JPH08133269A - 紙製板材 - Google Patents

紙製板材

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JPH08133269A
JPH08133269A JP29796994A JP29796994A JPH08133269A JP H08133269 A JPH08133269 A JP H08133269A JP 29796994 A JP29796994 A JP 29796994A JP 29796994 A JP29796994 A JP 29796994A JP H08133269 A JPH08133269 A JP H08133269A
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JP
Japan
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paper
flame
paperboard
board
retardant
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Application number
JP29796994A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Osada
宏泰 長田
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ISHIZAKI SANGYO KK
Original Assignee
ISHIZAKI SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 反りが発生しない段ボールや板紙等の紙製板
材を提供する 【構成】 段ボールを構成する中芯とライナー2,3と
のうち、少なくとも一面のライナーが、難燃剤を含浸し
た難燃紙である紙製板材を構成した。また、段ボールま
たは板紙の少なくとも一面に、難燃剤を含浸した難燃剤
を張り合わせて紙製板材を構成した。上記の紙製板材に
おいて、プラスチックのフィルム、発泡シート、フラッ
トヤーンのクロス、アルミ箔等のラミネート材を外面に
貼り合わせると、さらに目的を有効に達成することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、段ボールや板紙等の
紙製板材に関する。
【0002】
【従来の技術】紙製板材は、紙質の改善を始め、プラス
チックのフィルムや発泡シート、アルミ箔等のラミネー
ト技術、印刷技術等の進歩により、美粧性や耐水性、断
熱性、防音性等が著しく向上したために、包装材料ばか
りでなく、日用品や建築材料等に多用されるに至ってい
る。
【0003】段ボールの場合であると、その表面にプラ
スチックのフィルム等がラミネートされたものを生産す
る場合には、フィルム等がラミネートされたライナー原
紙を中芯に張り合わせる手段が取られるが、その接着に
は、未だ糊化していない澱粉糊を使用し、それを瞬間接
着するためにヒーター上に滑らせながら糊化に要する加
熱を行うために、その際にフィルム等が溶融したり擦れ
たりすることから、以前は量産ができなかったが、現
在、そのような技術的な問題が解決されたので(特公昭
61−43188号公報等)、例えば、建築材料ばかり
でなく、屋外用のごみ箱の組立て材料や、温室資材等に
も使用が可能となった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】段ボールや板紙等の紙
製板材がこのように防水性や断熱性が付与されたことに
より、用途が拡大されたけれども、吸湿性に富む紙質の
特性から、反りの問題が未解決となっているので、不都
合な面が残っている。例えば、フィルムがラミネートさ
れた段ボールであると、端面も防水処理した製品とすれ
ば、風雨に曝されても吸水しないために、段ボールとし
ての形状は保持されるが、特に中芯の波進行方向に対し
て反りが発生するために製品としての形状は保持され難
い。
【0005】紙製板材の反りの現象は、断面における湿
度差によると共に、それが温度差により影響されるもの
で、一面のライナーが吸湿して伸びたり、加熱により乾
燥して収縮したりすると反りが発生する。例えば、本出
願人等においては、フィルムがラミネートされた段ボー
ル製の製品として、屋外のイベント会場に置くごみ箱や
椅子等を提供し、手軽さ等から好評を受けてきたが、風
雨や強い太陽熱を受けると湾曲する現象が見られたこと
から、形状保持の面でもプラスチック製に劣らない体裁
の良い製品を提供しようとする観点からは、満足できな
く改善の必要を痛感するに至った。
【0006】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
反りが発生しない段ボールや板紙等の紙製板材を提供す
ることを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、段ボールを構成する中芯とライナー
とのうち、少なくとも一面のライナーが、難燃剤を含浸
した難燃紙である紙製板材を構成した。
【0008】また、段ボールまたは板紙の少なくとも一
面に、難燃剤を含浸した難燃剤を張り合わせて紙製板材
を構成した。
【0009】上記の紙製板材において、プラスチックの
フィルム、発泡シート、フラットヤーンのクロス、アル
ミ箔等のラミネート材を外面に貼り合わせると、さらに
目的を有効に達成することができる。
【0010】
【作 用】上記の紙製板材において、その難燃紙側に湿
気を加えたり、乾燥するための空気を吹き付けたりした
が、従来の一般的な段ボールに比して反りの発生が著し
く減少することが分かった。これは、難燃紙が湿気変化
に応じる伸縮率が少ないことや、伸縮の条件となる吸湿
性に乏しいことによるものと考えられる。
【0011】紙に含浸させる難燃剤は、塩素、ブロム等
のハロゲン元素あるいは燐などを分子内に有する化合物
であって、例えば、含ハロゲン−りん系化合物として
は、トリス(β−クロロニチル)ホスフェート、含りん
系化合物としては、TPC(トリクレジルホスフェー
ト)、臭素化合物としてはTBE(1,1,2,2−テ
トラブロモブタン)等が挙げられ、また、塩素アンチモ
ン、塩素化パラフィン等も使用される。
【0012】
【実施例】次に、この発明の幾つかの代表的な実施例を
図面に基づいて説明する。
【0013】図1,図2,図3は、それぞれ段ボールと
しての紙製板材Fの例を、また、図4は、板紙としての
紙製板材Pの例を示す。段ボールの場合、中芯1の両面
にライナー2,3を張り合わせた所謂両面段ボールであ
るが、複両面段ボールや複々両面段ボール等においても
同様に実施できる。
【0014】図1に示す紙製板材Fは、表ライナー2に
難燃紙7を使用したもので、この場合は、湿度や温度の
変化を受けやすい側を表ライナー2として製品を組み立
てることにより、有効に反りが防止される。これに関連
して、他の実施例として、中芯1と両ライナー2,3を
難燃紙とした場合には、反り防止効果がさらに良好とな
る。
【0015】図2に示す紙製板材Fは、反り防止効果を
さらに発展させたもので、上記のように中芯1と両ライ
ナー2,3に難燃紙7を使用する他、湿度や温度を受け
やすい面のライナー2にプラスチックのフィルムをラミ
ネート材5として張り合わせた。しかし、両面にフィル
ムをラミネートすると(二点鎖線参照)、さらに効果が
顕著となる。なお、ラミネート材5として、フィルムの
代わりに、プラスチックの発泡シートや、フラットヤー
ンのクロス、アルミ箔を張り合わせたときには、それに
より湿気を受け難くなることだけでなく、断熱性が得ら
れることにより、湿度に影響する温度変化が少なくなる
ことから、反りが防止される。
【0016】図3に示す紙製板材Fは、中芯1と表裏ラ
イナー2,3とからなる段ボールの両面に難燃紙7を張
り合わせたことを示すものである。この場合は、難燃紙
7がライナー2,3と一体としてその収縮を阻止するた
めに、反りが防止される。なお、貼り合わせ方法は特に
限定するものではないが、特にエクストルージョンラミ
ネート法による貼り合わせは、湿気分が樹脂層により遮
断されるため、より一層の反り防止効果が顕著に得られ
るものである。
【0017】図4に示す板紙としての紙製板材Pについ
ても同様であって、板紙10の両面に難燃紙7,7が張
り合わされている。
【0018】図5は、この発明の段ボールとしての紙製
板材Fを使用して組み立てたごみ箱Cを示したもので、
中芯1を挾む両面のライナー2,3に難燃紙7を使用
し、且つ、両ライナー2,3にプラスチックのフィルム
5をラミネートしたものを使用した場合を示す。これを
屋外に10日間放置し、その間に数度の降雨があったけ
れども、全体の形状が安定して保持された。また、中に
ごみとして想定されるような湿った新聞紙や、中に飲料
水が残った空き罐等の雑多なものを投入して同様に放置
した場合にも、形状の変化は見られなかった。
【0019】ごみ箱Cの組立て形態としては、紙製の牛
乳パックと同様の組立て形態となし、上端壁の屋根形壁
9の下における斜面11,11にごみの投入口13,1
3を設け、屋根形壁9により降雨が内部に入らないよう
にしたこともあって、形状の安定性が降雨に影響されな
く確保された。次に、比較実験例について説明する。
【0020】(比較実験例)実験については、この発明
の紙製板材F(図1に示す一面のライナー2のみに難燃
紙7を使用した厚み5ミリの段ボール)と、普通の段ボ
ールQとについて加湿条件と加熱条件とにおいて反りの
変化を調べた。その測定の仕方については、図6に示す
ように、両方の段ボールの長さLを中芯の波進行方向
(反りやすい方向)へ1メートルに取り、反りの高さM
を測定した。
【0021】実験の方法については、両方の段ボールを
前記の長さ方向に吊り下げ、図7では、加湿器20によ
りほゞ飽和状態の湿った空気を加工面に吹き付け、吹付
け時間を20分とした。その結果、普通の段ボールであ
ると、反りの高さMが30ミリであったのに対して、こ
の発明の段ボールでは、2ミリであった。また、図8で
は、乾燥器21により80℃に加熱乾燥した空気を同様
に吹き付けたところ、普通の段ボールであると、50ミ
リであったのに対して、この発明の段ボールでは3ミリ
であった。詰まり、これは普通の段ボールに比して反り
を極めて顕著に改善できたことを示す。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、段ボ
ールや板紙等の紙製板材の反りを防止することに成功し
たものであって、これにより、難燃効果も併せ持ち、包
装材料や建築材料としてばかりでなく、台所用品や、屋
外で使用するごみ箱や椅子、看板、温室材料等、多様な
用途に、紙製板材を有効に使用できるという優れた効果
がある。特に、段ボールの場合であると、中芯の波進行
方向に対して反りやすいという構造的な問題を解決でき
たために、その効果が一段と発揮されることになる。
【0023】加えて、プラスチックのフィルム、発泡シ
ート、フラツトヤーンのクロス、アルミ箔等のラミネー
ト材を外面に貼り合わせたときには、その機能とも相俟
って、さらに効果が顕著となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す紙製板材の断面説明
図である。
【図2】他の実施例を示す断面説明図である。
【図3】他の実施例を示す断面説明図である。
【図4】他の実施例を示す断面説明図である。
【図5】この発明の紙製板材の使用例を示す一部破断し
たごみ箱の斜視図である。
【図6】比較実験例の反り測定要領の説明図である。
【図7】比較実験方法の説明図である。
【図8】他の比較方法の説明図である。
【符号の説明】
F 段ボールとしての紙製板材 P 板紙としての紙製板材 1 中芯 2,3 ライナー 5 ラミネート材 7 難燃紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 27/30 21/34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボールを構成する中芯とライナーとの
    うち、少なくとも一面のライナーが、難燃剤を含浸した
    難燃紙であることを特徴とする紙製板材。
  2. 【請求項2】 段ボールまたは板紙の少なくとも一面
    に、難燃剤を含浸した難燃紙を張り合わせたことを特徴
    とする紙製板材。
  3. 【請求項3】 プラスチックのフィルム、発泡シート、
    フラットヤーンのクロス、アルミ箔等のラミネート材を
    外面に貼り合わせたことを特徴とする請求項1または2
    記載の紙製板材。
JP29796994A 1994-11-07 1994-11-07 紙製板材 Pending JPH08133269A (ja)

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JP29796994A JPH08133269A (ja) 1994-11-07 1994-11-07 紙製板材

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006001095A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Takenaka Komuten Co Ltd 空調ダクト形成用乃至建材用不燃性段ボール
JP2012180102A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Dainippon Printing Co Ltd 梱包体
CN106183232A (zh) * 2015-04-29 2016-12-07 廖树汉 减除火灾发生的铝合金纸复合瓦楞纸挡火板
CN106676945A (zh) * 2016-12-30 2017-05-17 芜湖市哈贝纸业有限公司 一种瓦楞原纸
CN106882466A (zh) * 2017-04-10 2017-06-23 滁州卷烟材料厂 一种夜间易辨识瓦楞纸箱
JP2020139233A (ja) * 2019-02-26 2020-09-03 王子ホールディングス株式会社 段ボール用ライナ、段ボールシート、積層体及び家具

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