JPH0450806Y2 - - Google Patents
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- JPH0450806Y2 JPH0450806Y2 JP12088786U JP12088786U JPH0450806Y2 JP H0450806 Y2 JPH0450806 Y2 JP H0450806Y2 JP 12088786 U JP12088786 U JP 12088786U JP 12088786 U JP12088786 U JP 12088786U JP H0450806 Y2 JPH0450806 Y2 JP H0450806Y2
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Landscapes
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、靴の少なくとも裏布側爪先部に補強
布を積層形成した胛被に関する。
布を積層形成した胛被に関する。
従来、カジユアルシユーズやジヨツギングシユ
ーズなどの胛被には、第3図に示すように、表布
01と裏布02との間に合成樹脂製発泡シート、
例えばポリウレタンフオーム03を貼着して全体
に膨らみを有する胛被素材04を形成し、かつこ
の胛被素材04の地面との接触などにより破れ易
い爪先部の内面に補強布05を積層した胛被Bが
ある。この補強布05は、通常、胛被素材04に
高融点熱可塑性樹脂シート06を介し、この樹脂
シート06が不完全溶融する温度で加熱、加圧し
て融着積層されるが、このとき、高融点熱可塑性
樹脂シート06は、不完全溶融状態であるために
裏布02内へ完全には浸透せず、従つてポリウレ
タンフオーム03は、加圧状態から解放されると
同時に最初の厚み近くまで膨脹復元していた。
ーズなどの胛被には、第3図に示すように、表布
01と裏布02との間に合成樹脂製発泡シート、
例えばポリウレタンフオーム03を貼着して全体
に膨らみを有する胛被素材04を形成し、かつこ
の胛被素材04の地面との接触などにより破れ易
い爪先部の内面に補強布05を積層した胛被Bが
ある。この補強布05は、通常、胛被素材04に
高融点熱可塑性樹脂シート06を介し、この樹脂
シート06が不完全溶融する温度で加熱、加圧し
て融着積層されるが、このとき、高融点熱可塑性
樹脂シート06は、不完全溶融状態であるために
裏布02内へ完全には浸透せず、従つてポリウレ
タンフオーム03は、加圧状態から解放されると
同時に最初の厚み近くまで膨脹復元していた。
このため、靴成形を行うために、この胛被Bの
底部に中底を縫着し、これをラストに吊り込んだ
際に、肉厚状態に膨脹復元したポリウレタンフオ
ーム03により、曲率の大きい爪先部内外面に胛
被Bの褶曲による筋状のしわが形成され、このた
め製造された靴の外観を損ねるとともに、履用時
には足先にこのしわが当接して履き心地が悪くな
る恐れがあつた。
底部に中底を縫着し、これをラストに吊り込んだ
際に、肉厚状態に膨脹復元したポリウレタンフオ
ーム03により、曲率の大きい爪先部内外面に胛
被Bの褶曲による筋状のしわが形成され、このた
め製造された靴の外観を損ねるとともに、履用時
には足先にこのしわが当接して履き心地が悪くな
る恐れがあつた。
なお、第3図において、符号07は、表布01
とポリウレタンフオーム03とを貼着する接着剤
である。
とポリウレタンフオーム03とを貼着する接着剤
である。
そこで、この欠点を解消する従来技術として、
特公昭61−28325号公報に記載されたような胛被
の製造方法(以下「先行技術」ということがあ
る)が提案されている。
特公昭61−28325号公報に記載されたような胛被
の製造方法(以下「先行技術」ということがあ
る)が提案されている。
この従来の胛被の製造方法は、胛被素材に補強
布を融着させる高融点熱可塑性樹脂シートに代え
て誘電損失の大きいプラスチツクを使用し、この
補強布の積層部である爪先部に加圧状態で高周波
電流を流して前記プラスチツクを完全溶融し、こ
の完全溶融したプラスチツクを裏布を通してポリ
ウレタンフオームに含浸させて冷却することによ
り、該ポリウレタンフオームの圧縮状態を保持し
たまま、補強布を胛被素材に融着する方法であ
る。
布を融着させる高融点熱可塑性樹脂シートに代え
て誘電損失の大きいプラスチツクを使用し、この
補強布の積層部である爪先部に加圧状態で高周波
電流を流して前記プラスチツクを完全溶融し、こ
の完全溶融したプラスチツクを裏布を通してポリ
ウレタンフオームに含浸させて冷却することによ
り、該ポリウレタンフオームの圧縮状態を保持し
たまま、補強布を胛被素材に融着する方法であ
る。
しかしながら、このような従来の先行技術によ
り製造された胛被は、前記のようにプラスチツク
が完全溶融されるために、このプラスチツクが補
強布にも浸透し、これが胛被内面に染み出して冷
却後にプラスチツクの染出痕となり、製造された
靴の履き心地を悪化させる恐れがあつた。
り製造された胛被は、前記のようにプラスチツク
が完全溶融されるために、このプラスチツクが補
強布にも浸透し、これが胛被内面に染み出して冷
却後にプラスチツクの染出痕となり、製造された
靴の履き心地を悪化させる恐れがあつた。
また、このプラスチツクに高周波電流を流して
溶融するための高周波電流発生装置は高価であ
り、胛被製造のコストが上昇せざるを得なかつ
た。
溶融するための高周波電流発生装置は高価であ
り、胛被製造のコストが上昇せざるを得なかつ
た。
本考案は、このような従来の技術的課題を背景
になされたもので、補強布を浸透して胛被内面に
融着物が染み出すことなく、合成樹脂製発泡シー
トの圧縮状態を保持したまま補強布を胛被素材に
融着でき、胛被製造装置の設備費をも安価にする
ことが可能な胛被を提供することを目的とする。
になされたもので、補強布を浸透して胛被内面に
融着物が染み出すことなく、合成樹脂製発泡シー
トの圧縮状態を保持したまま補強布を胛被素材に
融着でき、胛被製造装置の設備費をも安価にする
ことが可能な胛被を提供することを目的とする。
すなわち、本考案は、表布と裏布との間に合成
樹脂製発泡シートを挟着して胛被素材を形成し、
該胛被素材の少なくとも裏布側爪先部に、順次、
低融点熱可塑性樹脂シートと、高融点熱可塑性樹
脂シートと、補強布とを積層し、これらの積層部
を低融点熱可塑性樹脂シートが完全溶融し、かつ
高融点熱可塑性樹脂シートが不完全溶融する温度
で加熱しつつ、かつ積層方向より加圧してなるこ
とを特徴とする胛被を提供するものである。
樹脂製発泡シートを挟着して胛被素材を形成し、
該胛被素材の少なくとも裏布側爪先部に、順次、
低融点熱可塑性樹脂シートと、高融点熱可塑性樹
脂シートと、補強布とを積層し、これらの積層部
を低融点熱可塑性樹脂シートが完全溶融し、かつ
高融点熱可塑性樹脂シートが不完全溶融する温度
で加熱しつつ、かつ積層方向より加圧してなるこ
とを特徴とする胛被を提供するものである。
本考案の胛被は、胛被素材の少なくとも裏面側
爪先部に、低融点熱可塑性樹脂シートと、高融点
熱可塑性樹脂シートと、補強部とを順次積層し、
この積層部を低融点熱可塑性樹脂シートが完全溶
融し、かつ高融点熱可塑性樹脂シートが不完全溶
融する適宜温度で加熱しながら、この積層方向か
ら所定圧で加圧することにより、完全溶融した低
融点熱可塑性樹脂シートは、合成樹脂製発泡シー
トの全域まで含浸し、一方、高融点熱可塑性樹脂
シートは、補強布を通らずにこの補強布と胛被素
材とが融着され、よつて補強布を浸透して胛被内
面に融着物が染み出すことなく、合成樹脂製発泡
シートの圧縮状態を保持したまま補強布を胛被素
材に融着でき、胛被製造装置の設備費をも安価に
することが可能となる。
爪先部に、低融点熱可塑性樹脂シートと、高融点
熱可塑性樹脂シートと、補強部とを順次積層し、
この積層部を低融点熱可塑性樹脂シートが完全溶
融し、かつ高融点熱可塑性樹脂シートが不完全溶
融する適宜温度で加熱しながら、この積層方向か
ら所定圧で加圧することにより、完全溶融した低
融点熱可塑性樹脂シートは、合成樹脂製発泡シー
トの全域まで含浸し、一方、高融点熱可塑性樹脂
シートは、補強布を通らずにこの補強布と胛被素
材とが融着され、よつて補強布を浸透して胛被内
面に融着物が染み出すことなく、合成樹脂製発泡
シートの圧縮状態を保持したまま補強布を胛被素
材に融着でき、胛被製造装置の設備費をも安価に
することが可能となる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。
明する。
第1図は本考案の実施例の胛被の熱融着成形状
態を示す模式拡大断面図、第2図は本実施例の胛
被を割型ラストに吊り込んだ状態を示す状態図で
ある。
態を示す模式拡大断面図、第2図は本実施例の胛
被を割型ラストに吊り込んだ状態を示す状態図で
ある。
本実施例の胛被Aは、第1図に示すように、順
次積層される胛被素材10、低融着熱可塑性樹脂
シート20、高融点熱可塑性樹脂シート30と、
補強布40とを備えている。
次積層される胛被素材10、低融着熱可塑性樹脂
シート20、高融点熱可塑性樹脂シート30と、
補強布40とを備えている。
前記胛被素材10は、いわゆる胛被本体であ
り、表布11とナイロントリコツトハーフ(裏
布)12との間に合成樹脂製発泡シートであるポ
リウレタンフオーム13が、接着剤であるゴム糊
14により表布11と接着状態で挟着されたもの
である。なお、表布11の素材としては、ポリエ
チレンテレフタレート繊維製平織を使用している
が、そのほか綿糸、レーヨン糸、ナイロン糸、ビ
ニロン糸などの繊維製平織などであつてもよい。
り、表布11とナイロントリコツトハーフ(裏
布)12との間に合成樹脂製発泡シートであるポ
リウレタンフオーム13が、接着剤であるゴム糊
14により表布11と接着状態で挟着されたもの
である。なお、表布11の素材としては、ポリエ
チレンテレフタレート繊維製平織を使用している
が、そのほか綿糸、レーヨン糸、ナイロン糸、ビ
ニロン糸などの繊維製平織などであつてもよい。
また、ポリウレタンフオーム13は、靴の履用
者の足全体を柔らかく包み、良好な履き心地を与
えるためのシートで、約1〜5mm、好ましくは2
〜3mmの厚さを有するシートである。
者の足全体を柔らかく包み、良好な履き心地を与
えるためのシートで、約1〜5mm、好ましくは2
〜3mmの厚さを有するシートである。
なお、このポリウレタンフオーム13に代え
て、例えばポリエチレンフオーム、ポリプロピレ
ンフオーム、エチレン・酢酸ビニル共重合体
(EVA)フオームなどの他の合成樹脂製発泡シー
トを使用してもよい。
て、例えばポリエチレンフオーム、ポリプロピレ
ンフオーム、エチレン・酢酸ビニル共重合体
(EVA)フオームなどの他の合成樹脂製発泡シー
トを使用してもよい。
さらに、ナイロントリコツトハーフ12は、胛
被素材10の裏布となる布部材であり、浸透性や
通気性を良好とするために荒織りとされている。
被素材10の裏布となる布部材であり、浸透性や
通気性を良好とするために荒織りとされている。
なお、裏布は、このナイロントリコツトハーフ
に限定されるものではなく、例えばパイル、メリ
ヤス編布、平織、綾織布などであつてもよい。
に限定されるものではなく、例えばパイル、メリ
ヤス編布、平織、綾織布などであつてもよい。
次に、前記補強布40は、第2図に示すよう
に、胛被素材10の爪先部10aのナイロントリ
コツトハーフ(裏布)12側に積層される胛被A
の破損を内側から防止する補強用の布部材で、素
材として綿布を使用しているが、例えばビニロン
繊維、レーヨン繊維、ポリエステル繊維、ナイロ
ン繊維などであつてもよい。
に、胛被素材10の爪先部10aのナイロントリ
コツトハーフ(裏布)12側に積層される胛被A
の破損を内側から防止する補強用の布部材で、素
材として綿布を使用しているが、例えばビニロン
繊維、レーヨン繊維、ポリエステル繊維、ナイロ
ン繊維などであつてもよい。
この補強布40は、積層するナイロントリコツ
トハーフ12側の低融点熱可塑性樹脂シート20
と補強布40側の高融点熱可塑性樹脂シート30
との溶融により胛被素材10に加熱、加圧されて
融着されている。
トハーフ12側の低融点熱可塑性樹脂シート20
と補強布40側の高融点熱可塑性樹脂シート30
との溶融により胛被素材10に加熱、加圧されて
融着されている。
この低融点熱可塑性樹脂シート20は、厚さが
約175μmで、かつ融点が60〜65℃のエチレン・酢
酸ビニル共重合体(EVA)製であり、補強布4
0を加熱、加圧して胛被素材10に融着する際に
完全溶融状態となるものである。
約175μmで、かつ融点が60〜65℃のエチレン・酢
酸ビニル共重合体(EVA)製であり、補強布4
0を加熱、加圧して胛被素材10に融着する際に
完全溶融状態となるものである。
なお、この低融点熱可塑製樹脂シート20は、
厚さが50〜200μmの範囲であればよく、またこの
素材の融点も50〜100℃の範囲の、例えばポリエ
チレン、ナイロン樹脂、またはこれらを混合した
樹脂などの他の低融点熱可塑性樹脂シートを採用
することも可能である。
厚さが50〜200μmの範囲であればよく、またこの
素材の融点も50〜100℃の範囲の、例えばポリエ
チレン、ナイロン樹脂、またはこれらを混合した
樹脂などの他の低融点熱可塑性樹脂シートを採用
することも可能である。
前記高融点熱可塑性樹脂シート30は、厚さが
約175μmで、かつ融点が80〜90℃のエチレン・酢
酸ビニル共重合体(EVA)製であり、補強布4
0の融着時に半固形状の不完全溶融状態となるも
のである。
約175μmで、かつ融点が80〜90℃のエチレン・酢
酸ビニル共重合体(EVA)製であり、補強布4
0の融着時に半固形状の不完全溶融状態となるも
のである。
なお、この高融点熱可塑性樹脂シート30は、
厚さが50〜200μmの範囲であればよく、またこの
素材の融点も70〜120℃の範囲の、例えばポリエ
チレン、ナイロン樹脂、またはこれらを混合した
樹脂などの他の高融点熱可塑性樹脂シートを採用
することも可能である。
厚さが50〜200μmの範囲であればよく、またこの
素材の融点も70〜120℃の範囲の、例えばポリエ
チレン、ナイロン樹脂、またはこれらを混合した
樹脂などの他の高融点熱可塑性樹脂シートを採用
することも可能である。
かくて、本考案の胛被によれば、第1〜2図に
具示したように、積層形成された胛被素材10の
爪先部10aの内面、すなわちナイロントリコツ
トハーフ12側に、低融点熱可塑性樹脂シート2
0と高融点熱可塑性樹脂シート30と、補強布4
0とを順次積層し、これらを積層方向より図示し
ない加熱、加圧装置で温度150〜200℃、好ましく
は170〜180℃、圧力0.5〜5Kg/cm2・G、好まし
くは2〜3Kg/cm2・Gで加熱、加圧することによ
つて得られる。この際、加熱温度は、低融点熱可
塑性樹脂シートが完全に溶融する一方、高融点熱
可塑性樹脂シートは不完全溶融する程度の温度に
適宜選定される。
具示したように、積層形成された胛被素材10の
爪先部10aの内面、すなわちナイロントリコツ
トハーフ12側に、低融点熱可塑性樹脂シート2
0と高融点熱可塑性樹脂シート30と、補強布4
0とを順次積層し、これらを積層方向より図示し
ない加熱、加圧装置で温度150〜200℃、好ましく
は170〜180℃、圧力0.5〜5Kg/cm2・G、好まし
くは2〜3Kg/cm2・Gで加熱、加圧することによ
つて得られる。この際、加熱温度は、低融点熱可
塑性樹脂シートが完全に溶融する一方、高融点熱
可塑性樹脂シートは不完全溶融する程度の温度に
適宜選定される。
これにより、低融点熱可塑性樹脂シート20
は、完全溶融状態となり、この完全溶融された低
融点熱可塑性樹脂シート20は、ナイロントリコ
ツトハーフ12を浸透して、加圧により圧縮状態
となつたポリウレタンフオーム13の全域に含浸
され、一方、高融点熱可塑性樹脂シート30は、
半固形状の不完全溶融状態となり、この高融点熱
可塑性樹脂シート30は、不完全溶融状態である
ために、加圧されているにもかかわらず、補強布
40を浸透して胛被A内面へ染み出すこともな
く、補強布40内側に保持され、そののち、これ
らを冷却、除圧すると、ポリウレタンフオーム1
3の圧縮状態を保持したまま、胛被A内面に高融
点熱可塑性樹脂シート30が染み出さずに、補強
布40を胛被素材10に融着できる。
は、完全溶融状態となり、この完全溶融された低
融点熱可塑性樹脂シート20は、ナイロントリコ
ツトハーフ12を浸透して、加圧により圧縮状態
となつたポリウレタンフオーム13の全域に含浸
され、一方、高融点熱可塑性樹脂シート30は、
半固形状の不完全溶融状態となり、この高融点熱
可塑性樹脂シート30は、不完全溶融状態である
ために、加圧されているにもかかわらず、補強布
40を浸透して胛被A内面へ染み出すこともな
く、補強布40内側に保持され、そののち、これ
らを冷却、除圧すると、ポリウレタンフオーム1
3の圧縮状態を保持したまま、胛被A内面に高融
点熱可塑性樹脂シート30が染み出さずに、補強
布40を胛被素材10に融着できる。
このようにして、爪先部10aに補強布40を
融着して形成された胛被Aは、第2図に示すよう
に、底部に中底50が縫着されて割型ラスト60
に吊り込まれるが、爪先部10aのポリウレタン
フオーム13は、圧縮状態を保持されたままで低
融点熱可塑性樹脂シート20により含浸融着され
ているため、曲率が大きいこの爪先部10aの内
外面に胛被Aの褶曲による筋状のしわが形成され
ず、製造された靴の外観が良好になるとともに、
履用時に足先にこのしわが当接することもなく、
履き心地も良好となる。
融着して形成された胛被Aは、第2図に示すよう
に、底部に中底50が縫着されて割型ラスト60
に吊り込まれるが、爪先部10aのポリウレタン
フオーム13は、圧縮状態を保持されたままで低
融点熱可塑性樹脂シート20により含浸融着され
ているため、曲率が大きいこの爪先部10aの内
外面に胛被Aの褶曲による筋状のしわが形成され
ず、製造された靴の外観が良好になるとともに、
履用時に足先にこのしわが当接することもなく、
履き心地も良好となる。
なお、本考案において、低融点熱可塑性樹脂シ
ート20と高融点熱可塑性樹脂シート30とを積
層する補強布40の胛被素材10に対する融着位
置は、前記爪先部10aに限定しなくてもよい。
ート20と高融点熱可塑性樹脂シート30とを積
層する補強布40の胛被素材10に対する融着位
置は、前記爪先部10aに限定しなくてもよい。
また、本考案において、低融点熱可塑性樹脂シ
ート20を低融点熱可塑性樹脂の接着剤に、ある
いは高融点熱可塑性樹脂シートを高融点熱可塑性
樹脂の接着剤に代えて構成することも可能であ
る。
ート20を低融点熱可塑性樹脂の接着剤に、ある
いは高融点熱可塑性樹脂シートを高融点熱可塑性
樹脂の接着剤に代えて構成することも可能であ
る。
本考案によれば、補強布を浸透して胛被内面に
融着物が染み出すことなく、合成樹脂製発泡シー
トの圧縮状態を保持したまま補強布を胛被素材に
融着でき、胛被製造装置の設備費をも安価にする
ことが可能である。
融着物が染み出すことなく、合成樹脂製発泡シー
トの圧縮状態を保持したまま補強布を胛被素材に
融着でき、胛被製造装置の設備費をも安価にする
ことが可能である。
第1図は本考案の実施例の胛被の熱融着成形状
態を示す模式拡大断面図、第2図は本実施例の胛
被を割型ラストに吊り込んだ状態を示す状態図、
第3図は従来の胛被の熱融着成形を示す模式拡大
断面図である。 A……胛被、10……胛被素材、10a……爪
先部、11……表布、12……ナイロントリコツ
トハーフ(裏布)、13……ポリウレタンフオー
ム(合成樹脂製発泡シート)、20……低融点熱
可塑性樹脂シート、30……高融点熱可塑性樹脂
シート、40……補強布。
態を示す模式拡大断面図、第2図は本実施例の胛
被を割型ラストに吊り込んだ状態を示す状態図、
第3図は従来の胛被の熱融着成形を示す模式拡大
断面図である。 A……胛被、10……胛被素材、10a……爪
先部、11……表布、12……ナイロントリコツ
トハーフ(裏布)、13……ポリウレタンフオー
ム(合成樹脂製発泡シート)、20……低融点熱
可塑性樹脂シート、30……高融点熱可塑性樹脂
シート、40……補強布。
Claims (1)
- 表布と裏布との間に合成樹脂製発泡シートを挟
着して胛被素材を形成し、該胛被素材の少なくと
も裏布側爪先部に、順次、低融点熱可塑性樹脂シ
ートと、高融点熱可塑性樹脂シートと、補強布と
を積層し、これらの積層部を低融点熱可塑性樹脂
シートが完全溶融し、かつ高融点熱可塑性樹脂シ
ートが不完全溶融する温度で加熱しつつ、かつ積
層方向より加圧してなることを特徴とする胛被。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12088786U JPH0450806Y2 (ja) | 1986-08-08 | 1986-08-08 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12088786U JPH0450806Y2 (ja) | 1986-08-08 | 1986-08-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6327110U JPS6327110U (ja) | 1988-02-23 |
JPH0450806Y2 true JPH0450806Y2 (ja) | 1992-12-01 |
Family
ID=31009629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12088786U Expired JPH0450806Y2 (ja) | 1986-08-08 | 1986-08-08 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0450806Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05209647A (ja) * | 1992-01-31 | 1993-08-20 | Fuji Kiko Co Ltd | ダンパープーリー |
JP2531822Y2 (ja) * | 1992-02-19 | 1997-04-09 | 池田物産株式会社 | 構造材 |
KR970032534A (ko) * | 1995-12-16 | 1997-07-22 | 원인호 | 발의 부담을 덜어주는 신발 및 이의 제법 |
KR100505483B1 (ko) * | 2002-02-09 | 2005-08-04 | 주민종 | 신발 갑피용 원단 |
-
1986
- 1986-08-08 JP JP12088786U patent/JPH0450806Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6327110U (ja) | 1988-02-23 |
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