JPH0218039A - 内装複合パネル基材及びパネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は内装材、特に成形天井、ドアトリム、ピラーが
一ニッシュ、トランクトリム等の自動車用或いはその他
家共等の内ｙ＆複合パネル基材及びパネルに関する。

（従来の技術） ポリウレタンフォームを用いた複合パネルの公知技術と
しては例えば以下のようなものがある。

（１）特公昭６３−７５７７号 軟質ポリウレタンフォームにインシアネート化合物を含
浸させ、それにアミンを含有し又は含有しない水をスプ
レーし、ガラス繊維、プラスチックフィルム、不織布、
表皮等を積層し、プレス型で加熱成形する複合パネルの
製造方法。

（２）　Ｇ　Ｂ　２０２８７１４　Ｂ　（冷間プレス法
）ポリウレタンフオームシート及び又はプラス繊維等の
補強シートに接着剤を塗布し、両者を貼り合わせ、１７
０〜２２０°Ｃに予備加熱し、その後、直ちにプレス型
で成形するポリウレタンフォームの補強パネルの製造方
法。

上記（１）の方法は軟質ポリウレタンフォームを使用す
るため強度を確保する為にインシアネート化合物を含浸
後硬化させる工程が必要である。イソシアネート化合物
は空気中の水分と反応し硬化が始まる為、含浸後は直ち
に熱成形する必要があり、保存性が悪くストック不能で
更に含浸からプレス成形までを一連の連続設備とする必
要があり設備投資が大きい欠点を有する。又、アミンを
含有し又は含有しない水を散布する工程を含み、工程が
煩瑣である。

一方、上記（２）の方法は塗布型、例えばポリウレタン
エラストマータイプの接着剤を塗布する工程及びポリウ
レタンフオームシートと補強シートの加熱された複合体
を熱源より取り出して直ちに、即ち３〜１０秒以内にプ
レス型に入れる工程を含み、工程が煩雑であったり、或
いは短いオープンタイムでプレス工程を行わなければな
らない。

（発明が解決しようとする課題） 本発明の目的は水等のスプレー或いは接着剤の塗布等の
工程を含まず、又、予備加熱の工程を含まない内装複合
パネル及びそのための基材を提供することにある。

又、本発明の目的は吸音性、通気性に優れた内装複合パ
ネルを提供することにある。

更に本発明の目的は剛性に優れた内装複合パネルを提供
することにある。

更に本発明の目的は表面材を省略することも可能な内装
複合パネルを提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本発明は熱成形可能なポリウレタンフオームシートの片
面もしくは両面にホットメルトフィルム接着剤を載置し
、その上に有機繊維を混抄もしくは混抄しないプラスペ
ーパーを１１２層して熱プレス成形して得られる内装複
合パネル基材及びこれより得られる内装複合パネルに係
る。

本発明の上記基材は熱成形可能なポリウレタンフオーム
シートの片面もしくは両面にホットメルトフィルム接着
剤を載置し、その接着剤の上に有機繊維を混抄もしくは
混抄しないガラスペーパーを載置し熱プレス成形するこ
とにより得られる。

以下に本発明を図面により説明する。第１図は本発明の
パネル基材の１実施例を示し、ポリウレタンフオームシ
ート１の両面にホットメルトフィルム接着剤２の屑を有
し、更にその上にガラスペーパー３の層を有する。

本発明のポリウレタンフォームとしては従来よく知られ
ている熱成形可能なポリウレタンフォームが使用され、
例えば蜜度２０〜５０ｋｇ／ｍ’、好ましくは３０〜４
０ｋｇ／ｌｌ１）の独立気泡率が０〜８０％、好ましく
は０〜１０％の連続気泡の割合が高い半硬質又は硬質の
ポリウレタンフォームが好適に使用される。このような
ポリウレタンフォームの具体例としては、例えば前記Ｇ
　Ｂ　２０２８７１４　Ｂ　或いはＭｏｄｅｒｎ　Ｐ　
Ｉａｓｔｉｃｓ　Ｉ　ｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ、　６
　（３）　１７＋１９７６等に記載されたポリウレタン
フォームを挙げることがでξる。又、ポリウレタンフオ
ームシートの厚みは５〜１５ｍｍが好ましく、８〜１０
ｍｍがより好ましい。

ホットメルトフィルム接着剤としては例えばエチレン共
重合体、プロピレン共重合体等のオレフィン系共重合体
、エチレン酢ビ共重合体（Ｅ　Ｖ　Ａ　）、これらの混
合物等のホットメルトフィルムを用いることができる。

このホットメルトフィルムは好適には第２図に示すよう
に微小スリットが切り込まれており、第３図はその表面
の拡大図を示す。

これを熱加工するとＰｔｒＪ４図のように網目状にスリ
ットが広がり、基材そのものの通気性、吸音性を向上さ
せることができる。ホットメルトフィルムの目付量は３
０〜１００ｇ／ｕ２が好ましく、３０〜５０ｇ／輸２が
より好ましい。

ガラスペーパー３としてはガラス繊維を抄紙機によりウ
ェブを形成し、合成樹脂で接着固定したものを使用でき
る。この際ガラス繊維にパルプを幾分混入させるとウェ
ブ形成が容易になり価格的にも低くなる。ウェブを固定
させる合成樹脂としては例えばメラミン樹脂、尿素樹脂
、エポキシ０（脂、ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）、ポリビ
ニルアルコール（ＰＶＡ）、ポリ酢酸ビニル（ＰＶＡｃ
）、ポリビニルブチラール、アクリル酸エステル共重合
体、ブタジェン共重合体等が用いられる０本発明におい
ては上記がブスペーパーとして有機繊維を混抄したもの
又は混抄しないものの両方を用いることができ、特に有
機繊維を混抄したプラスペーパーは加熱により伸びが良
好で、成型時に破れず、深絞りの形状でＲダレを起こす
ことがなく好ましい。

プラスペーパーの目付量は１０〜１００ｇ／鋤２が好ま
しく、３０〜５０ｇ／饋２がより好ましい。

ガラスペーパーは通常のガラス繊維の補強材のように不
織布等の表面材で被覆する必要がなく、補強材と表面材
の両方の機能を有し、表面材を省略することもできる。

又、プラスペーパーには樹脂を含浸させることもでき、
その場合には内装複合パネルの剛性を向上させることが
できる。樹脂の含浸量は乾燥重量で２０〜１５０ｇ／’
＋ｅ２が好ましく、５０〜１００ｇ／鎗２がより好まし
い。

本発明において更に剛性が要望される場合には、第５図
のようにポリウレタンフォームとホットメルトフィルム
の間に〃ラスａ維或いは有機繊維の網状布４の層を設け
ることもできる。網状布としてはガラス繊維、或いは有
機繊維（ポリエステル、ビニロン或いは７ラミド等）の
糸を縦、横或いは斜めに組んで接着剤（アクリル樹脂系
、ＥＶＡ系等）で固定した布を挙げることができ、例え
ば〃ラススクリムクロス（旭ファイバーグラス）、二軸
組布、三紬組布（日東紡）等の公知の布を使用すること
ができる。網状布の目付量は１０〜１００ｇ／鴫２が好
ましく、３０〜５０ｇ／ｍ”がより好ましい。

本発明においては基材の層の上に、表装層を設けること
もできる。表装層としては例えば不織布（プリント）や
繊維ｍ織物等が用いられ、またこれに軟質ポリウレタン
フォームを代表とした他の類似した合成樹脂発泡体をラ
ミネートした物も使用される。これらの合成樹脂発泡体
は内装材の通気性、吸音性を確保するた”め、実質的に
連続気泡体であることが必要である。

本発明の内装複合パネル基材は、例えば表装層以外の上
記各層を重ね、熱プレス成形により接着積層させること
により得られる。積層品は１３０〜１６０℃、好ましく
は１４０〜１５０℃で２０〜６０秒間熱プレス成形され
て目的とする基材が得られる。表装層を形成する場合は
一方のガラスペーパー層にホットメルトや合成ゴム系等
の接着剤層をはさんで表層材を載置してプレス型に入れ
て１２０〜１６０℃の温度で１０〜６０秒間プレスする
。成形後、プレス型よりパネルを取り出す。

本発明の内装複合パネルは上記のように一旦基材を熱プ
レス成形により作成し、その上に表装材を載置して熱プ
レス成形することにより得られるが、別の方法として上
記基材作成用の各層を重ねた構成品の上に表装材を載置
し、熱プレス成形するという一回の熱プレス成形によっ
ても製造することができる。この場合の熱プレス成形の
条件は上記基材を作成する場合の条件と同様の条件を採
用することができる。

（発明の効果） 本発明は発泡倍率の高いポリウレタン発泡体を用いる事
により軽量化を図９、そのポリウレタンも熱可塑的性質
を有する硬質又は半硬質ウレタンを用い成形性も向上さ
れ、デザインの自由度も大きい、＊た補強材としてガラ
スペーパーを使う事により、〃ラス単繊維が皮膚に付看
する事がなく不快感がない。更にポリウレタンと補強材
等の貼り合せにおいては、微小スリット入りホットメル
トフイルムを用いることと連続気泡の割合が高い硬質、
半硬質のポリウレタンフオームシートを用いることによ
り内装材自体の通気性および吸音性を向上させることが
できる。

又、ガラスペーパーとして有ｌ！繊維を混抄したものを
使用すると、このガラスペーパーは加Ｍにより伸びが良
好で、成型時に破れず、深絞りの形状でＲダレを起こす
ことがなく好ましい。

更にガラスペーパーを使用することにより表面材を省略
することも可能であり、又、ガラスペーパーに樹脂を含
浸させたときには、内装複合パネルの剛性を向上させる
ことができ、更にポリウレタンフォームとホットメルト
フィルムの開に網状布の層を設けることにより剛性を高
めることもできる。

（実　施　例） 以下に実施例を挙げて詳しく説明する。

実施例１ 熱成形可能な硬質ポリウレタンフオームシート（密度３
０ｋｇ／ｍ’、厚み８Ｉ）を準備する。この両面に、ポ
リプロピレン共重合体のスリット入りホットメルトフィ
ルム にポリプロピレン繊維５０％、ガラス繊維５０％を混抄
したガラスペーパー（＠付５０［ｒ／ｍ２）をのせる。

この集合体をプレスにセットされたルーフパネル成形型
（型温１４０℃）の上下型の間に載置し、６０秒間プレ
ス成形する。次にプレスを開放し成形されたルーフパネ
ル基材を取り出す。

次に上記で使ったプレスと型を使い、型温を１２０℃に
セットし、上記で取り出したパネル基材を再度型にセッ
トする。塩ビレザーと軟質ウレタン７オームとオレフィ
ン系ホットメルトからなる表装材シートを上記パネル基
材の上に載置し約２０秒間プレスする。プレスを開放し
て複合ルー７パネルを得た。

実施例２ 実施例１と同様のポリウレタンフオームシートの両面に
網状〃ラスクロス（目付３０ｇ／ｗ２）をのせ、その上
にポリプロピレン共重合体のスリット入りホットメルト
フィルム（目付５０ｇ／ｍ２）をのせ、更にその上にポ
リプロピレン繊維５０％、ガラス繊維５０％を混抄した
ガラスペーパー（目付５０ｇ／鴫２）の酢ビ系エマルジ
ョンを含浸後乾燥（乾燥り（脂付着量５０ｇ／鑓２）さ
せたものを積層する．この集合体をプレスにセットされ
たルーフパネル成形型（型温１４０°Ｃ）の上下型の間
に載置し、６０秒間プレス成形する．次にプレスを開放
し成形されたルーフパネル基材を取り出す。

この基材を用いて以下、実施例１と同様にして複合ルー
フパネルを得た。

実施例３ 実施例１と同様のポリウレタンフオームシートの両面に
オレフィン系共重合体の混合物のホットメルトフィルム
（目付５０ｇ／鯵２）をのせ、その上に目付５０ｇ／ｍ
”のエポキシ樹脂をバイングーとするガラスペーパーを
のせる。この集合体をプレスにセットされたルー７パネ
ル成形型（型温１４０℃）の上下型の間に載置し、６０
秒間プレス成形する。次にプレスを開放し成形されたル
ー７パネル基材を取り出す。この基材を用いて以下、実
施例１と同様にして複合ルーフパネルを得た。

実施例４ 実施例１と同様のポリウレタンフオームシートの両面に
オレフィン系共重合体の混合物のホットメルトフィルム
（目付５０ｇ／論２）をのせ、その上に目付５０ｇ／ｍ
２のポリプロピレン繊＠５０％、ガラス繊維５０％を混
抄したガラスペーパーをのせる。この集合体をプレスに
セットされたルーフパネル成形型（型温１４０℃）の上
下型の間に載置し、６０秒間プレス成形する。次にプレ
スを開放し成形されたルーフパネル基材を取り出す．こ
の基材を用いて以下、実施例１と同様にして複合ルーフ
パネルを得た。

実施例５ 実施例１と同様のポリウレタンフオームシートの両面に
ポリエステル繊維の王軸組布（目付２５ｇ／１１２）を
のせ、その上にオレフィン系共重合体の混合物のホット
メルトフィルム（目付５０ｇ／−２）ヲノせ、更にその
上に目付５０ｇ／鵬２のポリプロピレン繊Ｊ４ｉ５０％
、ガラス繊維５０％を混抄したガラスペーパーをのせる
。更にこの集合体の片面に表装材として裏面にホットメ
ルトフィルムを有するプリン）不繊布を重ねる。

この表装材まで重ねた集合体をプレスにセットされたル
ー７パネル成形型（型温１４０℃）の上下型の開に載置
し、６０秒間プレス成形する。犬にプレスを開放し表装
材まで一体となった複合ルー７パネルを得た。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の内装複合パネル基材の積層構造の１例
を示す断面図、第２図はスリット入りホットメルトフィ
ルム、第３図はその表面の拡大図、第４図は熱加工によ
り網目状にスリットが広がった状態のホットメルトフィ
ルムを示す概略図、第５図は本発明の内装複合パネル基
材の他の例を示す断面図である。１・・・熱成形可能な
ポリワレタンフオームシート、２・・・ホットメルトフ
ィルム接着剤、３・・・ガラスペーパー　４・・・網状
布である。 第１図 第３図 第２図 第５図 第４図 （以　上） 出　願　人　　東洋ゴム工業株式会社 代　理　人　　弁理士　１）村　　巌

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. （１）熱成形可能なポリウレタンフォームシートの片面
   もしくは両面にホットメルトフィルム接着剤を載置し、
   その上に有機繊維を混抄もしくは混抄しないガラスペー
   パーを積層して熱プレス成形して得られる内装複合パネ
   ル基材。
2. （２）ホットメルトフィルムが加熱により開孔するスリ
   ットを有するものである請求項１記載の内装複合パネル
   基材。
3. （３）ガラスペーパーが樹脂を含浸させたものである請
   求項１又は２記載の内装複合パネル基材。
4. （４）ポリウレタンフオームシートの片面もしくは両面
   をガラス繊維或いは有機繊維の網状布で補強した請求項
   １〜３のいずれかに記載の内装複合パネル基材。
5. （５）請求項１〜４のいずれかのパネル基材の上に表装
   材を載置し、熱プレス成形することにより得られる内装
   複合パネル。
6. （６）熱成形可能なポリウレタンフオームシートの片面
   もしくは両面にホットメルトフィルム接着剤を載置し、
   その上に有機繊維を混抄もしくは混抄しないガラスペー
   パーを載置し、更にそのガラスペーパーの片面に表装材
   を載置し、熱プレス成形することにより得られる内装複
   合パネル。
7. （７）ホットメルトフィルムが加熱により開孔するスリ
   ットを有するものである請求項６記載の内装複合パネル
   。
8. （８）ガラスペーパーが樹脂を含浸させたものである請
   求項６又は７記載の内装複合パネル。
9. （９）ポリウレタンフオームシートの片面もしくは両面
   をガラス繊維或いは有機繊維の網状布で補強した請求項
   ６〜８のいずれかに記載の内装複合パネル。