JPS5920502Y2 - 下地用遮音シ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は音源の周波数を考慮してその周波数帯に対して
有効に遮音、吸音すると共に、機械強度があり、しかも
加工性、施工性、クッション性、および断熱性に富む下
地用遮音シート（以下、単に遮音シートという）に関す
る。

一般に、遮音シートは単なる平坦な形状の鉛箔が普通で
ある。

しかしながら、単なるシートの形状では板厚のみが遮音
性能を決めるだけであり、しかも周波数帯域に関係なく
本来発揮する遮音性能しか機能しないものであった。

さらに、鉛箔は良導体のため熱橋、結露発生原因の１つ
になっていた。

本考案はこのような欠点を除去するため、少なくとも一
部分を屈曲して、板厚の他に形状による反射機能、質量
変化を付加した鉛箔とシート状物からなる裏面材間に合
成樹脂製の発泡シートを一体に介在させたサンドイッチ
構造体に構威し、板厚に勝る遮音性、機械強度、断熱性
、自立性を具備すると共に、施工性、発泡シートによる
吸音性にすぐれた遮音シートを提供するものである。

以下に図面を用いて本考案に係るシートの一実施例につ
いて詳細に説明する。

第１図は上記シートの一例を示す縦断面図であり、図に
おいて、１は鉛箔、２は発泡シート、３は裏面材でシー
ト状物からなるものである。

さらに説明すると、鉛箔１は鉛、あるいは鉛の化合物を
素材とし、それを約３ｍｍ以下の板体に成形し、それを
さらに適用周波数に応じてその周波数帯において一番遮
音性を発揮する形状に屈曲、所謂鉛箔の少なくとも一部
分を波板状に形成したものである。

すなわち、これは高音、低音等の周波数に対して凹凸形
状が反射機能、乱反射機能と屈曲部分における板厚の変
化によって平坦なシートより厚い板厚部を形威して質量
則を効果的に利用するものである。

従って、凹凸（屈曲）は粗密に形成することもある。

また、発泡シート２は鉛箔１の片面に、鉛箔１の屈曲を
変化させずに、かつ、一体に形威し、しかも裏面材３を
も発泡シート形成時の自己接着性で一体に固着するもの
である。

上記発泡シート２は主に接着剤、断熱材、クッション材
、防水材として機能し、遮音シー ｌ−自体に自立性、
施工性、断熱性、生産性、吸音性および機械強度を付与
すると共に、軽量化をも図るものである。

さらに、裏図材３は発泡シー！−２の裏面に貼着し、主
に遮音シート製造時の離型材、補強材、平坦面形成材と
して機能するものである。

その素材としては、例えばクラフト紙、アスベスト紙、
アスファルトベルト、タールフェルト、合成樹脂シート
、アルミニウム箔、およびこれらの１種以上を積層し、
一体に貼着したシート状物からなるものである。

上述したように本考案に係る遮音シートによれば、板厚
以上の遮音性を発揮する凹凸形状に屈曲した鉛箔と、平
坦な裏面材間に発泡シーＩ・を発泡シート形成時の自己
接着性で一体に固着したため、すぐれた遮音性と機械強
度と防食性があす、シかも断熱性、施工性、自立性、生
産性に富む特徴がある。

また、発泡シートは複雑にして不規則な屈曲に形成した
鉛箔でも原料が液状であり、全く無関係に鉛箔の形状に
追従できるため生産性にすぐれた特徴がある。

さらに、発泡シートは形成時に自己接着性で構成材を一
体に固着するため、接着剤が不要となる利点がある。

その他、遮音シートの屈曲は梱包、運搬、施工時におい
ても変化しない特徴がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る下地用遮音シートの一実施例を示
す縦断面図である。 １・・・・・・鉛箔、２・・・・・・発泡シート、３・
・・・・・裏面材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも一部分を屈曲した鉛箔と合成樹脂製の発泡シ
   ートとシート状物の裏面材とを一体に積層すると共に、
   上記発泡シートを形成する際の自己接着性でこれら構成
   材を一体に、かつ、前記鉛箔の屈曲を変化させず、裏面
   材を平坦面に形威したことを特徴とする下地用遮音シー
   ト。