JP2000072723A - プロキラルなアリル系の立体特異的異性化法 - Google Patents
プロキラルなアリル系の立体特異的異性化法Info
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Abstract
得るフェロセン又はステロイドから誘導されるキラルな
ホスフィン配位子を有するRh、Ir又はRu触媒を用
いて、プロキラルなアリルアミンを、キラルなエナミン
及びイミンに異性化させるための立体特異的方法を記載
している。この方法は、95%以上の光学的純度で得る
ことができるキラルなシトロネラルの製造に特に好適で
ある。
Description
関する。更に詳細には、後記の式(I)によって定義さ
れるアリルアミンの立体特異的異性化法に関し、この
際、一定の遷移金属と、JOSIPHOS(登録商標)の名称で
知られる面性(planar)−キラルなフェロセン及びその
誘導体又はステロイドから誘導されるジホスフィン配位
子であるホスフィン化合物との錯体を使用する。
錯体、例えば、式:[Rh(P−P) *ジエン]+X-、
[Rh(P−P)* 2]+X-、[Ru(CH3COO)
2(P−P)*]又は[RuY2(P−P)*]で表わされ
る錯体を使用してプロキラルであってよいアリルアミン
を異性化させることは、数年前から公知である(ここ
で、式中、(P−P)*は、2座配位のホスフィン配位
子であり、”ジエン”は、ジオレフィン、例えばシクロ
オクタジエン又はノルボルナジエンを表わし、X-は、
陰イオン、例えば、ハライド、BF- 4、PF- 6又はCl
O- 4であり、Yは、ハライドである)。この異性化反応
により、相応するエナミン又はイミンが得られ、これら
は次いで加水分解されて、キラルなアルデヒド、例えば
シトロネラル、メトキシシトロネラル又はヒドロキシシ
トロネラルを生じる。これら後者は、香料において高く
評価される化合物である。
の目的であり、この際、欧州特許(EP−B)第068
506号明細書、欧州特許(EP−B)第135392
号明細書、欧州特許(EP−B)第156607号明細
書(特許権所有者:TakasagoPerfumery Co.)及び同じ特
許権所有者の特願昭(JP)61−19203号明細
書、同様に欧州特許(EP−B)第398132号明細
書(特許権所有者:Hoffman-La Roche AG)及び特許出
願(EP)第643065号明細書(出願者:Bayer A
G)が引用される。これらの引用文献に記載されている全
ての方法は、ビフェニル又はビナフチル系から誘導され
るキラルな2座配位ホスフィンを有する触媒を使用す
る。この異性化反応のための最も良く知られている配位
子(これは又、更に、他の触媒的適用にも使用される)
は、BINAP の名称で知られた配位子であり、これは、次
の式(IV):
の異性化、特に立体特異的異性化に関する参照も、前記
の1配位子とは別の型、つまり、アトロプ異性ビアリー
ルから誘導された2座配位ホスフィン配位子の使用に関
する如何なる例も見いだせ得なかった。
ィが、アトロプ異性に基づかない、フェロセンから誘導
される、異なる型のキラルな燐配位子を使用する、他の
触媒系を開発することに成功したことは驚異的である。
本発明のもう1つの実施態様において、ステロイドから
誘導されるホスフィン配位子が使用される。これらの全
ての配位子は、前記のプロキラルなアリルアミンの異性
化に極めて有用であることが示された。
は、少なくとも1つのキラルな燐配位子を有するRh、
Ir及びRu化合物から成る群から選択される触媒を用
いて、式:
個の炭素原子を含有するアルキル及びアルケニル基、任
意にヒドロキシ基によって置換されていてよいアリール
基から成る群から選択され、R3及びR4は、相互に独立
して、水素原子、C1〜12のアルキル及びアルケニル基
及びアリール基から成る群から選択されており、R
5は、水素原子、1〜8個の炭素原子を含有するアルキ
ル及びシクロアルキル基から成る群から選択され、R6
は、1〜8個の炭素原子を含有するアルキル及びシクロ
アルキル基から成る群から選択されているか、又はR5
及びR6は、窒素原子と一緒になって、5−員環、6−
員環及び更に酸素原子1個を含有する6−員環から成る
群から選択される環を形成している]によって表される
プロキラルなアリル系を立体特異的に異性化させて、
式:
る]によって表されるエナミン及び式:
ものであり、R5は、水素原子である]によって表され
るイミンから成る化合物の群にする方法であり、この
際、前記の配位子は、式(V):
子であり、Xは、水素原子又はポリマーに結合される架
橋基であり、式: (A)n−B−P (ここで、nは、0又は1であり、Aは、酸素原子、硫
黄原子、珪素原子、窒素原子又は炭素原子の少なくとも
1個を含有する好適なスペーサー基であり、Bは、n=
0の場合には、シクロペンタジエニル基とポリマーPと
の間の結合基であるか、又はn=1の場合には、AとB
との間の結合基であり、かつPは、有機又は無機ポリマ
ーである)によって表わされ、 A. Zは、燐原子を表し、R1は、C1〜8−アルキル
基、任意に1〜3個のC1 〜4−アルキル基又はアルコキ
シ基によって置換されていてよいフェニル基から成る群
から選択され、R2、R3、R10及びR11は、相互に独立
して、C1〜12−アルキル基、任意にC1〜4−アルキル
基又はアルコキシ基によって置換されていてよいC
5〜12−シクロアルキル基及びC1〜4−アルキル基又は
アルコキシ基、−SiR4R5R6、ハライド、−SO
3M、−CO2M、−PO3M、NR7R8及び−[+NR7
R8R9]Y-から成る群から選択される1〜3個の置換
基を有していてよいフェニル基から成る群から選択され
るか、又はR2、R3、R10及びR11は、相互に独立し
て、式:
されたC1〜5−アルキル基であり、R 13は、C1〜4−ア
ルキル基及びアルコキシ基、−SiR4R5R6、ハライ
ド、−SO3M、−CO2M、−PO3M、NR7R8及び
−[+NR7R8R9]Y-から成る群から選択され、m
は、1〜3の整数であり、nは、0又は1〜4の整数で
あり、m+nの合計は、1〜5である)の基を表わし、
R4、R5及びR6は、相互に独立して、C1〜12−アルキ
ル基及びフェニル基から成る群から選択され、R7及び
R8は、別々に、各々、水素原子、C1〜12−アルキル基
及びフェニル基から成る群から選択され、又は一緒にな
って、テトラメチレン、ペンタメチレン及び3−オキサ
−1,5−ペンチレンから成る群から選択される基を表
し、かつR9は、水素原子又はC1〜4−アルキル基であ
り、Mは、水素原子又はアルカリ金属であり、かつY
は、1塩基性酸の陰イオンである)を表わすか、又は B. Zは、窒素原子であり、R1は、C1〜8−アルキ
ル基及び任意にC1〜4−アルキル基及びアルコキシ基か
ら成る群から選択される1〜3個の置換基によって置換
されていてよいフェニル基から成る群から選択され、R
2及びR3は、相互に独立して、C1〜12−アルキル基、
C5〜12−シクロアルキル基及び任意に1〜3個のC
1〜4−アルキル基によって置換されていてよいフェニル
基から成る群から選択されるか、又はR2及びR3は、窒
素原子と一緒になって、更に窒素原子又は酸素原子を含
有していてよい5〜12員環を形成し、かつR10及びR
11は各々フェニル基である]によって表される化合物で
ある。
式:
子であり、Xは、水素原子又は前記のようなポリマーに
結合した架橋基であり、Zは、燐原子であり、R及び
R’は、相互に独立して、直鎖及び分枝鎖のC1〜4−ア
ルキル基、シクロヘキシル基及びフェニル基(これは1
〜3個のC1〜4−アルキル基によって置換されていてよ
く、そのアルキル基は部分的に又は全部弗素化されてよ
い)から成る群から選択されているか、又は式中、Z
は、窒素原子であり、R及びR’は、相互に独立して、
直鎖及び分枝鎖のC1〜4−アルキル基、シクロヘキシル
基及びフェニル基(これは、1〜3個のC1〜4−アルキ
ル基によって置換されていてよい)から成る群から選択
されている]によって表わされるものである。
位子のうち、式中のZ=P及びR=t−ブチル、R’=
フェニル;又はR=R’=シクロヘキシル;R≠R’=
シクロヘキシル、フェニル;R=t−ブチル、R’=p
−CF3−フェニル;R=シクロヘキシル、R’=p−
CF3−フェニル;及びR=シクロヘキシル、R’=p
−トリルであるものが有利である。
であり、R’がフェニル基である式(VIII)の配位
子が有利である。
び(VIII)の配位子は、固定化されておらず、その
場合には、Xは水素原子である。この型の配位子及びそ
の製造の詳細な説明は、特許出願欧州特許(EP−A)
第564406号明細書、欧州特許(EP−A)第61
2758号明細書及び欧州特許(EP−A)第6465
90号明細書に見い出される。そこに記載されている配
位子は、本発明での使用に好適である。これらの配位子
及びその製造に関するこれらの刊行物の記載は、本発明
の肝要な部分であり、本出願に参照によって組み込まれ
ている。
定化配位子が使用される。これらの配位子は、前記式
(V)及び(VIII)に記載されているようなポリマ
ーに結合した架橋基である基Xを有する。前記の基Xに
関する定義は、次の式(IX)中にある。明確にするた
めに、一般式(V)で定義された配位子に相応する固定
化形の配位子の最も一般的な式を挙げる。有利であると
して前記され、式中の基Xが後記のものである配位子に
関しては、定義を繰り返さない。
式:
及びR11は前記のものであり、n=0又は1であり、A
は、酸素原子、硫黄原子、珪素原子、窒素原子及び炭素
原子から成る群から選択される少なくとも1個の原子を
含有する好適なスペーサー基であり、Bは、n=0の場
合には、シクロペンタジエニル基とポリマーPとの間、
又はn=1の場合には、AとPとの間の結合基であり、
かつPは、有機又は無機のポリマーである]による配位
子である。
ている有利な1実施態様においては、 a)nは0であり、Bは、式:
ルキル基である)の基であるか、又は b)n=1及びAは、式: −[Si(R14R15)]mR16− (式中、mは0又は1であり、基R14及びR15は、同じ
又は異なっていてよく、相互に独立して、C1〜12−ア
ルキル基、C3〜7−シクロアルキル基、ベンジル基及び
フェニル基から成る群から選択される置換基を表わす
か、又は基R14及びR15は、一緒になって、C5〜12−
アルキレン基を表わし、R16は、フェニレン基、非置換
のC1〜12−アルキル基及びハライド及びヒドロキシ基
から成る群から選択される少なくとも1個の原子によっ
て置換されたC1〜12−アルキル基を表わす)の基であ
り、Bは、式: N(R17)−C(O)−N(H)−(CH2)o−Si(R18)3-p
−(O)p− 又は、式: −O−C(O)−N(H)(CH2)o−Si(R18)3-p−(O)p
− (式中、R17は、水素原子又はC1〜12−アルキル基で
あり、oは、1〜12の整数であり、R18は、C1〜4−
アルキル基又はC1〜12−アルコキシ基であり、pは1
〜3の整数である)の基であり、Pは、シリカである
か、又は c)n=1及びAは、式: −[Si(R14R15)]mR16− (式中、mは0又は1であり、基R14及びR15は、同じ
又は異なり、相互に独立して、C1〜12−アルキル基、
C3〜7−シクロアルキル基、ベンジル基及びフェニル基
から成る群から選択される置換基を表わすか、又は、基
R14及びR15は、一緒になって、C5〜12−アルキレン
基を表わし、R16は、フェニレン基、非置換のC1〜12
−アルキル基及びハライド及びヒドロキシ基から成る群
から選択される少なくとも1個の原子によって置換され
たC1〜12−アルキル基を表わす)の基であり、かつB
は、 i)式: N(R17)−C(O)−、N(R17)−C(O)−N
(H)−R19−N(H)−C(O)− 及び −O−C(O)−N(H)−R19−N(H)−C(O)
− (式中、R17は前記のものであり、R19は、置換及び非
置換のC2〜20−アルキレン基、置換及び非置換のフェ
ニレン基、ナフチレン基及びビフェニレン基から成る群
から選択されるジイソシアネートから誘導される架橋基
である)の基、 ii)重合又は共重合によりポリマーPを形成するモノ
マーと反応可能な基及び iii)ポリマーPと、又は前記のポリマーP上に存在
する官能基と反応可能な基 から成る群から選択され、かつPは、官能化又は非官能
化有機ポリマーである。
機ポリマーの非−限定的な例は、ポリオレフィン、ポリ
アクリレート、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリ
スチレン、ポリフェニレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、ポリアリルポリマー、ポリウレタン、ポリ
エーテル、ポリエステル及びポリアミドを包含する。必
要な場合には、ポリマーを官能化させることができる。
前記から明らかなように、基Bは、重合又は共重合によ
って、ポリマーPの各々のモノマーと反応することがで
き、従って、固定化配位子は、モノマー及び好適な基B
を有する非−固定化配位子を混合させ、前記の混合物
を、当業者に公知の重合条件に置くことによって得られ
る。本発明で使用される固定化配位子を得るために、好
適な基Bと反応する官能基を有するポリマーPを使用す
ることも可能である。前記の官能基は、そのままでポリ
マー上に存在する基、又はポリマーの官能化によって導
入される基であってよい。官能化又は非−官能化の好適
なポリマー及び基Bは、当業者に公知である。
(EP−A)第729969号明細書及び世界知的所有
権機構(WO)第98/01457号明細書の目的であ
る。適当なポリマー及びこれらのポリマーをシクロペン
タジエニル基に結合させる基に関する前記出願の内容
(A及びBによって先に指摘した)は、本発明の肝要な
部分であり、参照によって組み込まれている。
ルキル基、アシル基及び式:XR5の基から成る群から
選択され、この際、Xは、酸素原子又は硫黄原子であ
り、R5は、水素原子、アルキル基及びアリール基から
成る群から選択され、R2は、水素原子及びアルキル基
から成る群から選択され、同時にC-13、C-14及びC
-17の立体化学はα又はβであり、R3は、水素原子、フ
ルオリド、アルキル基、アリール基、トリアルキルシリ
ル基及び式:XR6の基から成る群から選択され、ここ
で、Xは前記のものであり、R6は、水素原子、アルキ
ル基、アリール基及びトリフルオロメチルスルホニル基
から成る群から選択され、R4は、ステロイドの6又は
7位における置換基であり、水素原子、フルオリド、ア
ルキル基、アリール基及び式:YR7の基から成る群か
ら選択され、ここで、Yは、酸素原子、硫黄原子又はト
リアルキルシリル基であり、R7は、水素原子、アルキ
ル基、アリール基及びトリフルオロメチルスルホニル基
から成る群から選択され、ステロイドのB環は飽和され
ているか又は2個の二重結合を有する]によって定義さ
れる配位子であってもよい。
一般式(X)によって表わされる配位子は、式:
ノ−13−エストラ−1,3,5(10),6,8−ペ
ンタエン)の配位子である。
フィン配位子は、特許出願欧州特許(EP−A)第84
9274号明細書に詳しく記載されている。ここに記載
された配位子に関するこの出願の内容は、本発明の肝要
な部分であり、参照によって本出願に組み込まれてい
る。
は炭素原子−窒素原子二重結合を含有する種々の基質の
水素添加のために有用である金属触媒における各配位子
型の使用を説明している。しかしながら、これらの文献
中には、前記の配位子を有する金属触媒が、引用された
適用以外の用途において、特に、本発明の目的であるア
リル基質の異性化において使用され得ることは記載も暗
示もされていない。
位子を有する金属錯体に関する触媒活性を見いだすこと
は、特に驚異的であると言うべきである。それというの
も、これは、本発明の目的である異性化反応において、
そのような構造の配位子を使用するための最初の例であ
るからである。我々の知る限り、今まで使用された全て
の配位子は、2座配位ジホスフィン配位子であり、化合
物(I)の異性化のために有用な触媒中でのそのような
配位子の使用に関するどんな例も従来の文献中には見い
だすことはできなかった。
により、本発明のもう1つの有利な実施態様を形成する
金属触媒が得られ、一方で、完全な反応後に、この配位
子を容易に回収することができる。前記の回収は、好適
な酸での配位子の沈殿によって実施することができる。
他方で、前記の窒素原子含有酸は、式中のZが燐原子で
ある式(V)のジホスフィンの合成のための出発物質と
して有用であり、従って、これらは経済的観点からも利
点である。
して用いられる金属錯体として、Rh−、Ir−及びR
u−錯体が使用され、Rh−錯体が有利である。
である。この合成は、前記式によるキラルなホスフィン
と適当なRh(I)の前駆錯体との反応を包含する。非
−限定的な例として、[Rh(エン)2Y]2又は[Rh
(ジエン)Y]2型の錯体(これは、前記の燐配位子
と、一般式: AgX の銀塩の存在下に反応する)又
は[Rh(ジエン)2]Xの型の錯体(これは、同様
に、燐配位子と反応して、本発明の触媒活性錯体を生じ
る)を挙げるべきである。必要な場合には、活性錯体の
合成は、水素を用いて、100バール、有利に40バー
ルまで達しうる圧力5下で実施される。活性錯体は、一
般式:[RhL*(エン)2]+X-、[RhL *(ジエ
ン)]+X-、[RhL*]+X-又は[RhL* 2]+X-に
よって記載することができる。この式中において、L*
は、式(V)、(IX)又は(X)のいずれかに定義さ
れたようなキラルなホスフィン配位子であり、”エン”
は、例えば、エチレン、プロピレン又はブテンのような
オレフィンであり、”ジエン”は、例えば、1,3−ブ
タジエン、1,3−ペンタジエン、シクロペンタジエ
ン、1,5−ヘキサジエン、1,4−シクロヘキサジエ
ン、1,4−又は1,5−ヘプタジエン、1,4−又は
1,5−シクロヘプタジエン、1、4−又は1,5−オ
クタジエン、1,4−又は1,5−シクロオクタジエ
ン、又はノルボルナジエンのようなジエンである。有利
なジエンは、1,5−シクロオクタジエン(COD)及
びノルボルナジエン(NBD)である。X-は、例え
ば、ハライド、ClO4 -、BF4 -、B(C6H5)4 -、P
F6 -、PCl6 -、CH3COO-、CF3COO-、SbF
6 -、AsF6 -、CH3SO3 -、FSO3 -又はCF3SO3 -
のような好適な陰イオンであり、Yは、ハライドから選
択される架橋性陰イオンである。
発明に関する活性錯体のためのカウンターイオンとして
使用した場合に、特に有利な結果を得ることができた。
多くの場合には、この陰イオンの使用は、本出願の目的
である型の異性化において、今まで記載かつ使用された
陰イオンに関する最高の変換及びエナンチオマー過剰
(ee)を与えるだけではなかった。若干の実施態様で
は、その使用は、基質に対して、他のカウンターイオン
を用いるよりも、より低量の触媒を用いることを可能と
する。この結果は、後記の例から更に明白になる。
ジウム錯体は、ホスフィン配位子と、適当な前駆錯体か
ら、ロジウム錯体と同様にして製造される。好適な前駆
錯体の非−限定的な例は、[Ir(COD)Y]2、I
rY3、[IrY6]2-を包含し、この際、CODは、
1,5−シクロオクタジエンであり、Yは、ハライドか
ら選択される架橋性陰イオンである。ルテニウムに関連
して、この金属の数種の錯体は公知であり、これらは本
発明による方法における前駆錯体として好適である。非
−限定的な例は、[Ru2(ACOO)4(H2O)(ジ
エン)2](A=置換又は非置換のアルキル基又はアリ
ール基又はハライド)、[RuY2(アリール)]2(ア
リール=アリール基、例えばベンゼン、トルエン、シメ
ン、Y=ハライドから成る群から選択される架橋性陰イ
オン)を包含する。
数の前記式(I)のプロキラルなアリルアミンは当業者
に公知である。欧州特許(EP−B)第068506号
明細書、第4頁、第1〜7行に記載されているアリルア
ミンが参照され、各々、この段に記載されているプロキ
ラルなアミンは、本出願で参照によって組み込まれる。
質は、ジエチルネリルアミン及びジエチルゲラニルアミ
ン、同様にシクロヘキシルゲラニルアミン、メチルシク
ロヘキシルゲラニルアミン及び(E)−及び(Z)−
N,N−ジエチル−7−ヒドロキシ−3,7−ジメチル
−2−オクテニルアミンである[K.Tani Pure Appl.Che
m.1985、(57)、1845 及び J.Am.Chem.Soc.1984(106)520
8 参照]。本発明による方法により、本発明の方法で形
成されたキラルなエナミンの加水分解後に、光学活性の
シトロネラルを得ることができる。
得る変換率及び90%よりも高い、しばしば100%に
近いエナンチオマーの過剰で、キラルなアリルアミンを
異性化することができる。この結果は、使用される錯体
及びホスフィン、同様に、反応条件、例えば温度、基質
に対する触媒の量等に依存する。当業者は、反応の最適
結果を得るために、これらのパラメーターを調整するで
あろう。
は、前記の前駆錯体及び選択されたキラルなホスフィン
から、予め外部で合成し、次いで反応器に添加するか、
又はその場で生成することができる。
約20モル%の範囲内で変化することができる。触媒
は、基質に対して、有利に約0.1〜約5モル%の割合
で使用される。この触媒は数回使用することができ;異
性化反応の終了後に、触媒を反応媒体から、例えば反応
媒体の蒸留によって分離させ、新規の基質を加える。こ
の操作を、触媒の著しい失活を伴わずに、数回繰り返す
ことができる。
固定された配位子、例えば一般式(IX)による配位子
を使用する場合に、反応混合物からの触媒の分離は、特
に容易である。それというのも、そのような分離は、蒸
留を必要としないで、簡単な傾瀉により実施することが
できるからである。反応混合物の分離後に、触媒を異性
化反応で再使用することができ、同じ触媒を用いて方法
を数回繰り返して行なった後でさえも、触媒の極めて弱
い失活が認められるだけである。
ル、エステルそのもの、例えばエチルアセテート及びテ
トラヒドロフラン(THF)から成る群から選択した場
合に、最良の結果が得られた。前記の溶剤は、本発明に
関して有利であり、THFを用いて最良の結果が得られ
る。
約40〜約110℃の範囲の温度で実施することができ
る。最良の温度は、使用される基質及び溶剤の関数とし
て選択され、これは当業者にとって慣例なことである。
するが、例中、温度は℃で示され、略語は文献中に通例
のものである。
るジエチルゲラニルアミン(発売元:Derives Resiniqu
es et Terpeniques、Castets、France)は、ガスクロマ
トグラフィーのよる測定で、純度94〜99%を有し、
使用されるジエチルネリルアミンは純度95%を有し、
これは、K.Tanabe、Y.Yamada、T.Katagiri、J.Tanaka i
n Org.Synth.1988(67)、48 によって記載されたように
して製造された。ホスフィン配位子は、Novartis AG、B
asle、Switzerland、Schering AG、Berlin、Germany か
ら、又は流通の専門供給社から得られた。本発明の活性
錯体のための前駆錯体は、当業者に公知の方法で、又
は、参照の欧州特許(EP−A)第398132号明細
書、欧州特許(EP−A)第643065号明細書又は
世界知的所有権機構(WO)第95/21176号明細
書に記載のようにして合成することができる。
ネリルアミンの異性化法のための一般的手順 I.前駆錯体:[Rh(COD)2]+X-(X=前記定
義の陰イオン) グローブボックス中で、THF(0.01モル)2.5
ml中の各前駆錯体(例えば[Rh(COD)2]+SO
3CF3 -)0.025ミリモルの溶液を、活栓付の1頚
フラスコ中の各配位子0.025ミリモルに加えた。溶
液を1時間撹拌し、次いで、各溶剤10ml中のジエチ
ルゲラニルアミン又はジエチルネリルアミン10ミリモ
ルの溶液を加えた。次いで、シュレンク・ライン(Schl
enk line)に結合した還流冷却器をフラスコに装備し、
装置をアルゴンガスでパージし、溶液を還流させた。反
応温度を、表に示した反応時間の間一定に保った。次い
で、混合物を0℃に冷却さた後に、酢酸/水(1:4)
5mlを加えた。反応混合物を室温まで上昇させ、溶液
をジエチルエーテルで抽出した。抽出液を、水(10m
l)、15%NaOH溶液(2×10ml)で洗浄し、
次いで水で中和し、その後にMgSO4上で乾燥させ
た。得られた溶液を濃縮させた後に、残分を、バルブ−
ツー−バルブ(bulb-to-bulb)装置中で蒸留させ、後記
表に示した変換率及びee’sを有する光学活性のシト
ロネラルが得られた。
(Y=前記の陰イオン) グローブボックス中で、THF(0.005モル)5m
l中の、各前駆錯体(例えば[Rh(COD)C
l]2)0.025ミリモルの溶液を、フラスコ中の各
配位子0.055ミリモル及び各銀塩AgX0.19ミ
リモルに加えた。溶液を1時間撹拌し、次いで、注入器
(syringe)を用いて、Acrodisk(登録商標)フィルタ
ーを通過させる濾過下で、活栓付きの1頚フラスコに移
した。次いで、前記Iに記載したように反応を継続させ
た。
X-(X=前記の陰イオン)及び基質の添加後の水素処
理 グローブボックス中で、THF(0.01モル)2.5
ml中の、各前駆錯体(例えば[Rh(COD)2]+B
F4)0.025ミリモルの溶液を、活栓付の1頚フラ
スコ中の各配位子0.025ミリモルに加えた。溶液を
1時間撹拌し、次いで、各溶剤10ml中のジエチルゲ
ラニルアミン又はジエチルネリルアミン10ミリモルの
溶液を加えた。次いで、シュレンク・ライン(Schlenk
line)に結合した還流冷却器をフラスコに装備し、装置
を水素ガス、次いでアルゴンガスでパージした。溶液
を、好適な反応時間還流させた。こうして得られた溶液
を、次いで冷却し、ペンタン5mlを加え、得られた混
合物を、注入器を用いて、Acrodisk(登録商標)フィル
ターを通して濾過した。前記のIに記載したように後処
理を続けた。
-(X=前記の陰イオン)及び基質の添加前の水素処理 グローブボックス中で、THF(0.01モル)2.5
ml中の、各前駆錯体(例えば[Rh(COD)2]+B
F4)0.025ミリモルの溶液を、活栓付の1頚フラ
スコ中の各配位子0.025ミリモルに加えた。溶液を
1時間撹拌した。次いで、シュレンク・ライン(Schlen
k line)に結合した還流冷却器をフラスコに装備し、次
いで、装置を水素ガス、次いでアルゴンガスでパージし
た。次いで、各溶剤10ml中のジエチルゲラニルアミ
ン又はジエチルネリルアミン10ミリモルの溶液を加え
た。溶液を、好適な反応時間還流させた。こうして得ら
れた溶液を、次いで冷却し、ペンタン5mlを加え、得
られた混合物を、注入器を用いて、Acrodisk(登録商
標)フィルターを通して濾過した。前記のIに記載した
ように後処理を続けた。
ネリルアミンの異性化のための特異的配位子の使用例 一般的注意 後記の表において、変換率及びエナンチオマー過剰(e
e)を、常に、生成エナミンの加水分解後に得られるシ
トロネラルに対応させて示す。エナミンの単離も、その
加水分解も、当業者に公知の方法で、例えば前記の特
許、欧州特許(EP−B)第068506号明細書に記
載された方法で実施する。(+/−)は、主量で形成さ
れたシトロネラルが、(+)型の異性体であるか、又は
(−)型の異性体であるかを示している。ee’sは、
長さ25m及び直径0.25mmを有するBrechbuehler
SA、#27425-025 型のカラム上でのガスクロマトグラフ
ィーによって測定した。他の記載のないかぎり、前駆錯
体及び配位子は、常に、基質に対して、1モル%の濃度
で使用した。表の同一欄中において、数字I〜IVは、
反応が、前記のBで記載したI、II、III又はIV
モードに従って実施されたことを示している。
−[(R)−2−(ジフェニルホスフィノ)フェロセニ
ル]エチルアミン この方法を、第I表に挙げられた前駆錯体を用いて、前
記のBに記載されたように実施し、この表中に反応の結
果を示す。
クロヘキシルホスフィノ)フェロセニル]エチルジシク
ロヘキシルホスフィン この方法を、第II表に挙げられた前駆錯体を用いて、
前記のBに記載されたように実施し、この表中に反応の
結果を示す。
ェニルホスフィノ)フェロセニル]エチルジシクロヘキ
シルホスフィン この方法を、第III表に挙げられた前駆錯体を用い
て、前記のBに記載されたように実施し、この表中に反
応の結果を示す。
p−トリルホスフィノ)フェロセニル]エチルジシクロ
ヘキシルホスフィン この方法を、第IV表に挙げられた前駆錯体を用いて、
前記のBに記載されたように実施し、この表中に反応の
結果を示す。
p−トリフルオロメチルホスフィノ)フェロセニル]エ
チルジシクロヘキシルホスフィン この方法を、第V表に挙げられた前駆錯体を用いて、前
記のBに記載されたように実施し、この表中に反応の結
果を示す。
ェニルホスフィノ)フェロセニル]エチル−ジ−t−ブ
チルホスフィン この方法を、第VI表に挙げられた前駆錯体を用いて、
前記のBに記載されたように実施し、この表中に反応の
結果を示す。
p−トリフルオロメチルホスフィノ)フェロセニル]エ
チル−ジ−t−ブチルホスフィン この方法を、第VII表に挙げられた前駆錯体を用い
て、前記のBに記載されたように実施し、この表中に反
応の結果を示す。
クロヘキシルホスフィノ)フェロセニル]エチルジフェ
ニルホスフィン この方法を、第VIII表に挙げられた前駆錯体を用い
て、前記のBに記載されたように実施し、この表中に反
応の結果を示す。
−(S)−2−(ジフェニルホスフィノ)フェロセニ
ル]エチルジシクロヘキシルホスフィン この方法を、第IX表に挙げられた前駆錯体を用いて、
前記のBに記載されたように実施し、この表中に反応の
結果を示す。
−(S)−2−(ジフェニルホスフィノ)フェロセニ
ル]エチル−ジ−t−ブチルホスフィン この方法を、第X表に挙げられた前駆錯体を用いて、前
記のBに記載されたように実施し、この表中に反応の結
果を示す。
−[1−(S)−2−(ジフェニルホスフィノ)フェロ
セニル]エチルジシクロヘキシルホスフィン この方法を、第XI表に挙げられた前駆錯体を用いて、
前記のBに記載されたように実施し、この表中に反応の
結果を示す。
錯体を用いて、前記のBに記載されたように実施し、こ
の表中に反応の結果を示す。
Claims (14)
- 【請求項1】 少なくとも1つのキラル燐配位子を有す
るRh、Ir及びRu化合物から成る群から選択された
触媒を用いて、式: 【化1】 [式中、R1≠R2であり、各々、1〜12個の炭素原子
を含有するアルキル及びアルケニル基、任意にヒドロキ
シ基によって置換されたアリール基から成る群から選択
され、R3及びR4は、相互に独立して、水素原子、C
1〜12のアルキル及びアルケニル基及びアリール基から
成る群から選択され、R5は、水素原子、1〜8個の炭
素原子を含有するアルキル及びシクロアルキル基から成
る群から選択され、R6は、1〜8個の炭素原子を含有
するアルキル及びシクロアルキル基から成る群から選択
されるか、又はR5及びR6は、窒素原子と一緒になっ
て、5−員環、6−員環及び更に酸素原子1個を含有す
る6−員環から成る群から選択される環を形成する]に
よって表されるプロキラルなアリル系を立体特異的に異
性化させて、式: 【化2】 [式中、記号R1〜R6は、前記のものである]によって
表されるエナミン及び式: 【化3】 [式中、記号R1〜R4及びR6は、前記のものであり、
R5は、水素原子である]によって表されるイミンから
成る化合物の群にする方法において、前記の配位子は、
式(V): 【化4】 [式中、星印付き炭素原子は、不斉炭素原子であり、X
は、水素原子又はポリマーに結合される、式: (A)n−B−P によって表される架橋基(ここで、nは、0又は1であ
り、Aは、酸素原子、硫黄原子、珪素原子、窒素原子又
は炭素原子の少なくとも1個を含有する好適なスペーサ
ー基であり、Bは、n=0の場合には、シクロペンタジ
エニル基とポリマーPとの間の結合基であるか、又はn
=1の場合には、AとBとの間の結合基であり、かつP
は、有機又は無機ポリマーである)であり、 A. Zは、燐原子を表し、R1は、C1〜8−アルキル
基、任意に1〜3個のC1 〜4−アルキル基又はアルコキ
シ基によって置換されていてよいフェニル基から成る群
から選択され、R2、R3、R10及びR11は、相互に独立
して、C1〜12−アルキル基、1個のC1〜4−アルキル
基又はアルコキシ基によって置換されていてよいC
5〜12−シクロアルキル基、及びC1〜4−アルキル基又
はアルコキシ基、−SiR4R5R6、ハライド、−SO3
M、−CO2M、−PO3M、−NR7R8及び−[+NR7
R8R9]Y-から成る群から選択される1〜3個の置換
基を有していてよいフェニル基から成る群から選択され
ているか、又はR2、R3、R10及びR11は、相互に独立
して、式: 【化5】 (ここで、R12は、部分的又は全部弗素化されたC1〜5
−アルキル基であり、R 13は、C1〜4−アルキル基及び
アルコキシ基、−SiR4R5R6、ハライド、−SO
3M、−CO2M、−PO3M、−NR7R8及び−[+NR
7R8R9]Y-から成る群から選択され、mは、1〜3の
整数であり、nは、0又は1〜4の整数であり、m+n
の合計は、1〜5であり、R4、R5及びR6は、相互に
独立して、C1 〜12−アルキル基及びフェニル基から成
る群から選択され、R7及びR8は、別々に、各々、水素
原子、C1〜12−アルキル基及びフェニル基から成る群
から選択され、又は、R7及びR8は、一緒になって、テ
トラメチレン、ペンタメチレン及び3−オキサ−1,5
−ペンチレンから成る群から選択される基を表し、かつ
R9は、水素原子又はC1〜4−アルキル基であり、M
は、水素原子又はアルカリ金属であり、かつYは、1塩
基性酸の陰イオンである)の基を表わし、又は B. Zは、窒素原子であり、R1は、C1〜8−アルキ
ル基、及び任意にC1〜4−アルキル基及びアルコキシ基
から成る群から選択される1〜3個の置換基によって置
換されていてよいフェニル基から成る群から選択され、
R2及びR3は、相互に独立して、C1〜12−アルキル
基、C5〜12−シクロアルキル基、及び1〜3個のC
1〜4−アルキル基によって置換されていてよいフェニル
基から成る群から選択されるか、又はR2及びR3は、窒
素原子と一緒になって、更に窒素原子又は酸素原子を含
有していてよい5〜12員環を形成し、かつR10及びR
11は各々フェニル基である]によって表される化合物で
あるか、又は前記の配位子は、一般式: 【化6】 [式中、R1は水素原子、フルオリド、アルキル基、ア
シル基及び式:XR5の基から成る群から選択され、こ
こで、Xは、酸素原子又は硫黄原子であり、R5は、水
素原子、アルキル基及びアリール基から成る群から選択
され、R2は、水素原子及びアルキル基から成る群から
選択され、同時にC-13、C-14及びC-17の立体化学
は、α又はβであり、R3は、水素原子、フルオリド、
アルキル基、アリール基、トリアルキルシリル基及び
式:XR6の基から成る群から選択され、ここで、Xは
前記のものであり、R6は、水素原子、アルキル基、ア
リール基及びトリフルオロメチルスルホニル基から成る
群から選択され、R4は、ステロイドの6又は7位にお
ける置換基であり、水素原子、フルオリド、アルキル
基、アリール基及び式:YR7の基から成る群から選択
され、ここで、Yは、酸素原子、硫黄原子又はトリアル
キルシリル基であり、R7は、水素原子、アルキル基、
アリール基及びトリフルオロメチルスルホニル基から成
る群から選択され、ステロイドのB環は飽和されている
か、又は2個の二重結合を有する]によって表されるこ
とを特徴とする、プロキラルなアリル系の立体特異的異
性化法。 - 【請求項2】 一般式: 【化7】 [式中、星印付き炭素原子は、不斉炭素原子であり、X
は、水素原子又は請求項1に記載したようなポリマーに
結合した架橋基であり、Zは、燐原子であり、R及び
R’は、相互に独立して、直鎖及び分枝鎖のC1〜4−ア
ルキル基、シクロヘキシル基及びフェニル基(これは1
〜3個のC1〜4−アルキル基によって置換されていてよ
く、そのアルキル基は部分的に又は全部弗素化されてよ
い)から成る群から選択されているか、又は、式中、Z
は、窒素原子であり、R及びR’は、相互に独立して、
直鎖及び分枝鎖のC1〜4−アルキル基、シクロヘキシル
基及びフェニル基(これは1〜3個のC1〜4−アルキル
基によって置換されていてよい)から成る群から選択さ
れている]の配位子を使用する、請求項1に記載の方
法。 - 【請求項3】 式(VIII)[式中のZ=P及びR=
t−ブチル、R’=フェニル;又はR=R’=シクロヘ
キシル;又はR≠R’=シクロヘキシル、フェニル;又
はR=t−ブチル、R’=p−CF3−フェニル;又は
R=シクロヘキシル、R’=p−CF3−フェニル;又
はR=シクロヘキシル、R’=p−トリル;又はZ=N
及びR=メチル及びR’=フェニルである]の配位子を
使用する、請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 式中のXは水素原子である、請求項2に
記載の方法。 - 【請求項5】 式中のXは、式: (A)n−B−P の基であり、この際、 a)n=0及びBは、式: 【化8】 (式中、Raは、水素原子又はC1〜12−アルキル基であ
る)の基であるか、又は b)n=1及びAは、式: −[Si(R14R15)]mR16− (式中、mは0又は1であり、基R14及びR15は、同じ
又は異なっていてよく、相互に独立して、C1〜12−ア
ルキル基、C3〜7−シクロアルキル基、ベンジル基及び
フェニル基から成る群から選択される置換基を表わす
か、又は基R14及びR15は、一緒になって、C5〜12−
アルキレン基を表わし、R16は、フェニレン基、非置換
のC1〜12−アルキル基及びハライド及びヒドロキシ基
から成る群から選択される少なくとも1個の原子によっ
て置換されたC1〜12−アルキル基を表わす)の基であ
り、Bは、式: N(R17)−C(O)−N(H)−(CH2)o−Si(R18)3-p
−(O)p− 又は、式: −O−C(O)−N(H)(CH2)o−Si(R18)3-p
−(O)p− (式中、R17は、水素原子又はC1〜12−アルキル基で
あり、oは、1〜12の整数であり、R18は、C1〜4−
アルキル基又はC1〜12−アルコキシ基であり、pは1
〜3の整数である)の基であり、Pは、シリカである
か、又は c)n=1及びAは、式: −[Si(R14R15)]mR16− (式中、mは0又は1であり、基R14及びR15は、同じ
又は異なっていてよく、相互に独立して、C1〜12−ア
ルキル基、C3〜7−シクロアルキル基、ベンジル基及び
フェニル基から成る群から選択される置換基を表わす
か、又は、基R14及びR15は、一緒になって、C5〜12
−アルキレン基を表わし、R16は、フェニレン基、非置
換のC1〜12−アルキル基及びハライド及びヒドロキシ
基から成る群から選択される少なくとも1個の原子によ
って置換されたC1〜12−アルキル基を表わす)の基で
あり、かつBは、 i)式: N(R17)−C(O)−、N(R17)−C(O)−N
(H)−R19−N(H)−C(O)− 及び −O−C(O)−N(H)−R19−N(H)−C(O)
− (式中、R17は前記のものであり、R19は、置換及び非
置換のC2〜20−アルキレン基、置換及び非置換のフェ
ニレン基、ナフチレン基及びビフェニレン基から成る群
から選択されるジイソシアネートから誘導される架橋基
である)の基、 ii)重合又は共重合によりポリマーPを形成するモノ
マーと反応可能な基、及び iii)ポリマーPと、又は前記のポリマーP上に存在
する官能基と反応可能な基 から成る群から選択されており、Pは、非−官能化及び
官能化ポリオレフィン、ポリアクリレート、ポリイソプ
レン、ポリブタジエン、ポリスチレン、ポリフェニレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリル
ポリマー、ポリウレタン、ポリエーテル、ポリエステル
及びポリアミドから成る群から選択される有機ポリマー
である、請求項2に記載の方法。 - 【請求項6】 式(XI): 【化9】 又は4,4’−ビス(3−ジフェニルホスフィノエスト
ラ−1,3,5(10),6,8−ペンタエンの配位子
を使用する、請求項1に記載の方法。 - 【請求項7】 任意の式: [RhL*(エン)2]+X-、[RhL*(ジエン)]+X
-、[RhL*]+X- 及び [RhL* 2]+X- [式中、L*は、請求項1から7までのいずれか1項に
記載のキラルな燐配位子であり、”エン”は、エチレ
ン、プロピレン及びブテンから成る群から選択されるオ
レフィンであり、”ジエン”は、1,3−ブタジエン、
1,3−ペンタジエン、シクロペンタジエン、1,5−
ヘキサジエン、1,4−シクロヘキサジエン、1,4−
及び1,5−ヘプタジエン、1,4−及び1,5−シク
ロヘプタジエン、1、4−及び1,5−オクタジエン、
1,4−及び1,5−シクロオクタジエン及びノルボル
ナジエンから成る群から選択されるジエンであり、X-
は、ハライド、ClO4 -、BF4 -、B(C6H5)4 -、P
F6 -、PCl6 -、CH3COO-、CF3COO-、SbF
6 -、AsF6 -、CH3SO3 -、FSO3 -及びCF3SO3 -
から成る群から選択される陰イオンである]による活性
Rh錯体を使用する、請求項1に記載の方法。 - 【請求項8】 前記のジエンは、ノルボルナジエン及び
1,5−シクロオクタジエンから成る群から選択され、
前記の陰イオンX-は、CF3SO3 -である、請求項7に
記載の方法。 - 【請求項9】 前記のアリルアミンは、ゲラニルジエチ
ルアミン、ネリルジエチルアミン、シクロヘキシルゲラ
ニルアミン、メチルシクロヘキシルゲラニルアミン及び
(E)−及び(Z)−N,N−ジエチル−7−ヒドロキ
シ−3,7−ジメチル−2−オクテニルアミンから成る
群から選択されている、請求項1に記載の方法。 - 【請求項10】 活性錯体を、基質に対して、0.05
モル%〜20モル%の濃度で使用する、請求項1に記載
の方法。 - 【請求項11】 活性錯体を、基質に対して、0.1モ
ル%〜5モル%の濃度で使用する、請求項10に記載の
方法。 - 【請求項12】 反応を、0℃〜150℃の温度で実施
する、請求項1に記載の方法。 - 【請求項13】 反応を、40℃〜110℃の温度で実
施する、請求項12に記載の方法。 - 【請求項14】 使用溶剤は、テトラヒドロフランであ
る、請求項1に記載の方法。
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