JP2000027774A - スクロール型圧縮機における可動スクロール部材の自転阻止構造 - Google Patents
スクロール型圧縮機における可動スクロール部材の自転阻止構造Info
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C17/00—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
- F01C17/06—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
- F01C17/063—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with only rolling movement
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 可動スクロール部材の回り止め機構の耐久性
を向上し、体積効率を向上することができるスクロール
型圧縮機を提供する。 【解決手段】 ハウジングの内部に基板部14a上に渦
巻部14bを形成した固定スクロール部材14を設け、
該固定スクロール部材14に対し中心をずらして噛み合
うように基板部15a上に渦巻部15bを形成した可動
スクロール部材15を旋回可能に、かつ自転不能に配設
する。前記可動スクロール部材15の基板部15a外周
に取付部15dを設け、該取付部15dを前記センタハ
ウジング11の前端面11bと、前記フロントハウジン
グ12の後側受圧壁面12bとの空間に介装する。該取
付部15dに弛み填め支持した自転阻止ピン26の両端
部をセンタハウジング11に形成した案内凹所11cと
フロントハウジング12の受圧壁面12bに形成した案
内凹所12cに所定の半径で旋回可能に挿入する。
を向上し、体積効率を向上することができるスクロール
型圧縮機を提供する。 【解決手段】 ハウジングの内部に基板部14a上に渦
巻部14bを形成した固定スクロール部材14を設け、
該固定スクロール部材14に対し中心をずらして噛み合
うように基板部15a上に渦巻部15bを形成した可動
スクロール部材15を旋回可能に、かつ自転不能に配設
する。前記可動スクロール部材15の基板部15a外周
に取付部15dを設け、該取付部15dを前記センタハ
ウジング11の前端面11bと、前記フロントハウジン
グ12の後側受圧壁面12bとの空間に介装する。該取
付部15dに弛み填め支持した自転阻止ピン26の両端
部をセンタハウジング11に形成した案内凹所11cと
フロントハウジング12の受圧壁面12bに形成した案
内凹所12cに所定の半径で旋回可能に挿入する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スクロール型圧
縮機に関するものである。
縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスクロール型圧縮機として、特開
平5−321850号公報に示すものが提案されてい
る。この圧縮機は、図9に示すように、センタハウジン
グ51内に設けた固定スクロール部材52と可動スクロ
ール部材53との間に可動スクロール部材53の旋回に
基づいて容積減少する圧縮室54が形成されている。
又、フロントハウジング55に支持されたシャフト56
と可動スクロール部材53の間に設けたクランク機構K
によって可動スクロール部材53が旋回可能に支持され
ている。フロントハウジング55には、前記可動スクロ
ール部材53に作用する圧縮室54内の圧縮反力を受け
止める受圧壁55aが形成されている。可動スクロール
部材53の基板部53aには複数の自転阻止ピン57が
立設され、該自転阻止ピン57が前記受圧壁55aに形
成した旋回を許容する案内凹所55bに所定の半径で旋
回可能に挿入されている。そして、シャフト56の回転
がクランク機構Kによって可動スクロール部材53に伝
達されたとき、該可動スクロール部材53が所定の半径
で旋回しつつ、複数の前記自転阻止ピン57及び案内凹
所55bによって自転が阻止されるようになっている。
平5−321850号公報に示すものが提案されてい
る。この圧縮機は、図9に示すように、センタハウジン
グ51内に設けた固定スクロール部材52と可動スクロ
ール部材53との間に可動スクロール部材53の旋回に
基づいて容積減少する圧縮室54が形成されている。
又、フロントハウジング55に支持されたシャフト56
と可動スクロール部材53の間に設けたクランク機構K
によって可動スクロール部材53が旋回可能に支持され
ている。フロントハウジング55には、前記可動スクロ
ール部材53に作用する圧縮室54内の圧縮反力を受け
止める受圧壁55aが形成されている。可動スクロール
部材53の基板部53aには複数の自転阻止ピン57が
立設され、該自転阻止ピン57が前記受圧壁55aに形
成した旋回を許容する案内凹所55bに所定の半径で旋
回可能に挿入されている。そして、シャフト56の回転
がクランク機構Kによって可動スクロール部材53に伝
達されたとき、該可動スクロール部材53が所定の半径
で旋回しつつ、複数の前記自転阻止ピン57及び案内凹
所55bによって自転が阻止されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のスクロール
型圧縮機では、可動スクロール部材53の基板部53a
背面に立設した自転阻止ピン57が片持ち支持され、前
記自転阻止ピン57の可動スクロール部材53側の植込
部は、挿入孔53bに弛み填めとなっている。この弛み
填めは可動スクロール部材53が旋回運動する際に自転
阻止ピン57が挿入孔53b内において転がり接触する
ようにするためである。このように自転阻止ピン57が
挿入孔53bによって片持ち支持され、しかも弛み填め
構造であるため、圧縮機の運転により自転阻止ピン57
が案内凹所55bの内周面に押圧されると、自転阻止ピ
ン57が極微量ではあるが挿入孔53b内で傾斜する。
この傾斜により挿入孔53bの外端周縁部に局部的な大
きい荷重が繰り返し作用し、挿入孔53bの外端周縁部
が摩耗して自転阻止ピン57の傾斜角が増大し、旋回半
径が大きくなる。このため、固定スクロール部材52と
可動スクロール部材53の渦巻部の接触部の隙間が増大
し、圧縮効率を向上することができないという問題があ
った。
型圧縮機では、可動スクロール部材53の基板部53a
背面に立設した自転阻止ピン57が片持ち支持され、前
記自転阻止ピン57の可動スクロール部材53側の植込
部は、挿入孔53bに弛み填めとなっている。この弛み
填めは可動スクロール部材53が旋回運動する際に自転
阻止ピン57が挿入孔53b内において転がり接触する
ようにするためである。このように自転阻止ピン57が
挿入孔53bによって片持ち支持され、しかも弛み填め
構造であるため、圧縮機の運転により自転阻止ピン57
が案内凹所55bの内周面に押圧されると、自転阻止ピ
ン57が極微量ではあるが挿入孔53b内で傾斜する。
この傾斜により挿入孔53bの外端周縁部に局部的な大
きい荷重が繰り返し作用し、挿入孔53bの外端周縁部
が摩耗して自転阻止ピン57の傾斜角が増大し、旋回半
径が大きくなる。このため、固定スクロール部材52と
可動スクロール部材53の渦巻部の接触部の隙間が増大
し、圧縮効率を向上することができないという問題があ
った。
【0004】又、図9に示す構造において、自転阻止ピ
ン57の外周に図示しないがベアリングを嵌合して案内
凹所55bの内周面に転がり接触させ、自転阻止ピン5
7を基板部53aに固定する構造も考えられる。この場
合には、ピン57を片持ち支持する支持孔53bの局部
摩耗は生じないが、圧縮機の起動時に可動スクロール部
材53が傾動して自転阻止ピン57が傾斜し、この傾斜
により案内凹所55bの外端周縁が局部的に摩耗し、前
述した問題と同様に旋回半径が大きくなり、固定スクロ
ール部材52と可動スクロール部材53の渦巻部の接触
部の隙間が増大し、圧縮効率を向上することができない
という問題があった。
ン57の外周に図示しないがベアリングを嵌合して案内
凹所55bの内周面に転がり接触させ、自転阻止ピン5
7を基板部53aに固定する構造も考えられる。この場
合には、ピン57を片持ち支持する支持孔53bの局部
摩耗は生じないが、圧縮機の起動時に可動スクロール部
材53が傾動して自転阻止ピン57が傾斜し、この傾斜
により案内凹所55bの外端周縁が局部的に摩耗し、前
述した問題と同様に旋回半径が大きくなり、固定スクロ
ール部材52と可動スクロール部材53の渦巻部の接触
部の隙間が増大し、圧縮効率を向上することができない
という問題があった。
【0005】なお、図9に示す構造において、フロント
ハウジング55側に自転阻止ピン57を片持ち支持し、
基板部53a側に案内凹所を設ける構造のものも提案さ
れている。この場合にも、前述した問題と同様の問題が
ある。
ハウジング55側に自転阻止ピン57を片持ち支持し、
基板部53a側に案内凹所を設ける構造のものも提案さ
れている。この場合にも、前述した問題と同様の問題が
ある。
【0006】この発明の目的は上記従来の技術に存する
問題点を解消して、自転阻止部材を支持する支持孔ある
いは自転阻止部材の案内凹所の局部摩耗を抑制し、可動
スクロール部材の旋回半径の増大を抑制し、体積効率を
向上することができるスクロール型圧縮機における可動
スクロール部材の自転阻止構造を提供することにある。
問題点を解消して、自転阻止部材を支持する支持孔ある
いは自転阻止部材の案内凹所の局部摩耗を抑制し、可動
スクロール部材の旋回半径の増大を抑制し、体積効率を
向上することができるスクロール型圧縮機における可動
スクロール部材の自転阻止構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、センタハウジング、
フロントハウジング及びリヤハウジングよりなるハウジ
ングの内部に対し、基板部に渦巻部を形成してなる固定
スクロール部材を設け、該固定スクロール部材に対し中
心をずらして噛み合うように基板部上に渦巻部を形成し
てなる可動スクロール部材を配設し、前記フロントハウ
ジングに回転可能に支持されたシャフトの端部と前記可
動スクロール部材の基板部背面との間に該可動スクロー
ル部材に対し固定スクロール部材の軸心を中心とした旋
回運動を付与するクランク機構を介在し、前記可動スク
ロール部材の基板部と前記ハウジングとの間に前記可動
スクロール部材が自らの軸心の回りで自転するのを阻止
する回り止め機構を装着し、前記可動スクロール部材の
旋回運動により冷媒ガスの圧縮が行われるように構成し
たスクロール型圧縮機において、前記可動スクロール部
材の基板部外周に取付部を設け、該取付部を前記センタ
ハウジングの前側端面と、前記フロントハウジングの後
側受圧壁面との間の空間に介在し、前記回り止め機構を
構成する複数の自転阻止部材を前記取付部に装着してい
る。
めに、請求項1に記載の発明では、センタハウジング、
フロントハウジング及びリヤハウジングよりなるハウジ
ングの内部に対し、基板部に渦巻部を形成してなる固定
スクロール部材を設け、該固定スクロール部材に対し中
心をずらして噛み合うように基板部上に渦巻部を形成し
てなる可動スクロール部材を配設し、前記フロントハウ
ジングに回転可能に支持されたシャフトの端部と前記可
動スクロール部材の基板部背面との間に該可動スクロー
ル部材に対し固定スクロール部材の軸心を中心とした旋
回運動を付与するクランク機構を介在し、前記可動スク
ロール部材の基板部と前記ハウジングとの間に前記可動
スクロール部材が自らの軸心の回りで自転するのを阻止
する回り止め機構を装着し、前記可動スクロール部材の
旋回運動により冷媒ガスの圧縮が行われるように構成し
たスクロール型圧縮機において、前記可動スクロール部
材の基板部外周に取付部を設け、該取付部を前記センタ
ハウジングの前側端面と、前記フロントハウジングの後
側受圧壁面との間の空間に介在し、前記回り止め機構を
構成する複数の自転阻止部材を前記取付部に装着してい
る。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記回り止め機構は、前記取付部に対しシャフト
の回転軸線と平行に貫通形成された複数の支持孔と、前
記センタハウジングの前側端面及びフロントハウジング
の受圧壁面にそれぞれ前記支持孔と対向して形成された
複数対の案内凹所と、前記取付部の複数の支持孔にそれ
ぞれ貫通支持され、かつ後側端部及び前側端部を前記各
対の案内凹所に所定の半径で旋回可能に緩く挿入した自
転阻止部材としての複数の自転阻止ピンとにより構成さ
れている。
いて、前記回り止め機構は、前記取付部に対しシャフト
の回転軸線と平行に貫通形成された複数の支持孔と、前
記センタハウジングの前側端面及びフロントハウジング
の受圧壁面にそれぞれ前記支持孔と対向して形成された
複数対の案内凹所と、前記取付部の複数の支持孔にそれ
ぞれ貫通支持され、かつ後側端部及び前側端部を前記各
対の案内凹所に所定の半径で旋回可能に緩く挿入した自
転阻止部材としての複数の自転阻止ピンとにより構成さ
れている。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記回り止め機構は、前記取付部に対しシャフト
の回転軸線と平行に貫通形成された複数のガイド孔と、
前記センタハウジングの前側端面及び前記フロントハウ
ジングの受圧壁面に前記ガイド孔と対向して形成された
複数対の支持孔と、前記各対の支持孔に前後両端部を支
持し、かつ中間部を前記各ガイド孔に所定の半径で旋回
可能に緩く挿通された自転阻止部材としての複数の自転
阻止ピンとにより構成されている。
いて、前記回り止め機構は、前記取付部に対しシャフト
の回転軸線と平行に貫通形成された複数のガイド孔と、
前記センタハウジングの前側端面及び前記フロントハウ
ジングの受圧壁面に前記ガイド孔と対向して形成された
複数対の支持孔と、前記各対の支持孔に前後両端部を支
持し、かつ中間部を前記各ガイド孔に所定の半径で旋回
可能に緩く挿通された自転阻止部材としての複数の自転
阻止ピンとにより構成されている。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれかにおいて、前記取付部の前側面がフロントハ
ウジングの受圧壁面に接触した状態で、前記取付部の後
側面とセンタハウジングの前側端面との間に、微小の隙
間が設けられている。
のいずれかにおいて、前記取付部の前側面がフロントハ
ウジングの受圧壁面に接触した状態で、前記取付部の後
側面とセンタハウジングの前側端面との間に、微小の隙
間が設けられている。
【0011】請求項5に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記回り止め機構は、前記取付部に対しシャフト
の回転軸線と平行に貫通形成された複数の支持孔と、前
記センタハウジングの前側端面又はフロントハウジング
の受圧壁面に前記支持孔と対向して形成された複数の案
内凹所と、前記取付部の複数の支持孔に一端部を支持
し、かつ前記各対の案内凹所に先端部を所定の半径で旋
回可能に緩く挿入した自転阻止部材としての複数の自転
阻止ピンとにより構成され、前記取付部の前側面がフロ
ントハウジングの受圧壁面に接触した状態で、前記取付
部の後側面とセンタハウジングの前側端面との間に、前
記取付部の傾きを抑制する微小の隙間が設けられてい
る。
いて、前記回り止め機構は、前記取付部に対しシャフト
の回転軸線と平行に貫通形成された複数の支持孔と、前
記センタハウジングの前側端面又はフロントハウジング
の受圧壁面に前記支持孔と対向して形成された複数の案
内凹所と、前記取付部の複数の支持孔に一端部を支持
し、かつ前記各対の案内凹所に先端部を所定の半径で旋
回可能に緩く挿入した自転阻止部材としての複数の自転
阻止ピンとにより構成され、前記取付部の前側面がフロ
ントハウジングの受圧壁面に接触した状態で、前記取付
部の後側面とセンタハウジングの前側端面との間に、前
記取付部の傾きを抑制する微小の隙間が設けられてい
る。
【0012】請求項6に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記回り止め機構は、前記取付部に対しシャフト
の回転軸線と平行に貫通形成された複数のガイド孔と、
前記センタハウジングの前側端面又は前記フロントハウ
ジングの受圧壁面に前記ガイド孔と対向して形成された
複数の支持孔と、前記各支持孔に一端部を支持し、かつ
前記各ガイド孔に先端部を所定の半径で旋回可能に緩く
挿通した自転阻止部材としての複数の自転阻止ピンとに
より構成され、前記取付部の前側面がフロントハウジン
グの受圧壁面に接触した状態で、前記取付部の後側面と
センタハウジングの前側端面との間に、前記取付部の傾
きを抑制する微小の隙間が設けられている。
いて、前記回り止め機構は、前記取付部に対しシャフト
の回転軸線と平行に貫通形成された複数のガイド孔と、
前記センタハウジングの前側端面又は前記フロントハウ
ジングの受圧壁面に前記ガイド孔と対向して形成された
複数の支持孔と、前記各支持孔に一端部を支持し、かつ
前記各ガイド孔に先端部を所定の半径で旋回可能に緩く
挿通した自転阻止部材としての複数の自転阻止ピンとに
より構成され、前記取付部の前側面がフロントハウジン
グの受圧壁面に接触した状態で、前記取付部の後側面と
センタハウジングの前側端面との間に、前記取付部の傾
きを抑制する微小の隙間が設けられている。
【0013】請求項7に記載の発明では、請求項1〜6
のいずれかにおいて、前記フロントハウジングの受圧壁
面と前記取付部との間には、該取付部の後側面とセンタ
ハウジングの前側端面との間隙を調整するスペーサが介
在されている。
のいずれかにおいて、前記フロントハウジングの受圧壁
面と前記取付部との間には、該取付部の後側面とセンタ
ハウジングの前側端面との間隙を調整するスペーサが介
在されている。
【0014】請求項8に記載の発明では、請求項1〜7
のいずれかにおいて、前記複数の支持孔は、前記取付部
に対し、前記可動スクロール部材の軸線を中心とする同
一円周上に所定のピッチで形成されている。
のいずれかにおいて、前記複数の支持孔は、前記取付部
に対し、前記可動スクロール部材の軸線を中心とする同
一円周上に所定のピッチで形成されている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した第1
実施形態のスクロール型圧縮機を図1〜図4に基づいて
説明する。
実施形態のスクロール型圧縮機を図1〜図4に基づいて
説明する。
【0016】図1に示すように、センタハウジング11
の前端部(図において左側部)の外周にはフランジ部1
1aが一体に形成されている。このフランジ部11aに
はフロントハウジング12の後端部(図において右側
部)の外周部に一体形成したフランジ部12aが接合固
定されている。センタハウジング11の後端面にはリヤ
ハウジング13が接合されている。そして、これらのセ
ンタハウジング11、フロントハウジング12及びリヤ
ハウジング13は、共にアルミニウム合金により形成さ
れ、複数のボルトにより締め付け固定されている。この
実施形態では、前記各ハウジング11、12及び13に
より圧縮機のハウジングが構成されている。
の前端部(図において左側部)の外周にはフランジ部1
1aが一体に形成されている。このフランジ部11aに
はフロントハウジング12の後端部(図において右側
部)の外周部に一体形成したフランジ部12aが接合固
定されている。センタハウジング11の後端面にはリヤ
ハウジング13が接合されている。そして、これらのセ
ンタハウジング11、フロントハウジング12及びリヤ
ハウジング13は、共にアルミニウム合金により形成さ
れ、複数のボルトにより締め付け固定されている。この
実施形態では、前記各ハウジング11、12及び13に
より圧縮機のハウジングが構成されている。
【0017】前記固定スクロール部材14は、センタハ
ウジング11内に一体に形成され、基板部14aと、そ
の前側内面に一体に突設された渦巻部14bとを備えて
いる。
ウジング11内に一体に形成され、基板部14aと、そ
の前側内面に一体に突設された渦巻部14bとを備えて
いる。
【0018】可動スクロール部材15は、前記センタハ
ウジング11内に中心をずらして組み込まれ、基板部1
5aと、その後側面に一体に突設された渦巻部15b
と、基板部15aの前側面に突設された円筒状のボス部
15cとを備えている。そして、この可動スクロール部
材15の渦巻部15bを固定スクロール部材14の渦巻
部14bに噛み合わせることによって、両スクロール部
材14,15の間に密閉空間としての圧縮室16が形成
されるとともに、渦巻部14b,15bの外周とセンタ
ハウジング11の内周との間に環状の吸入室17が形成
されている。
ウジング11内に中心をずらして組み込まれ、基板部1
5aと、その後側面に一体に突設された渦巻部15b
と、基板部15aの前側面に突設された円筒状のボス部
15cとを備えている。そして、この可動スクロール部
材15の渦巻部15bを固定スクロール部材14の渦巻
部14bに噛み合わせることによって、両スクロール部
材14,15の間に密閉空間としての圧縮室16が形成
されるとともに、渦巻部14b,15bの外周とセンタ
ハウジング11の内周との間に環状の吸入室17が形成
されている。
【0019】シャフト18は前記フロントハウジング1
2内にベアリング19により回転可能に支持され、その
内端面にはクランクピン20がシャフト18の軸心と偏
心した位置に突設されている。ブッシュ21はその嵌合
孔22をクランクピン20に嵌合することにより、シャ
フト18の内端寄りに支持され、クランクピン20の基
端外周面にはバランスウェイト23が一体に取り付けら
れている。可動スクロール部材15のボス部15cは、
ベアリング24を介して前記ブッシュ21の外周に嵌合
されている。
2内にベアリング19により回転可能に支持され、その
内端面にはクランクピン20がシャフト18の軸心と偏
心した位置に突設されている。ブッシュ21はその嵌合
孔22をクランクピン20に嵌合することにより、シャ
フト18の内端寄りに支持され、クランクピン20の基
端外周面にはバランスウェイト23が一体に取り付けら
れている。可動スクロール部材15のボス部15cは、
ベアリング24を介して前記ブッシュ21の外周に嵌合
されている。
【0020】この実施形態では前記シャフト18、クラ
ンクピン20、ブッシュ21及びバランスウエイト23
等により可動スクロール部材15を旋回するクランク機
構Kが構成されている。従って、シャフト18が回転さ
れたとき、クランクピン20によりブッシュ21及びベ
アリング24を介して、可動スクロール部材15がシャ
フト18の軸心の回りで次に述べる回り止め機構25に
より自転を阻止された状態で旋回される。
ンクピン20、ブッシュ21及びバランスウエイト23
等により可動スクロール部材15を旋回するクランク機
構Kが構成されている。従って、シャフト18が回転さ
れたとき、クランクピン20によりブッシュ21及びベ
アリング24を介して、可動スクロール部材15がシャ
フト18の軸心の回りで次に述べる回り止め機構25に
より自転を阻止された状態で旋回される。
【0021】次に、図1〜図3に基づいて、可動スクロ
ール部材15の旋回を許容し、かつ自転を阻止する回り
止め機構25を説明する。前記可動スクロール部材15
の基板部15aの外周には、取付部15dが円環状に形
成されている。該取付部15dは前記センタハウジング
11のフランジ部11aの前側端面11bと、フロント
ハウジング12の後側端面に形成し受圧壁面12bとの
間の空間に介在されている。前記取付部15dには図2
に示すように可動スクロール部材15の軸線を中心とす
る同一円周上に所定のピッチで複数(この実施形態では
4箇所)の支持孔15eが前後方向に貫通するように形
成されている。各支持孔15eには複数(この実施形態
では第1〜第4)の自転阻止ピン26がシャフト18の
中心軸線と平行になるように弛み填め状態で貫通支持さ
れている。前記各自転阻止ピン26の後側端部は、セン
タハウジング11の前側端面11bに形成した有底横円
筒状の複数の案内凹所11c内にそれぞれ緩く挿入され
ている。又、自転阻止ピン26の前側端部は、フロント
ハウジング12の受圧壁面12bに形成した有底横円筒
状の複数の案内凹所12c内にそれぞれ緩く挿入されて
いる。
ール部材15の旋回を許容し、かつ自転を阻止する回り
止め機構25を説明する。前記可動スクロール部材15
の基板部15aの外周には、取付部15dが円環状に形
成されている。該取付部15dは前記センタハウジング
11のフランジ部11aの前側端面11bと、フロント
ハウジング12の後側端面に形成し受圧壁面12bとの
間の空間に介在されている。前記取付部15dには図2
に示すように可動スクロール部材15の軸線を中心とす
る同一円周上に所定のピッチで複数(この実施形態では
4箇所)の支持孔15eが前後方向に貫通するように形
成されている。各支持孔15eには複数(この実施形態
では第1〜第4)の自転阻止ピン26がシャフト18の
中心軸線と平行になるように弛み填め状態で貫通支持さ
れている。前記各自転阻止ピン26の後側端部は、セン
タハウジング11の前側端面11bに形成した有底横円
筒状の複数の案内凹所11c内にそれぞれ緩く挿入され
ている。又、自転阻止ピン26の前側端部は、フロント
ハウジング12の受圧壁面12bに形成した有底横円筒
状の複数の案内凹所12c内にそれぞれ緩く挿入されて
いる。
【0022】前記受圧壁面12bと取付部15dの前側
面Sfとの間には、円環状のスペーサ27が介在され、
該スペーサ27には前記各ピン26を挿通する穴27a
が形成されている。このスペーサ27の板厚を変更する
ことにより、取付部15dの前側面Sfがスペーサ27
に押圧された状態において、取付部15dの後側面Sr
とセンタハウジング11の前側端面11bとの間に形成
される間隙Gを調整することができる。この実施形態で
は、前記間隙Gを微小間隙(例えば0.01mm)に設
定している。なお、前記取付部15dの前後両側面S
f、Srには、前記各支持孔15eを取り巻くように窪
み部15fが形成されていて、冷媒ガス中のオイルが支
持孔15e内に進入するようにしている。
面Sfとの間には、円環状のスペーサ27が介在され、
該スペーサ27には前記各ピン26を挿通する穴27a
が形成されている。このスペーサ27の板厚を変更する
ことにより、取付部15dの前側面Sfがスペーサ27
に押圧された状態において、取付部15dの後側面Sr
とセンタハウジング11の前側端面11bとの間に形成
される間隙Gを調整することができる。この実施形態で
は、前記間隙Gを微小間隙(例えば0.01mm)に設
定している。なお、前記取付部15dの前後両側面S
f、Srには、前記各支持孔15eを取り巻くように窪
み部15fが形成されていて、冷媒ガス中のオイルが支
持孔15e内に進入するようにしている。
【0023】この実施形態では、前記案内凹所11c、
12cの直径から自転阻止ピン26の直径を引いた2分
の1が可動スクロール部材15の旋回半径となるように
設定されている。前記自転阻止ピン26の前後両端部と
案内凹所11c、12cとの係合により可動スクロール
部材15は自らの軸心の回りで自転するのを防止されな
がら、固定スクロール部材14の軸心を中心とした旋回
運動が許容される。
12cの直径から自転阻止ピン26の直径を引いた2分
の1が可動スクロール部材15の旋回半径となるように
設定されている。前記自転阻止ピン26の前後両端部と
案内凹所11c、12cとの係合により可動スクロール
部材15は自らの軸心の回りで自転するのを防止されな
がら、固定スクロール部材14の軸心を中心とした旋回
運動が許容される。
【0024】図1に示すように、図示しない外部の冷媒
回路に接続される吸入口30は、前記フロントハウジン
グ12の周壁に形成され、この吸入口30からフロント
ハウジング12と可動スクロール部材15の基板部15
aとの間に形成されたクランク室R内に冷媒ガスが吸入
される。
回路に接続される吸入口30は、前記フロントハウジン
グ12の周壁に形成され、この吸入口30からフロント
ハウジング12と可動スクロール部材15の基板部15
aとの間に形成されたクランク室R内に冷媒ガスが吸入
される。
【0025】前記可動スクロール部材15の基端部15
aに一体形成した取付部15dには、図1、2に示すよ
うに、複数箇所に吸入通路15gが形成され、クランク
室Rに吸入された冷媒ガスを吸入室17に導くようにな
っている。
aに一体形成した取付部15dには、図1、2に示すよ
うに、複数箇所に吸入通路15gが形成され、クランク
室Rに吸入された冷媒ガスを吸入室17に導くようにな
っている。
【0026】吐出孔31は前記固定スクロール部材14
の基板部14aの中心に形成され、圧縮室16をリヤハ
ウジング13内の吐出室32に連通させる。吐出弁33
は吐出孔31の外端部に配設され、ストッパ34により
その開放位置が規制される。吐出口35はリヤハウジン
グ13に形成されており、吐出室32内の高圧ガスがこ
の吐出口35を経て図示しない外部の冷媒回路に吐出さ
れる。
の基板部14aの中心に形成され、圧縮室16をリヤハ
ウジング13内の吐出室32に連通させる。吐出弁33
は吐出孔31の外端部に配設され、ストッパ34により
その開放位置が規制される。吐出口35はリヤハウジン
グ13に形成されており、吐出室32内の高圧ガスがこ
の吐出口35を経て図示しない外部の冷媒回路に吐出さ
れる。
【0027】次に、前記のように構成したスクロール型
圧縮機の動作を説明する。さて、圧縮機のシャフト18
が回転されると、クランクピン20の旋回により、ブッ
シュ21及びベアリング24を介して、可動スクロール
部材15がシャフト18の軸心の回りで旋回される。こ
れにより、冷媒ガスが吸入口30、フロントハウジング
12内のクランク室、及び吸入通路15gを介して吸入
室17内に吸入されるとともに、その吸入室17から両
スクロール部材14,15間の圧縮室16内に取り込ま
れる。そして、可動スクロール部材15の旋回に伴い、
この圧縮室16が渦巻部14b,15bの外周部から中
心部に移動され、容積を徐々に減少して圧縮作業が行わ
れる。従って、冷媒ガスは圧縮室16内において次第に
圧縮され、吐出孔31から吐出弁33を押し開いて吐出
室32内に吐出される。
圧縮機の動作を説明する。さて、圧縮機のシャフト18
が回転されると、クランクピン20の旋回により、ブッ
シュ21及びベアリング24を介して、可動スクロール
部材15がシャフト18の軸心の回りで旋回される。こ
れにより、冷媒ガスが吸入口30、フロントハウジング
12内のクランク室、及び吸入通路15gを介して吸入
室17内に吸入されるとともに、その吸入室17から両
スクロール部材14,15間の圧縮室16内に取り込ま
れる。そして、可動スクロール部材15の旋回に伴い、
この圧縮室16が渦巻部14b,15bの外周部から中
心部に移動され、容積を徐々に減少して圧縮作業が行わ
れる。従って、冷媒ガスは圧縮室16内において次第に
圧縮され、吐出孔31から吐出弁33を押し開いて吐出
室32内に吐出される。
【0028】次に、前記のように構成したスクロール型
圧縮機の効果を構成とともに列記する。 (1)前記第1実施形態では、センタハウジング11の
フランジ部11aの前側端面11bと、フロントハウジ
ング12のフランジ部12aの後側受圧壁面12bとの
間に微小間隙Gをもって可動スクロール部材15の基板
部15aに一体形成した取付部15dを介在させ、該取
付部15dに自転阻止ピン26を前後方向に貫通支持
し、そのピン26の前後両端部をハウジング11、12
に形成した案内凹所11c、12c内に緩く挿入するよ
うにした。このため、可動スクロール部材15の旋回運
動中において自転阻止ピン26の前後両端部に対し半径
方向に均等に押圧力が作用するので、支持孔15eの外
端寄りエッジ部が局部的に摩耗するのを防止して耐久性
を高めることができる。この結果、可動スクロール部材
15の旋回半径が増大するのを防止して、圧縮機の効率
を向上することができる。
圧縮機の効果を構成とともに列記する。 (1)前記第1実施形態では、センタハウジング11の
フランジ部11aの前側端面11bと、フロントハウジ
ング12のフランジ部12aの後側受圧壁面12bとの
間に微小間隙Gをもって可動スクロール部材15の基板
部15aに一体形成した取付部15dを介在させ、該取
付部15dに自転阻止ピン26を前後方向に貫通支持
し、そのピン26の前後両端部をハウジング11、12
に形成した案内凹所11c、12c内に緩く挿入するよ
うにした。このため、可動スクロール部材15の旋回運
動中において自転阻止ピン26の前後両端部に対し半径
方向に均等に押圧力が作用するので、支持孔15eの外
端寄りエッジ部が局部的に摩耗するのを防止して耐久性
を高めることができる。この結果、可動スクロール部材
15の旋回半径が増大するのを防止して、圧縮機の効率
を向上することができる。
【0029】(2)圧縮機の運転時においては、可動ス
クロール部材15が、基板部15aに一体形成した取付
部15dに支持した自転阻止ピン26と案内凹所11
c、12cとの働きにより自転を防止されながら旋回さ
れる。この時、可動スクロール部材15は圧縮室16内
の圧縮動作に伴う反力を受けるので、取付部15dが図
3において前方(図において左方)に押圧され、取付部
15dの後側面Srとセンタハウジング11側の前側端
面11bとの間に微小の隙間Gが形成される。この隙間
Gは前述したように例えば0.01mm程度に設定され
ているので、可動スクロール部材15の旋回動作の初期
段階において、基板部15a及び取付部15dの傾きが
防止される。このため、可動スクロール部材15の旋回
動作がスムーズに開始され、定常の旋回動作中も、可動
スクロール部材15の旋回運動を円滑に行うことがで
き、ひいては圧縮機の効率を向上することができる。
クロール部材15が、基板部15aに一体形成した取付
部15dに支持した自転阻止ピン26と案内凹所11
c、12cとの働きにより自転を防止されながら旋回さ
れる。この時、可動スクロール部材15は圧縮室16内
の圧縮動作に伴う反力を受けるので、取付部15dが図
3において前方(図において左方)に押圧され、取付部
15dの後側面Srとセンタハウジング11側の前側端
面11bとの間に微小の隙間Gが形成される。この隙間
Gは前述したように例えば0.01mm程度に設定され
ているので、可動スクロール部材15の旋回動作の初期
段階において、基板部15a及び取付部15dの傾きが
防止される。このため、可動スクロール部材15の旋回
動作がスムーズに開始され、定常の旋回動作中も、可動
スクロール部材15の旋回運動を円滑に行うことがで
き、ひいては圧縮機の効率を向上することができる。
【0030】(3)前記第1実施形態では前記フランジ
部12aの受圧壁面12bと取付部15dの前側面Sf
との間に、リング状のスペーサ27を介在し、前記間隙
Gを調整するようにした。このため、各部品の製造時の
寸法及び組み付け誤差による間隙Gのバラツキをスペー
サ27の板厚変更により調整でき、圧縮機毎の性能のバ
ラツキを無くすことができる。
部12aの受圧壁面12bと取付部15dの前側面Sf
との間に、リング状のスペーサ27を介在し、前記間隙
Gを調整するようにした。このため、各部品の製造時の
寸法及び組み付け誤差による間隙Gのバラツキをスペー
サ27の板厚変更により調整でき、圧縮機毎の性能のバ
ラツキを無くすことができる。
【0031】又、このスペーサ27を耐摩耗性の高い材
料、例えばステンレスにより形成し、取付部15dをア
ルミニウム合金により形成することにより、摺動面の摩
耗を抑制して、耐久性を向上することができる。
料、例えばステンレスにより形成し、取付部15dをア
ルミニウム合金により形成することにより、摺動面の摩
耗を抑制して、耐久性を向上することができる。
【0032】(4)前記第1実施形態では自転阻止ピン
26を弛み填めする支持孔15eの前後両端部に浅い窪
み部15f、15fを形成したので、ここから冷媒ガス
が支持孔15eとピン26の隙間に進入し、自転阻止ピ
ン26の支持孔15e内での回転を円滑に行い、摩耗を
抑制することができる。
26を弛み填めする支持孔15eの前後両端部に浅い窪
み部15f、15fを形成したので、ここから冷媒ガス
が支持孔15eとピン26の隙間に進入し、自転阻止ピ
ン26の支持孔15e内での回転を円滑に行い、摩耗を
抑制することができる。
【0033】(5)前記第1実施形態では可動スクロー
ル部材15の基板部15aの外周に該基板部15aと一
体に、かつ該基板部15aの板厚と同じ厚さの取付部1
5dを形成したので、取付部15dの製造を容易に行う
ことができる。
ル部材15の基板部15aの外周に該基板部15aと一
体に、かつ該基板部15aの板厚と同じ厚さの取付部1
5dを形成したので、取付部15dの製造を容易に行う
ことができる。
【0034】次に、この発明の第2実施形態を、図5に
基づいて説明する。この第2実施形態においては、可動
スクロール部材15の取付部15dに対し前記支持孔1
5eと対応する位置に所定径のガイド孔15hを形成し
ている。そして、前記ガイド孔15hに自転阻止ピン2
6を所定の半径で旋回可能に挿通するとともに、自転阻
止ピン26の前後両端部をフランジ部11aの端面11
bとフランジ部12aの受圧壁面12bに形成した支持
孔11d、12dに弛み填めしている。
基づいて説明する。この第2実施形態においては、可動
スクロール部材15の取付部15dに対し前記支持孔1
5eと対応する位置に所定径のガイド孔15hを形成し
ている。そして、前記ガイド孔15hに自転阻止ピン2
6を所定の半径で旋回可能に挿通するとともに、自転阻
止ピン26の前後両端部をフランジ部11aの端面11
bとフランジ部12aの受圧壁面12bに形成した支持
孔11d、12dに弛み填めしている。
【0035】この第2実施形態のスクロール型圧縮機の
その他の構成は、前記第1実施形態の構成と同様であ
る。従って、この第2実施形態においても可動スクロー
ル部材15が旋回動作されると、前記ガイド孔15h及
び自転阻止ピン26の作用により可動スクロール部材1
5の自転が阻止される。
その他の構成は、前記第1実施形態の構成と同様であ
る。従って、この第2実施形態においても可動スクロー
ル部材15が旋回動作されると、前記ガイド孔15h及
び自転阻止ピン26の作用により可動スクロール部材1
5の自転が阻止される。
【0036】この第2実施形態においても、旋回運動中
にガイド孔15hの内周面により自転阻止ピン26が半
径方向外方に押圧されたとき、各ピン26はそれぞれ半
径方向に均等に押圧力を受けるので、ピン26が傾くこ
とはない。このため、支持孔11d、12d及びガイド
孔15hの外端周縁の局部摩耗が防止され、可動スクロ
ール部材15の旋回動作を円滑に行うことができるとと
もに、旋回半径の増大を防止し圧縮機の体積効率を向上
することができる。
にガイド孔15hの内周面により自転阻止ピン26が半
径方向外方に押圧されたとき、各ピン26はそれぞれ半
径方向に均等に押圧力を受けるので、ピン26が傾くこ
とはない。このため、支持孔11d、12d及びガイド
孔15hの外端周縁の局部摩耗が防止され、可動スクロ
ール部材15の旋回動作を円滑に行うことができるとと
もに、旋回半径の増大を防止し圧縮機の体積効率を向上
することができる。
【0037】又、第2実施形態も前述した第1実施形態
の効果(2)〜(5)と同様の効果を奏する。次に、こ
の発明の第3実施形態を、図6に基づいて説明する。
の効果(2)〜(5)と同様の効果を奏する。次に、こ
の発明の第3実施形態を、図6に基づいて説明する。
【0038】この実施形態では、前記取付部15dに球
体を収容する球面状の支持孔15iを設け、この支持孔
15iに球状の自転阻止部材41を回転可能に収容して
いる。そして、センタハウジング11のフランジ部11
aの端面11bに形成した案内凹所11eと、受圧壁面
12bに形成した案内凹所12eに対し、前記自転阻止
部材41の前後両端部を嵌合している。
体を収容する球面状の支持孔15iを設け、この支持孔
15iに球状の自転阻止部材41を回転可能に収容して
いる。そして、センタハウジング11のフランジ部11
aの端面11bに形成した案内凹所11eと、受圧壁面
12bに形成した案内凹所12eに対し、前記自転阻止
部材41の前後両端部を嵌合している。
【0039】この第3実施形態のスクロール型圧縮機の
その他の構成は、前記第1実施形態の構成と同様であ
る。従って、この第3実施形態でも、可動スクロール部
材15の旋回動作時に、自転阻止部材41に作用する半
径方向への押圧力が前後で均等になり、支持孔15i及
び案内凹所11e、12eの局部摩耗を防止することが
できる。
その他の構成は、前記第1実施形態の構成と同様であ
る。従って、この第3実施形態でも、可動スクロール部
材15の旋回動作時に、自転阻止部材41に作用する半
径方向への押圧力が前後で均等になり、支持孔15i及
び案内凹所11e、12eの局部摩耗を防止することが
できる。
【0040】又、第3実施形態も前述した第1実施形態
の効果(2)〜(5)と同様の効果を奏する。次に、こ
の発明の第4実施形態を、図7に基づいて説明する。
の効果(2)〜(5)と同様の効果を奏する。次に、こ
の発明の第4実施形態を、図7に基づいて説明する。
【0041】この実施形態では、前記第1実施形態にお
いて、前記フランジ部11a側の支持孔11cを省略
し、自転阻止ピン26を取付部15dに形成した支持孔
15eに片持ち支持している。又、フランジ部11aの
前端面11bと取付部15dとの間隙Gを前述したよう
に微小間隙にしている。
いて、前記フランジ部11a側の支持孔11cを省略
し、自転阻止ピン26を取付部15dに形成した支持孔
15eに片持ち支持している。又、フランジ部11aの
前端面11bと取付部15dとの間隙Gを前述したよう
に微小間隙にしている。
【0042】この第4実施形態のスクロール型圧縮機の
その他の構成は、前記第1実施形態の構成と同様であ
る。従って、この第4実施形態では、可動スクロール部
材15の旋回動作時に、基板部15a及び取付部15d
の傾きが防止されるので、自転阻止ピン26の傾きを防
止することができ、支持孔15e及び案内凹所12cの
局部摩耗を防止することができる。このため、可動スク
ロール部材15の旋回動作を円滑に行うことができると
ともに、旋回半径の増大を防止し圧縮機の体積効率を向
上することができる。
その他の構成は、前記第1実施形態の構成と同様であ
る。従って、この第4実施形態では、可動スクロール部
材15の旋回動作時に、基板部15a及び取付部15d
の傾きが防止されるので、自転阻止ピン26の傾きを防
止することができ、支持孔15e及び案内凹所12cの
局部摩耗を防止することができる。このため、可動スク
ロール部材15の旋回動作を円滑に行うことができると
ともに、旋回半径の増大を防止し圧縮機の体積効率を向
上することができる。
【0043】又、第4実施形態も前述した第1実施形態
の効果(3)〜(5)と同様の効果を奏する。次に、こ
の発明の第5実施形態を、図8に基づいて説明する。
の効果(3)〜(5)と同様の効果を奏する。次に、こ
の発明の第5実施形態を、図8に基づいて説明する。
【0044】この実施形態では、前記第2実施形態にお
いて、前記フランジ部11a側の支持孔11dを省略
し、自転阻止ピン26を取付部15dに形成した支持孔
12dに片持ち支持している。又、フランジ部11aの
前端面11bと取付部15dとの間隙Gを前述したよう
に微小間隙にしている。
いて、前記フランジ部11a側の支持孔11dを省略
し、自転阻止ピン26を取付部15dに形成した支持孔
12dに片持ち支持している。又、フランジ部11aの
前端面11bと取付部15dとの間隙Gを前述したよう
に微小間隙にしている。
【0045】この第5実施形態のスクロール型圧縮機の
その他の構成は、前記第2実施形態の構成と同様であ
る。従って、この第5実施形態では、可動スクロール部
材15の旋回動作時に、基板部15a及び取付部15d
の傾きが防止されるので、自転阻止ピン26の傾きを防
止することができ、支持孔12d及び案内凹所15hの
局部摩耗を防止することができる。このため、可動スク
ロール部材15の旋回動作を円滑に行うことができると
ともに、旋回半径の増大を防止し圧縮機の体積効率を向
上することができる。
その他の構成は、前記第2実施形態の構成と同様であ
る。従って、この第5実施形態では、可動スクロール部
材15の旋回動作時に、基板部15a及び取付部15d
の傾きが防止されるので、自転阻止ピン26の傾きを防
止することができ、支持孔12d及び案内凹所15hの
局部摩耗を防止することができる。このため、可動スク
ロール部材15の旋回動作を円滑に行うことができると
ともに、旋回半径の増大を防止し圧縮機の体積効率を向
上することができる。
【0046】又、第5実施形態も前述した第1実施形態
の効果(3)〜(5)と同様の効果を奏する。なお、前
記各実施形態は次のように変更してもよい。
の効果(3)〜(5)と同様の効果を奏する。なお、前
記各実施形態は次のように変更してもよい。
【0047】・前記第1実施形態において、取付部15
dに対し自転阻止ピン26を圧入嵌合するとともに、該
防止ピン26の前後両端部にベアリングを嵌合し、該ベ
アリングを案内凹所11c、12cの内周面に転がり接
触するようにすることもできる。
dに対し自転阻止ピン26を圧入嵌合するとともに、該
防止ピン26の前後両端部にベアリングを嵌合し、該ベ
アリングを案内凹所11c、12cの内周面に転がり接
触するようにすることもできる。
【0048】・前記第2実施形態において、自転阻止ピ
ン26の前後両端部にベアリングを介して支持孔11
d、12dに嵌合することもできる。又、支持孔11
d、12dに自転阻止ピン26の前後両端部を回動不能
に圧入し、該ピン26の中間部にベアリングを嵌合し、
該ベアリングをガイド孔15hの内周面に転がり接触す
るようにしてもよい。
ン26の前後両端部にベアリングを介して支持孔11
d、12dに嵌合することもできる。又、支持孔11
d、12dに自転阻止ピン26の前後両端部を回動不能
に圧入し、該ピン26の中間部にベアリングを嵌合し、
該ベアリングをガイド孔15hの内周面に転がり接触す
るようにしてもよい。
【0049】・前記第1〜第3の実施形態においては、
自転阻止ピン26及び自転阻止部材41の前後両端部に
押圧力が均等に作用し傾きが防止されるので、前記取付
部15dの後側面Srとセンタハウジング11のフラン
ジ部11aの前端面11bとの間隙Gを大きく設定する
こともできる。
自転阻止ピン26及び自転阻止部材41の前後両端部に
押圧力が均等に作用し傾きが防止されるので、前記取付
部15dの後側面Srとセンタハウジング11のフラン
ジ部11aの前端面11bとの間隙Gを大きく設定する
こともできる。
【0050】・前記可動スクロール部材15の基板部1
5aに形成した取付部15dを、複数箇所に間欠的に形
成したり、基板部15aの材料と別の材料により製造
し、これを基板部15aに後工程で取り付けたり、可動
スクロール部材15の製造工程でインサート成型したり
してもよい。
5aに形成した取付部15dを、複数箇所に間欠的に形
成したり、基板部15aの材料と別の材料により製造
し、これを基板部15aに後工程で取り付けたり、可動
スクロール部材15の製造工程でインサート成型したり
してもよい。
【0051】・前記微小間隙Gを0.01〜0.2mm
の範囲で任意に設定してもよい。さらに、上記各実施形
態より把握される請求項1〜8以外の技術的思想につい
て、以下にそれらの効果とともに記載する。
の範囲で任意に設定してもよい。さらに、上記各実施形
態より把握される請求項1〜8以外の技術的思想につい
て、以下にそれらの効果とともに記載する。
【0052】〔1〕請求項2において、前記可動スクロ
ール部材15の取付部15dの前後両側面には、支持孔
15eと対応して窪み部15fが形成されているスクロ
ール型圧縮機。
ール部材15の取付部15dの前後両側面には、支持孔
15eと対応して窪み部15fが形成されているスクロ
ール型圧縮機。
【0053】このように構成すれば、自転阻止ピンと支
持孔との摺動面に冷媒ガス中のオイルが進入して潤滑性
を向上することができる。 〔2〕請求項1〜請求項8のいずれかにおいて、取付部
15dは基板部15aの外周部に一体にほぼ同じ板厚に
形成されているスクロール型圧縮機。
持孔との摺動面に冷媒ガス中のオイルが進入して潤滑性
を向上することができる。 〔2〕請求項1〜請求項8のいずれかにおいて、取付部
15dは基板部15aの外周部に一体にほぼ同じ板厚に
形成されているスクロール型圧縮機。
【0054】このように構成すれば、取付部15dの構
成が簡素となり、製造を容易に行うことができる。
成が簡素となり、製造を容易に行うことができる。
【0055】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、自転阻止部材を支持する支持孔あるいは自転阻止
部材の案内凹所の局部摩耗を抑制し、可動スクロール部
材の旋回半径の増大を抑制し、体積効率を向上すること
ができる。
ため、自転阻止部材を支持する支持孔あるいは自転阻止
部材の案内凹所の局部摩耗を抑制し、可動スクロール部
材の旋回半径の増大を抑制し、体積効率を向上すること
ができる。
【図1】 この発明のスクロール型圧縮機を具体化した
第1実施形態の中央部縦断面図。
第1実施形態の中央部縦断面図。
【図2】 スクロール型圧縮機の分解斜視図。
【図3】 要部の拡大断面図。
【図4】 図1のI−I線断面図。
【図5】 この発明の第2実施形態の要部の断面図。
【図6】 この発明の第3実施形態の要部の断面図。
【図7】 この発明の第4実施形態の要部の断面図。
【図8】 この発明の第5実施形態の要部の断面図。
【図9】 従来のスクロール型圧縮機を示す中央部縦断
面図。
面図。
11…センタハウジング、11a…フランジ部、11b
…前端面、11c…案内凹所、12…フロントハウジン
グ、12a…フランジ部、12b…受圧壁面、12c…
案内凹所、13…リヤハウジング、14…固定スクロー
ル部材、14a…基板部、14b…渦巻部、15…可動
スクロール部材、15a…基板部、15b…渦巻部、1
5d…取付部、15e…支持孔、15f…窪み部、15
g…吸入通路、15h…ガイド孔、15i…支持孔、1
8…シャフト、20…クランクピン、25…回り止め機
構、26…自転阻止ピン、27…スペーサ、41…自転
阻止部材、K…クランク機構。
…前端面、11c…案内凹所、12…フロントハウジン
グ、12a…フランジ部、12b…受圧壁面、12c…
案内凹所、13…リヤハウジング、14…固定スクロー
ル部材、14a…基板部、14b…渦巻部、15…可動
スクロール部材、15a…基板部、15b…渦巻部、1
5d…取付部、15e…支持孔、15f…窪み部、15
g…吸入通路、15h…ガイド孔、15i…支持孔、1
8…シャフト、20…クランクピン、25…回り止め機
構、26…自転阻止ピン、27…スペーサ、41…自転
阻止部材、K…クランク機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横町 尚也 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 村上 和朗 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 山本 真也 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H039 AA02 AA12 BB04 BB05 BB07 BB08 BB11 BB28 CC02 CC08 CC15 CC18 CC22 CC23 CC27 CC33 CC34 CC35
Claims (8)
- 【請求項1】 センタハウジング、フロントハウジング
及びリヤハウジングよりなるハウジングの内部に対し、
基板部上に渦巻部を形成した固定スクロール部材を設
け、該固定スクロール部材に対し中心をずらして噛み合
うように基板部上に渦巻部を形成した可動スクロール部
材を配設し、前記フロントハウジングに回転可能に支持
されたシャフトの端部と前記可動スクロール部材の基板
部背面との間に該可動スクロール部材に対し固定スクロ
ール部材の軸心を中心とした旋回運動を付与するクラン
ク機構を介在し、前記可動スクロール部材の基板部と前
記ハウジングとの間に前記可動スクロール部材が自らの
軸心の回りで自転するのを阻止する回り止め機構を装着
し、前記可動スクロール部材の旋回運動により冷媒ガス
の圧縮が行われるように構成したスクロール型圧縮機に
おいて、 前記可動スクロール部材の基板部外周に取付部を設け、
該取付部を前記センタハウジングの前側端面と、前記フ
ロントハウジングの後側受圧壁面との間の空間に介在
し、前記回り止め機構を構成する複数の自転阻止部材を
前記取付部に装着したスクロール型圧縮機における可動
スクロール部材の自転阻止構造。 - 【請求項2】 請求項1において、前記回り止め機構
は、前記取付部に対しシャフトの回転軸線と平行に貫通
形成された複数の支持孔と、前記センタハウジングの前
側端面及びフロントハウジングの受圧壁面にそれぞれ前
記支持孔と対向して形成された複数対の案内凹所と、前
記取付部の複数の支持孔にそれぞれ貫通支持され、かつ
後側端部及び前側端部を前記各対の案内凹所に所定の半
径で旋回可能に緩く挿入した自転阻止部材としての複数
の自転阻止ピンとにより構成されているスクロール型圧
縮機における可動スクロール部材の自転阻止構造。 - 【請求項3】 請求項1において、前記回り止め機構
は、前記取付部に対しシャフトの回転軸線と平行に貫通
形成された複数のガイド孔と、前記センタハウジングの
前側端面及び前記フロントハウジングの受圧壁面に前記
ガイド孔と対向して形成された複数対の支持孔と、前記
各対の支持孔に前後両端部を支持し、かつ中間部を前記
各ガイド孔に所定の半径で旋回可能に緩く挿通された自
転阻止部材としての複数の自転阻止ピンとにより構成さ
れているスクロール型圧縮機における可動スクロール部
材の自転阻止構造。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
取付部の前側面がフロントハウジングの受圧壁面に接触
した状態で、前記取付部の後側面とセンタハウジングの
前側端面との間に、微小の隙間が設けられているスクロ
ール型圧縮機における可動スクロール部材の自転阻止構
造。 - 【請求項5】 請求項1において、前記回り止め機構
は、前記取付部に対しシャフトの回転軸線と平行に貫通
形成された複数の支持孔と、前記センタハウジングの前
側端面又はフロントハウジングの受圧壁面に前記支持孔
と対向して形成された複数の案内凹所と、前記取付部の
複数の支持孔に一端部を支持し、かつ前記各対の案内凹
所に先端部を所定の半径で旋回可能に緩く挿入した自転
阻止部材としての複数の自転阻止ピンとにより構成さ
れ、前記取付部の前側面がフロントハウジングの受圧壁
面に接触した状態で、前記取付部の後側面とセンタハウ
ジングの前側端面との間に、微小の隙間が設けられてい
るスクロール型圧縮機における可動スクロール部材の自
転阻止構造。 - 【請求項6】 請求項1において、前記回り止め機構
は、前記取付部に対しシャフトの回転軸線と平行に貫通
形成された複数のガイド孔と、前記センタハウジングの
前側端面又は前記フロントハウジングの受圧壁面に前記
ガイド孔と対向して形成された複数の支持孔と、前記各
支持孔に一端部を支持し、かつ前記各ガイド孔に先端部
を所定の半径で旋回可能に緩く挿通した自転阻止部材と
しての複数の自転阻止ピンとにより構成され、前記取付
部の前側面がフロントハウジングの受圧壁面に接触した
状態で、前記取付部の後側面とセンタハウジングの前側
端面との間に、微小の隙間が設けられているスクロール
型圧縮機における可動スクロール部材の自転阻止構造。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、前記
フロントハウジングの受圧壁面と前記取付部との間に
は、該取付部の後側面とセンタハウジングの前側端面と
の間隙を調整するスペーサが介在されているスクロール
型圧縮機における可動スクロール部材の自転阻止構造。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかにおいて、前記
複数の支持孔は、前記取付部に対し、前記可動スクロー
ル部材の軸線を中心とする同一円周上に所定のピッチで
形成されているスクロール型圧縮機における可動スクロ
ール部材の自転阻止構造。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10196230A JP2000027774A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | スクロール型圧縮機における可動スクロール部材の自転阻止構造 |
US09/349,307 US6287096B1 (en) | 1998-07-10 | 1999-07-08 | Anti-rotation mechanism for movable scroll in scroll compressor |
EP99113331A EP0971130B1 (en) | 1998-07-10 | 1999-07-09 | Scroll compressor with anti-rotation mechanism |
DE69908712T DE69908712T2 (de) | 1998-07-10 | 1999-07-09 | Spiralverdichter mit rotationsverhindernden Mitteln |
US09/846,938 US6457959B2 (en) | 1998-07-10 | 2001-05-01 | Anti-rotation mechanism for movable scroll in scroll compressor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10196230A JP2000027774A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | スクロール型圧縮機における可動スクロール部材の自転阻止構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000027774A true JP2000027774A (ja) | 2000-01-25 |
Family
ID=16354372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10196230A Pending JP2000027774A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | スクロール型圧縮機における可動スクロール部材の自転阻止構造 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US6287096B1 (ja) |
EP (1) | EP0971130B1 (ja) |
JP (1) | JP2000027774A (ja) |
DE (1) | DE69908712T2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007071215A (ja) * | 2004-12-21 | 2007-03-22 | Daikin Ind Ltd | スクロール型流体機械 |
JP2007255191A (ja) * | 2006-03-20 | 2007-10-04 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スクロール圧縮機 |
EP1950419A1 (en) * | 2007-01-23 | 2008-07-30 | Sanden Corporation | Scroll-type fluid machine |
US8246331B2 (en) | 2004-12-21 | 2012-08-21 | Daikin Industries, Ltd. | Scroll fluid machine with a pin shaft and groove for restricting rotation |
CN104343676A (zh) * | 2013-07-31 | 2015-02-11 | 安捷伦科技有限公司 | 轴向柔度绕转板式涡旋件及包括该涡旋件的涡旋泵 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000027774A (ja) * | 1998-07-10 | 2000-01-25 | Toyota Autom Loom Works Ltd | スクロール型圧縮機における可動スクロール部材の自転阻止構造 |
JP4745882B2 (ja) * | 2006-04-28 | 2011-08-10 | 三菱重工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
US7594803B2 (en) | 2007-07-25 | 2009-09-29 | Visteon Global Technologies, Inc. | Orbit control device for a scroll compressor |
JP5083401B2 (ja) | 2010-11-01 | 2012-11-28 | ダイキン工業株式会社 | スクロール型圧縮機 |
CN105822545A (zh) * | 2014-12-31 | 2016-08-03 | 丹佛斯(天津)有限公司 | 涡旋压缩机 |
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---|---|---|---|---|
JPS5830402A (ja) * | 1981-08-14 | 1983-02-22 | Hitachi Ltd | スクロ−ル流体機械 |
JPS5830404A (ja) * | 1981-08-14 | 1983-02-22 | Hitachi Ltd | スクロ−ル流体機械 |
JPS5830403A (ja) * | 1981-08-14 | 1983-02-22 | Hitachi Ltd | スクロ−ル流体機械 |
JPS5870003A (ja) * | 1981-10-21 | 1983-04-26 | Hitachi Ltd | スクロ−ル流体機械 |
JPH0726621B2 (ja) * | 1982-09-29 | 1995-03-29 | 株式会社日立製作所 | 無給油スクロ−ル流体機械 |
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JPS60182382A (ja) * | 1984-02-28 | 1985-09-17 | Toshiba Corp | スクロ−ル圧縮機 |
DE3604235C2 (de) * | 1986-02-11 | 1993-11-25 | Bosch Gmbh Robert | Spiralverdichter |
JPH03138472A (ja) * | 1989-10-20 | 1991-06-12 | Tokico Ltd | スクロール式流体機械 |
JPH04128581A (ja) * | 1990-09-19 | 1992-04-30 | Tokico Ltd | スクロール圧縮機 |
JPH05118324A (ja) * | 1991-10-25 | 1993-05-14 | Ntn Corp | 旋回部材のスラスト支持装置 |
JPH05321850A (ja) | 1992-05-15 | 1993-12-07 | Toyota Autom Loom Works Ltd | スクロール型圧縮機 |
US5807089A (en) * | 1995-06-09 | 1998-09-15 | Nippondenso Co., Ltd. | Scroll type compressor with a reinforced rotation preventing means |
JP2000027774A (ja) * | 1998-07-10 | 2000-01-25 | Toyota Autom Loom Works Ltd | スクロール型圧縮機における可動スクロール部材の自転阻止構造 |
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1998
- 1998-07-10 JP JP10196230A patent/JP2000027774A/ja active Pending
-
1999
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- 1999-07-09 DE DE69908712T patent/DE69908712T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1999-07-09 EP EP99113331A patent/EP0971130B1/en not_active Expired - Lifetime
-
2001
- 2001-05-01 US US09/846,938 patent/US6457959B2/en not_active Expired - Fee Related
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JP2007255191A (ja) * | 2006-03-20 | 2007-10-04 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スクロール圧縮機 |
EP1950419A1 (en) * | 2007-01-23 | 2008-07-30 | Sanden Corporation | Scroll-type fluid machine |
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Publication number | Publication date |
---|---|
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US6457959B2 (en) | 2002-10-01 |
EP0971130A3 (en) | 2001-07-04 |
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EP0971130A2 (en) | 2000-01-12 |
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DE69908712T2 (de) | 2004-04-22 |
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