JP2001176150A - 巻上げトルク切換装置 - Google Patents

巻上げトルク切換装置

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JP2001176150A
JP2001176150A JP36033699A JP36033699A JP2001176150A JP 2001176150 A JP2001176150 A JP 2001176150A JP 36033699 A JP36033699 A JP 36033699A JP 36033699 A JP36033699 A JP 36033699A JP 2001176150 A JP2001176150 A JP 2001176150A
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tape
supply
torque
reel
take
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JP36033699A
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Keiichiro Kajiwara
桂一郎 梶原
Kenji Ohashi
健二 大橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 VTR等の磁気記録再生装置において、テー
プの逆方向再生時、供給リール台におけるテープ巻径に
応じて供給リール台の駆動トルクを切換え、テープテン
ションの変動を少なくする。 【解決手段】 キャプスタンモータ7の駆動力を、供給
リール台1及び巻取りリール台2に伝達する経路にトル
クリミッタ5を備え、テープTの正方向巻上げ時、トル
クリミッタ5による小トルクをアイドラアーム4のアイ
ドラギア36を介して巻き取り側中継ギア11に伝達
し、テープTの逆方向巻上げ時、トルクリミッタ5によ
る大トルクをアイドラギア36を介して供給側中継ギア
12に伝達する。テープTの逆方向巻上げ時は、供給リ
ール台におけるテープの巻き径(巻き量)を判別し、巻
き径が大のとき、巻上げ最中に供給リール台1に補助ブ
レーキ28を作用させ巻上げトルクをロスさせ、巻き上
げトルク小にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、VTR等磁気記録
再生装置の巻上げトルク切換装置に関し、さらに詳細に
は、キャプスタンモータの駆動力を、供給リール台、巻
取りリール台に伝達する経路にトルクリミッタを備え、
テープの逆方向走行時、供給リール台をトルクリミッタ
の大トルクで駆動するとともに、巻上げトルクをテープ
の巻き径(巻き量)によって判別させ、巻き径に応じて
巻上げ最中に供給リール台に補助ブレーキをかけ、巻上
げトルクをロスさせることによりトルクコントロールを
行う巻上げトルク切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のVTR等磁気記録再生装置が備え
ている磁気テープの巻上げ装置の例を図3〜図9に示
す。図3は、テープ再生や早送り再生等、正方向にテー
プを巻上げている状態の平面図である。シャーシ10に
は、供給リール台1、巻取りリール台2、巻取り側中継
ギア11、供給側中継ギア12、トルクリミッタ5が回
転可能に取り付けられており、供給リール台1,巻取り
リール台2は、それぞれテープTの供給リールハブ、巻
取りリールハブに嵌合している。供給リール台1及び巻
取りリール台2の下方には、リールの回転数と供給側、
巻取り側のリール比等を検知させるリールセンサ(図示
せず)を各々備えている。
【0003】シリンダ9の左右両側方には、それぞれの
先端にテープガイド13a,14aを塔載したスライダ
13,14がシャーシ10のガイド溝15,16に沿っ
て移動するように設けられており、カセット(図示せ
ず)からテープTを引き出し、シリンダ9に巻きつけ
る。
【0004】シリンダ9の左側方には、テープTに記録
された磁気信号を消去する全消去ヘッド17が配置され
ているとともに、供給側テープガイド18がシャーシ1
0に植設されている。供給側テープガイド18と供給側
リールハブ間には、バックテンションレバー19に植設
されたテンションボール19aがテープTの安定走行を
保つためにテープTを引張る方向に付勢するように設け
られている。バックテンションレバー19は、シャーシ
10上に回転自在に設けられ、スプリング20により支
点軸19cを中心として、反時計方向へ付勢され、供給
リール台1の外周壁に巻き付いたテンションバンド21
を引張っている。
【0005】また、シリンダ9の右側方には、オーディ
オ信号等の録音再生を行うオーディオコントロールヘッ
ド22が配置され、またキャプスタンモータ7がメイン
シャーシ裏面に配置されている。キャプスタンモータ7
のキャプスタン軸7aがシャーシ10上面のテープ走行
経路に立設して回転し、キャプスタン軸7aと圧着機構
(図示せず)により駆動されるピンチローラ24の間に
テープTを圧着して正方向あるいは逆方向に走行させ
る。
【0006】オーディオコントロールヘッド22とキャ
プスタン軸7a間には固定ガイド23が植設され、テー
プTをガイドする。キャプスタン軸7aと巻き取り側リ
ールハブ間のシャーシ10に支点軸26を植設し、リバ
ースガイドレバー25を回転自在に設け、リバースガイ
ドレバー25に植設されたリバースガイド軸25aによ
ってテープTを所定の走行経路に引き出すとともにテー
プTをガイドする。
【0007】また、シャーシ10の供給リール台1の外
周付近には、供給側メインブレーキ27、供給側補助ブ
レーキ28が、また巻取りリール台2の外周付近には、
巻取り側メインブレーキ29、巻取り補助ブレーキ30
がメインブレーキスプリング31を介して設けられてお
り、供給側メインブレーキ27のカムフォロア27a、
及び巻取り側メインブレーキ29のカムフォロア部29
aがそれぞれ、シフタ33のカム部33a及び33bに
沿って動作することにより、シフタ33の動作に連動し
て各々のリール台にブレーキをかけることが可能になっ
ている。キャプスタンモータ7のプーリ7bとトルクリ
ミッタ5のプーリ本体5aには、ベルト32が掛け渡さ
れている。
【0008】次に図5,図6について説明する。図5
は、トルクリミッタ5の構造を示す斜視図、図6はトル
クリミッタ5の正方向巻上げ時の状態を示す側面図であ
る。図5において、トルクリミッタ5のプーリ本体5a
は、リミッタフェルト5bが貼り付けられたスリップ板
5cの軸部5c−1に回転自在に挿入されている。
【0009】ストッパカム5dにF/Rカラー5eを挿
入し、F/Rカラー5eの凸部5e−1とPBギア5f
の中心孔5f−1に形成された溝部5f−2とを嵌合挿
入する。ストッパカム5dは、スリップ板5cの軸部5
c−1に圧入固定され、リミッタスプリング5hは、F
/Rカラー5eとプーリ本体5aの間に挿入され、プー
リ本体5aとリミッタフェルト5bが貼り付けられたス
リップ板5cとを圧接させている。
【0010】FFギア5gはプーリ本体5aの軸部5a
−1に挿入されるが、FFギア5g−1の中心孔に形成
された溝5g−2とプーリ本体5aの軸部5a−1に形
成された凸部5a−2が嵌合することによりプーリ本体
5aとともに回転し、かつ上下移動可能に保持される。
FFギア5gとプーリ本体5aの間にはアシストスプリ
ング5iが挿入され、FFギア5gとPBギア5fをF
/Rカラー5eに圧接するように付勢している。ストッ
パーカム5dの側面には、傾斜カム5d−1を形成し、
F/Rカラー5eが該傾斜カム5d−1に圧接されてい
て、PBギア5fと連動しており、ストッパーカム5d
が逆方向回転するとき傾斜カムの作用で、F/Rカラー
5eがリミッタスプリング5hを圧縮する。
【0011】図3に戻って説明すると、アイドラアーム
4がトルクリミッタ5と同一の支点軸35を中心に回転
自在に設けられている。再生時は、キャプスタンモータ
7の回転がベルト32を通じてトルクリミッタ5のプー
リ本体5aに伝達される。この時、トルクリミッタ5で
は、図6に示すように、F/Rカラー5eがストッパー
カム5dと当接した上方に位置し、F/Rカラー5eと
リミッタフェルト5b間のリミッタスプリング5hは圧
縮されておらず、スリップ板5cに適度なトルクを発生
してスリップ板5cが回転し、ストッパーカム5d、F
/Rカラー5eを介して、PBギア5fがスリップ板5
cと一体で回転する。
【0012】アイドラアーム4は、トルクリミッタ5と
同一の支点軸35を中心に揺動可能で、トルクリミッタ
5のPBギア5fと噛み合うアイドラギア36が軸4a
に回転自在に設けられている。アイドラギア36とアイ
ドラアーム4間には周知のスリップ機構を有しているこ
とにより、PBギア5fが回転することにより、ギア3
6が回転するとともにアイドラアーム4が揺動運動す
る。したがって、アイドラアーム4のアイドラギア36
は、テープTの正方向走行時には巻き取り側中継ギア1
1に圧着して噛み合い、逆方向走行時には供給側中継ギ
ア12に圧着して噛み合う。
【0013】以上のような磁気テープTの走行駆動装置
によれば、図3に示すテープ正方向再生時、磁気テープ
Tは次のようにして巻取りリール台2に巻き上げられ
る。キャプスタンモータ7は、キャプスタン軸7aとピ
ンチローラ24間に挟着されたテープTを正方向に駆動
するとともに、ベルト32によってトルクリミッタ5の
プーリ本体5aを反時計方向に回転駆動する。プーリ本
体5aはリミッタフェルト5b、スリップ板5cを介し
ストッパーカム5dを駆動する。ストッパーカム5dに
は傾斜カム5d−1が形成されているが、正方向回転で
あるため、F/Rカラー5eは下方に駆動されることは
なく、リミッタスプリング5hは圧縮されないので、リ
ミッタスプリング5hで定まる相対的に小さいトルクが
PBギア5fに伝達される。PBギア5fは、アイドラ
アーム4に圧入された軸4aを中心に回転自在に設けら
れたアイドラギア36に噛み合い、さらに、アイドラア
ーム4が首振り機構を形成していることにより、PBギ
ア5fが反時計方向に回転するテープTの正方向走行時
にはアイドラアーム4が図3のように支点軸35を中心
に反時計方向に首振り運動し、巻き取り側中継ギア11
に噛み合い、巻き取りリール台2を回転駆動する。
【0014】図4は、テープ逆方向再生、巻き戻し再生
等テープTを逆方向に巻き上げている状態を示す図であ
る。このとき、磁気テープTは次のようにして供給リー
ル台1に巻き上げられる。キャプスタンモータ7は、キ
ャプスタン軸7aとピンチローラ24間に挟着されたテ
ープTを逆方向に駆動するとともに、ベルト32によっ
てトルクリミッタ5のプーリ本体5aを時計方向に回転
駆動する。プーリ本体5aにトルクはリミッタフェルト
5b、スリップ板5cを介しストッパーカム5dを駆動
する。ストッパーカム5dには傾斜カム5d−1が形成
されているので、F/Rカラー5eは下方に駆動され、
リミッタスプリング5hは圧縮され、圧縮されたリミッ
タスプリング5hによる相対的に大きなトルクがPBギ
ア5fに伝達される。PBギア5fは、アイドラアーム
4に圧入された軸4aを中心に回転自在に設けられたア
イドラギア36に噛み合い、さらに、PBギア5fが時
計方向に回転するテープTの逆方向走行時にはアイドラ
アーム4が図4のように支点軸35を中心に時計方向に
首振り運動し、供給側中継ギア12に噛み合い、供給側
リール台1を回転駆動する。
【0015】図7は、リミッタスプリング5hが圧縮し
た状態のトルクリミッタ5を示す側面図である。テープ
Tの逆方向走行時は、走行機構が図3に示すモード状態
のままでは、供給リール台1の外周壁に巻き付いたテン
ションバンド21が食込み方向となり、巻上げ負荷とな
るため、一旦、キャプスタンモータ7の回転を停止し、
図4の状態まで走行機構のモード移行を行う。その際の
移行方法は、ローディングモータ(図示せず)の駆動源
でシフタ33を動作させバックテンションレバー19に
植設された解除軸19bを該シフタ33のカム部33c
で移動させ、供給側リール台1の外周壁に巻き付いたテ
ンションバンド21を解除させる。次に、キャプスタン
モータ7の逆回転がベルト32を通じてトルクリミッタ
5のプーリ本体5aに伝達される。
【0016】この時の巻上げトルクは、正方向より2倍
程度の高いトルクが必要であり、図7に示すようにトル
クリミッタ5では、PBギア5fが逆回転することによ
りストッパーカム5dの側面に形成した傾斜カム5d−
1の作用でF/Rカラー5eがF/Rカラーとリミッタ
フェルト5d間のリミッタスプリング5hを圧縮し、正
方向より、大きなトルクを発生して、アイドラアーム4
のギア36を中継し供給側リール台1へ伝達される。
【0017】図8は、テープTの正方向再生時のシリン
ダ入口付近(A部)のテープテンションを示す。バック
テンションレバー19に植設されたテンションポール1
9a,テンションバンド21,テンションスプリング2
0でテンションサーボ機構を形成するため、テープ巻径
差があっても安定したテンションを確保している。
【0018】逆方向再生、巻戻し再生時は、図9で示す
ように、シリンダ入口のテンションコントロールができ
ず、トルクリミッタ5の巻上げトルクが直接テープテン
ションとなるがテープT自身の自重やカセットテープ内
ポールでのロス等で、テープ巻径の小さいテープトップ
はテンションが低く(0.196N(20gf)前
後)、テープ巻径の大きいテープエンドは高くなりやす
い(巻戻し再生時0.98N(100gf)以上)シス
テムである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の装置のように、供給リール台の巻上げトルクを一定
とすると、シリンダ入口のテープテンションは、テープ
の巻き径比でテープエンドはテンションが高くなりやす
く、テープが損傷しやすく、テープトップすなわち供給
リール台におけるテープの巻き径が大きい時、テープテ
ンションが低くなりやすくヘッドに対する押圧力(ヘッ
ドタッチ)不足になり、供給側巻上げトルクをほぼ一定
とすることが困難であるという問題を有している。本発
明は、このような状況に鑑みてなされたもので、テープ
の逆方向走行時、供給リール台におけるテープ巻径に応
じてトルク切換え、すなわちテープテンションを切り換
えることができるようにするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するための手段を提供するもので、供給側巻上げは、
テープの巻径比によりテープテンションの変化範囲が大
きいため、巻径に応じて供給リール台へ補助ブレーキを
作用させ、トルクをロスさせ中トルクを発生させること
でテープテンションをコントロールし、テープテンショ
ンの変化範囲を小さくするものであって、その第1の技
術手段は、供給及び巻取り側の一対のリール台と、該供
給及び巻取りリール台の各々にブレーキをかけるブレー
キ機構と、前記供給及び巻取りリール台を駆動するキャ
プスタンモータと、該キャプスタンモータの駆動力を前
記供給及び巻取りリール台のいずれか一方に選択的に伝
達し、スリップ機構を有するアイドラ機構とからなり、
前記供給及び巻取りリール台の巻上げを行う磁気記録再
生装置の巻上げトルク切換装置において、前記供給リー
ル台の巻上げを行う巻戻し再生時に、テープの巻き径に
応じて前記供給リール台にブレーキをかけ、巻上げトル
クをロスさせてトルクコントロールを行うことを特徴と
する。
【0021】第2の技術手段は、第1の技術手段の巻き
上げトルク切換装置において、前記供給リール台の巻上
げを行う巻戻し再生時、前記供給リール台におけるテー
プの巻き径が小さい時、前記供給リール台にブレーキを
かけ、テープの巻き径が大きい時、前記供給リール台の
ブレーキを解除することを特徴とする。
【0022】第3の技術手段は、第2の技術手段の巻き
上げトルク切換装置において、前記供給リール台、巻取
りリール台のリール比を判別して前記ブレーキのON/
OFFを制御することを特徴とする。
【0023】(作用)本発明によれば、テープの巻径に
応じて供給リール台に補助ブレーキをかけ、トルクをロ
スさせ中トルクを発生させることでテープテンションを
コントロールし、テープテンションの変化範囲を小さく
することによりテープエンドのテープダメージへの低
減、テープトップでのヘッドタッチ不足改善、さらには
高速巻上げ化によるテープテンションアップの改善(速
度依存性によるトルクアップ)が期待できるVTR等の
磁気記録再生装置を提供することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】(実施例)以下、本発明の実施の
形態を実施例に基づき図1〜8を参照して説明する。な
お、本発明の特徴点を除く部分は、従来例と同一であ
り、図3〜図8の従来例のテープ位置とテープテンショ
ンの関係も従来例と同一であるので、それらの図を併用
して説明する。また、実施例の説明に際し、従来例と同
一の構成要素には、同一記号を付し同一の用語を使用す
る。
【0025】テープ逆方向再生、巻戻し再生等逆方向に
テープを巻上げる時は、図3に示す走行機構のモード状
態では、供給リール台1の外周壁に巻き付いたテンショ
ンバンド21が食込み方向となり、巻上げ負荷となるた
め、一旦キャプスタンモータ7の回転を停止し、図4に
示す機構の状態までモード移行を行う。
【0026】その移行方法は、ローディングモータ(図
示せず)の駆動源でシフタ33を動作させ、バックテン
ションレバー19に植設された解除軸19bをシフタ3
3で移動させ、供給リール台1の外周壁に巻き付いたテ
ンションバンド21を解除させる。
【0027】キャプスタンモータ7の時計方向の回転が
ベルト32を通じてトルクリミッタ5のプーリ本体5a
に伝達される。この時の巻上げトルクは、正方向より2
倍程度の高いトルクが必要であり、図7に示すようにト
ルクリミッタ5では、PBギア5fが時計方向に回転す
ることによりストッパーカム5dの側面に形成した傾斜
カム5d−1の作用で、F/Rカラー5eとリミッター
フェルト5b間のリミッタースプリング5hを圧縮し、
正方向走行時より大きなトルクを発生して、アイドラア
ーム4のギア36を中継し供給リール台1へ伝達され
る。
【0028】この時、供給側リールハブ、巻取り側リー
ルハブのテープTの巻量を、供給リール台1及び巻取り
リール台2の下方に設けられたリールセンサのリール比
で検知する。テープエンドから中央部付近はテンション
が高くなりやすいため、シフタ33を図1の状態まで右
方向に移動させ供給側補助ブレーキ28を供給リール台
1に作用させ、トルクをロスさせてテープテンションを
下げる。また、テープ中央からテープトップ間では、テ
ープテンションが低くなり過ぎるため、供給側補助ブレ
ーキ28をシフタ33の左方向移動によって移動させ、
図4に示す従来例のように解除させる。
【0029】図2は、テープTの逆方向再生時、巻戻し
再生時のシリンダ入口付近におけるテープTのテンショ
ンを示す図である。すなわち、供給リール台1における
テープTの巻き径が小さいテープエンドからテープTを
巻上げてゆくと、巻き径の増加に対し図のような曲線を
描いてテープテンションが下降する。この時、供給リー
ル台側補助ブレーキがかけられた状態である。巻上げが
進み供給リール台1におけるテープTの巻き径が、巻上
げリール台における巻き径より大になる適当なタイミン
グで供給リール台側補助ブレーキを供給リール台1から
解除させることによりトルクロスが減少し、図のように
テープテンションが増加する。引き続く逆方向再生によ
り、供給リール台におけるテープ巻き径の増加ととも
に、図のように曲線を描いてテープテンションが減少す
る。したがって、テープの逆方向再生時におけるテープ
テンションの変動を大幅に少なくすることができる。
【0030】
【発明の効果】本考案によれば、テープの巻径に応じて
供給リール台へ補助ブレーキを印加し、トルクをロスさ
せ中トルクを発生させることでテープテンションをコン
トロールし、テープテンションの変化範囲を小さくする
ことによりテープエンドのテープダメージへの低減、テ
ープトップでのヘッドタッチ不足改善、さらに高速巻上
げ化によるテープテンションアップの改善(速度依存性
によるトルクアップ)が期待でき、安定したテープ巻き
上げが可能なVTR等の磁気記録再生装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のテープ逆方向走行状態を示す
平面図である。
【図2】本発明の実施例の巻き戻し再生時のテープテン
ションを示す図である。
【図3】従来例のテープ正方向走行状態を示す平面図で
ある。
【図4】従来例のテープ逆方向走行状態を示す平面図で
ある。
【図5】従来例のトルクリミッタの構造を分解して示す
斜視図である。
【図6】従来例のテープ正方向走行時のトルクリミッタ
を示す一部断面側面図である。
【図7】従来例のテープ逆方向走行時のトルクリミッタ
を示す一部断面側面図である。
【図8】従来例のテープ正方向走行時のテープテンショ
ンを示す図である。
【図9】従来例のテープ逆方向走行時のテープテンショ
ンを示す図である。
【符号の説明】
1…供給リール台、2…巻き取りリール台、4…アイド
ラアーム、5…トルクリミッタ、5a…プーリ本体、5
b…リミッタフェルト、5c…スリップ板、5d…スト
ッパカム、5e…F/Rカラー、5f…PBギア、5g
…FFギア、5h…リミッタスプリング、5i…アシス
トスプリング、7…キャプスタンモータ、7a…キャプ
スタン軸、9…シリンダ、10…シャーシ、11…巻き
取り側中継ギア、12…供給側中継ギア、13,14…
スライダ、15,16…ガイド溝、17…全消去ヘッ
ド、18…供給側テープガイド、19…バックテンショ
ンレバー、21…テンションバンド、22…オーディオ
コントロールヘッド、23…固定ガイド、24…ピンチ
ローラ、25…リバースガイドレバー、25a…リバー
スガイド軸、26…支点軸、27…供給側メインブレー
キ、28…供給側補助ブレーキ、29…巻き取り側メイ
ンブレーキ、30…巻き取り側補助ブレーキ、31…メ
インブレーキスプリング、33…シフタ、36…アイド
ラギア。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給及び巻取り側の一対のリール台と、 該供給及び巻取りリール台の各々にブレーキをかけるブ
    レーキ機構と、 前記供給及び巻取りリール台を駆動するキャプスタンモ
    ータと、 該キャプスタンモータの駆動力を前記供給及び巻取りリ
    ール台のいずれか一方に選択的に伝達し、スリップ機構
    を有するアイドラ機構とからなり、 前記供給及び巻取りリール台の巻上げを行う磁気記録再
    生装置の巻上げトルク切換装置において、 前記供給リール台の巻上げを行う巻戻し再生時に、テー
    プの巻き径に応じて前記供給リール台にブレーキをか
    け、巻上げトルクをロスさせてトルクコントロールを行
    うことを特徴とする巻上げトルク切換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の巻上げトルク切換装置に
    おいて、 前記供給リール台の巻上げを行う巻戻し再生時、前記供
    給リール台におけるテープの巻き径が小さい時、前記供
    給リール台にブレーキをかけ、テープの巻き径が大きい
    時、前記供給リール台のブレーキを解除することを特徴
    とする巻上げトルク切換装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の巻上げトルク切換装置に
    おいて、 前記供給リール台、巻取りリール台のリール比を判別し
    て前記ブレーキのON/OFFを制御することを特徴と
    する巻上げトルク切換装置。
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