇所は図面
に同一符号を付してその説明を省略する。
【0035】図6の記録再生モードでは、送り出し側
(図の左側位置)の制動力切換手段Aは第1制動位置
に、巻き取り側(図の右側位置)の制動力切換手段Aは
第2制動位置にそれぞれ設定される。このように設定さ
れると、巻き取り側でテープ72を巻き取る巻き取りテ
ンションに応じてリール台62に制動力を加え、テープ
72の巻き取りテンションを最適、且つ、一定に保つこ
とができ、テープダメージやテープ走行の不安定さをな
くすことができる。
【0036】図7の巻き取り再生モードでは、送り出し
側(図の左側位置)の制動力切換手段Aは第2制動位置
に、巻き取り側(図の右側位置)の制動力切換手段Aは
第1制動位置にそれぞれ設定される。このように設定さ
れると、上記記録再生モードにおける効果だけでなく、
テープテンション差によりヘッド当たりの変化もなくな
り、安定した出力が得られる。
【0037】尚、前記実施形態では、制動力切換手段A
をテンションバンドレバー12、制動力切換レバー13
等によって構成したが、リールバンド9の他端を支持
し、この支持位置をほぼ移動することなくテープ72の
テンションが増加するとリールバンド9がリール台64
に作用させる制動力が減少する第1制動位置と、テープ
72のテンションが増加するとリールバンド9がリール
台64に作用させる制動力が増加する第2制動位置とを
選択的に切り換えできる構成であれば良い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、シャーシに回転自在に支持されたテンションア
ームにテンションポストを設け、このテンションポスト
にテープパス系のテープを巻き付け、このテープのテン
ションに抗する方向に前記テンションアームを付勢する
付勢手段を設け、リール台に制動力を付与するリールバ
ンドの一端を前記テンションアームに支持した磁気記録
再生装置において、前記リールバンドの他端を支持し、
この支持位置をほぼ移動することなく前記テープのテン
ションが増加すると前記リールバンドがリール台に作用
させる制動力が減少する第1制動位置と、前記テープの
テンションが増加すると前記リールバンドがリール台に
作用させる制動力が増加する第2制動位置とを選択的に
切り換えできる制動力切換手段を備えたので、第1制動
位置と第2制動位置とではリールバンド9の一端側の位
置はもちろんのことリールバンド9の他端側の位置もほ
ぼ同じ位置であるため、常に安定した制動力が得られ
る。
【0039】請求項2の発明によれば、前記請求項1に
記載の磁気記録再生装置において、前記制動力切換手段
は、前記リールバンドの他端を支持するテンションバン
ドレバーと、このテンションバンドレバーを回転自在に
支持し、第1制動位置では前記テンションバンドレバー
の回転を規制し、第2制動位置では前記テンションバン
ドレバーの規制を解除し、且つ、前記リールバンドの他
端の支持位置をほぼ移動させることなく前記テンション
バンドレバーの回転中心位置を変位して前記テンション
バンドレバーを前記テンションアームに係合させる制動
力切換レバーとを有し、第1制動位置では前記テンショ
ンアームの回転に応じて前記リールバンドの一端の位置
が移動して制動力を作用させ、第2制動位置では前記テ
ンションアームの回転に応じて前記テンションバンドレ
バーが回転して、前記リールバンドの一端の位置及び他
端の位置に応じて制動力を作用させたので、請求項1の
発明の効果が得られる制動力切換手段をテンションバン
ドレバー、制動力切換レバー等によって構成できる。
【0040】請求項3の発明によれば、前記請求項1又
は請求項2に記載の磁気記録再生装置において、前記制
動力切換手段は、キャプスタン上流側と下流側のそれぞ
れに設けたので、請求項1又は請求項2の発明の効果に
加え、記録再生モードでは、テープ送り出し側の制動力
切換手段を第1制動位置に、巻き取り側の制動力切換手
段を第2制動位置にそれぞれ設定することによって、巻
き取り側でテープを巻き取る巻き取りテンションに応じ
てリール台に制動力を加え、テープの巻き取りテンショ
ンを最適、且つ、一定に保つことができ、テープダメー
ジやテープ走行の不安定さをなくすことができ、また、
巻き取り再生モードでは、テープ送り出し側の制動力切
換手段を第2制動位置に、巻き取り側の制動力切換手段
を第1制動位置にそれぞれ設定することによって、上記
記録再生モードにおける効果だけでなく、テープテンシ
ョン差によりヘッド当たりの変化もなくなり、安定した
出力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気記録再生装置に
あって制動力切換手段の第1制動位置の状態を示す平面
図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る磁気記録再生装置に
あって制動力切換手段の第2制動位置の状態を示す平面
図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る磁気記録再生装置に
あって制動力切換手段の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る磁気記録再生装置に
あって制動力切換手段の断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る磁気記録再生装置に
あって制動力切換手段の要部断面図である。
【図6】キャプスタンの上流側と下流側との2カ所に制
動力切換手段を配置した場合の記録再生モードの状態を
示す概略平面図である。
【図7】キャプスタンの上流側と下流側との2カ所に制
動力切換手段を配置した場合の巻き戻し再生モードの状
態を示す概略平面図である。
【図8】従来例における磁気記録再生装置の記録再生モ
ードの状態を示す概略平面図である。
【図9】図8のA−A線断面図である。
【図10】従来例における磁気記録再生装置の巻き戻し
再生モードの状態を示す概略平面図である。
【図11】図10のB−B線断面図である。
【符号の説明】
A 制動力切換手段 1 テンションアーム 3 シャーシ 4 テンションポスト 9 リールバンド 12 テンションバンドレバー 13 制動力切換レバー 50 キャプスタン 64 リール台 72 テープ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシに回転自在に支持されたテンシ
    ョンアームにテンションポストを設け、このテンション
    ポストにテープパス系のテープを巻き付け、このテープ
    のテンションに抗する方向に前記テンションアームを付
    勢する付勢手段を設け、リール台に制動力を付与するリ
    ールバンドの一端を前記テンションアームに支持した磁
    気記録再生装置において、 前記リールバンドの他端を支持し、この支持位置をほぼ
    移動することなく前記テープのテンションが増加すると
    前記リールバンドがリール台に作用させる制動力が減少
    する第1制動位置と、前記テープのテンションが増加す
    ると前記リールバンドがリール台に作用させる制動力が
    増加する第2制動位置とを選択的に切り換えできる制動
    力切換手段を備えたことを特徴とする磁気記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の磁気記録再生装置
    において、 前記制動力切換手段は、前記リールバンドの他端を支持
    するテンションバンドレバーと、このテンションバンド
    レバーを回転自在に支持し、第1制動位置では前記テン
    ションバンドレバーの回転を規制し、第2制動位置では
    前記テンションバンドレバーの規制を解除し、且つ、前
    記リールバンドの他端の支持位置をほぼ移動させること
    なく前記テンションバンドレバーの回転中心位置を変位
    して前記テンションバンドレバーを前記テンションアー
    ムに係合させる制動力切換レバーとを有し、 第1制動位置では前記テンションアームの回転に応じて
    前記リールバンドの一端の位置が移動して制動力を作用
    させ、第2制動位置では前記テンションアームの回転に
    応じて前記テンションバンドレバーが回転して、前記リ
    ールバンドの一端の位置及び他端の位置に応じて制動力
    を作用させたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は請求項2に記載の磁気
    記録再生装置において、 前記制動力切換手段は、キャプスタン上流側と下流側の
    それぞれに設けたことを特徴とする磁気記録再生装置。
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