JP3545326B2 - 内張材及び内張材の製造方法 - Google Patents

内張材及び内張材の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両の成型天井に使用される内張材及び内張材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内張材としては、例えば図6に示すように車両の成型天井111に使用されたものがある(特開平6−127443号公報参照)。この成型天井111は、PPO(ポリフェニレンオキシド)樹脂発泡層からなる基材112を中心として構成されている。この基材112の両面にはPPO樹脂スキン層113、114がそれぞれ設けられており、表側のPPO樹脂スキン層113にはホットメルトフイルム115を介して表皮116が設けられている。
【0003】
そして、これらの材料からなる成形天井111において、周縁部117の端部118は、その先端部119がPPO樹脂スキン層114側に折り返されて熱圧着されており、これによって周縁部117が補強されている。
【0004】
しかしながら、先端部119を折り返して熱圧着させただけでは端部118の強度が不足することから、この端部118にスチールやアルミ等の金属製の補強材を別に接着することが必要となっている。このため、端部118の形状に合わせて前記補強材を別に成形しなければならず製造コストがかかっていた。
【0005】
このため、図7に示すような成形天井121が提案されている(特開平6−190936号公報)。この成形天井121は、繊維と熱可塑性樹脂とを含む基材122の両面に変性ポリオレフィンフィルム123、124が設けられており、表側の変性ポリオレフィンフィルム123には架橋ポリオレフィン発泡体層125を介して表皮126が設けられている。
【0006】
そして、これらの材料からなる成形天井121においては、周縁部127の端部128を加熱して変性ポリオレフィンフィルム123、124を溶融させ、この状態で先端部129を変性ポリオレフィン124側に折り返して、変性ポリオレフィン124の溶融物により圧着させている。
【0007】
この成形天井121の場合には、基材122に繊維が含まれて補強された状態となっていることから、スチールやアルミ等の金属製の補強材を使用した場合に比べ、製造コストを抑えて端部128の強度を上げることが可能になっている。しかしながら、端部128を加熱して変性ポリオレフィン124の溶融物により圧着可能な状態にしてから先端部129を折り返すので、基材122の材料として熱硬化性樹脂を使用することができなかった。
【0008】
このため、基材の材料として熱硬化性樹脂を使用した場合には、図8に示すように予め熱硬化させて成形した基材131を用意し(1)、この基材131の周縁部131aの表面132側に基材131よりも長さ寸法を大きく設定した表皮133を接着させ(2)、基材131の周縁部131aからはみ出た表皮133の先端部134を基材131の裏面135側に巻き込んで接着させることにより成形天井136を製造している(3)。
【0009】
しかしながら、この成形天井136の場合には表皮133の巻き込み作業が手作業となることから手間がかかり、その結果端部137の品質にムラが生じてしまう。また、基材131は硬化した状態であるため、基材131の先端部131bを折り返すことができない。したがって、端部137の強度が不足するのでスチールやアルミ等の金属製の補強材が必要となり、製造コストがかかっていた。
【0010】
また、図9に示すような方法で製造される成形天井141も提案されている。この成形天井141は、表皮142で覆われた基材143の周縁部144を成形型の受け台Xにセットし(1)、周縁部144の裏面145側にスチールやアルミ等の金属製の補強材146を接着し(2)、パンチA、Bで周縁部144の先端部147を補強材146側に折り曲げることにより成形天井141の端部148を形成している(3〜5)。
【0011】
この成形天井141の場合には、表皮142で覆われた基材143の周縁部144と補強材146とを一体にして機械(パンチA、B)で成形することから、前記成形天井136を製造する場合と比べて手間がかからず、また端部148の品質も安定させることが可能となっている。
【0012】
さらに、基材143の材料として熱硬化性樹脂を使用しても、製造過程で基材143を加熱しないので先端部147の折り曲げが可能となり、補強材146の屈曲により端部148の形状が補強材146の塑性変形による屈曲形状に保持されるので十分な強度が確保されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような成形天井141においても、金属製の補強材146を使用することから、補強材146を基材143に接着する前に予め基材143に合わせて成形しておかなければならず、製造コストがかかっていた。
【0014】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、基材の材料が熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂に関わらず、製造コストを抑えて周縁部を補強することができる内張材及び内張材の製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の請求項1記載の内張材においては、周縁部が、基材と、この基材の表面側に設けられた表皮と、前記基材の裏面側に設けられた補強材とから構成され、前記補強材は繊維と熱硬化性樹脂とを含む一方、前記周縁部の端部は、その先端部が前記補強材側に折り返されて前記補強材で接合されているものとしている。
【0016】
かかる構成においては、補強材に熱硬化性樹脂が含まれていることから周縁部の先端部は折り返してから加熱させられるので、基材に熱可塑性樹脂だけでなく熱硬化性樹脂も使用することができる。さらに、補強材の熱硬化性樹脂による熱硬化と繊維とにより、先端部の熱硬化性樹脂が接合され、かつ、繊維を含んだ熱硬化性樹脂が硬化して、折り返し形状を保持する。このため、周縁部の端部を折り返し形状に保持するとともに補強することができる。
【0017】
また、補強材は繊維と熱硬化性樹脂とから成るため、プリプレグシートとすることで補強材を基材に付与した状態で基材の形状に沿わせることが可能になり、補強材が金属製の場合のように補強材を基材に合わせて予め成形しておく必要がなくなる。
【0018】
また、請求項2記載の内張材においては、前記補強材が前記基材の裏面全体に設けられたものとしている。
【0019】
かかる構成においては、補強材が基材の裏面側において周縁部のみ設けられた場合に比べて、補強材による内張材の補強範囲を広げることができる。
【0020】
また、請求項3記載の内張材の製造方法においては、表皮で覆われた基材の周縁部の裏面側に、繊維と熱硬化性樹脂とを含むプリプレグシートとした補強材を積層する積層工程と、前記周縁部の先端部を前記補強材側に折り返す折り返し工程と、折り返された折り返し部と、折り返されていない一般部とを加熱及び加圧して接合する接合工程と、を備えたものとしている。
【0021】
かかる構成においては、周縁部の先端部を折り返してから加熱するため、基材の材料として熱可塑性樹脂だけでなく熱硬化性樹脂も使用することもできる。さらに、補強材の熱硬化性樹脂による熱硬化と繊維とにより、先端部の熱硬化性樹脂が接合され、かつ、繊維を含んだ熱硬化性樹脂が硬化して、折り返し形状を保持する。このため、内張材の周縁部の端部を折り返し形状に保持するとともに補強することができる。
【0022】
また、補強材は繊維と熱硬化性樹脂とを含んだプリプレグシートであることから、補強材を基材に付与した状態で基材の形状に沿わせることが可能になり、補強材が金属製の場合のように補強材を基材に合わせて予め成形しておく必要がなくなり、容易に成形することができる。
【0023】
また、請求項4記載の内張材の製造方法においては、前記積層工程において、前記補強材を前記基材の裏面全体に積層したものとしている。
【0024】
かかる構成においては、補強材が基材の裏面側において周縁部のみ積層した場合に比べて、補強材による内張材の補強範囲を広げることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図にしたがって説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施の形態を示す車両の成形天井1の要部を示す斜視図である。この成形天井1には、前側部分にサンルーフ開口部2が形成されている。サンルーフ開口部2の周縁部3は、図2に示すように、基材4と、基材4の表面41側に設けられた表皮5と、基材4の裏面42側に設けられた補強材6とから構成された三層構造となっている。
【0027】
また、周縁部3は、直線状に延在する一般部31と、一般部31の先端から上方に屈曲形成された屈曲部32とから構成されており、屈曲部32の端部33は、その先端部34が補強材6側に折り返されて補強材6で接合されている。
【0028】
また、基材4には熱硬化性樹脂としてウレタン発泡体の両面にガラス繊維を有するガラス繊維強化ウレタン発泡体の複合材、表皮5には不織布がそれぞれ使用されている。そして、補強材6には、熱硬化性樹脂(不飽和ポリエステル、エポキシ等)と、無機繊維、有機繊維、天然繊維との複合材をプリプレグシートとしたもの(半乾き状態)が使用されている。なお、基材4には、熱可塑性樹脂を用いても同様にできるため、基材4は熱可塑性樹脂としてガラス繊維強化ポリプロピレンの複合材としても良い。
【0029】
図3は成型天井1の製造工程図である。成形天井1を製造する際には、車体のルーフパネルに合わせて外形及びサンルーフ開口部2(図1参照)が形成されて表皮5で覆われた基材4を用意し、図3の(1)で示すように先端部43を受台Xからはみ出させた状態で、周縁部44を成形型の受け台Xに載せる。
【0030】
前記成形型は、基材4を載せる受台Xの他に、基材4を成形するためのパンチA〜Cを備えている。基材4を受台Xに載せた状態でパンチAは、図3の(1)に示すように基材4の表面41側で受台Xに隣接して位置している。またパンチBは(1)に示すように基材4の裏面42側で基材4から離れて位置しており、パンチCは図示しないが基材4の上方に位置している。さらに、受台X及びパンチAとパンチCにはヒータHがそれぞれ内蔵されており、連続して成形天井1を生産するために常に温められた状態となっている。
【0031】
次に、図3の(2)で示される積層工程に進む。この積層工程では、繊維と熱硬化性樹脂とから成る補強材6をプリプレグシートとしたもの(半乾き状態)を用意して、このプリプレグシートからフィルム(剥型紙)をはがし、基材4の周縁部44の裏面42上に接着材を部分的に置いて、そこへ前記プリプレグシートを付与してホットメルト接着で仮止めすることによって、基材4の周縁部44の裏面42側に補強材6を積層している。
【0032】
次に、図3の(3)〜(5)で示される折り返し工程に進む。先ず(3)に示すようにパンチBを前進させて補強材6側から基材4と補強材6とを受台Xに押さえつけ、この状態でパンチAを上昇させて周縁部44の先端部43を起立させる。そして、(4)に示すようにパンチAを前進させて先端部43を折り曲げた後、パンチBを後退させてパンチAを下降させることにより(5)に示すように先端部43を補強材6側に折り返している。
【0033】
そして、図3の(6)で示される接合工程に進む。この接合工程では、パンチAで折り返された折り返し部51(前記先端部43)を、引き続きパンチAを使用してヒータHにより補強材6側から所定の温度で加熱するとともに、補強材6側から受台Xに向かって加圧する。また同時に、折り返されていない一般部52に対しても、パンチCを下降させてヒータHにより補強材6側から所定の温度で加熱するとともに、補強材6側から受台Xに向かって加圧することにより、成形天井1を完成させている。また、受台XもヒータHにより所定の温度で加熱されている。
【0034】
かかる構成において折り返し部51は、パンチAで基材4に合わせて成形されるとともに、補強材6の熱硬化性樹脂による熱硬化と繊維とにより、折り返し部51の熱硬化性樹脂が接合され、かつ、繊維を含んだ熱硬化性樹脂が硬化して折り返し形状が保持されて成形天井1の屈曲部32(図2参照)が形成される。このため、成形天井1の周縁部3の端部33を折り返し形状に保持するとともに補強することができる。よって、成形天井1の周縁部3を補強することができる。
【0035】
また、一般部52もパンチCで補強材6が基材4に合わせて成形されるとともに、補強材6の熱硬化性樹脂による熱硬化と繊維とにより、一般部52の熱硬化性樹脂が接合され、かつ、繊維を含んだ熱硬化性樹脂が硬化して、その形状が保持されることにより、成形天井1の一般部31(図2参照)が形成される。
【0036】
また、補強材6には熱硬化性樹脂が含まれていることから、図3の(3)〜(6)で示したように周縁部44の先端部43を折り返してから加熱するため、基材4に熱硬化性樹脂だけでなく熱可塑性樹脂を使用した場合でも、周縁部44の端部33を折り返し形状に保持するとともに補強することができる。よって、基材4の材料が熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂に関わらず、成形天井1の周縁部3を補強することができる。
【0037】
なお、基材4に熱可塑性樹脂が用いられた場合の折り返し部51は、基材4と補強材6とが表面の凹凸によるアンカー効果によって補強材6で接合されることにより成形天井1の屈曲部32(図2参照)が形成される。また、基材4に熱可塑性樹脂が用いられた場合の一般部52も、基材4と補強材6とが表面の凹凸によるアンカー効果によって接合されることにより、成形天井1の一般部31(図2参照)が形成される。
【0038】
また、補強材6は繊維と熱硬化性樹脂とを含んだプリプレグシートであることから、補強材6を基材4に付与した状態で基材4の形状に沿わせることが可能になり、補強材がスチールやアルミ等の金属製のシート状である場合に比べて、補強材6を基材4に合わせて予め成形しておく必要がなくなり、容易に成形することができる。よって、製造コストを抑えて成形天井1の周縁部3を補強することもできる。また、金属製の補強材を使用した場合に比べて成形天井1の軽量化も図ることができる。
【0039】
さらに、表皮5で覆われた基材4の周縁部44と補強材6とを一体にして機械(パンチA〜C)で成形することから、手間がかからず、また端部33の品質が安定するとともに見栄えを良くすることもできる。
【0040】
また、図4に示すように、基材4の周縁部44のコーナ部10にはRがついているので、このコーナ部10にスリット11を形成するとともに、このスリット11に対応して補強材6にもスリット12を形成しておくことで、コーナ部10を補強材6とともに曲げやすくすることができる。また、補強材6の曲げ部分にスリットを形成したり、曲げ部分を薄肉状に形成したりすることによって補強材6を曲げやすくすることもできる。
【0041】
また、図5に示すように、基材4の裏面42側の周縁部44に車体のルーフパネルに取り付けるためのクリップ20を設けておき、図4にも示すように補強材6にクリップ20の本体20aが通る角穴21を設けておけば、補強材6の角穴21にクリップ本体20aを通した状態で基材4に接合させたときにクリップ座20を基材4の周縁部44に固定することができる。これにより、別工程でクリップ座20を基材4に固定させる必要がなくなるので、成形天井1の周縁部3の加工作業の簡素化を図ることができる。よって、成形天井1の製造コストをさらに抑えることができる。
【0042】
また、本実施の形態では、図1において成形天井1のサンルーフ開口部2の周縁部3の場合について説明したが、例えば成形天井の外側周縁部30の場合であっても本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0043】
また、図3の(2)の積層工程において、補強材を基材4の裏面42全体に積層して設ければ、基材4の裏面42側において周縁部44のみ補強材6を積層して設けた場合に比べて補強材による成形天井の補強範囲を広げることができるので、成形天井全体の強度を上げることができる。
【0044】
また、本発明の内張材を車両の成形天井1に使用した場合について説明したが、車両の成形天井に用途が限定されることはなく、例えば建築物の内装材に使用した場合であっても本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1記載の内張材においては、補強材に熱硬化性樹脂が含まれていることから周縁部の先端部は折り返してから加熱させられるので、基材に熱可塑性樹脂だけでなく熱硬化性樹脂も使用することができる。さらに、補強材の熱硬化性樹脂による熱硬化と繊維とにより、先端部の熱硬化性樹脂が接合され、かつ、繊維を含んだ熱硬化性樹脂が硬化して、折り返し形状を保持する。このため、周縁部の端部を折り返し形状に保持するとともに補強することができる。よって、基材の材料が熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂に関わらず内張材の周縁部を補強することができる。
【0046】
また、補強材は繊維と熱硬化性樹脂とから成るためプリプレグシートとすることで補強材を基材に付与した状態で基材の形状に沿わせることが可能になり、補強材が金属製の場合のように補強材を基材に合わせて予め成形しておく必要がなくなる。よって、製造コストを抑えて内張材の周縁部を補強することもできる。
【0047】
また、請求項2記載の内張材においては、補強材が基材の裏面側において周縁部のみ設けられた場合に比べて、補強材による内張材の補強範囲を広げることができる。よって、内張材全体の強度を上げることができる。
【0048】
また、請求項3記載の内張材の製造方法においては、周縁部の先端部を折り返してから加熱するため、基材の材料として熱可塑性樹脂だけでなく熱硬化性樹脂も使用することもできる。さらに、補強材の熱硬化性樹脂による熱硬化と繊維とにより、先端部の熱硬化性樹脂が接合され、かつ、繊維を含んだ熱硬化性樹脂が硬化して、折り返し形状を保持するため、内張材の周縁部の端部を折り返し形状に保持するとともに補強することができる。よって、基材の材料が熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂に関わらず内張材の周縁部を補強することができる。
【0049】
また、補強材は繊維と熱硬化性樹脂とを含んだプリプレグシートであることから、補強材を基材に付与した状態で基材の形状に沿わせることが可能になり、補強材が金属製の場合のように補強材を基材に合わせて予め成形しておく必要がなくなり、容易に成形することができる。よって、製造コストを抑えて内張材の周縁部を補強することもできる。
【0050】
また、請求項4記載の内張材の製造方法においては、補強材が基材の裏面側において周縁部のみ積層した場合に比べて、補強材による内張材の補強範囲を広げることができる。よって、内張材全体の強度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す車両の成形天井の要部を示す斜視図である。
【図2】成形天井の周縁部の構造図である。
【図3】成形天井の製造工程図である。
【図4】基材の周縁部のコーナー部と、対応する補強材の要部とを示す斜視図である。
【図5】成形天井の周縁部においてクリップが固定された状態を示す斜視図である。
【図6】従来の成形天井における周縁部の構造図である。
【図7】他の従来の成形天井における周縁部の構造図である。
【図8】他の従来の成形天井における製造工程図である。
【図9】他の従来の成形天井における製造工程図である。
【符号の説明】
1 成形天井
3 周縁部
4 基材
5 表皮
6 補強材
33 端部
34 先端部
41 表面
42 裏面
43 先端部
44 周縁部
51 折り返し部
52 一般部

Claims (4)

  1. 周縁部が、基材と、この基材の表面側に設けられた表皮と、前記基材の裏面側に設けられた補強材とから構成され、前記補強材は繊維と熱硬化性樹脂とを含む一方、前記周縁部の端部は、その先端部が前記補強材側に折り返されて前記補強材で接合されていることを特徴とする内張材。
  2. 前記補強材が前記基材の裏面全体に設けられたことを特徴とする請求項1記載の内張材。
  3. 表皮で覆われた基材の周縁部の裏面側に、繊維と熱硬化性樹脂とを含むプリプレグシートとした補強材を積層する積層工程と、
    前記周縁部の先端部を前記補強材側に折り返す折り返し工程と、
    折り返された折り返し部と、折り返されていない一般部とを加熱及び加圧して接合する接合工程と、
    を備えたことを特徴とする内張材の製造方法。
  4. 前記積層工程において、前記補強材を前記基材の裏面全体に積層したことを特徴とする請求項3記載の内張材の製造方法。
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