JP2560339Y2 - 成形カーペット - Google Patents
成形カーペットInfo
- Publication number
- JP2560339Y2 JP2560339Y2 JP1992080933U JP8093392U JP2560339Y2 JP 2560339 Y2 JP2560339 Y2 JP 2560339Y2 JP 1992080933 U JP1992080933 U JP 1992080933U JP 8093392 U JP8093392 U JP 8093392U JP 2560339 Y2 JP2560339 Y2 JP 2560339Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carpet
- coat layer
- back coat
- insulator
- thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Passenger Equipment (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は例えば自動車の床敷用
として供される成形カーペットに関するものである。
として供される成形カーペットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 自動車の床敷用として供されるカーペ
ットは、該床形状に対応する形状に成形される必要があ
る。従来は図2に示すようにカーペット本体(2) に成形
性を付与するためと抜糸強度を向上させるために、ポリ
エチレン、酢酸ビニル樹脂、スチレン−ブタジエンゴム
等の合成樹脂を該カーペット本体(2) の裏面に通常30
0〜500g/m2 程度塗布してバックコート層(3) を
形成し、該バックコート層(3) を介してフェルト、ポリ
ウレタン発泡体等からなるインシュレーター(4) を接着
するとともに所定形状に成形した成形カーペット(1) が
提供されている。
ットは、該床形状に対応する形状に成形される必要があ
る。従来は図2に示すようにカーペット本体(2) に成形
性を付与するためと抜糸強度を向上させるために、ポリ
エチレン、酢酸ビニル樹脂、スチレン−ブタジエンゴム
等の合成樹脂を該カーペット本体(2) の裏面に通常30
0〜500g/m2 程度塗布してバックコート層(3) を
形成し、該バックコート層(3) を介してフェルト、ポリ
ウレタン発泡体等からなるインシュレーター(4) を接着
するとともに所定形状に成形した成形カーペット(1) が
提供されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら上記従
来の構成では、良好な保形性を得るためにはバックコー
ト層(3) の厚みを増加せしめ、例えば塗布量を1500
g/m2 以上にする必要があり、このようにバックコー
ト層(3) の厚みを増加すると、コストアップ、重量増
加、成形作業性の劣化と云う問題点が生ずる。
来の構成では、良好な保形性を得るためにはバックコー
ト層(3) の厚みを増加せしめ、例えば塗布量を1500
g/m2 以上にする必要があり、このようにバックコー
ト層(3) の厚みを増加すると、コストアップ、重量増
加、成形作業性の劣化と云う問題点が生ずる。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本考案は上記従来の課
題を解決するための手段として、カーペット本体(2) の
裏面に合成樹脂からなるバックコート層(3) を介して1
m 2 あたり100〜500gの重量を有する厚紙(5) を
積層し、所定形状に積層されている成形カーペット(1)
を提供するものである。
題を解決するための手段として、カーペット本体(2) の
裏面に合成樹脂からなるバックコート層(3) を介して1
m 2 あたり100〜500gの重量を有する厚紙(5) を
積層し、所定形状に積層されている成形カーペット(1)
を提供するものである。
【0005】
【作用】 厚紙(5) は軽いが剛性があるので、成形カー
ペット(1) のバックコート層(3) の厚みを増加すること
なく、カーペット(1) の剛性を強化し もって保形性を向
上させることが出来る。該厚紙(5) は伸延性に乏しいが
カ ーペット本体(2) にはバックコート層(3) を介して積
層されているので、加 熱成形時に該バックコート層(3)
が軟化し、カーペット本体(2) と厚紙(5) とがずれるこ
とが出来、該厚紙(5) はカーペット本体(2) の成形性に
干渉し ない。
ペット(1) のバックコート層(3) の厚みを増加すること
なく、カーペット(1) の剛性を強化し もって保形性を向
上させることが出来る。該厚紙(5) は伸延性に乏しいが
カ ーペット本体(2) にはバックコート層(3) を介して積
層されているので、加 熱成形時に該バックコート層(3)
が軟化し、カーペット本体(2) と厚紙(5) とがずれるこ
とが出来、該厚紙(5) はカーペット本体(2) の成形性に
干渉し ない。
【0006】
【実施例】 本考案を図1に示す一実施例によって説明
すれば、(2) はカーペット本体であり、本考案において
はニードルパンチカーペット、タフトカーペットの何れ
も対象となる。(3) は該カーペット本体(2) の裏面に形
成されるバックコート層であり、該バックコート層(3)
は例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、ス
チレン−ブタジエンゴム等の溶融物、溶液、エマルジョ
ン等を塗布し乾燥することによって形成され、該バック
コート層(3) は通常50〜800g/m2 程度にされ
る。
すれば、(2) はカーペット本体であり、本考案において
はニードルパンチカーペット、タフトカーペットの何れ
も対象となる。(3) は該カーペット本体(2) の裏面に形
成されるバックコート層であり、該バックコート層(3)
は例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、ス
チレン−ブタジエンゴム等の溶融物、溶液、エマルジョ
ン等を塗布し乾燥することによって形成され、該バック
コート層(3) は通常50〜800g/m2 程度にされ
る。
【0007】 (5) は厚紙であり、該バックコート層
(3) を介して該カーペット本体(2) に積層されており、
該厚紙(5) としてはカーペット(1) の 剛性を強化し軽量
性を維持するために100〜500g/m2 のものが使
用される。該厚紙(5) には例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル
樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン
樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、ウレタン樹脂、フェ
ノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂の
ような熱可塑性合成樹脂あるいは熱硬化性合成樹脂が片
面または両面に塗布または含浸せしめられていてもよ
く、また更に剛性を上げたい場合にはアルミニウム箔、
ステンレススチール箔等の金属箔をラミネートしてもよ
い。
(3) を介して該カーペット本体(2) に積層されており、
該厚紙(5) としてはカーペット(1) の 剛性を強化し軽量
性を維持するために100〜500g/m2 のものが使
用される。該厚紙(5) には例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル
樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン
樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、ウレタン樹脂、フェ
ノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂の
ような熱可塑性合成樹脂あるいは熱硬化性合成樹脂が片
面または両面に塗布または含浸せしめられていてもよ
く、また更に剛性を上げたい場合にはアルミニウム箔、
ステンレススチール箔等の金属箔をラミネートしてもよ
い。
【0008】 (4) はインシュレーターであり、該イン
シュレーター(4) の材料としてはフェルト、ポリウレタ
ン発泡体等が使用され、該インシュレーター(4) はホッ
トメルト接着剤あるいは通常の接着剤によって厚紙(5)
に接着される。その際厚紙(5) は種々の接着剤に対して
良好な接着性を示すので、接着剤の選択巾が広がりまた
インシュレーター(4) は強固に接着される。なおインシ
ュレーター(4) は本考案にとっては必須の構成要素では
ない。
シュレーター(4) の材料としてはフェルト、ポリウレタ
ン発泡体等が使用され、該インシュレーター(4) はホッ
トメルト接着剤あるいは通常の接着剤によって厚紙(5)
に接着される。その際厚紙(5) は種々の接着剤に対して
良好な接着性を示すので、接着剤の選択巾が広がりまた
インシュレーター(4) は強固に接着される。なおインシ
ュレーター(4) は本考案にとっては必須の構成要素では
ない。
【0009】 上記構成の成形カーペット(1) を製造す
るには、カーペット本体(2) にバックコート層(3) を形
成したものを厚紙(5) およびインシュレーター(4) と重
ねてホットプレスする方法、カーペット本体(2) にバッ
クコート層(3) を形成したものを加熱して該バックコー
ト層(3) を軟化せしめ、これに厚紙(5) およびインシュ
レーター(4) と重ねてコールドプレスする方法、あるい
はカーペット本体(2) にバックコート層(3) を形成する
とともに厚紙(5) を積層し、上記積層物をインシュレー
ター(4) と重ねてホットプレスする方法または上記積層
物を加熱軟化させた上でインシュレーター(4) と重ねて
コールドプレスする方法等が適用される。いずれの場合
も加熱軟 化されたバックコート層(3) は、カーペット本
体(2) と厚紙(5) との間に存 在して、成形時の押圧力に
よりカーペット本体(2) と厚紙(5) との間にずれ を生じ
易くするので、カーペット本体(2) の成形性に対する厚
紙(5) の干渉 は殆ど無視出来る程度となる。
るには、カーペット本体(2) にバックコート層(3) を形
成したものを厚紙(5) およびインシュレーター(4) と重
ねてホットプレスする方法、カーペット本体(2) にバッ
クコート層(3) を形成したものを加熱して該バックコー
ト層(3) を軟化せしめ、これに厚紙(5) およびインシュ
レーター(4) と重ねてコールドプレスする方法、あるい
はカーペット本体(2) にバックコート層(3) を形成する
とともに厚紙(5) を積層し、上記積層物をインシュレー
ター(4) と重ねてホットプレスする方法または上記積層
物を加熱軟化させた上でインシュレーター(4) と重ねて
コールドプレスする方法等が適用される。いずれの場合
も加熱軟 化されたバックコート層(3) は、カーペット本
体(2) と厚紙(5) との間に存 在して、成形時の押圧力に
よりカーペット本体(2) と厚紙(5) との間にずれ を生じ
易くするので、カーペット本体(2) の成形性に対する厚
紙(5) の干渉 は殆ど無視出来る程度となる。
【0010】
【考案の効果】 したがって本考案では、成形性が良く
安価で軽量かつ剛 性に富み保形性の良い成形カーペット
が提供される。
安価で軽量かつ剛 性に富み保形性の良い成形カーペット
が提供される。
【図1】 本考案の一実施例の断面図
【図2】 従来例の断面図
1 成形カーペット 2 カーペット本体 3 バックコート層 5 厚紙
Claims (1)
- 【請求項1】カーペット本体の裏面に合成樹脂からなる
バックコート層を介して1m 2 あたり100〜500g
の重量を有する厚紙を積層し、所定形状に積層されてい
ることを特徴とする成形カーペット
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992080933U JP2560339Y2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 成形カーペット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992080933U JP2560339Y2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 成形カーペット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0636953U JPH0636953U (ja) | 1994-05-17 |
JP2560339Y2 true JP2560339Y2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=13732255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992080933U Expired - Lifetime JP2560339Y2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 成形カーペット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560339Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4696819B2 (ja) * | 2005-09-28 | 2011-06-08 | トヨタ紡織株式会社 | 車両用フロアカーペット及び車両用フロアカーペットの製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4822669A (en) * | 1987-08-21 | 1989-04-18 | Colgate-Palmolive Company | Absorbent floor mat |
JPH0534923Y2 (ja) * | 1988-12-19 | 1993-09-03 | ||
JPH0741813B2 (ja) * | 1990-06-17 | 1995-05-10 | 株式会社大和 | 帯電防止マット |
-
1992
- 1992-10-28 JP JP1992080933U patent/JP2560339Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0636953U (ja) | 1994-05-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970902 |