JPH0351144Y2 - - Google Patents

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JPH0351144Y2
JPH0351144Y2 JP9432984U JP9432984U JPH0351144Y2 JP H0351144 Y2 JPH0351144 Y2 JP H0351144Y2 JP 9432984 U JP9432984 U JP 9432984U JP 9432984 U JP9432984 U JP 9432984U JP H0351144 Y2 JPH0351144 Y2 JP H0351144Y2
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fibers
fiberboard
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fiber binding
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば自動車の天井材、扉トリム、ダ
ツシユボード等に有用な繊維板に関するものであ
る。
この種の繊維板にあつては従来から繊維を合成
樹脂からなる結着剤で結着したものが提供されて
いるが、繊維として微細なものを用いると表面の
緻密性が向上して表装材等の他の材料との接着剤
による接着性が良好であるが絡合性に乏しく繊維
の剛性も小さいから構造強度が低くかつ密度が大
きいから重量も大となり、一方繊維として粗大な
ものを用いると絡合性は向上ししかも繊維の剛性
も大きいから構造強度は大となりかつ密度が小さ
いから軽量なものが得られるが、表面が粗である
から接着性に乏しい。そこで微細繊維と粗大繊維
とを混合して結合着した繊維板が提供されている
が、上記のような両者の欠点に対する若干の相補
効果はみられるけれども接着性、構造強度、軽量
性ともに満足されるには至つていない。
本考案は上記従来の問題点を解消して接着性、
構造強度、軽量性ともに満足するような繊維板を
提供することを目的とし、15デニール未満の微細
繊維を結着剤によつて結着した繊維結着層と、15
デニール以上の粗大繊維を結着剤によつて結着し
た繊維結着層とを重合したことを骨子とする。
本考案は上記構成を有するから粗大繊維結着層
によつて軽量でしかも構造強度が大きくなり、微
細繊維結着層の側を接着面として用いることによ
つて良好な接着性が得られ、軽量かつ強度が大で
しかも表装材等との良好な接着性を要求される自
動車の内装材等には特に有用である。
本考案を図に示す一実施例によつて説明すれ
ば、1は繊維板であり微細繊維結着層11と粗大
繊維結着層12とからなる。微細繊維結着層11
とは15デニール未満の微細繊維を結着剤によつて
結着した層であり、粗大繊維結着層12とは15デ
ニール以上の粗大繊維を結着剤によつて結着した
層である。
本考案に用いられる繊維とはレーヨン,キユプ
ラ,アセテート,ナイロン,ビニロン,ビニリデ
ン繊維,ポリ塩化ビニル繊維,ポリエステル繊
維,ポリオレフイン繊維,ポリウレタン繊維等の
合成繊維、木綿,麻,絹,羊毛等の天然繊維、ガ
ラス繊維,セラミクス繊維,炭素繊維等の無機繊
維等のすべての種類の繊維が含まれるが、一般的
に云えば微細繊維としては合成繊維や麻を除く天
然繊維の編織物の廃材を開繊することによつて得
られる再生繊維が主として用いられ、粗大繊維と
しては麻(ジユート)が用いられる。
本考案に用いられる結着剤としてはフエノール
樹脂,メラミン樹脂,尿素樹脂,熱硬化性ウレタ
ン樹脂,エポキシ樹脂等の熱硬化性合成樹脂、ポ
リエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレン,ポ
リ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデン,ポリアクリ
レート,ポリメタクリレート,ポリ弗化ビニル,
ポリ弗化ビニリデン,スチレン−ブタジエン共重
合体,アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体,エチレン−酢酸ビニル共重合体等の熱
可塑性合成樹脂等がある。
上記結着剤は上記繊維に通常20〜40重量%混合
される。そして本考案の繊維板を製造するには上
記繊維と上記結着剤とを例えば絡合機によつて絡
合混合して微細繊維および粗大繊維夫々のフリー
スとなし、上記フリース相互を重合して押圧し
つゝ加熱キユアーする方法と、上記フリースを
各々押圧しつゝ加熱キユアーして各々の繊維結着
層を製造し、その後所望なれば接着剤を介して繊
維結着層相互を重合する方法とがある。
第2図に示すように本考案の繊維板1には例え
ばポリウレタン発泡体層22とポリ塩化ビニルシ
ート21とからなる表装材2が貼着される。その
場合、繊維板1の接着面としては微細繊維結着層
11側を用いることは云うまでもない。表装材2
の貼着には通常、酢酸ビニル樹脂,スチレン−ブ
タジエン共重合体,クロロプレン,イソプレン,
アクリル樹脂等の接着剤、ポリエチレン,ポリプ
ロピレン,ポリアミド,エチレン−酢酸ビニル共
重合体,ポリ塩化ビニリデン等の感熱性接着剤等
が用いられる。そして微細繊維結着層11は表面
が密であるからこれら接着剤による表装材2との
接着性は良好である。特に本考案のような密な接
着面を有する繊維板1には接着剤として上記例示
したような感熱性の接着剤が用いられ得る。通常
上記感熱性接着剤としてはシート状のものが用い
られる。
第3図には本考案の繊維板1を用いた自動車の
扉トリム材10が示される。扉トリム材10を製
造するには繊維板1を成形し、次いで表装材2を
貼着するか、繊維板1と表装材2を貼着してから
成形するか、あるいは繊維板1と表装材2の貼着
および成形を同時に行なう。そして表装材2には
パターン2A等の模様が付される。
本考案は上記したように、15デニール未満の微
細繊維を結着剤によつて結着した繊維結着層と、
15デニール以上の粗大繊維を結着剤によつて結着
した繊維結着層とからなり、したがつて微細繊維
結着層側は表面が密になつて接着性が良好であ
り、一方粗大繊維結着層によつて大きな構造強度
が得られる。また微細繊維結着層は接着性のみに
関与するものであるから薄手のものでよく(通常
目付250〜450g/m2望ましくは300〜400g/m2)、
粗大繊維結着層を厚手のものに出来(通常目付
1000〜1300g/m2望ましくは1100〜1200g/m2)、
したがつて繊維板は軽量なものにすることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであり、第
1図は側断面図、第2図は表装材を貼着した側断
面図、第3図は本考案の繊維板を用いた扉トリム
材の斜視図である。 図中、1…繊維板、11…微細繊維結着層、1
2…粗大繊維結着層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
15デニール未満の微細繊維を結着剤によつて結
着した繊維結着層と、15デニール以上の粗大繊維
を結着剤によつて結着した繊維結着層とを重合し
た繊維板。
JP9432984U 1984-06-23 1984-06-23 繊維板 Granted JPS6110832U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9432984U JPS6110832U (ja) 1984-06-23 1984-06-23 繊維板

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9432984U JPS6110832U (ja) 1984-06-23 1984-06-23 繊維板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6110832U JPS6110832U (ja) 1986-01-22
JPH0351144Y2 true JPH0351144Y2 (ja) 1991-10-31

Family

ID=30652789

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JP9432984U Granted JPS6110832U (ja) 1984-06-23 1984-06-23 繊維板

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