JP2526676Y2 - 内装材用段ボール基材 - Google Patents

内装材用段ボール基材

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JP2526676Y2
JP2526676Y2 JP1225893U JP1225893U JP2526676Y2 JP 2526676 Y2 JP2526676 Y2 JP 2526676Y2 JP 1225893 U JP1225893 U JP 1225893U JP 1225893 U JP1225893 U JP 1225893U JP 2526676 Y2 JP2526676 Y2 JP 2526676Y2
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corrugated cardboard
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corrugated
liner
notch
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伸雄 阿部
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池田物産株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車や、船舶あるい
は家屋等の内装材に使用される段ボール基材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車のルーフトリムやドアトリ
ム、あるいは家屋等の内装材として、軽量で比較的加工
が容易な段ボール基材が使用されているものがある。
【0003】この段ボール基材は、通常、波形をした中
芯の両側にそれぞれ熱可塑性樹脂を介装してライナーを
貼合してなり、これに不織布や樹脂シート等の表皮を貼
合して構成されている。また、その表皮の貼合に際して
は、(1)予め段ボール基材のみを所定の熱プレス装置
により加熱・加圧成形し、その後、段ボール基材に表皮
材を接着剤を介して貼合したり、(2)段ボール基材と
表皮とをホットメルトシート(熱可塑性樹脂被膜)を介
して重合し、段ボール基材の熱成形と同時に表皮を貼合
する等の方法が採られている。
【0004】しかし、何れの場合でも段ボール基材は繊
維材料を主体とし、それ自体に伸縮性が極めて少ないた
め、例えば自動車のルーフトリムやドアトリムのよう
に、曲面状の部分を多く、また深絞りを必要とする内装
材として使用するような場合、熱プレス成形の過程にお
いて段ボール基材のライナーの伸縮される部分に亀裂が
生じてしまう虞がある。
【0005】そこで、この亀裂を防ぐ手段として、例え
ば実公昭54−18976号公報で見られるように、段
ボール基材の裏面側となるライナーに、中芯の波形山線
方向と交差する方向にノッチを適宜間隔をおいて開設す
ることにより、段ボール基材の熱成形時に、この裏面側
のライナーの伸縮する部分でノッチが拡開するようにし
て、このノッチの拡開でライナーに作用する引張力を吸
収して亀裂を抑え、単にノッチの拡開だけにとどめるよ
うにしたものもある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
公昭54−18976号公報で見られるように、段ボー
ル基材の裏面側となるライナーに、中芯の波形山線方向
と交差する方向にノッチを適宜間隔をおいて開設した段
ボール基材では、裏面側においてはノッチの拡開だけに
とどめられて亀裂を抑えることができるが、表皮が貼合
される表面側の亀裂は抑えられない。また、大きく深絞
りして曲げられる場合には、亀裂に加えて、しわが生じ
る場合もある。したがって、亀裂としわが生じている段
ボール基材の表面側に表皮を貼合したした場合には、こ
れが表皮の表面にしわとして現れ、見栄えを悪くすると
言う問題点があった。
【0007】本考案は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は表皮を貼合させたときの見栄えを
向上させることのできる構造にした内装材用段ボール基
材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、波形中芯と、前記波形中芯の両側にホットメ
ルトシートを介して接着されたライナーとからなり、表
面側に表皮が貼合される内装材用段ボール基材におい
て、前記中芯の表面側に配設される前記ライナーを二層
以上で構成し、各ランナーに中芯の波形山線方向と交差
する方向にノッチを適宜間隔をおいて設け、かつ、各ラ
ンナー同士のノッチの位置をずらせて、積層してなるこ
とを要旨としている。
【0009】
【作用】この構成によれば、ノッチの拡開は各ライナー
毎に少しづつ行われる結果、深絞りを行っても、段ボー
ル基材に亀裂が生じにくく、またノッチの拡開による落
込み量も少なくなるので表皮を一体化した場合にもしわ
などができ難くなる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1及び図2は本考案の一実施例とし
ての段ボール基材を示すもので、図1はその要部外観斜
視図、図2は図1のA−A線に沿う断面図である。
【0011】図1及び図2において、この段ボール基材
1は、大きくは波形に形成された中芯2と、この中芯2
の一面(表面)側に貼合されたライナー3a,3bと、
中芯2の他面(裏面)側に貼合されたライナー3cとで
構成されており、これらライナー3a,3b,中芯2,
ライナー3cは、各々間にポリエチレンフィルム等の熱
可塑性樹脂等で成るホットメルトシート4を挟んで接着
されている。また、この段ボール基材1は、図示せぬ熱
プレス装置により加熱及び加圧することによってホット
メルトシート4を溶融させ、離型後、このホットメルト
シート4が固化して所定形状を保持するものである。
【0012】そして、この段ボール基材1では、この表
面側のライナー3a上に前述と同様のホットメルトシー
ト6を介装して表皮5を段ボール基材1の成形と同時に
貼装して内装材を構成したり、あるいは段ボール基材1
の成形後に表面側ライナー3aと表皮5とを接着剤を介
して真空成形等により貼装して内装材を構成したりして
使用される。
【0013】また、この段ボール基材1では、表面側の
ライナー3a,3bに、図1に示すように、中芯2の波
形山線方向X−Xと交差するY−Y方向にノッチ7を適
宜間隔をおいて開設してある。このノッチ7は、スリッ
ト等の切れ目7aと、この切れ目7aの両端末に開設し
た円孔7bとから構成されている。
【0014】なお、ノッチ7は、段ボール基材1の製造
時に開けておくものであり、開設長は例えば20〜30
mm程度でよく、これを40〜50mm間隔で千鳥状に
開設してある。さらに、円孔7bは、真円、楕円、半円
でよく、切れ目7aと滑らかに連続しているのが望まし
い。加えて、段ボール基材1を製造する時、互いに隣合
わされて積層されるライナー3aに形成されたノッチ7
とナイナー3bに形成されたノッチ7とが互いに重なり
合わないようにして、ライナー3aと3bとは、ノッチ
7を略2分の1ピッチづつずらした状態で重ねられる。
【0015】ところで、段ボール基材1は、それ自体に
伸縮性が極めて少ないため、熱プレス装置で絞り成形し
た場合、成形時に引張力が作用する部分のライナー3
a,3b,3cに亀裂が生じ易い。すなわち、中芯2の
波形山線方向X−Xと交差する方向Y−Yに折曲した場
合は中芯2の座屈強度が低いため、中芯波形の振幅H
(図1参照)が小さくなることによってライナー3a,
3b,3cに作用する引張力が軽減され、亀裂を発生さ
せるまでには至らないが、中芯2の波形山線方向X−X
に折曲した場合は中芯2の座屈強度が高いため、ライナ
ー3a,3b,3cに作用する引張力を中芯2が吸収し
てくれず、ライナー3a,3b,3cが突っ張り、突っ
張りきれない部分には亀裂が生じてしまう。
【0016】したがって、本実施例構造のように、表面
側のライナー3a,3bに中芯2の波形山線方向と交差
する方向にノッチ7を開設すると、熱プレス成形時に図
3に示すように、絞り成形部10において、ライナー3
a,3bの引張力が作用する部分ではノッチ7が拡開
し、このノッチ7の拡開により引張力を吸収し、亀裂が
進行するのを抑えることができる。また、この段ボール
基材1では、各々ノッチ7を有したライナー3a,3b
を表面側にノッチ7が上下で重ならないようにずらして
積層させて設けているので、深絞り成形しても引張力は
二層のライナー3a,3b部分に分散して、ノッチ7が
余り広がらずに吸収でき、亀裂を防ぐことができると同
時に、しわ等の発生も防ぐことができる。よって、貼合
した表皮5の表面にしわ等が出るのを少なくして見栄え
を良くすることができる。
【0017】なお、上記実施例では、表面側に各々ノッ
チ7を有した2つのライナー3a,3bを重ねて設けた
構造を開示したが、二層以上であれば良いものである。
また、表面側のライナー3a,3bにだけノツチ7を設
けた構造を開示したが、裏面側のライナー3cにも同様
にして、中芯2の波形山線方向X−Xと交差する方向に
ノッチ7を設けても良いものである。
【0018】
【考案の効果】以上説明したとおり、本考案に係る内装
材用段ボール基材によれば、段ボール基材の表面側とな
るライナーを二層以上の構成として、各ライナーのノッ
チが重ならないよう積層したので、深絞りを行っても、
ノッチの拡開は各ライナー毎に少しづつ行われ、拡開に
よる窪みないしは凹部の落込み量を最小にとどめること
ができる。したがって、段ボール基材に亀裂やしわ等が
生じるのを少なくすることができ、表皮を貼合した後の
見栄えを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る段ボール基材の要部外
観斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】同上段ボール基材を絞り成形した状態の説明図
である。
【符号の説明】
1 段ボール基材 2 中芯 3a〜3c ライナー 4 ホットメルトシート 5 表皮 6 ホットメルトシート 7 ノッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波形中芯と、前記波形中芯の両側にホッ
    トメルトシートを介して接着されたライナーとからな
    り、表面側に表皮が貼合される内装材用段ボール基材に
    おいて、 前記中芯の表面側に配設される前記ライナーを二層以上
    で構成し、各ランナーに中芯の波形山線方向と交差する
    方向にノッチを適宜間隔をおいて設け、かつ、各ランナ
    ー同士のノッチの位置をずらせて、積層してなることを
    特徴とする内装用段ボール基材。
JP1225893U 1993-02-25 1993-02-25 内装材用段ボール基材 Expired - Lifetime JP2526676Y2 (ja)

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JPH0664861U JPH0664861U (ja) 1994-09-13
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