JP2999948B2 - 内装基材およびその製造方法 - Google Patents

内装基材およびその製造方法

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JP2999948B2
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和雄 棚部
良久 林
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池田物産株式会社
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  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば自動車の成形天井
等の内装材の基材に使用される内装基材に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車の天井材等の内装材に通気
性があると、該天井材を車内の空気が流通し、該空気に
含まれているちりやたばこの煙によって該内装材の表面
が汚染される。そこで従来ではレジンフェルトや合成樹
脂含浸ポリウレタン発泡体等の通気性のある基材を内装
材に使用する場合には、非通気性のフィルムを貼着する
構成が提供されている(例えば特開平7−40484
号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記内装基材は例えば
成形時に熱風を送通して該基材に含まれているバインダ
ー樹脂を軟化または硬化させると共に所定形状に成形す
る方法によって製造されるが、該基材に非通気性フィル
ムが貼着されていると熱風が基材を通過出来なくなり、
加熱を均一に行うことが不可能となって成形に支障をき
たすと云う問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、通気性基材(2) と、熱可
塑性繊維層(3) を加熱溶融させることによって形成され
た非通気層(16)との重合物とからなる内装基材(17)を提
供するものであり、該内装基材(17)は通気性基材(2) の
片面または両面に熱可塑性繊維層(3) を重ね、該基材
(2) に熱風を送通して該基材(2) を加熱すると共に該熱
可塑性繊維層(3) を溶融して非通気層(16)を形成すると
共に所定形状に成形することによって製造される。
【0005】本発明で使用される通気性基材とは、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレ
ン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸
ビニル、フッ素樹脂、熱可塑性アクリル樹脂、熱可塑性
ポリエステル、熱可塑性ポリアミド、熱可塑性ウレタン
樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂、ウレタン樹
脂、メラミン樹脂、熱硬化型アクリル樹脂、尿素樹脂、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化型ポリエステル
等の熱硬化性樹脂、あるいは上記熱硬化性樹脂を生成す
るウレタン樹脂プレポリマー、エポキシ樹脂プレポリマ
ー、メラミン樹脂プレポリマー、尿素樹脂プレポリマ
ー、フェノール樹脂プレポリマー、ジアリルフタレート
プレポリマー、アクリルオリゴマー、多価イソシアナー
ト、メタクリルエステルモノマー、ジアリルフタレート
モノマー等のプレポリマー、オリゴマー、モノマー等の
合成樹脂あるいは合成樹脂前駆体の単独または二種以上
の混合物を含浸したポリウレタン発泡体、連続気泡構造
を有し通気性のある半硬質ポリウレタン発泡体、ポリス
チレン発泡体、ポリプロピレン発泡体等の通気性熱可塑
性プラスチック発泡体、上記合成樹脂や合成樹脂前駆体
の単独または二種以上の混合物をバインダーとして繊維
を結着した繊維シート等であり、該繊維としてはポリエ
ステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、
ポリアミド繊維、アクリル繊維、ウレタン繊維、ポリ塩
化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、アセテート繊
維、ビニロン、レーヨン、キュプラ、パルプ、木綿、羊
毛、ヤシ繊維、竹繊維、麻繊維等の合成繊維または天然
繊維、ガラス繊維、岩綿、セラミック繊維、カーボン繊
維等の無機繊維、カーペット、不織布、フェルト、繊維
編織物、紙等の廃材を破砕解繊した再生繊維等の単独ま
たは二種以上の繊維の単独または二種以上の混合物が使
用される。
【0006】本発明で使用される熱可塑性繊維層とは、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリロニ
トリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、熱可塑
性ポリアミド、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリウ
レタン等の熱可塑性樹脂の繊維の単独または二種以上の
混合物の不織布や編織物であり、該熱可塑性繊維の融点
は上記基材の成形温度以下であることが望ましい。該熱
可塑性繊維層の目付は通常50〜200g/m2 とされ
る。
【0007】本発明の内装基材あっては、該熱可塑性繊
維層は基材の両面あるいは片面、あるいは中間にサンド
イッチされてもよい。成形に際しては該内装基材には熱
風を通過して、該基材自体が熱可塑性であるか、あるい
は該基材に熱可塑性樹脂がバインダーとして含まれる場
合には該熱可塑性樹脂を軟化せしめ、また熱硬化性樹脂
がバインダーとして含まれる場合には該熱硬化性樹脂を
硬化せしめると共にプレス成形、真空成形等によって所
定形状に成形される。この際、該熱可塑性繊維層は該熱
風によって加熱されて溶融し、成形圧によって繊維相互
が溶着流動して非通気層となる。該基材の成形温度即ち
バインダーが熱可塑性の場合には軟化温度、熱硬化性樹
脂の場合には硬化温度よりも該熱可塑性繊維層の溶融温
度を低く設定することにより、該熱可塑性繊維層の溶融
流動を円滑化する。また成形は加熱して冷間成形あるい
は加熱しつゝ成形を行なう熱間成形が適用される。成形
に際しては表皮材を重ねて成形と同時に基材に圧着して
もよい。この際接着には接着剤あるいはホットメルト接
着剤を使用するが、該熱可塑性繊維層は溶融しているか
ら直接あるいは基材を通して該表皮材を接着することも
可能である。
【0008】
【作用】成形に際して通気性基材(2) と熱可塑性繊維層
(3) との重合物(1) に熱風を送通して加熱すると、該基
材(2) 自体あるいは該基材(2) に含まれるバインダーが
熱可塑性の場合には軟化し、熱硬化性樹脂の場合には硬
化する。同時に該熱可塑性繊維層(3) が溶融し、成形圧
によって繊維相互が溶着流動して非通気層(16)を成形す
るが、非通気層(16)が形成されるまでは通気性を有する
から、該基材(2)を熱風が通過することが出来、該基材
(2) は充分均一に加熱される。
【0009】
【実施例】図1〜図4には本発明の第1実施例を示す。
図1に示す重合物(1) はカボック綿にフェノール樹脂を
バインダーとして30重量%混合した基材(2,2) と該基
材(2,2) 間に挟まれている熱可塑性繊維層であるポリエ
チレン繊維不織布(3) とからなる。該重合物(1) は図2
に示すプレス成形型(4) にポリエステル不織布からなる
表皮材(12)と共にセットされ、該成形型(4) によって成
形されるが、該成形型(4)の上型(5) の型面(7) には熱
風吹出口(8) が設けられ、下型(6) の型面(9) には熱風
吸引口(10)が設けられ、送通口(11)から200℃の熱風
を上型(5) 内に導入して吹出口(8) から吹出させ、該熱
風は該重合物(1) を通過して基材(2,2) およびポリエチ
レン繊維不織布(3) を加熱して排出口(13)から排出さ
れ、循環路(14)によって再び送通口(11)に戻されるが、
この間ヒーター(15)によって加熱される。上記ホットプ
レス条件は圧力2.5Kg/cm2 、プレス時間1分間であ
る。上記ホットプレスによって図3に示すように基材
(2,2) 中のフェノール樹脂は硬化しかつ該ポリエチレン
繊維不織布(3) は溶融し、成形圧によって繊維相互は溶
着かつ流動して非通気層(16)となった内装基材(17)が形
成され、更に該表皮材(12)は該ポリエチレン繊維不織布
(3) の溶融物が成形圧によって該表皮材(12)側の基材
(2) を滲透することによって接着される。このようにし
て図4に示すような自動車の成形天井材(18)が製造され
るが、該成形天井材(18)には非通気層(16)が存在してい
るから、空気の流通は阻止される。しかし該非通気層(1
6)が形成されるまでは該重合物(1) は通気性を有するか
ら熱風が通過して基材(2) 内のフェノール樹脂の硬化は
成形中に均一にかつ完全に行われる。
【0010】図5〜図7には本発明の第2実施例を示
す。図5に示す重合物(21)は半硬質ポリウレタン発泡体
基材(22)と、該基材(22)に裏打ちされているメラミン樹
脂含浸ガラスペーパー(24)と、該基材(22)表面に貼着さ
れている熱可塑性繊維層であるポリプロピレン繊維布(2
3)とからなり、該重合物(21)にはポリプロピレン繊維布
(23)側から180℃の熱風が送通され、該ポリプロピレ
ン繊維布(23)は溶融され、該半硬質ポリウレタン発泡体
基材(22)は軟化され、該ガラスペーパー(24)中のメラミ
ン樹脂は硬化を開始する。この状態で該重合物(21)を図
6に示すようにポリプロピレン不織布からなる表皮材(2
5)と共に冷間プレス型(26)の上型(27)と下型(28)との間
にセットして3Kg/cm2 、30秒の冷間プレスを行な
う。上記プレス成形によって図7に示すようにポリプロ
ピレン繊維布(23)の溶融物は流動して非通気層(29)とな
った内装基材(30)が形成されるが、該非通気層(29)がま
だ形成されない成形前の熱風加熱では該重合物(21)は通
気性を有し、該基材(22)は充分加熱軟化され、また該ガ
ラスペーパー(24)内のメラミン樹脂も充分加熱され、し
たがって該基材(22)は深絞り部分が存在していても円滑
に成形が行われ、かつ成形中に該ガラスペーパー(24)内
のメラミン樹脂も完全に硬化する。このようにして第1
実施例と同様な内装材が製造される。
【0011】上記実施例以外、表皮材は基材成形前に貼
合わせられてもよいし、また基材成形後に貼合わせられ
てもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明では、基材は成形前または成形中
において加熱しても非通気層が形成されるまでは通気性
を有するから、熱風が通過することが出来、基材の加熱
が効率良く均一に行われ、その結果、基材の軟化あるい
は基材中のバインダーの軟化や硬化が円滑に行われ、非
通気性の内装材が容易に製造される。
【図面の簡単な説明】
図1〜図4は本発明の第1実施例を示すものである。
【図1】重合物部分断面図
【図2】成形工程説明図
【図3】成形後の内装基材部分断面図
【図4】成形天井材の斜視図図5〜図7は本発明の第2
実施例を示すものである。
【図5】部分断面図
【図6】成形工程説明図
【図7】成形後の内装基材部分断面図
【符号の説明】
1,21 重合物 2,22 基材 3,23 熱可塑性繊維層 16,29 非通気層 17,30 内装基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−155286(JP,A) 特開 昭51−9176(JP,A) 特開 昭58−102754(JP,A) 特開 平2−175149(JP,A) 特開 昭62−99137(JP,A) 実開 昭63−155752(JP,U) 実開 昭60−96025(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通気性基材と、熱可塑性繊維層を加熱溶融
    させることによって形成された非通気層との重合物とか
    らなることを特徴とする内装基材
  2. 【請求項2】通気性基材の片面または両面に熱可塑性繊
    維層を重ね、該基材に熱風を送通して該基材を加熱する
    と共に該熱可塑性繊維層を溶融して非通気層を形成する
    と共に所定形状に成形することを特徴とする内装基材の
    製造方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102616189A (zh) * 2012-04-12 2012-08-01 常熟市汽车饰件有限公司 一种热压成型汽车内饰板及其生产方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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