JPH0611182Y2 - 自動車用内装材の構造 - Google Patents

自動車用内装材の構造

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JPH0611182Y2
JPH0611182Y2 JP1945087U JP1945087U JPH0611182Y2 JP H0611182 Y2 JPH0611182 Y2 JP H0611182Y2 JP 1945087 U JP1945087 U JP 1945087U JP 1945087 U JP1945087 U JP 1945087U JP H0611182 Y2 JPH0611182 Y2 JP H0611182Y2
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honeycomb
honeycomb core
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glass mat
woven fabric
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幸雄 岩沢
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東京シ−ト株式会社
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車等に用いられる内装材に係り、特に吸
音性・成形性に富んだ自動車用内装材の構造に関する。
[従来の技術] 従来からこの種内装材については、例えば、実開昭48
−73921号公報で提案されているように、ハニカム
製の芯材の両側面に基材と表皮材とを夫々熱硬化性の樹
脂材を介在して層状に重ね合せて所要形状に加熱圧着成
形した内装材や、実開昭49−172号公報で提案され
ているように、熱可塑性樹脂製気室入り段ボール板の表
面に熱可塑性樹脂製不織布層または合成皮革層を積層し
てなる内装用曲面パネル等、種々のものが提案されてい
る。
また実公昭49−30418号公報には、段ボールの波
形が交差した状態で重合接着した基体が開示されてい
る。
[従来技術の問題点] 前記実開昭48−73921号公報で提案されている内
装材は、予め層状に重ね合せて熱硬化製樹脂材を介在さ
せ一体に所要形状に加熱圧着成形されているものであ
り、表皮材と基材、芯材の熱膨張、収縮率の違いによっ
て、成形後にひずみ等が生じたりする問題があった。
また実開昭49−172号公報で提案されているように
熱可塑性樹脂を用いると、成形性は良いが、熱軟化する
可能性が高く、温度の高くなる、例えば自動車用の天井
内装材としては不向きである。
さらに実公昭49−30418号公報における段ボール
製天井材は波形を交叉して強度を高めることに主眼をお
いており、また段ボールと化粧紙、裏打材とを一体とし
て形成しているため、凹凸のある自動車用内装材の成形
という観点においては、成形性において問題がある。
上述のように、従来ある内装材は、予め積層体を一体と
しているため、成形形状に一定の限度があった。またこ
れら各々の積層材料を成形するときに積層することは工
程数の増加や、内装材としての成形位置の問題等があ
り、好ましくない。
[問題点を解決するための手段] 本考案は上記問題点を解決するためになされたもので、
少なくとも二層からなるハニカムコアと、該層となって
いるハニカムコア間とハニカムコアに面しない側の前記
層となっているハニカムコア両面側に、ホットメルトフ
ィルム間に挾まれたガラスマットを設け、ハニカムコア
に面しない側の一方の面に不織布又は織布と表皮材を、
他方の面に少なくとも板紙を有する部材を重ねた積層体
の少なくとも一部を接合した構成とする。
また板紙を有する部材には、粘弾性体を貼着すると好適
であり、さらに前記ハニカムコアを熱硬化性樹脂を含浸
させた紙質から形成した構成とすると好適である。
[作用] 以下本考案の作用を第1図乃至第2図に示す実施例に基
づいて説明する。なお本例では、ハニカムコアを二層2
a,2bとした例を示すものである。
第1図で示すように、熱硬化性樹脂を含浸させた紙質か
らなるハニカムコアとして少なくとも二層のハニカムコ
ア2a,2bを用いている。これらハニカムコア2aと
2bの間に、ホットメルトフィルム3a,3b間にガラ
スマット3cを挾んだガラスマット体3を配設し、ハニ
カムコア2a,2b,ガラスマット体3を積層体とす
る。
さらにこのハニカムコア2a,2b及びガラスマット体
3から成る積層体の両側面の一方側にホットメルトフィ
ルム6a,6a間にガラスマット6aを挾んだガ
ラスマット体6aを介して表皮材5と通気性のある材料
である不織布、織布等の通気性のシート4を用いて積層
し、他方側の面に板紙7を、同じくホットメルトフィル
ム6b,6b間にガラスマット6bを挾んだガラ
スマット体6bを介して積層する。このような構成の内
装材を、本例では、端部8,9において接合した内装材
1としているため、熱を加えることによって所望の形
状、特に凹凸の大きい形状に形成することができるばか
でなく、加熱によって、ホットメルトフィルムに挾持さ
れたガラスマット体3,6a,6bが融着し、ハニカム
コア2a,2bと不織布等の通気性シート4及び板紙7
を一体に形成することができ、予め一体となった材料に
比して、ハニカムコア2a,2bと、このハニカムコア
2a,2bから成る積層体の両側面に形成された不織布
等4,表皮材5,板紙7等の膨張率の違いや展性の違い
があっても、加工段階において一体に接合されていない
ため自由度が大きく成形性が極めて良好で、成形後にし
わや延びによる損傷等のない内装材1を提供することが
できる。
また不織布等の通気性とハニカムコアの空洞によって、
吸音性・断熱性が良く軽量の内装材とすることができ
る。特にハニカムコア2a,2b間に形成されたガラス
マット体3を振動させることによって、吸音性を極めて
良好にすることができる。さらに、上記説明例では、ハ
ニカムコア2a,2bをガラスマット体3の両側のホッ
トメルトフィルムで予め接合していないために、ハニカ
ムコア2a,2bの成形時における移動を容易にするこ
とができる。
さらに、若干成形性において難があるとしても、これを
予め一体にしておくこともできる。
また熱硬化性樹脂を用いているため、高温となる内装材
に用いても熱軟化することがなく、自動車等の天井材と
して良好である。
[実施例] 以下本考案の実施例について図面を参照して説明する。
但し、当然のことであるが、以下の説明において記載
し、または図示している構成部品その他の部材および配
置は、本考案を限定する趣旨ではなく、単なる説明例に
過ぎない。
第1図乃至第2図は本考案の第1実施例を示し、第1図
(A)は内装材の積層状態を説明する部分断面図、第1
図(B)は両端を接合した内装材の断面図、第2図
(A),(B)はハニカムの例を示す部分平面図であ
る。
第1図ないし第2図において符号1は内装材であり、該
内装材1は、熱硬化性樹脂を含浸した紙質からなるハニ
カムコア2a,2bを二層形成したものであり、このハ
ニカムコア2a,2bの間に、ホットメルトフィルム3
a,3b間にガラスマット3cを挾んだガラスマット体
3を配置して、積層する。そしてこの積層したハニカム
コアの一方側の面にホットメルト型接着剤フィルム6a
,6a間にガラスマット6aを挾んだガラスマッ
ト体6aを配置し、この一方の面(本例では図中、上の
面)に不織布,織布等の通気性のあるシート4と表皮材
5を重ね、他方の面(本例では、図中、下の面)にホッ
トメルト型接着剤フィルム6b,6b間にガラスマ
ット6bを挾んだガラスマット体6bを介して板紙7
を重ねた積層体としての内装材1を構成する。次に、こ
れら積層体の端部を圧着して接合する。本例における接
合部は、第1図(B)において符号8,9で示される左
右端部であり、これら積層体としての内装材1が分離し
ない範囲において加熱して接合する。
上記実施例における表皮材5と不織布,織布等通気性の
あるシート4とは、予めラミネートとしておいても良
い。
またハニカムの形状についても、例えば第2図(A)
(B)で示されるように種々のものが用いることができ
る。
第3図は第2の実施例を示す第1図(B)と同様な断面
図である。
なお以下の実施例において上記実施例と同一部材、構造
等には同一符号を付してその説明を省略する。
本例においては、前記実施例の板紙7に不織布、織布フ
ォーム体、ゴム等の粘弾性体10を貼着したものであ
る。このように構成すると、成形性を失わずにより吸音
性の良好なものを得ることができる。
第4図は第3の実施例を示す部分断面図であり、本例で
は、第1実施例で示される積層体を予め一体として構成
したものである。なお本例においても、上記第2実施例
と同様に、粘弾性体を貼着することができる。
なお上記各実施例ではハニカムを二段にして層を形成し
ているが、ハニカムの層はこれに限定されるものではな
く、3層以上であってもよい。またこの場合、成形性を
考慮して、ハニカムの二つの層あるいはそれ以上の層を
予め不均衡に接合しておくこともできる。このように、
三層以上を積層したハニカムを、予め不均等に接合する
ことによって種々形状をした内装材の成形に良好に寄与
させることも可能となる。
[発明の効果] 本考案は、上述のように構成されているために、次のよ
うな効果がある。
上面の不織布等通気性のあるシートとハニカムコアの空
洞構造により、吸音性が良く、ハニカム構造を採用した
ので、軽量化ができ、ハニカムコアと上下のシート部分
を分離した構造としたので、内装材として用いることき
に、従来の一体成形された内装材と異なり、展性等が異
なる材質を積層した内装材であっても成形性が良好なも
のを提供することができる。特に、ガラスマット体をハ
ニカムコア間に形成したので、吸音性に優れたものとな
る。またハニカムコアを少なくとも二層形成したので、
吸音性に優れた内装材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第2図は本考案の第1実施例を示し、第1図
(A)は内装材の積層状態を説明する部分断面図、第1
図(B)は両端を接合した内装材の断面図、第2図
(A),(B)はハニカムの例を示す部分平面図、第3
図は第2の実施例を示す第1図(B)と同様な断面図、
第4図は第3の実施例を示す部分断面図である。 1…内装材、2a,2b…ハニカムコア、 3,6a,6b…ガラスマット体、 3a,3b,6a,6a, 6b,6b…ホットメルトフィルム 3c,6a,6b3…ガラスマット 4…通気性のあるシート、 5…表皮材、7…板紙、8,9…接合部。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも二層からなるハニカムコアと、
    該層となっているハニカムコア間とハニカムコアに面し
    ない側の前記層となっているハニカムコア両面側に、ホ
    ットメルトフィルム間に挾まれたガラスマットを設け、
    ハニカムコアに面しない側の一方の面に不織布又は織布
    と表皮材を、他方の面に少なくとも板紙を有する部材を
    重ねた積層体の少なくとも一部を接合したことを特徴と
    する自動車用内装材の構造。
  2. 【請求項2】前記板紙を有する部材には、粘弾性体を貼
    着してあることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の自動車用内装材の構造。
  3. 【請求項3】前記ハニカムコアは熱硬化性樹脂を含浸さ
    せた紙質からなることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第2項または第3項記載の自動車用内装材の構造。
JP1945087U 1986-12-31 1987-02-14 自動車用内装材の構造 Expired - Lifetime JPH0611182Y2 (ja)

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JPS63172632U JPS63172632U (ja) 1988-11-09
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