JP2000062751A - 片段外装カップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱層を大きくした、紙製の断熱カップを提
供する。 【解決手段】 波板１の波筋上に複数の窪み２を複数設
けた片段３の平板４を外側にして紙コップ５の側面６に
装着する。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、カップラーメン又
はカップ味噌汁など、熱湯を注いで使用する紙製の断熱
カップに関する。 【０００２】 【従来の技術】従来の紙製断熱カップは、エンボス加工
紙に厚紙を貼り合わせた物を、紙コップの周囲に巻いて
装着した物であった。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】エンボス加工紙は、部
分的に加圧して紙の繊維を引き伸ばす事で無数の凹凸を
付ける構造である事から、凹凸の段差を大きくしようと
するならば、紙が引き千切れる恐れがあり、引き延ばし
に対応する必要性から、それ相応に厚みのある特殊な紙
を用いなければならない物であった。本発明では、こう
した従来技術の問題を解決する為、凹凸の段差を大きく
しても紙が引き千切れず、特殊な紙でなくても使用でき
る断熱カップの開発を目的とする。 【０００４】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
波板に等間隔で無数の窪みを付けた片段の平板を外側に
して紙コップの周囲に装着する。 【０００５】 【発明の実施の形態】片段を巻き付ける過程で示した斜
視図の図１に於いて、波板１の波筋稜線上に無数の窪み
２を等間隔で付けた片段３の平板４を外側にして、円錐
形の紙コップ５の側面６に巻き付けて接着して装着し、
接着箇所は片段３の全山頂部に糊を塗布しても良いが、
糊を節約する事から、片段３の巻き付ける方向の両端に
だけ糊を塗布して接着する事が望ましく、平板４は適度
に腰のある厚紙にする事が望ましく、片段３の巻き付け
る方向は、波板１の波筋と平行に近い方向（紙コップは
円錐形である事から平行に巻く事はできない）であって
も良いが、波筋と直角に近い方向が望ましい。 【０００６】波筋と直角に窪みを並べた片段の展開状態
を示した斜視図の図２に於いて、波板１の波筋と直角方
向に、回転方向と平行なレールが幾筋も有したローラー
を押し付けて回転させる事で、波筋と直角方向に窪み２
の整列した片段３を形成でき、図１で示した紙コップ５
は円錐形状である事から、片段３を横長の扇形状に切抜
き、波板１の波筋は長手方向と平行である事が望ましい
のであるが、長手方向に対して直角であっても良く、片
段３の種類は、通称Ｅ段（Ｅフルートとも称する）であ
る事が望ましいのであるが、Ｅ段より波の大きな段ボー
ルであっても良い。 【０００７】波筋に対して任意の角度で窪みを並べた片
段の展開斜視図である図３に於いて、波筋と直角方向に
窪み２を並べる事が望ましいのであるが、直角以外の任
意の角度で窪み２を並べても良く、任意の角度では四十
五度である事が望ましい。 【０００８】 【発明の効果】紙を波打たせて凹凸を付けるので、エン
ボス加工の様に引き千切れる恐れは無くなり、製造時に
紙への負担が少ない事から紙の種類を選ばず、波の大き
さを変える事（段繰り機の段目を大きくする事）で、紙
に引き延ばしの負担を掛ける事無く凹凸の段差を大きく
でき、凹凸の段差を大きくできる事から紙コップの周囲
の空気層を厚くできるので、カップの周囲に熱が伝わり
難くなり、火傷せずに持つ事ができると同時に保温効果
も高まり、窪みを付けた事で波筋に対して直角を含む任
意の方向へ楽に曲げる事ができ、平板が外側に成ってい
るので、印刷面に凸凹を有さ無い滑らかな面と成る。

【図面の簡単な説明】 【図１】片段を巻き付ける過程で示した斜視図 【図２】波筋と直角に窪みを並べた片段の展開状態を示
した斜視図 【図３】波筋に対して任意の角度で窪みを並べた片段の
展開斜視図 【符号の説明】 １ 波板 ２ 窪み ３ 片段 ４ 平板 ５ 紙コップ ６ 側面

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 波板（１）に無数の窪み（２）を付けた
   片段（３）の平板（４）を外側にして、紙コップ（５）
   の側面（６）に巻いて装着した事を特徴とする片段外装
   カップ。