JP2002252923A - 出力分岐装置 - Google Patents

出力分岐装置

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JP2002252923A JP2001050544A JP2001050544A JP2002252923A JP 2002252923 A JP2002252923 A JP 2002252923A JP 2001050544 A JP2001050544 A JP 2001050544A JP 2001050544 A JP2001050544 A JP 2001050544A JP 2002252923 A JP2002252923 A JP 2002252923A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源入力を複数に分岐して出力するととも
に、分岐した出力に過電流が流れたときには、そのライ
ンのみを遮断できるようにする。 【解決手段】 交流を直流に変換出力する電源からの電
源入力を複数に分岐して負荷に出力する出力分岐装置で
あって、分岐した出力ラインに対応して、出力ラインを
流れる電流を検出する電流検出回路20と、該出力ライ
ンを流れる電流を遮断する電流遮断回路21と、電流検
出回路20の出力に基づいて、電流遮断回路21による
電流の遮断動作を制御する制御回路22とを備える遮断
ユニット41を設け、過電流の流れた出力ラインのみを
遮断できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置からの電
源入力を複数に分岐して負荷に出力する出力分岐装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電源装置の出力容量と価格と
は、一次比例の関係にはなく、高容量ほど割安となる傾
向があり、このため、例えば、図9に示されるように、
商用交流ACを直流DCに変換して出力する高容量の電
源装置1の1台に対してセンサやモータ等の複数の負荷
13を並列に接続してシステムを構成する場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように1台の電源
装置1に対して、複数の負荷13を接続して使用する場
合には、複数の負荷13の一つでも短絡故障すると、電
源装置1の過電流保護機能によって、電源出力が遮断さ
れてシステム全体が停止しまう。
【0004】このため、例えば、負荷として制御用のコ
ンピュータが接続されているような場合には、内部デー
タの退避処理が間に合わず、復旧に多大な工数を要した
り、安全を確保するために必要な負荷、例えば、作業者
の存在を検知して工作機械の動作を停止させるためのエ
リアセンサや避難誘導灯などへの電源が遮断されてしま
うといった難点がある。
【0005】そこで、電源から各負荷への電源ライン
に、ブレーカをそれぞれ設置して、短絡故障した負荷の
電源ラインのみを遮断することもできるけれども、各負
荷の電源ラインにそれぞれブレーカを設置して配線する
のは、作業が面倒であるとともに、その分スペースが必
要になるといった難点がある。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
であって、電源入力を複数に分岐して出力するととも
に、分岐した出力に過電流が流れたときには、そのライ
ンのみを遮断できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0008】すなわち、本発明の出力分岐装置は、電源
入力を複数に分岐して負荷に出力する出力分岐装置であ
って、分岐した出力ラインに対応して該出力ラインを遮
断する遮断手段を備え、該遮断手段は、出力ラインを流
れる電流を検出する電流検出回路と、該出力ラインを流
れる電流を遮断する電流遮断回路と、前記電流検出回路
の出力に基づいて、前記電流遮断回路による電流の遮断
動作を制御する制御回路とを有している。
【0009】本発明によると、電源装置からの電源入力
を複数に分岐して複数の負荷に出力するに際して、その
出力ラインに対応して該出力ラインを遮断する遮断手段
が備えられているので、過電流の流れた出力ラインのみ
を遮断できることになる。
【0010】本発明の他の実施態様においては、分岐し
た複数の出力ラインの一つは、前記遮断手段を介するこ
となく、電源入力をそのまま出力する一方、残余の出力
ラインには、各出力ラインに個別的に対応して前記遮断
手段が備えられている。
【0011】本発明によると、分岐された複数の出力ラ
インの一つは、遮断手段を介することなく、電源入力を
そのまま出力するので、この出力ラインに過電流が流れ
たときには、電源装置の過電流保護機能によって、残余
の出力ラインも遮断されることになるが、この出力ライ
ンの一つを、優先度の高い負荷、例えば、安全確保に必
要な負荷に接続しておけば、安全確保に必要な負荷に電
源を供給できないときには、残余の出力ラインの負荷へ
の電源の供給を停止して、例えば、工作機械等を停止さ
せることができ、安全性が向上する。
【0012】本発明の一つの実施態様においては、前記
遮断手段は、分岐した複数の各出力ラインに個別的に対
応して複数備えられている。
【0013】本発明によると、電源装置からの電源入力
を複数に分岐して出力するに際して、その各出力ライン
に個別的に対応して過電流を遮断する複数の遮断手段が
それぞれ備えられているので、過電流の流れた出力ライ
ンのみを遮断できることになる。
【0014】本発明の好ましい実施態様においては、前
記遮断手段は、電源入力に対する出力ラインからの出力
タイミングを調整するタイミング調整回路を備えてい
る。
【0015】本発明によると、電源装置からの電源入力
を、負荷に対して出力する出力タイミングを調整できる
ので、順番に負荷を立ち上げたいような場合に対応でき
ることになり、特に、安全確保に必要な負荷を最初に立
ち上げるといったことが可能となり、安全性が向上す
る。
【0016】本発明の他の実施態様においては、前記遮
断手段の前記制御回路は、前記電流遮断回路を制御して
電源入力の電圧が所定の電圧に上昇したときに、出力ラ
インから出力を与えるものである。
【0017】本発明によると、電源装置からの電源入力
の電圧が所定の電圧に上昇して電源装置が十分に立ち上
がった後でなければ、出力ラインから負荷へ電源出力を
与えないので、電源装置が十分に立ち上がっていないの
に負荷が動作を開始して大きな電流が流れ、電源装置の
起動不良が生じるといった事態を回避できる。
【0018】本発明のさらに他の実施態様においては、
分岐した複数の出力ラインの少なくとも一つには、バッ
テリが接続されるものである。
【0019】本発明によると、分岐した複数の出力ライ
ンの少なくとも一つには、バッテリが接続されているの
で、停電時でも、バッテリから負荷に電源を供給するこ
とができ、かかる負荷として、安全確保のために停止が
許されない負荷、例えば、避難誘導灯を接続することに
より、安全性が向上する。
【0020】本発明の好ましい実施態様においては、前
記遮断手段は、前記電流遮断回路の遮断動作を制御する
ための操作部を備えている。
【0021】本発明によると、操作部の操作によって、
電流遮断回路による出力ラインの遮断動作を制御できる
ので、分岐した複数の出力ラインの内の所要の出力ライ
ンのみを、操作部の操作によって、遮断したり、導通さ
せたりすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面によって、本発明の実
施の形態について、詳細に説明する。
【0023】(実施の形態1)図1は、本発明の一つの
実施の形態に係る出力分岐装置を備えるシステムの概略
構成図である。
【0024】同図において、1は商用交流ACを直流D
Cに変換して出力する汎用の電源装置であり、図示しな
い交流入力端子からの交流を、安定化した、例えば、2
4Vの直流電圧に変換して直流出力端子2a,2bから
出力するものであり、絶縁型スイッチングレギュレータ
などの電源回路を内蔵している。
【0025】3は、電源装置1からの直流入力を、複数
に分岐してセンサ、ソレノイド、モータあるいは表示灯
などの各種の負荷13に出力する本発明に係る出力分岐
装置である。なお、図1においては、当該出力分岐装置
3に接続される負荷13は、2つのみを代表的に示して
いる。
【0026】出力分岐装置3は、分岐された複数の各出
力ラインに過電流が流れたときに、それを遮断する複
数、この実施の形態では、4個の遮断ユニット41〜44
が着脱自在に装着される。各遮断ユニット41〜44は、
遮断すべき過電流値に応じて構成されており、図1にお
いては、過電流値が、2A、1A、1Aおよび0.5A
の遮断ユニット41〜44が示されている。
【0027】各遮断ユニット41〜44は、対応する出力
ラインを介して負荷に直流出力を与えているときに、そ
れを点灯表示する動作表示用LED51〜54がそれぞれ
備えられている。また、各遮断ユニット41〜44は、図
示しないコネクタ端子部を備えており、出力分岐装置3
本体の収納部に収納装着することによって、本体内部の
コネクタ端子部に電気的に接続されるように構成されて
いる。さらに、各遮断ユニット41〜44には、図示しな
い後述の第1,第2スイッチSW1,2および可変抵抗
器VRが、操作可能に設けられている。
【0028】出力分岐装置3は、電源装置1からの直流
電圧が与えられる直流入力端子6a,6bと、この直流
入力端子6a,6bからの直流入力を複数に分岐して各
遮断ユニット41〜44を介して各負荷に対して直流出力
を与える複数の直流出力端子71a,71b〜74a〜74
bを備えており、各出力端子71a,71b〜74a〜74
bが、各遮断ユニット41〜44に個別的に対応してい
る。また、出力分岐装置3には、分岐された出力ライン
のいずれかに過電流が流れ、対応する遮断ユニット41
〜44が出力ラインを遮断する遮断動作を行ったとき
に、それを点灯表示する警告用LED8が備えられてい
る。
【0029】この実施の形態では、直流入力を分岐した
複数の出力ラインの内の一つの出力ラインは、遮断ユニ
ットを介することなく、直流入力をそのまま出力する優
先出力となっており、この優先出力に対応する直流出力
端子9a,9bが備えられており、この直流出力端子9
a,9bには、優先度の高い負荷が割当てられる。
【0030】さらに、出力分岐装置3の背面側には、停
電によって電源装置1からの直流入力がなくても、特定
の出力ラインに接続されている負荷に対して直流電源を
供給するためのバッテリが接続可能な接続端子部が設け
られている。また、この出力分岐装置3は、図示しない
支持レールに取り付け可能となっており、電源装置1と
ともに、支持レールに並設することができる。
【0031】図2は、図1の出力分岐装置3の内部を簡
略化して示す図であり、図1に対応する部分には、同一
の参照符号を付す。
【0032】この実施の形態では、電源装置1から直流
入力端子6a,6bに与えられる直流入力を、複数に分
岐し、分岐した各出力ラインのプラス側に各遮断ユニッ
ト4 1〜44をそれぞれ接続し、出力ラインに過電流が流
れたときには、後述のようにして対応する遮断ユニット
1〜44が遮断動作を行って該当する出力ラインのみを
遮断するものである。なお、優先出力の出力ラインに過
電流が流れたときには、従来と同様に、電源装置1の過
電流保護動作によって、直流入力が遮断されて全ての負
荷への電源の供給が遮断されることになる。
【0033】優先出力に接続される負荷は、上述のよう
に優先度の高い負荷、例えば、図3に示されるような安
全確保に必要な作業者14の存在を検知して工作機械1
5の動作を停止させるためのエリアセンサ、具体的に
は、例えば、投光素子群16および受光素子群17から
なって作業者の通過を検出する光電センサ18あるいは
作業者14の進入による圧力を検出する感圧センサ19
などであり、かかるエリアセンサが動作できない状態で
は、他の負荷への電源の供給も同時に遮断して工作機械
等の動作も停止させることができ、安全性を高めること
ができる。
【0034】図4は、図1の出力分岐装置3のブロック
図であり、図1に対応する部分には、同一の参照符号を
付す。
【0035】この実施の形態では、4個の遮断ユニット
1〜44の内、過電流値2Aに対応する遮断ユニット4
1には、停電によって電源装置1からの直流入力がなく
なっても負荷に直流電源を供給するバッテリ10を接続
するための上述の接続端子部としてのバッテリ入力端子
11が備えられている。また、遮断ユニット41につい
ては、出力分岐装置3の内部のコネクタ端子に接続され
る後述のコネクタ端子CN1〜CN5が示されている。
【0036】各遮断ユニット41〜44は、上述の警告用
LED8を備えるアラーム回路12のコネクタ端子CN
6に接続されており、いずれかの遮断ユニット41〜44
が遮断動作を行ったときには、後述のように警告用LE
D8を赤色に点灯表示させるとともに、警告出力を与え
るものである。
【0037】図5は、図4の遮断ユニット41のブロッ
ク図であり、複数の遮断ユニット41〜44の代表例とし
て示している。
【0038】遮断ユニット41は、上述のように複数に
分岐された出力ラインの内の対応する出力ラインを流れ
る電流を検出する電流検出回路20と、この出力ライン
を流れる電流を遮断する電流遮断回路21と、電流検出
回路20の出力に基づいて、電流遮断回路21による電
流の遮断動作を制御する制御回路22と、出力ラインを
介して負荷に直流出力を与えているときに、上述の動作
表示用LED51を緑色に点灯表示させる表示回路23
と、充放電経路を切換えてバッテリ10の保護動作等を
行うバッテリ保証回路24とを備えている。バッテリ保
証回路24を除けば、他の遮断ユニット42〜44とその
構成は、基本的に同様である。
【0039】遮断ユニット41は、コネクタ端子CN1
からCN4に至る出力ラインに過電流が流れると、電流
検出回路20で検出され、制御回路22が電流遮断回路
21を制御して出力ラインを遮断するものである。
【0040】図6は、図5の遮断ユニット41の詳細構
成を示す回路図であり、図4、図5に対応する部分に
は、同一の参照符号を付す。
【0041】電流検出回20は、抵抗R1〜R3、トラ
ンジスタTR1、コンデンサC1およびサイリスタTH
Yを備えるとともに、操作部としての第1,第2スイッ
チSW1,2を備えている。電流遮断回路21は、一定
値以上の電流が流れると、インピーダンスが急上昇する
ポリスイッチTH1およびリレーX1を備えている。
【0042】制御回路22は、ツェナーダイオードZ
D、抵抗R4〜R7、ダイオードD2、コンデンサC2
およびトランジスタTR2を備えるとともに、可変抵抗
器VRを備えている。表示回路23は、上述の動作表示
用LED51および抵抗R8を備えており、バッテリ保
証回路24は、抵抗R9、ダイオードD3およびポリス
イッチTH2を備えている。
【0043】この遮断ユニット41においては、コネク
タ端子CN1に、電源装置1から直流入力が与えられて
いないときには、リレーX1のリレー接点は、コネクタ
端子CN3に接続されているB接点側にあり、負荷が接
続される側であるコネクタ端子CN4への出力ライン
は、遮断された状態となっている。
【0044】コネクタ端子CN1に、電源装置1から直
流入力が与えられ、その直流入力電圧が、制御回路22
のツエナーダイオードZDに対応する所定の電圧、例え
ば、24Vまで上昇すると、ツェナーダイオードZDが
導通して制御回路22のトランジスタTR2のベースに
電圧が印加されて導通し、リレーX1のリレーコイルが
励磁されてリレー接点がA接点側に切り換わってコネク
タ端子CN4から負荷に直流出力が与えられる。同時
に、表示回路23の動作表示用LED51が導通して点
灯表示する。
【0045】次に、負荷が短絡故障して一定値以上の過
電流が流れると、電流検出回路20のトランジスタTR
1が導通し、サイリスタTHYにゲート電流が流れて導
通し、制御回路22のトランジスタTR2がオフしてリ
レーX1のリレー接点がB接点側に復帰することによっ
て、出力ラインが遮断される。
【0046】このとき、B接点側のコネクタ端子CN3
には、直流入力が与えられることになり、このコネクタ
端子CN3には、図7に示されるアラーム回路12のコ
ネクタ端子CN6が接続されているので、このアラーム
回路12において、上述の警告用LED8が点灯すると
ともに、リレーX2のリレー接点が切り換わって警告出
力を、例えば、コネクタ端子CN8,CN10間に接続
されているプログラマブルコントローラ等の外部機器に
与えることができる。
【0047】次に、図6の電流検出回路20における操
作部としての第1,第2スイッチSW1,2について説
明する。
【0048】第1スイッチSW1は、負荷に対する直流
出力を遮断したときに、操作するものであり、この第1
スイッチSW1をオン操作することによって、電流検出
回路20のサイリスタTHYが導通し、制御回路22の
トランジスタTR2がオフしてリレーX1のリレー接点
がB接点側に復帰することによって、出力ラインが強制
的に遮断されることになる。したがって、各遮断ユニッ
ト41〜44を介して各負荷に直流出力を与えている状態
において、所要の遮断ユニットの直流出力のみを、手動
操作によって強制的にオフできることになる。
【0049】一方、第2スイッチSW2は、負荷が短絡
故障して上述の遮断動作を行い、短絡故障した負荷を取
り替えた後に、復帰させる場合に操作するものである。
すなわち、遮断動作によって、第2スイッチSW2およ
びサイリスタTHYを電流が流れて制御回路のトランジ
スタTR2がオフしている状態において、第2スイッチ
SW2を操作すると、電流通路が切り換わってトランジ
スタTR2がオンしてリレーX1のリレーコイルが励磁
されてリレー接点がA接点側に切り換わり、コネクタ端
子CN4を介して取り替えられた負荷へ直流出力を与え
ることができる。したがって、手動操作によって復帰さ
せることができる。
【0050】以上の動作説明は、遮断ユニット41につ
いて行ったけれども、他の遮断ユニット42〜44の動作
も同様であり、分岐された出力ラインのいずれかに過電
流が流れると、対応する遮断ユニット41〜44のみが遮
断動作を行ってその出力ラインのみが遮断されることに
なり、システム全体が停止することがない。
【0051】しかも、従来例のように、各ライン毎にブ
レーカを設置する必要もなく、面倒な接続作業も不要に
なるとともに、ブレーカを設置するためのスペースも必
要ない。
【0052】また、この実施の形態では、上述のように
コネクタ端子CN1に与えられる直流入力電圧が、制御
回路22のツエナーダイオードZDに対応する所定の電
圧、例えば、24Vまで上昇してツェナーダイオードZ
Dが導通することによって、リレー接点が切り換わって
コネクタ端子CN4から負荷に直流出力を与えるように
している、すなわち、電源装置1が十分に立ち上がって
直流出力電圧が高くなった後に、負荷への供給を開始す
るのようにしているので、電源装置1が十分に立ち上が
っていない状態で負荷に直流出力を与えて負荷が動作を
開始して大きな電流が流れ、電源装置1の起動不良が生
じるといった事態を回避できる。
【0053】さらに、この実施の形態では、制御回路2
2の可変抵抗器VRとコンデンサC2とからなるタイミ
ング調整回路としての時定数回路によって、トランジス
タTR2が導通して負荷に対して直流出力を与えるタイ
ミングを調整できる、すなわち、この例では、可変抵抗
器VRの抵抗値を調整することにより、電源装置1から
の直流入力に対する負荷への直流出力のタイミングを調
整することができるので、各遮断ユニット41〜44から
直流出力がそれぞれ与えられる各負荷の立ち上げの順番
を調整することができる。したがって、例えば、安全確
保に必要な負荷を最初に立ち上げ、その後、優先度の高
い負荷を立ち上げるといったことが可能となり、安全性
が向上する。
【0054】また、上述のバッテリ10を接続しておく
ことによって、バッテリ保証回路24の抵抗R9を介し
てバッテリ10に充電され、停電時に電源装置1からの
電源入力が断たれたときには、ダイオードD3を介して
負荷に直流出力を与えることができ、停電時にも負荷を
駆動することができる。
【0055】さらに、この実施の形態では、電流遮断回
路21は、一定値以上の電流が流れると、インピーダン
スが急上昇するポリスイッチTH1を備えているので、
リレーX1が溶着して過電流を遮断できない場合には、
このポリスイッチTH1によって過電流を遮断できる。
同様に、バッテリ保証回路24は、ポリスイッチTH2
を備えているので、負荷が短絡故障したときには、この
ポリスイッチTH2によって過電流を遮断できる。
【0056】図8は、動作説明に供するタイムチャート
の一例であり、同図(a)は電源装置1に対する交流入
力、同図(b)は電源装置1からの電源出力、すなわ
ち、出力分岐装置3の直流入力、同図(c)は出力分岐
装置3の遮断ユニット41の直流出力、同図(d)は同
じく遮断ユニット42の直流出力、同図(e)は出力分
岐装置3の優先出力をそれぞれ示している。なお、この
図8では、バッテリが接続されていない状態の動作を示
しており、また、遮断ユニット41,42のみを示してい
る。
【0057】T1において、電源装置1からの電源出力
に応答して、遮断ユニット41および優先出力が、直流
出力を負荷にそれぞれ与える一方、遮断ユニット4
2は、上述の時定数回路の時定数の設定によって、期間
tだけ遅延されたタイミングて直流出力を負荷に与えて
いる。
【0058】T2において、遮断ユニット41が、過電
流を検出して遮断動作を行い、遮断ユニット42および
優先出力は、独立してそれぞれ負荷に直流出力を与えて
いる。遮断ユニット41の負荷の異常が復旧され、電源
装置1からの電源出力が断たれた後の電源入力によっ
て、遮断ユニット41は、T3において、復帰する。
【0059】T4において、遮断ユニット42が、過電
流を検出して遮断動作を行い、遮断ユニット41および
優先出力は、独立してそれぞれ負荷に直流出力を与えて
いる。遮断ユニット42の負荷の異常を復旧させ、T5
において、電流検出回路20の第2スイッチSW2を手
動操作して復帰させる。
【0060】遮断ユニット41では、T6において、電
流検出回路20の第1スイッチSW1を手動操作して出
力を遮断し、T7において、電流検出回路20の第2ス
イッチSW2を手動操作して復帰させている。
【0061】T8において、優先出力に過電流が流れる
と、電源装置1の過電流保護動作によって、電源出力を
停止して全ての出力が停止することになる。
【0062】(その他の実施の形態)上述の実施の形態
では、複数の遮断ユニットを、出力分岐装置本体に着脱
できるようにしたけれども、本発明の他の実施の形態と
して、遮断ユニットを出力分岐装置本体に内蔵させた構
成してもよい。
【0063】上述の実施の形態では、操作部として第
1,第2スイッチを設けたけれども、本発明の他の実施
の形態として、いずれか一方のみを設けてもよい。
【0064】上述の実施の形態では、優先出力を設けた
けれども、優先出力は、省略してもよい。
【0065】上述の実施の形態では、電源ラインのプラ
ス側を遮断する構成としたけれども、本発明の他の実施
の形態として、マイナス側を遮断する構成としてもよ
く、あるいは、プラス側およびマイナス側を遮断する構
成としてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電源装置
からの電源入力を複数に分岐して複数の負荷に出力する
に際して、その出力ラインに対応して該出力ラインを遮
断する遮断手段が備えられているので、過電流の流れた
出力ラインのみを遮断できることになる。しかも、従来
例のように、各ライン毎にブレーカを設置する必要もな
く、面倒な接続作業も不要になるとともに、ブレーカを
設置するためのスペースも必要ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係る出力分岐装置
を備えるシステムの概略構成図である。
【図2】図1の出力分岐装置3の内部を簡略化して示す
図である。
【図3】作業者の存在を検知するエリアセンサを示す図
である。
【図4】図1の出力分岐装置3のブロック図である。
【図5】図4の遮断ユニット41のブロック図である。
【図6】図5の遮断ユニット41の詳細構成を示す回路
図である。
【図7】アラーム回路の構成図である。
【図8】動作説明に供するタイムチャートである。
【図9】従来例の構成図である。
【符号の説明】
1 電源装置 3 出力分岐装置 41〜44 遮断ユニット(遮断手
段) 10 バッテリ 13 負荷 20 電流検出回路 21 電流遮断回路 22 制御回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源入力を複数に分岐して負荷に出力す
    る出力分岐装置であって、 分岐した出力ラインに対応して該出力ラインを遮断する
    遮断手段を備え、 該遮断手段は、出力ラインを流れる電流を検出する電流
    検出回路と、該出力ラインを流れる電流を遮断する電流
    遮断回路と、前記電流検出回路の出力に基づいて、前記
    電流遮断回路による電流の遮断動作を制御する制御回路
    とを有することを特徴とする出力分岐装置。
  2. 【請求項2】 分岐した複数の出力ラインの一つは、前
    記遮断手段を介することなく、電源入力をそのまま出力
    する一方、残余の出力ラインには、各出力ラインに個別
    的に対応して前記遮断手段が備えられる請求項1記載の
    出力分岐装置。
  3. 【請求項3】 前記遮断手段は、分岐した複数の各出力
    ラインに個別的に対応して複数備えられる請求項1記載
    の出力分岐装置。
  4. 【請求項4】 前記遮断手段は、電源入力に対する出力
    ラインからの出力タイミングを調整するタイミング調整
    回路を備える請求項1〜3のいずれかに記載の出力分岐
    装置。
  5. 【請求項5】 前記遮断手段の前記制御回路は、前記電
    流遮断回路を制御して電源入力の電圧が所定の電圧に上
    昇したときに、出力ラインから出力を与える請求項1〜
    4のいずれかに記載の出力分岐装置。
  6. 【請求項6】 分岐した複数の出力ラインの少なくとも
    一つには、バッテリが接続される請求項1〜5のいずれ
    かに記載の出力分岐装置。
  7. 【請求項7】 前記遮断手段は、前記電流遮断回路の遮
    断動作を制御するための操作部を備える請求項1〜6の
    いずれかに記載の出力分岐装置。
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