JP2856096B2 - 内壁用防湿性制振防音材 - Google Patents

内壁用防湿性制振防音材

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JP2856096B2 JP7065435A JP6543595A JP2856096B2 JP 2856096 B2 JP2856096 B2 JP 2856096B2 JP 7065435 A JP7065435 A JP 7065435A JP 6543595 A JP6543595 A JP 6543595A JP 2856096 B2 JP2856096 B2 JP 2856096B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防湿性を有し、寸法変
化、変形の少ない建築用、特に内壁用の建築材料に使用
される制振防音材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年住宅等、特に集合住宅等においては
遮音性能の優れた内壁用建築材料の出現が待たれてい
る。
【0003】従来遮音性能が優れている内壁用建築材料
として、例えば板紙をホットメルト系接着剤を介して複
数枚積層した制振防音材を、石膏ボードと積層したもの
が知られている。しかしながらこの材料は、遮音性能は
優れているものの、湿度の影響をうけて積層した各々の
板紙が伸縮し、この伸縮の差によりカールを生じるとい
う欠点があり、寸法安定性が要求される建築材料として
は好ましいものではなかった。
【0004】またエマルジョン型接着剤を用いて板紙と
石膏ボードとの複合体を構成し、直貼り用ボンドを用い
てコンクリート駆体に直接施工し、壁面とする例(GL
壁工法)も知られているが、この材料も遮音性能は優れ
ているものの、材料の特性上施工後エマルジョン系接着
剤などの水分を含む接着剤を使用し、ビニルクロス等の
壁装材を貼り合わせるような高湿時には板紙部分が伸
び、逆に冬季のように乾燥時には板紙が縮むため、紙が
カールし、結果的には施工壁面の歪みとなってあらわ
れ、最悪の場合、施工した駆体から脱落する可能性もあ
る。
【0005】このため従来の板紙を用いた制振防音材
は、水分の影響を極力排除するために両面を石膏ボード
ではさみ込む形で積層した内壁用建築材料として使用さ
れることが多かった。しかしながらこの場合には積層体
の厚みが増すために室内寸法が削減され、また重量も約
2倍になるために施工がより困難となり、使用範囲が大
幅に狭められていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は遮音性能は維
持しつつ水分、湿度に影響されにくく、寸法安定性の高
内壁用の板紙系制振防音材を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的は少なくとも2
枚の板紙をホットメルト系接着剤を介して接着した積層
体の、最外面を防湿性樹脂層で被覆した内壁用防湿性制
振防音材によって達成される。本発明の内壁用防湿性制
振防音材は、防湿性樹脂層/板紙/ホットメルト接着剤
層/板紙/防湿性樹脂層の構成が最も基本的であるが、
要求される遮音性能により、適宜板紙とホットメルト系
接着剤層の数を増やすことができる。
【0008】また本発明の内壁用防湿性制振防音材は、
最外層の防湿性樹脂層に、更に紙又は板紙を積層させ
た、防湿性制振防音材とすることができる。本発明の
壁用防湿性制振防音材の構成としては、各種考えられる
が以下にいくつかを例示する。樹脂層/板紙/HM/板
紙/樹脂層樹脂層/板紙/HM/板紙/HM/板紙/樹
脂層樹脂層/板紙/HM/板紙/HM/板紙/HM/板
紙/樹脂層洋紙/樹脂層/板紙/HM/板紙/樹脂層/
洋紙但し樹脂層は防湿性樹脂層、HMはホットメルト系
接着剤
【0009】本発明の内壁用防湿性制振防音材に用いら
れる防湿性樹脂層は、樹脂が板紙の表面をフィルム状に
被覆したものであり、制振防音材の耐水性、耐湿性を高
めると同時に防音性能を高めることにも寄与する。すな
わち固体の振動に対する防音性には防音材の剛度が必要
であり、樹脂をフィルム状に被覆した板紙は、板紙単体
に比較して剛度が著しく高くなるためである。
【0010】樹脂層はポリエチレン等の樹脂によって形
成される。手段は限定されず、樹脂の押出しラミネート
による方法、フィルムのドライラミによる方法、樹脂エ
マルジョンの塗工等既知の方法が使用可能である。
【0011】本発明に用いられる板紙は特に限定されな
い。例えば米坪250〜650g/m2のものが使用可
能である。
【0012】本発明に用いられるホットメルト系接着剤
としては、エチレン・酢酸ビニル(EVA)共重合体樹
脂、スチレン・ブタジエン等のスチレン系共重合体、ポ
リアミド、ポリエステル樹脂、ポリエチレンやポリプロ
ピレン等のポリオレフィン樹脂などのベースポリマー
に、粘着性付与剤、可塑剤、軟化剤、充填剤、ワックス
類、軟化防止剤を適宜配合したものが用いられる。
【0013】上記ベースポリマーの中でもスチレン・イ
ソプレン・スチレン共重合体、アタクチックポリプロピ
レンを用いたものが好ましい。ホットメルト系接着剤
は、エマルジョン系接着剤と異なり、接着剤塗工後の紙
層中への水分の移行、それによる剛度の低下等がなく、
ホットメルト系接着剤層の振動エネルギー吸収能力と板
紙の振動エネルギー吸収能力とがマッチして良好な制振
防音効果を与えると考えられる。
【0014】ホットメルト系接着剤の使用量は、要求さ
れる遮音性能により適宜選択しうるが、少なくとも厚さ
50μm以上が好ましい。
【0015】本発明の内壁用防湿性制振防音材の片面又
は両面には、さらに合板、石膏ボードなどを積層させ、
建築材料とすることはもちろん可能である。この場合、
本発明の防湿性制振防音材に石膏ボード等を貼着する接
着剤は特に限定されない。
【0016】
【発明の効果】本発明の内壁用防湿性制振防音材は遮音
性能に優れている上に水分、湿度に影響されにくく、寸
法安定性が高いという特徴を有する。したがって、石膏
ボードと積層させて建築材料として使用した場合にも、
本発明の防湿性制振防音材がカールしたり、脱落すると
いったトラブルを回避することができる。本発明の内壁
防湿性制振防音材は、最外層の防湿性樹脂層に、更に
紙または板紙を積層させた場合には、石膏ボードあるい
はGLボードと本発明の防湿性制振防音材との接着性を
良くするという効果がある。
【0017】
【実施例】次に本発明を以下の実施例にしたがって具体
的に説明する。
【0018】実施例1、比較例1 以下の構成の内壁用防湿性制振防音材を作成した。まず
下記の構成のシートA、B、Cを別々に作った。シート
A:洋紙60g/PE20μ/板紙300g/HM10
0μ/板紙300gシートB:板紙300g/HM10
0μ/板紙300gシートC:板紙600g/PE20
μ/洋紙60gPEはポリエチレン層:溶融押出しラミ
ネートによって形成した。HMはホットメルト接着剤
層:スチレン・イソプレン・スチレン共重合体がベース
ポリマー。ロールコーターで塗工した。洋紙、板紙の数
字は米坪g/m2、PE、HMの数字は層の厚さμであ
る。次にシートA、B、CをシートA、Cの洋紙を外側
にして、エマルジョン型接着剤「ポリゾールL101」
(昭和高分子(株)製)を使用し、順次積層した。エマル
ジョン型接着剤の塗布量は、各層とも乾燥重量で9g/
2であった。こうして本発明の内壁用防湿性制振防音
材を作成した。(第1図参照)
【0019】この防湿性制振防音材を450*450m
mに切断し、シートAを上にして平らなガラス板上に置
き、4端部の高さを測定した後、40℃、90%RHの
条件下に72時間放置し、吸湿後の4端部の高さを測定
し、加湿前の高さと比較した。(凹そりを+、凸そりを
−とした)(第2図参照)4端部の変位合計は、+7.
0mmであった。比較のため、シートA、シートCの最
外層の洋紙、及びその内側のPE層をもたない以外は実
施例1と全く同様にして制振防音材をつくり、全く同様
の試験をしたところ、4端部の変位合計は、+67.8
mmであった。(比較例1)
【0020】実施例2、比較例2〜4 実施例1で作成した防湿性制振防音材のシートA面側表
面に、エマルジョン型接着剤「ポリゾールL101」を
介して厚さ9mmの石膏ボードを貼着し、石膏ボード積
層体を得た。(接着剤塗工量:乾燥重量で52g/
2)この石膏ボード積層体の4端部が自由に動くよう
に、石膏ボードを上にして該積層体の上縁部中央で、上
から3cmのところをクギでとめ(第3図参照)、4端
に張り渡した水糸と石膏ボードとの距離を経時的に測定
した。(第4図参照)結果を表1に示す。
【0021】比較のため、本発明の内壁用防湿性制振防
音材のかわりに比較例1の制振防音材を使用した以外は
全く同様にして石膏ボード積層体を得、同様の評価試験
をした。(比較例2)また石膏ボードそのもので実施例
1と同様の試験をした。(比較例3)
【0022】表から明らかなように、本発明の内壁用
湿性制振防音材を使用した石膏ボードは、石膏ボードそ
のもの(比較例3)に比較すると反りの絶対値及び変位
は大きいが、従来の内壁用制振防音材を使用した石膏ボ
ード(比較例2)に対しては反りは少ない。このことか
ら本発明の内壁用防湿性制振防音材は石膏ボードとの積
層体の変形(反り)に影響を及ぼすことはない。
【0023】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の内壁用防湿性制振防音材の断面図で
ある。
【図2】 本発明の内壁用防湿性制振防音材のシートの
反り方を示す説明図である。
【図3】 実施例2の測定方法を示す図である。
【図4】 実施例2の測定位置を示す図である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2枚の板紙をホットメルト系接
    着剤を介して接着した積層体の、最外面を防湿性樹脂層
    で被覆した内壁用防湿性制振防音材。
  2. 【請求項2】防湿性樹脂層/板紙/ホットメルト接着剤
    /板紙/防湿性樹脂層の構成を有する請求項1に記載の
    内壁用防湿性制振防音材。
  3. 【請求項3】最外層の防湿性樹脂層に、更に紙又は板紙
    を積層させた請求項1又は2に記載の内壁用防湿性制振
    防音材。
  4. 【請求項4】請求項1〜3項のいずれかに記載された
    壁用防湿性制振防音材の少なくとも片面に、更に石膏ボ
    ードを積層させた建築材料。
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JPS59454A (ja) * 1982-06-23 1984-01-05 株式会社ブリヂストン 防音内装板
JPS60102311U (ja) * 1983-12-16 1985-07-12 株式会社ブリヂストン 片面ばり用制振遮音板
JPS63163305U (ja) * 1987-04-14 1988-10-25
JPH0637099B2 (ja) * 1989-04-19 1994-05-18 早川ゴム株式会社 制振防音パネル
JPH0669747B2 (ja) * 1991-03-20 1994-09-07 本州製紙株式会社 難燃性制振防音材

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