JP2531822Y2 - 構造材 - Google Patents

構造材

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JP2531822Y2
JP2531822Y2 JP1992016582U JP1658292U JP2531822Y2 JP 2531822 Y2 JP2531822 Y2 JP 2531822Y2 JP 1992016582 U JP1992016582 U JP 1992016582U JP 1658292 U JP1658292 U JP 1658292U JP 2531822 Y2 JP2531822 Y2 JP 2531822Y2
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Inventor
隆 錦野
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池田物産株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車の天井材
として用いられる構造材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示すように多価イソシアナ
ートを含浸した軟質ポリウレタン発泡体シート(2)の
両面にガラス繊維層、ポリエステル繊維層等の補強繊維
層(3,3)を貼着し、所定形状に成形した基材(4)
の表面に表装材(5)を貼着した自動車の天井材(1)
が提供されている(特公昭63−7577号)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な天井材(1)は軽量ではあるが通気性を有するため
に、微細なごみやタバコの煙の粒子等が拡散している空
気が該天井材(1)を通過すると、該ごみや粒子が該天
井材(1)に濾別されて付着し、該天井材(1)の表面
が汚染されると云う問題点がある。
【0004】また上記補強繊維層(3,3)には例えば
メラミン樹脂等の合成樹脂が含浸されているが、基材
(4)と表装材(5)とを重合して同時成形圧着する方
法を採ると、成形圧着時に該補強繊維層(3,3)に含
浸されている合成樹脂が表装材(5)の表面に滲出し、
該表面が汚染すると云う問題点もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記従来の課題
を解決するための手段として、合成樹脂含浸通気性基材
(12)と、該基材(12)に積層される非通気性フィ
ルム(16)とからなり、該フィルム(16)は該合成
樹脂含浸通気性基材(12)の成形温度よりも高い軟化
点を有する熱可塑性フィルムAと該合成樹脂含浸通気性
基材(12)の成形温度よりも低い軟化点を有する熱可
塑性フィルムBとの積層フィルムであり、該非通気性フ
ィルム(16)は該熱可塑性フィルムBを介して該基材
(12)に熱接着されているか、合成樹脂含浸通気性基
材(12)と、該基材(12)に積層される非通気性フ
ィルム(26)とからなり、該フィルム(26)は該合
成樹脂含浸通気性基材(12)の成形温度よりも高い軟
化点を有する熱可塑性フィルムAの両面に該合成樹脂含
浸通気性基材(12)の成形温度よりも低い軟化点を有
する熱可塑性フィルムBを積層した積層フィルムであ
り、該非通気性フィルム(16)は該熱可塑性フィルム
Bを介して該基材(12)に熱接着されている構造材
(11)を提供するものである。
【0006】
【作用】本考案の構造材(11)において、合成樹脂含
浸通気性基材(12)に積層されている非通気性フィル
ム(16)は、該合成樹脂含浸通気性基材(12)の成
形温度よりも高い軟化点を有する熱可塑性フィルムA
と、該合成樹脂含浸通気性基材(12)の成形温度より
も低い軟化点を有する熱可塑性フィルムBとの積層フィ
ルムである場合には、該フィルムBを内側に配し、該基
材(12)を成形する時に該フィルム(16)を積層す
ると、成形の際の加熱によって該非通気性フィルム(1
6)のフィルムBが該基材(12)に軟化接着するが、
該フィルムAは軟化せずしたがって成形時の加熱によっ
ても該フィルムAにはピンホールやクラックが発生せ
ず、また成形型面から円滑に離型する。
【0007】また該非通気性フィルム(26)を該フィ
ルムAの両側に該フィルムBを積層した積層フィルムと
した場合には、該フィルム(26)を該基材(12)と
補強繊維層(13)との間、または基材(12)と表装
材(15)との間、または補強繊維層(13)と表装材
(15)との間に配し、該基材(12)を成形する時に
該フィルム(26)を積層すると、該フィルムBが基材
(12)と補強繊維層(13)、または基材(12)と
表装材(15)、または補強繊維層(13)と表装材
(15)の双方に軟化接着する。この場合でも非通気性
フィルム(26)のフィルムAには成形時の加熱によっ
てもクラックやピンホールが発生しない。
【0008】また該フィルムAは軟化点が高く構造材の
剛性を向上させる。そして該非通気性フィルム(1
6),(26)において、上記したように該フィルムA
は成形時の加熱によってもクラックやピンホールが生じ
ないから、該非通気性フィルム(16),(26)は構
造材(11)の通気性を完全に遮断し、また補強繊維層
(13)に含浸される合成樹脂の滲出も完全に阻止す
る。
【0009】
【実施例】本考案を図1および図2に示す一実施例によ
って説明すれば、自動車の天井材(11)は基材(1
4)と表装材(15)とからなり、該基材(14)は合
成樹脂含浸軟質ポリウレタン発泡体シート(12)と、
ガラス繊維層(13A)とポリエステル繊維層(13
B)と、非通気性フィルム(16)とからなる。
【0010】該ポリウレタン発泡体シート(12)には
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノー
ル樹脂、アクリル樹脂等の合成樹脂、または該合成樹脂
を形成するモノマー、プレポリマー、オリゴマー、初期
縮合物等の合成樹脂前駆体が含浸されており、ウレタン
樹脂の前駆体である多価イソシアナートを含浸した場合
には成形温度は130〜140℃である。
【0011】該非通気性フィルム(16)は図2に示す
ように該ポリウレタン発泡体シート(12)の成形温度
(130〜140℃)よりも高い軟化点を有する熱可塑
性フィルムAと、該ポリウレタン発泡体シート(12)
の成形温度(130〜140℃)よりも低い軟化点を有
する熱可塑性フィルムBとを接着剤や熱融着によって積
層した積層フィルムであり、フィルムAとしては例えば
ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル等の熱可塑
性合成樹脂を材料とし、フィルムBとしては例えばポリ
エチレン、可塑化ポリ塩化ビニル等の熱可塑性合成樹脂
を材料とする。
【0012】上記天井材(11)においては補強繊維層
であるガラス繊維層(13A)とポリエステル繊維層
(13B)とには夫々メラミン樹脂、フェノール樹脂等
の合成樹脂が含浸されてもよい。
【0013】上記天井材(11)を製造するには表装材
(15),ガラス繊維層(13A),ポリエステル繊維
層(13B),更にフィルムBを内側にして非通気性フ
ィルム(16)を重合し、130〜150℃でプレス成
形する。このようにして該フィルム(16)はフィルム
Bを介して基材(14)に成形と同時に接着する。そし
てフィルムAは高軟化点を有するから、上記成形時の加
熱ではクラックやピンホールが発生せず、そして成形型
面から容易に離型し、かつ基材(14)の剛性を高め、
フィルム(16)は天井材(11)の通気性を遮断す
る。
【0014】図3に示す非通気性フィルム(26)は該
フィルムAの両側に該フィルムBを積層したものであ
る。このような非通気性フィルム(26)はポリウレタ
ン発泡体シート(12)とガラス繊維層(13A)との
間、またはポリエステル繊維層(13B)と表装材(1
5)との間に挿入され、成形と同時に両面のフィルムB
がポリウレタン発泡体シート(12)とガラス繊維層
(13A)の双方、あるいはポリエステル繊維層(13
B)と表装材(15)の双方に軟化接着する。そしてフ
ィルムAには成形時の加熱によるもクラックやピンホー
ルが発生しない。更に該非通気性フィルム(26)をポ
リエステル繊維層(13B)と表装材(15)との間に
挿入した場合は、ガラス繊維層(13A)およびポリエ
ステル繊維層(13B)に含浸されている合成樹脂が表
装材(15)側へ滲出することが阻止される。
【0015】
【考案の効果】したがって、本考案においては非通気性
かつ軽量で剛性の高い構造材が得られる。
【図面の簡単な説明】
図1および図2は本考案の一実施例を示すものである。
【図1】天井材の部分側断面図
【図2】非通気性フィルムの部分側断面図
【図3】非通気性フィルムの他の実施例の部分側断面図
【図4】従来例の部分側断面図
【符号の説明】
11構造材(天井材) 12合成樹脂含浸通気性基材 14基材 15表装材 16,26非通気性フィルム

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂含浸通気性基材と、該基材に積層
    される非通気性フィルムとからなり、該フィルムは該合
    成樹脂含浸通気性基材の成形温度よりも高い軟化点を有
    する熱可塑性フィルムAと該合成樹脂含浸通気性基材の
    成形温度よりも低い軟化点を有する熱可塑性フィルムB
    との積層フィルムであり、該非通気性フィルムは該熱可
    塑性フィルムBを介して該基材に熱接着されていること
    を特徴とする構造材
  2. 【請求項2】合成樹脂含浸通気性基材と、該基材に積層
    される非通気性フィルムとからなり、該フィルムは該合
    成樹脂含浸通気性基材の成形温度よりも高い軟化点を有
    する熱可塑性フィルムAの両面に該合成樹脂含浸通気性
    基材の成形温度よりも低い軟化点を有する熱可塑性フィ
    ルムBを積層した積層フィルムであり、該非通気性フィ
    ルムは該熱可塑性フィルムBを介して該基材に熱接着さ
    れていることを特徴とする構造材
JP1992016582U 1992-02-19 1992-02-19 構造材 Expired - Lifetime JP2531822Y2 (ja)

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JPH0684055B2 (ja) * 1988-08-05 1994-10-26 積水化学工業株式会社 自動車用内装材及びその製造方法

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