JP2000068271A - ウエハ装置およびチップ装置並びにチップ装置の製造方法 - Google Patents

ウエハ装置およびチップ装置並びにチップ装置の製造方法

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JP2000068271A
JP2000068271A JP23397598A JP23397598A JP2000068271A JP 2000068271 A JP2000068271 A JP 2000068271A JP 23397598 A JP23397598 A JP 23397598A JP 23397598 A JP23397598 A JP 23397598A JP 2000068271 A JP2000068271 A JP 2000068271A
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conductive layer
forming
conductive
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Shinji Shimazaki
新二 島崎
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/12Structure, shape, material or disposition of the bump connectors prior to the connecting process
    • H01L2224/13Structure, shape, material or disposition of the bump connectors prior to the connecting process of an individual bump connector

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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Dicing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップサイズパッケージ(CSP)の製造を
簡単に行うことを可能にし、しかも小型化によって熱収
縮による影響を低減させる。 【解決手段】 シリコンウエハ9の表面のAlパッド1
0に対して、Au突起12を形成し、次に、シリコンウ
エハ9の表面に第1樹脂13による層を形成し、次に、
第1樹脂13の表面をAu突起12の先端が具現するま
で研磨し、次に、第1樹脂13の表面に、一端がAu突
起12に接合しており、他端が第1樹脂13の表面にマ
トリクス状に配置するように導電層14を形成し、次
に、導電層14の他端部に導電突起15を形成し、次
に、第1樹脂13の層の表面に第2樹脂16による層を
形成し、最後に、第2樹脂16の表面を、導電突起15
の先端が具現するまで研磨して、第2樹脂16の層の表
面を平坦な面にすることによりウエハ装置を製造する。
このウエハ装置を切断することにより、チップ装置を製
造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン基板に半
導体層,絶縁層さらに導電層等の薄膜からなるIC回路
を形成して1回の製造工程で多数のチップ部品を製造す
るためのウエハ装置、このウエハ装置を切断して製造さ
れるチップ装置、さらにそのチップ装置の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりチップ部品を製造する場合に
は、シリコン基板を複数の区画に分け、その区画上に薄
膜回路および外部と電気的に接続するための電極パッド
を形成して、1枚に多数の薄膜回路が形成されたシリコ
ンウエハを構成し、シリコンウエハを区画ごとに個々に
切断することにより製造される。
【0003】ここで、チップが有する回路の電極は、チ
ップの中央部に形成されている回路の保護あるいはワイ
ヤ接続を容易にする等の理由により、チップの4辺の縁
部に形成されたものが多く、しかもそのピッチは微細で
あり、チップのままプリント基板に実装することは困難
である。そこで、従来、端子の間隔を広げるために、キ
ャリア基材にチップを搭載してパッケージ化するという
技術がある。
【0004】図6は従来のチップサイズパッケージ(以
下、CSPと称する)の構成を示す説明図、図7は図6
のCSPの断面図、図8はシリコンウエハの平面模式
図、図9はチップの電極の配列を示す平面図、図10
(a)はキャリア基材の表面を示す説明図、図10
(b)はキャリア基材の裏面を示す説明図であり、1は
チップサイズパッケージ(以下、CSPと称する)、2
はチップ、3はキャリア基材、4はキャリア基材3の表
面に形成された配線層、5はキャリア基材3の表裏面を
貫通するホール、6はキャリア基材4の裏面に形成され
た半田ボール、7はバンプ、8は封止樹脂、9はシリコ
ンウエハ、10はチップ2に形成された電極であるAl
パッドを示す。
【0005】シリコンウエハ9は複数の区画に分けられ
ており、それら各々の区画ごとに回路が形成されてい
る。このシリコンウエハ9を区画ごとにダイシングして
個々に分離することにより、チップ2が製造される。
【0006】チップ2の表面の4辺の縁部にはAlパッ
ド10が配列されており、このAlパッド10の位置に
対応するようにキャリア基材3の表面に配線層4の一端
部が位置付けられている。また、キャリア基材3の表裏
面には、ホール5が少なくともAlパッド10の数だけ
マトリクス状に配置されており、このホール5に配線層
4の他端部が位置付けられている。また、ホール5には
導電部材が充填されており、キャリア基材3の裏面にお
けるホール5の部位には、半田ボール6が形成されてい
る。
【0007】そして、Alパッド10と配線層4の一端
部とがバンプ7を介して電気的かつ機械的に接合され、
チップ2とキャリア基材3との間に充填された封止樹脂
8が硬化することにより、チップ2がキャリア基材3に
固定される。
【0008】このように構成したことにより、Alパッ
ド10と半田ボール6とは1対1に電気的に接続される
ようになるため、結果として、チップ2の各電極間が拡
大され、プリント基板に容易に実装できるようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
CSPにおいては、チップを製造する工程と、キャリア
基材を製造する工程と、チップとキャリア基材とを接合
する工程とが完全に分離しているため、製造が難しくコ
スト高につながっていた。
【0010】また、従来のキャリア基材はセラミックに
より構成されたものが多く、その場合、封止樹脂の熱収
縮とキャリア基材の熱収縮との差が比較的大きくなるた
め、バンプと配線層との接合部分の疲労が大きくなり、
最悪の場合には断線する恐れがあった。
【0011】本発明は、このような問題点を解決し、C
SPの製造を簡単に行うことを可能にし、しかも小型化
によって熱収縮による影響を低減させることを可能にし
たウエハ装置およびチップ装置並びにそのチップ装置の
製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係るウエハ装置は、表面を複数の区画に分割
し、各区画上に薄膜回路を形成してなるウエハ基板と、
区画の縁部に形成された前記薄膜回路の複数の電極パッ
ド上にそれぞれ形成した導電性の第1突起と、これら第
1突起の先端部が表面から露出するように前記ウエハ基
板上を被覆する第1絶縁層と、この第1絶縁層上に形成
され、一端を前記第1突起に接合させ、他端を所定位置
まで延在させて、各第1突起に対応する他端部を前記区
画内に分散させて配置させた導電層と、この導電層の他
端部にそれぞれ形成した導電性の第2突起とから構成し
たことを特徴とする。このような構成により、各区画に
おける表面の薄膜回路の電極に対して1対1に対応した
端子が各区画内に分散して配置されているため、ウエハ
基板を各区画ごとに切断した時点で、従来のCSPの機
能を備えたチップ装置を製造することができる。
【0013】また本発明に係るウエハ装置は、前記第2
突起の先端部が表面から露出するように前記第1絶縁層
および前記導電層上を被覆する第2絶縁層を形成したこ
とを特徴とする。このような構成により、ウエハ基板を
切断してチップ装置とし、そのチップ装置をプリント基
板に実装する際に、例えば半田が導電層に流入して短絡
させることが防止できるとともに、導電層を保護するこ
とができる。
【0014】また本発明に係るウエハ装置は、前記第1
絶縁層および前記第2絶縁層を樹脂で形成したことを特
徴とする。このような構成により、第1絶縁層と前記第
2絶縁層との熱収縮の差を小さくすることができるた
め、第1,第2突起と導電層との接合部における疲労を
低減することができる。
【0015】また本発明に係るウエハ装置は、前記第1
絶縁層および前記第2絶縁層をシリコンで形成したこと
を特徴とする。このような構成により、半導体プロセス
の延長により製造することができる。
【0016】また本発明に係るウエハ装置は、前記導電
層の他端部を前記区画内にマトリクス状に配置したこと
を特徴とする。このような構成により、ウエハ装置を切
断して形成したチップ装置を搭載するプリント基板側の
端子の配置にかかる設計を容易にすることができる。
【0017】また本発明に係るウエハ装置は、表面を複
数の区画に分割し、各区画上に薄膜回路を形成する際
に、前記薄膜回路の複数の電極パッドを前記区画内にお
いてマトリクス状に配置してなるウエハ基板と、区画の
縁部に形成された前記薄膜回路の複数の電極パッド上に
それぞれ形成した導電性の突起とから構成したことを特
徴とする。このような構成により、チップ装置の製造工
程を簡略化することができる。
【0018】また本発明に係るチップ装置は、前記した
特徴を有するウエハ装置を区画ごとに切断して形成され
たことを特徴とする。このような構成により、ウエハ基
板を各区画ごとに切断した時点で、従来のCSPより小
型のチップ装置を製造することができる。
【0019】また本発明に係るチップ装置の製造方法
は、表面を複数の区画に分割し、各区画上に薄膜回路を
形成し、しかも区画の縁部に前記薄膜回路の複数の電極
パッドを備えたウエハ基板における、前記複数の電極パ
ッド上にそれぞれ導電性の第1突起を形成する工程と、
前記ウエハ基板上に第1絶縁層を被覆する工程と、前記
第1絶縁層の表面および前記第1突起の先端部を研磨し
て、前記第1絶縁層の表面を前記第1突起の先端面を含
む平坦面にする工程と、前記第1絶縁層上に、一端を前
記第1突起に接合させ、他端を所定位置まで延在させ
て、各第1突起に対応する他端部を前記区画内に分散さ
せて配置するように導電層を形成する工程と、前記導電
層の他端部にそれぞれ導電性の第2突起を形成する工程
と、前記ウエハ基板を区画ごとに切断する工程とを有す
ることを特徴とする。このような製造方法により、従来
におけるキャリア基材を製造する工程と、チップとキャ
リア基材とを接合する工程とを別々にする必要がなく、
ウエハ基板を各区画ごとに切断した時点で、従来のCS
Pの機能を備えたチップ装置を製造することができる。
【0020】また本発明に係るチップ装置の製造方法
は、表面を複数の区画に分割し、各区画上に薄膜回路を
形成し、しかも区画の縁部に前記薄膜回路の複数の電極
パッドを備えたウエハ基板の表面に対して第1絶縁層を
被覆する工程と、前記第1絶縁層における前記電極パッ
ドの部位に、前記電極パッドの表面が露出するようにホ
ールを形成する工程と、前記第1絶縁層上に、一端を前
記ホールを介して前記電極パッドに接合させ、他端を所
定位置まで延在させて、各電極パッドに対応する他端部
が前記区画内に分散させて配置するように導電層を形成
する工程と、前記導電層の他端部にそれぞれ導電性の第
2突起を形成する工程と、前記ウエハ基板を区画ごとに
切断する工程とを有することを特徴とする。このような
製造方法により、第1絶縁層に導電層を形成した時点で
その導電層が電極パッドに接合するするため、製造工程
を簡略化することができる。
【0021】また本発明に係るチップ装置の製造方法
は、前記導電層の他端部にそれぞれ導電性の第2突起を
形成する工程と、前記ウエハ基板を区画ごとに切断する
工程との間に、前記第2突起の先端部が表面から露出す
るように前記第1絶縁層および前記導電層上を被覆する
第2絶縁層を形成する工程を付加したことを特徴とす
る。このような製造方法により、導電層を保護すること
が可能な構成に仕上げることができる。
【0022】また本発明に係るチップ装置の製造方法
は、前記第1絶縁層を前記第1突起の先端より高く形成
した後に研磨することを特徴とする。このような製造方
法により、第1絶縁層の表面を、第1突起の先端面を含
む平坦な面に仕上げることが可能になり、次の導電膜を
正確に形成することが可能になる。
【0023】また本発明に係るチップ装置の製造方法
は、表面を複数の区画に分割し、各区画上に薄膜回路を
形成し、しかも区画の縁部に前記薄膜回路の複数の電極
パッドを備えたウエハ基板の表面に対して第1絶縁層を
被覆する工程と、前記第1絶縁層における前記電極パッ
ドの部位に、前記電極パッドの表面が露出するようにホ
ールを形成する工程と、前記第1絶縁層上に、一端を前
記ホールを介して前記電極パッドに接合させ、他端を所
定位置まで延在させて、各電極パッドに対応する他端部
を前記区画内に分散させて配置するように導電層を形成
する工程と、前記第1絶縁層および前記導電層上に第2
絶縁層を被覆する工程と、前記第2絶縁層における前記
導電層の他端部の部位に、前記導電層の他端部の表面が
露出するようにホールを形成する工程と、前記第2絶縁
層上に、一端が前記ホールを介して前記導電層の他端部
に接合する導電層を形成する工程と、前記ウエハ基板を
区画ごとに切断する工程とを有することを特徴とする。
このような製造方法により、第1絶縁層に導電層が形成
されたときにこの導電層と電極パッドとが電気的に接続
し、第2絶縁層に導電層が形成されたときにこの導電層
と第1絶縁層の導電層とが電気的に接続するため、製造
工程を簡略化することができる。
【0024】また本発明に係るチップ装置の製造方法
は、表面を複数の区画に分割し、各区画上に薄膜回路を
形成し、しかも区画の縁部に前記薄膜回路の複数の電極
パッドを備えたウエハ基板における、前記複数の電極パ
ッド上にそれぞれ導電性の第1突起を形成する工程と、
前記ウエハ基板上に第1絶縁層を被覆する工程と、前記
第1絶縁層の表面および前記第1突起の先端部を研磨し
て、前記第1絶縁層の表面を前記第1突起の先端面を含
む平坦面にする工程と、前記第1絶縁層上に、一端を前
記第1突起に接合させ、他端を所定位置まで延在させ
て、各第1突起に対応する他端部を前記区画内に分散さ
せて配置するように導電層を形成する工程と、前記第1
絶縁層および前記導電層上に第2絶縁層を被覆する工程
と、前記第2絶縁層における前記導電層の他端部の部位
に、前記導電層の他端部の表面が露出するようにホール
を形成する工程と、前記第2絶縁層上に、一端が前記ホ
ールを介して前記導電層の他端部に接合する導電層を形
成する工程と、前記ウエハ基板を区画ごとに切断する工
程とを有することを特徴とする。このような製造方法に
より、第2絶縁層に導電層が形成されたときにこの導電
層と第1絶縁層の第1突起とが電気的に接続するため、
製造工程を簡略化することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】図1,図2は本発明のウエハ装置およびチ
ップ装置の製造方法の第1実施形態における製造工程を
示す説明図であり、11はシリコンウエハ9においてチ
ップを構成するための1区画となる基板部を示す。すな
わち、シリコンウエハ9は複数の基板部11に区切られ
ている。12はAu突起、13は第1樹脂、14は導電
層、15は導電突起、16は第2樹脂を示す。なお、図
8,図9に示した従来技術における部材と同一の部材に
は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0027】まず、図1(a)に示すシリコンウエハ9
の表面の各基板部11におけるAlパッド10に対し
て、ワイヤーボンディング方式等によって図1(b)に
示すように、Au突起12を形成する。ここでAu突起
12の代わりにCuや半田による突起を形成してもよ
い。次に、図1(c)に示すように、シリコンウエハ9
表面にAu突起12の高さよりも厚めに第1樹脂13に
よる層を形成する。第1樹脂13としては、例えば、エ
ポキシ系,ポリイミド系の樹脂が用いられる。次に、図
1(d)に示すように、第1樹脂13の表面をAu突起
12の先端が具現するまで研磨して、第1樹脂13の表
面を平坦な面にする。次に、図1(e)に示すように、
第1樹脂13の表面に導電層14を形成する。この導電
層14は、例えば、図10に示すパターンと同様に、一
端が基板部11の四辺に整列しているAu突起12に接
合しており、各Au突起12に対応する他端が第1樹脂
13の表面において間隔を広げながら全面に拡大分散さ
せてマトリクス状に配置されている。最後に、図2
(a)に示すように、導電層14の他端部に導電性の金
属を盛り上げて導電突起15を形成することによりウエ
ハ装置が構成される。
【0028】そして、ウエハ装置を各基板部ごとに切断
することにより、従来のCSPと同一の機能を有するチ
ップ装置を製造することができる。
【0029】ここで、上述のように製造されたウエハ装
置に対して、次に示す工程を付加しても良い。すなわ
ち、図2(b)に示すように、第1樹脂13の層の表面
に導電突起15の高さよりも厚めに第1樹脂13と同一
の部材の第2樹脂16による層を形成し、図2(c)に
示すように、第2樹脂16の表面を、導電突起15の先
端が具現するまで研磨して、第2樹脂16の層の表面を
平坦な面にする。この結果、図3に示すようにマトリク
ス状に配置された端子を有するウエハ装置が製造され
る。上述のように製造することにより、導電層14を保
護するとともに、プリント基板側の端子に接続する際に
半田が導電層14に流入することを防止できる。さら
に、プリント基板への実装を容易にするために、第2樹
脂16の層の表面における導電突起15の先端面に対し
て、図2(d)に示すように、ランド17を形成しても
良く、さらに、図2(e)に示すように、ランド17上
にボール半田18を形成しても良い。
【0030】このように構成されたウエハ装置によれ
ば、シリコンウエハ9の各区画における表面のAlパッ
ド10に対して1対1に対応した端子がマトリクス状に
配置されているため、ウエハ基板を各区画ごとに切断し
た時点で、従来におけるキャリア基材を備えたチップ装
置を製造することができる。また、製造されたチップ装
置においては、そのサイズが切断する区画の大きさであ
るため、従来のCSPよりも小型に構成することができ
る。しかも小型であるために、熱膨張による影響を低減
することができる。
【0031】また、導電層14が第1樹脂層13,第2
樹脂層16によって挟まれた構成であるため、熱の影響
による第1樹脂層13と第2樹脂層16の収縮差が小さ
くなり、導電層14と突起12,15との接合部分の疲
労を低減することができる。
【0032】なお、前述した実施形態によれば、図1
(c)に示した工程において第1樹脂13の層をAu突
起12より高くなるように形成したが、そのかわりに、
図4に示すように第1樹脂13の層をAu突起12より
低くなるように形成して、Au突起12の先端部を研磨
しても良い。この場合、図1(c)に示した工程におい
ては第1樹脂13の層の表面をある程度ラフに形成して
も良いが、図4に示す工程においてはスピンコートによ
って第1樹脂13の層のレベリングを行い、厚さを均一
にしておく必要がある。
【0033】図5は本発明のウエハ装置およびチップ装
置の製造方法の第2実施形態における製造工程を示す説
明図であり、20は第1樹脂、21は第1樹脂20の層
に設けたホール、22は第1導電層、23は第2樹脂、
24は第2樹脂23の層に設けたホール、25は第2導
電層を示す。なお、図7,図8に示した従来技術または
図1,図2に示した第1実施形態における部材と同一の
部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0034】まず、図5(a)に示すシリコンウエハ9
の表面に対して、図5(b)に示すように、各基板部1
1におけるAlパッド10を覆うように、第1樹脂20
による層を形成する。第1樹脂20としては、例えば、
エポキシ系,ポリイミド系の樹脂が用いられる。そし
て、シリコンウエハ9表面に第1樹脂20を塗布し、ス
ピンコートによって表面をレベリングした後に硬化させ
ることにより層が形成される。次に、図5(c)に示す
ように、第1樹脂20の表面におけるAlパッド10の
部位をフォトリソグラフおよびエッチングによる手法ま
たはレーザ加工によりホール21を形成し、Alパッド
10の表面を露出させる。次に、図5(d)に示すよう
に、第1樹脂20の表面に第1導電層22を形成する。
この第1導電層22は、例えば、図10に示すパターン
と同様に、一端がホール21を介してAuパッド10に
接合しており、各Auパッド10に対応する他端は第1
樹脂20の表面において間隔を広げながら全面に拡大分
散させてマトリクス状に配置されている。
【0035】次に、図5(e)に示すように、図5
(b)〜図5(d)に示す第1樹脂20の層および第1
導電層22を形成する工程と同じ要領で、第2樹脂23
の層,ホール24および第2導電層25を形成する。す
なわち、第1樹脂20の表面に第1導電層22を覆うよ
うに第2樹脂23の層を形成し、第2樹脂23の表面に
おける第1導電層22の他端の部位にホール24を形成
し、第1導電層22の他端の表面を露出させる。そし
て、第2樹脂23の表面に第2導電層25を形成する。
このとき、第2導電層25がホール24を介して第1導
電層22に接合しており、Auパッド10と第2導電層
25とが導通するようになる。
【0036】以上の工程によりウエハ装置が製造され
る。なお、プリント基板への実装を容易にするためにホ
ール24に導電部材を充填してから、第1実施形態と同
様に、ランドを形成しても良く、さらにボール半田を形
成しても良い。
【0037】そして、ウエハ装置を各基板部11ごとに
切断することにより、従来のCSPと同一の機能を有す
るチップ装置を製造することができる。
【0038】このような製造方法により、第1実施形態
における導電性の突起を形成する工程を省略することが
できるため、第1実施形態と比較して早くウエハ装置を
製造することができる。
【0039】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明のウエハ装置およびチップ装置ならびにチッ
プ装置の製造方法は、上述した構成または製造方法に限
るものではなく、例えば、第1樹脂の層を形成する工程
については図1(a)〜図1(e)に示す工程とし、第
2樹脂の層を形成する工程については図5(e)に示す
工程とを行うことによって製造しても良く、逆に、第1
樹脂の層を形成する工程については図5(a)〜図5
(d)に示す工程とし、第2樹脂の層を形成する工程に
ついては図2(a)〜図2(c)に示す工程として製造
しても良い。
【0040】また、前述した実施形態においては、シリ
コンウエハ9に第1,第2樹脂の層を形成したが、第
1,第2樹脂の層の代わりにシリコン層を形成しても良
く、またそのように構成することにより、半導体装置の
製造プロセスの延長工程で製造できるようになる。
【0041】また、Alパッド10をシリコンウエハ9
の区画内においてマトリクス状に配置し、その上に図1
(c),図1(d)に示す処理、あるいは図5(b)〜
図5(d)に示す処理、あるいはAu突起12を形成す
ることによりウエハ装置を製造し、そのウエハ装置を区
画ごとに切断してチップ装置を製造しても良い。
【0042】
【発明の効果】以上、説明したように構成された本発明
によれば、ウエハ基板に形成された回路の端子の位置
が、ウエハ基板における区画内の領域において隣合う端
子の間隔が広くなるように配置されているため、ウエハ
基板を区画ごとに適宜切断することにより、従来のCS
Pと同様の機能を持つチップ装置を構成することができ
る。
【0043】また、チップ装置のサイズがウエハ基板の
区画の大きさに相当するため、従来のCSPより小型に
構成することが可能になり、しかも小型化の分だけ熱膨
張による影響を低減することができる。
【0044】また、ウエハ基板に形成された回路の端子
の位置を、ウエハ基板における区画内の領域において隣
合う端子の間隔が広くなるように配置してから、ウエハ
基板を区画ごとに切断することにより、従来のCSPの
ように、チップを製造する工程と、キャリア基材を製造
する工程と、チップとキャリア基材とを接合する工程と
を分離することなく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウエハ装置およびチップ装置の製造方
法の第1実施形態における導電層を形成するまでの製造
工程を示す説明図
【図2】図1に示す製造工程に続く導電層を形成した後
の製造工程を示す説明図
【図3】第1実施形態に係る製造方法によって製造した
ウエハ装置の表面を示す平面図
【図4】第1実施形態の他の形態を示す説明図
【図5】本発明のウエハ装置およびチップ装置の製造方
法の第2実施形態における製造工程を示す説明図
【図6】従来のチップサイズパッケージの構成を示す説
明図
【図7】図6のチップサイズパッケージの断面図
【図8】シリコンウエハの平面模式図
【図9】チップの電極の配列を示す平面図
【図10】キャリア基材の表裏面を示す説明図
【符号の説明】
9 シリコンウエハ 10 Alパッド 11 基板部 12 Au突起 13,20 第1樹脂 14 導電層 16,23 第2樹脂 17 ランド 18 ボール半田 21,24 ホール 22 第1導電層 25 第2導電層

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面を複数の区画に分割し、各区画上に
    薄膜回路を形成してなるウエハ基板と、 区画の縁部に形成された前記薄膜回路の複数の電極パッ
    ド上にそれぞれ形成した導電性の第1突起と、 これら第1突起の先端部が表面から露出するように前記
    ウエハ基板上を被覆する第1絶縁層と、 この第1絶縁層上に形成され、一端を前記第1突起に接
    合させ、他端を所定位置まで延在させて、各第1突起に
    対応する他端部を前記区画内に分散させて配置した導電
    層と、 この導電層の他端部にそれぞれ形成した導電性の第2突
    起とから構成したことを特徴とするウエハ装置。
  2. 【請求項2】 前記第2突起の先端部が表面から露出す
    るように前記第1絶縁層および前記導電層上を被覆する
    第2絶縁層を形成したことを特徴とする請求項1記載の
    ウエハ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1絶縁層および前記第2絶縁層を
    樹脂で形成したことを特徴とする請求項1記載のウエハ
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1絶縁層および前記第2絶縁層を
    シリコンで形成したことを特徴とする請求項1記載のウ
    エハ装置。
  5. 【請求項5】 前記導電層の他端部を前記区画内にマト
    リクス状に配置したことを特徴とする請求項1記載のウ
    エハ装置。
  6. 【請求項6】 表面を複数の区画に分割し、各区画上に
    薄膜回路を形成する際に、前記薄膜回路の複数の電極パ
    ッドを前記区画内においてマトリクス状に配置してなる
    ウエハ基板と、区画の縁部に形成された前記薄膜回路の
    複数の電極パッド上にそれぞれ形成した導電性の突起と
    から構成したことを特徴とするウエハ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5または6記載
    のウエハ装置を区画ごとに切断して形成されたことを特
    徴とするチップ装置。
  8. 【請求項8】 表面を複数の区画に分割し、各区画上に
    薄膜回路を形成し、しかも区画の縁部に前記薄膜回路の
    複数の電極パッドを備えたウエハ基板における、前記複
    数の電極パッド上にそれぞれ導電性の第1突起を形成す
    る工程と、 前記ウエハ基板上に第1絶縁層を被覆する工程と、 前記第1絶縁層の表面および前記第1突起の先端部を研
    磨して、前記第1突起の先端面を含む前記第1絶縁層の
    表面を平坦面にする工程と、 前記第1絶縁層上に、一端を前記第1突起に接合させ、
    他端を所定位置まで延在させて、各第1突起に対応する
    他端部を前記区画内に分散させて配置するように導電層
    を形成する工程と、 前記導電層の他端部にそれぞれ導電性の第2突起を形成
    する工程と、 前記ウエハ基板を区画ごとに切断する工程とを有するこ
    とを特徴とするチップ装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 表面を複数の区画に分割し、各区画上に
    薄膜回路を形成し、しかも区画の縁部に前記薄膜回路の
    複数の電極パッドを備えたウエハ基板の表面に対して第
    1絶縁層を被覆する工程と、 前記第1絶縁層における前記電極パッドの部位に、前記
    電極パッドの表面が露出するようにホールを形成する工
    程と、 前記第1絶縁層上に、一端を前記ホールを介して前記電
    極パッドに接合させ、他端を所定位置まで延在させて、
    各電極パッドに対応する他端部を前記区画内に分散させ
    て配置するように導電層を形成する工程と、 前記導電層の他端部にそれぞれ導電性の第2突起を形成
    する工程と、 前記ウエハ基板を区画ごとに切断する工程とを有するこ
    とを特徴とするチップ装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記導電層の他端部にそれぞれ導電性
    の第2突起を形成する工程と、前記ウエハ基板を区画ご
    とに切断する工程との間に、前記第2突起の先端部が表
    面から露出するように前記第1絶縁層および前記導電層
    上を被覆する第2絶縁層を形成する工程を付加したこと
    を特徴とする請求項8または9記載のチップ装置の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 前記第1絶縁層を前記第1突起の先端
    より高く形成した後に研磨することを特徴とする請求項
    8記載のチップ装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 表面を複数の区画に分割し、各区画上
    に薄膜回路を形成し、しかも区画の縁部に前記薄膜回路
    の複数の電極パッドを備えたウエハ基板の表面に対して
    第1絶縁層を被覆する工程と、 前記第1絶縁層における前記電極パッドの部位に、前記
    電極パッドの表面が露出するようにホールを形成する工
    程と、 前記第1絶縁層上に、一端を前記ホールを介して前記電
    極パッドに接合させ、他端を所定位置まで延在させて、
    各電極パッドに対応する他端部を前記区画内に分散させ
    て配置するように導電層を形成する工程と、 前記第1絶縁層および前記導電層上に第2絶縁層を被覆
    する工程と、 前記第2絶縁層における前記導電層の他端部の部位に、
    前記導電層の他端部の表面が露出するようにホールを形
    成する工程と、 前記第2絶縁層上に、一端が前記ホールを介して前記導
    電層の他端部に接合する導電層を形成する工程と、 前記ウエハ基板を区画ごとに切断する工程とを有するこ
    とを特徴とするチップ装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 表面を複数の区画に分割し、各区画上
    に薄膜回路を形成し、しかも区画の縁部に前記薄膜回路
    の複数の電極パッドを備えたウエハ基板における、前記
    複数の電極パッド上にそれぞれ導電性の第1突起を形成
    する工程と、 前記ウエハ基板上に第1絶縁層を被覆する工程と、 前記第1絶縁層の表面および前記第1突起の先端部を研
    磨して、前記第1突起の先端面を含む前記第1絶縁層の
    表面を平坦面にする工程と、 前記第1絶縁層上に、一端を前記第1突起に接合させ、
    他端を所定位置まで延在させて、各第1突起に対応する
    他端部を前記区画内に分散させて配置するように導電層
    を形成する工程と、 前記第1絶縁層および前記導電層上に第2絶縁層を被覆
    する工程と、 前記第2絶縁層における前記導電層の他端部の部位に、
    前記導電層の他端部の表面が露出するようにホールを形
    成する工程と、 前記第2絶縁層上に、一端が前記ホールを介して前記導
    電層の他端部に接合する導電層を形成する工程と、 前記ウエハ基板を区画ごとに切断する工程とを有するこ
    とを特徴とするチップ装置の製造方法。
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KR100656229B1 (ko) * 2000-03-21 2006-12-12 후지쯔 가부시끼가이샤 반도체 장치 및 그의 제조 방법

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