JP2000023380A - 電力供給制御装置 - Google Patents

電力供給制御装置

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JP2000023380A
JP2000023380A JP10188548A JP18854898A JP2000023380A JP 2000023380 A JP2000023380 A JP 2000023380A JP 10188548 A JP10188548 A JP 10188548A JP 18854898 A JP18854898 A JP 18854898A JP 2000023380 A JP2000023380 A JP 2000023380A
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power
power supply
circuit
relay
cable
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JP10188548A
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Mitsuru Koni
満 紺井
龍也 ▲吉▼田
Tatsuya Yoshida
Hiroyuki Saito
博之 斎藤
Shinichi Sakamoto
伸一 坂本
Yuichi Kuramochi
祐一 倉持
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源ケーブルの短絡や、負荷駆動素子自体の故
障による車両火災を防止し、駆動負荷の短絡,断線を検
出すると共に、外部へ状況を知らせ、電装品を使用しな
いときでの電源消費の低減が可能な電力供給制御装置を
提供すること。 【解決手段】バッテリ1からの電源ケーブル3に、電源
を分配するための電源分配器4を設け、この電源分配器
4から各系統の電源ケーブル5,6,7を配線し、さら
に、これらの電源ケーブル5,6,7の先に電源端末
8,11,14,18,21を設け、そこから各種の電
気負荷装置9,11,12,13,15,16,17,
19,20,22に対して電力が供給されるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗物内の各所に多
くの電装品が配置され、これらの電装品に対する電力の
供給を共通の電源から行うようにした電源装置に係り、
特に、集約配線方式の自動車に好適な電力供給制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車など、各種の乗物には、照
明装置や、各種の電動機器に代表される各種多様な電気
負荷(電装品)の装備が不可欠であり、且つ、それらの
種類や装備数は、増加するばかりであり、この結果、こ
れらに対する接続線路も複雑化の一歩を辿っている。
【0003】そこで、この接続線路の複雑化に対処する
ため、各電気負荷の制御のためのコントローラを統合
し、通信機能と演算機能を有する数少ないコントローラ
を用いて複数の電気負荷の制御信号を演算し、通信線で
接続された端末装置に制御信号を送信し、端末装置に接
続された複数の電気負荷を制御することにより、接続線
の本数を少なくするようにした、いわゆる集約配線シス
テムが、従来から知られており、その例を、米国特許第
4,771,382号,第5,113,410号,第4,855,896 号,第5,43
8,506 号の各明細書などに見ることができる。
【0004】また、このようなシステムでは、電源回路
の保安設備も不可欠であるが、従来の乗物では、電源か
らの電力供給経路に溶断ヒューズを設け、電気負荷まで
の電源ケーブルにショート(短絡事故)が発生したとき
は、このヒューズの溶断により、電源から電気負荷を切
り離す方式が、主として採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、電気
負荷に対する接続線の本数増加と、溶断ヒューズの存在
についての配慮がされておらず、電源ケーブルによる乗
物内でのスペース占有の点と、短絡事故発生時での保守
の点で問題があった。
【0006】すなわち、従来技術では、集約配線システ
ムを適用したとしても、電源ケーブルは、相変わらず電
源から各電気負荷或いは電気負荷の駆動回路へ直線配線
されており、従って、電気負荷の数だけ、或いは、それ
以上の本数の電源ケーブルが必要で、このため、乗物の
床や天井、及びボディの内部は電線で満たされてしま
い、スペースが大きく占有されてしまうという問題が生
じてしまうのである。
【0007】また、従来技術では、短絡発生時には、ヒ
ューズが溶断されてしまうので、一過性の短絡事故発生
に際しても、その都度、ヒューズ交換など保守作業が必
要になって、乗物の運行に好ましくない影響が現われて
しまうのである。
【0008】本発明の目的は、基本的には、乗物の新し
い電力供給装置の提供にあり、具体的には、乗物の電力
供給に必要な電源ケーブルを減少させることを目的とし
ている。また、本発明の他の目的は、溶断ヒューズの無
い乗物の電力供給装置の提供にあり、更に別の発明で
は、乗物用の新規な電力供給方法の提供を目的としてい
るものである。
【0009】更にまた別の本発明では、電力供給制御に
供する新しい半導体回路装置の提供を目的としており、
更に別の発明では、電力供給制御システムと統合した新
しい集約配線装置を提供することを目的としており、更
に別の発明では、自動車の特定の電気負荷を対象とした
新規な電力供給装置の提供を目的としており、更にまた
別の発明では、電源ケーブルがショートしたことを検出
する新しい装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、電装品が集
中する箇所の近傍に、各電装品を集中制御する制御装
置、もしくは集中的に電源供給を行う電源端末を配置
し、電装品制御装置へのワイヤーハーネスを必要最低限
のものに限定できるようにして達成される。
【0011】また、この制御装置内で、電装品の駆動状
況を把握できるようにした手段と、電源供給回路を切換
える手段と遮断できる手段により、ヒューズの機能を取
り込み、メンテナンスフリー化することにより、現在、
存在しているヒューズを削減できるようにして達成され
る。
【0012】電源ケーブルが短絡をしたことを検出でき
る検出回路により、振動や挾み込みによる短絡事故を検
出し、異常があった電源ケーブルを切り離し2次災害を
防止することができる。
【0013】また、駆動素子への電源供給を遮断できる
遮断回路にラッチングリレーを使用する事により、リレ
ーの状態を保持させるための電流をゼロにする事が出
来、電装品を駆動する駆動素子をインテリジェント化
(電装品の短絡,解放を検出し、その状態を知ることが
できるようにすること)することにより、ヒューズが削
減できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明による電力供給制御
装置について、図示の実施形態により詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明を自動車の電源回路に適用
した場合の一実施形態で、この実施形態は、大きく分け
て負荷装置に電源供給を行う電源供給系統と、車両の電
気負荷を作動するためのスイッチ類を取り込む信号系の
2系統で構成されている。
【0016】バッテリ1の一方の端子(+端子)は、ヒ
ュージブルリンク2を経由して電源ケーブル3に接続さ
れ、これにより、バッテリ1から電源分配器4とスイッ
チ群入力端末24に電力が導かれる。
【0017】ここで、ヒュージブルリンク2は、このシ
ステムが何らかの原因により異常事態に陥った場合の保
護用であり、周知のものである。
【0018】電源分配器4に導かれた電力は、スター状
(放射状)に配線した3本の電源ケーブル5,6,7に
分配され、更に電源ケーブル5〜7については、ツリー
状に分岐配線され、かくして各電源ケーブル5〜7から
各電源端末8,11,14,18,21に電力が供給さ
れる。
【0019】各電源端末8(11,14,18,21)
には、各種の装置9,10,12,13,15,16,
17,19,20,22が接続されている。そして、こ
れらの装置9他が、モータやランプなどの電気負荷であ
り、或いは車両に配置されている何らかの制御装置であ
ったりする。
【0020】電源分配器4に接続されているランプ23
は、異常動作状況を警告する働きをし、このシステムに
異常が発生している場合や、何らかの不具合を生じた場
合に点灯し、運転者などに警告を与えるために設けられ
ている。
【0021】電源分配器4と、スイッチ群入力端末24
は、通信線27により接続されており、これらの間のデ
ータ通信を行っている。
【0022】図2は、電源ケーブル5,6,7の内部構
成を示す図で、図示のように、これらの電源ケーブル5
〜7は、電源ケーブル25と通信線26の2本の電線を
備えており、電源分配器4からの電力を各電源端末に伝
送する役目と、制御用のデータを伝送する役目を果たす
ようになっている。
【0023】ここで、動作の一例について説明すると、
例えばスイッチ群入力端末24からイグニッション・キ
ースイッチの状態信号を受け取り、それが車両のアクセ
サリに電源を供給する位置(ACC位置)にあったとす
ると、電源分配器4から通信線26を介して各電源端末
にイグニッション・キーがACC位置にあることを知ら
せ、知らせを受けた電源端末8,11,14,18,2
1は、該当する負荷装置に対する電力供給回路を接続
し、電力を供給するように動作するのである。
【0024】図3は、電源分配器4の内部構成図で、バ
ッテリ1から導かれた電力は、電源ケーブル3を介して
電源回路31と切換回路33に供給される。
【0025】ここで、電源回路31は、電源分配器4の
内部の回路に電源を供給する働きをし、切換回路33
は、電源ケーブル5,6,7に対する電源ケーブル3か
らの電力供給を遮断する働きをする。本発明では、この
切換回路33に回路切換えをする時のみ電力を必要とす
るタイプの継電器を使用する事で、継電器の動作時以外
に流れる電流を削減させる事も目的としている。
【0026】なお、以後、この回路切換えをする時のみ
電力を必要とするタイプの継電器に、ラッチングリレー
を使用する事として、以下説明をおこなう。また、この
継電器は、リレーの構造をとらないものでも良く、他
に、電磁石(ソレノイド)を使用してスイッチを動かし
てもよく、モータを使用してスイッチを動かしてもよ
い。
【0027】電源回路31は安定化電源で構成され、こ
こで安定化された電力は、それぞれ電源ケーブル34,
35を介してマイコン30と通信IC32に供給され、
これらの動作を可能にする。
【0028】通信IC32はデータバス36によりマイ
コン30に接続され、スイッチ群入力端末24への通信
線27と各電源端末への通信線26に乗るデータの受け
渡しを行っている。
【0029】マイコン30からの信号線39は、警報用
のランプ23(図1)を点灯するのに使用される。
【0030】切換回路33は、マイコン30と信号線3
7を介して接続され、これにより、マイコン30は、切
換回路33に内蔵されている遮断用の接点A,B,Cを
制御し、接続と遮断指令を行う。
【0031】切換回路33の出力には電流検出器38が
設けてあり、これにより電源ケーブル5,6,7に流れ
ている電流が検出され、検出された電流値は、マイコン
30に取り込まれ、電源ケーブル5,6,7に流れる電
流の監視に使用される。
【0032】図4は、電源端末8,11,14,18,
21の内部構成図で、ここでは、代表として電源端末8
について説明するが、基本的には何れの電源端末も同じ
内部構成となっている。
【0033】電源回路40は、電源端末の内部回路に電
源を供給する安定化電源で、電源ケーブル25から電力
の供給を受け、電源ケーブル44を介して通信IC43
とマイコン42に安定化された電力が供給される。
【0034】また、電源ケーブル25からの電力は、遮
断用の接点回路41を介して、後述するIPD48,4
9に導かれ、この電源端末8から負荷装置に供給される
電力として使用される。この遮断用の接点回路41に
も、前記したラッチングリレーを使用している。
【0035】データバス45は、電源分配器4との通信
に使用されるデータを通信IC43を介して行うための
ものである。
【0036】マイコン42から接点回路41に伸びる信
号線46は、電源端末8に接続されている負荷装置への
電力供給を制御する信号の伝送用で、これにより電力の
供給を開始するか、停止するかを制御することができ
る。
【0037】そして、この接点回路41は、電力が供給
されない状態では、通常、解放(電力供給が停止)され
ており、負荷装置が使用されない場合の暗電流削減や、
後述するIPDでの電気的な故障に際しての安全回路と
して使用される。
【0038】上記したように、接点回路41からの電力
線47は、IPD48,49に接続されているが、この
IPDとはインテリジェント・パワー・デバイスの略称
で、負荷駆動素子の一種であり、接続される負荷の短
絡,切断を診断し、情報をマイコン42に出力すると共
に、自らは破壊されることの無いように、保護回路も備
えている素子で、近年、広く使用されるようになってい
るものである。なお、電力線47からマイコン42へ入
力される信号線47aは、信号線46と電力線47の状
況から接点回路41の動作状況を確認する為のものであ
る。
【0039】各IPD48,49からマイコン42に出
力されている信号線51,53は、IPDの機能により
各電気負荷が短絡状態にあるが解放(断線)状態にある
かを検出し、その結果を知らせるための診断信号伝送用
で、マイコン42は、この信号を取り込んでIPDの機
能状態を把握し、異常警告処理を行うようになってい
る。
【0040】マイコン42から各IPD48,49に入
力されている信号50,52は、IPD駆動用の信号
で、各IPD48,49の出力からマイコン42へ入力
されている信号54,55は、先ほど述べたIPD素子
自体の故障を検出するための故障診断信号である。
【0041】次に、電源端末に接続される負荷が、短絡
した場合、又は解放している場合、或いはIPD素子が
故障した場合、これらを検出する動作について説明す
る。まず、図5は、図4に示すブロック図の負荷装置9
に電源を供給している部分を抜き取った詳細図である。
【0042】既に説明したように、IPD48,49に
は、接続されている電気負荷の状態を判断できる機能が
あり、負荷診断信号51と、駆動信号50の関係から、
図6に示すように、「負荷解放」と「負荷短絡」を判断
することができる。
【0043】一方、IPDを構成する素子自体が故障し
てしまった場合には、負荷診断信号51,53も信用で
きなくなるため、このときは、図5に示すように、IP
Dの出力信号54,55をマイコン42で監視するよう
に構成してある。
【0044】結局の所、負荷装置9にかかる電圧を監視
し、駆動信号50,負荷診断信号51,素子故障診断信
号54の3種の信号を監視することにより、図6に示
す、全ての状態を把握することができる。なお、この図
6で、「−」(スラント)になっている部分は、
“H”,“L”のいずれでも良いことを示している。
【0045】従って、例えば、駆動信号が“H”で、診
断信号が“H”であったとき、この状態で故障診断信号
が“L”になっていたとすると、この場合は、IPDの
出力状態は正常であるという判断にも係わらず、出力が
行われていないことを示していることになる。
【0046】また、例えば、駆動信号が“L”で、この
ときの故障診断信号が“H”であったとすると、この場
合は、IPDを駆動していないにも関わらず、IPDか
らの出力が行われていることを示していることになる。
【0047】この場合、両者とも異常状態であるため、
IPDが故障していると判断して差し支えない。そし
て、この様な事態となった場合、運転者等に異常発生し
ている旨を知らせ、図4の遮断回路41を開放すること
により、2次災害を未然に防止することができる。
【0048】図7は、本実施例で使用しているラッチン
グリレーの構造図である。
【0049】ラッチングリレーとは、通常、永久磁石と
リレー接点を閉じる為の作動コイル(S)と、リレー接
点を開放するコイル(R)の2つのコイルを持つもの
と、永久磁石と1つのコイルを使用して、流す電流の向
きによりリレー接点を開閉するタイプがあるが、これら
は周知のものである。
【0050】本実施例では、前者の2つのコイルを使用
するものを使用しており、コイル(S)側に電流を流す
とリレー接点が閉じ、その後、コイル電流を停止して
も、永久磁石の働きで、その状態を保持する。同様に、
リレー接点を開放したければ、コイル(R)に電流を流
せばよく、当然、その後コイル電流を停止しても、その
状態は保持される。以下、仕組みを説明する。
【0051】ベース60は、以後説明する構造部品を固
定する土台であり、ボビン61は、中に鉄心62を包み
込んで、電線を巻き、コイル73と74を形成する為の
もので、電磁石を構成する部品である。鉄心62は、電
磁石により発生する磁束を効率よく伝えるためのガイド
であり、端子71,72は、前記したコイル73,74
に電流を流し、電磁石にするためのもので、コイル73
が、リレー接点を閉じる為の作動コイル(S)で、コイ
ル74が、リレー接点を開放するコイル(R)である。
【0052】鉄板63と、その支点65は、永久磁石6
4の上に、ちょうど、シーソーの様に乗っており、鉄心
62と相まって、永久磁石64の磁気回路を構成する構
造になっている。図で、矢印で示された経路は、永久磁
石64から発せられる磁束の流れを示してあり、通常、
この磁気回路の構成により、シーソーバランスが保持さ
れている。
【0053】鉄板63は、端子70からの電流を導く導
体66が絶縁されて貼り付けてあり、接点67,68を
介して端子69に接続する経路をなしている。
【0054】今、図7の接続時の図に注目してみる。こ
の図は、作動コイル(S)であるコイル73に電流を流
している状態を示しており、この電流により電磁石が形
成され、永久磁石64で発生する磁束に、電磁石による
磁束が加算され、鉄心62と鉄板63の間に強い磁気吸
引力が発生し、シーソーの右側(接点67,68がある
方)の鉄板63と鉄心62が接触し、結果接点67と6
8が閉じ、端子70と69が電気的に接続された状態に
なっている。
【0055】一度この状態になった後で、コイル73へ
流していた電流を遮断しても、永久磁石64の働きで、
磁気回路の形成が保たれるため、接点67と68が離れ
る事が無い。また、逆に、この状態から、接点67,6
8を開放したければ、今度はコイル74に電流を流し、
永久磁石64が発する磁束よりも、強力な磁束を発生さ
せ、永久磁石64が作った磁気吸引力よりも強い磁気吸
引力が反対側の同一部分に発生することにより、シーソ
ーの左側の鉄板63と鉄心62が接触するので、結果、
接点67と68が開放される(図7の解放時の図)。な
お、この後、コイル74に流している電流を遮断して
も、その状態が保持されるのは、前記したものと同一の
理由によるものである。
【0056】ここで、切換回路33と接点回路41にラ
ッチングリレーを使用する理由について説明する。ラッ
チングリレーは、その状態を変更する時にしか電流を消
費しない。したがって、リレー接点を閉じておきたい場
合、一度閉じる指令(コイル(S)に電流を流す)を与
えれば、以後その状態を保持するので、通常のリレーの
様に常時電流を流す必要が無い。これは、本発明の様
に、常時バッテリに接続されているシステムにとって都
合の良いデバイスであるからである。常時バッテリに接
続されているという事は、車両を使用しない時でも電流
消費をする経路があるという事で、この電流が大きいと
バッテリ上がりを引き起こす原因になる。この、車両
(装置)を使用しない時に流れる電流を暗電流と呼ぶ
が、ラッチングリレーの場合、リレー接点がどの状態に
あっても、この電流が無いので、都合が良い訳である。
【0057】しかしながら、ラッチングリレーはその構
造上、衝撃に弱く、強い衝撃を与えるとリレー接点の状
態が変化してしまう事がある。本発明では、この問題を
回避する方法も一つの目的としており、その手段に関し
ては、後述する。
【0058】図8は、図3の切換回路33の内部構成を
示したもので、ここでは、3本の電源ケーブル5,6,
7に電力を供給するために、それぞれラッチングリレー
80,81,82を使用している。これらは、それぞれ
スイッチング素子83,86,87により駆動され、電
力供給の断続を行うようになっている。
【0059】スイッチング素子83,86,87の内部
は、スイッチング素子83の内部回路に示す様に、ラッ
チングリレー80の閉コイル(S)には、トランジスタ
84が接続され、開コイル(R)には、トランジスタ8
5が接続されており、前記トランジスタがオンする事に
より、コイル電流が流れ、リレーが動作する。
【0060】なお、スイッチング素子83,86,87
は、マイコン30から供給される信号群37によりオン
・オフ制御され、各接点A,B,Cを駆動する。
【0061】図9は、各電源端子8,11,14,1
8,21に内蔵されている接点回路の内部構成図で、こ
の図9では、図4に示す電源端末8を代表して、その接
点回路41だけを抽出して示してある。この接点回路4
1にも、前記したラッチングリレー90を使用してお
り、トランジスタ91,92を含め、基本的な動作は、
同一なので、説明を割愛する。
【0062】上記したように、この接点回路41は、I
PD48,49に対する電源を遮断する働きをするもの
で、遮断条件は、前記した通りである。
【0063】次に、この実施形態によるシステムが、そ
れにバッテリ1が接続され、機能が立ち上がるまでの一
連の動作について、図10の起動処理フロー100を用
いて説明する。
【0064】ステップ101でシステムに電源が投入さ
れると、スイッチ群入力端末24や電源分配器4に電力
が供給され、作動準備が行われる。最初に取り込んだス
イッチの入力状態を初期値として認識したり、電源分配
器4の切換回路33のラッチングリレー80〜82の接
点を閉じて、各電源端末に電力を供給するのが、これに
あたる(ステップ102)。
【0065】この後、スイッチ群入力端末24に接続さ
れている何れかのスイッチに変化が生じたとすると、ス
イッチ群入力端末24は、電源分配器4に対して変化の
あったスイッチの情報を送信する(ステップ103)。
【0066】ステップ104では、この受け取ったスイ
ッチ情報を基に、対象となる電源端末のどの電気負荷装
置に対して電源を供給するかを判断し、その結果を、デ
ータ通信により、対応する電源端末に送信する。
【0067】この後、各電源端末では、自らが電源供給
を制御している電気負荷装置と、電源供給素子(IP
D)の状態に常にマイコンにより監視し、図6の表に基
づいて、それらに異常が発生していないか否かをチェッ
クする(ステップ105)。
【0068】そして、異常が発生したと判断された場合
には、ステップ106で、異常が発生した旨をデータ通
信により電源分配器4に送信する。
【0069】そこで、電源分配器4は、このデータを受
信して必要に応じて警告ランプ23を点灯し、運転者に
異常が報知されるようにする。
【0070】しかして、異常が検出されないときには、
ステップ107で警告ランプを消灯させ、以後、これら
の処理を、ステップ103から繰り返えすのである。
【0071】ところで、電源端末が電力を供給する電気
負荷としては、何れの制御ユニットでも、何れのモータ
やランプであっても差し支えない。
【0072】例えば、スイッチ群入力端末24から運転
席パワーウィンドウの開放スイッチのONを受信して、
運転席ドアに内蔵した電源端末から、パワーウィンドウ
を開放するようにモータを作動しても良い訳であるし、
スイッチ群入力端末24からイグニッション・キーのア
クセサリ電源供給位置(ACCの位置)信号を取り込
み、アクセサリ電源で動作する装置(ラジオなど)の電
源を供給すべく電源端末から電力供給を行っても良い。
【0073】そこで、以後、このイグニッション・キー
の入力に限定して、この本発明の動作をフローチャート
を用いて説明する。
【0074】まず、イグニッション・キースイッチの信
号を、スイッチ群入力端末24を取り込む部分の動作に
ついて、図11により説明する。
【0075】スイッチ群入力端末24は、その内部電源
を生成する電源回路93と、通信IC94、それにマイ
コン95で構成されており、このマイコン95が入力信
号すべての取り込みを行うのであるが、ここでは、特
に、イグニッション・キースイッチ(イグニッション・
キーシリンダスイッチ)のアクセサリスイッチ96とイ
グニッションONスイッチ97を代表して示してある。
【0076】図12は、図11のマイコン95が行って
いるスイッチ信号取り込み処理200のフローチャート
で、この処理は、一定時間毎に定期的に繰り返し実行さ
れる定時間割り込み処理の中で行われている。
【0077】なお、定時間で処理を行うのは、これによ
れば、スイッチのチャタリングを取り除くフィルタ処理
がやり易いからである。
【0078】まず、ステップ201でアクセサリスイッ
チがONになっているか否かが判断される。そして、結
果がYES(肯定)であれば、ステップ203で、アク
セサリスイッチがONである旨を表わす「IGN(AC
C)」フラグを“1”にセットする処理を行い、NO
(否定)であればステップ203で、このフラグを“0”
にクリアする処理を行う。
【0079】続いて、ステップ204では、イグニッシ
ョンONスイッチがONになっているか否かが判断され
る。
【0080】そして、このときも、同様にスイッチがO
Nであればフラグ「IGN(ON)」が“1”にセットさ
れ、否であれば“0”にクリアされて処理を終了するの
である。
【0081】図13は、図11のマイコン95が行って
いるデータ送信処理300のフローチャートである。
【0082】ステップ301で、まず前回送信したデー
タと、前記した定時間割り込み処理で取り込んだデータ
の比較が行われる。
【0083】そして、結果をステップ302で判定し、
まず、データが一致していた(スイッチの入力に変化が
無い)ときは、そのまま処理を終了し、データ送信は行
わない。
【0084】しかして、スイッチの入力に変化があった
場合には、ステップ303に進み、ここで、今回取り込
んだデータを送信データとして通信IC94にセット
し、次のステップ304で、通信ICに対し送信指令を
行う。
【0085】続いて、ステップ305で取り込んだデー
タ(送信したデータ)を前回送信したデータとして格納
し、処理を終了するのである。
【0086】次に、スイッチ群入力端末24が送信した
データを、電源分配器4、又は電源端末8,11,1
4,18,21が受信する処理について説明する。
【0087】この実施形態で用いている通信ICには、
基本的機能として、データを受信すると、データを受信
した旨を知らせる機能がある。
【0088】そこで、この実施形態では、このデータ受
信を知らせる信号を利用し、これにより割り込み処理を
実行し、通信ICが受信したデータを吸い上げる処理を
実行するようにしてあり、この処理が図14に示す、デ
ータ受信処理400である。まず、ステップ401で
は、受信したデータから、そのデータが何処から送信さ
れたデータであるかを判断すべく、送信局のアドレスを
入手する。
【0089】続いて、ステップ402では受信したデー
タを入手し、ステップ403では、ステップ401で入
手したアドレスに基づいて、受信したデータを格納すべ
きRAMのアドレスをデコードし、ステップ404でR
AMにデータを格納して処理を終了するのである。
【0090】このように、送信局毎に、専用に、データ
を格納するエリアをRAMに確保しておくことにより、
他の処理においても、RAMを参照することにより、必
要なデータが直ぐに入手できるようになる。
【0091】次に、図14は、各電源端末が、スイッチ
ング素子であるIPDを操作する処理を纏めて記載した
フローチャートで、例えば、電源端末8の処理は、ステ
ップ501,520,530に記載され、電源端末11
の処理は、ステップ502,503,504に記載され
ているといった具合であり、以下、それぞれ各電源端末
の処理がステップ505からステップ513まで続いて
いる。
【0092】まず、ステップ501では、電源端末8に
異常が見受けられるか否かがチェックされ、異常がなけ
ればステップ520で電源供給処理が行われるが、異常
があるならば、ステップ530で電源遮断処理が行われ
る。
【0093】以下、ステップ520の電源供給処理の詳
細については、図16で、ステップ530の電源遮断処
理の詳細については、図17を使用して、夫々説明す
る。
【0094】図16の図4に示す電源端末8の電源供給
処理では、まずステップ521で、イグニッション・キ
ースイッチのアクセサリ電源スイッチがONになってい
るか否かが、フラグ「IGN(ACC)」によりチェッ
クされる。なお、このフラグは、前記したスイッチ群入
力端末24がセットしたデータをデータ通信により入手
したデータである。
【0095】そして、フラグ「IGN(ACC)」が
“1”であれば、ステップ522で、IPD48をON
すべく駆動信号50を「ハイ」にする。
【0096】しかして、フラグ「IGN(ACC)」が
“0”のときは、ステップ523で駆動信号50を「ロ
ー」にする。
【0097】従って、IPD48は、イグニッション・
キースイッチがアクセサリ位置にあるとき、電源が供給
されるべき電気負荷装置9に電源供給を行うスイッチン
グ素子であることが判る。
【0098】次に、ステップ524では、イグニッショ
ン・キースイッチがONになっているか否かが、フラグ
「IGN(ON)」により判断される。なお、このフラ
グも、前記した「IGN(ACC)」と同様、スイッチ
群入力端末24がセットしたデータを、データ通信によ
り取り込んだものである。
【0099】フラグ「IGN(ON)」が“1”である
ならば、ステップ525でIPD49 をONするべく駆動信
号52を「ハイ」にする。
【0100】他方、フラグ「IGN(ON)」が“0”
のときは、ステップ526で駆動信号52を「ロー」に
して処理を終了する。
【0101】このことから、IPD49は、イグニッシ
ョン・キースイッチがON位置にあるとき電源が供給さ
れる電気負荷装置9に電源供給を行うスイッチング素子
であることが判る。
【0102】図17は、電源端末8の電源遮断処理53
0のフローチャートである。
【0103】まず、ステップ531では、図6に基づい
てIPD48の異常を調べ、異常があれば、ステップ5
32で、IPD48の駆動信号50をキャンセルする。
【0104】続いてステップ533でIPD49の異常
を検出し、異常があれば、ステップ534で、IPD4
9の駆動信号52をキャンセルするのである。
【0105】次に、この実施形態で、電源分配器4によ
り実行されている電源ケーブル5,6,7の電流監視処
理について説明する。
【0106】ここで、まず、車両が一般市場に出される
場合、その車両が消費する電流容量は、車両の設計段階
で既知となっている。
【0107】一方、車両に搭載されている電気負荷の何
れが作動中であるかは、スイッチ群入力端末24や、各
電源端末からの動作状況が把握できれば、認知可能であ
る。この実施形態では、前記したように、各端末間で、
データ通信によるデータの授受が行われているため、電
気負荷の動作状況の把握が容易にできるようになってお
り、従って、電源分配器4に内蔵されている電源検出器
38からのデータと、現在作動中の電気負荷の容量を比
較することにより、電源ケーブルを含めた電源供給ライ
ンの異常を検出することができる。
【0108】そこで、この異常の検出方法と、運転者へ
の警告方法について、電源ケーブル5の場合を例にし
て、図18に示す電流検出警告処理600のフローチャ
ートにより説明する。
【0109】まず、ステップ601では、現在作動中の
電気負荷がどれくらいあって、どれくらいの電流(電
力)が消費されているかが調査,推測される。例えば、
電気負荷がパワーウィンドウモータであれば、電流は1
0A程度といった具合である。次に、ステップ602で
は、電流検出器38からのデータに基づいて、電源ケー
ブル5にどれくらいの電流が流れているか計算され、ス
テップ603では、調査,推測した電流値と、電流検出
器38で検出した電流値の比較が行われ、電流検出器で
のデータが、推測値の50%増し以内(1.5 倍以内)
であれば、ステップ604で、警告ランプ23を消灯す
る処理が実行され、ステップ800で、切換回路33の
スイッチAの接続が行われる。
【0110】しかして、50%以上であれば、ステップ
605で、警告ランプ23の点灯処理が実施され、続く
ステップ606で、今度は、検出された電流が推測値の
100%増し以上(2倍以上)であるかチェックされる。
【0111】そして、100%増し以上であれば、ステ
ップ700で、切換回路33の接点Aが開放(遮断)さ
れ、電源ケーブル5への電力供給が停止されるのであ
る。
【0112】この結果、電源ケーブルが車両のボディア
ースに短絡したり、電源端末が何らかの原因により短絡
して、電源ケーブルに大電流が流れたときでも、車両火
災に至る虞れが未然に防止でき、安全を確保に保つこと
ができる。
【0113】従って、以上の実施形態の構成を纏める
と、以下の通りとなる。
【0114】まず、バッテリ1からの電源ケーブル3
に、電源を分配するための電源分配器4を設け、この電
源分配器4から各系統の電源ケーブル5,6,7を配線
し、さらに、これらの電源ケーブル5,6,7の先に電
源端末8,11,14,18,21を設け、そこから各
種の電気負荷装置9,10,12,13,15,16,
17,19,20,22に対して電力が供給されるよう
にしてある。
【0115】この結果、電源の分配と電気負荷に対する
電源供給の制御を多重通信によって行うことにより、制
御信号用の電線だけでなく、電源供給用の電源も減少さ
せ得ることができる。
【0116】さらに、作動させている電気負荷に流れる
であろう電流の大きさと、実際に流れている電流値を比
較して、電源ハーネスの短絡による大電流を検出できる
ようにしているので、電源ケーブルが車両のボディアー
スに短絡した場合や、電源端末が何らかの原因により故
障したときでも、車両火災に至る虞れのないシステムが
構築でき、充分に安全を確保することができる。
【0117】次に、ラッチングリレーの弱点である振動
に弱いという現象を克服する手段について説明する。ラ
ッチングリレーは、その状態の保持を永久磁石を使用し
て行っている事は前記した通りであるが、強い衝撃を受
けると保持状態が反転する場合がある。これは、主にリ
レー接点がシーソー構造をとっており、倒れた状態を永
久磁石で固定する構造によるものである。
【0118】本発明では、この弱点を電流消費を大きく
することなく達成する手段により、たとえ衝撃により、
保持状態が反転しても消費電流を大きくする事無く回復
する事が可能となっている。基本的に、本実施例でラッ
チングリレーを使用している箇所すべてに適用可能であ
り、切換回路33のスイッチAであるラッチングリレー
60に関して図18で説明した、ステップ700とステ
ップ800に関し、図19,図20を用いて説明する。
【0119】図19は、ラッチングリレー80を遮断す
る処理の詳細フローチャートである。図18の説明で触
れなかったが、図18の処理は、例えば10ms毎に起動
される定時間割り込み処理で実行される処理とすると、
ステップ700も800も10msを基準時間として実行
される事になる。
【0120】まず、ステップ701で、遮断処理が初
回、つまりラッチングリレー80が通電状態から遮断状
態になるのか否かが判断される。遮断初回であれば、ス
テップ702で、現在電源供給中もしくは、供給中に関
係なく電流消費の大きい負荷の中で、車両の運行に影響
の無い負荷への電源供給を遮断する処理が実行され、終
了する。この処理は、電流が大きく流れている状態で、
リレー接点を開放すると、接点間でアーク放電が発生し
て、希に接点の溶着が発生してしまう事があるのを防止
する目的で実施している。
【0121】ステップ702の処理が完了し、電流消費
の大きい負荷への電源供給が遮断されると、ステップ7
03で、1stカウンタがインクリメントされる。1s
tカウンタは、図19の遮断処理用に使用されるカウン
タで、前記した通り、このカウンタは、10ms毎にイン
クリメントされる事になる。ステップ704で、1st
カウンタが5未満である場合、ステップ705を実施
し、5以上であれば、ステップ706を実施する。
【0122】ステップ705は、ラッチングリレー80
の接点開放用の開コイル(R)に電流を流すべく、トラ
ンジスタ85をオンする処理である。これにより、ラッ
チングリレー80のリレー接点が開放される。ステップ
706は、ステップ705の反対の処理で、ラッチング
リレー80の接点開放用の開コイル(R)の電流を遮断
すべく、トランジスタ85をオフする処理である。ステ
ップ707は、カウンタ1が20を超えているかどうか
判断する処理で、21以上であれば、ステップ707
で、1stカウンタがクリアされる。
【0123】したがって、これまでの処理が実行される
と、40msの間トランジスタ85をオンし、以後、21
0msまでトランジスタ85をオフするという処理を繰り
返す事になり、結局の所、周期210ms、デューティ2
0%程度のパルス波形を出力する処理となる。
【0124】この様に、定期的にラッチングリレーをパ
ルス駆動することにより、万一、衝撃により、リレー接
点の状態が変わっても、正しい状態に戻す事が可能であ
るため、電源供給が遮断されたままになったり、遮断し
たつもりでも、いつのまにか通電状態になってしまう事
なくラッチングリレーを制御する事が可能となる。
【0125】なお、この駆動周期や、デューティは、使
用するラッチングリレーの機械的特性や電気的特性、お
よび電源供給を行う負荷側の特性により、最適な定数を
選定しなければならないのは言うまでもない。
【0126】図20は、図19の処理とは逆の、ラッチ
ングリレーをオンさせる処理である。通電開始の場合、
今まで、その下流にある負荷への電源供給は当然実施さ
れていない訳であるので、図19のステップ702に見
られるようなリレー接点を保護する処理を省略する事が
可能であるので、採用していない。その他は、図19の
処理に対し、トランジスタがラッチングリレーの閉コイ
ル(S)を制御するトランジスタ84に変わっているだ
けであるので、説明を割愛する。
【0127】以上の様に、ラッチングリレーの駆動方法
を、パルス駆動する事により、衝撃に対してもリカバリ
ができ、リレー接点を遮断する時に、遮断する負荷側の
電流を制限してアーク放電の発生を抑制してやれば、高
性能なラッチングリレーを使用することなく目的を達成
できるシステムを構築する事が可能となる。
【0128】続いて、電源ケーブルと電源端末をループ
状に配線したシステムの場合について説明する。
【0129】図21は、図1の形態をループ状に配線し
た場合のシステムブロック図である。図1のシステムに
対し変更されている個所は、電源分配器1000,電源
端末1100〜1300、そして電源ケーブル1013
であり、電源ケーブル1013は、図2に示すものと同一の
ものを使用しており、配線方法のみ相違する。したがっ
て、車両の運転に関して何も変わるところは無いので、
同一の機能をする部分については、説明を割愛する。な
お、ループ状にする最大のメリットは、ツリー状,スタ
ー状のシステムにおいて電源ケーブルが短絡事故を起こ
した場合、事故を起こした系統の機能が使用不能になる
が、ループ状の場合、電源ケーブルの短絡箇所を開放す
る事により、見かけ上、短絡事故を回避する事が出来る
ので、システムの機能が使用不能になる事がない。
【0130】よって、以後、電源ケーブルの短絡箇所を
開放する為の手段と方法について説明する。なお、前記
した通り、他の部分については、スター状,ツリー状の
ものと、なんら変わりないので、割愛する。
【0131】図22は、電源分配器1000の内部構成
を示すブロック図である。バッテリ1からの電力は電源
ケーブル3を介して切換回路1004とダイオード10
12に導かれる。ダイオード1012は、電源回路10
02に内蔵されるコンデンサに蓄えられた電力が、電源
遮断時や電源ケーブル1013の電源ケーブル25が車
両のボディ等に短絡した時に、電源ケーブル3や切換回
路1004を通してアース(車両ボディ)へ流れ出すの
を防止する目的で挿入してある。なお、コンデンサは、
この様な状況に陥っても切換回路1004等を操作でき
る電力を確保する目的で使用している。
【0132】電源回路1002は、電圧安定化回路であ
り、ここで作成された電圧は、電源ケーブル1005,
1006を介し、それぞれマイコン1001,通信IC10
03そして、図では記載されていないが、切換回路100
4に配電される。
【0133】切換回路1004の出力は、二股に分岐さ
れ電源ケーブル25を介して電源ケーブル1013に接
続される。また、分岐された電源ケーブル25の電位
は、信号線1009と1010により、マイコン100
1に入力され、電力の供給状態をモニタするのに使用さ
れる。
【0134】前記した様に、この切換回路1004にも
ラッチングリレーが使用されており、その動作方法等に
関しては同様であるが、図8のラッチングリレー80〜
82にみられる様に閉コイル(S)と開コイル(R)の
上流部は、電源ケーブル3へは接続されておらず、電源
回路1002へ接続されている。この理由は、前記した
通り、電源ケーブル103の電源ケーブル25が短絡し
た場合でも、切換回路1004を作動させる事が可能で
ある為である。
【0135】もし仮に電源ケーブル25の一方(スイッ
チ「D」側とする)が短絡した場合、短絡した側の電源
ケーブルの電位が低下するが、前記したダイオード10
12と電源回路1002のコンデンサの働きにより、数
十ms間のあいだでも電源分配器1000を生かすことが
出来れば、スイッチ「D」を遮断する事により、短絡を
回避することが可能となる。電源ケーブルの短絡の検出
は、切換回路1004の作動状況と、電位を検出する信
号線1009,1010の入力状況により容易に判断で
きる。たとえば、スイッチ「D」をオンしている時に、
信号線1009の入力レベルが規定値よりも低ければ短
絡していると判断できるからである。
【0136】図23は、電源端末1100〜1300の
内部構成を示すブロック図である。基本的に同一の内容
であるので、特に、電源端末1100に注目して説明す
る。ループ状に配線された電源ケーブル1013は、そ
れぞれ2つの入力端に接続され、通信線26は、それぞ
れ通信IC1104に接続され、電源ケーブル25は、
ダイオード1101と1102、切換回路1106に接
続される。ここでも、図22と同様に、電源ケーブルの
電位を監視するべく信号線1111と1112によりマ
イコン1110に接続され電源ケーブルの短絡事故の有
無が判断されている。ダイオード1101,1102に
ついても図22で説明した目的と同一の目的である。
【0137】切換回路1106にもラッチングリレーが
使用されており、図に記載が無いがラッチングリレーの
コイルの駆動電源は、電源回路1105が供給してい
る。以下、電力線1113から1123までの各素子,
信号線は、図4の電力線47から57に対応するものな
ので、説明を割愛する。
【0138】図24は、図21に示す図で、電源端末1
100と1200の間において電源ケーブル1013が
車体アースに短絡した場合の状況を示してある。前記し
た手法により電源ケーブルの短絡を検知し、電源端末1
100の切換回路1106のスイッチ「E」と、電源端
末1200の切換回路1106のスイッチ「D」を開放
する事により、電源ケーブル1013の短絡箇所をシス
テムから開放する事が可能となる。なお、図23にある
表は、各電源端末と電源分配器の間で、電源ケーブルが
短絡した場合の切換回路の作動状況を示すものである。
【0139】図25は、前記した切換回路の動作を制御
するマイコンが実施している処理を示すフローチャート
である。
【0140】まず、ステップ1401で低消費電力モー
ドかどうか判断され、低消費電力モードである場合、ス
テップ1402で、切換回路のスイッチ「D」,「E」
両方がオフされ、負荷への電源供給が一括遮断される。
この処理は、暗電流を削減する目的で実施しているが、
図4〜図6のところで説明したように、IPDが故障し
た時の2次災害を未然に防止する為に使用してもよい。
なお、低消費電力モードとは、車両を使っていない状態
に、バッテリ上がりを防止する目的で、システムの消費
する電流が最小にするモードであり、バッテリに直接接
続されているシステムには必須のものである。
【0141】ステップ1403は、後述するステップ1
411と1415でセットされた異常発生フラグをクリ
アする処理であり、異常が発生した後、修理後で正常な
状態に戻った場合の復帰処理として機能する。なお、異
常状態が継続していれば、後述する処理を再度実行し、
異常発生フラグが再セットされる。
【0142】低消費電力モードでなければ、ステップ1
404で、スイッチ(SW)「D」の異常発生フラグがチ
ェックされ、正常であればステップ1405で、SW
「D」がオンされる。異常であれば何もされないので、
前回のスイッチの状態が保持される。同様に、ステップ
1406〜1407まで、スイッチ「E」に対して同一
の処理が実施されるが、これは割愛する。
【0143】続いて、ステップ1408で、スイッチ
「D」がオンされているかどうか判断され、オンされて
いれば、ステップ1409で、スイッチ「D」に接続さ
れる電源ケーブル25の電位が確認される。これは、図
22の信号線1009や図23の信号線1111による
電位の確認であり、スイッチがオンであれば電源が供給
されている訳であるから、通常、その電位は必ず「H
i」である。ここで、電位が「Hi」でなければ、電源ケー
ブル25が短絡されている事になるので、ステップ14
10で、スイッチ「D」がオフされ、ステップ1411
で、スイッチ「D」異常発生フラグがセットされる。
【0144】以後、スイッチ「E」に対して同様の処理
が、ステップ1412〜1415まで実施され、各電源
ケーブルの異常箇所がシステムから分離される。
【0145】この様に、ループ状に配線された場合、ツ
リー状やスター状とは違い、1カ所の電源ケーブルの短
絡事故が発生しても、他の部分に影響を与える事無く、
短絡箇所をシステムから分離できるので、より、信頼性
の高いシステムを構築する事が可能である。
【0146】なお、以上の実施形態では、本発明を自動
車の電源供給装置に適用した場合について説明したが、
本発明は、自動車の電源供給装置に限らず、電源から共
通に電力の供給を受け、異なった場所に設置された多数
の電気負荷装置を有するシステムなら、鉄道車両や航空
機,船舶など、各種乗物を問わず、適用可能なことは言
うまでもない。
【0147】
【発明の効果】本発明によれば、電源ケーブルの短絡
や、電装品や負荷駆動素子の故障による車両火災の防止
と、車両未使用時での消費電流の削減、しいては、車両
のヒューズやワイヤーハーネスの削減といった効果を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電力供給制御装置を自動車に適用
した場合の一実施形態例を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施形態例で使用されている電源ケ
ーブルの一例を示す構成図である。
【図3】本発明の一実施形態例における電源分配器の詳
細を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態例における電源端末の詳細
を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態例におけるIDPの詳細を
示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態例の動作条件を示した説明
図である。
【図7】本発明の一実施形態例における継電器の詳細を
示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態例における切換回路の詳細
を示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態例における接点回路の詳細
を示すブロック図である。
【図10】本発明の一実施形態例の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態例におけるスイッチ群入
力端末の機能を示すブロック図である。
【図12】本発明の一実施形態例の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態例の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態例の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図15】本発明の一実施形態例の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図16】本発明の一実施形態例の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図17】本発明の一実施形態例の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図18】本発明の一実施形態例の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図19】本発明の一実施形態例の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図20】本発明の一実施形態例の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図21】本発明による電力供給制御装置を自動車に適
用した場合の一実施形態例を示すシステム構成図であ
る。
【図22】本発明の一実施形態例における電源分配器の
詳細を示すブロック図である。
【図23】本発明の一実施形態例における電源端末の詳
細を示すブロック図である。
【図24】本発明の一実施形態例の動作を説明するブロ
ック図と表である。
【図25】本発明の一実施形態例の動作を説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
1…バッテリ、2…ヒュージブルリンク、3,5,6,
9…電源ケーブル、4…電源分配器、8,11,14,
18,21…電源端末、9,10,12,13,15,
16,17,19,20,22…負荷装置、24…スイ
ッチ群入力端末、27…通信線。
フロントページの続き (72)発明者 ▲吉▼田 龍也 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 斎藤 博之 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 坂本 伸一 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 倉持 祐一 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 Fターム(参考) 5G003 DA02 DA17 EA08 GC05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バッテリ、バッテリに接続された複数の電
    源中継回路、この電源中継回路の少なくとも一つは、制
    御回路とリレーを有し、別の電源中継回路に設けられた
    スイッチ入力回路に入力されたスイッチ信号に基づい
    て、前記制御回路が前記リレーを操作するよう構成され
    ている電力供給制御装置。
  2. 【請求項2】乗物内に配置されている電装品を群別し、
    各群毎に制御装置を配置して各電装品を集中制御する方
    式の電気負荷駆動装置において、前記各電装品に対する
    電源からの電力供給が、回路切換えをする時のみ電力を
    必要とするタイプの継電器を介して行われるように構成
    したことを特徴とする乗物用の電力供給制御装置。
  3. 【請求項3】乗物内に配置されている電装品を群別し、
    各群毎に制御装置を配置して各電装品を集中制御する方
    式の電気負荷駆動装置において、電源から伸びる電源ケ
    ーブルに接続された電源分配手段と、該電源分配手段か
    ら前記各群毎の制御装置に対してツリー状もしくはスタ
    ー状に配線された複数本の電源ケーブルとを設け、前記
    複数の制御装置に対する前記電源からの電力供給が、前
    記電源分配手段を介して行われ、前記各電装品に対する
    前記電源からの電力供給が、前記複数の制御装置を介し
    て行われるように構成し、前記複数の制御装置の電力供
    給口から、回路切換えをする時のみ電力を必要とするタ
    イプの継電器を介して電力供給が行われる様に構成した
    ことを特徴とする乗物用の電力供給制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記電源分配手段に
    は、前記ツリー状もしくはスター状に配線された複数本
    の電源ケーブルの夫々に対する電源供給を、各電源ケー
    ブル毎に独立して遮断するスイッチ手段が設けられてお
    り、前記遮断スイッチに回路切換えをする時のみ電力を
    必要とするタイプの継電器を介していることを特徴とす
    る電力供給制御装置。
  5. 【請求項5】車体の各所に設けられている各負荷に電力
    を供給して、各負荷を駆動する車両用負荷駆動装置であ
    って、複数の前記負荷に供給される電力を発する電源
    と、複数の前記負荷のうち、予め定められた1以上の負
    荷の負荷群として扱い、各負荷群ごとに設けられ、該負
    荷群を構成する各負荷ごとに、前記電源からの電力を供
    給して該負荷を駆動させる駆動回路と、前記電源と複数
    の前記駆動回路との間を電気的に接続する電源ケーブル
    と、を備え、複数の前記駆動回路は、それぞれ、2つの
    電力入力端を有し、前記電源ケーブルは、前記電源に接
    続されている主電源ケーブルと、該主電源ケーブルから
    二股に分かれて、複数の前記駆動回路のうちの2つの駆
    動回路の電力入力端に接続されている分岐電源ケーブル
    と、前記駆動回路の電力入力端と該駆動回路と異なる駆
    動回路の電力入力端とを相互接続する相互接続電源ケー
    ブルとを有し、前記分岐電源ケーブルと、複数の前記駆
    動回路と、前記相互接続電源ケーブルとは、電気的にル
    ープ状に接続されている車両用負荷駆動装置において、
    前記負荷群へ電力供給を行う駆動回路に回路切換えをす
    る時のみ電力を必要とするタイプの継電器を介している
    ことを特徴とする電力供給制御装置。
  6. 【請求項6】請求項5の記載の電力供給制御装置におい
    て、前記駆動回路は、2つの前記電力入力端のうち、一
    方の電力入力端のみと該駆動回路に接続されている前記
    負荷群とが電気的に切り離されている状態と、他方の電
    力入力端のみと該駆動回路に電気的に接続されている該
    負荷群とが電気的に切り離されている状態と、両方の電
    力入力端と該駆動回路に電気的に接続されている該負荷
    群とが接続されている状態とに、切換えることができる
    切換手段を有し、前記分岐電源ケーブルと前記相互接続
    電源ケーブルの短絡を少なくとも検知する検知手段と、
    前記検知手段により、前記分岐電源ケーブルと前記相互
    接続電源ケーブルとのいずれかの部分の短絡が検知され
    ると、前記駆動回路の2つの前記電力入力端子のうち、
    短絡した電源ケーブルに接続されている電力入力端子と
    前記駆動回路に接続されている前記負荷群とを電気的に
    切り離すよう、前記切換手段に指示し、該検知手段によ
    り、短絡が検知されなければ、2つの該電力入力端と該
    駆動回路に接続されている該負荷群とを接続しておくよ
    う、前記切換手段に指示する切換指示手段と、を備え、
    前記切換手段に回路切換えをする時のみ電力を必要とす
    るタイプの継電器を使用していることを特徴とする電力
    供給制御装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6の何れかにおいて、前記回路
    切換えをする時のみ電力を必要とするタイプの継電器に
    ラッチングリレーを使用している事を特徴とする電力供
    給制御装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記ラッチングリレー
    の駆動に、パルス信号を使用している事を特徴とする電
    力供給制御装置。
  9. 【請求項9】請求項7において、ラッチングリレーの接
    点を開放する場合、ラッチングリレーの接点間に流れる
    電流を低減してから、接点を開放する手段を有する事を
    特徴とする電力供給制御装置。
  10. 【請求項10】請求項2〜6の何れかにおいて、前記継
    電器の接点を開放する場合、前記継電器の接点間に流れ
    る電流を低減してから、接点を開放する手段を有する事
    を特徴とする電力供給制御装置。
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