JP2023144628A - 積層体及び床材 - Google Patents

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武志 由良
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Abstract

【課題】臭気が付着した建材からの臭気の拡散を抑制することが可能な積層体及びその積層体を用いた床材を提供することを目的とする。【解決手段】本実施形態に係る積層体100は、紙基材11と、第1の樹脂層12と、第1の蒸着層13と、ポリビニルアルコール系樹脂を含む層14と、第2の蒸着層15と、第2の樹脂層16と、をこの順で備える。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば屋内や屋外の建造物等の床面に敷設して用いられる積層体、及びその積層体を備える床材に関する。
従来、建物の老朽化や居住者の生活状況によって室内に強い臭いや異臭が発生することがある。このような臭いは、例えば、建物の床に敷設された建材に含まれる各種化学物質や建材に染み込んだ室内の臭いが室内に拡散することにより生じる。このような場合、住宅の居住性や快適性が低下してしまうことがある。
このような課題に対しては、従来、床表面に炭化層を設けて形成された、炭化物の表面活性を利用して室内の消臭を行う床材が提案されている(特許文献1)。
特開2013-159941号公報
高い意匠性を有する一般的な床材に付着した臭気は、一般的なクリーニングや修繕で消すことが難しい場合がある。しかしながら、一般的な床材に代えて、上述した従来技術に係る消臭性能を備えた床材を用いる場合、床材に多種多様の意匠性を付与することが困難となる場合が多い。
また近年では、環境面に配慮して、合成樹脂フィルム等を使用せずに、紙を基材としたガスバリア性材料の開発が進められてきている。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、臭気が付着した建材からの臭気の拡散を抑制することが可能な積層体及びその積層体を用いた床材を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る積層体は、紙基材と、第1の樹脂層と、第1の蒸着層と、ポリビニルアルコール系樹脂を含む層と、第2の蒸着層と、第2の樹脂層と、をこの順で備えることを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明の他の態様に係る床材は、上述した積層体と、積層体の表面に貼着された表面基材と、を備えることを特徴とする。
本発明の態様によれば、建物からの室内への臭気の透過を抑制することが可能な積層体及びその積層体を用いた床材を得ることができる。
本発明の第一実施形態に係る積層体の一構成例を示す概略断面図である。 本発明の第二実施形態に係る床材の一構成例を示す概略断面図である。
以下、実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、図面は特許請求の範囲にかかる発明を模式的に示すものであり、各部の幅、厚さ等の寸法は現実のものとは異なり、これらの比率も現実のものとは異なる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の各態様について説明する。
以下、本発明の実施形態に係る積層体及び積層体を有する床材について、図1、図2を用いて説明する。本発明の実施形態に係る積層体は、例えば、建造物床面に敷設する床板(化粧板等の表面基材)の下層に敷設される。なお、以下の説明では、積層体が床板と対向する側を積層体の「上」とし、積層体が床板と対向しない側(建造物の床側)を「下」として説明する場合がある。
1.第一実施形態
図1は、本発明の第一実施形態に係る積層体100の一構成例を説明するための概略断面図である。本実施形態に係る積層体100は、例えば、建造物床面に敷設する床板の下層に敷設される建材用防臭シートである。
図1に示すように、積層体100は、バリア層10と、バリア層10に含まれる第1の樹脂層12側に設けられた紙基材11と、バリア層10に含まれる第2の樹脂層16側又は紙基材11側に設けられた接着層30と、を備えている。より詳しくは、図1(a)に示すように、積層体100は、バリア層10と、バリア層10に含まれる第1の樹脂層12側に設けられた紙基材11と、バリア層10に含まれる第2の樹脂層16側に設けられた接着層30と、を備えている。また、図1(b)に示すように、積層体100は、バリア層10と、バリア層10に含まれる第1の樹脂層12側に設けられた紙基材11と、紙基材11のバリア層10側とは反対側に設けられた接着層30と、を備えている。
また、図1(a)に示す形態においては、バリア層10に含まれる第2の樹脂層16と、接着層30との間に、プライマー層(図示せず)を設けてもよい。
バリア層10は、室内の臭いや臭いの原因となる液体等が壁紙の下層となる建造物壁面や建造物床面を構成するコンクリートや板(以下、「下地」と記載する場合がある)に浸透することや、下地から室内に各種化学物質が拡散することを防止する機能を有する層である。
接着層30は、積層体100を下地に接着するために設けられた層である。
積層体100は、バリア層10が床板(図示せず)と対向する方向に配置されていてもよく、建造物の床面と対向する方向に配置されていてもよい。つまり、積層体100は、接着層30が建造物の床面と対向するように敷設され、建造物の床面に固定されてもよい。
また、バリア層10側を建造物の床面と対向する方向で設ける場合、バリア層10と接着層30との間に接着性を向上させるためにプライマー層(図示せず)を設けることができる。
以下、積層体100の基本構成、即ち、バリア層10、紙基材11、及び接着層30の各構成について詳細に説明する。
(1.1)積層体100の基本構成
積層体100は、上述のように、バリア層10と、紙基材11と、接着層30と、を備えている。
また、バリア層10は、第1の樹脂層12と、第1の蒸着層13と、ポリビニルアルコール系樹脂を含む層14と、第2の蒸着層15と、第2の樹脂層16と、をこの順で備える積層構造を有している。
<紙基材11>
紙基材11としては、特に限定されるものではなく、適用される積層体100の用途に応じて適宜選択すればよい。
紙基材11の具体例として、薄葉紙、上質紙、アート紙、キャストコート紙、クラフト紙、チタン紙、リンター紙、板紙、石膏ボード紙、上質紙、コート紙、硫酸紙、グラシン紙、パーチメント紙、パラフィン紙、和紙等が挙げられる。
紙基材11の坪量としては特に限定されないが、紙基材11の坪量が20g/m以下の場合は柔軟すぎるため、加工時に皺の発生が起こりやすい。また、紙基材11の坪量が300g/m以上の場合は、紙の剛性により、例えば床面へ貼り付け加工時に扱いにくいことや、製造コストがかかることがある。これらを考慮すると、紙基材11の坪量としては、20g/m以上300g/m以下の範囲内が好ましく、20g/m以上200g/m以下の範囲内がより好ましく、20g/m以上100g/m以下の範囲内が更に好ましい。
さらに、これらの紙基材11については、必要に応じてコロナ処理やプラズマ処理、フレーム処理等の表面処理を行ってもよい。
<コート層>
紙基材11には、後述する第1の樹脂層12と接する側の面にコート層(図示せず)を設けてあってもよい。コート層を設けることで、紙基材11に第1の樹脂層12を構成する樹脂が染み込むことを防ぐことができるほか、紙基材11の凹凸を埋める目止めの役割を果たすこともできる。そのため、表面にコート層を備えた紙基材11であれば、第1の樹脂層12を、塗工ムラ等の欠陥なく均一に製膜することができる。
コート層には、バインダー樹脂として、例えば、スチレン・ブタジエン系、スチレン・アクリル系、エチレン・酢酸ビニル系などの各種共重合体、ポリビニルアルコール系樹脂、セルロース系樹脂、パラフィン(WAX)等が含まれていてもよく、また、填料として、例えばクレー、カオリン、炭酸カルシウム、タルク、マイカ等が含まれていてもよい。
コート層の厚みは、特に制限されるものではないが、例えば、1μm以上10μm以下の範囲内であれば好ましく、3μm以上8μm以下の範囲内であればより好ましい。
紙基材11の質量、より具体的には紙基材11に含まれる紙成分の質量は、積層体100全体の質量を基準として、50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましく、80質量%以上であることが更に好ましい。紙基材11の質量が積層体100全体の質量を基準として、50質量%以上であれば、プラスチック材料の使用量を十分に削減することができ、積層体100全体として紙製であるということ(「紙製」である旨の表示をすること)ができるとともに、リサイクル性に優れる。
<バリア層10>
[第1の樹脂層]
第1の樹脂層12は、紙基材11の表面上に設けられ、紙基材11と後述する第1の蒸着層13との間の密着性向上や、第1の蒸着層13の表面の平滑化、あるいは屈曲に対する第1の蒸着層13の割れを防止するために設けられるものである。
第1の樹脂層12を構成する材料としては、ポリオレフィン系エマルジョン、シランカップリング剤、有機チタネート、ポリアクリル、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリウレア、ポリアミド、ポリイミド、メラミン、フェノール、ポリビニルアルコール系樹脂等が挙げられる。これらの材料の中でも、第1の蒸着層13との密着性の点で、ポリオレフィン系エマルジョンが好ましい。つまり、第1の樹脂層12は、ポリオレフィン系エマルジョンを含んだ塗工液を塗工して形成した樹脂層であれば好ましい。
なお、第1の樹脂層12には、後述するポリビニルアルコール系樹脂を含む層14に含まれるポリビニルアルコール系樹脂は含まれていない。
ポリオレフィン系エマルジョンは、第1の蒸着層13との密着性の観点から、例えば、カルボキシル基、カルボキシル基の塩、カルボン酸無水物基及びカルボン酸エステルより選ばれる少なくとも1種を有するポリオレフィンのエマルジョンであることが好ましい。このようなポリオレフィンを含むことで、カルボキシル基の水素結合やアイオノマーの金属イオンによる凝集、あるいはポリオレフィンの結晶性に起因して、第1の樹脂層12は緻密な膜となり、バリア性に優れるものとなる。また、このような第1の樹脂層12は、柔軟性に優れ、第1の蒸着層13の割れを抑制することができる。
ポリオレフィン系エマルジョンの平均粒径(D50)は小さいほどよく、具体的には、1μm以下であれば好ましく、0.7μm以下であればより好ましく、0.5μm以下であればさらに好ましい。ポリオレフィン系エマルジョンの平均粒径(D50)の下限値は、特に限定されるものではないが、例えば1nm以上であってもよい。これにより、乾燥後の塗面が平滑になるため、蒸着面が均一になり、初期バリア性が担保される。
こうして形成された塗面の表面粗さ、即ち第1の樹脂層12の表面における表面粗さは、その下限値がより小さければ好ましく、例えば、カットオフ値を0.8mmとしたときの、JIS B0601:2001の算術平均粗さ(Ra0.8)が0.30μm≦Ra0.8≦0.60μmの範囲内であれば好ましく、0.30μm≦Ra0.8≦0.40μmの範囲内であればより好ましい。
第1の樹脂層12の膜厚は、例えば1μm以上20μm以下の範囲内であってもよい。第1の樹脂層12の膜厚が1μm以上であると、紙基材11表面の凹凸が埋まり、蒸着層(第1の蒸着層13)を均一に積層させることができる。また、第1の樹脂層12の膜厚が20μm以下であると、製造コストを抑えることができる。
第1の樹脂層12を設ける方法としては、紙基材11上に上述したポリオレフィン等の第1の樹脂層12を構成する材料と、溶媒とを含む塗液を塗布し、乾燥させることで得ることができる。塗液に含まれる溶媒としては、例えば、水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n-プロピルアルコール、n-ブチルアルコール、n-ペンチルアルコール、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸ブチルが挙げられる。これらの溶媒は一種を単独で用いてもよく、二種以上を併用してもよい。これらの中でも、特性の観点から、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、水が好ましい。また環境の観点から、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、水が好ましい。また前記塗液には、界面活性剤や防腐剤、保存安定剤、シランカップリング剤、有機チタネート、消泡剤等の添加剤を含んでいても構わない。
[第1の蒸着層]
第1の蒸着層13は、水蒸気バリア性の付与と、後述する第2の蒸着層15が割れた際の水蒸気バリア性を補完する役割を有し、金属又は無機酸化物を蒸着して形成した層である。第1の蒸着層13としては、アルミニウムを蒸着して得られたもの(アルミニウム蒸着膜)であってもよく、酸化アルミニウム(AlOx)、酸化ケイ素(SiOx)等を蒸着して得られたもの(酸化アルミニウム蒸着膜、酸化ケイ素蒸着膜)であってもよい。なお、第1の蒸着層13としては、成膜性の容易さ及びバリア性能の高さから、アルミニウム蒸着膜であることが好ましい。
第1の蒸着層13の厚みは、使用する物や用途によって適宜設定すればよいが、10nm以上であれば使用する上で問題ないが、30nm以上であれば好ましく、50nm以上であればより好ましい。また、第1の蒸着層13の厚みは、500nm以下であれば使用する上で問題ないが、100nm以下であれば好ましく、80nm以下であればより好ましい。第1の蒸着層13の厚みを10nm以上とすることで第1の蒸着層13の連続性を十分なものとしやすく、500nm以下とすることでカールやクラックの発生を十分に抑制でき、十分なガスバリア性能及び可撓性を達成しやすい。また、第1の蒸着層13の厚みを30nm以上100nm以下の範囲内にすることで、ガスバリア性能及び可撓性がさらに向上する。
第1の蒸着層13は、真空成膜手段によって成膜することが、バリア性能や膜均一性の観点から好ましい。成膜手段には、真空蒸着法、スパッタリング法、化学的気相成長法(CVD法)などの公知の方法があるが、成膜速度が速く生産性が高いことから真空蒸着法が好ましい。また真空蒸着法の中でも、特に電子ビーム加熱による成膜手段は、成膜速度を照射面積や電子ビーム電流などで抑制しやすいことや蒸着材料への昇温降温が短時間で行えることから有効である。
[ポリビニルアルコール系樹脂を含む層]
ポリビニルアルコール系樹脂を含む層14は、第1の蒸着層13と後述する第2の蒸着層15との密着性の向上と、第1の蒸着層13と第2の蒸着層15の割れ防止のために設けられる。
ポリビニルアルコール系樹脂としては、完全ケン化のポリビニルアルコール系樹脂、部分ケン化のポリビニルアルコール系樹脂、変性ポリビニルアルコール、エチレン-ビニルアルコール共重合樹脂等を使用することができる。また、これらの樹脂の重合度は、300以上1500以下の範囲内が好ましい。重合度が300以上であれば、バリア性が良好になり、重合度が1500以下であれば、後述するポリビニルアルコール系樹脂の塗液の粘度が低くなり、塗布性が良好になる。
ポリビニルアルコール系樹脂を含む層14を設ける方法としては、第1の蒸着層13上に上述したポリビニルアルコール系樹脂及び溶媒を含む塗液を塗布し、乾燥させることで得ることができる。塗液に含まれる溶媒としては、例えば、水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n-プロピルアルコール、n-ブチルアルコール、n-ペンチルアルコール、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等が挙げられ、特に水と、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコールとの混合溶媒が好ましい。また前記塗液には、界面活性剤や防腐剤、保存安定剤、シランカップリング剤、有機チタネート等の添加剤を含んでいても構わない。
ポリビニルアルコール系樹脂を含む層14の膜厚は、0.05μm以上10μm以下の範囲内が好ましく、0.1μm以上10μm以下の範囲内がより好ましく、1μm以上5μm以下の範囲内がさらに好ましい。ポリビニルアルコール系樹脂を含む層14の膜厚が0.05μm以上であると、バリア性向上効果が十分に得られやすい。また、ポリビニルアルコール系樹脂を含む層14の膜厚が10μm以下であると、製造コストを抑えることができるとともに、本実施形態に係る積層体100の紙成分の存在比率を高めることができる。
ポリビニルアルコール系樹脂を含む層14におけるポリビニルアルコール系樹脂の含有量は、ポリビニルアルコール系樹脂を含む層14全体の質量に対して、50質量%以上95質量%以下の範囲内が好ましく、70質量%以上95質量%以下の範囲内がより好ましく、85質量%以上95質量%以下の範囲内がさらに好ましい。ポリビニルアルコール系樹脂を含む層14におけるポリビニルアルコール系樹脂の含有量が上記数値範囲内であれば、第1の蒸着層13と第2の蒸着層15との密着性がさらに高まる。
[第2の蒸着層]
第2の蒸着層15は、水蒸気バリア性の付与と、第1の蒸着層13が割れた際の水蒸気バリア性を補完する役割を有し、金属又は無機酸化物を蒸着して形成した層である。第2の蒸着層15としては、アルミニウムを蒸着して得られたものであってもよく、また、酸化アルミニウム(AlOx)、酸化ケイ素(SiOx)等を蒸着して得られたものであってもよい。なお、第2の蒸着層15しては、成膜性の容易さ及びバリア性能の高さから、アルミニウム蒸着膜であることが好ましい。
第2の蒸着層15の厚みは、使用する物や用途によって適宜設定すればよいが、10nm以上であれば使用する上で問題ないが、30nm以上であれば好ましく、50nm以上であればより好ましい。また、第2の蒸着層5の厚みは、500nm以下であれば使用する上で問題ないが、100nm以下であれば好ましく、80nm以下であればより好ましい。第2の蒸着層15の厚みを10nm以上とすることで第2の蒸着層15の連続性を十分なものとしやすく、500nm以下とすることでカールやクラックの発生を十分に抑制でき、十分なガスバリア性能及び可撓性を達成しやすい。また、第2の蒸着層15の厚みを30nm以上100nm以下の範囲内にすることで、ガスバリア性能及び可撓性がさらに向上する。
第2の蒸着層15は、真空成膜手段によって成膜することが、バリア性能や膜均一性の観点から好ましい。成膜手段には、真空蒸着法、スパッタリング法、化学的気相成長法(CVD法)などの公知の方法があるが、成膜速度が速く生産性が高いことから真空蒸着法が好ましい。また真空蒸着法の中でも、特に電子ビーム加熱による成膜手段は、成膜速度を照射面積や電子ビーム電流などで抑制しやすいことや蒸着材料への昇温降温が短時間で行えることから有効である。
[第2の樹脂層]
第2の樹脂層16は、第2の蒸着層15との密着性向上と、第2の蒸着層15の割れ防止とを図ることができる。
第2の樹脂層16を構成する材料としては、カルボキシル基、カルボキシル基の塩、カルボン酸無水物基及びカルボン酸エステルより選ばれる少なくとも1種を有するポリオレフィンを含む層であってもよい。第2の樹脂層16は水系エマルジョンであることが好ましく、カルボキシル基、カルボキシル基の塩、カルボン酸無水物基及びカルボン酸エステルより選ばれる少なくとも1種を有するポリオレフィンのエマルジョンを含むことが好ましい。ポリオレフィンは柔軟性に優れ、蒸着の割れを抑制することができるとともに、ポリオレフィンの結晶性によりバリア性に優れるものとなる。このように、第2の樹脂層16を構成する材料には、上述した第1の樹脂層12を構成する材料と同じ材料を用いることができる。
なお、第2の樹脂層16には、前述したポリビニルアルコール系樹脂を含む層14に含まれるポリビニルアルコール系樹脂は含まれていない。
第2の樹脂層16を設ける方法としては、第2の蒸着層15上に上述したポリオレフィン等の第2の樹脂層16を構成する樹脂と、溶媒とを含む塗液を塗布し、乾燥させることで得ることができる。塗液に含まれる溶媒としては、例えば、水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n-プロピルアルコール、n-ブチルアルコール、n-ペンチルアルコール、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸ブチルが挙げられる。これらの溶媒は一種を単独で用いてもよく、二種以上を併用してもよい。これらの中でも、特性の観点から、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、水が好ましい。また環境の観点から、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、水が好ましい。また前記塗液には、界面活性剤や防腐剤、保存安定剤、シランカップリング剤、有機チタネート、消泡剤、ブロッキング防止剤等の添加剤を含んでいても構わない。
第2の樹脂層16の膜厚は、0.05μm以上20μm以下の範囲内であれば好ましく、0.5μm以上10μm以下の範囲内であればより好ましく、1μm以上5μm以下の範囲内であればより好ましい。
第2の樹脂層16の膜厚が0.05μm以上であると、バリア性向上効果が十分に得られやすく、第2の樹脂層16の膜厚が20μm以下であると、製造コストを抑えることができるとともに、積層体100の紙成分の存在比率を高めることができる。
以上のように、バリア層10は、ポリビニルアルコール系樹脂を含む層14、第1の蒸着層13、及び第2の蒸着層15を備えることで、臭気の透過に起因する、室内への臭気の拡散を防止することができる。
また、第1の樹脂層12及び第2の樹脂層16は、第1の蒸着層13及び第2の蒸着層15を保護し、かつ第1の蒸着層13及び第2の蒸着層15のガスバリア性を向上させることができるため、積層体100の敷設時や積層体100の使用時(積層体100の敷設した住居で賃借人が生活する際)においてもバリア層10の防臭機能が維持されやすくなる。
[接着層]
接着層30は、粘着層32単体で構成されていてもよく(つまり、接着基材31を備えなくてもよく)、接着基材31と、接着基材31上に設けられた粘着層32とで構成されていてもよい。
接着基材31は、網状シート材等で構成された支持体であることが好ましい。また、支持体としては、例えば、不織布、織布が用いられる。
また、接着基材31は、上述した支持体が例えば樹脂フィルムで貼り合わされたラミネートクロス、又は支持体の表面が樹脂材料で覆われたコーティングクロスであってもよい。
粘着層32は、種々の形態を取り得る。例えば、粘着層32は、紙基材11の表面又は第2の樹脂層16の表面に樹脂を積層することで形成された個別の層であってもよく、第2の樹脂層16の表面に設けられたプライマー層(図示せず)の表面に樹脂を積層することで形成された個別の層であってもよい。あるいは、粘着層32は、樹脂を接着基材31に含浸させることで形成された接着シート(即ち、接着基材31が樹脂で包埋された形態の粘着層)であってもよい。さらに、粘着層32は、接着基材31の表面に樹脂を積層して形成された層であってもよい。これらの形態の中でも、粘着層32は、後述する樹脂に接着基材31を含浸させて形成された接着シートが好ましい。なお、粘着層32は、従来公知の樹脂材料により形成することができる。
粘着層32を構成する樹脂材料としては、例えば、ポリスチレン、ポリα-メチルスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、石油樹脂、アイオノマー、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-アクリル酸エステル共重合体等の合成樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート等のセルロース誘導体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレン-ブタジエンゴム、ブタジエン-アクリロニトリルゴム、ポリ塩素化オレフィン等の天然樹脂や合成ゴムの誘導体を用いることが可能である。これらの樹脂は単独、あるいは2種以上を混合して使用してもよい。
粘着層32の形成量(塗布液を塗布、乾燥した後に残った固形分量)は、0.1g/m以上50.0g/m以下であることが好ましい。
また、粘着層32には、上述した性能を損なわない範囲内で、樹脂以外の公知の添加剤を用いることが可能である。添加剤としては、例えば、無機顔料微粒子、イソシアネート化合物、シランカップリング剤、分散剤、粘度調整剤、離型剤、ワックス・樹脂フィラーに代表される滑り剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、帯電防止剤等を用いることが可能である。
接着層30を設けることにより、積層体100はいわゆるタック加工された建材用防臭シートとなる。このため、積層体100を施工する際に、容易に下地へ貼り付け可能となり、積層体100の施工性を向上させることができる。
(1.2)第一実施形態の効果
以上のような積層体100は、以下の効果を有する。
(1)積層体100は、金属又は無機酸化物を蒸着した層である第1の蒸着層13及び第2の蒸着層15を備えているため、臭気が透過し、室内への臭気の拡散を防止することができる。このため、積層体100は、高い防臭機能を発揮することができる。
(2)積層体100は、第1の樹脂層12の厚さが1μm以上20μm以下の範囲内であれば好ましい。この構成によれば、積層体100は、紙基材11表面の凹凸を効率的に埋めることができ、無機酸化物層である第1の蒸着層13を均一に積層させることができる。
(3)積層体100は、金属又は無機酸化物を蒸着した層である第1の蒸着層13及び第2の蒸着層15の各厚さが10nm以上500nm以下であれば好ましい。この構成によれば、積層体100は、カールやクラックの発生を抑制しつつ十分なガスバリア性能及び可撓性が向上する。
(4)積層体100は、ポリビニルアルコール系樹脂を含む層14の厚さが0.05μm以上10μm以下であれば好ましい。この構成によれば、積層体100は、製造コストを抑えつつ、ガスバリア性を高めることができる。
(5)積層体100は、第2の樹脂層16の厚さが0.05μm以上20μm以下であれば好ましい。この構成によれば、積層体100は、第2の蒸着層15の密着性向上と第2の蒸着層15の割れを防止することができる。
(6)積層体100は、接着層30が設けられることにより、いわゆるタック加工された建材用防臭シートとなる。このため、積層体100は、容易に施工可能となり、高い施工性を有する。
2.第二実施形態
次に、第二実施形態に係る、積層体100である防臭シートを有する床材の構成例について、図2を用いて説明する。図2は、積層体100を有する床材200の構成を示す概略断面図である。
図2に示すように、床材200は、積層体100と、積層体100の表面上(すなわちバリア層10上又は紙基材11上)に積層された表面基材210と、を備えている。より詳しくは、図2(a)に示すように、床材200は、バリア層10と、バリア層10に含まれる第1の樹脂層12側に設けられた紙基材11と、バリア層10に含まれる第2の樹脂層16側に設けられた接着層30と、紙基材11のバリア層10側とは反対側に設けられた表面基材210と、を備えている。また、図2(b)に示すように、床材200は、バリア層10と、バリア層10に含まれる第1の樹脂層12側に設けられた紙基材11と、紙基材11のバリア層10側とは反対側に設けられた接着層30と、バリア層10の紙基材11側とは反対側に設けられた表面基材210と、を備えている。
なお、本実施形態に係る積層体100は、前述した第一実施形態に係る積層体100と同様の構成を有するため、ここではその説明を省略する。
表面基材210は、例えば、基材の表面に化粧シートが積層された化粧材であってもよく、床板もしくは畳であってもよい。積層体100と表面基材210とは貼り合わされることが好ましい。
なお、本実施形態で積層体100と表面基材210とを貼り合せる接着剤は、例えば、水性系接着剤、溶剤系接着剤、化学反応系接着剤、ホットメルト系接着剤等、限定されるものではなく、いずれのタイプであっても適用することができる。接着剤としては、公知のもの、または市販品を適宜選択して使用することができる。
更に、図2(b)に示す形態において、バリア層10と表面基材210を貼り合せる場合は、バリア層10と表面基材210との間に、プライマー層(図示せず)を設けてもよい。
(2.1)床材の構成
<表面基材>
以下、表面基材210が化粧材210aである場合について説明する。
図2に示すように、化粧材210aは、積層体100のバリア層10側の面上又は紙基材11側の面上に設けられる。ここで、図2(a)は、化粧材210aが紙基材11の面上に設けられた形態を示しており、図2(b)は、化粧材210aがバリア層10の面上に設けられた形態を示している。
化粧材210aは、化粧材210aの基材となる化粧基材220と、化粧基材220の上面に積層された化粧シート230とを少なくとも有している。化粧シート230は、例えば、絵柄模様を有する又は色彩が付与されたシート部材である。
[化粧基材]
化粧基材220は、例えば木質系、金属系、合成樹脂系等の各材料で構成された基材であって、従来の床材における基材(層)と同様の材質を任意に採用可能である。
木質系の材質で構成された化粧基材220としては、例えば集成材が挙げられる。
また、金属系の材質で構成された化粧基材220としては、例えばアルミニウム板が挙げられる。
また、合成樹脂系の材質で構成された化粧基材220としては、例えば変形性、耐亀裂性、復元性等の所謂ヒンジ性に優れたポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を含む熱可塑性樹脂で形成された樹脂シートが挙げられる。
[化粧シート]
化粧シート230は、例えば、ポリオレフィン系樹脂シートの表面側に絵柄模様層を印刷し、絵柄模様層の表面側に透明樹脂層と表面保護層とをこの順に積層したシートである。
ポリオレフィン系樹脂シートは、カレンダー法、インフレーション法、Tダイ押し出し法等により形成した、ポリオレフィン系樹脂のシート体である。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等が挙げられる。
絵柄模様層は、化粧シート230に所望の絵柄による意匠性を付与する層である。絵柄の種類等は特に限定的ではないが、例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。また、絵柄模様層は、絵柄模様のない単色の化粧シート230であってもよい。また、化粧シート230として、公知の化粧シートを使用してもよい。
なお、本実施形態に係る床材200は、例えば化粧基材220の化粧シート230とは反対側の面に緩衝層(図示せず)を設けていてもよい。
以上のように、積層体100と表面基材210とを有する床材200であれば、床材200の敷設と同時に積層体100を敷設することが可能となるため、好ましい。
(2.2)第二実施形態の効果
以上のような床材200は、第一実施形態の効果に加えて以下の効果を有する。
(7)積層体100を有する床材200は、床材200の敷設と同時に積層体100を敷設することが可能となる。このため、作業工程を増やすことなく積層体100を敷設することが可能となる。
[実施例]
以下、本実施形態に係る積層体について、実施例を挙げて説明する。
実施例では、本実施形態に係る積層体を用いて床材を敷設した室内と、本実施形態に係る積層体を用いずに床材を敷設した室内とにおいて、臭気の評価を行った。
<積層体の作製>
(実施例1~8、比較例1~4)
紙(クレーコート紙、紙の坪量:50g/m、クレーコート紙の厚み:5μm)のクレーコート表面上に、下記表1~表3に示す第1の樹脂層、第1の蒸着層、ポリビニルアルコール系樹脂を含む層、第2の蒸着層、及び第2の樹脂層を順次積層し、実施例1~8及び比較例1~4の各積層体(紙付バリア層)を得た。
なお、用いた材料は以下のとおりである。
ケミパールS100:カルボキシル基の塩を含む溶液(三井化学製)
ケミパールS500:カルボキシル基の塩を含む溶液(三井化学製)
ケミパールV300:酢酸ビニル系ポリオレフィン樹脂を含む塗液(三井化学製)
また、ポリビニルアルコール系樹脂を含む層におけるポリビニルアルコール系樹脂の含有量は、90質量%であった。
実施例1~8及び比較例1~4の各積層体(紙付バリア層)に備わるバリア層表面に、接着層として接着基材であるラミネートクロスの表面にアクリル樹脂を塗布、乾燥させて粘着層とした接着シート(恵比寿化成株式会社製、#703N)を貼り付けた。
以上により、実施例1~8及び比較例1~4の各積層体を形成した。
<評価>
上述した実施例1~8及び比較例1~4で得られた各積層体を異なる室内において床板(化粧板等の表面基材)の下層に敷設し、それぞれの室内について次の評価を実施した。
〔臭気抑制機能の評価〕
各室内において、複数の測定日において室内空気質の測定を行い、臭気の抑制効果を確認した。臭気抑制機能の評価では、それぞれの室内おいて、異なる測定日に第1回から第3回の室内空気質測定を行った。室内空気質測定は、各回で5時間程度行った。
室内空気質測定では、揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)、アルデヒド類、アンモニア、ギ酸及び酢酸の測定を行った。各物質は、以下の方法により分析した。
揮発性有機化合物:固相補集-加熱脱離-ガスクロマトグラフ質量分析(GC/MS)法
アルデヒド類:DNPH捕集-溶媒抽出-高速液体クロマトグラフ(HPLC)法
アンモニア、ギ酸、酢酸:液相捕集-イオンクロマトグラフ(IC)法
上述の各分析において、以下の「◎」、「○」、「△」、「×」の4段階で評価した。
<評価基準>
◎:室内における各物質の濃度が厚生労働省室内濃度指針値以下であり、かつ各物質の濃度低減効果がより優れている場合
○:室内における各物質の濃度が厚生労働省室内濃度指針値以下であり、かつ各物質の濃度低減効果が確認できた場合
△:室内における各物質の濃度が厚生労働省室内濃度指針値以下である、又は各物質の濃度低減効果が確認できた場合
×:室内における各物質の濃度が厚生労働省室内濃度指針値を超え、かつ各物質の濃度低減効果が確認できなかった場合
なお、本実施例では、評価が「◎」であれば合格とした。
(評価結果)
以下の表1~表3に、臭気抑制機能の評価結果を示す。
Figure 2023144628000002
Figure 2023144628000003
Figure 2023144628000004
表1~表3に示すように、実施例1~8の積層体を用いた室内では、揮発性有機化合物、アルデヒド類、アンモニア、ギ酸及び酢酸の濃度が厚生労働省室内濃度指針値以下であるか、又は各物質の濃度低減効果が大いに確認できた。一方、比較例1~4の積層体を用いた室内では、各物質の濃度が厚生労働省室内濃度指針値以下であるか、又は各物質の濃度低減効果を有することを確認することができなかった。
以上の評価結果から、本実施形態の積層体を床板(化粧板等の表面基材)の下層に敷設することにより、臭気の拡散を抑制することが可能であることが確認された。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
10:バリア層
11:紙基材
12:第1の樹脂層
13:第1の蒸着層
14:ポリビニルアルコール系樹脂を含む層
15:第2の蒸着層
16:第2の樹脂層
30:接着層
31:接着基材
32:粘着層
100:積層体
200:床材
220:化粧基材
230:化粧シート

Claims (7)

  1. 紙基材と、第1の樹脂層と、第1の蒸着層と、ポリビニルアルコール系樹脂を含む層と、第2の蒸着層と、第2の樹脂層と、をこの順で備える積層体。
  2. 前記第1の樹脂層及び前記第2の樹脂層の少なくともいずれか一方が、カルボキシル基、カルボキシル基の塩、カルボン酸無水物基及びカルボン酸エステルより選ばれる少なくとも1種を有するポリオレフィンを含む層である請求項1に記載の積層体。
  3. 前記第1の蒸着層及び前記第2の蒸着層の少なくともいずれか一方が、アルミニウム蒸着膜であり、且つ厚みが30nm以上100nm以下の範囲内である請求項1又は2に記載の積層体。
  4. 前記紙基材に含まれる紙成分の質量が、積層体全体の質量を基準として、50質量%以上である請求項1~3のいずれか一項に記載の積層体。
  5. 前記紙基材の表出面側及び前記第2の樹脂層の表出面側のいずれかに接着層を備える請求項1~4のいずれか一項に記載の積層体。
  6. 前記接着層は、接着基材と、粘着層と、を備え、
    前記接着基材は、網状シート材であり、
    前記粘着層は、前記網状シート材を包埋するアクリル系樹脂を含む層である請求項5に記載の積層体。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載の積層体と、前記積層体の表面に積層された表面基材と、を備える床材。
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