JP2835295B2 - 繊維板成形物 - Google Patents

繊維板成形物

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JP2835295B2
JP2835295B2 JP7234295A JP7234295A JP2835295B2 JP 2835295 B2 JP2835295 B2 JP 2835295B2 JP 7234295 A JP7234295 A JP 7234295A JP 7234295 A JP7234295 A JP 7234295A JP 2835295 B2 JP2835295 B2 JP 2835295B2
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fiber
fiberboard
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雅博 児玉
良久 林
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば自動車の天井材、
ドアトリム等に使用される繊維板成形物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車の天井材、ドアトリム等の
内装材の材料として、再生繊維をフェノール樹脂で結着
したレジンフェルトのような繊維板が使用されている。
従来上記レジンフェルトの原反から内装材を製造するに
は、該レジンフェルト原反をホットプレスによって所定
の形状に成形する方法がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ホットプレスのよ
うな延伸力が及ぼされる延伸成形によって繊維板を成形
すると、成形量の大きい箇所、いわゆる深絞り箇所では
延伸力が大きく及ぼされ、その結果その箇所の厚さや密
度が他の箇所よりも小さくなったり、あるいは該繊維板
に補強紙やプラスチックシート等の非通気性積層材が積
層されている場合には該非通気性積層材が破れたりす
る。このような厚さや密度が小さくなった箇所は他の箇
所よりも通気性が大きくなったり、非通気性積層材が破
れた箇所は通気性を有するようになり、このような繊維
板の表面に通気性の表皮材を積層して例えば自動車の天
井材等に使用すると、車内の空気が該繊維板の厚さや密
度が小さくなった箇所、あるいは通気性を有するように
なった箇所を選択的に流通し、該空気に含まれているほ
こりやたばこの煙のやに等がその箇所の表皮材を選択的
に汚染し、その箇所の表皮材が部分的に変色すると言う
問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、延伸成形された繊維板
(4) であって、延伸力が大きく及ぼされる箇所(7) では
厚み圧縮率が他の箇所よりも大きく設定されている繊維
板成形物を提供するものである。本発明を以下に詳細に
説明する。
【0005】本発明の対象とする繊維板とは、例えばポ
リエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリ
エチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ビニリデン繊維、
ポリ塩化ビニル繊維、ポリウレタン繊維、ビニロン、レ
ーヨン、キュプラ、アセテート繊維等の合成繊維、木質
繊維、木綿、竹繊維、麻繊維、ヤシ繊維、羊毛、絹等の
天然繊維等、あるいは上記合成繊維や天然繊維の製品か
ら再生した再生繊維、あるいは上記繊維の二種以上の混
合繊維を例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、ポリ酢酸ビニル、フッ素樹脂、熱可塑性アクリル樹
脂、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリアミド、熱可
塑性ウレタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体等の熱可塑性合成樹
脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、熱硬化型アクリル樹
脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化
型ポリエステル等のような熱硬化性合成樹脂、あるいは
上記合成樹脂の二種以上の混合合成樹脂からなるバイン
ダーによって結着したものである。上記バインダーは溶
液状、粉末状、繊維状で上記繊維に混合され、上記バイ
ンダーの繊維に対する混合比率は通常10〜50重量%
程度である。
【0006】上記繊維板はそのまゝ、あるいは通気性表
皮材、補強材、プラスチックシート等の積層材を積層し
て延伸成形される。上記通気性表皮材としては不織布、
繊維編織物、起毛不織布、起毛繊維編織物等があり、上
記補強材としてはガラス繊維、セラミック繊維、炭素繊
維等の無機繊維の不織布または編織物、竹繊維、麻繊
維、ヤシ繊維等の有機剛性繊維の不織布または編織物、
あるいは上記無機繊維と上記有機剛性繊維との混合繊維
の不織布または編織物、合成樹脂を含浸した紙(補強
紙)等があり、上記プラスチックシートとしてはポリエ
チレンシート、ポリプロピレンシート、ポリ塩化ビニル
シート、ポリアミドシート、ポリエステルシート等があ
る。上記積層を繊維板に積層するには、ポリエチレンフ
ィルム、ポリアミドフィルム等のホットメルトフィルム
や通常の接着剤、あるいは繊維板に含まれているバイン
ダーが用いられる。
【0007】上記延伸成形としてはホットプレス、コー
ルドプレス、真空成形等があり、バインダーが熱可塑性
の場合はホットプレスの他、繊維板を加熱してバインダ
ーを軟化させた上でコールドプレスが適用され、また繊
維板に非通気性の積層材が積層されている場合には、ホ
ットプレス、コールドプレスの他真空成形が適用され
る。
【0008】上記繊維板の延伸成形においては延伸力が
大きく及ぼされる深絞り箇所では繊維の絡み合いがほぐ
れて該箇所の厚さや密度が他の箇所よりも小さくなり、
また非通気性シートを積層した場合には該非通気性シー
トが破れるので、該箇所の厚み圧縮率を大きく設定して
他の箇所の密度と同等にするかまたは通気性をなくす
る。該箇所の厚み圧縮率を他の箇所よりも大きくするに
は、該繊維板成形後に該箇所を更にプレスして圧縮する
か、あるいは該繊維板成形時に上型面と下型面との間隔
を該箇所において他の箇所よりも小さくしたプレス成形
型を用いる。
【0009】
【作用】繊維板の延伸成形時に延伸力が大きく及ぼされ
る箇所では繊維板の厚さや密度が小さくなるので、該箇
所の厚み圧縮率を他の箇所よりも大きく設定すれば該箇
所の密度、即ち通気性は他の箇所の密度、即ち通気性と
略同等となるか通気性がなくなる。したがって繊維板成
形物の通気性は場所的なむらが略解消されるかまたは全
体として非通気性になる。
【0010】
【実施例】本発明を図1〜図4に示す一実施例によって
説明すれば、(1) は自動車天井のプレス成形装置であっ
て下型(2) と上型(3) とからなり、該プレス成形装置
(1)によってカポック綿をフェノール樹脂で結着した繊
維板(4) とフェノール樹脂含浸紙である補強紙(5) との
積層板(6) を自動車天井形状に成形する。図1点線円内
の深絞り箇所(7) においては、図2に示すように繊維板
(4) が延伸されて他の箇所よりも厚さおよび密度が小さ
くなっており、かつ補強紙(5) も引張られて破れて通気
性を有するようになる。そこで該プレス成形装置(1) の
上型(3) に内蔵されている中子型(3A)を油圧シリンダ(3
B)によって図2矢印に示すように下降させて該箇所(7)
をプレスし、図3に示すように他の箇所よりも厚み圧縮
率を大きくする。
【0011】上記厚み圧縮率は該深絞り箇所(7) の通気
性がなくなるよう設定する。例えば成形後深絞り箇所以
外の箇所の繊維板(4) の厚みが2.7mm、密度0.34
5、該深絞り箇所(7) のプレス前の厚みが2.7mm、密
度0.264となった場合、該繊維板(4) の深絞り箇所
以外箇所の通気量は5.38cc/cm2 /sec となるが、
この箇所では補強紙(5) に破れがなく非通気性であり、
一方該深絞り箇所(7)の通気量は14.184cc/cm2
/sec となり、補強紙(5) が破れて通気性を有するよう
になる。そして該深絞り箇所(7) をプレスした後は厚み
が1.00mm、密度0.713となり、該深絞り箇所
(7) の通気量は約1cc/cm2 /sec であって殆ど通気性
がなくなる。このようにして図4に示すような自動車の
天井基材(8) が製造されるが、上記したように該天井基
材(8) は全面的に略非通気性になる。
【0012】本発明の他の実施例として非通気性積層材
が積層されていないレジンフェルト(再生繊維をフェノ
ール樹脂で結着したフェルト)を使用して同様に自動車
天井材をプレス成形すると、深絞り箇所以外の箇所の厚
みは3.0mm、密度は0.480、深絞り箇所のプレス
前の厚みが3.0mm、密度0.384となり、深絞り箇
所以外の箇所の通気量は3.51cc/cm2 /sec 、深絞
り箇所の通気量は5.86cc/cm2 /sec である。そし
て該深絞り箇所をプレスした後は厚みが2.40mm、密
度0.483となり、該深絞り箇所の通気量は約3.4
8cc/cm2 /sec となり、深絞り箇所以外の箇所と略同
等となる。
【0013】
【発明の効果】したがって本発明では通気性が全面的に
略均一であるかまたは全面的に非通気性である繊維板成
形物が得られ、このような繊維板成形物を自動車の内装
材料として用いると、該内装材料は部分的にほこりやた
ばこの煙等で汚染されることがない。
【図面の簡単な説明】
図1〜図4は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】成形状態説明側断面図
【図2】深絞り箇所説明側断面図
【図3】プレス後の深絞り箇所説明側断面図
【図4】天井基材の斜視図
【符号の説明】
1 プレス成形装置 2 下型 3 上型 3A 中子型 4 繊維板 7 深絞り箇所(延伸力が大きく及ぼされる箇
所)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】延伸成形された繊維板であって、延伸力が
    大きく及ぼされる箇所では厚み圧縮率が他の箇所よりも
    大きく設定されていることを特徴とする繊維板成形物
JP7234295A 1995-03-03 1995-03-03 繊維板成形物 Expired - Lifetime JP2835295B2 (ja)

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JPH08246399A JPH08246399A (ja) 1996-09-24
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