JP2000034419A - ジスアゾ顔料添加剤および顔料組成物 - Google Patents

ジスアゾ顔料添加剤および顔料組成物

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JP2000034419A JP12700799A JP12700799A JP2000034419A JP 2000034419 A JP2000034419 A JP 2000034419A JP 12700799 A JP12700799 A JP 12700799A JP 12700799 A JP12700799 A JP 12700799A JP 2000034419 A JP2000034419 A JP 2000034419A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジスアゾ顔料と混合して用いた場合に、従来
のジスアゾ顔料に比べて、良好な分散性を与えるジスア
ゾ顔料用添加剤、流動性に優れた顔料組成物を提供す
る。 【解決手段】 アセト酢酸−m−キシリダイド39〜4
7モル%、アセト酢酸−o−トルイダイド11〜19モ
ル%、2−アセトアセトアミド安息香酸38〜46モル
%をカップラー成分とし、3,3’−ジクロロベンジジ
ンのテトラゾ化物をテトラゾ成分として反応してなる、
ジスアゾ化合物混合物からなるジスアゾ顔料用添加剤。
ジスアゾ顔料と当該顔料添加剤を含んでなる顔料組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジスアゾ化合物混
合物からなるジスアゾ顔料用添加剤及び顔料組成物に関
する。詳しくは、流動性に優れた印刷インキを調製で
きるジスアゾ化合物混合物からなる顔料用添加剤、流
動性に優れた印刷インキを調製できる顔料組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ジスアゾ顔料を含有する印刷イン
キの透明性・流動性を改良する方法として、例えば、特
公昭45−11026号公報には、ジスアゾ顔料に、そ
れらのスルホン酸化合物を混合する方法が、特公昭55
−49087号公報には、カップリング成分としてカル
ボン酸基及び/またはスルホン酸基を有する極性カップ
リング成分と非極性カップリング成分との混合物を使用
して成るジスアゾ顔料を用いる方法が、特開昭63−7
2762号公報及び特開昭63−178169号公報に
は、極性カップリング成分と非極性カップリング成分か
ら成る非対称型ジスアゾ顔料組成物を用いる方法が、そ
れぞれ示されている。なかでも、特開昭63−1781
69号公報で開示されたジスアゾ顔料組成物が印刷イン
キの流動性を改良する効果大きい事が知られていた。
【0003】また、特開平4−275373号公報に
は、アセト酢酸−m−キシリダイド2〜40モル%、ア
セト酢酸−o−トルイダイド97.9〜60モル%、2
−アセトアセトアミド安息香酸0.1〜10モル%をカ
ップラー成分とし、3,3’−ジクロロベンジジンのテ
トラゾ化物をテトラゾ成分として反応してなるジスアゾ
化合物混合物をロジン処理した表面処理顔料が記載され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】印刷業界において、生
産性を高める観点から、印刷速度の高速化がめざましく
進歩している。毎秒4メートルの印刷が可能な印刷機が
主流となっているが、毎秒15メートルの印刷が可能な
印刷機も開発されている。印刷速度の高速化にともな
い、印刷インキには、今まで以上に高い流動性が求めら
れている。
【0005】特開昭63−178169号公報で開示さ
れたジスアゾ顔料組成物を使用して得られる印刷インキ
の流動性改良効果には限界があった。
【0006】また特開平4−275373号公報で開示
された、ロジン処理ジスアゾ顔料を使用して得られる印
刷インキも同様に、流動性が不充分であった。
【0007】すなわち、本発明が解決しようとする課題
は、流動性に優れた印刷インキを調製できるジスアゾ
化合物混合物からなる組成物、流動性に優れた印刷イ
ンキを調整できる顔料組成物、流動性に優れた印刷イ
ンキ、に関する。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明者は、流動性に優れ
た印刷インキを鋭意検討した結果、流動性に優れた印
刷インキを調製できる顔料用添加剤、流動性に優れた
印刷インキを調製できる顔料組成物を開発すべく、鋭意
研究した結果、本発明を完成するに至った。
【0009】即ち本発明は、次の各発明を提供するもの
である。以下の式(I)、(IV)及び(V)を少なく
とも含有するジスアゾ顔料用添加剤。
【0010】式(I)
【0011】
【化10】
【0012】式(IV)
【0013】
【化11】
【0014】式(V)
【0015】
【化12】
【0016】1. アセト酢酸−m−キシリダイド39
〜47モル%、アセト酢酸−o−トルイダイド11〜1
9モル%、2−アセトアセトアミド安息香酸38〜46
モル%をカップラー成分とし、3,3’−ジクロロベン
ジジンのテトラゾ化物をテトラゾ成分として反応してな
る、ジスアゾ化合物混合物からなる組成物。
【0017】2. アセト酢酸−m−キシリダイド39
〜47モル%、アセト酢酸−o−トルイダイド11〜1
9モル%、2−アセトアセトアミド安息香酸38〜46
モル%をカップラー成分とし、3,3’−ジクロロベン
ジジンのテトラゾ化物をテトラゾ成分として反応してな
る、ジスアゾ化合物混合物からなる組成物に、更にジス
アゾ顔料を加えてなる顔料組成物。
【0018】3. ジスアゾ顔料が、ロジン処理された
ジスアゾ顔料である上記2記載の顔料組成物。
【0019】4. ジスアゾ顔料が、C.I.Pigm
ent Yellow 13、C.I.Pigment
Yellow 14、以下の式(I)で示されるジスア
ゾ顔料からなる群から選ばれる少なくとも一つのジスア
ゾ顔料である上記2または3記載の顔料組成物。
【0020】式(I)
【0021】
【化13】
【0022】5. ジスアゾ顔料が、アセト酢酸−m−
キシリダイドを必須カップラー成分とし、これと、3,
3’−ジクロロベンジジンのテトラゾ化物をテトラゾ成
分として反応してなるジスアゾ顔料である上記2または
3記載の顔料組成物。
【0023】6. カップラー成分が、アセト酢酸−m
−キシリダイド10〜90モル%とアセト酢酸−o−ト
ルイダイド10〜90モル%とからなるカップラー成分
である上記5記載の顔料組成物。
【0024】7. カップラー成分が、アセト酢酸−m
−キシリダイド60〜80モル%、アセト酢酸−o−ト
ルイダイド20〜40%からなるカップラー成分である
上記5記載の顔料組成物。
【0025】8. 上記2、3、4、5、6または7記
載の顔料組成物を含有する印刷インキ。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明のジスアゾ顔料用添加剤
は、上記した式(I)、(IV)及び(V)を少なくと
も含有する。これら非対称の化学構造を有する3成分が
必須となって顔料や顔料を含む印刷インキの流動性の向
上に寄与する。
【0027】本発明のジスアゾ化合物混合物からなる組
成物は、ジスアゾ顔料用添加剤として用いることがで
き、例えばアセト酢酸−m−キシリダイド、アセト酢酸
−o−トルイダイド、2−アセトアセトアミド安息香酸
からなる3成分物をカップラー成分として使用すること
が出来る。こうすることにより、組成物を上記した式
(I)、(IV)及び(V)を含むものとすることが可
能となる。しかも、3成分の混合比率は、特に制限され
るものではないが、好ましくはアセト酢酸−m−キシリ
ダイド39〜47モル%、アセト酢酸−o−トルイダイ
ド11〜19モル%、2−アセトアセトアミド安息香酸
38〜46モル%である。
【0028】一方、特開昭63−178169号公報で
開示されたジスアゾ顔料組成物を調整するために使用す
るジスアゾ化合物混合物は、アセト酢酸−m−キシリダ
イドと2−アセトアセトアミド安息香酸とからなる2成
分をカップラー成分として使用する事、または、アセト
酢酸−o−トルイダイドと2−アセトアセトアミド安息
香酸とからなる2成分をカップラー成分として使用する
事に特徴がある。従って、前記した組成物を別々に合成
し、仮に混合してジスアゾ顔料用添加剤を調製したとこ
ろで、式(I)が含まれない。これに対して、本発明の
顔料用添加剤はそれを含んだものとなる。
【0029】本発明のジスアゾ化合物混合物からなる組
成物は、結晶粒子が細かく、しかも、結晶粒子の凝集性
が小さいため、平版インキ製造時に容易に一次粒子まで
分散できる。容易に一次粒子まで分散できるため、ジス
アゾ顔料の表面にジスアゾ化合物混合物からなる組成物
を均一・強固に吸着させる事が可能であり、高速印刷機
に対応した流動性に優れた印刷インキが得られる。
【0030】一方、特開昭63−178169号公報で
開示されたジスアゾ顔料組成物を調整するために使用す
るジスアゾ化合物は、結晶粒子が大きく、しかも、結晶
粒子の凝集性が大きいため、平版インキ製造時に一次粒
子まで分散する事が難しい。一次粒子まで分散する事が
難しいため、ジスアゾ顔料の表面にジスアゾ化合物混合
物を均一・強固に吸着させる事が出来ず、高速印刷機に
対応した流動性に優れた印刷インキが得られない。
【0031】本発明のジスアゾ顔料用添加剤は、アセト
酢酸−m−キシリダイドと、アセト酢酸−o−トルイダ
イドと、2−アセトアセトアミド安息香酸とをカップラ
ー成分としてテトラゾ成分と反応を行えば得られるが、
上記式(V)のジスアゾ化合物が式(IV)のジスアゾ
化合物よりも多く含まれる様な使用割合とすればよく、
具体的には、アセト酢酸−m−キシリダイド39〜47
モル%、アセト酢酸−o−トルイダイド11〜19モル
%、2−アセトアセトアミド安息香酸38〜46モル%
をカップラー成分とし、3,3’−ジクロロベンジジン
のテトラゾ化物をテトラゾ成分として反応してすること
が出来る。このジスアゾ化合物混合物からなる組成物
は、例えば、以下の製造方法に従って製造することがで
きる。
【0032】3,3’−ジクロロベンジジンを常法に
よりテトラゾ化する。(テトラゾ成分と記載する)
【0033】2−アセトアセトアミド安息香酸38〜
46モル%の水溶液または分散液をテトラゾ成分に添加
する。(テトラゾ反応物と記載する)
【0034】アセト酢酸−m−キシリダイド39〜4
7モル%、アセト酢酸−o−トルイダイド11〜19モ
ル%からなる混合カップラー成分を調整する。(混合カ
ップラー成分と記載する)
【0035】テトラゾ反応物と混合カップラー成分と
のカップリング反応は、特に制限されないが、常法によ
り酢酸酸性下で行う。この際の条件は、pH6からpH
3、温度5℃から30℃、時間30分から180分で行
う。(反応スラリーと記載する)
【0036】反応スラリーを、70〜110℃で0.
5〜4時間、好ましくは90℃で2時間加熱攪拌する。 濾過、水洗、乾燥、粉砕する。
【0037】ただし、上記〜記載のモル%は、2−
アセトアセトアミド安息香酸とアセト酢酸−m−キシリ
ダイドとアセト酢酸−o−トルイダイドとからなる3種
類のカップラー成分の比率を示す。
【0038】こうして得られたジスアゾ化合物混合物
は、次の化学構造を有する6種のジスアゾ化合物の混合
物である。
【0039】式(I)
【0040】
【化14】
【0041】式(II)
【0042】
【化15】
【0043】式(III)
【0044】
【化16】
【0045】式(IV)
【0046】
【化17】
【0047】式(V)
【0048】
【化18】
【0049】式(VI)
【0050】
【化19】
【0051】上記6種のジスアゾ化合物は、それぞれ別
々に製造されたものを混合して得ることも可能ではある
が、アセト酢酸−m−キシリダイド39〜47モル%、
アセト酢酸−o−トルイダイド11〜19モル%、2−
アセトアセトアミド安息香酸38〜46モル%をカップ
ラー成分とし、3,3’−ジクロロベンジジンのテトラ
ゾ化物をテトラゾ成分として反応してなる、6種のジス
アゾ化合物の混合物からなる組成物のほうが、結晶粒子
が細かく、しかも、結晶粒子の凝集性が小さいため、例
えば平版インキ製造時に、容易に一次粒子まで分散でき
る。
【0052】この方法によれば、6種のジスアゾ化合物
の混合物からなる一次粒子が形成されるため、結晶粒子
径が均一分布となり、結晶粒子の凝集性を小さくさせる
効果が発現しやすいので好ましい。これに対して、一種
のジスアゾ化合物単独で得られた結晶一次粒子は、その
ジスアゾ化合物6種毎に大きさが異なるものとなりやす
く、上記した様な優れた効果を得るには不充分である。
【0053】このアセト酢酸−m−キシリダイド39〜
47モル%、アセト酢酸−o−トルイダイド11〜19
モル%、2−アセトアセトアミド安息香酸38〜46モ
ル%をカップラー成分とし、3,3’−ジクロロベンジ
ジンのテトラゾ化物をテトラゾ成分として反応してな
る、6種のジスアゾ化合物の混合物からなる組成物は、
そのままで顔料組成物として用いるよりかは、それに、
更に、別途準備したジスアゾ顔料を加えたうえで顔料組
成物として用いるのが好ましい。
【0054】この6種のジスアゾ化合物の混合物は、ロ
ジン処理しないものが好ましい。
【0055】本発明で使用するジスアゾ顔料は、公知慣
用のものがいずれも使用できる。
【0056】具体的には、C.I.Pigment
Yellow 13、同14、同55、同12、前記
記載の2種以上の混合物、特公昭48−26373
号公報に記載されたジスアゾ顔料の混晶、例えば、アセ
ト酢酸−m−キシリダイドとアセト酢酸−o−トルイダ
イドからなる混合カップラー成分と、3,3’−ジクロ
ロベンジジンのテトラゾ化物をテトラゾ成分として反応
してなる事を特徴とするジスアゾ顔料の混晶、上記式
(I)で示されるジスアゾ化合物からなるジスアゾ顔
料、等が挙げられる。
【0057】本発明で用いるジスアゾ顔料としては、流
動性の改良効果が大きい点で、C.I.Pigment
Yellow 13、C.I.Pigment Yel
low 14、上記式(I)で示されるジスアゾ顔料か
らなる群から選ばれる少なくとも一つのジスアゾ顔料が
好ましい。これは1種のジスアゾ化合物のみからなるジ
スアゾ顔料の2種以上を混合した混合物であってもよい
が、それらの混晶が特に好ましい。
【0058】上記に具体的に示したジスアゾ顔料は、ア
セト酢酸−m−キシリダイド、アセト酢酸−o−トルイ
ダイド、アセト酢酸−p−トルイダイド、アセト酢酸ア
ニリドからなる群より選ばれる少なくとも一種のカップ
ラー成分と、3,3’−ジクロロベンジジンのテトラゾ
化物をテトラゾ成分として反応することにより得られる
ジスアゾ顔料である。
【0059】尚、上記アセト酢酸−m−キシリダイドと
アセト酢酸−o−トルイダイドからなる混合カップラー
成分と、3,3’−ジクロロベンジジンのテトラゾ化物
をテトラゾ成分として反応してなるジスアゾ顔料は、
C.I.Pigment Yellow 13、同14及
び上記式(I)で示されるジスアゾ化合物を全て含んで
なるジスアゾ顔料である。
【0060】もう一方の好ましいジスアゾ顔料は、式
(III)で示されるジスアゾ化合物を必須成分として
含んでなるジスアゾ顔料である。これは、アセト酢酸−
m−キシリダイドを必須カップラー成分とし、これと、
3,3’−ジクロロベンジジンのテトラゾ化物をテトラ
ゾ成分として反応してなるジスアゾ顔料である。
【0061】このジスアゾ顔料としては、流動性の改良
効果が大きく、しかも、平版インキに使用した場合に透
明性が高く印刷物が鮮明に仕上がる点で、カップラー成
分として、アセト酢酸−m−キシリダイド10〜90モ
ル%とアセト酢酸−o−トルイダイド10〜90モル%
とからなる混合カップラー成分を用いて反応させたもの
が好ましく、流動性の改良効果が最も大きく、しかも、
平版インキに使用した場合に透明性が最も高く印刷物が
鮮明に仕上がる点で、カップラー成分として、アセト酢
酸−m−キシリダイド60〜80モル%、アセト酢酸−
o−トルイダイド20〜40%からなる混合カップラー
成分を用いて反応させたものが特に好ましい。
【0062】本発明で使用するジスアゾ顔料は、例え
ば、以下の製造方法に従って製造することができる。
【0063】3,3’−ジクロロベンジジンを常法に
よりテトラゾ化する。(テトラゾ成分と記載する)
【0064】アセト酢酸−m−キシリダイド、アセト
酢酸−o−トルイダイド、アセト酢酸−p−トルイダイ
ド、アセト酢酸アニリドからなる群より選ばれるカップ
ラー成分を調整する。(カップラー成分と記載する)
【0065】テトラゾ成分とカップラー成分とのカッ
プリング反応は、特に制限されないが、 常法により酢
酸酸性下で行う。この際の条件は、pH6からpH3、
温度5℃ から30℃、時間30分から180分で行
う。(反応スラリーと記載する)
【0066】反応スラリーを、60〜110℃で0.
2〜120分、好ましくは80℃で90分加熱攪拌す
る。 濾過、水洗、乾燥、粉砕する。
【0067】ジスアゾ顔料の分散性を改良する目的で、
ノニオン性界面活性剤による表面処理、カチオン性界面
活性剤による表面処理、アニオン性界面活性剤による表
面処理、樹脂による表面処理、ロジンによる表面処理を
行う事は可能である。
【0068】なかでも、分散性を改良する効果が大き
く、透明性も改良する効果を兼ね備えている点で、ロジ
ンによる表面処理を行う事が好ましい。
【0069】ロジンによる表面処理方法としては、例え
ば、次の方法が挙げられる。
【0070】反応スラリ−をアルカリ性に調整する。 苛性ソーダで溶解したロジン溶液を添加する。 60〜100℃で0.2〜120分、好ましくは90
℃で90分加熱攪拌する。
【0071】塩酸を滴下してロジンを酸析する。また
は、塩化カルシウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニ
ウム等の無機塩を添加してロジンを難溶性塩に変換す
る。 濾過、水洗、乾燥、粉砕する。
【0072】本発明の、ジスアゾ顔料と、前記ジスアゾ
化合物混合物からなる組成物を含有してなる顔料組成物
を製造する方法としては、次の2つの方法が挙げられ
る。
【0073】ジスアゾ顔料を含有する水懸濁液に、前
記ジスアゾ化合物混合物からなる組成物を含有する水懸
濁液を添加する方法。
【0074】粉砕して粉状としたジスアゾ顔料に、粉
砕して粉状とした前記ジスアゾ化合物混合物からなる組
成物を添加する方法。
【0075】本発明において、前記ジスアゾ化合物混合
物からなる組成物がロジンで被覆されると流動性の改良
効果が小さくなる場合があるため、ロジン処理されたジ
スアゾ顔料と、ジスアゾ化合物混合物を含有してなる顔
料組成物を製造する方法としては、次の方法が推奨され
る。
【0076】ロジンを酸析する事または難溶性塩に変
換する事によりロジン処理されたジスアゾ顔料を調整
後、ロジン処理されたジスアゾ顔料を含有する水懸濁液
に、前記ジスアゾ化合物混合物からなる組成物を含有す
る水懸濁液を添加する方法。
【0077】粉砕して粉状としたジスアゾ顔料に、粉
砕して粉状とした前記ジスアゾ化合物混合物からなる組
成物を添加する方法。
【0078】即ち、本発明の顔料組成物は、ロジン処理
されたジスアゾ顔料と、アセト酢酸−m−キシリダイド
39〜47モル%、アセト酢酸−o−トルイダイド11
〜19モル%、2−アセトアセトアミド安息香酸38〜
46モル%をカップラー成分とし、3,3’−ジクロロ
ベンジジンのテトラゾ化物をテトラゾ成分として反応し
てなる、ジスアゾ化合物混合物からなる、ロジン未処理
の組成物とからなるものが好ましい。
【0079】この本発明における好ましい顔料組成物
は、アセト酢酸−m−キシリダイド2〜40モル%、ア
セト酢酸−o−トルイダイド97.9〜60モル%、2
−アセトアセトアミド安息香酸0.1〜10モル%をカ
ップラー成分とし、3,3’−ジクロロベンジジンのテ
トラゾ化物をテトラゾ成分として反応してなるジスアゾ
化合物混合物をロジン処理した表面処理顔料をそのまま
ジスアゾ顔料として用いた、即ち、従来のジスアゾ顔料
をそのまま用いるのよりも優れた流動性を呈する。
【0080】本発明において、ジスアゾ顔料との比率と
しては、ジスアゾ顔料85〜99重量%、前記ジスアゾ
化合物混合物からなる組成物1〜15重量%、好ましく
は、ジスアゾ顔料93〜97重量%、前記ジスアゾ化合
物混合物からなる組成物3〜7重量%である。前記ジス
アゾ化合物混合物からなる組成物の比率が小さくなると
流動性の改良効果が小さくなり、前記ジスアゾ化合物混
合物からなる組成物の比率が大きくなると、着色力が小
さくなる。
【0081】本発明の、顔料組成物を含有する印刷イン
キは、例えば以下の製造方法により製造できる。
【0082】ワニスと顔料組成物を分散機を用いて分
散させる方法。 ワニスと前記ジスアゾ化合物混合物からなる組成物と
ジスアゾ顔料とを分散機を用いて分散させる方法。
【0083】分散機としては、例えば3本ロールやビー
ズミルやニーダーが挙げられる。
【0084】ワニスとしては、例えば、ロジン変成フェ
ノール樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂又はこれら乾性
油変性樹脂等の樹脂と、必要に応じて、アマニ油、桐
油、大豆油等の植物油と、n−パラフィン、イソパラフ
ィン、アロマテック、ナフテン、α−オレフィン等の溶
剤からなるものであって、それらの混合割合は、重量比
で、樹脂:植物油:溶剤=20〜50部:0〜30部、
10〜60部の範囲が好ましい。また、アクリル酸エス
テルを含有するワニスが挙げられる。
【0085】本発明の顔料組成物を配合した印刷インキ
には、必要に応じて、インキ溶剤、ドライヤー、レベリ
ング改良剤、増粘剤等の公知の添加剤を適宜配合する事
も可能である。
【0086】
【実施例】以下、実施例、比較例及び試験例を用いて本
発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これらの実施
例に限定されるものではない。なお、以下の例中におけ
る「部」および「%」は、特に断りのない限り、いずれ
も重量基準である。
【0087】<ジスアゾ化合物混合物の製造実施例1>
3,3’−ジクロロベンジジン38.2部と35%塩酸
85部と水800部とを混合、攪拌した後、氷浴下、亜
硝酸ナトリウム21.9部からなる水溶液を加えて、
3,3’−ジクロロベンジジンのテトラゾ溶液を得た。
攪拌しながら、この中に、2−アセトアセトアミド安息
香酸26.7部を水250部に分散した分散液を2時間
かけて滴下した後、1時間攪拌して橙色スラリーを得
た。
【0088】アセト酢酸−m−キシリダイド26.0
部、アセト酢酸−o−トルイダイド10.4部を水酸化
ナトリウム30.6部及び水600部からなる水溶液に
溶解した後、酢酸52.1部を水200部で希釈したも
のを1時間かけて滴下し、結晶を析出させた。次いでこ
れを15〜17℃に調整し、攪拌しながら、上記の橙色
スラリーを2時間かけて滴下して、ジスアゾ化合物の橙
黄色スラリーを得た。
【0089】さらに1時間攪拌後、90℃まで加熱し、
2時間攪拌する。濾過、水洗し、ジスアゾ化合物混合物
のウエットケーキを得た。ウエットケーキを90℃にて
乾燥した後、粉砕して粉状としたジスアゾ化合物混合物
(ジスアゾ化合物混合物1)を得た。
【0090】このジスアゾ化合物混合物は、アセト酢酸
−m−キシリダイド42モル%、アセト酢酸−o−トル
イダイド18モル%、2−アセトアセトアミド安息香酸
40モル%をカップラー成分とし、3,3’−ジクロロ
ベンジジンのテトラゾ化物をテトラゾ成分として反応し
てなるジスアゾ化合物混合物に相当する。
【0091】<ジスアゾ化合物混合物の製造比較例1>
特公昭63−178169号公報に記載されているジス
アゾ顔料化合物の合成の製造例に従い、ジスアゾ化合物
混合物を製造した。具体的な製造方法を以下に示す。
【0092】3,3’−ジクロロベンジジン38.2部
と35%塩酸85部と水800部とを混合、攪拌した
後、氷浴下、亜硝酸ナトリウム21.9部からなる水溶
液を加えて、3,3’−ジクロロベンジジンのテトラゾ
溶液を得た。攪拌しながら、この中に、2−アセトアセ
トアミド安息香酸33.4部を水250部に分散した分
散液を2時間かけて滴下した後、1時間攪拌して橙色ス
ラリーを得た。
【0093】アセト酢酸−o−トルイダイド28.8部
を水酸化ナトリウム30.6部及び水600部からなる
水溶液に溶解した後、酢酸52.1部を水200部で希
釈したものを1時間かけて滴下し、結晶を析出させた。
次いでこれを5〜10℃に冷却し、攪拌しながら、上記
の橙色スラリーを2時間かけて滴下して、ジスアゾ化合
物の橙黄色スラリーを得た。
【0094】さらに1時間攪拌後、90℃まで加熱し、
2時間攪拌する。濾過、水洗し、ジスアゾ化合物混合物
のウエットケーキを得た。ウエットケーキを90℃にて
乾燥した後、粉砕して粉状としたジスアゾ化合物混合物
(ジスアゾ化合物混合物比較1)を得た。
【0095】<ジスアゾ化合物混合物の製造比較例2>
アセト酢酸−o−トルイダイド28.8部の代わりにア
セト酢酸−m−キシリダイド31.0部を使用した事以
外は、ジスアゾ化合物混合物の製造比較例1と同様にし
て、ジスアゾ化合物混合物(ジスアゾ化合物混合物比較
2)を得た。
【0096】<ジスアゾ化合物混合物の製造比較例3>
28.6部のジスアゾ化合物混合物比較1と71.4部
のジスアゾ化合物混合物比較2とを混合して、ジスアゾ
化合物混合物(ジスアゾ化合物混合物比較3)を得た。
【0097】<ジスアゾ顔料の製造例1>水4000部
に3,3’−ジクロロベンジジンの塩酸塩(3,3’−
ジクロロベンジジン250部に相当する量)と35%塩
酸316部を加える。この溶液を0℃に冷却後、40%
亜硝酸ソーダ溶液を358部加え、1時間攪拌する。少
量のスルファミン酸を加え、過剰の亜硝酸ソーダを消失
させて、3,3’−ジクロロベンジジンのテトラゾ溶液
とする。
【0098】水7500部にアセト酢酸−m−キシリダ
イド415部と25%苛性ソーダ835部を加えて溶解
する。この溶液に10%酢酸3150部を少しずつ加え
て懸濁液とする。
【0099】懸濁液にテトラゾ液を2時間かけて加え
る。この間、反応液の温度は15〜17℃に保ってお
く。さらに1時間攪拌後、苛性ソーダにてpH12に調
整し、苛性ソーダで溶解したロジン(ロジンとして10
0部)を添加する。90℃まで加熱し、2時間攪拌す
る。35%塩化カルシウム75部を添加し、1時間攪拌
する。
【0100】濾過、水洗し、ジスアゾ顔料のプレスケー
キを得た。プレスケーキを90℃にて乾燥した後、粉砕
して粉状としたジスアゾ顔料(ジスアゾ顔料1)を得
た。
【0101】本顔料は、アセト酢酸−m−キシリダイド
100モル%からなるカップラー成分と、3,3’−ジ
クロロベンジジンのテトラゾ化物をテトラゾ成分として
反応してなる事を特徴とする、ロジン処理されたジスア
ゾ顔料(C.I.Pigment Yellow 13)
に相当する。
【0102】<ジスアゾ顔料の製造例2>アセト酢酸−
m−キシリダイド415部の代わりに、アセト酢酸−m
−キシリダイド332.2部とアセト酢酸−o−トルイ
ダイド77.4部を使用した事以外は、ジスアゾ顔料の
製造例1と同様にして、粉砕して粉状としたジスアゾ顔
料(ジスアゾ顔料2)を得た。
【0103】本顔料は、アセト酢酸−m−キシリダイド
80モル%とアセト酢酸−o−トルイダイド20モル%
とからなる混合カップラー成分と、3,3’−ジクロロ
ベンジジンのテトラゾ化物をテトラゾ成分として反応し
てなる事を特徴とする、ロジン処理されたジスアゾ顔料
に相当する(C.I.Pigment Yellow1
3と同一化学構造の化合物、C.I.Pigment
Yellow 14と同一化学構造の化合物及び式
(I)の化合物を含む。)。
【0104】<ジスアゾ顔料の製造例3>アセト酢酸−
m−キシリダイド415部の代わりに、アセト酢酸−m
−キシリダイド311.5部とアセト酢酸−o−トルイ
ダイド96.7部を使用した事以外は、ジスアゾ顔料の
製造例1と同様にして、粉砕して粉状としたジスアゾ顔
料(ジスアゾ顔料3)を得た。
【0105】本顔料は、アセト酢酸−m−キシリダイド
75モル%とアセト酢酸−o−トルイダイド25モル%
とからなる混合カップラー成分と、3,3’−ジクロロ
ベンジジンのテトラゾ化物をテトラゾ成分として反応し
てなる事を特徴とする、ロジン処理されたジスアゾ顔料
に相当する(C.I.Pigment Yellow1
3と同一化学構造の化合物、C.I.Pigment
Yellow 14と同一化学構造の化合物及び式
(I)の化合物を含む。)。
【0106】<ジスアゾ顔料の製造例4>アセト酢酸−
m−キシリダイド415部の代わりに、アセト酢酸−m
−キシリダイド269.9部とアセト酢酸−o−トルイ
ダイド135.4部を使用した事以外は、ジスアゾ顔料
の製造例1と同様にして、粉砕して粉状としたジスアゾ
顔料(ジスアゾ顔料4)を得た。
【0107】本顔料は、アセト酢酸−m−キシリダイド
65モル%とアセト酢酸−o−トルイダイド35モル%
とからなる混合カップラー成分と、3,3’−ジクロロ
ベンジジンのテトラゾ化物をテトラゾ成分として反応し
てなる事を特徴とする、ロジン処理されたジスアゾ顔料
に相当する(C.I.Pigment Yellow1
3と同一化学構造の化合物、C.I.Pigment
Yellow 14と同一化学構造の化合物及び式
(I)の化合物を含む。)。
【0108】<ジスアゾ顔料の製造例5>アセト酢酸−
m−キシリダイド415部の代わりに、アセト酢酸−m
−キシリダイド83.1部とアセト酢酸−o−トルイダ
イド309.5部を使用した事以外は、ジスアゾ顔料の
製造例1と同様にして、粉砕して粉状としたジスアゾ顔
料(ジスアゾ顔料5)を得た。
【0109】本顔料は、アセト酢酸−m−キシリダイド
20モル%とアセト酢酸−o−トルイダイド80モル%
とからなる混合カップラー成分と、3,3’−ジクロロ
ベンジジンのテトラゾ化物をテトラゾ成分として反応し
てなる事を特徴とする、ロジン処理されたジスアゾ顔料
に相当する(C.I.Pigment Yellow1
3と同一化学構造の化合物、C.I.Pigment
Yellow 14と同一化学構造の化合物及び式
(I)の化合物を含む。)。
【0110】<ジスアゾ顔料の製造例6>アセト酢酸−
m−キシリダイド415部の代わりに、アセト酢酸−o
−トルイダイド386.9部を使用した事以外は、ジス
アゾ顔料の製造例1と同様にして、粉砕して粉状とした
ジスアゾ顔料(ジスアゾ顔料6)を得た。
【0111】本顔料は、アセト酢酸−o−トルイダイド
100モル%からなるカップラー成分と、3,3’−ジ
クロロベンジジンのテトラゾ化物をテトラゾ成分として
反応してなる事を特徴とする、ロジン処理されたジスア
ゾ顔料(C.I.Pigment Yellow 14)
に相当する。
【0112】<ジスアゾ顔料の製造例7>アセト酢酸−
m−キシリダイド415部の代わりに、アセト酢酸−p
−トルイダイド386.9部を使用した事以外は、ジス
アゾ顔料の製造例1と同様にして、粉砕して粉状とした
ジスアゾ顔料(ジスアゾ顔料7)を得た。
【0113】本顔料は、アセト酢酸−p−トルイダイド
100モル%とからなるカップラー成分と、3,3’−
ジクロロベンジジンのテトラゾ化物をテトラゾ成分とし
て反応してなる事を特徴とする、ロジン処理されたジス
アゾ顔料(C.I.Pigment Yellow 5
5)に相当する。
【0114】<試験例1>40℃に加熱したワニス(ロ
ジン変性フェノール樹脂含有)300部を秤量したステ
ンレス容器に、95部のジスアゾ顔料1と5部のジスア
ゾ化合物混合物1とを混合してなる顔料組成物を仕込
み、ラボミキサーを使用して混合して、ミルベースを作
製した。ミルベースを3本ロールを使用して練肉して、
ベースインキを作製した。3本ロール上で、ベースイン
キに平版インキ用途ワニス170部及び軽油5部を徐々
に加え、試験インキを調製した。
【0115】上記方法により調製した試験インキについ
て、ガラス板流動性と透明性を測定し、その結果を表1
にまとめて示した。
【0116】<比較試験例1−1>40℃に加熱したワ
ニス(ロジン変性フェノール樹脂含有)300部を秤量
したステンレス容器に、95部のジスアゾ顔料1と5部
のジスアゾ化合物混合物比較1とを混合してなる顔料組
成物を仕込み、ラボミキサーを使用して混合して、ミル
ベースを作製した。ミルベースを3本ロールを使用して
練肉して、ベースインキを作製した。3本ロール上で、
ベースインキに平版インキ用途ワニス170部及び軽油
5部を徐々に加え、試験インキを調製した。試験インキ
について、ガラス板流動性と透明性を測定し、その結果
を表1にまとめて示した。
【0117】<比較試験例1−2>40℃に加熱したワ
ニス(ロジン変性フェノール樹脂含有)300部を秤量
したステンレス容器に、95部のジスアゾ顔料1と5部
のジスアゾ化合物混合物比較2とを混合してなる顔料組
成物を仕込み、ラボミキサーを使用して混合して、ミル
ベースを作製した。ミルベースを3本ロールを使用して
練肉して、ベースインキを作製した。3本ロール上で、
ベースインキに平版インキ用途ワニス170部及び軽油
5部を徐々に加え、試験インキを調製した。試験インキ
について、ガラス板流動性と透明性を測定し、その結果
を表1にまとめて示した。
【0118】<比較試験例1−3>40℃に加熱したワ
ニス(ロジン変性フェノール樹脂含有)300部を秤量
したステンレス容器に、95部のジスアゾ顔料1と5部
のジスアゾ化合物混合物比較3とを混合してなる顔料組
成物を仕込み、ラボミキサーを使用して混合して、ミル
ベースを作製した。ミルベースを3本ロールを使用して
練肉して、ベースインキを作製した。3本ロール上で、
ベースインキに平版インキ用途ワニス170部及び軽油
5部を徐々に加え、試験インキを調製した。試験インキ
について、ガラス板流動性と透明性を測定し、その結果
を表1にまとめて示した。
【0119】<ガラス板流動性の評価方法>傾斜角度7
0°のガラス板上部に、へらを用いて軽く混ぜ合わせた
試験インキをのせ、ガラス板の上で流動させる。1時間
放置し、インキの流動部の先端を測定し、ガラス板流動
性とする。ガラス板流動性の測定値が大きいものを流動
性が高いと判断する。なお、試験例で得られた試験イン
キの測定値を100%とした百分率で表示した。
【0120】<透明性の評価方法>黒インキを用いて黒
帯を印刷した白い展色紙に、試験インキを展色し、黒帯
の上の展色状態を目視で観察する。黒帯の上に試験イン
キが展色される事により黒帯が白く見えるものを不透明
と判断し、目視判定1とする。黒帯上に試験インキが展
色されているのがわかりにくいものを透明と判断し、目
視判定5とする。
【0121】
【表1】
【0122】<試験例2>ジスアゾ顔料1の代わりにジ
スアゾ顔料2を使用した事以外は試験例1と同様にして
調製した試験インキについて、ガラス板流動性と透明性
を測定し、その結果を表2にまとめて示した。
【0123】<比較試験例2−1>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料2を使用した事以外は比較試験例1
−1と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表2にまとめて
示した。
【0124】<比較試験例2−2>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料2を使用した事以外は比較試験例1
−2と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表2にまとめて
示した。
【0125】<比較試験例2−3>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料2を使用した事以外は比較試験例1
−3と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表2にまとめて
示した。
【0126】
【表2】
【0127】<試験例3>ジスアゾ顔料1の代わりにジ
スアゾ顔料3を使用した事以外は試験例1と同様にして
調製した試験インキについて、ガラス板流動性と透明性
を測定し、その結果を表3にまとめて示した。
【0128】<比較試験例3−1>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料3を使用した事以外は比較試験例1
−1と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表3にまとめて
示した。
【0129】<比較試験例3−2>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料3を使用した事以外は比較試験例1
−2と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表3にまとめて
示した。
【0130】<比較試験例3−3>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料3を使用した事以外は比較試験例1
−3と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表3にまとめて
示した。
【0131】
【表3】
【0132】<試験例4>ジスアゾ顔料1の代わりにジ
スアゾ顔料4を使用した事以外は試験例1と同様にして
調製した試験インキについて、ガラス板流動性と透明性
を測定し、その結果を表4にまとめて示した。
【0133】<比較試験例4−1>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料4を使用した事以外は比較試験例1
−1と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表4にまとめて
示した。
【0134】<比較試験例4−2>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料4を使用した事以外は比較試験例1
−2と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表4にまとめて
示した。
【0135】<比較試験例4−3>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料4を使用した事以外は比較試験例1
−3と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表4にまとめて
示した。
【0136】
【表4】
【0137】<試験例5>ジスアゾ顔料1の代わりにジ
スアゾ顔料5を使用した事以外は試験例1と同様にして
調製した試験インキについて、ガラス板流動性と透明性
を測定し、その結果を表5にまとめて示した。
【0138】<比較試験例5−1>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料5を使用した事以外は比較試験例1
−1と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表5にまとめて
示した。
【0139】<比較試験例5−2>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料5を使用した事以外は比較試験例1
−2と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表5にまとめて
示した。
【0140】<比較試験例5−3>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料5を使用した事以外は比較試験例1
−3と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表5にまとめて
示した。
【0141】
【表5】
【0142】<試験例6>ジスアゾ顔料1の代わりにジ
スアゾ顔料6を使用した事以外は試験例1と同様にして
調製した試験インキについて、ガラス板流動性と透明性
を測定し、その結果を表6にまとめて示した。
【0143】<比較試験例6−1>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料6を使用した事以外は比較試験例1
−1と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表6にまとめて
示した。
【0144】<比較試験例6−2>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料6を使用した事以外は比較試験例1
−2と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表6にまとめて
示した。
【0145】<比較試験例6−3>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料6を使用した事以外は比較試験例1
−3と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表6にまとめて
示した。
【0146】
【表6】
【0147】<試験例7>ジスアゾ顔料1の代わりにジ
スアゾ顔料7を使用した事以外は試験例1と同様にして
調製した試験インキについて、ガラス板流動性と透明性
を測定し、その結果を表7にまとめて示した。
【0148】<比較試験例7−1>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料7を使用した事以外は比較試験例1
−1と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表7にまとめて
示した。
【0149】<比較試験例7−2>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料7を使用した事以外は比較試験例1
−2と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表7にまとめて
示した。
【0150】<比較試験例7−3>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料7を使用した事以外は比較試験例1
−3と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表7にまとめて
示した。
【0151】
【表7】
【0152】<ジスアゾ化合物混合物の製造実施例2>
2−アセトアセトアミド安息香酸26.7部とアセト酢
酸−m−キシリダイド26.0部とアセト酢酸−o−ト
ルイダイド10.4部を使用する代わりに、2−アセト
アセトアミド安息香酸28.7部、アセト酢酸−m−キ
シリダイド27.9部、アセト酢酸−o−トルイダイド
6.9部を使用する事以外は、ジスアゾ化合物混合物の
製造実施例1と同様にして、ジスアゾ化合物混合物(ジ
スアゾ化合物混合物2)を得た。
【0153】このジスアゾ化合物混合物は、アセト酢酸
−m−キシリダイド45モル%、アセト酢酸−o−トル
イダイド12モル%、2−アセトアセトアミド安息香酸
43モル%を混合カップラー成分とし、3,3’−ジク
ロロベンジジンのテトラゾ化物をテトラゾ成分として反
応してなるジスアゾ化合物混合物に相当する。
【0154】<試験例8>ジスアゾ化合物混合物1の代
わりにジスアゾ化合物混合物2を使用し、ジスアゾ顔料
1の代わりにジスアゾ顔料3を使用した事以外は試験例
1と同様にして調製した試験インキについて、ガラス板
流動性と透明性を測定し、その結果を表8にまとめて示
した。
【0155】<比較試験例8−1>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料3を使用した事以外は比較試験例1
−1と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表8にまとめて
示した。
【0156】<比較試験例8−2>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料3を使用した事以外は比較試験例1
−2と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表8にまとめて
示した。
【0157】<比較試験例8−3>ジスアゾ顔料1の代
わりにジスアゾ顔料3を使用した事以外は比較試験例1
−3と同様にして調製した試験インキについて、ガラス
板流動性と透明性を測定し、その結果を表8にまとめて
示した。
【0158】
【表8】
【0159】本発明の顔料組成物を使用して製造した、
試験例1〜試験例8で得た試験インキは、流動性に優れ
た印刷インキである。比較試験例1−1〜比較試験例8
−3で得た従来法の試験インキは、流動性が劣っている
印刷インキである事が理解できる。
【0160】
【発明の効果】本発明のジスアゾ化合物混合物からなる
組成物(ジスアゾ顔料用添加剤)は、特定の3種のジス
アゾ化合物を必須として含むので、ジスアゾ顔料と混合
して用いた場合に、従来のジスアゾ顔料に比べて、良好
な分散性を有し、ジスアゾ顔料と、当該ジスアゾ化合物
混合物からなる組成物とを含む顔料組成物は、流動性に
優れた印刷インキを提供できる。また、本発明は特定モ
ル比とした特定カップラー成分を用いて反応させて得ら
れたジスアゾ化合物混合物からなるジスアゾ顔料用添加
剤なので、ジスアゾ顔料と混合して用いた場合に、従来
のジスアゾ顔料に比べて、より良好な分散性を有し、ジ
スアゾ顔料と、当該ジスアゾ化合物混合物からなる組成
物とを含む顔料組成物は、より流動性に優れた印刷イン
キを提供できる。特に特定のジスアゾ顔料を用いた場合
には、その印刷インキは、透明性が高く印刷物をより鮮
明に仕上げることが可能である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の式(I)、(IV)及び(V)を
    少なくとも含有するジスアゾ顔料用添加剤。 式(I) 【化1】 式(IV) 【化2】 式(V) 【化3】
  2. 【請求項2】 以下の式(I)〜(VI)を含有するジ
    スアゾ顔料用添加剤。 式(I) 【化4】 式(II) 【化5】 式(III) 【化6】 式(IV) 【化7】 式(V) 【化8】 式(VI) 【化9】
  3. 【請求項3】 式(V)のジスアゾ化合物を式(IV)
    のジスアゾ化合物より多く含む請求項1または2記載の
    ジスアゾ顔料用添加剤。
  4. 【請求項4】 アセト酢酸−m−キシリダイド、アセト
    酢酸−o−トルイダイド、2−アセトアセトアミド安息
    香酸をカップラー成分とし、3,3’−ジクロロベンジ
    ジンのテトラゾ化物をテトラゾ成分として反応してな
    る、ジスアゾ化合物6種を含んでなるジスアゾ顔料用添
    加剤。
  5. 【請求項5】 カップラー成分のモル比が、アセト酢酸
    −m−キシリダイドル39〜47%、アセト酢酸−o−
    トルイダイド11〜19モル%、2−アセトアセトアミ
    ド安息香酸38〜46モル%である請求項4記載のジス
    アゾ顔料用添加剤。
  6. 【請求項6】 ロジン処理されていない請求項1、2、
    3、4または5記載のジスアゾ顔料用添加剤。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6記載
    の添加剤と、ジスアゾ顔料とからなるジスアゾ顔料組成
    物。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5または6記載
    の添加剤と、ロジン処理されたジスアゾ顔料とからなる
    ジスアゾ顔料組成物。
  9. 【請求項9】 ジスアゾ顔料が、C.I.Pigmen
    t Yellow 13、C.I.Pigment Ye
    llow 14または式(I)で示されるジスアゾ顔料
    からなる群から選ばれる少なくとも一つのジスアゾ顔料
    である請求項7または8記載のジスアゾ顔料組成物。
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