JPH0560831U - サンドイッチ板 - Google Patents

サンドイッチ板

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JPH0560831U
JPH0560831U JP1190892U JP1190892U JPH0560831U JP H0560831 U JPH0560831 U JP H0560831U JP 1190892 U JP1190892 U JP 1190892U JP 1190892 U JP1190892 U JP 1190892U JP H0560831 U JPH0560831 U JP H0560831U
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JP
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plate
core
conical
face plate
strength
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Application number
JP1190892U
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English (en)
Inventor
慶治 幸田
Original Assignee
慶治 幸田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 近年、ハネカムコア等を使用した中空サンド
イッチ板は、吸音、制振等音響上の優れた特性が評価さ
れて、種々の用途に使用されるようになった。この場
合、強さをさほど必要としない場合が多い。 しかし、
従来のサンドイッチ板は、曲面や、段差に対応し難く、
価格も高いことが障害となり、普及を妨げている。本考
案は、騒音の吸収、或いは音響放射パワーの低減には、
中空サンドイッチ板が適していること、曲げ剛性さえ大
きければ強さは低くてもよいこと、に着目し、曲面や、
段差に対応が容易な、安価な中空サンドイッチ板を提供
するものである。 【構成】 紙、プラスチック薄膜等を素材として、コニ
カル状突起3を多数成形したコアを使用し、コアの平面
側を一方の面板に、コニカル状突起3の頂点は、わずか
に押し潰して、もう一方の面板に接着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、吸音、或いは制振の目的に適したサンドイッチ板に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来は、サンドイッチ板のコアには、紙、アルミ箔或いはプラスチック薄膜等 を蜂の巣状に成形したハネカムコアが使用されていた。また、軽量木材、発泡プ ラスチック等をコアとして使用する事もあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
これには、次のような欠点があった。 (イ)板直角方向の断面に対して形状の融通性が無く、断面形状が変化するサン ドイッチ板のコアは、機械切削等により、予め厚み方向の形状を整える必要があ った。 (ロ)コアがかさばるため、輸送及び保管に当たって、多くのスペースを必要と した。 (ハ)価格が高く、強さも大きいので、単なる仕切り板や、吸音、遮音の目的に 使用するには過剰品質であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
腰のある紙等を使用し、コニカル状突起を多数成形したコア(以下コニカルコ アと呼ぶ)を作り、このコアの平面側を一方の面板に、コニカル状突起の頂部を わずかに変形させてもう一方の面板に接着する。以上のように構成したサンドイ ッチ板である。
【0005】
【作用】
コニカルコアは、折り曲げ方向の変形には紙のように柔軟に対応できるから、 コニカルコアの平面側を、曲面あるいは段差を有する面板へ容易に接着すること ができる。コニカル状突起側は、接着剤を塗布して、もう一方の面板を押し付け て接着することにより、面板に傾斜して接する突起の頂部は潰れ、面板に若干の 段差や凹凸があっても、コニカル状突起全部が面板に接着される。接着完了後、 接着剤は硬くなり、コニカルコアを心材とした、断面に変化のある中空サンドイ ッチ板として機能する。接着剤にコア素材を軟化させる性質のものを使用すれば 、面板の段差や面板間の隙間の傾斜に対する適応性は、更に大きくなる。また、 接触硬化型の接着剤であれば、押型による加圧時間を短縮でき、面板の成型精度 が多少悪い場合でも、サンドイッチ板の形状精度を良くすることが出来る。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例について説明する。
【0007】 第1の実施例としてS字型にカーブし、厚さに不同のある、サンドイッチ構造 仕切板の例を説明する。図1は、第1の実施例の一部断面図を示し、コニカルコ アの突起の頂部を通る断面を描いたものである。図2は、コニカルコアのセルを 拡大して、詳細に示した。 面板1に、コニカル状突起を多数有するコニカルコア2の平面側が接着されて いる。コニカルコア2は、腰の強い紙に、図3に示したようなコニカル状突起3 を、規則的或いは半規則的に多数成形してあり、コニカル状突起3の頂部側に、 もう一方の面板4を接着してサンドイッチ板を構成している。 コニカルコア2は、折り曲げ方向には変形容易であるから、予め成形してある 面板1の曲面には良くなじみ、接着には全く支障が無い。もし、面板1が3次元 曲面を有する場合でも、極端で無ければコア素材自身の伸び縮みで、もし、それ で不足する場合は、コアの平面部分に切り目を入れることによって、曲面になじ ませることが出来る。コニカル状突起3の頂部は、接着に際して面板4に圧接さ れるから、面板1と面板4の間隔の大小に応じて、接着剤が軟らかいうちにつぶ れ、接着剤が硬化すれば、厚みに不同のあるサンドイッチ板として完成するから 、コアの高さを予め調整する必要は全く無い。図2において、コニカルコア頂部 付近の断面が塗り潰されているのは、コア素材に接着剤が染み込んだ部分及び接 着剤の溜りを示している。面板1とコア、面板4とコアは、いずれも面対面の接 着であり、確実な接着が出来る。 コニカル状突起3は先の切られた直円錐形をしており、底面と頂部を接着で固 定されているから、面板1と面板4の間に剪断力、圧縮力等が働いた場合、コニ カル状突起は、その素材強さの割りには踏ん張りが効き、大きい耐力を発揮する ので、コア素材が薄い紙でも、比較的大きい荷重に耐えることが出来る。 図3に於いて、コニカル状突起3は、球面形状の頂部を有するものと、噴火口 形状を有するものが、図示されているが、接着する際に押し潰されるものである ため、いずれでも良い。また、軽減孔5は、目的に応じ種々な形状にすることが ある。
【0008】 第2の実施例は、成形天井板を製作して、あとで組み付ける乗用車の天井構造 の例であり、中空サンドイッチ構造による良好な吸音特性を有するものである。 図4はルーフの前方部分を断面にして示したものである。図4に於いて、フロ ントガラス6、ルーフ外板7、前方補強部材8、及び中央補強部材9で乗用車の 外殼を形成している。 成形天井10は、多孔質材料で作られた内側面板11、コニカルコア2、外側 面板12、及びガラスウール等の吸音材13から成り、内側面板11、コニカル コア2、外側面板12は、夫々第1の実施例と同様、接着によって結合されてい る。内側面板11の最前方には、サンバイザーを格納する凹部があり、外側面板 12には前方補強部材8、中央補強部材9を避ける段差がある。そして、成形天 井板の左右両側は、斜め下方へ垂れ下がった曲面を形成している。 成形天井板は、このような形状であるが、内側面板11に図示のような凹みが あっても、紙に近い柔軟性を有するコニカルコアを接着するのに、困難は無い。 また、コニカル状突起3の頂部には、コアを軟化する性質の接着剤をたっぷり塗 り、外側面板12を圧着するから、段差があっても、容易に突起が変形し、所定 の形状のサンドイッチ板が完成する。必要に応じ、外側面板12の接着に先立っ て、コニカル状突起と干渉しないように、穴を明けたガラスウール等のマット状 吸音材13を、図示のように装着する。量産乗用車などで、一定形状の成形天井 板を多量に製造する場合には、コニカル状突起の高さを、予め凹みや段差に応じ て変化させておくことによって、さらに製作は容易になり製品も安定する。 本案は、ハネカムコアを使用した成形天井板と比較して、次のように有利な点 がある。 (イ)段差や凹凸のある成形天井板を製作し易い。 (ロ)成形天井板の吸音特性は、コアの厚みによって大きく左右され、一般には 厚みを増すと吸収周波数帯は低周波側へ移動する。設計者の希望する吸収周波数 帯はかなり低い周波数側にあるが、本案はハネカムコアを使用する場合のように 、コアの厚みに比例して価格が高くなるようなことが無く、コニカル状突起の高 さ、即ちコア厚みを増しても、わずかな価格上昇で済むから、理想的な吸音特性 を価格を気にせず追求することが出来る。 (ハ)ハネカムコアのようにコア壁面が平行に向き合っていない為、セル内の音 の減衰が早く、吸音性能が優れている。 (ニ)コニカル状突起は、独立しているから、穴を明けた吸音マットを容易にコ アにはめ込むことが可能である。 (ホ)コニカル状突起の間は、連続した空間になっているから、配線、配管等を 配置することができる。
【0009】 第3の実施例は、車両の床板に使用した例である。 乗用車で代表される車両の床板は、ロードノイズ成分の主要音源となっており 、静音化の為、床板に制振作用が要求される。従来行われている方法は、ビード 出しを行った鉄板床に分厚い制振材を貼りつけるか、床板をハネカムサンドイッ チ板にして、その大きい曲げ剛性により制振作用を行わせていた。 床板は、乗客の荷重に耐える曲げ、剪断強さも要求される。そして、制振上必 要とされる曲げ剛性に比べて、乗客荷重によって要求される曲げ、剪断強さは、 相対的に小さいが、靴等で印加される床面への局部荷重によって、面板が凹んだ りしないように配慮する必要がある。一般に、曲面や段差の要求は少ないから、 成形上の問題は少ない。ハネカムサンドイッチ板を使用する方法は、制振作用を 軽量化目的と同時に達成出来、良い方法であるが、高価であった。 図4は、第3の実施例の一部断面図を示すもので、乗用車の左側ドア下のサイ ドシル15と、それに続く床板16の断面を後方から見たものである。コニカル コア2は、強さを大きくする為に、素材に厚紙、樹脂含浸紙、或いはプラスチッ ク薄板、金属箔等を用い、コニカルコア2もコニカル状突起3を千鳥格子状に配 置してセルの密度を増し、更に、コニカル状突起3の底辺は上床面板17に接着 して、上床面板との結合面積を増し、局部荷重に強くしてある。 床板のような簡単な形状の場合は、コニカル状突起3の頂部を加湿、加熱等素 材に合った方法で軟化させ、押型によって予め正寸に平坦化した後、下床面板1 8を接着する方法によって、寸法精度の高いサンドイッチ床板を得ることが出来 る。
【0010】
【考案の効果】
(イ)曲面や段差を有するサンドイッチ板を製作するに当たって、事前にコアの 厚み方向の形状を機械加工によって整える必要が無い。 (ロ)面板との接着は、面と面で行われる為、ハネカムコアのように接着剤のフ ィレットを作ってやる必要がないから、接着が確実に行える。 (ハ)曲げ強さは小さいが、十分な剛性を有しているから、吸音、制振、及び遮 音の目的に使用するサンドイッチ板として適している。 (ニ)コアの壁面に平行部が無いから、中空サンドイッチ吸音板として、優れた 性能を発揮する。当然、木材や発泡プラスチックをコアにしたサンドイッチ板よ りも格段に優れている。 (ホ)コニカルコアは成形、或いは漉くだけで製作出来るから、ハネカムコアの ように製作に多工程を要せず、安価に製作出来る。 (ヘ)コアの保管や輸送に当たって、重ね置きすれば、コニカル突起部分が重な り合うので、他の種類のコアのように厚み方向のスペースを取ることがない。 (ト)サンドイッチ板内部に連続した空間があるので、配線、配管、吸音材或い は断熱材等を、配置するのに便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例の仕切板の一部断面図で
ある。
【図2】コニカルコアのセルを拡大した断面図である。
【図3】コニカルコア単体の斜視図である。
【図4】本考案の第2の実施例の乗用車の成形天井板の
一部断面図である。
【図5】本考案の第3の実施例の乗用車の床板の一部断
面図である。
【符号の説明】
1 面板 2 コニカルコ
ア 3 コニカル状突起 4 面板 5 軽減孔 6 フロントガ
ラス 7 ルーフ外板 8 前方補強部
材 9 中央補強部材 10 成形天井板 11 内側面板 12 外側面板 13 吸音材 14 サンバイザ 15 サイドシル 16 床板 17 上床面板 18 下床面板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コニカル状突起を、規則的または半規則
    的に多数成形した紙、金属・プラスチック薄膜等のコア
    を使用し、突起の頂部をわずかに変形させて面板と接着
    したサンドイッチ板。
JP1190892U 1992-01-28 1992-01-28 サンドイッチ板 Pending JPH0560831U (ja)

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JP1190892U JPH0560831U (ja) 1992-01-28 1992-01-28 サンドイッチ板

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JP1190892U JPH0560831U (ja) 1992-01-28 1992-01-28 サンドイッチ板

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