JP2002252309A - 半導体チップのパッケージ構造及びパッケージ方法 - Google Patents

半導体チップのパッケージ構造及びパッケージ方法

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JP2002252309A
JP2002252309A JP2001048711A JP2001048711A JP2002252309A JP 2002252309 A JP2002252309 A JP 2002252309A JP 2001048711 A JP2001048711 A JP 2001048711A JP 2001048711 A JP2001048711 A JP 2001048711A JP 2002252309 A JP2002252309 A JP 2002252309A
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circuit board
insulating substrate
semiconductor chip
wiring pattern
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Koji Kondo
宏司 近藤
Toshihiro Miyake
敏広 三宅
Shigeo Numazawa
成男 沼澤
Katsumi Nakamura
克己 中村
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハレベルのチップサイズパッケージ構造
において、ウエハ側の半導体チップのアルミニュウム電
極パッドと回路基板側との接合を簡素化する。 【解決手段】 回路基板20に、樹脂製の絶縁基板部2
2と、この樹脂製の絶縁基板部22上に形成された配線
パターン部25とを設け、更に、この配線パターン部2
5にウエハ10の電極パッド12に対応してバンプ27
を形成し、このバンプ27は、Au、Cu、Ni、A
g、Pdのうちから選ばれた1つの材料から形成し、ウ
エハ10に回路基板20を積層して熱圧着することによ
り、バンプ27とアルミニュウム製電極パッド12との
間を電気接続するとともに、ウエハ10と回路基板20
との間を接着固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップのパ
ッケージ構造及びパッケージ方法に関するもので、特
に、ウエハの状態で複数個分の半導体チップの電極パッ
ドの再配列およびパッケージを一括して行うウエハレベ
ルのチップサイズパッケージ構造(CSP)及びその方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置のチップサイズパッケ
ージ構造(CSP)は、一般に、ウエハをダイシング技
術により複数に分割して形成された半導体チップについ
て、それぞれ1個づつ個別にパッケージ化しているの
で、パッケージ化工程の生産性が悪く、コスト高になる
等の不具合がある。
【0003】そこで、特開平2000−36518号公
報、特開平2000−150549号公報等において
は、ウエハの状態で複数個分の半導体チップの電極パッ
ドの再配列およびパッケージを一括して行うウエハレベ
ルのチップサイズパッケージ構造(CSP)が提案され
ている。
【0004】具体的には、前者の特開平2000−36
518号公報では、半導体チップの電極パッドの再配列
を行う回路基板の電極部分に、はんだバンプを予め形成
しておき、ウエハ側の半導体チップの電極パッドに上記
のはんだバンプを接合している。
【0005】また、後者の特開平2000−15054
9号公報においては、ウエハ側の半導体チップの電極パ
ッドにAu(金)バンプを形成し、このAuバンプを回
路基板側の電極部分に接合している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ウエハ側の
半導体チップの電極パッドは、通常、パッド形成の信頼
性、パッド形成の容易性等の理由からアルミニュウム製
としている。このアルミニュウム製の電極パッドには、
はんだを直接接合できないので、前者の特開平2000
−36518号公報では、ウエハ側の電極パッド上にA
uのフラッシュメッキ処理を行っており(段落番号00
33に記載)、これにより、ウエハ側の電極パッドと回
路基板側のはんだバンプとの接合を可能としている。
【0007】このため、ウエハ側の電極パッド上にAu
のメッキ処理を特別に行なわなければならず、ウエハ側
の製造コストアップを招く。
【0008】また、後者の特開平2000−15054
9号公報でも、ウエハ側の電極パッドに、予めチタン、
及びパラジウムからなるバリヤメタル層を形成し、その
バリヤメタル層の上にAuバンプを形成しているので、
Auバンプ形成のための特別な工程が必要となり、ウエ
ハ側の製造コストアップを招く。
【0009】本発明は上記点に鑑みて、ウエハレベルの
チップサイズパッケージ構造において、ウエハ側の半導
体チップのアルミニュウム電極パッドと回路基板側との
電気接続を簡素化することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、回路基板(20)側の
配線パターン部(25)に、ウエハ(10)側のアルミ
ニュウム製電極パッド(12)対応するバンプ(27)
を形成し、このバンプ(27)は、Au、Cu、Ni、
Ag、Pdのうちから選ばれた1つの材料から形成し、
ウエハ(10)に回路基板(20)を積層して熱圧着す
ることにより、バンプ(27)とアルミニュウム製電極
パッド(12)との間を電気接続するとともに、ウエハ
(10)と回路基板(20)との間を接着固定すること
を特徴とする。
【0011】このように、請求項1によれば、回路基板
(20)側の配線パターン部(25)に形成したバンプ
(27)を、熱圧着によりウエハ(10)側のアルミニ
ュウム製電極パッド(12)と直接電気接続している。
つまり、バンプ(27)を構成するAu、Cu、Ni、
Ag、Pdは、アルミニュウム材に対して熱圧着による
接合性が良好な材質であるため、アルミニュウム材との
接合界面の電気抵抗を十分僅少値に抑制して良好に圧着
接合できる。従って、従来技術のようにウエハ側の電極
パッド上にAuのメッキ処理やバリヤメタル層を一切形
成する必要がないので、ウエハ側の処理工程を大幅に簡
素化でき、コスト低減を図ることができる。
【0012】請求項2に記載の発明では、バンプ(2
7)はAuからなり、配線パターン部(25)にメッキ
により形成されていることを特徴とする。
【0013】Auはアルミニュウム材に対して熱圧着に
よる接合性が最も良好であり、且つ、Auのメッキ処理
により複数箇所のバンプ(27)を一度に容易に形成で
きる。
【0014】請求項3に記載の発明では、絶縁基板部
(22)は熱硬化性樹脂からなり、ウエハ(10)と回
路基板(20)との間に接着材(26)を介在して、ウ
エハ(10)と回路基板(20)とを熱圧着することを
特徴とする。
【0015】これによると、絶縁基板部(22)が熱硬
化性樹脂であっても、ウエハ(10)と回路基板(2
0)とを熱圧着により接着できるとともに、バンプ(2
7)の電気接続部を樹脂封止できる。
【0016】請求項4に記載の発明では、絶縁基板部
(22)は熱可塑性樹脂からなり、ウエハ(10)と回
路基板(20)とを熱圧着することにより、ウエハ(1
0)と回路基板(20)との間を絶縁基板部(22)の
熱可塑性樹脂にて直接接着することを特徴とする。
【0017】このように、絶縁基板部(22)が熱可塑
性樹脂である場合には、熱可塑性樹脂の軟化による接着
作用によりウエハ(10)と回路基板(20)との間を
直接接着できる。また、絶縁基板部(22)自身により
バンプ(27)の電気接続部を樹脂封止できる。
【0018】請求項5に記載の発明では、絶縁基板部
(22)は熱可塑性樹脂からなり、絶縁基板部(22)
上に、配線パターン部(25)のうち、バンプ(27)
の形成部位以外の部分を被覆する熱可塑性樹脂被覆層
(22a)を設け、ウエハ(10)と回路基板(20)
とを熱圧着することによりウエハ(10)と回路基板
(20)との間を熱可塑性樹脂被覆層(22a)にて直
接接着することを特徴とする。
【0019】これにより、熱可塑性樹脂被覆層(22
a)の接着作用によりウエハ(10)と回路基板(2
0)との間を直接接着できる。また、熱可塑性樹脂被覆
層(22a)によりバンプ(27)の電気接続部を樹脂
封止できる。更に、配線パターン部(25)のうち、バ
ンプ(27)の形成部位以外の部分を熱可塑性樹脂被覆
層(22a)により被覆するから、ウエハ(10)側の
回路部分と回路基板(20)側の配線パターン部(2
5)との間を熱可塑性樹脂被覆層(22a)により良好
に電気絶縁できる。このため、ウエハ(10)側の絶縁
被膜を廃止することも可能となる。
【0020】請求項6に記載の発明では、ウエハ(1
0)に、複数個分の半導体チップ形成領域(11)を形
成するとともに、この半導体チップ形成領域(11)に
アルミニュウム製の電極パッド(12)を形成する工程
と、回路基板(20)の樹脂製絶縁基板部(22)上に
配線パターン部(25)を形成し、この配線パターン部
(25)に、Au、Cu、Ni、Ag、Pdのうちから
選ばれた1つの材料からなるバンプ(27)を電極パッ
ド(12)に対応して形成する工程と、ウエハ(10)
に回路基板(20)を積層して熱圧着することにより、
バンプ(27)とアルミニュウム製電極パッド(12)
との間を電気接続するとともに、ウエハ(10)と回路
基板(20)との間を接着固定する工程とを備える、パ
ッケージ方法を特徴とする。
【0021】請求項6は請求項1に対応するパッケージ
方法であって、請求項1による作用効果を発揮するパッ
ケージ構造を提供できる。
【0022】請求項7に記載の発明では、請求項6にお
いて、絶縁基板部(22)を熱硬化性樹脂により形成
し、ウエハ(10)と回路基板(20)との間に接着材
(26)を介在して、ウエハ(10)と回路基板(2
0)とを熱圧着することを特徴とする。
【0023】請求項8に記載の発明では、請求項6にお
いて、絶縁基板部(22)を熱可塑性樹脂により形成
し、ウエハ(10)と回路基板(20)とを熱圧着する
ことにより、ウエハ(10)と回路基板(20)との間
を絶縁基板部(22)の熱可塑性樹脂にて直接接着する
ことを特徴とする。
【0024】請求項9に記載の発明では、絶縁基板部
(22)を熱可塑性樹脂により形成し、絶縁基板部(2
2)上に、配線パターン部(25)のうち、バンプ(2
7)の形成部位以外の部分を被覆する熱可塑性樹脂被覆
層(22a)を形成し、ウエハ(10)と回路基板(2
0)とを熱圧着することによりウエハ(10)と回路基
板(20)との間を熱可塑性樹脂被覆層(22a)にて
直接接着することを特徴とする。
【0025】上記した請求項7〜9は、請求項3〜5に
対応するパッケージ方法であって、それぞれ各請求項3
〜5の作用効果を発揮するパッケージ構造を提供でき
る。
【0026】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は第1実施
形態による半導体チップのパッケージ方法の概要を示
し、図2は第1実施形態に用いるウエハ10と回路基板
20の平面図であり、円板状の外形を有するウエハ10
には格子状に多数のチップ形成領域11が形成され、ま
た、同じく円板状の外形を有する回路基板20にはこの
チップ形成領域11に対応する配線パターン形成領域2
1が格子状に多数形成される。なお、図1は図2のチッ
プ形成領域11の1個分および配線パターン形成領域2
1の1個分をそれぞれ拡大図示している。
【0028】ウエハ10は、周知のようにシリコン基板
の各チップ形成領域11にそれぞれチップ回路パターン
を形成し、このチップ回路パターンの電極部表面に、ア
ルミニュウム製の電極パッド12を形成している。この
アルミニュウム製の電極パッド12は周知の蒸着法等に
より形成される。
【0029】図1において、a1〜a2はウエハ10側
の処理工程であり、a1は上記電極パッド12の形成後
に絶縁被膜13を形成した状態を示しており、絶縁被膜
13の材質としては耐熱性に優れたポリイミド系の樹脂
が好適である。a2は、電極パッド12の形成部位にお
ける絶縁被膜13をレーザー穴開け法等により除去して
電極パッド12を外部へ露出させた状態を示している。
【0030】一方、b1〜b4は回路基板20側の処理
工程であり、b1は樹脂製の絶縁基板部22に導体箔2
3を熱圧着する工程であり、導体箔23は具体的にはC
u箔である。なお、絶縁基板部22の材質は、本例で
は、耐熱性、寸法精度等に優れた樹脂として熱硬化性の
ポリイミド系樹脂を用いているので、導体箔23の熱圧
着はポリイミド系樹脂が熱硬化する前に行う。
【0031】b2は導体箔23にエッチング処理を施し
て導体箔23に導体除去部24を形成して配線パターン
部25を形成する工程である。次に、b3は絶縁基板部
22のうち、配線パターン部25側の表面に接着材シー
ト26を熱圧着により貼り付ける。ここで、接着材シー
ト26は熱可塑性のポリイミド系樹脂であり、その融点
は例えば、380℃程度であり、絶縁基板部22を構成
する熱硬化性ポリイミド系樹脂の分解点(例えば、45
0℃程度)より十分低い。
【0032】b4は配線パターン部25の電極部にAu
バンプ27を形成する工程であって、先ず。接着材シー
ト26のうち、配線パターン部25の電極部となる所定
部位にレーザー穴開け法等を施して、当該部位の接着材
シート26を除去し、当該部位の配線パターン部25表
面を外部へ露出させる。次に、この配線パターン部25
の露出面上にAuバンプ27を形成する。
【0033】ここで、Auバンプ27は、ウエハ10側
の電極パッド12との電気接続を行うための突起形状で
あって、より具体的には、立方体状の突起形状であり、
立方体の一辺の長さを20μm程度の微小寸法に設定す
る。Auバンプ27をこのような微小寸法のバンプ(マ
イクロバンプ)として構成することにより、ウエハ側の
電極パッド12が微細なピッチ(例えば、50μm程
度)であっても、Auバンプ27を電極パッド12に問
題なく電気接続できる。
【0034】Auバンプ27の形成方法は、具体的には
次の3つの方法を使用できる。第1は電気メッキ法であ
り、これは複数箇所のAuバンプ27を容易に同時形成
できるので、生産性が高く、実用的である。電気メッキ
法以外の方法としては、Auペーストを印刷法により所
定の複数箇所に供給して、複数箇所のAuバンプ27を
同時形成するようにしてもよい。さらには、ワイヤボン
ド法によりAuバンプ27を1個ずつ形成してもよい。
【0035】次に、c1、c2はウエハ10と回路基板
20との接着、パッケージ工程であり、工程c1では、
ウエハ10側の電極パッド12上に回路基板20側のA
uバンプ27が位置するように、ウエハ10と回路基板
20とを位置あわせして、ウエハ10と回路基板20と
を積層する。更に、ウエハ10のうち、電極パッド12
を形成しない裏面側に、接着材シート28を介して反り
防止用の樹脂板材29を積層する。なお、接着材シート
28は接着材シート26と同材質であり、また、樹脂板
材29は絶縁基板部22と同材質である。
【0036】上記積層後に、ウエハ10と回路基板20
と樹脂板材29との三者を熱圧着により接着固定する。
c1はこの三者を熱圧着した後の状態を示している。こ
の熱圧着工程をより具体的に説明すると、この熱圧着工
程は、略真空の低圧室内にて上記積層状態の三者を所定
温度に加熱し、この加熱状態にてプレス圧を三者間に印
加して、三者間を接着固定する。
【0037】このとき、回路基板20側のAuバンプ2
7がウエハ10側のアルミニュウム製の電極パッド12
上に強く圧着されて、Auバンプ27と電極パッド12
間を電気接続できる。特に、Auは圧着相手がアルミニ
ュウム材であっても、圧着接合部の抵抗を十分僅少値に
抑制できるので、バンプ27と電極パッド12間を直
接、良好に電気接続できる。そして、この電気接続によ
って、ウエハ10側の電極パッド12の微細なピッチを
回路基板20によるラフなレベル(プリント基板レベ
ル)に再配列できる。
【0038】上記熱圧着工程の加熱温度は、絶縁基板部
22(樹脂板材29)および接着材シート26、28の
材質により変動するが、通常、200℃〜300℃程度
の範囲となる。プレス圧も上記材質により変動するが、
通常、20〜100kg/cm2 程度の範囲である。
【0039】次に、c2は、回路基板20の配線パター
ン部25に、外部接続用の露出部25aを形成するレー
ザー穴開け工程であり、回路基板20の絶縁基板部22
において、配線パターン部25を形成してない面(c
1、c2の工程図の上側面)が電子部品(図示せず)を
搭載する実装面30となる。そこで、この実装面30に
おいて配線パターン部25の対応部位にレーザー穴開け
加工を行って、配線パターン部25の外部露出用の穴3
1を形成し、外部接続用の露出部25aを形成する。
【0040】この露出部25aは実装面30に搭載され
る電子部品、あるいは外部回路との電気接続部として利
用する。なお、露出部25aと電子部品等との電気接続
を容易化するために、実装面30上へ突き出すはんだボ
ール31a(2点鎖線部分)を予め穴31に設けるよう
にしてもよい。
【0041】なお、ウエハ10を構成するシリコン基板
の線膨張係数は、回路基板20の樹脂製の絶縁基板部2
2の線膨張係数より大幅に小さい。そのため、ウエハ1
0の片面側のみに回路基板20を接着すると、ウエハ1
0と回路基板20との間の膨張収縮量の差異が原因とな
って、ウエハ10の反りが発生しやすい。そこで、本実
施形態では、ウエハ10の片面に回路基板20を、他の
片面に樹脂板材29を接着し、回路基板20の膨張収縮
による力と、樹脂板材29の膨張収縮による力とを相殺
して、ウエハ10の反りを防止できるようにしている。
【0042】ところで、上記c1、c2の工程を終える
ことにより、ウエハ10に形成された複数個分の半導体
チップ形成領域11の各電極パッド12の再配列を回路
基板20により一括して行うことができる。つまり、ウ
エハレベルでチップサイズパッケージ構造を製作するこ
とができる。
【0043】その後、図2に示すウエハ10のチップ形
成領域11および回路基板20の配線パターン形成領域
21を区画する格子状の区画ラインに沿って周知のダイ
シング技術により、ウエハ10と回路基板20との一体
構造体を分割することにより、チップサイズパッケージ
構造を持つ個々の半導体チップを得ることができる。
【0044】(第2実施形態)第1実施形態では、回路
基板20の片面側(ウエハ10との接着側の面)のみに
配線パターン部25を形成する場合について説明した
が、第2実施形態は回路基板20の両面に配線パターン
部25を形成するものであり、そのため、第2実施形態
は図3に示すように回路基板20側の処理工程(d1〜
d6)が第1実施形態に対して異なっている。
【0045】図3のd1は樹脂製の絶縁基板部22にレ
ーザー穴開け加工をして、複数の貫通穴32を設ける工
程である。次に、d2はこの貫通穴32に導体(具体的
にはCu)ペーストを埋め込み、導体連結部33を形成
する工程である。次に、d3は絶縁基板部22の両面
に、導体(具体的にはCu)箔23、23aを熱圧着す
る工程である。なお、絶縁基板部22の材質は、第1実
施形態と同様に、熱硬化性のポリイミド系樹脂を用いて
おり、導体箔23の熱圧着は樹脂材料の熱硬化前に行
う。
【0046】次に、d4は両面の導体箔23、23aに
エッチング処理を施して導体箔23、23aに導体除去
部24、24aを形成して配線パターン部25、25b
を形成する工程である。ここで、片側の配線パターン部
25はウエハ10側と電気接続されるもので、他の片側
の配線パターン部25bは、回路基板20に搭載される
電子部品、外部回路等との電気接続に使用される。
【0047】次に、d5は絶縁基板部22のうち、配線
パターン部25側の表面に接着材シート26を貼り付け
る工程である。ここで、接着材シート26は第1実施形
態と同様に、熱可塑性のポリイミド系樹脂である。
【0048】次に、d6は配線パターン部25の電極部
にAuバンプ27を形成する工程であって、その形成方
法、形状等は全て第1実施形態と同じでよい。
【0049】次に、e1はウエハ10と回路基板20と
の接着、パッケージ工程であり、工程e1では、ウエハ
10側の電極パッド12上に回路基板20側のAuバン
プ27が位置するように、ウエハ10と回路基板20と
を位置あわせして、ウエハ10と回路基板20とを積層
する。更に、ウエハ10のうち、電極パッド12を形成
しない裏面側に、接着材シート28を介して反り防止用
の樹脂板材29を積層する。この積層後に、ウエハ10
と回路基板20と樹脂板材29との三者を熱圧着により
接着固定する。e1はこの三者を熱圧着した後の状態を
示している。
【0050】第2実施形態によると、回路基板20の一
面側の配線パターン部25に形成したAuバンプ27を
ウエハ10側のアルミニュウム製電極パッド12に電気
接続するとともに、回路基板20の他面側の配線パター
ン部25bを用いて、回路基板20の実装面30に搭載
される電子部品、あるいは外部回路等との電気接続を容
易に行うことができる。
【0051】(第3実施形態)第1、第2実施形態で
は、絶縁基板部22の材質として熱硬化性のポリイミド
系樹脂を用いているので、絶縁基板部22とウエハ10
との熱圧着、および樹脂板材29とウエハ10との熱圧
着に際して、接着材シート26、28を介在し、この接
着材シート26、28の融点以上に加熱して、絶縁基板
部22とウエハ10との間および樹脂板材29とウエハ
10との間を接着しているが、第3実施形態では、絶縁
基板部22の材質として耐熱性及び寸法精度に優れた熱
可塑性樹脂を用いる。
【0052】このような熱可塑性樹脂の具体例としては
ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)とポリエーテ
ルイミド(PEI)との混合物を使用できる。
【0053】熱可塑性樹脂の場合には、そのガラス転移
温度(Tg)以上で、融点以下の温度に加熱すると、絶
縁基板部22(樹脂板材29)のヤング率(弾性係数)
が低下して絶縁基板部22(樹脂板材29)が変形しや
すくなる。しかも、これと同時に、プレス圧力を加える
ことにより、ウエハ10と回路基板20との間、および
ウエハ10と樹脂板材29との間の隙間を埋めるように
熱可塑性樹脂が変形し、これらの部材間が密着する。
【0054】更に、上記の熱圧着状態では、熱可塑性樹
脂からなる絶縁基板部22および樹脂板材29の表面が
軟化して、それ自身で接着作用を発揮して、ウエハ10
と回路基板20との間、およびウエハ10と樹脂板材2
9との間を接着固定する。
【0055】図4は第3実施形態を例示するものであ
り、図4(a)は第1実施形態のように導体箔23を片
面貼りして、片面のみに配線パターン部25を形成した
場合である。また、図4(b)は第2実施形態のように
導体箔23.23aを両面貼りして、両面に配線パター
ン部25、25bを形成した場合であり、何れも、熱可
塑性樹脂からなる絶縁基板部22および樹脂板材29を
それ自身の接着作用で直接、ウエハ10側に接着してい
る。
【0056】従って、第3実施形態によると、接着材シ
ート26、28を廃止できる。回路基板20側のAuバ
ンプ27とウエハ10側のアルミニュウム製電極パッド
12との電気接続部は、絶縁基板部22表面の熱変形に
よる接着部により封止される。
【0057】(第4実施形態)第4実施形態は第3実施
形態と同様に、絶縁基板部22の材質として熱可塑性樹
脂を用いる場合であり、図5は第1実施形態のように導
体箔23を片面貼りした場合の例であり、エッチングに
よる配線パターン部25の形成工程(b2)の次に、絶
縁基板部22のうち、配線パターン部25側の面を全面
的に被覆するように、熱可塑性樹脂シート材22aを熱
圧着する(工程b3’)。ここで、熱可塑性樹脂シート
材22aは、絶縁基板部22を構成する熱可塑性樹脂と
同一材質である。
【0058】次の工程b4にて、配線パターン部25上
の所定部位にレーザー穴開け加工をして、配線パターン
部25の露出部を形成し、この露出部にAuバンプ27
を形成する。
【0059】第4実施形態によると、熱可塑性樹脂シー
ト材22aがウエハ10との接着作用、およびAuバン
プ27の電気接続部の樹脂封止作用を発揮するととも
に、Auバンプ27の電気接続部以外の部分は配線パタ
ーン部25を全面的に被覆する。そのため、ウエハ10
側の絶縁皮膜13を廃止しても、ウエハ10側(チップ
形成領域11)の回路部と、配線パターン部25との間
を良好に電気絶縁できる。
【0060】なお、第4実施形態は第2実施形態のよう
に導体箔23を両面貼りする場合にも、同様に適用でき
ることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態よるパッケージ方法を説
明する断面図である。
【図2】(a)は第1実施形態のウエハの平面図、
(b)は回路基板の平面図である。
【図3】第2実施形態よるパッケージ方法を説明する断
面図である。
【図4】第3実施形態よるパッケージ構造の断面図であ
る。
【図5】第4実施形態よるパッケージ方法を説明する断
面図である。
【符号の説明】
10…ウエハ、11…半導体チップ形成領域、12…電
極パッド、20…回路基板、21…配線パターン形成領
域、22…絶縁基板部、25…配線パターン部、26…
接着剤シート、27…バンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沼澤 成男 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 中村 克己 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハ(10)に形成された複数個分の
    半導体チップ形成領域(11)にアルミニュウム製の電
    極パッド(12)を設け、この電極パッド(12)の再
    配列を回路基板(20)により一括して行う半導体チッ
    プのパッケージ構造であって、 前記回路基板(20)は、樹脂製の絶縁基板部(22)
    と、この樹脂製の絶縁基板部(22)上に形成された配
    線パターン部(25)と、この配線パターン部(25)
    に前記電極パッド(12)に対応して形成されたバンプ
    (27)とを有し、 前記バンプ(27)は、Au、Cu、Ni、Ag、Pd
    のうちから選ばれた1つの材料からなり、 前記ウエハ(10)に前記回路基板(20)を積層して
    熱圧着することにより、前記バンプ(27)と前記アル
    ミニュウム製電極パッド(12)との間を電気接続する
    とともに、前記ウエハ(10)と前記回路基板(20)
    との間を接着固定することを特徴とする半導体チップの
    パッケージ構造。
  2. 【請求項2】 前記バンプ(27)はAuからなり、前
    記配線パターン部(25)にメッキにより形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の半導体チップのパ
    ッケージ構造。
  3. 【請求項3】 前記絶縁基板部(22)は熱硬化性樹脂
    からなり、前記ウエハ(10)と前記回路基板(20)
    との間に接着材(26)を介在して、前記ウエハ(1
    0)と前記回路基板(20)とを熱圧着することを特徴
    とする請求項1または2に記載の半導体チップのパッケ
    ージ構造。
  4. 【請求項4】 前記絶縁基板部(22)は熱可塑性樹脂
    からなり、前記ウエハ(10)と前記回路基板(20)
    とを熱圧着することにより、前記ウエハ(10)と前記
    回路基板(20)との間を前記絶縁基板部(22)の熱
    可塑性樹脂にて直接接着することを特徴とする請求項1
    または2に記載の半導体チップのパッケージ構造。
  5. 【請求項5】 前記絶縁基板部(22)は熱可塑性樹脂
    からなり、前記絶縁基板部(22)上に、前記配線パタ
    ーン部(25)のうち、前記バンプ(27)の形成部位
    以外の部分を被覆する熱可塑性樹脂被覆層(22a)を
    設け、 前記ウエハ(10)と前記回路基板(20)とを熱圧着
    することにより前記ウエハ(10)と前記回路基板(2
    0)との間を前記熱可塑性樹脂被覆層(22a)にて直
    接接着することを特徴とする請求項1または2に記載の
    半導体チップのパッケージ構造。
  6. 【請求項6】 ウエハ(10)に、複数個分の半導体チ
    ップ形成領域(11)を形成するとともに、この半導体
    チップ形成領域(11)にアルミニュウム製の電極パッ
    ド(12)を形成する工程と、 回路基板(20)の樹脂製絶縁基板部(22)上に配線
    パターン部(25)を形成し、この配線パターン部(2
    5)に、Au、Cu、Ni、Ag、Pdのうちから選ば
    れた1つの材料からなるバンプ(27)を前記電極パッ
    ド(12)に対応して形成する工程と、 前記ウエハ(10)に前記回路基板(20)を積層して
    熱圧着することにより、前記バンプ(27)と前記アル
    ミニュウム製電極パッド(12)との間を電気接続する
    とともに、前記ウエハ(10)と前記回路基板(20)
    との間を接着固定する工程とを備えることを特徴とする
    半導体チップのパッケージ方法。
  7. 【請求項7】 前記絶縁基板部(22)を熱硬化性樹脂
    により形成し、前記ウエハ(10)と前記回路基板(2
    0)との間に接着材(26)を介在して、前記ウエハ
    (10)と前記回路基板(20)とを熱圧着することを
    特徴とする請求項6に記載の半導体チップのパッケーパ
    方法。
  8. 【請求項8】 前記絶縁基板部(22)を熱可塑性樹脂
    により形成し、前記ウエハ(10)と前記回路基板(2
    0)とを熱圧着することにより、前記ウエハ(10)と
    前記回路基板(20)との間を前記絶縁基板部(22)
    の熱可塑性樹脂にて直接接着することを特徴とする請求
    項6に記載の半導体チップのパッケージ方法。
  9. 【請求項9】 前記絶縁基板部(22)を熱可塑性樹脂
    により形成し、前記絶縁基板部(22)上に、前記配線
    パターン部(25)のうち、前記バンプ(27)の形成
    部位以外の部分を被覆する熱可塑性樹脂被覆層(22
    a)を形成し、 前記ウエハ(10)と前記回路基板(20)とを熱圧着
    することにより前記ウエハ(10)と前記回路基板(2
    0)との間を前記熱可塑性樹脂被覆層(22a)にて直
    接接着することを特徴とする請求項6に記載の半導体チ
    ップのパッケージ方法。
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