JPH07164977A - 自動車用成形天井 - Google Patents

自動車用成形天井

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JPH07164977A
JPH07164977A JP34122893A JP34122893A JPH07164977A JP H07164977 A JPH07164977 A JP H07164977A JP 34122893 A JP34122893 A JP 34122893A JP 34122893 A JP34122893 A JP 34122893A JP H07164977 A JPH07164977 A JP H07164977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
ceiling
corrugated
corrugated board
molded
Prior art date
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Pending
Application number
JP34122893A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Abe
伸雄 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ikeda Bussan Co Ltd filed Critical Ikeda Bussan Co Ltd
Priority to JP34122893A priority Critical patent/JPH07164977A/ja
Publication of JPH07164977A publication Critical patent/JPH07164977A/ja
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 段差による筋の発生を構造的になくし、必要
部分のみに最適剛性を付与でき、しかも作業性も向上で
きる自動車用成形天井を提供する。 【構成】 波形中芯3の両面に熱可塑性接着材を介して
ライナー4を貼着した段ボール基材2を、プレス型によ
り所定の加熱温度下で天井形状に成形して、その表面側
に表皮材5を接合一体化してなる自動車用成形天井1に
おいて、段ボール基材2と表皮材5との間にあってその
周囲部分a,bに介装されて、前記プレス型により段ボ
ール基材2と同時に形状出しされるとともに、熱硬化性
樹脂を含浸硬化した補強用不織布6,7を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のルーフ内側に
取り付けられる自動車用成形天井に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の天井には、成形天井と呼ばれて
いる平板状天井が多く用いられ、その成形基材として比
較的軽量な段ボール基材が使用される。段ボール基材
は、波形中芯の両面にライナーを貼着した構成であり、
プレス型によって所定の加熱温度下で成形された後、表
面側のライナーに表皮材が接合一体化される。
【0003】前述の成形天井は、車体のルーフ側にサン
バイザーやアシストグリップ等とともに共締めされて取
り付けられる関係から、天井周囲部分には他の部分より
も剛性が要求され、必要な剛性を確保するため補強部材
(補強紙またはプラスチック板)が形状出しされた段ボ
ール基材に付設されることがある。また、他の補強構造
としては、段ボール基材をプレス成形する前に中芯と片
側ライナーとの間に補強紙を介装することも行われてい
る。この補強紙は、表皮材を設ける側のライナーと中芯
との間に介装されることにより、段ボール基材の深絞り
成形に起因してその表面に割れや凹凸(この上に接合さ
れる表皮材にも吸収されない程度の凹凸)が表れないよ
うにする作用も兼ねている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の補強
構造にあっては、前述のようにプレス成形前に中芯と片
側ライナーとの間に補強紙を介装すると、深絞り成形に
起因して段ボール基材の表面に割れや凹凸が表れ難くな
るものの、補強紙の境目が段差の筋として表皮側のライ
ナーに形成される。この段差の筋は、表皮材を接合一体
化した状態においても表皮材に完全に吸収されず、表皮
材にも表れて外観を損ねる虞があった。このような問題
は、剛性をより大きくするため補強紙として目付け量の
大きい、すなわち厚紙になるほど顕著となる。
【0005】また、このような補強紙を間に介装する構
造では、補強紙を段ボール基材の成形前(例えば、プレ
ス型に段ボール基材を配置する前後)に片側ランナーを
部分的に手で剥して中芯と片側ランナーとの間にセット
しなければならないので、作業性が悪く、自動化も難し
かった。
【0006】そこで、本発明の目的は、段差による筋の
発生を構造的になくし、必要部分のみに最適剛性を付与
でき、しかも作業性も向上できる自動車用成形天井を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、波形中芯の両面に熱可塑性接着材を介してラ
イナーを貼着した段ボール基材を、プレス型により所定
の加熱温度下で天井形状に成形して、その表面側に表皮
材を接合一体化してなる自動車用成形天井において、前
記段ボール基材と表皮材との間にあってその周囲部分に
介装されて、前記プレス型により段ボール基材と同時に
形状出しされるとともに、熱硬化性樹脂を含浸硬化した
補強用不織布を有していることを要旨としている。
【0008】
【作用】以上の補強構造では、従来に対し、補強部材を
不織布に特定し、かつ不織布に熱硬化性樹脂を含浸し硬
化したことが特長となる。不織布は、それ自体では充分
な補強作用を持たないが、これに熱硬化性樹脂を含浸さ
せて加熱硬化させることによって所定の剛性が得られる
反面、加熱硬化するまでは成形性に優れており、特に補
強紙やプラスチックなどに比して深絞りも容易である。
さらに、重要な特性は、不織布を段ボール基材の表面に
付設して深絞りしたときに、その境目が補強紙やプラス
チックのように段差の筋として表れ難く、比較的厚いな
いしは目付け量の大きいものでも滑らかになるという点
である。
【0009】そして、本発明は、段ボール基材を所定の
加熱温度下で型締めして天井形状に形状出しする工程内
で不織布に含浸した熱硬化性樹脂を硬化することを可能
にする。つまり、不織布は、プレス型の型締めによって
段ボール基材および表皮材と同じく形状出しされ、その
端末が滑らかに押し潰される。この形状出しされた状態
では熱硬化性樹脂が硬化して成形天井に所定の補強強度
を付与するのである。
【0010】したがって、熱硬化性樹脂は、段ボール基
材の成形温度(約170〜200℃)の範囲内で硬化す
るものを選ぶことが好まく、例えば、DAP(ジアリル
フタレート樹脂)などが挙げられる。DAPは白色粉末
状で市販されて、硬化温度が約170℃であり、樹脂の
貯蔵安定性に優れ、アセトンなどに可溶である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。図1は図2のA−A線に沿う拡大断面図、図
2は本発明の一実施例である自動車用成形天井の略半分
を示す概略図、図3は図2のB−B線に沿う拡大断面図
である。
【0012】同図の自動車用成形天井1は、段ボール基
材2をプレス型により所定の加熱温度下で天井形状に形
状出しするともに、段ボール基材2の表面側に表皮材5
を一体化している点、段ボール基材2が波形中芯3の両
面に熱可塑性接着材を介してライナー4を貼着している
点、中芯3は波形進行方向が車幅方向となるよう設けら
れているでは従来と同じくしている。異なる構成は、表
皮材5と段ボール基材2との間に介装される補強構成で
あり、以下、この要部について成形天井1の成形手順を
含めて詳述する。
【0013】段ボール基材2の原反製造においては、ロ
ール巻された中芯3用の紙に所定ピッチの波形を形成し
つつ、形成された波形の両面にライナー4を熱可塑性接
着材を塗布しながら、連続に一体化される。また、この
段ボール基材2は、略天井大の1個分のプランクに裁断
されて、基材成形および表皮圧着工程に供給される。基
材成形ではプレス型に段ボール基材2がセットされる。
【0014】そして、プレス型内にセットされた状態
で、剛性補強箇所として指定されている両側周囲部分a
や前後周囲部分bなどに予め用意された不織布6,7を
重ねて配置する。不織布6は、図1に示す如く両側周囲
部分に用いられて、目付け量が250g/cm3 であり、
これに熱硬化性樹脂であるDAP(ジアリルフタレート
樹脂)を75g/cm3 になるよう含浸したものである。
これに対し、不織布7は、図3に示す如く前後周囲部分
bに用いられて、目付け量が300g/cm3 であり、こ
れに熱硬化性樹脂であるDAP(ジアリルフタレート樹
脂)を75g/cm3 になるよう含浸したものである。各
不織布6,7は、段ボール基材2の対応する位置に重ね
るだけでもよいが、必要に応じて位置ずれが起きないよ
うに処理される。
【0015】不織布6,7のセットを完了した後、段ボ
ール基材2は成形温度まで加熱(型温約200℃)され
ながらプレス成形(成形時間30秒)されて、成形型面
に対応した天井形状に形状出しされる。この形状出しさ
れた状態では不織布6,7が段ボール基材2と同じく形
状出しされるとともに、含浸した熱硬化性樹脂が加熱硬
化して板状となり、補強機能を果たす。そして、表皮圧
着工程では、段ボール基材2の表面側に表皮材3を配置
し、この表皮材3を段ボール基材2および不織布6,7
に接着材等を必要に応じ介在して圧接させ、表皮材3を
接合一体化すると、成形天井1が完成する。
【0016】以上のようにして形成される成形天井1
は、段ボール基材2と表皮材3との間に介装されて熱硬
化性樹脂が含浸硬化した不織布6,7の剛性に相当する
分だけ補強されており、この補強された部分を自動車の
ルーフ部側に固定して取り付けられる。
【0017】また、このように、補強部材として不織布
6,7に特定する理由は、不織布自体では充分な補強作
用を持たないが、これに熱硬化性樹脂を含浸させて加熱
硬化させることによって所定の剛性が得られること、加
熱硬化するまでは成形性に優れており、特に補強紙やプ
ラスチックなどに比して深絞りも容易であるという特性
を利用するためである。さらに、各種の試作結果から
は、図1や図3の拡大部に示す如く不織布6,7を段ボ
ール基材2の表面に付設して深絞りしたときに、その端
末6a,7aである境目が補強紙やプラスチックのよう
に段差とならず、比較的厚いないしは目付け量の大きい
ものでも滑らかになるということが分かった。この現象
は、不織布6,7に含浸した熱硬化性樹脂が硬化する
前、少なくとも完全に硬化するまでは不織布自体が繊維
素材で弾性変形に富むこと、特にその端末6a,7aに
おいて形状的に変位し易い等に起因すると考えられる。
この不織布6,7の特性は厚さないしは目付け量が大き
くなるにしたがって薄れるが、目付け量が約350g/
cm3 以下の場合には問題にならない程度まで滑らかにな
り、目付け量が約400g/cm3 以上になると次第に段
差に近づくことが分かった。したがって、不織布6,7
としては、熱硬化性樹脂の含浸量によって多少異なるも
のの、一般的には目付け量が350g/cm3 以下のもの
を用いることが好ましい。
【0018】そして、本発明の補強構成は、上述した如
く段ボール基材2の成形温度下で不織布6,7に含浸し
た熱硬化性樹脂を充分に硬化できる。しかも、不織布
6,7はプレス型の型締めによって段ボール基材2と同
時に形状出しされ、その端末が滑らかに押し潰される結
果、この上に一体化される表皮材3には従来のような筋
または段差の発生がなく、外観を向上できるのである。
【0019】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る自動
車用成形天井では、補強部材が不織布であり、これに熱
硬化性樹脂を含浸して硬化した構成であることから、従
来のように片側ライナーを剥して中芯との間に介装しな
くてもよく、しかも補強部材の端末における段差発生を
確実かつ容易に防止できる。また、本発明の補強構造
は、段ボール基材を所定の加熱温度下で型締めして天井
形状に形状出しする工程内で不織布に含浸した熱硬化性
樹脂を硬化することを可能にし、段ボール基材の成形前
にあってその表面側に不織布を配置するだけなので作業
性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施例である自動車用成形天井の半
分を示す概略図である。
【図3】図2のB−B線に沿う拡大断面図である。
【符号の説明】
1 成形天井 2 段ボール基材 3 中芯 4 ライナー 5 表皮材 6,7 不織布 6a,7a 不織布の端末

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波形中芯の両面に熱可塑性接着材を介し
    てライナーを貼着した段ボール基材を、プレス型により
    所定の加熱温度下で天井形状に成形して、その表面側に
    表皮材を接合一体化してなる自動車用成形天井におい
    て、 前記段ボール基材と表皮材との間にあってその周囲部分
    に介装されて、前記プレス型により段ボール基材と同時
    に形状出しされるとともに、熱硬化性樹脂を含浸硬化し
    た補強用不織布を有していることを特徴とする自動車用
    成形天井。
JP34122893A 1993-12-13 1993-12-13 自動車用成形天井 Pending JPH07164977A (ja)

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JP (1) JPH07164977A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007216863A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Mazda Motor Corp 自動車の吸音構造
JP2007331673A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Sanwa Kogyo Kk 車両用成形内装材及びその製造方法
JP2012245892A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Sanwa Kogyo Kk 車両用成形天井材

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