JPH07210943A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH07210943A
JPH07210943A JP6006093A JP609394A JPH07210943A JP H07210943 A JPH07210943 A JP H07210943A JP 6006093 A JP6006093 A JP 6006093A JP 609394 A JP609394 A JP 609394A JP H07210943 A JPH07210943 A JP H07210943A
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JP
Japan
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tension
tape
braking
post
arm
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Application number
JP6006093A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Takahashi
計行 高橋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気記録再生装置において巻戻し再生をする
際に巻き取りテープ巻径に関係することなくテンション
をほぼ一定に保ち安定した巻戻し再生を行う。 【構成】 テンションを検知するテンションアーム51
と、これを回動方向に付勢するテンションばね24と、
テンションアーム51と両端で係合してリール台15,
17を制動するテンションバンド52と、テンションバ
ンド52が制動力を与えるようにテンションバンド52
端部の逆再生用位置規制ピン55や記録再生用位置規制
ピン56の移動を拘束する端点切換え部材60とを備
え、記録再生時と逆再生時に、巻取りテンションに応じ
てリール台15,17に制動力を加えてリール台15,
17のトルクを調整し、リール台15,17がテープ3
2に与える伝達力を調整することで、テープ巻取りテン
ションを最適かつ一定にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープカセットを装着
できる磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に磁気記録再生装置においては、高
速で回転する磁気ヘッドとテープとの良好な接触を得る
ためにテープのテンションを一定に保つテープテンショ
ン制御装置が設けられている。
【0003】以下に、従来の磁気記録再生装置のテンシ
ョン制御装置の構成について説明する。図4は記録再生
モードにおける従来の磁気記録再生装置の状態を示す平
面図、図5は図4のA−O−A線の断面矢視図、図6は
逆再生モードにおける従来の磁気記録再生装置の状態を
示す平面図、図7は図6のB−O−B線の断面矢視図で
ある。
【0004】図4〜図7において、1はキャプスタン軸
で、キャプスタンプーリ2と一体に回転する。基盤3に
立設された軸4を中心に、スリップクラッチの駆動体5
と従動体6が回転自在に保持されているとともに、首振
りアーム7が回動自在に軸4に保持されている。駆動体
5はVベルト8を介してキャプスタンプーリ2と係合
し、キャプスタンプーリ2の回転が駆動体5に伝えられ
る。
【0005】駆動体5には磁石9が内蔵されているとと
もに、従動体6には磁性体10が内蔵されており、駆動
体5と従動体6とは互いに引き合いクラッチフェルト1
1を圧縮してスリップクラッチを形成している。12は
首振りギアで、従動体6に一体に設けられたギア13と
噛合する。この首振りギア12は、首振りアーム7に立
設された軸14を中心に回転自在になっており、首振り
ギア12は記録再生時にはリール台15のギア16と噛
合し、逆再生時にはリール台17のギア18と噛合す
る。リール台15は基盤3に立設された軸19に回動自
在に保持されており、また、リール台17は同じく基盤
3に立設された軸20に回動自在に保持されている。
【0006】21はテンションポストで、テンションア
ーム22に立設されている。テンションアーム22は基
盤3に立設された軸23により回動自在に軸支されてい
る。24はテンションばねで、その一端が基盤3に立設
されたピン25に固定され、他端はテンションアーム2
2に立設されたピン26と係合してテンションアーム2
2を軸23を中心に反時計方向に付勢している。27は
テンションバンドで、その一端がテンションアーム22
に立設されたバンドピン28と係合し、リール台17の
制動回転部29に巻き付けられた後、他端が基盤3に立
設されたピン30に固定されている。
【0007】以上のような構成を有する従来の磁気記録
再生装置のテンション制御装置の動作について、以下に
説明する。磁気記録再生装置にカセット31が装着され
ると、図4および図5に示すように、テープ32はポス
ト21およびポスト33〜37によりカセット31から
引き出され、シリンダ38に巻き付けられ、テープ32
の経路はポスト39,21,33,34,シリンダ3
8,ポスト35,36,ピンチローラ40およびポスト
37により規制される。
【0008】記録再生モードに切換えられると、図4お
よび図5に示すように、キャプスタン軸1は図示されて
いない駆動源により駆動されて時計方向に一定の速度で
回転され、テープ32がピンチローラ40によりキャプ
スタン軸1に押圧され、一定の速度で図4に示す矢印D
方向に駆動される。この間、テンションばね24により
テンションバンド27が引っ張られて制動回転部29に
制動力を与えるため、リール台20のテープ送り出しテ
ンションは増加する。しかしながら、テープ32がテン
ションポスト21に巻き付いているため、テープテンシ
ョンによりテンションアーム22を時計方向に回動させ
る回動力が発生し、このテープ32のテンションによる
回動力とテンションばね24による反時計方向に回動さ
せる回動力との差によって生じるテンションアーム22
の回動力が新たにテンションバンド22を引張る力とし
てテンションバンド27にフィードバックされ、制動回
転部29への制動力となり、テープ32に発生するテン
ションをほぼ一定に調整する。
【0009】リール台15のテープ32を巻き取る駆動
力は、図示されていない駆動源からキャプスタンプーリ
ー2、Vベルト8、スリップクラッチの駆動体5へと伝
達され、駆動体5とともにクラッチフェルト11を介し
てスリップクラッチを形成している従動体6を回転さ
せ、従動体6と一体に設けられたギア13と噛合してい
る首振りギア12へと伝達されて首振りギア12を回転
させ、首振りアーム7が時計方向に回動して首振りギア
12がリール台15のギア16に噛合し、リール台15
を回転させてテープ32を巻き取る。
【0010】逆再生モードに切り換えられると、図6お
よび図7に示すように、キャプスタン軸1は図示されて
いない駆動源により駆動されて反時計方向に一定の速度
で回転され、テープ32はピンチローラ40によりキャ
プスタン軸1に押圧されて一定の速度で図6に示す矢印
E方向に駆動される。
【0011】リール台17のテープ32を巻き取る駆動
力は、図示されていない駆動源からキャプスタンプーリ
2、Vベルト8、スリップクラッチの駆動体5および従
動体6、首振りギア12へと伝達されて首振りギア12
を回転させ、首振りアーム7が反時計方向に回動して首
振りギア12をリール台17のギア18に噛合させ、リ
ール台17まで伝達されてリール台17が回転する。リ
ール台17のテープ32を巻き取るトルクはスリップク
ラッチの回転摩擦力で伝えられているためほぼ一定とな
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
構成では、通常記録再生時、早送り再生時および逆再生
時にスリップクラッチからのテープ32を巻き取るリー
ルトルクがほぼ一定のため、リールのテープ巻き径が最
大値から最小値まで変化するとテープ32の巻取りテー
プテンションは、最小値から最大値まで変化する。この
変化幅が大きいと、特に薄手のテープ32を用いる場合
は、テープ32の強度が小さいため、逆再生時にはテー
プ32を巻取るリールのテープ巻き径の最小値近傍では
テープ32の巻取りテンションが、大きくなりすぎてテ
ープダメージが発生したり、良好な再生に支障をきたす
場合がある。
【0013】また、テープテンションの最大値を下げる
ためにリールトルクを下げると、テープ32を巻取る側
のリールのテープ巻き径が最大値近傍である場合にテー
プ巻取りテンションが小さくなりすぎてテープ走行が不
安定となり、正常巻取り機能を果たさなくなる危険性が
ある。
【0014】以上の理由から長時間記録用の薄手のテー
プ32を用いた小型カセットをテープ32の巻径に依ら
ず良好にテープ走行させるためには、テープテンション
を一定に近づける何らかの手段をとることが必要であ
る。
【0015】本発明は上記の問題を解決するもので、リ
ールのテープ巻き径が最大値から最小値まで変化した場
合でもテープテンションをほぼ一定にすることのできる
磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明の磁気記録再生装置は、テープのテンションを
検出するテンションポストと、基盤に回動自在に支持さ
れて、前記テンションポストを支持するポスト支持部材
と、前記ポスト支持部材を所定の回動方向に付勢する付
勢手段と、リール台に制動回転部を介して制動力を与
え、前記ポスト支持部材の回動中心と前記制動回転部の
回転中心とを結ぶ直線を挟んで対向する前記ポスト支持
部材における両側位置で前記ポスト支持部材とその両端
とがそれぞれ係合する制動手段と、前記制動手段のいず
れか一端寄りの部分と一時的に係合して、前記一端寄り
の部分の前記制動回転部の回転中心側への移動を拘束す
るとともに前記制動手段の他端寄りの部分の移動を許容
する拘束手段とを備えたものである。
【0017】
【作用】上記構成によれば、逆再生時などに拘束手段を
制動手段の一端寄りの部分と係合させることにより、こ
の制動手段の一端寄りの部分の移動が規制されるので、
テープのテンションポストへの圧接力がポスト支持部
材、制動手段を通じて制動手段に伝達され、巻取り側リ
ール台に制動力が作用する。
【0018】リール台の回転駆動トルクがほぼ一定にな
っている状態において、巻戻し側リール台におけるテー
プ巻き半径が大きくなると、回転駆動トルクによって生
じるテープテンションは小さくなるが、テンションポス
トに圧接するテープの圧接力が小さくなるので、テンシ
ョンアームに加わる回動力も小さくなり、巻戻し側リー
ル台に加わる制動力が減少し、巻戻し側リール台の回転
トルクは減少せず、ほぼ元のテープテンションが維持さ
れる。
【0019】一方、巻戻し側リール台におけるテープ巻
半径が小さくなると、回転駆動トルクによって生じるテ
ープテンションは大きくなるが、テンションポストに圧
接するテープの圧接力が大きくなるので、テンションア
ームに加わる回動力も大きくなり、巻戻し側リール台に
加わる制動力が大きくなり、巻戻し側リール台の回転ト
ルクが減らされ、テープテンションは小さくなり、ほぼ
元のテープテンションに戻る。
【0020】このようにして、巻戻し側リール台のテー
プ巻半径が変化してもテープテンションは、常にほぼ一
定値に維持される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の磁気記録再生装置の一実施例
の構成について図面を参照にしながら説明する。なお、
図1〜図3において、図4〜図7に示す従来例と同じ部
品または部分には、同一名称と同一符号を付しているの
で、それらの説明は省略している。
【0022】図1は巻戻し再生モードにおける本発明の
磁気記録再生装置の状態を示す平面図である。図2は図
1のC−O−O−O−C線の断面矢視図で、テンション
制御装置を示している。図3は記録再生モードにおける
本発明の磁気記録再生装置の状態を示す平面図である。
図1〜図3においても、部材1〜40に関しては従来例
と同じ構成である。
【0023】以下、従来例と異なる構成を主体に説明す
る。21はテンションポストで、ポスト支持部材として
のテンションアーム51の端部に立設されている。テン
ションアーム51は基盤3に立設された軸23により回
動自在に保持されている。24は付勢手段としてのテン
ションばねで、その一端が基盤3に立設されたピン25
に固定され、他端はテンションアーム51に立設された
ピン26に掛止されており、テンションアーム51を軸
23を中心に反時計方向に付勢している。52は制動手
段としてのテンションバンドで、リール台17と一体に
なった制動回転部29に巻き付けられ、テンションアー
ム51に立設された記録再生用係合点53、逆再生用係
合点54に回動自在に係合している。ここで、記録再生
用係合点53と逆再生用係合点54とは、テンションア
ーム51の回動中心である軸23と制動回転部29の回
転中心である軸20とを結ぶ直線を挟んで対向するテン
ションアーム51の両側位置に配置されている。
【0024】テンションバンド52には、逆再生用位置
規制ピン55および記録再生用位置規制ピン56が固定
されており、これらの逆再生用位置規制ピン55および
記録再生用位置規制ピン56とテンションバンド52と
の各接続箇所に、図2に示すように、逆再生用位置規制
ピン55に隣接して隙間57があけられ、図示はしてい
ないが同様に、記録再生用位置規制ピン56に隣接して
隙間があけられている。そして、これらの隙間57に拘
束手段としての端点切換え部材60が挿入されている。
【0025】端点切換え部材60は基盤3に立設された
軸63により回動自在に保持されており、この端点切換
え部材60における、軸23,21を通る直線の両側位
置に凹部61、62がそれぞれ設けられている。65は
端点切換え部材60を回動させる駆動ギアで、基盤3に
立設された軸66により回転自在に保持されており、端
点切換え部材60に設けられた部分ギア64と噛合して
いる。
【0026】以上のように構成された本実施例の磁気記
録再生装置のテンション制御装置の動作について説明す
る。図1〜図3に示すように、従来例と同様に、テープ
32はポスト39,21,33,34,シリンダ38,
ポスト35,36,ピンチローラ40およびポスト37
により経路を規制され、テープパスを形成している。
【0027】逆再生モードから記録再生モードに切り換
える際には、図1に示す状態から、まず図示されていな
いローディングモータが駆動されて駆動ギア65が反時
計方向に回転され、端点切換え部材60が時計方向に回
動して、図1に示す状態から図3に示す記録再生時の位
置に固定される。
【0028】この端点切換え部材60の動作に伴い、記
録再生用位置規制ピン56は端点切換え部材60の凹部
62に当接して、軸20から遠ざかる方へ移動される。
するとテンションバンド52の逆再生用係合点54と記
録再生用位置規制ピン56との間はテンションばね24
の反時計方向の付勢力によりある間隔だけ撓む。
【0029】また、これと同時に、テンションアーム5
1は、テンションばね24により反時計方向に回動力を
受けるため、記録再生用係合点53は軸20から遠ざか
る方向にテンションバンド52を引張り、逆再生用位置
規制ピン55と凹部61とはある間隔だけ離れた状態に
なり、テンションバンド52が制動回転部29に制動力
を与える。
【0030】そして、キャプスタン軸1が、図示されて
いない駆動源により駆動されて時計方向に一定の速度で
回転すると、テープ32はピンチローラ40によりキャ
プスタン軸1に押圧されて一定の速度で図3に示す矢印
D方向に駆動され、リール台17のテープ送り出しテン
ションは上昇する。
【0031】しかしながら、テープ32がテンションポ
スト21に圧接しているので、テープテンションにより
テンションアーム51を時計方向に回動させる回動力が
発生し、テンションばね24によりテンションアーム5
1を反時計方向に回動させる回動力とテープテンション
によりテンションアーム51を時計方向に回動させる回
動力との差の回動力が、新たにテンションバンド52に
フィードバックされ、制動回転部29への制動力が調整
される。これにより、リール台17のテープ送り出しテ
ンションは、テープ巻径によらずほぼ一定に調整され
る。なお、リール台15のテープ32を巻き取る駆動力
は、従来例と同じ構成によりリール台15に伝達され
る。
【0032】次に、記録再生モードから逆再生モードに
切換える際には、図3に示す位置から図1に示す位置ま
で端点切換え部材60が上記の逆再生モードから記録再
生モードに切り換わる場合と逆の動作で移動されて逆再
生モードに切り換わる。
【0033】次に、キャプスタン軸1は図示されていな
い駆動源により駆動されて反時計方向に一定の速度で回
転され、テープ32はピンチローラ40によりキャプス
タン軸1に押圧され、一定の速度で図1に示す矢印E方
向に駆動される。
【0034】リール台17のテープ32の巻半径rが最
小の時点から逆再生を開始したとすると、スリップクラ
ッチからリール台17に与えられるトルクTsは、従来
例と同じようにほぼ一定であるが、テンションアーム5
1には、テンションばね24により反時計方向に回動さ
せる回動力Msと、テープ32がテンションポスト21
に圧接しているためにリール台17の巻取りテープテン
ションtにより時計方向に回動させる回動力Mtとが働
く。
【0035】したがって、テンションアーム51には回
動力Mtから回動力Msを差し引いた分の回動力(Mt
−Ms)が時計方向に働き、逆再生用係合点54を軸2
0から遠ざかる方へ移動させる。一方、テンションバン
ド52は、逆再生用位置規制ピン55が凹部61に当接
して、軸20へ近づく方向への移動を阻止されているた
め、逆再生用係合点54と逆再生用位置規制ピン55と
の間で引張られてテンションが上昇し、制動回転部29
への制動力を与える。この制動力をTbとすると、制動
力Tbは Tb=k×(Mt−Ms)>0 (1) で表すことができる(kは係数)。この制動力Tbがリ
ール台17にフィードバックされてリール台17のロス
トルクとなるため、リール台17がテープ32に及ぼす
巻取りトルクTtは Tt=Ts−Tb (2) で表すことができる。したがって、制動力Tbがフィー
ドバックされることによって、リール台17の巻取りテ
ープテンションtは t=Tt/r=(Ts−Tb)/r (3) で表すことができるが、リール台17のテープ32の巻
半径rが小さいときには式(1)に示す回動力Mtが大
きくなるため、制動力Tbが大きくなって、式(2)で
示す巻取りトルクTtが小さくなり、式(3)に示すテ
ープテンションtが t=Ts/r (4) で表される従来方式のテープテンションtに比べて小さ
く抑えられる。さらに逆再生を続けるに従い、巻半径r
が大きくなっていくと、トルクTsはほぼ一定であるた
め、式(3)において分母である巻半径rが大きくな
り、巻取りテープテンションtは小さくなっていく。
【0036】しかし、テンションアーム51に働くテー
プ32による回動力Mtが小さくなって行くため、式
(1)により制動力Tbが小さくなり、したがって式
(2)により巻取りトルクTtが大きくなり、式(3)
において分母である巻半径rが大きくなっても巻取りト
ルクTtも大きくなるので巻取りテープテンションtは
あまり小さくならない。
【0037】すなわち、リール台17から出る側のテー
プ32のテンションは、リール台17の制動力Tbが減
少することによりテープ32へ伝達する巻取りトルクT
tが大きくなり、巻取りテンションtの減少が抑えられ
る。
【0038】以上説明したように本発明の磁気記録再生
装置においては、リール台17へ伝達される駆動力はス
リップクラッチの回転摩擦力で伝えられており、ほぼ一
定であるが、リール台17に一体になった制動回転部2
9に加えられる制動力が制御されるので、リール台17
のテープ32を巻き取るトルクはリール台17に巻き取
られたテープ32の半径に応じて調整され、テープ32
の巻き取りテンションはほぼ一定に調整される。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明の磁気記録再生装置
によれば、一時的に、例えば巻戻し再生時に、テープを
巻き取る巻取りテンションに応じてリール台に制動力を
加えてリール台のトルクを調整し、リール台がテープに
与える伝達力を調整することにより、テープの巻取りテ
ンションを最適かつほぼ一定にすることが可能となり、
リールのテープ巻き径が最大値から最小値まで大きく変
化する場合においても、テープ巻取り側のテープテンシ
ョンは、最適かつほぼ一定に保たれ、テンション過大に
よるテープダメージの発生や、テンション過小による不
安定走行を防止できる。
【0040】さらに、余分なテープテンション検知手段
を要しないので、テープテンションを検出するためのポ
ストが増えることによる、テープの走行抵抗の増加を避
けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる磁気記録再生装置の
巻戻し再生時における平面図
【図2】図1のC−O−O−O−C線断面矢視図
【図3】同磁気記録再生装置の記録再生時における平面
【図4】従来の磁気記録再生装置の記録再生時における
平面図
【図5】図4のA−O−A線断面矢視図
【図6】従来の磁気記録再生装置の巻戻し再生時におけ
る平面図
【図7】図6のB−O−B線断面矢視図
【符号の説明】
15,17 リール台 20 軸(回転中心) 21 テンションポスト 23 軸(回動中心) 24 テンションばね(付勢手段) 29 制動回転部 32 テープ 51 テンションアーム(ポスト支持部材) 52 テンションバンド(制動手段) 53 記録再生用係合点 54 逆再生用係合点 55 逆再生用位置規制ピン 56 記録再生用位置規制ピン 60 端点切換え部材(拘束手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープのテンションを検出するテンショ
    ンポストと、基盤に回動自在に支持されて、前記テンシ
    ョンポストを支持するポスト支持部材と、前記ポスト支
    持部材を所定の回動方向に付勢する付勢手段と、リール
    台に制動回転部を介して制動力を与え、前記ポスト支持
    部材の回動中心と前記制動回転部の回転中心とを結ぶ直
    線を挟んで対向する前記ポスト支持部材における両側位
    置で前記ポスト支持部材とその両端とがそれぞれ係合す
    る制動手段と、前記制動手段のいずれか一端寄りの部分
    と一時的に係合して、前記一端寄りの部分の前記制動回
    転部の回転中心側への移動を拘束するとともに前記制動
    手段の他端寄りの部分の移動を許容する拘束手段とを備
    えた磁気記録再生装置。
JP6006093A 1994-01-25 1994-01-25 磁気記録再生装置 Pending JPH07210943A (ja)

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