JPH0855386A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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Publication number
JPH0855386A
JPH0855386A JP6191601A JP19160194A JPH0855386A JP H0855386 A JPH0855386 A JP H0855386A JP 6191601 A JP6191601 A JP 6191601A JP 19160194 A JP19160194 A JP 19160194A JP H0855386 A JPH0855386 A JP H0855386A
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JP
Japan
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tension
tape
force
braking
reel
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JP6191601A
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English (en)
Inventor
計行 ▲高▼橋
Kazuyuki Takahashi
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻取り方向に走行する磁気テープのテープテ
ンションを一定に制御する。 【構成】 巻取り方向(矢印E方向)に走行するテープ28
に対して逆転記録再生を行う場合、切換アーム124がテ
ンションバンド122を制動位置に移動させる。テンショ
ンバンド122は、制動位置でテンションバンド22を介し
回転部37に対して制動力を作用させる。テンションアー
ム117には、テンションバネ19の付勢力Gによる回動力
Msと、テープ28のテープテンションによる回動力Mtと
が作用する。このことにより、テンションアーム117に
は、制御回動力(Mt−Ms)がテンションアーム117を実
際に回動させる回動力として作用し、テンションバンド
122は、リール台14の回転部37に対してテープテンショ
ンと負の相関を有する制動力を作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープに対して情
報を記録又は再生する記録再生装置に係り、特にテープ
リールに巻取られる磁気テープのテープテンションを一
定に保つ手段を備えた磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気テープに対して情報を記録
又は再生する磁気記録再生装置においては、磁気テープ
と磁気ヘッドとを良好な接触状態に維持するため、磁気
テープの張力、即ち、テープテンションを一定に保つ機
構を備えている。
【0003】図13及び図15はそれぞれ従来の磁気記録再
生装置の概略構成及び動作を示す平面図、図14は図13に
示す磁気記録再生装置におけるA−A切断線での断面
図、図16は図15に示す磁気記録再生装置におけるB−B
切断線での断面図である。図13は供給方向(矢印D方向)
に移動するテープに対して情報を記録又は再生する場合
の装置の状態を示し、また図15は巻取り方向(矢印E方
向)に移動するテープに対して情報を記録又は再生する
場合の装置の状態を示している。
【0004】1はキャプスタン軸であり、キャプスタン
軸1は、一体化されたキャプスタンプーリ2と共に回転
する。また、後述するスリップクラッチを構成する駆動
体4と従動体5とは、図16に示すように基板40に立設さ
れた軸3によって回転自在に保持されており、この軸3
は、駆動体4及び従動体5と共に首振りアーム6を回転
自在に支持している。駆動体4は、Vベルト7によって
キャプスタンプーリ2に連結され、Vベルト7によって
キャプスタンプーリ2の回転が伝達される。駆動体4及
び従動体5は、それぞれ磁石38及び磁石39を内蔵し、駆
動体4及び従動体5は、磁石38,39間の吸引力によって
クラッチフェルト8を加圧して摩擦力を発生させること
により、駆動体4から従動体5に駆動力を伝達するとと
もに、過大な駆動力の伝達を制限するスリップクラッチ
を構成している。
【0005】9は首振りギアであり、首振りギア9は、
首振りアーム6に立設された軸11によって回転自在に支
持され、従動体5と一体に形成されたギア10と噛合して
いる。また、磁気テープ28を供給方向に移動させる場
合、首振りアーム6が時計方向に揺動することにより、
首振りギア9は、図13に示すようにリール台12と一体の
ギア13と噛合する位置に移動し、また磁気テープ28を巻
取り方向に移動させる場合、首振りアーム6が反時計方
向に揺動することにより、図15に示すようにリール台14
と一体のギア15と噛合する。リール台12,14は、それぞ
れ基板40に立設された軸25,26によって回転自在に支持
されている。
【0006】16はテンションポスト、17は先端部でテン
ションポスト16を支持したテンションアームであり、テ
ンションアーム17は、基板40に立設された軸18によって
回動自在に支持されている。19は一端が基板40に立設さ
れたピン20に固定され、他端がテンションアーム17に立
設されたピン21に固定されたテンションバネであり、テ
ンションバネ19は、テンションアーム17を軸18を中心に
反時計方向に付勢している。22は、両端がそれぞれテン
ションアーム17に立設されたバンドピン23,24に固定さ
れ、かつリール台14の回転部37に巻き付いたテンション
バンドである。テンションバンド22の回転部37との接触
面には、図示を省略したフェルト等の摩擦部材が取り付
けられている。
【0007】次に、上記の磁気記録再生装置の動作を説
明する。磁気記録再生装置にカセット27が装着される
と、リール台12の軸25及びリール台14の軸26がそれぞれ
カセット27内のテープリール(図示省略)に嵌挿し、テー
プリールを回転可能に支持する。装着位置においてテー
プ28は、テンションポスト16及びテンションポスト29〜
33によってカセット27から引き出されてシリンダ34に巻
き付けられ、その経路がテンションポスト35,16,29,
30、シリンダ34、テンションポスト31,32、ピンチロー
ラ36及びテンションポスト33によって規定される。
【0008】図13の状態で、装置の動作モードを記録再
生モードに切り換えることにより、キャプスタン軸1
は、図示されていない駆動源により駆動されて時計方向
に一定の速度で回転し、テープ28がピンチローラ36によ
りキャプスタン軸1に押圧され一定の速度で矢印D方向
に走行する。このとき、テンションバンド22は、テンシ
ョンアーム17がテンションバネ19の付勢力Gによって引
っ張られて反時計方向に回動することにより、リール台
14の回転部37に圧接して制動力を与える。このことによ
り、リール台14の回転負荷が増加してテープ28のテープ
テンションが増加する。
【0009】一方、テンションアーム17が回転自在に支
持され、テンションバネ19の付勢力Gによってテンショ
ンポスト16をテープ28に圧接していることにより、テー
プ28のテープテンションは、テンションポスト16を介し
てテンションアーム17を前記付勢力Gとは逆の時計方向
に回動させる回動力として作用する。このテープテンシ
ョンによる回動力と、テンションバネ19による反時計方
向に回動させる回動力との差によってテンションアーム
17は回動し、テープテンションとテンションバネ19の付
勢力とが釣り合う位置で静止する。このことにより、テ
ープ28のテープテンションの増加は、テンションアーム
17を時計方向に回動させる力を増加させるようにフィー
ドバックされ、テンションバンド22の回転部37に対する
制動力を減少させ、またテープ28のテープテンションの
減少は、テンションアーム17を時計方向に回動させる力
を減少させるようにフィードバックされ、テンションバ
ンド22の回転部37に対する制動力を増加させる。このよ
うに、テープ28のテンションをテンションアーム17に対
してフィードバックして、回転部37に対してテープテン
ションと負の相関を有する制動力を作用させることによ
り、テープ28に発生するテープテンションが略一定に制
御される。
【0010】ところで、リール台12を巻取り方向に回転
させる駆動力は、図示されていない駆動源からキャプス
タンプーリ2、Vベルト7、駆動体4へと伝達され、駆
動体4と共にスリップクラッチを形成している従動体5
を回転させ、従動体5と一体に設けられたギア10と噛合
している首振りギア9へと伝達され、首振りギア9を回
転させる。そして、首振りアーム6が時計方向に回動さ
せ首振りギア9をリール台12のギア13に噛合させること
により、従動体5からの駆動力は、リール台12を回転さ
せてテープ28を巻取らせる。
【0011】また、図15の状態で、装置の動作モードを
記録再生モードに切り換えることにより、キャプスタン
軸1は反時計方向に一定の速度で回転し、テープ28は、
ピンチローラ36によりキャプスタン軸1に押圧され、キ
ャプスタン軸1によって一定の速度で図15に示す矢印E
方向に走行する。これと同時に、リール台14のテープ28
を巻き取る駆動力が、図示されていない駆動源からキャ
プスタンプーリ2、Vベルト7、スリップクラッチを構
成する駆動体4及び従動体5、首振りギア9へと伝達さ
れ、首振りアーム6を反時計方向に回動させ首振りギア
9をリール台14のギア15に噛合させることにより、リー
ル台14に伝達される。ここで、リール台14のテープ28を
巻き取る駆動力は、スリップクラッチで伝達されるため
略一定の値になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の磁気記録再生装置では、テープ28が巻取り方向(矢
印E方向)に走行している場合の記録再生(以下、逆転記
録再生という)時に、従動体5からリール台14に伝達さ
れるトルクが略一定であるため、リール台14におけるテ
ープ28の巻半径が最大径から最小径まで変化することに
より、リール台14がテープ28に作用させる引張力は、最
小値から最大値まで変化してテープ28のテープテンショ
ンを変化させる。このテープテンションの変化幅が大き
いと、特に薄手のテープ28を用いる場合にはテープ28の
引張強度が小さいため、テープ28の巻半径が最小径付近
でテープ28を損傷させたり、良好な記録再生に支障をき
たす場合がある。また、仮に、最小径付近でのテープテ
ンションを低下させるために、リール台14を回転させる
トルクを低下させると、リール台14におけるテープ28の
巻半径が最大径付近では、テープ28のテンションが小さ
くなりすぎてテープ走行が不安定となり、テープ28の巻
取りが正常に行われなくなったり、テープ28に対して信
号を記録再生するヘッドとテープ28の接触圧が低下して
良好な記録再生に支障をきたす可能性がある。
【0013】以上の理由から長時間記録用の薄手のテー
プ28を用いた場合、リール台14におけるテープ28の巻半
径に影響されることなく、巻取り方向に走行するテープ
28に対して良好に記録再生を行うためには、テープテン
ションを一定に制御する必要がある。
【0014】本発明は、上記の課題を解決するため、巻
取り方向に走行する磁気テープのテープテンションを一
定に制御する手段を備えた磁気記録再生装置を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決する為の手段】上記課題を解決するため、
本発明の第1の手段は、テープリールと共に供給方向又
は巻取り方向に回転するリール台と、テープリールから
送出された磁気テープに圧接してテープテンションを受
けるテンションポストと、このテンションポストを支持
するとともに、装置本体の基板で回動自在に支持された
テンションポスト支持部材と、このテンションポスト支
持部材を一定の付勢力で付勢して前記テンションポスト
を磁気テープに圧接させる付勢部材と、前記リール台の
前記供給方向への回転時に、前記テンションポスト支持
部材の回動力を受けてリール台の回転部に摩擦部材を押
圧し、前記テープテンションと負の相関を有する制動力
をリール台に作用させる第1の制動手段と、制動位置に
おいてテンションポスト支持部材の回動力を受けてリー
ル台の回転部に摩擦部材を押圧し、テープテンションと
正の相関を有する制動力をリール台に作用させる第2の
制動手段と、リール台の前記巻取り方向への回転時に前
記第2の制動手段を前記制動位置に移動させ、かつリー
ル台の前記供給方向への回転時に第2の制動手段をリー
ル台に対する非制動位置に移動させる制動力切換手段と
を備えたことを特徴とする。
【0016】さらに、第2の手段は、前記第1の制動手
段と前記摩擦部材とを一体に形成し、前記第2の制動手
段が、前記制動位置で第1の制動手段を介して摩擦部材
を前記リール台の回転部に押圧することを特徴とする。
【0017】さらに、第3の手段は、前記第1の制動手
段が、制動時に前記リール台の回転部にパッド状に形成
された前記摩擦部材を押圧することを特徴とする。
【0018】さらに、第4の手段は、前記リール台の巻
取り方向への回転時に、前記テープテンションによって
前記テンションポスト支持部材が前記第1の付勢部材の
付勢力に抗してバイアス付勢領域に回動した場合、テン
ションポスト支持部材に、前記圧接方向のバイアス付勢
力を第1の付勢部材の付勢力に加算して作用させるバイ
アス付勢手段を備えたことを特徴とする。
【0019】さらに、第5の手段は、前記バイアス付勢
手段が、前記テンションポスト支持部材と同一軸によっ
て回動自在に支持されて前記バイアス付勢領域でテンシ
ョンポスト支持部材と係合する付勢アームと、テンショ
ンポスト支持部材に係合した前記付勢アームを介して前
記バイアス付勢力をテンションポスト支持部材に作用さ
せる第2の付勢部材とを備えたことを特徴とする。
【0020】
【作用】上記の手段によれば、磁気テープの巻取り方向
への走行時に、制動力切換手段が第2の制動手段を制動
位置に移動させ、第2の制動手段がテープテンションと
正の相関を有する第2の制動力をリール台に作用させ
る。このとき、リール台に一定の駆動トルクが伝達され
ているならば、リール台に装填されたテープリールにお
けるテープの巻半径が大きくなるとともにテープテンシ
ョンが減少するが、テンションポストに圧接するテープ
の圧接力が減少することにより、第2の制動手段が、リ
ール台に対して作用させる制動力を小さくして、制動力
による駆動ロスを減少させるので、リール台の回転トル
クが増加して磁気テープのテープテンションを増加さ
せ、磁気テープのテープテンションが一定になるように
フィードバック制御される。即ち、磁気テープが巻取り
方向に走行している場合に、磁気テープのテープテンシ
ョンが、リール台における磁気テープの巻半径に影響さ
れることなく、常に一定になるように制御される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、図13乃至図16に基づいて説明した部材に対応
する部材については同一符号を付して説明を省略する。
図1及び図3は、それぞれ本発明の磁気記録再生装置の
概略構成及び動作を示す平面図、図2は、図1に示す磁
気記録再生装置におけるC−C切断線での断面図であ
る。図1は巻取り方向(矢印E方向)に移動するテープに
対して情報を記録又は再生する場合の装置の状態を示
し、また図3は供給方向(矢印D方向)に移動するテープ
に対して情報を記録又は再生する場合の装置の状態を示
している。
【0022】117は先端部においてテンションポスト16
を軸支したテンションアームであり、テンションポスト
支持部材であるテンションアーム117は、基板40に立設
された軸18により回動自在に支持されている。また、テ
ンションアーム117は、付勢部材であるテンションバネ1
9の付勢力Gによって反時計方向に付勢されている。122
は第2の制動手段を構成するテンションバンドであり、
テンションバンド122は、一端部がテンションアーム117
に立設されたバンドピン123に固定され、テンションバ
ンド22の上から重なるように、リール台14の回転部37に
巻き付けられ、他端部が切換アーム124に立設されたバ
ンドピン125に固定されている。124及び127は制動力切
換手段を構成する切換アーム及び駆動ギヤであり、切換
アーム124は、基板40に立設された軸126により回動自在
に支持され、駆動ギア127は、軸128によって図示を省略
したローディングモータに連結され、切換アーム124の
後端部に設けられた部分ギア129と噛合している。
【0023】次に、上記構成の磁気記録再生装置の動作
を説明する。カセット27を装置に装着することにより、
従来の装置と同様にテープ28は、テンションポスト35,
16,29,30、シリンダ34、テンションポスト31,32、ピ
ンチローラ36及びテンションポスト33によってテープパ
スを形成する。
【0024】先ず、図1の状態にある装置においてテー
プ28の走行方向を反転させて、供給方向(矢印D方向)に
走行するテープ28に対して記録再生(以下、正転記録再
生という)を行う場合について説明する。装置の動作モ
ードを正転記録再生モードに切り換えることにより、駆
動ギア127がローディングモータにより駆動されて切換
アーム124を図1に示す位置から反時計方向に回転させ
て図3に示す位置に保持する。このことにより、テンシ
ョンバンド122は、切換アーム124の動作に連動して回転
部37から離間した非制動位置に移動し、回転部37に対し
て制動力を作用させなくなる。この後、キャプスタン軸
1が時計方向に一定速度で回転してテープ28を供給方向
に駆動する。このとき、第1の制動手段を構成するテン
ションバンド22は、従来の装置と同様にバンド裏面に取
り付けられた摩擦部材(図示省略)を回転部37に押圧する
ことにより、リール台14に対してテープテンションと負
の相関を有する制動力を作用させ、テープ28のテープテ
ンションを一定に制御する。
【0025】次に、図3の状態にある装置においてテー
プ28の走行方向を反転させて、巻取り方向(矢印E方向)
に走行するテープ28に対して逆転記録再生を行う場合に
ついて説明する。装置の動作モードを逆転記録再生モー
ドに切り換えることにより、駆動ギヤ127がローディン
グモータにより駆動されて、切換アーム124を図3に示
す位置から時計方向に回転させて図1に示す位置に保持
する。このことにより、テンションバンド122は、切換
アーム124の動作に連動してテンションバンド22に圧接
する制動位置に移動し、テンションバンド22を介し回転
部37に対して制動力を作用させる。この後、キャプスタ
ン軸1が反時計方向に一定の速度で回転し、テープ28は
ピンチローラ36によりキャプスタン軸1に押圧され、キ
ャプスタン軸1によって一定の速度で巻取り方向に走行
する。
【0026】上記した逆転記録再生モードにおいて、リ
ール台14のテープ28の巻半径rが最小径の状態から逆転
記録再生を開始したとすると、従動体5から首振りギヤ
9を介してリール台14に伝達される伝達トルクTsは略
一定であり、テンションアーム117には、テンションバ
ネ19の付勢力Gによって反時計方向の回動力Msと、テ
ープ28のテープテンションによって時計方向の回動力M
tとが作用する。このことにより、回動力Mtと回動力M
sとの差に対応する制御回動力(Mt−Ms)がテンション
アーム117を実際に回動させる回動力として作用する。
本実施例では、制御回動力が(Mt−Ms)>0になるよう
初期設定されており、この結果、逆転記録再生が開始さ
れることにより、テンションアーム117は、制御回動力
(Mt−Ms)によって時計方向に回動する。
【0027】テンションアーム117が時計方向に回動す
ると、バンドピン123によりテンションバンド122が引っ
張られてテンションバンド22を上方より押圧し、テンシ
ョンバンド22と一体の摩擦部材が回転部37に圧接してリ
ール台14に対して制動力を作用させる。
【0028】この制動力を制動トルクTbとすると、制
動トルクTbは、 Tb=k×(Mt−Ms)>0 (1) と表すことができる(kは係数)。この制動トルクTbが
リール台14に対してフィードバックされ、従動体5から
伝達される伝達トルクTsに対するロストルクとなるた
め、リール台14がテープ28に作用させるテンショントル
クTtは、 Tt=Ts−Tb (2) と表すことができる。従って、リール台14に対して制動
トルクTbがフィードバックされることにより、テープ2
8のテープテンションtは、 t=Tt/r=(Ts−Tb)/r (3) と表すことができる。ここで、リール台14におけるテー
プ28の巻半径rが小さいときには式(1)に示す回動力Mt
が大きくなることにより、制動トルクTbが大きくなっ
て式(2)で表されたテンショントルクTtが小さくなり、
この結果、式(3)に示すテープテープテンションtが、 t′=Ts/r (4) で表される従来の磁気記録再生装置でのテープテンショ
ンt′と比較して小さくなる。
【0029】さらに、逆転記録再生を継続して、リール
台14におけるテープ28の巻半径rが大きくなることによ
り、式(3)における分母rが大きくなりテープテンショ
ンtは小さくなっていく。しかし、テンションアーム11
7に作用するテープ28のテープテンションによる回動力
Mtが小さくなっていくとともに、式(1)により制動トル
クTbが小さくなり、式(2)におけるテンショントルクT
tが大きくなる。この結果、式(3)で分母rが増加すると
ともにテンショントルクTtも、略等しい増加率で増加
することになり、テープテンションtは、巻半径rに影
響されることなく略一定に維持される。
【0030】即ち、逆転記録再生時にテープ28のテープ
テンションtは、巻半径rが増加するとともに、テンシ
ョンバンド122がリール台14に作用させる制動トルクTb
が減少することにより、伝達トルクTsのロスが減少す
るので、リール台14におけるテンショントルクTtが増
加して略一定の値に制御される。
【0031】以上説明したように第1実施例の磁気記録
再生装置においては、リール台14へ伝達されるトルクが
駆動体4と従動体5とによって構成されたスリップクラ
ッチによって一定以下に制限され、かつ逆転記録再生時
に第2の制御手段であるテンションバンド122がリール
台14の回転部37に対してテープテンションと負の相関を
有する制動力を作用させることにより、逆転記録再生時
にリール台14におけるテープ28の巻半径rの影響を受け
ることなく、テープ28のテープテンションを常に略一定
にすることができる。
【0032】図4は本発明の磁気記録再生装置の第2実
施例における要部を示す平面図、図5は図4に示す磁気
記録再生装置の要部におけるH−H切断線での断面図で
あり、図1乃至図3に基づいて説明した部材に対応する
部材については同一符号を付して説明を省略する。132
は、一端部がテンションアーム117に立設されたバンド
ピン123に固定され、かつ他端部が切換アーム124に立設
されたバンドピン125に固定されたテンションバンド、1
33はリール台14と一体に形成された回転部であり、回転
部133には、第1の制動手段であるテンションバンド22
と第2の制動手段であるテンションバンド132とが幅方
向において異なる位置にそれぞれ巻き付けられている。
また、テンションバンド132には、回転部133に当接する
面に図示を省略したフェルト等の摩擦部材が取り付けら
れている。
【0033】上記構成の第2実施例の磁気記録再生装置
において第1実施例の磁気記録再生装置と異なる点は、
逆転記録再生時にテンションバンド132が回転部133に対
してテープ28のテープテンションに正の相関を有する制
動力を、テンションバンド22を介すことなく直接作用さ
せることであり、正転記録再生時には、第1実施例に示
す磁気記録再生装置と同様にテンションバンド132が回
転部133から離間し、かつテンションバンド22が回転部1
33に対してテープテンションと負の相関を有する制動力
を作用させる。
【0034】第2実施例の磁気記録再生装置において
も、逆転記録再生時にテンションバンド132が回転部133
に対してテープ28のテープテンションに正の相関を有す
る制動力を作用させることにより、テープ28のテープテ
ンションを一定に制御することができる。
【0035】図6及び図7は本発明の磁気記録再生装置
の第3実施例における要部の構成及び動作を示す平面図
である。図8は、図7に示す磁気記録再生装置の要部に
おけるJ−J切断線での断面図であり、図1乃至図5に
基づいて説明した部材に対応する部材については同一符
号を付して説明を省略する。
【0036】141は、軸18によって回転自在に支持さ
れ、かつテンションバネ19の付勢力Gによって反時計方
向に付勢されたテンションアームであり、テンションア
ーム141は、一端部にテンションポスト16を軸支し、他
端部にリール台14の方向に突出したパッド取付部141aが
形成されている。142はパッド取付部141aに固定された
テンションパッドであり、テンションパッド142は、テ
ンションアーム141のパッド取付部141aに貼着され、テ
ンションアーム141の揺動動作に連動してリール台14の
回転部133に対して接離する方向に移動する。ここで、
第1の制動部材であるテンションパッド142及び第2の
制動部材であるテンションバンド122には、それぞれ回
転部133との当接面に図示を省略したフェルト等の摩擦
部材が取り付けられている。また、テンションパッド14
2全体を、フェルト等の摩擦部材によって形成すること
もむろん可能である。
【0037】次に、上記構成の第3実施例の磁気記録再
生装置の動作を説明する。装置の動作モードを記録再生
モードに切り換えることにより、テープ28が一定の速度
で図7に示す供給方向(矢印D方向)に走行すると、テン
ションアーム141は、テンションバネ19の付勢力Gによ
って生じる回動力Msによってテンションパッド142を回
転部133に圧接させ、回転部133に対して制動力を作用さ
せ、リール台14の回転負荷を増加させる。このことによ
り、テープ28のテープテンションが増加するが、テープ
28がテンションポスト16に対してテープテンションを作
用させているため、テンションアーム141にはテープ28
によって時計方向の回動力Mtが作用し、テンションア
ーム141は、回動力Mtと回動力Msとの差によって生じ
る制御回動力(Mt−Ms)によって時計方向に回動して、
回動力Msと回動力Mtとが釣り合う位置に保持される。
テンションアーム141が時計方向に回動することによ
り、テンションパッド142に回転部133に対する圧接力が
低下して、回転部133の回転負荷が減少するので、テー
プ28のテープテンションが略設定値になるように制御さ
れる。これとは逆に、テープ28のテープテンションが設
定値より低下した場合には、テンションバネ19の付勢力
によってテンションアーム141が反時計方向に回動し
て、テンションパッド142の回転部133に対する圧接力が
増加することにより、リール台14の回転負荷が増加して
テープ28のテープテンションが略設定値になるように増
加する。
【0038】また、装置の動作モードを逆転記録再生モ
ードに切り換えることにより、切換アーム124が、図7
の位置から図6の位置に移動して、テンションバンド14
2が回転部133に圧接する制動位置に移動する。この後、
リール台14が略一定の伝達トルクによって回転して、キ
ャプスタン軸1及びピンチローラ36によって巻取り方向
(矢印E方向)に一定速度で送り出されたテープ28を巻き
取る。このとき、テンションアーム141には、テンショ
ンバネ19の付勢力Gによって反時計方向の回動力Ms
と、テープ28のテープテンションによって時計方向の回
動力Mtとが作用し、テンションアーム141は、回動力M
tと回動力Msとの差である制御回動力(Mt−Ms)によっ
て時計方向に回動する。制御回動力(Mt−Ms)によって
テンションアーム141は、テンションパッド142を回転部
133から離間させる位置に移動させる。
【0039】一方、テープ28のテープテンションの増加
によってテンションアーム141が時計方向に回動するこ
とにより、バンドピン123がテンションバンド122を回転
部133に圧接させる方向に引っ張り、テンションバンド1
22の回転部133に対する圧接力を増加させてリール台14
の回転負荷を増加させ、また、テープテンションの減少
によってテンションアーム141が反時計方向に回動する
ことにより、バンドピン123がテンションバンド122から
離間させる方向に移動させ、テンションバンド122の回
転部133に対する圧接力を減少させリール台14の回転負
荷を減少させる。
【0040】第3実施例の磁気記録再生装置において
も、逆転記録再生時にテンションバンド122が回転部133
に対してテープ28のテープテンションに正の相関を有す
る制動力を作用させることにより、テープ28のテープテ
ンションを一定に制御することができる。
【0041】図9及び図11はそれぞれ本発明の磁気記録
再生装置の第4実施例における要部の構成及び動作を示
す平面図、図10は図9に示す磁気記録再生装置の要部に
おけるK−K切断線での断面図、図12は図11に示す磁気
記録再生装置の要部におけるL−L切断線での断面図で
あり、図1乃至図4に基づいて説明した部材に対応する
部材については、同一符号を付して説明を省略する。図
9は巻取り方向(矢印E方向)に移動するテープ28に対し
て情報を記録又は再生する場合の磁気記録再生装置にお
ける要部の状態を示し、また図12は供給方向(矢印D方
向)に移動するテープ28に対して情報を記録又は再生す
る場合の磁気記録再生装置おける要部の状態を示してい
る。
【0042】151はテンションアーム117と同一の軸18に
よって回動自在に支持された付勢アームであり、付勢ア
ーム151の先端部には当接ピン152が配置されている。15
3は第2の付勢部材であるバイアスバネであり、バイア
スバネ153は、一端部が基板40に立設されたピン154に固
定され、他端部が付勢アーム151に立設されたピン155に
固定されて、付勢アーム151を軸18を中心に反時計方向
に付勢している。
【0043】156は基板40に立設されたストッパであ
り、ストッパ156は、バイアスバネ153によって付勢され
た付勢アーム151の当接ピン152に当接することにより、
付勢アーム151がストッパ156より反時計側の非バイアス
付勢領域に回動することを規制する。
【0044】ここで、バイアス付勢手段は、付勢アーム
151,バイアスバネ153及びストッパ156によって構成さ
れており、付勢アーム151の当接ピン152は、図9に示す
ように、テンションアーム117がストッパ156より時計方
向側のバイアス付勢領域にある場合、テンションアーム
117に当接して、付勢アーム151を介してバイアスバネ15
3の付勢力Gbをテンションアーム117に対して作用さ
せ、またテンションアーム117がストッパ156より反時計
方向側の非バイアス付勢領域にある場合、ストッパ156
に当接して付勢アーム151をバイアス付勢領域と非バイ
アス付勢領域との境界位置に保持する。
【0045】上記構成の第4実施例の磁気記録再生装置
の動作を説明する。装置の動作モードを逆転記録再生モ
ードから正転記録再生モードに切り換えることにより、
第1実施例の磁気記録再生装置と同様に、切換アーム12
4が図9に示す位置から図11に示す位置に回動した後、
テープ28がキャプスタン軸1及びピンチローラ36によっ
て一定の速度で供給方向(矢印D方向)に走行すると、テ
ンションアーム117は、テンションバネ19によって生じ
る回動力Msによってテンションバンド22を回転部37に
圧接させ、回転部37に対して制動力を作用させる。ここ
で、付勢力G、即ち、テンションバネ19のバネ力は、テ
ープテンションの釣合いによりテンションアーム117を
ストッパ156より反時計側の非バイアス付勢領域で回動
させるように設定されている。
【0046】テープ28が供給方向に走行することによ
り、テープ28のテープテンションが増加し、テープ28の
テープテンションによってテンションアーム117に作用
する時計方向の回動力Mtが増加する。テンションアー
ム117は、回動力Mtと回動力Msとの差によって生じる
制御回動力(Mt−Ms)によって回動して、回動力Msと
回動力Mtとが釣り合う位置に保持される。テープテン
ションが増加してテンションアーム117が時計方向に回
動することにより、テンションバンド22の回転部37に対
する圧接力が低下して、リール台14の回転負荷が減少す
るので、テープ28のテープテンションが低下する。これ
とは逆に、テープ28のテープテンションが低下した場合
には、テンションバネ19の付勢力によってテンションア
ーム117が反時計方向に回動して、テンションバンド22
の回転部37に対する圧接力が増加することにより、リー
ル台14の回転負荷が増加するので、テープ28のテープテ
ンションが増加する。
【0047】また、装置の動作モードを正転記録再生モ
ードから逆転記録再生モードに切り換えることにより、
第一実施例の磁気記録再生装置と同様に、切換アーム12
4が、図11に示す位置から図9に示す位置まで回転し、
テープ28が一定の速度で巻取り方向(矢印E方向)に走行
するとともに、リール台14が反時計方向に回転を開始す
る。このことにより、テンションバンド122がテープ28
のテープテンションと正の相関を有する制動力を回転部
37に作用させる制動位置に保持される。
【0048】ここで、リール台14におけるテープ28の巻
半径rが最小の状態から逆転記録再生を開始したとする
と、駆動体4と共にスリップクラッチを構成する従動体
5から伝達される伝達トルクTsは略一定であるが、巻
半径rが小さいときにはテープ28に作用する引張力が大
きくなることにより、テープテンションが増加してテン
ションアーム117をバイアス付勢領域に回動させる。こ
のとき、テンションアーム117には、時計方向にはテン
ションバネ19の付勢力Gによる回動力Ms及びバイアス
バネ153の付勢力Gbによる時計方向の回動力Mssとが作
用し、反時計方向にはテープ28のテープテンションtに
よる回動力Mtが作用する。即ち、テンションアーム117
には、回動力Mtから回動力Msと回動力Mssを差し引い
た分の制御回動力(Mt−Ms−Mss)が作用し、テンショ
ンアーム117は、制御回動力(Mt−Ms−Mss)によって
回動して、回動力(Ms+Mss)と回動力Mtとが釣り合う
位置に保持される。
【0049】テープテンションが増加してテンションア
ーム117が時計方向に回動すると、バンドピン123により
テンションバンド122が引っ張られてテンションバンド2
2を上方より押圧し、テンションバンド22と一体の摩擦
部材を回転部37に圧接してリール台14に対して制動力を
作用させる。
【0050】この制動力を制動トルクTbとすると、制
動トルクTbは、 Tb=k×(Mt−Ms−Mss)>0 (5) と表すことができる(kは係数)。この制動トルクTbが
リール台14に対してフィードバックされ、従動体5から
伝達される伝達トルクTsに対するロストルクとなるた
め、リール台14がテープ28に作用させるテンショントル
クTtは、 Tt=Ts−Tb (6) と表すことができる。従って、リール台14に対して制動
トルクTbがフィードバックされることにより、テープ2
8のテープテンションtは、 t=Tt/r=(Ts−Tb)/r (7) と表すことができる。ここで、リール台14におけるテー
プ28の巻半径rが小さいときには式(5)に示す回動力Mt
が大きくなることにより、制動トルクTbが大きくなっ
て式(6)で表されたテンショントルクTtが小さくなり、
この結果、式(7)に示すテープテープテンションtが、 t´=Ts/r (8) で表される従来の磁気記録再生装置でのテープテンショ
ンt´と比較して小さくなる。
【0051】さらに、逆転記録再生を継続して、リール
台14におけるテープ28の巻半径rが大きくなることによ
り、式(7)における分母rが大きくなりテープテンショ
ンtは小さくなっていく。しかし、テンションアーム11
7に作用するテープ28のテープテンションによる回動力
Mtが小さくなっていくとともに、式(5)により制動トル
クTbが小さくなり、式(6)におけるテンショントルクT
tは大きくなる。この結果、式(7)で分母rが増加すると
ともにテンショントルクTtも、略等しい増加率で増加
することになり、テープテンションtは、巻半径rに影
響されることなく略一定に維持される。
【0052】即ち、逆転記録再生時にリール台14から送
出されたテープ28のテープテンションtは、巻半径rの
増加とともにテンションバンド122がリール台14に作用
させる制動トルクTbが減少するため、リール台14がテ
ープ28へ伝達するテンショントルクTtが増加して略一
定の値に保持される。
【0053】ここで、第2の付勢部材であるバイアスバ
ネ153のバネ力を選択して回動力Mssを適宜に調整する
ことにより、逆転記録再生時にテープ28のテープテンシ
ョンを最適値に設定することができる。即ち、第1実施
例乃至第3実施例の磁気記録再生装置では、テンション
アーム117,141をテンションバネ19だけで付勢している
ため、テンションバネ19のバネ力を正転記録再生時に最
適になるように選択した場合、逆転記録逆再生時にはテ
ープテンションが相対的に大きい値になるので、テープ
28の巻半径rによってはテープテンションを最適値にす
ることができなくなり、テープテンションが最適値より
小さくなる場合がある。このため、第4実施例の磁気記
録再生装置では、テープテンションが相対的に大きい条
件でのテンションアーム117の回動領域、即ち、バイア
ス付勢領域においてバイアスバネ153によってテンショ
ンアーム117に付勢力Gbを付加することにより、逆転
記録再生時におけるテープ28のテープテンションを最適
値にすることが可能になっている。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の手
段によれば、磁気テープが巻取り方向に走行している場
合に、磁気テープのテープテンションが、リール台にお
ける磁気テープの巻半径に影響されることなく、常に一
定になるように制御されることにより、逆転記録再生時
に磁気テープのテープテンションを最適かつほぼ一定に
することが可能となり、リールのテープ巻径が最大値か
ら最小値まで大きく変化する場合においても、テープテ
ンションが過大になることによる磁気テープのダメージ
の発生を防止でき、またテープテンションが過小である
ことによる不安定走行や記録再生ヘッドとの接触が不安
定になることを防止できる。
【0055】また、正転記録再生時には、制動力切換手
段が、テンションバンド等の第2の制動手段を非制動位
置に移動させるで、第2の制動手段がリール台に対して
影響を与えず、記録再生時の装置動作の信頼性が向上す
る。
【0056】また、テープテンションを制御するため、
テープテンションを検知するためのセンサ等を必要とし
ないので、センサ等の接触により磁気テープの走行抵抗
が増加することを防止できる。
【0057】さらに、第2の手段によれば、第2の制動
手段が、第1の制動手段を介して摩擦部材を回転部に押
圧してリール台に対して制動力を作用させることによ
り、第1の制動手段及び第2の制動手段によって回転部
の同一領域に摩擦力を作用させるようにすることが可能
になるので、リール台の回転部を薄型化して装置本体を
薄型化することが可能になり、摩擦部材が共通化される
ので、装置の部品点数を削減してコストを低下すること
が可能になる。
【0058】さらに、第3の手段によれば、第1の制動
手段が回転部に押圧する摩擦部材をパッド状に形成する
ことにより、第1の制動手段の構成を簡略化することが
できので、装置の部品点数を削減してコストを低下し、
かつ装置を小型化することが可能になる。
【0059】さらに、第4の手段によれば、リール台の
巻取り方向への回転時にテープテンションによってポス
ト支持部材が前記第1の付勢部材の付勢力に抗してバイ
アス付勢領域に回動した場合、バイアス付勢手段が、ポ
スト支持部材に圧接方向のバイアス付勢力を第1の付勢
部材の付勢力に加算して作用させることにより、正転記
録再生時及び逆転記録再生時にそれぞれに磁気テープの
テープテンションが最適値になるよう、ポスト支持部材
の磁気テープに対する圧接力を設定することが可能にな
る。
【0060】さらに、第5の手段によれば、バイアス付
勢手段が、ポスト支持部材と同一軸によって回動自在に
支持されてバイアス付勢領域でポスト支持部材と係合す
る付勢アームと、ポスト支持部材に係合した付勢アーム
をバイアス付勢力によって圧接方向に付勢する第2の付
勢部材とを備えたことにより、第2の制動手段の構成が
簡単になり、かつポスト支持部材と付勢アームとを同軸
によって支持することができるので、装置の部品点数を
削減できコストを低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生装置の第1実施例におけ
る要部の構成及び動作を示す平面図である。
【図2】図1に示す磁気記録再生装置の要部におけるC
−C切断線での断面図である。
【図3】本発明の磁気記録再生装置の第1実施例におけ
る要部の構成及び動作を示す平面図である。
【図4】本発明の磁気記録再生装置の第2実施例におけ
る要部を示す平面図である。
【図5】図4に示す磁気記録再生装置の要部におけるH
−H切断線での断面図である。
【図6】本発明の磁気記録再生装置の第3実施例におけ
る要部の構成及び動作を示す平面図である。
【図7】本発明の磁気記録再生装置の第3実施例におけ
る要部の構成及び動作を示す平面図である。
【図8】図7に示す磁気記録再生装置の要部におけるJ
−J切断線での断面図である。
【図9】本発明の磁気記録再生装置の第4実施例におけ
る要部の構成及び動作を示す平面図である。
【図10】図9に示す磁気記録再生装置の要部における
K−K切断線での断面図である。
【図11】本発明の磁気記録再生装置の第4実施例にお
ける要部の構成及び動作を示す平面図である。
【図12】図11に示す磁気記録再生装置の要部における
L−L切断線での断面図である。
【図13】従来の磁気記録再生装置の概略構成及び動作
を示す平面図である。
【図14】図13に示す磁気記録再生装置におけるA−A
切断線での断面図である。
【図15】従来の磁気記録再生装置の概略構成及び動作
を示す平面図である。
【図16】図15に示す磁気記録再生装置におけるB−B
切断線での断面図である。
【符号の説明】
12,14…リール台、 16…テンションポスト、 19…テ
ンションバネ、 22,122…テンションバンド、 28…
テープ、 37,133…回転部、 117,141…テンション
アーム、 124…切換アーム、 142…テンションパッ
ド、 151…付勢アーム、 152…当接ピン、 153…バ
イアスバネ、 156…ストッパ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープリールと共に供給方向又は巻取り
    方向に回転するリール台と、テープリールから送出され
    た磁気テープに圧接してテープテンションを受けるテン
    ションポストと、このテンションポストを支持するとと
    もに、装置本体の基板で回動自在に支持されたポスト支
    持部材と、このポスト支持部材を一定の付勢力で付勢し
    て前記テンションポストを磁気テープに圧接させる付勢
    部材と、前記リール台の前記供給方向への回転時に、前
    記ポスト支持部材の回動力を受けてリール台の回転部に
    摩擦部材を押圧し、前記テープテンションと負の相関を
    有する制動力をリール台に作用させる第1の制動手段
    と、制動位置においてポスト支持部材の回動力を受けて
    リール台の回転部に摩擦部材を押圧し、テープテンショ
    ンと正の相関を有する制動力をリール台に作用させる第
    2の制動手段と、リール台の前記巻取り方向への回転時
    に前記第2の制動手段を前記制動位置に移動させ、かつ
    リール台の前記供給方向への回転時に第2の制動手段を
    リール台に対する非制動位置に移動させる制動力切換手
    段とを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の制動手段と前記摩擦部材とを
    一体に形成し、前記第2の制動手段が、前記制動位置で
    第1の制動手段を介して摩擦部材を前記リール台の回転
    部に押圧することを特徴とする請求項1記載の磁気記録
    再生装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の制動手段が、制動時に前記リ
    ール台の回転部にパッド状に形成された前記摩擦部材を
    押圧することを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生
    装置。
  4. 【請求項4】 前記リール台の巻取り方向への回転時
    に、前記テープテンションによって前記ポスト支持部材
    が前記第1の付勢部材の付勢力に抗してバイアス付勢領
    域に回動した場合、ポスト支持部材に、前記圧接方向の
    バイアス付勢力を第1の付勢部材の付勢力に加算して作
    用させるバイアス付勢手段を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記バイアス付勢手段が、前記ポスト支
    持部材と同一軸によって回動自在に支持されて前記バイ
    アス付勢領域でポスト支持部材と係合する付勢アーム
    と、ポスト支持部材に係合した前記付勢アームを介して
    前記バイアス付勢力をポスト支持部材に作用させる第2
    の付勢部材とを備えたことを特徴とする請求項4記載の
    磁気記録再生装置。
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