JPH11115648A - 車両の安全装置 - Google Patents

車両の安全装置

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JPH11115648A
JPH11115648A JP9277199A JP27719997A JPH11115648A JP H11115648 A JPH11115648 A JP H11115648A JP 9277199 A JP9277199 A JP 9277199A JP 27719997 A JP27719997 A JP 27719997A JP H11115648 A JPH11115648 A JP H11115648A
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JP
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battery
fusible link
vehicle
generator
ground
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JP9277199A
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Yoriyuki Miyazaki
順之 宮▲崎▼
Motonori Kido
元則 城戸
Akio Matsumaru
彰男 松丸
Masaru Hirayama
優 平山
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両衝突時、車載電装品への電力供給を確実
に遮断し、かつ、不必要なヒュージブルリンクの溶断に
よる電力供給停止を避ける。 【解決手段】 バッテリー10とオルタネータ11との
間にバッテリー用ヒュージブルリンク15及びオルタネ
ータ用ヒュージブルリンク16を直列に配し、バッテリ
ー用ヒュージブルリンク15のヒューズ容量の方を大き
くする。もしくは、バッテリー10に対してバッテリー
用ヒュージブルリンク15とオルタネータ用ヒュージブ
ルリンク16とを並列に接続する。車両衝突時には、リ
レースイッチ34を閉じることによりバッテリー用ヒュ
ージブルリンク15をアースに短絡してこれを強制溶断
させ、かつ、オルタネータ11による電力供給を停止さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
おいて、その衝突時に車載電装品への電力供給を強制的
に遮断する安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両衝突時に車載電装品への電力
供給を強制遮断する装置として、当該衝突時にバッテリ
ー用ヒュージブルリンクを意図的にアースに短絡させ、
これに大電流を流してバッテリー用ヒュージブルリンク
を強制溶断させるものが知られている(特開平8−72
634号公報)。
【0003】その回路図を図4に示す。同図において、
発電機であるオルタネータ1がオルタネータ用ヒュージ
ブルリンク2を介してジャンクションボックス5に接続
されるとともに、バッテリー3がバッテリー用ヒュージ
ブルリンク4を介して同じジャンクションボックス5に
接続されている。換言すれば、オルタネータ1とバッテ
リー3との間にオルタネータ用ヒュージブルリンク2及
びバッテリー用ヒュージブルリンク4が直列に配され、
両ヒュージブルリンク2,4の間の回路部分がジャンク
ションボックス5に接続されている。ジャンクションボ
ックス5内には、各車載電装品に対応したヒューズ6や
適当なリレースイッチ7が収納され、上記バッテリー3
もしくはオルタネータ1から各電装品に電力が分配され
るように構成されている。
【0004】さらに、上記ジャンクションボックス5内
には、各ヒューズ6と並列に強制遮断用のリレースイッ
チ8が配設されている。このリレースイッチ8のリレー
接点は、両ヒュージブルリンク2,4とアースとの間に
介在しており、励磁コイル8aが通電された状態で上記
リレー接点が閉じるようになっている。この励磁コイル
8aの一端はエアバッグセンサ(車両衝突検知センサ)
に接続され、他端はアースに接続されている。
【0005】この回路において、オルタネータ1から過
電流が流れた場合にはオルタネータ用ヒュージブルリン
ク2が、バッテリー3から過電流が流れた場合にはバッ
テリー用ヒュージブルリンク4が溶断し、回路を遮断す
るため、過電流が流れ続けることによる電線の異常発
熱、ガス発生が防がれる。また、車両衝突時にはエアバ
ッグセンサから駆動信号が出力され、リレースイッチ8
の励磁コイル8aが通電されることにより同リレースイ
ッチ8のリレー接点が閉じるため、バッテリー用ヒュー
ジブルリンク4が短絡されてこれに大電流が強制的に流
され、当該ヒュージブルリンク4が溶断される。すなわ
ち、バッテリー3からの電源供給が緊急遮断され、衝突
後の安全性が確保される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記装置には、次のよ
うな解決すべき課題がある。
【0007】A)車両衝突が発生しても、エンジンが停
止しない限りはオルタネータ1も作動し続ける。従っ
て、バッテリー用ヒュージブルリンク4を強制溶断させ
ても、オルタネータ1が作動している間は、当該オルタ
ネータから各電装品に電力が供給され続けることにな
る。すなわち、上記のようにバッテリー3とオルタネー
タ1とが併設された回路では、バッテリー用ヒュージブ
ルリンク4を溶断してもオルタネータ1から各電装品へ
の電力供給が停止されるとは限らない。よって、このよ
うな車両衝突時により確実な安全動作を行う装置が要望
されている。
【0008】B)通常の使用時では、各電装品の消費電
力はオルタネータ1の発電電力でほとんど賄うことがで
き、バッテリー3からの電流は、一時的に消費電力が著
しく上昇してオルタネータ1の発電電力で賄い切れない
場合に補助的に使用され、あるいは、オルタネータ1の
発電が一時的に停止した時に臨時使用される程度であ
る。また、オルタネータ1からバッテリー3に向かって
電流が流れる場合でも、オルタネータ1で発生する電流
の全てがバッテリー3へ流れ込むことはなく、その一部
は各電装品側へ分流するため、バッテリー用ヒュージブ
ルリンク4を流れる電流はオルタネータ用ヒュージブル
リンク2を流れる電流よりも必ず小さくなる。従って、
オルタネータ用ヒュージブルリンク2のヒューズ容量
は、エンジン回転数が最大の時にオルタネータ1から発
生し得る電流最大値と同等もしくはこれを少し上回る程
度の値(例えば120A)に設定されるのに対し、バッ
テリー用ヒュージブルリンク4のヒューズ容量は、上記
オルタネータ用ヒュージブルリンク2のヒューズ容量よ
りも小さい値に設定されるのが一般的である。
【0009】しかし、このようなヒューズ容量をもつオ
ルタネータ用ヒュージブルリンク2及びバッテリー用ヒ
ュージブルリンク4が図示のようにオルタネータ1とバ
ッテリー3との間で直列に配されている場合、例えばオ
ルタネータ1とオルタネータ用ヒュージブルリンク2と
を結ぶ電線が損傷してその途中のA点で回路がアースに
短絡し、バッテリー3からオルタネータ1に向かって大
電流が流れると、本来はオルタネータ1側の回路のみを
遮断すればよいにもかかわらず、オルタネータ用ヒュー
ジブルリンク2が溶断する前にこれよりも容量の小さい
バッテリー用ヒュージブルリンク4が先に溶断してしま
い、オルタネータ1とバッテリー3の双方からの電力供
給が一度に遮断されてしまう(すなわち電力供給が完全
に停止してしまう)不都合がある。また、オルタネータ
用ヒュージブルリンク2の下流側電線のB点やC点が短
絡した場合にも、上記と同様にバッテリー用ヒュージブ
ルリンク4に大電流が流れて当該ヒュージブルリンク4
が溶断してしまい、電力供給が完全停止してしまうこと
になる。
【0010】本発明は、このような事情に鑑み、バッテ
リーとオルタネータ等の発電機とが併設された車両にお
いて、その衝突事故発生時に高い安全性を確保でき、し
かも、回路短絡に伴ってバッテリーから車載電装品への
電力供給が不必要に急停止されてしまうことのない車両
の安全装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本願請求項1にかかる発明は、バッテリ
ーと発電機との間にバッテリー用ヒュージブルリンクと
発電機用ヒュージブルリンクとを直列に配し、両ヒュー
ジブルリンク間の回路部分から車載電装品へ電力を供給
する電力供給経路を備えた車両において、上記バッテリ
ー用ヒュージブルリンクのヒューズ容量を上記発電機用
ヒュージブルリンクのヒューズ容量よりも大きく設定
し、かつ、両ヒュージブルリンクを共通のジャンクショ
ンボックス内に収納するとともに、車両衝突時に発電機
から車載電装品への電力供給を停止させる供給停止手段
と、上記ジャンクションボックス内に収納され、上記バ
ッテリー用ヒュージブルリンクと車載電装品との間の回
路部分をアースに接続するアース接続状態とアースから
遮断するアース遮断状態とに切換えられる接続切換手段
と、この接続切換手段を車両衝突時にアース接続状態に
切換えて上記バッテリー用ヒュージブルリンクを強制的
に溶断させるバッテリー接続制御手段とを備えたもので
ある。
【0012】この構成によれば、車両衝突時、バッテリ
ー用ヒュージブルリンクがアースに短絡されて強制溶断
され、バッテリーから車載電装品への電力供給が停止さ
れるのに加え、発電機から車載電装品への電力供給も停
止されることにより、高い安全性が確保される。しか
も、バッテリー用ヒュージブルリンクのヒューズ容量が
発電機用ヒュージブルリンクのヒューズ容量よりも大き
く設定されているため、仮に発電機と発電機用ヒュージ
ブルリンクとの間の電線部分がアースに短絡されても、
バッテリー用ヒュージブルリンクが溶断する前に発電機
用ヒュージブルリンクが溶断することにより、上記バッ
テリー用ヒュージブルリンクの溶断が避けられ、このバ
ッテリー用ヒュージブルリンクを通じてのバッテリーか
ら各電装品への電力供給は続行される。
【0013】また本願請求項2にかかる発明は、バッテ
リーと発電機との間に発電機用ヒュージブルリンクを配
し、この発電機用ヒュージブルリンクとバッテリーとの
間の回路部分をバッテリー用ヒュージブルリンクを介し
て車載電装品に接続し、両ヒュージブルリンクを共通の
ジャンクションボックス内に収納するとともに、車両衝
突時に発電機から車載電装品への電力供給を停止させる
供給停止手段と、上記バッテリー用ヒュージブルリンク
と車載電装品との間の回路部分をアースに接続するアー
ス接続状態とアースから遮断するアース遮断状態とに切
換えられる接続切換手段と、この接続切換手段を車両衝
突時にアース接続状態に切換えて上記バッテリー用ヒュ
ージブルリンクを強制的に溶断させるバッテリー接続制
御手段とを備えたものである。
【0014】この構成においても、車両衝突時、バッテ
リー用ヒュージブルリンクがアースに短絡されて強制溶
断され、バッテリーから車載電装品への電力供給が停止
されるのに加え、発電機から車載電装品への電力供給も
停止されることにより、高い安全性が確保される。しか
も、バッテリーに対して両ヒュージブルリンクが並列に
接続された状態にあるため、仮に発電機と発電機用ヒュ
ージブルリンクとの間の電線部分がアースに短絡されて
も、発電機用ヒュージブルリンクが溶断するのみで、バ
ッテリー用ヒュージブルリンクは溶断しない。よって、
上記バッテリー用ヒュージブルリンクを通じてのバッテ
リーから各電装品への電力供給は続行される。
【0015】また、上記両発明において、オルタネータ
用ヒュージブルリンク及びバッテリー用ヒュージブルリ
ンクは共通のジャンクションボックス内に収納されてお
り、オルタネータ用ヒュージブルリンクの両端近傍個所
(例えば前記図4に示したB点やC点)での短絡のおそ
れはほとんどない。従って、この短絡に起因してバッテ
リー遮断用ヒュージブルリンクが溶断することも回避さ
れる。
【0016】上記供給停止手段として、車両衝突時に発
電機の電圧供給端子への電圧供給を強制的に停止させる
発電機停止手段を備えれば、電圧供給端子を有効利用し
て発電機の作動を強制停止させることができ、特別な経
路遮断手段を設けることなく発電機からの電力供給を阻
止することができる。
【0017】そして、上記発電機停止手段及びバッテリ
ー接続制御手段を単一の制御ユニットで構成することに
より、回路の小型化及び配線の簡略化が図れる。この場
合、「単一の制御ユニット」としては、単一の制御基板
に発電機停止手段の構成回路素子及びバッテリー接続制
御手段の構成回路素子を併せて実装したものが好ましい
が、両手段の構成素子をそれぞれ別の基板等に実装して
これらを共通のボックス(例えばジャンクションボック
ス)に収納したものであってもよい。
【0018】ただし、この場合には、上記制御ユニット
が、接続切換手段の切換制御動作と、発電機の強制停止
動作という2つの独立した制御動作を行わなければなら
ないのに対し、前記請求項2記載の発明においては、上
記バッテリー用ヒュージブルリンクとアースとの間にリ
レー接点が介在し、このリレー接点が励磁コイルの通電
状態に応じて開閉するバッテリー制御用リレースイッチ
と、上記オルタネータと発電機用ヒュージブルリンクと
の間の回路部分とアースとの間にリレー接点が介在し、
このリレー接点が励磁コイルの通電状態に応じて開閉す
るバッテリー制御用リレースイッチを備えるとともに、
両リレースイッチの励磁コイル同士を接続し、かつ、こ
れら励磁コイルに、車両衝突時に両リレースイッチを同
時に閉じさせるように両励磁コイルの通電状態を同時切
換する単一の制御ユニットを接続することにより、この
制御ユニットは両励磁コイルを通電させるだけの単一の
制御動作で発電機及びバッテリーの双方からの電力供給
を同時遮断することが可能となり、制御内容を簡略化で
きる利点が得られる。
【0019】上記各装置において、回路を構成する各電
線の径は、その電線を流れる電流値に応じて適宜設定す
ればよく、具体的には、当該電流値でガスが発生するま
で過熱されない程度の径をもつ電線を用いることが必要
である。しかし、上記接続切換手段とアースとをつなぐ
アース接続用電線については、アース接続状態で大電流
が流れるといえども、当該大電流の発生直後にバッテリ
ー用ヒュージブルリンクが溶断して電流がすぐに遮断さ
れるものであり、しかも、通常状態では電流が流れない
ものであるので、高い耐久性が要求されず、上記バッテ
リーに接続される電線よりも小径の電線で構成すること
が可能である。具体的には、その許容電流値がバッテリ
ー用ヒュージブルリンクのヒューズ容量より小さくて
も、バッテリー用ヒュージブルリンクのヒューズ容量を
超える電流が流れるときの当該バッテリー用ヒュージブ
ルリンクの溶断時間よりも異常発熱によりガス(水蒸気
等)が発生するまでの時間が長い電線であれば、上記ア
ース接続用電線として使用することができる。これによ
り、アース接続用電線からのガス発生を避けながらも、
その細径化によって装置を軽量化及び低廉化することが
できる。
【0020】また、上記バッテリー接続制御手段を上記
バッテリー用ヒュージブルリンクを介さずにバッテリー
に接続するとともに、車両衝突時に車載電装品のうちの
特定の電装品にのみ電力を供給して安全動作を行わせる
ように当該バッテリー接続制御手段を構成すれば、一部
の電装品を活用して車両衝突後により高い安全性を確保
することができる。しかも、このような安全動作を実行
するのに要する電流は僅かであり、この程度の電流を流
しても配線が異常発熱するおそれはほとんどない。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
に基づいて説明する。
【0022】図示の回路は、車両に搭載された電源供給
回路であり、バッテリー10及びオルタネータ(発電
機)11を備えている。バッテリー10の一方の端子は
アースに接続され、他方の端子は、スタータモータ12
に接続されるとともに、バッテリー電線13を介してエ
ンジンルーム内ジャンクションボックス14に接続され
ている。
【0023】このジャンクションボックス14内には、
バッテリー用ヒュージブルリンク15、オルタネータ用
ヒュージブルリンク(発電機用ヒュージブルリンク)1
6、各電装品用ヒューズ18、メインヒューズ20、及
びスタータリレー22が収納されている。そして、バッ
テリー用ヒュージブルリンク15の一端が上記バッテリ
ー電線13を介してバッテリー10に接続され、このバ
ッテリー用ヒュージブルリンク15の他端に上記オルタ
ネータ用ヒュージブルリンク16、各電装品用ヒューズ
18、及びメインヒューズ20が並列に接続されてお
り、メインヒューズ20の下流側に、スタータリレー2
2のリレー接点と、前記スタータモータ12に内蔵され
た大容量リレーの励磁コイルとが直列に接続されてい
る。
【0024】オルタネータ11は、B(バッテリー)端
子、S(センシング)端子、及びIG(電圧供給)端子
を有し、従来から知られているオルタネータ(例えば特
開平5−344797号公報に示されるオルタネータ)
と同様、IG端子に所定以上の電圧が供給された場合に
のみ、作動するようになっている。このオルタネータ1
1のB端子は電線24を介して上記オルタネータ用ヒュ
ージブルリンク16に接続され、S端子は電線26を介
してオルタネータ用ヒュージブルリンク16に接続され
ている。すなわち、この回路では、バッテリー10とオ
ルタネータ11のB端子との間にバッテリー用ヒュージ
ブルリンク15及びオルタネータ用ヒュージブルリンク
16が直列に配され、両ヒュージブルリンク15,16
間の回路部分から各電装品用ヒューズ18やメインヒュ
ーズ20を通じて各車載電装品に電力を供給する経路が
構成されている。
【0025】この回路は、互いに連動する2組のスイッ
チが複合されたイグニッションスイッチ30を備えてい
る。このイグニッションスイッチ30は、電力供給上流
側に2つの端子AM1,AM2を有し、下流側に端子A
CC,IG1,ST1,IG2,ST2を有しており、
端子AM1が室内ジャンクションボックス31内のヒュ
ーズ及び電線28を介してオルタネータ11のIG端子
に接続されるとともに、端子AM2が電線29及びエン
ジンルーム内ジャンクション22内のヒューズを介して
前記バッテリー10に接続されている。端子ACC,I
G1,IG2は、室内ジャンクションボックス31内の
ヒューズを介して各車載電装品に接続されている。端子
ST2は、室内ジャンクションボックス31内のヒュー
ズを介して前記エンジンルーム内ジャンクションボック
ス14におけるスタータリレー22の励磁コイルに接続
されている。
【0026】さらに、室内ジャンクションボックス31
内には、各種ヒューズ、リレー類に加え、ECU(制御
ユニット)40が組み込まれている。このECU40
は、単一の制御基板に必要な制御回路素子が実装された
ものであり、室内ジャンクションボックス31内のヒュ
ーズを介してイグニッションスイッチ30の端子IG1
に接続されている。また、このECU40には、図略の
衝突検知手段から出力されるエアバッグ作動指令信号が
入力されるとともに、ハザードスイッチ、ドアロックス
イッチ、及びルームランプスイッチが接続されている。
【0027】なお、本発明では、上記エアバッグ作動指
令信号ではなく、衝突検知信号を直接ECU40に入力
するようにしてもよい。また、ECU40に加速度セン
サを接続し、その検出値が一定以上の時に衝突発生と判
断するようにECU40を構成してもよい。
【0028】この回路の第1の特徴として、ジャンクシ
ョンボックス14内にはバッテリー遮断用リレースイッ
チ34が収納されている。このバッテリー遮断用リレー
スイッチ34のリレー接点の片側は両ヒュージブルリン
ク15,16間の回路部分に接続され、もう片側はアー
ス接続用電線35を介してアースに接続されている。こ
の遮断用リレースイッチ34の励磁コイル34aは、そ
の一端がアースに接続され、他端が電線42を介して前
記ECU40に接続されている。
【0029】また、ECU40は、上記バッテリー用ヒ
ュージブルリンク15を介することなく、ジャンクショ
ンボックス14内のヒューズ17をもつ3つの経路を通
じてバッテリー10の端子に直接接続されている。これ
らの経路は、それぞれ、ハザードランプ、ドアロック装
置、ルームランプへの電力供給を確保するためのもので
ある。
【0030】この回路の第2の特徴として、オルタネー
タ11のIG端子は電線32を介して前記ECU40に
接続されており、このECU40から直接IG端子に電
圧供給が可能な状態とされている。
【0031】次に、このECU40の行う制御動作も含
めた回路全体の作用を説明する。
【0032】まず、エンジン停止状態から車室内のイグ
ニッションキーがフルに回転操作されると、イグニッシ
ョンスイッチ30内の端子AM1,AM2がそれぞれ端
子ST1,ST2に接続され、バッテリー10から上記
端子AM2,ST2及び室内ジャンクションボックス3
1を経由してスタータリレー22の励磁コイルに電流が
流され、これによりスタータリレー22が閉じてスター
タモータ12内の大容量リレーの励磁コイルに電流が流
され、その結果スタータモータ12が作動してエンジン
が始動する。
【0033】その後、イグニッションキーが解放されて
端子AM1,AM2がそれぞれ端子IG1,IG2に接
続されると、バッテリー10から端子AM2,IG2及
び室内ジャンクションボックス31を経由して各電装品
に電力が供給されるとともに、バッテリー10から電線
28、端子AM1,IG1、及び室内ジャンクションボ
ックス31を経由して各電装品及びECU40に電力が
供給される。ECU40は、電線32を通じてオルタネ
ータ11のIG端子に電圧を供給し、オルタネータ11
を作動させる。オルタネータ11は、S端子に入力され
る検知電圧(バッテリー電圧)に基づくバッテリー充電
動作と、電線28及び端子AM1,IG1を通じての各
電装品への電力供給とを行う。
【0034】その後、この車両に衝突事故が発生し、こ
れを衝突検知センサが検知して図略の制御装置に検知信
号を入力すると、この制御装置はエアバッグ装置に対し
てエアバッグ作動指令信号を出力し、かつ、この信号は
ECU40にも入力される。この信号を受けたECU4
0は、電線42を通じて所定電圧の制御信号を出力し、
バッテリー遮断用リレースイッチ34の励磁コイル34
aを通電して当該スイッチ34のリレー接点を閉じると
同時に、それまで電線32を通じて行っていたオルタネ
ータIG端子に対しての電圧供給を止める。これによ
り、バッテリー用ヒュージブルリンク15がアースに短
絡されて強制的に溶断され、ヒューズ18,20への電
力供給経路を遮断させるのと同時に、オルタネータ11
が強制停止される。これにより、ECU40を除く各電
装品への電力供給が遮断され、高い安全性が確保され
る。
【0035】さらに、ECU40は、例外的に、ハザー
ドスイッチ、ドアロックスイッチ、ルームランプスイッ
チに制御信号を出力し、ハザードランプの点滅及びルー
ムランプの点灯により車両外部への非常表示を行うとと
もに、ドアロックを強制解除するといった安全動作を行
わせる。この安全動作を行うために必要な電流は僅かで
あり、安全性の低下を伴うことはない(なお、このよう
な車両衝突後に一部の電装品に安全動作を行わせる場
合、その電装品は、上述のハザードランプ、ドアロック
装置、ルームランプに限られるものではなく、車両の構
造に応じて適宜選択すればよい。)。
【0036】また、上記のような車両衝突時ではなく、
オルタネータ11のB端子に接続されている電線24の
所定個所(例えば図1のA点)のシースが損傷し、外部
の導体と接触してアースに短絡されるといった非常時で
は、バッテリー10から上記A点に向かって大電流が流
れることになるが、この装置ではバッテリー用ヒュージ
ブルリンク15のヒューズ容量がオルタネータ用ヒュー
ジブルリンク16のヒューズ容量よりも大きく設定され
ているので、バッテリー用ヒュージブルリンク15が溶
断する前にオルタネータ用ヒュージブルリンク16が溶
断することにより、バッテリー用ヒュージブルリンク1
5の溶断が避けられる。従って、オルタネータ11から
の電力供給経路が遮断されるのみで、バッテリー10か
ら各電装品への電力供給は続けられることとなり、電装
品への電力供給が不必要に急停止されることが防がれ
る。
【0037】また、前記図4に示す従来回路と異なり、
両ヒュージブルリンク15,16はともにジャンクショ
ンボックス14内に収納されており、オルタネータ用ヒ
ュージブルリンク16の両端近傍個所(例えばB点やC
点)での短絡のおそれはほとんどない。従って、この短
絡に起因してバッテリー遮断用ヒュージブルリンク15
が溶断することも回避される。
【0038】第2の実施の形態を図2に示す。前記第1
の実施の形態では、両ヒュージブルリンク15,16が
直列に配され、その間の回路部分が各電装品に接続され
ているが、この第2の実施の形態では、バッテリー10
とオルタネータ11との間にオルタネータ用ヒュージブ
ルリンク16のみが介在し、このオルタネータ用ヒュー
ジブルリンク16とバッテリー10との間の回路部分に
バッテリー用ヒュージブルリンク15のバッテリー側端
子が接続されている。すなわち、バッテリー10に対し
て両ヒュージブルリンク15,16が並列に接続された
状態となっている。
【0039】ジャンクションボックス14内には、前記
バッテリー遮断用リレースイッチ34とは別に、オルタ
ネータ遮断用リレースイッチ(発電機遮断用リレースイ
ッチ)36が収納され、そのリレー接点の片側がオルタ
ネータ用ヒュージブルリンク16とオルタネータB端子
との間の回路部分に、もう片側が前記バッテリー遮断用
リレースイッチ34とともに電線35を介してアースに
接続されている。また、オルタネータ遮断用リレースイ
ッチ36の励磁コイル36aの一端はアースに接続さ
れ、他端はジャンクションボックス14内でバッテリー
遮断用リレースイッチ34の励磁コイル34aと短絡さ
れており、これらの励磁コイル34a,36aが共通の
電線42を介してECU40に接続されている。
【0040】この装置によれば、車両衝突時、ECU4
0から単一の電線42を通じて制御信号を出力するだけ
で、両励磁コイル34a,36aを同時に通電させて両
リレースイッチ34,36のリレー接点を同時に閉じる
ことができ、その結果、両ヒュージブルリンク15,1
6を溶断してバッテリー10、オルタネータ11の双方
からの電力供給を遮断することができる。従って、バッ
テリー10からの電力供給、オルタネータ11からの電
力供給を別々の制御で強制停止させる場合に比べ、EC
U40に必要とされる制御動作が簡略化される。
【0041】しかも、両ヒュージブルリンク15,16
がバッテリー10に対して並列に接続されているため、
それぞれのヒューズ容量にかかわらず、電線24がアー
スに短絡されてもヒューズ用ヒュージブルリンク15は
溶断することがなく、オルタネータ用ヒュージブルリン
ク16が溶断するのみである。従って、バッテリー用ヒ
ュージブルリンク15のヒューズ容量を小さく抑えて、
このヒュージブルリンク15及びその下流側の電線の小
型化、低廉化を図りながら、不必要にバッテリー用ヒュ
ージブルリンク15が溶断されてしまうのを防ぐことが
できる。この効果については、前記オルタネータ遮断用
リレースイッチ36を省略し、前記第1の実施の形態と
同様に車両衝突時にECU40からIG端子への電圧供
給を停止させる装置でも同様に得られるものである。
【0042】このようにIG端子への入力信号を利用し
てオルタネータ11の緊急停止を行う場合において、バ
ッテリー遮断用リレースイッチ34を制御する制御手段
(バッテリー接続制御手段)と、オルタネータ11のI
G端子への電圧供給を制御する制御手段(供給停止手
段)とは、前記のように単一の制御基板に回路素子が組
み込まれたECU40として構成するのがより好ましい
が、両制御手段をそれぞれ別個の回路基板やフレキシブ
ル基板等に実装しても良い。この場合も、各基板等を同
一のボックス(例えば室内ジャンクションボックス3
1)内に収納することにより、回路全体の小型化及び配
線の簡略化を図ることが可能である。
【0043】本発明において、各電線のサイズは基本的
に当該電線を流れる電流の大きさに応じて設定すればよ
いが、前記バッテリー遮断用リレースイッチ34やオル
タネータ遮断用リレースイッチ36のリレー接点をアー
スに接続するためのアース接続用電線35については、
同じ大きさの電流が流れるバッテリー電線13よりも小
径の電線を使用することが可能である。その理由を以下
に説明する。
【0044】図3に示す実線51は、前記バッテリー用
ヒュージブルリンク15を流れる電流値と、その電流が
流れ始めてからバッテリー用ヒュージブルリンク15が
溶断するまでに要する時間との関係を示したものであ
る。この図に示されるように、大電流が流れるとバッテ
リー用ヒュージブルリンク15は遅くとも数秒以内には
溶断し、この溶断後は電流が流れなくなる。しかも、こ
のバッテリー用ヒュージブルリンク15を溶断させる電
流よりも低い電流がアース接続用電線35に流れること
はなく、このような低電流における電線の特性を考慮す
る必要はない。また、アース接続用電線35に電流が流
れるのは車両衝突時のみであって稀であり、通常状態で
も電流が流れるバッテリー電線13と比べ、アース接続
用電線35に高い耐久性は要求されない。
【0045】従って、このアース接続用電線35として
は、その許容電流値(電線から水蒸気等のガスが発生し
得る最小限の電流値)が実際にアース接続用電線35を
流れる電流の値より低いものであっても、アース短絡に
よる大電流発生時におけるガス発生までの時間(例えば
電流が流れ始めてから電線温度が80℃に達するまでの
時間)がヒュージブルリンク溶断時間よりも長いという
特性(例えば図3に実線52で示される特性)をもつ電
線であれば使用が可能なのであり、この条件を満たす範
囲でアース接続用電線35に小径のものを安全に使用す
ることができる。そして、この小径電線の使用により、
装置の軽量化、低廉化を果たすことができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明は、車両衝突時にバ
ッテリー用ヒュージブルリンクと車載電装品との間の回
路部分をアースに接続する接続切換手段及びバッテリー
接続制御手段を備えるのに加え、発電機から車載電装品
への電力供給を停止させる供給停止手段を備えたもので
あるので、従来に比べ、各電装品への電力供給をより確
実に停止させることができ、車両衝突時の安全性を高め
ることができる。しかも、バッテリー用ヒュージブルリ
ンクのヒューズ容量を発電機用ヒュージブルリンクのヒ
ューズ容量よりも大きく設定したり、バッテリーに対し
て両ヒュージブルリンクを並列に接続したりするととも
に、両ヒュージブルリンクを共通のジャンクションボッ
クス内に収納するようにしているので、オルタネータ側
回路の短絡に起因してバッテリー用ヒュージブルリンク
が不必要に溶断され、バッテリーから車載電装品への電
力供給が遮断されるのを防止できる効果がある。特に、
バッテリーに対して両ヒュージブルリンクを並列に接続
するものでは、バッテリー用ヒュージブルリンクのヒュ
ーズ容量にかかわらず、上記短絡に伴う溶断を回避する
ことが可能であるため、当該ヒューズ容量を小さく抑え
て回路全体の軽量化、低廉化を図ることができる。
【0047】上記供給停止手段として、車両衝突時に上
記電圧供給端子への電圧供給を強制的に停止させる発電
機停止手段を備えたものによれば、既存の電圧供給端子
を利用した簡素な構成で発電機からの電力供給を阻止で
きる効果が得られる。そして、この発電機停止手段と前
記バッテリー接続制御手段とを単一の制御ユニットとし
て構成すれば、回路の小型化及び配線の簡略化をさらに
進めることができる効果が得られる。
【0048】一方、上記のように両ヒュージブルリンク
をバッテリーに対して並列に接続する場合においては、
上記バッテリー用ヒュージブルリンクとアースとの間に
リレー接点が介在し、このリレー接点が励磁コイルの通
電状態に応じて開閉するバッテリー制御用リレースイッ
チと、上記オルタネータと発電機用ヒュージブルリンク
との間の回路部分とアースとの間にリレー接点が介在
し、このリレー接点が励磁コイルの通電状態に応じて開
閉するバッテリー制御用リレースイッチを備えるととも
に、両リレースイッチの励磁コイル同士を接続し、か
つ、これら励磁コイルに、車両衝突時に両リレースイッ
チを同時に閉じさせるように両励磁コイルの通電状態を
同時切換する単一の制御ユニットを接続することによ
り、この制御ユニットに要求される制御動作を簡略化で
きる効果が得られる。
【0049】また、上記各装置では、上記接続切換手段
とアースとをつなぐアース接続用電線として、上記バッ
テリーに接続される電線よりも小径のもの、具体的に
は、その許容電流値がバッテリー用ヒュージブルリンク
のヒューズ容量よりも小さく、かつ、バッテリー用ヒュ
ージブルリンクのヒューズ容量を超える電流が流れる場
合において当該バッテリー用ヒュージブルリンクの溶断
時間よりも異常発熱によりガスが発生するまでの時間が
長いものを使用することにより、当該アース接続用電線
の異常発熱によるガス発生を避けながらも、その径を小
さくして装置を軽量化及び低廉化できる効果が得られ
る。
【0050】また、上記バッテリー接続制御手段を上記
バッテリー用ヒュージブルリンクを介さずにバッテリー
に接続するとともに、車両衝突時に車載電装品のうちの
特定の電装品にのみ電力を供給して安全動作を行わせる
ように当該バッテリー接続制御手段を構成したもので
は、車両衝突後の安全性をさらに高めることができる効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図3】電流値とバッテリー用ヒュージブルリンクの溶
断時間及び電線からガスが発生するまでの時間との関係
を示すグラフである。
【図4】従来の車両用電源回路の一例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
10 バッテリー 11 オルタネータ(発電機) 13 バッテリー電線 14 ジャンクションボックス 15 バッテリー用ヒュージブルリンク 16 オルタネータ用ヒュージブルリンク 34 バッテリー遮断用リレースイッチ 35 アース接続用電線 36 オルタネータ遮断用リレースイッチ 40 ECU(制御ユニット)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城戸 元則 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 松丸 彰男 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 平山 優 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリーと発電機との間にバッテリー
    用ヒュージブルリンクと発電機用ヒュージブルリンクと
    を直列に配し、両ヒュージブルリンク間の回路部分から
    車載電装品へ電力を供給する電力供給経路を備えた車両
    において、上記バッテリー用ヒュージブルリンクのヒュ
    ーズ容量を上記発電機用ヒュージブルリンクのヒューズ
    容量よりも大きく設定し、かつ、両ヒュージブルリンク
    を共通のジャンクションボックス内に収納するととも
    に、車両衝突時に発電機から車載電装品への電力供給を
    停止させる供給停止手段と、上記ジャンクションボック
    ス内に収納され、上記バッテリー用ヒュージブルリンク
    と車載電装品との間の回路部分をアースに接続するアー
    ス接続状態とアースから遮断するアース遮断状態とに切
    換えられる接続切換手段と、この接続切換手段を車両衝
    突時にアース接続状態に切換えて上記バッテリー用ヒュ
    ージブルリンクを強制的に溶断させるバッテリー接続制
    御手段とを備えたことを特徴とする車両の安全装置。
  2. 【請求項2】 バッテリーと発電機との間に発電機用ヒ
    ュージブルリンクを配し、この発電機用ヒュージブルリ
    ンクとバッテリーとの間の回路部分をバッテリー用ヒュ
    ージブルリンクを介して車載電装品に接続し、両ヒュー
    ジブルリンクを共通のジャンクションボックス内に収納
    するとともに、車両衝突時に発電機から車載電装品への
    電力供給を停止させる供給停止手段と、上記バッテリー
    用ヒュージブルリンクと車載電装品との間の回路部分を
    アースに接続するアース接続状態とアースから遮断する
    アース遮断状態とに切換えられる接続切換手段と、この
    接続切換手段を車両衝突時にアース接続状態に切換えて
    上記バッテリー用ヒュージブルリンクを強制的に溶断さ
    せるバッテリー接続制御手段とを備えたことを特徴とす
    る車両の安全装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の車両の安全装置
    において、電圧供給端子に電圧が供給された場合にのみ
    作動する発電機を備えるとともに、上記供給停止手段と
    して、車両衝突時に上記電圧供給端子への電圧供給を強
    制的に停止させる発電機停止手段を備えたことを特徴と
    する車両の安全装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両の安全装置におい
    て、上記バッテリー接続制御手段及び発電機停止手段が
    単一の制御ユニットからなることを特徴とする請求項2
    記載の車両の安全装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の車両の安全装置におい
    て、上記バッテリー用ヒュージブルリンクとアースとの
    間にリレー接点が介在し、このリレー接点が励磁コイル
    の通電状態に応じて開閉するバッテリー遮断用リレース
    イッチと、上記オルタネータと発電機用ヒュージブルリ
    ンクとの間の回路部分とアースとの間にリレー接点が介
    在し、このリレー接点が励磁コイルの通電状態に応じて
    開閉する発電機遮断用リレースイッチを備えるととも
    に、両リレースイッチの励磁コイル同士を接続し、か
    つ、これら励磁コイルに、車両衝突時に両リレースイッ
    チを同時に閉じさせるように両励磁コイルの通電状態を
    同時切換する単一の制御ユニットを接続したことを特徴
    とする車両の安全装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の車両の
    安全装置において、上記接続切換手段とアースとをつな
    ぐアース接続用電線を、上記バッテリーに接続される電
    線よりも小径の電線で構成したことを特徴とする車両の
    安全装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の車両の安全装置におい
    て、上記アース接続用電線を、その許容電流値がバッテ
    リー用ヒュージブルリンクのヒューズ容量よりも小さ
    く、かつ、バッテリー用ヒュージブルリンクのヒューズ
    容量を超える電流が流れるときの当該バッテリー用ヒュ
    ージブルリンクの溶断時間よりも異常発熱によりガスが
    発生するまでの時間が長い電線で構成したことを特徴と
    する車両の安全装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の車両の
    安全装置において、上記バッテリー接続制御手段を上記
    バッテリー用ヒュージブルリンクを介さずにバッテリー
    に接続するとともに、車両衝突時に車載電装品のうちの
    特定の電装品にのみ電力を供給して安全動作を行わせる
    ように当該バッテリー接続制御手段を構成したことを特
    徴とする請求項3または4記載の車両の安全装置。
JP9277199A 1997-10-09 1997-10-09 車両の安全装置 Withdrawn JPH11115648A (ja)

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