JP2000027958A - ポンプ装置の駆動ベルトの緊張機構 - Google Patents

ポンプ装置の駆動ベルトの緊張機構

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JP2000027958A
JP2000027958A JP10198202A JP19820298A JP2000027958A JP 2000027958 A JP2000027958 A JP 2000027958A JP 10198202 A JP10198202 A JP 10198202A JP 19820298 A JP19820298 A JP 19820298A JP 2000027958 A JP2000027958 A JP 2000027958A
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bolt
tension
tension bolt
hole
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JP10198202A
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English (en)
Inventor
Ikuo Takeuchi
郁夫 竹内
Nobuo Takei
伸雄 竹井
Masaaki Ikeda
雅章 池田
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Orion Machinery Co Ltd
Original Assignee
Orion Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動プーリと従動プーリとに亙って巻き掛け
られた駆動ベルトの交換作業を労力を掛けずに容易に行
うことのできる、ポンプ装置の駆動ベルトの緊張機構を
得る。 【解決手段】 第2ベースの側壁42に突設した軸10
0の周囲にテンションボルト110の後端を回動自在に
支持する。テンションボルト110は、第1ベース20
から延設した支持碗120に設けた貫通穴に遊挿する。
貫通穴上方とその下方のテンションボルト110部分に
は、ナット140、150を螺嵌して締め付け、それら
のナット140、150の間に支持碗120を挟持す
る。そして、ナット140、150を正逆に回転させる
ことにより、第2ベース40を、スイング軸50を中心
に、第1ベース20に近づける方向にスイングさせた
り、第1ベース20から遠ざける方向にスイングさせた
りできるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2台の各ポンプの
回転軸に嵌着された従動プーリと電動モータの駆動軸に
嵌着された駆動プーリとに亙って駆動ベルトがほぼ三角
ループ状に巻き掛けられてなるポンプ装置の駆動ベルト
の緊張機構に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷機等には、バキューム用、ブロワー
用等の2台のポンプを、1台の電動モータによりベルト
駆動するポンプ装置が用いられる。このポンプ装置とし
て、図6に示したような構造のものがある。以下に、こ
のポンプ装置を説明する。
【0003】このポンプ装置では、バキューム用、ブロ
ワー用等の2台のポンプ10a、10bを、第1ベース
20の表側に所定間隔あけて並べて搭載している。第1
ベース20の裏側には、電動モータ30を搭載した第2
ベース40を配置している。第2ベース40の一端は、
第1ベース20に、スイング軸50を介して、スイング
可能に支持している。
【0004】2台の各ポンプ10a、10bの回転軸1
4には、従動プーリ12a、12bを嵌着している。電
動モータ30の駆動軸34には、駆動プーリ32を嵌着
している。従動プーリ12a、12bと駆動プーリ32
とは、同一平面上に配置していて、それらの従動プーリ
12a、12bと駆動プーリ32とを、同一平面上で回
転させることができるようにしている。
【0005】従動プーリ12a、12bと駆動プーリ3
2とに亙っては、駆動ベルト70をほぼ三角ループ状に
巻き掛けている。
【0006】このポンプ装置においては、電動モータ3
0により駆動プーリ32を回転させることにより、その
駆動プーリ32の回転力を、2台の各ポンプ10a、1
0bの回転軸14に嵌着された従動プーリ12a、12
bに、駆動ベルト70を介して伝えることができる。そ
して、2台のポンプ10a、10bを、1台の電動モー
タ30により同時に駆動させることができる。
【0007】このポンプ装置では、平成9年4月17日
提出の特願平09−115234号の明細書及び図面に
記載された、図6に示したような、従動プーリ12a、
12bと駆動プーリ32とに亙って巻き掛けた駆動ベル
ト70の緊張状態を強弱に調整するための、駆動ベルト
の緊張機構(緊張機構)を備えている。以下に、この緊
張機構を説明する。
【0008】この緊張機構では、スイング軸50から離
れた第2ベース40の他端に、調整ボルト68を、第2
ベース40を上下に貫通させて回転可能に螺挿してい
る。そして、その第2ベース40の裏側に突出した調整
ボルト68の先端を、それに対向する第1ベース20の
裏面部分に押し付けている。そして、その調整ボルト6
8により、第2ベース40を第1ベース20に対して所
定角度以上にスイングさせた状態に保持している。第2
ベース40の表側に突出した調整ボルト68部分には、
ナット66を螺嵌している。そして、そのナット66を
締め付けて、上記の調整ボルト68の中途部を、第2ベ
ース40に回転せぬように固定している。
【0009】第1ベース20の起立する側壁22に重な
り合う第2ベース40の起立する側壁42部分には、ス
イング軸50を中心点とする円弧状の長穴62を、スイ
ング軸50から離して設けている。長穴62直下の第1
ベースの側壁22部分からは、支持ボルト60を突出さ
せていて、その支持ボルト60を長穴62に該長穴62
内に沿って移動可能に挿通している。長穴62の外方に
突出した支持ボルト60の先端には、締め付けナット6
4を螺嵌して締め付けている。そして、その締め付けナ
ット64と第1ベースの側壁22との間に、第2ベース
の側壁42を動かぬように挟持している。そして、第2
ベース40を、第1ベース20に対して所定角度スイン
グさせた状態に動かぬように保持している。
【0010】この緊張機構においては、締め付けナット
64を緩めて、その締め付けナット64と第1ベースの
側壁22との間に挟持した第2ベースの側壁42を、そ
れらの間から離脱、開放させることができる。それと共
に、調整ボルト68に螺嵌されたナット66を緩めて、
第2ベース40に螺挿した調整ボルト68を逆回転させ
ることができる。そして、第2ベース40の裏側に突出
した調整ボルト68の先端を、第2ベース40方向に後
退させることができる。そして、支持ボルト60を長穴
62内に沿って移動させながら、第2ベース40を、第
1ベース20に対して、スイング軸50の周囲を所定の
角度正逆にスイング可能な状態とすることができる。
【0011】次いで、第2ベース40を第1ベース20
方向にスイングさせて、電動モータ30の駆動軸34に
嵌着された駆動プーリ32を、2台のポンプ10a、1
0bの回転軸14に嵌着された従動プーリ12a、12
bに近づけた状態とすることができる。そして、その駆
動プーリ32と従動プーリ12a、12bとに亙って巻
き掛けられた駆動ベルト70の緊張状態を緩めて、それ
らのプーリ32、12a、12bの周囲から駆動ベルト
70を離脱させることができる。そして、それらのプー
リ32、12a、12bの周囲に亙って、別の駆動ベル
ト70を巻き掛けることができる。そして、古くなって
磨耗等した駆動ベルト70の交換を行うことができる。
【0012】次いで、調整ボルト68を正回転させて、
その調整ボルト68の先端を第2ベース40の裏側に長
く突出させることができる。そして、その調整ボルト6
8の先端を、それに対向する第1ベース20の裏面部分
に押し付けることができる。そして、その調整ボルト6
8により、第2ベース40をスイング軸50を中心に第
1ベース20から遠ざける方向に所定角度スイングさせ
た状態とすることができる。そして、駆動プーリ32を
従動プーリ12a、12bから遠ざけて、それらのプー
リ32、12a、12bの周囲に亙って巻き掛けられた
駆動ベルト70にテンションを加えることができる。そ
して、それらのプーリ32、12a、12bの周囲から
駆動プーリ70が外れるのを防ぐことができる。それと
共に、調整ボルト68に螺嵌されたナット66を締め付
けて、調整ボルト68をそれを螺挿した第2ベース40
に回転せぬように固定できる。
【0013】その後、支持ボルト60の先端に螺嵌され
た締め付けナット64を締め付けて、その締め付けナッ
ト64と第1ベースの側壁22との間に、第2ベースの
側壁42を動かぬように挟持できる。そして、第2ベー
ス40を、第1ベース20に対して所定の角度スイング
させた状態に動かぬように固定できる。
【0014】上記のポンプ装置の緊張機構においては、
上記のようにして、駆動プーリ32と従動プーリ12
a、12bとに亙って巻き掛けられた駆動ベルト70の
交換を行う場合に、第1ベース20に対してスイング軸
50を中心にスイング可能な状態とした電動モータ30
を搭載した第2ベース40を、第1ベース20近くにス
イングさせた状態に手等により支持し続けたり、第1ベ
ース20から遠ざける方向にスイングさせた状態に手等
により支持し続けたりしている。そして、駆動プーリ3
2と従動プーリ12a、12bとの周囲に巻き掛けられ
た駆動ベルト70の緊張状態を緩めたり、その駆動ベル
ト70の緊張状態を高めたりしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のポン
プ装置の電動モータ30は、約50Kg等の重量があっ
て、その電動モータ30を搭載した第2ベース40を、
上記のようにして、第1ベース20近くにスイングさせ
た状態に手等により支持し続けたり、第1ベース20か
ら遠ざける方向にスイングさせた状態に手等により支持
し続けたりすることは、多大な労力を要し、上記の駆動
ベルト70の交換作業を、労力の掛かる困難なものとし
ていた。
【0016】本発明は、このような課題を解消可能な、
重量のあるポンプを搭載した第2ベースを、第1ベース
近くにスイングさせた状態に手等により支持し続けた
り、第1ベースから遠ざける方向にスイングさせた状態
に手等により支持し続けたりせずとも、駆動プーリと従
動プーリとに亙って巻き掛けられた駆動ベルトの交換作
業を労力を掛けずに容易に行うことのできる、ポンプ装
置の駆動ベルトの緊張機構(緊張機構)を提供すること
を目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の緊張機構は、2台のポンプが第1ベースの
表側に搭載され、該第1ベースの裏側に電動モータが搭
載された第2ベースが配置されて、該第2ベースの一端
が前記第1ベースにスイング軸を介してスイング可能に
支持されると共に、前記2台の各ポンプの回転軸に嵌着
された従動プーリと前記電動モータの駆動軸に嵌着され
た駆動プーリとが同一平面上で回転可能に配置されて、
それらの従動プーリと駆動プーリとに亙って駆動ベルト
がほぼ三角ループ状に巻き掛けられてなるポンプ装置に
おいて、前記第2ベースの側壁に前記スイング軸と並列
に突設した軸の周囲にテンションボルトの後端を回動自
在に支持して、該テンションボルトを前記第1ベースか
ら延設した支持腕に設けた貫通穴に前記スイング軸と直
角な方向に移動調整可能に遊挿し、該貫通穴上方とその
下方の前記テンションボルト部分にナットをそれぞれ螺
嵌して締め付け、それらのナットの間に前記貫通穴周囲
の支持腕部分を挟持したことを特徴としている。
【0018】この緊張機構においては、貫通穴上方とそ
の下方のテンションボルト部分に螺嵌されたナットを正
回転させて、それらのナットをテンションボルトの周囲
をテンションボルトの後方に移動させることができる。
そして、それらのナットの間に挟持された支持腕部分
を、テンションボルトに対して、テンションボルトの後
方に相対的に移動させることができる。そして、支持腕
の下方に突出したテンションボルト部分の丈を短くする
ことができる。そして、テンションボルトの後端に軸を
介して支持された第2ベースを、スイング軸を中心に第
1ベース方向にスイングさせて、第1ベースに近づけた
状態とすることができる。そして、第2ベースに搭載さ
れた電動モータの駆動軸に嵌着された駆動プーリを、第
1ベースの表側に搭載された2台の各ポンプの回転軸に
嵌着された従動プーリに近づけた状態とすることができ
る。そして、それらの駆動プーリと従動プーリとに亙っ
て巻き掛けられた駆動ベルトの緊張状態を緩めて、それ
らのプーリの周囲から駆動ベルトを離脱させることがで
きる。そして、それらのプーリの周囲に亙って、別の駆
動ベルトを巻き掛けることができる。そして、駆動ベル
トの交換を行うことができる。
【0019】その際には、重量のある電動モータが搭載
された第2ベースを、軸、テンションボルト、ナット及
び支持腕を介して、第1ベース方向にスイングさせて、
第1ベースに近づけた状態に保持し続けることができ
る。
【0020】その後、貫通穴上方とその下方のテンショ
ンボルト部分に螺嵌されたナットを逆回転させて、それ
らのナットをテンションボルトの周囲をテンションボル
トの先方に移動させることができる。そして、それらの
ナットの間に挟持された支持腕部分を、テンションボル
トに対して、テンションボルトの先方に相対的に移動さ
せることができる。そして、支持腕の下方に突出したテ
ンションボルト部分の丈を長くすることができる。そし
て、テンションボルトの後端に軸を介して支持された第
2ベースを、スイング軸を中心に第1ベースから遠ざけ
る方向にスイングさせて、第1ベースから遠ざけた状態
とすることができる。そして、第2ベースに搭載された
電動モータの駆動軸に嵌着された駆動プーリを、第1ベ
ースの表側に搭載された2台の各ポンプの回転軸に嵌着
された従動プーリから遠ざけることができる。そして、
それらの駆動プーリと従動プーリとに亙って巻き掛けら
れた駆動ベルトにテンションを加えて、それらのプーリ
の周囲に亙って駆動ベルトを緊張させた状態に巻き掛け
ることができる。そして、それらのプーリの周囲から駆
動ベルトが離脱するのを防ぐことができる。
【0021】その際には、重量のある電動モータが搭載
された第2ベースを、軸、テンションボルト、ナット及
び支持腕を介して、第1ベースから遠ざける方向にスイ
ングさせて、第1ベースから遠ざけた状態に保持し続け
ることができる。
【0022】本発明の緊張機構においては、前記テンシ
ョンボルトが、蝶番ボルトであることを好適としてい
る。ここで、蝶番ボルトとは、ボルトの後端に当たるボ
ルト頭部に、ボルトの軸芯に対して直角な方向を向く軸
を挿通する穴を持つリングが延設されたボルトをいう。
【0023】この緊張機構においては、その蝶番ボルト
後端のリングの穴に、第2ベースの側壁に突設した軸を
挿通できる。そして、その軸の周囲に蝶番ボルトの後端
を回動自在に支持できる。
【0024】本発明の緊張機構においては、前記テンシ
ョンボルトを従動プーリと駆動プーリとに亙ってほぼ三
角ループ状に巻き掛けられた駆動ベルトで囲まれた内側
空間のほぼ中央に配置した構造とすることを好適として
いる。
【0025】この緊張機構にあっては、貫通穴上方とそ
の下方のテンションボルト部分に螺嵌されたナットを正
逆に回転させる場合に、それらのナットを、駆動プーリ
と従動プーリとの周囲に亙って巻き掛けられた駆動ベル
トに邪魔されずに、駆動ベルトで囲まれた内側空間を有
効利用して、スパナ等を用いて正逆に容易に回転させる
ことができる。
【0026】本発明の緊張機構においては、前記貫通穴
上方のテンションボルト部分に螺嵌したナットとその下
方の支持腕との間のテンションボルト部分、及び前記貫
通穴下方のテンションボルト部分に螺嵌したナットとそ
の上方の支持腕との間のテンションボルト部分に、その
支持腕側を向く底面部分がドーム状に膨出した座金を遊
嵌した構造とすることを好適としている。
【0027】この緊張機構にあっては、第2ベースの側
壁に軸を介して回動自在に支持した蝶番ボルト等のテン
ションボルトが、支持腕表面に対して、直角とならず
に、傾いた状態で、貫通穴周囲の支持腕部分がナットの
間に挟持された場合に、そのナットと支持腕との間のテ
ンションボルト部分に遊嵌された座金のドーム状に膨出
した底面部分をそれに対向する貫通穴周囲の支持腕表面
部分に点接触状態で押し付けることができる。そして、
その座金を介して、貫通穴上方とその下方のテンション
ボルト部分に螺嵌されたナットの間に、貫通穴周囲の支
持腕部分を片当たりさせずに安定させて挟持できる。
【0028】本発明の緊張機構においては、前記第1ベ
ースの側壁に重なり合う前記第2ベースの側壁部分に前
記スイング軸を中心点とする円弧状の長穴を開口し、該
長穴に前記第1ベースの側壁から突出させた支持ボルト
を長穴内に沿って移動可能に挿通して、その長穴外方に
突出した前記支持ボルトの先端に締め付けナットを螺嵌
して締め付け、該締め付けナットと前記第1ベースの側
壁との間に前記第2ベースの側壁を挟持した構造とする
ことを好適としている。
【0029】この緊張機構にあっては、締め付けナット
を緩めて、その締め付けナットと第1ベースの側壁との
間に挟持した第2ベースの側壁を、それらの間から離
脱、開放させることができる。そして、支持ボルトを第
2ベース側壁の長穴内を移動させながら、第2ベースを
第1ベースに対してスイング軸の周囲に所定の角度正逆
にスイング可能な状態とすることができる。
【0030】また、支持ボルトに螺嵌された締め付けナ
ットを締め付けて、その締め付けナットと第1ベースの
側壁との間に、第2ベースの側壁を動かぬように挟持で
きる。そして、前記の軸、テンションボルト、ナット及
び支持腕に加えて、上記の締め付けナット及び支持ボル
トを用いて、重量のある電動モータが搭載された第2ベ
ースを、第1ベースに対して動かぬように強固に固定で
きる。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。図1ないし図4は本発明の緊張機構の
好適な実施の形態を示し、図1と図2はその使用状態を
示す構造説明図、図3はそのテンションボルト周辺の拡
大正面図、図4はそのテンションボルト周辺の拡大側面
図である。以下に、この緊張機構を説明する。
【0032】図の緊張機構においては、第2ベース40
の起立する側壁42に、軸100を、スイング軸50と
並列に突設している。そして、その軸100の周囲に、
テンションボルト110の後端を回動自在に支持してい
る。テンションボルト110には、図3と図4に示した
ような、前述の蝶番ボルトを用いている。そして、その
蝶番ボルトの後端に延設されたリング内側の穴112に
軸100を挿通している。
【0033】軸100の上方には、断面がほぼU字状を
した支持腕120を第1ベース20側部からその外方に
向けて延設している。軸100の直上に位置する支持腕
120部分には、図3に示したように、スイング軸50
と直角な左右方向に長い貫通穴130を設けている。そ
して、その貫通穴130に、上記のテンションボルト1
10をスイング軸50と直角な左右方向に移動調整可能
に遊挿している。そして、第2ベース40を第1ベース
20に対してスイング軸50を中心に正逆にスイングさ
せた場合に、それに合わせて、テンションボルト110
を、上記の貫通穴130内をその左右に移動させること
ができるようにしている。そして、貫通穴130に挿通
したテンションボルト110を、支持腕120表面に対
してほぼ直角な状態に保持し続けることができるように
している。そして、後述のようにして、貫通穴130上
方とその下方のテンションボルト110部分に螺嵌した
ナット140、150の間に支持腕120を挟持した場
合に、それらのナット140、150の間に支持腕12
0を片当たりさせずに安定させて挟持できるようにして
いる。
【0034】貫通穴130上方とその下方のテンション
ボルト110部分には、ナット140、150を螺嵌し
て、それらのナット140、150を締め付けている。
そして、それらのナット140、150の間に貫通穴1
30周囲の支持腕120部分を挟持している。
【0035】加えて、図の緊張機構においては、図3に
示したように、貫通穴130上方のテンションボルト1
10部分に螺嵌したナット140と支持腕120との間
のテンションボルト110部分に、カラー160を嵌挿
している。そして、ナット140を、カラー160を介
して、断面がほぼU字状をした支持腕120の上方に位
置させている。そして、そのナット140を、支持腕1
20の側壁に邪魔されずに、スパナ等を用いて締め付け
たり緩めたりできるようにしている。
【0036】その他は、図6に示した前述のポンプ装置
の駆動ベルトの緊張機構と同様に構成している。
【0037】次に、この緊張機構の使用例並びにその作
用を説明する。
【0038】図6に示した前述の緊張機構と同様にし
て、支持ボルト60に螺嵌された締め付けナット64を
緩める。
【0039】すると、支持ボルト60を長穴62内を移
動させながら、第2ベース40を、第1ベース20に対
して、スイング軸50を中心に所定角度正逆にスイング
可能な状態とすることができる。
【0040】次いで、支持腕の貫通穴130上方とその
下方のテンションボルト110部分に螺嵌されたナット
140、150をスパナ等を用いて正回転させて、それ
らのナット140、150をテンションボルト110の
周囲をテンションボルト110の後方に移動させる。
【0041】すると、それらのナット140、150の
間に挟持された支持腕120部分を、テンションボルト
110に対して、テンションボルト110の後方に相対
的に移動させることができる。そして、図1に示したよ
うに、支持腕120の下方に突出したテンションボルト
110部分の丈を短くすることができる。そして、テン
ションボルト110の後端に軸100を介して支持され
た第2ベース40を、スイング軸50を中心に第1ベー
ス20方向にスイングさせて、第1ベース20に近づけ
た状態とすることができる。そして、第2ベース40に
搭載された電動モータ30の駆動軸34に嵌着された駆
動プーリ32を、第1ベース20の表側に搭載された2
台の各ポンプ10a、10bの回転軸14に嵌着された
従動プーリ12a、12bに近づけることができる。そ
して、それらの駆動プーリ32と従動プーリ12a、1
2bとに亙って巻き掛けられた駆動ベルト70の緊張状
態を緩めて、それらのプーリ32、12a、12bの周
囲から駆動ベルト70を離脱させることができる。そし
て、それらのプーリ32、12a、12bの周囲に亙っ
て別の駆動ベルト70を巻き掛けることができる。そし
て、駆動ベルト70の交換を行うことができる。
【0042】その際には、軸100、テンションボルト
110、ナット140、150及び支持腕120を介し
て、重量のある電動モータ30が搭載された第2ベース
40を、第1ベース20方向にスイングさせて、第1ベ
ース20に近づけた状態に保持し続けることができる。
【0043】その後、支持腕120の貫通穴130上方
とその下方のテンションボルト110部分に螺嵌された
ナット140、150を逆回転させて、それらのナット
140、150をテンションボルト110の周囲をテン
ションボルト110の先方に移動させる。
【0044】すると、それらのナット140、150の
間に挟持された支持腕120部分を、テンションボルト
110に対して、テンションボルト110の先方に相対
的に移動させることができる。そして、図2に示したよ
うに、支持腕120の下方に突出したテンションボルト
110部分の丈を長くすることができる。そして、テン
ションボルト110の後端に軸100を介して支持され
た第2ベース40を、スイング軸50を中心に第1ベー
ス20から遠ざける方向にスイングさせて、第1ベース
20から遠ざけた状態とすることができる。そして、第
2ベース40に搭載された電動モータ30の駆動軸34
に嵌着された駆動プーリ32を、第1ベース20の表側
に搭載された2台の各ポンプ10a、10bの回転軸1
4に嵌着された従動プーリ12a、12bから遠ざける
ことができる。そして、それらの駆動プーリ32と従動
プーリ12a、12bとに亙って巻き掛けられた駆動ベ
ルト70にテンションを加えて、それらのプーリ32、
12a、12bの周囲に亙って駆動ベルト70を緊張さ
せた状態に巻き掛けることができる。そして、それらの
プーリ32、12a、12bの周囲から駆動ベルト70
が離脱するのを防ぐことができる。
【0045】その際には、軸100、テンションボルト
110、ナット140、150及び支持腕120を介し
て、重量のある電動モータ30が搭載された第2ベース
40を、第1ベース20から遠ざける方向にスイングさ
せて、第1ベース20から遠ざけた状態に保持し続ける
ことができる。
【0046】加えて、図の緊張機構においては、図6に
示した前述の緊張機構と同様にして、支持ボルト60に
螺嵌された締め付けナット64を締め付ける。
【0047】すると、その締め付けナット64と第1ベ
ースの側壁22との間に、第2ベースの側壁42を動か
ぬように挟持できる。そして、上記の軸100、テンシ
ョンボルト110、ナット140、150及び支持腕1
20に加えて、支持ボルト60及び締め付けナット64
を用いて、第2ベース40を、第1ベース20に対して
所定角度スイングさせた状態に強固に保持できる。
【0048】上述の緊張機構においては、図5に示した
ように、貫通穴130上方のテンションボルト110部
分に螺嵌したナット140とその下方の支持腕120と
の間のテンションボルト110部分、及び貫通穴130
下方のテンションボルト110部分に螺嵌したナット1
50とその上方の支持腕120との間のテンションボル
ト110部分に、その支持腕120側を向く底面部分が
ドーム状に膨出した座金170、180を遊嵌すると良
い。
【0049】この緊張機構にあっては、図5に示したよ
うに、第2ベースの側壁42に軸100を介して回動自
在に支持された蝶番ボルト等のテンションボルト110
が、支持腕120表面に対して、直角とならずに、傾い
た状態で、貫通穴130周囲の支持腕120部分がナッ
ト140、150の間に挟持された場合に、ナット14
0、150と支持腕120との間のテンションボルト1
10部分に遊嵌された座金170、180のドーム状に
膨出した底面部分をそれに対向する貫通穴130周囲の
支持腕120の表面部分に点接触状態に押し付けること
ができる。そして、それらの座金170、180を介し
て、貫通穴130上方とその下方のテンションボルト1
10部分に螺嵌されたナット140、150の間に、貫
通穴130周囲の支持腕120部分を片当たりさせずに
安定させて挟持できる。
【0050】上述の緊張機構においては、図1と図2に
示したように、第2ベースの側壁42に軸100を介し
て支持したテンションボルト110を、従動プーリ12
a、12bと駆動プーリ32とに亙ってほぼ三角ループ
状に巻き掛けられた駆動ベルト70で囲まれた内側空間
のほぼ中央に配置すると良い。
【0051】この緊張機構にあっては、貫通穴130上
方とその下方のテンションボルト110部分に螺嵌され
たナット140、150を正逆に回転させる場合に、そ
れらのナット140、150を、駆動プーリ32と従動
プーリ12a、12bとの周囲に亙って巻き掛けられた
駆動ベルト70に邪魔されずに、駆動ベルト70で囲ま
れた内側空間を有効利用して、スパナ等を用いて正逆に
容易に回転させることができる。
【0052】上述の緊張機構においては、第2ベースの
側壁42を締め付けナット64と第1ベースの側壁22
との間に挟持するための、支持ボルト60、締め付けナ
ット64及び長穴62は、設けずとも良い。そして、軸
100、テンションボルト110、ナット140、15
0及び支持腕120のみを介して、第2ベース40を第
1ベース20方向にスイングさせて第1ベース20に近
づけた状態に保持したり、第2ベース40を第1ベース
20から遠ざける方向にスイングさせて第1ベース20
から遠ざけた状態に保持したりしても良い。そのように
しても、上述の緊張機構とほぼ同様の作用を持つ緊張機
構を提供できる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の緊張機構
によれば、重量のある電動モータが搭載された第2ベー
スを、手等で支持することなく、軸、テンションボル
ト、ナット及び支持腕等を介して、第1ベース方向にス
イングさせて第1ベースに近づけた状態に保持し続けた
り、第1ベースから遠ざける方向にスイングさせて第1
ベースから遠ざけた状態に保持し続けたりできる。そし
て、電動モータの駆動軸に嵌着された駆動プーリと第1
ベースの表側に搭載された2台の各ポンプの回転軸に嵌
着された従動プーリとに亙って巻き掛けられた駆動ベル
トの交換作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緊張機構の使用状態を示す構造説明図
である。
【図2】本発明の緊張機構の使用状態を示す構造説明図
である。
【図3】テンションボルト周辺の拡大正面図である。
【図4】テンションボルト周辺の拡大側面図である。
【図5】テンションボルト周辺の拡大正面図である。
【図6】従来の緊張機構の構造説明図である。
【符号の説明】
10a、10b ポンプ 12a、12b 従動プーリ 14 ポンプの回転軸 20 第1ベース 22 第1ベースの側壁 30 電動モータ 32 駆動プーリ 34 電動モータの駆動軸 40 第2ベース 42 第2ベースの側壁 50 スイング軸 60 支持ボルト 62 長穴 64 締め付けナット 66 ナット 68 調整ボルト 70 駆動ベルト 100 軸 120 支持腕 130 貫通穴 140、150 ナット 160 カラー 170、180 座金
フロントページの続き (72)発明者 池田 雅章 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内 Fターム(参考) 3J049 AA01 AB03 BA02 BC01 BC07 BH10 CA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2台のポンプが第1ベースの表側に搭載
    され、該第1ベースの裏側に電動モータが搭載された第
    2ベースが配置されて、該第2ベースの一端が前記第1
    ベースにスイング軸を介してスイング可能に支持される
    と共に、前記2台の各ポンプの回転軸に嵌着された従動
    プーリと前記電動モータの駆動軸に嵌着された駆動プー
    リとが同一平面上で回転可能に配置されて、それらの従
    動プーリと駆動プーリとに亙って駆動ベルトがほぼ三角
    ループ状に巻き掛けられてなるポンプ装置において、 前記第2ベースの側壁に前記スイング軸と並列に突設し
    た軸の周囲にテンションボルトの後端を回動自在に支持
    して、該テンションボルトを前記第1ベースから延設し
    た支持腕に設けた貫通穴に前記スイング軸と直角な方向
    に移動調整可能に遊挿し、該貫通穴上方とその下方の前
    記テンションボルト部分にナットをそれぞれ螺嵌して締
    め付け、それらのナットの間に前記貫通穴周囲の支持腕
    部分を挟持したことを特徴とするポンプ装置の駆動ベル
    トの緊張機構。
  2. 【請求項2】 前記テンションボルトが、蝶番ボルトで
    ある請求項1記載のポンプ装置の駆動ベルトの緊張機
    構。
  3. 【請求項3】 前記テンションボルトを従動プーリと駆
    動プーリとに亙ってほぼ三角ループ状に巻き掛けられた
    駆動ベルトで囲まれた内側空間のほぼ中央に配置した請
    求項1又は2記載のポンプ装置の駆動ベルトの緊張機
    構。
  4. 【請求項4】 前記貫通穴上方のテンションボルト部分
    に螺嵌したナットとその下方の支持腕との間のテンショ
    ンボルト部分、及び前記貫通穴下方のテンションボルト
    部分に螺嵌したナットとその上方の支持腕との間のテン
    ションボルト部分に、その支持腕側を向く底面部分がド
    ーム状に膨出した座金を遊嵌した請求項1、2又は3記
    載のポンプ装置の駆動ベルトの緊張機構。
  5. 【請求項5】 前記第1ベースの側壁に重なり合う前記
    第2ベースの側壁部分に前記スイング軸を中心点とする
    円弧状の長穴を開口し、該長穴に前記第1ベースの側壁
    から突出させた支持ボルトを長穴内に沿って移動可能に
    挿通して、その長穴外方に突出した前記支持ボルトの先
    端に締め付けナットを螺嵌して締め付け、該締め付けナ
    ットと前記第1ベースの側壁との間に前記第2ベースの
    側壁を挟持した請求項1、2、3又は4記載のポンプ装
    置の駆動ベルトの緊張機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109915556A (zh) * 2019-03-26 2019-06-21 中煤科工集团上海有限公司 一种新型v带张紧装置
JP7484941B2 (ja) 2022-01-14 2024-05-16 トヨタ自動車株式会社 水力発電装置

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