JPH0333552Y2 - - Google Patents

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JPH0333552Y2
JPH0333552Y2 JP1982138286U JP13828682U JPH0333552Y2 JP H0333552 Y2 JPH0333552 Y2 JP H0333552Y2 JP 1982138286 U JP1982138286 U JP 1982138286U JP 13828682 U JP13828682 U JP 13828682U JP H0333552 Y2 JPH0333552 Y2 JP H0333552Y2
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core
corrugated cardboard
corrugated
interior material
leather
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えば自動車、船舶、航空機、家
屋等の室内に天井材や壁材として用いる段ボール
製の内装材に関するものである。
〔従来の技術とその技術的課題〕
この種の内装材は、段ボール構造の本体に合成
皮革あるいはそれに類した合成樹脂製のシートを
貼着したもので、現在では乗用車の天井材に主と
して断熱、防音性を得るために使用されている。
しかし段ボールはその構造上から中芯の波進行
方向に対しては曲がりやすいけれども、それに直
角方向に対しては曲がり難く曲げても復元するた
め、乗用車の天井のように丸くなつている箇所に
適合するように成形することは非常に困難であつ
た。
この問題を解決するために、従来では例えば中
芯の段に適間隔ごとに切欠きを設けることによつ
て波進行方向に直角の方向に対しても曲がりやす
く成し、且つ中芯とライナーと接着剤に熱可塑性
樹脂を用い、曲げた状態を加熱により保持する手
段が講じられているが、切込みのために段ボール
の強度がどうしても弱くなるという欠点があつ
た。
また従来の内装材は本体が吸湿しやすい紙であ
つて、吸湿によつて弱くなるため、洋間等に壁材
として釘付け又は接着すると、多湿条件下でその
取付け状態が不安定になるばかりか、湿度の変化
による伸縮があるため反りが発生し、剥離しやす
くなるという大きな問題もあつた。
一方、熱可塑性樹脂製波板入り段ボール板の表
面に熱可塑性樹脂製不織布層または合成皮革層を
積層してなる内装用曲面パネルが開示されている
(実開昭49−173号公報)。
ところがこの熱可塑性樹脂製波板入り段ボール
板を波進行方向に対し直角方向も含めて円弧状に
成形しようとするときは、波板を加熱によつて塑
性変形させる必要があり、加熱成形用の熱源及び
金型、加熱成形時間並びに冷却固化時間、更には
熱収縮を配慮した固定治具等を必要とし、多くの
工数と装置、熱源、成形時間等によつてコスト高
となる欠点があつた。
〔考案の目的〕
この考案は、従来の段ボール製の内装材が有す
る上記のような欠点を解決したもので、曲げやす
くするため強度上不利な切込み等を設ける必要は
全くなく、また加熱成形やその成形時間も必要な
く、また壁材や天井材としての取付け状態が、多
湿条件下においても反りが防止され安定性を保持
し得る安価で丈夫な段ボール製の内装材を提供す
ることを目的としたものである。
〔考案の構成〕
すなわちこの考案は、コルゲート加工された中
芯を有する段ボール構造体を主体としてそれに合
成樹脂の皮革状シートを貼着した内装材におい
て、中芯を塑性変形可能な金属材料で形成したも
のである。
中芯の塑性変形可能な金属材料としては、アル
ミニウム、ステンレス、鉄、銅等の金属あるいは
それ等各金属の合金を挙げることができる。
また、合成樹脂の皮革状シートとしては、ナイ
ロン、テトロン、ポリウレタン系の各合成樹脂を
何層か組み合わせたレザーと称される合成皮革を
はじめ、表面がそれに類した単層シート、単層シ
ートの表面に木目等の模様が印刷されている紙を
貼着したもの、更には単層シートの裏面にクロ
ス、合成樹脂の発泡シートを貼着したもの等を挙
げることができる。
本体の段ボール構造は、中芯の両面にライナー
を接着した両面段ボールばかりでなく、複両面段
ボール、片面段ボール等の他の段ボール構造であ
つてもよいことは勿論、中芯だけで構成され、皮
革状シートとの組合わせで片面状段ボール構造と
なるものであつても、この考案の趣旨に反するも
のではない。
したがつて本体にはライナーは必ずしも要しな
い。また、ライナーは中芯の材質との関係を考慮
しながら内装材の用途に応じて材質が選択される
べきで、クラフト紙等紙、通常の紙ライナーの原
紙、薄い金属板(例えばアルミ箔)、合成樹脂製
のフイルム又はシート、合成樹脂フイルムを延伸
強化したフラツトヤーンからなるクロス、薄い合
板等を適宜使用できる。
また上記ライナーを、紙以外のこれらの素材の
片面又は両面に紙等を貼合せたいわゆる複合ライ
ナーとすることにより、コルゲートマシンやプレ
ス機械の摩耗を最小限に抑えることができる。
〔実施例〕
次に、この考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
まず第1図に示す内装材Pは、本体1が両面段
ボールの一般的な構造であつて、その表面に合成
樹脂の皮革状シート2が貼着してある。本体1の
中芯3は、焼鈍したアルミニウムの薄板4の両面
に紙5,5を接着したものを段ロールに掛けてコ
ルゲート加工したもので、その中芯1の両面にク
ラフト紙からなるライナー6,7を接着して段ボ
ール構造の本体1を構成し、皮革状シート2は表
ライナー6に接着してある。そしてこの接着およ
びアルミニウム薄板4と紙5との接着には樹脂系
接着剤が用いられているが、中芯1と表裏ライナ
ー6,7との接着にはコスト的にも製造上におい
ても有利な澱粉湖が使用されている。なお中芯3
には腰の強さが必要なので、アルミニウムの薄板
4の厚みは30μ以上であることが望ましい。
上記のように構成した内装材Pを乗用車のルー
フパネルRの下に天井材として使用するために、
そのパネルRの凹曲面に沿うように、上下型の間
に挟んでプレスすると、内装材Pの屈曲した形態
はその屈曲方向のいかんにかかわらず中芯3の塑
性によつてそのまま安定して保持される(第3
図)。
第2図は、他の実施例による内装材Pを示した
もので、本体1は紙製中ライナー8にそれを挟ん
で厚み80μのアルミニウム箔製の上下中芯9,1
0を接着し、上部中芯9に紙製ライナー11を、
下部中芯10には皮革状シート2をそれぞれ接着
して構成されているが、上下中芯9,10は波が
直角に交差するように互いに位相を変えてある。
このような構造にすると、いずれの方向の曲げ
にも比較的均等に塑性が発揮される。また皮革状
シート2の裏面は中芯10との接着剤の付着を良
好にするために、クロス12の貼着により粗面に
形成してある。
〔考案の効果〕
この考案による段ボール製の内装材は、以上に
説明したように、中芯を塑性変形可能な金属材料
で形成したので、従来困難であつた丸い凹曲形状
等に成形してその形状を保持でき、乗用者の天井
材のように特殊形状が要求される内装材として使
用する上に極めて好都合である。
また中芯が熱可塑性樹脂材料である場合と比較
して、加熱成形用の熱源及び金型、加熱成形時間
並びに冷却固化時間、更には熱収縮を配慮した固
定治具等を必要とせず、加熱成形のための工数と
装置、熱源、成形時間等の合理化により、安価に
量産できる利点を有する。
更に、中芯が金属材料であるため、空中の湿度
条件によつて強度を異にしたり、あるいは湿度の
変化による伸縮がないため、従来の紙製段ボール
の最大の欠点である反りの問題を解決することが
でき、普通の平たい天井材や壁材として使用する
場合にも、湿度条件に影響されない安定した張り
付けができる。
また製造上においては、段ボール製造用のコル
ゲートマシンの段ロールに中芯原板を掛けてコル
ゲート加工を施すことができるので、中芯が紙で
ある場合と変わらない生産性が得られる等、この
考案は実用上顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による内装材の斜
視図、第2図は他の実施例による内装材の斜視
図、第3図はこの考案の内装材を乗用車の天井材
として凹曲させた状態を示す断面図である。 P……内装材、R……乗用車のルーフパネル、
1……本体、2……皮革状シート、3,9,10
……中芯。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コルゲート加工された中芯を有する段ボール構
    造体を本体としてそれに合成樹脂の皮革状シート
    を貼着した内装材において、中芯を塑性変形可能
    な金属材料で形成したことを特徴とする段ボール
    製の内装材。
JP13828682U 1982-09-11 1982-09-11 段ボ−ル製の内装材 Granted JPS5942745U (ja)

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JPS5942745U JPS5942745U (ja) 1984-03-21
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US4886696A (en) * 1988-05-10 1989-12-12 Manville Corporation Corrugated paperboard automotive liner
JP2009125998A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Toppan Printing Co Ltd 段ボール及びその製造方法及び装置
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