JP3191618B2 - 自動車用ワイヤハーネスの電源分配装置 - Google Patents

自動車用ワイヤハーネスの電源分配装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用ワイヤハーネ
スの電源分配装置に関し、特に、電源回路に介設するヒ
ューズが溶断する前に、断続的なショートや素線切れ等
から電線に溶断が生ずるのを減少するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用ワイヤハーネスにおい
て、電源(バッテリー)から負荷側電装品へ電源を供給
する電源システムは、図5および図6に示す構成となっ
ている。図6の第1従来例では、電源Bから負荷側電装
品(例えば、ラジオ等)Iに作動電源を駆動電源回路2
を通して供給すると共に、作動を制御する信号を信号電
源回路1を通して負荷側電装品Iに供給しており、信号
電源回路1にはイグニッション・スイッチSを介設し
て、イグニッション・スイッチSがオンした時に上記制
御信号を負荷側電装品Iに送るようにしている。上記駆
動電源回路2と信号電源回路1とは電源Bに接続した共
通電源回路3の下流側で分岐しており、かつ、これら駆
動電源回路2および信号電源回路1のいずれにもヒュー
ズH1、H2を介設している。
【0003】図6に示す第2従来例では、電源Bと接続
した共通電源回路3Aの下流で分岐した共通電源回路3
Bにイグニッション・スイッチSとヒューズHを介設
し、ヒューズHの下流側で負荷側電装品I〜IVに対応し
て分岐接続されている。しかし、負荷側電装品I、IIで
は、これを信号電源として使用し、負荷側電装品III、I
Vでは駆動電源として使用している。即ち、ヒューズH
の下流に駆動系電源回路と信号系電源回路を区別なく接
続している。
【0004】上記第1および第2従来例において、夫々
電源回路に介設しているヒューズは、上記電源回路中で
ショートが発生した時、過電流が流れることにより発熱
して溶断し、よって、電線を保護している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記電源回路に介設す
るヒューズが溶断するには、ヒューズのエレメントが1
000℃近くまで発熱することが必要であるが、電線が
車体のボデーに断続的に接触して発生する断続的なショ
ート時(所謂レアショート)、あるいは電線の多数の素
線の内の1本あるいは2本がショートした時、また、逆
に多数の素線が断線して1本あるいは2本でしか接続さ
れていない時等、ヒューズのエレメントが800℃程度
までしか発熱しない場合、ヒューズが溶断する前に、電
線に溶断が発生する問題がある。
【0006】ヒューズを介設して回路を保護するように
した電源システムで発生する上記問題は、ヒューズ保護
回路が多い程、多く発生することとなる。
【0007】前記従来例1では、駆動系電源回路および
信号系電源回路の夫々にヒューズを介設しているため、
ヒューズ保護回路が非常に多く、よって、上記電線溶断
の問題が発生しやすい。また、第2従来例のように駆動
系電源回路と信号系電源回路の両方を区別なくヒューズ
の下流で分岐すると、本来、小電流しか流れない信号系
電源回路まで、その電線の溶断が発生しやすくなる問題
がある。
【0008】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、ヒューズを介設した電源回路において、ヒューズ
溶断前に電線が溶断する確率を出来るだけ減少すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、電源より負荷側電装品へ電源を供給する
電源回路において、電源に接続した共通電源回路を、電
装品動作用の駆動系電源回路と、電装品へ信号を送る信
号系電源回路とに分岐し、上記駆動系電源回路はヒュー
ズを介して負荷側電装品と接続する一方、上記信号系電
源回路は、電源側と負荷側電装品とを、イグニッショス
イッチの下流において、ヒューズを介さずに、直列接続
した抵抗とスイッチを介して接続し、上記スイッチとし
てトランジスタあるいはリレーを用い、該スイッチを上
記抵抗の両端に接続した電位差判定回路に接続し、該電
位差判定回路は、スイッチと負荷側電装品とを接続する
電線が車体とショートして短絡電流が流れて上記抵抗両
端の電位差が設定値を越えた時に、上記スイッチを動作
して負荷側電装品への電源供給を停止する構成としてい
る自動車用ワイヤハーネスの電源分配装置を提供してい
る。
【0010】上記スイッチとしてトランジスタを用いた
場合、トランジスタのベースを電位差判定回路に接続す
る一方、コレクタを抵抗側に、エミッタを負荷側電装品
側に夫々接続し、電位差判定回路により抵抗両端の電位
差が設定値を越えると、トランジスタのベースへの通電
を遮断して、トランジスタをオフ状態としている。
【0011】
【0012】
【作用】上記構成の本発明の電源分配装置では、信号系
電源回路はヒューズを介さずに電源と負荷側電装品とを
接続しているため、ヒューズ保護回路で発生しやすいヒ
ューズ溶断前に電線が溶断する減少を完全に無くすこと
ができる。また、信号系電源回路では、ヒューズにかえ
て抵抗を介設すると共に、該抵抗の下流にトランジスタ
あるいはリレーからなるスイッチを介設しているため、
スイッチ下流側の電線がボデーとショートした場合、ま
ず、電源より抵抗を介して流れる電流は制限されるた
め、電線の発熱量は少なく、電線に溶断が発生する恐れ
はなくない。さらに、該ショート発生時には、抵抗に大
きな短絡電流が流れて、抵抗の出力側の電圧は上昇し、
入力側との電位差が大きくなる。この電位差が電位差判
定回路に予め入力している設定値を越えると、該電位差
判定回路によりスイッチを動作して、通電を遮断するた
め、電線が溶断することを確実に防止できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1、図2は、スイッチとしてトランジスタを用
いた第1実施例を示し、電源Bの+側と接続した共通電
源回路10にイグニッションスイッチSを介設し、該イ
グニッションスイッチSの下流において、電源分配ユニ
ット11内で、駆動系電源回路12と信号系電源回路1
3とに分岐している。駆動系電源回路12は、3つの分
岐駆動系電源回路14に分岐し、これら各分岐駆動系電
源回路14にヒューズ15を介設し、それぞれ電線16
を介して負荷側電装部品17の駆動回路と接続してい
る。
【0014】信号系電源回路13も、3つの分岐信号系
電源回路18に分岐し、これら分岐信号系電源回路18
に、抵抗19とトランジスタ20を直列に接続した後、
電線21を介して負荷側電装品17の信号回路と接続し
ている。上記トランジスタ20はコレクタ20aを抵抗
19側に接続し、エミッタ20bを負荷側電装品17側
の電線21と接続している。
【0015】上記抵抗19の入力側と出力側との両端に
接続した電位差判定回路22を設け、該電位差判定回路
22の出力端を、上記トランジスタ20のベース20c
に接続している。上記電位差判定回路22では、抵抗1
9の両端の電位差を、予め入力している設定値と比較
し、設定値を越えることを検知すると、トランジスタ2
0のベース20cへの通電を停止し、トランジスタ20
をオフ状態とするようにしている。
【0016】上記電位差判定回路22に予め入力してい
る設定値は、電線21がボデーと接触してショートした
時に、抵抗19の両端で発生する電位差より僅かに小さ
い値に設定している。
【0017】上記図1に示す構成の回路とすると、分岐
信号系電源回路18では、電源Bと各負荷側電装品17
とを接続するいずれの回路にもヒューズを介設していな
いため、ヒューズ保護回路に発生しやすいヒューズ溶断
前に電線21が溶断する現象を低減できる。
【0018】また、分岐信号系電源回路18には、ヒュ
ーズの代わりに、抵抗19と、電位差判定回路22で制
御されるトランジスタ20とを直列に介設して、通常時
にはトランジスタ20はオン状態で電流を通すと共に、
負荷側電装品17の信号回路に流れる電流は小電流で内
部抵抗値が大きいため、抵抗19の抵抗値を電装品の内
部抵抗値よりも十分小さくでき、負荷側電装品17に抵
抗19を介設したことによる影響を与えない。
【0019】一方、図2に示すように、トランジスタ2
0と負荷側電装品17とを接続する電線21が自動車の
ボデーに接触してショートが発生した時、まず、電源よ
り抵抗19を介して流れる電流は制限されるため、電線
21の発熱量は少なく、電線21は直ちに溶断する恐れ
はない。さらに、抵抗19に大きな短絡電流が流れて、
抵抗19の出力側の電圧は上昇し、入力側との電位差が
大きくなる。この電位差が電位差判定回路22に予め入
力している設定値を越えると、該電位差判定回路22か
らトランジスタ20のベース20cへの通電を遮断さ
れ、トランジスタ20をオフ状態とする。よって、電線
21への通電は遮断され、電線21が溶断することを確
実に防止できる。
【0020】図3および図4は、上記トランジスタ20
の代わりに、スイッチとして、リレー30を用いた第2
実施例を示す。即ち、抵抗19の下流にリレー30を接
続し、該リレー30は常閉で、電線21を介して負荷側
電装品17に電源を供給できるようにしている。リレ3
0は電位差判定回路22と接続し、抵抗19の入力側と
出力側の電位差が設定値を越えるとリレーを開き、負荷
側電装品17への通電を遮断するようにしている。
【0021】よって、図4に示すように、リレー30と
負荷側電装品17の間の電線21が自動車のボデーに接
触してショートが発生した時、リレー30が開き、電線
21への通電は遮断されて電線21が溶断するのを防止
できる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わる電源分配装置によれば、駆動系電源回路と信号
系電源回路とを区別し、信号系電源回路にはヒューズを
介設せず、ヒューズ保護回路としていないため、ヒュー
ズ保護回路で発生していたヒューズ溶断前に電線が溶断
する問題を減少できる。特に、信号系電源回路は全電源
回路の約7割を締めているため、これら信号系電源回路
の電線の溶断発生率を減少できるメリットは大きい。
【0023】さらに、ヒューズを介設した場合には、ヒ
ューズと接続する電線サイズは大きくなるが、信号系電
源回路ではヒューズを介設していないため、電線サイズ
を小さくでき、ワイヤハーネスの軽量化およびコストダ
ウンを図ることができる。さらに、メンテナンスも各信
号電源回路毎にフリーに行うことができる。
【0024】さらにまた、信号系電源回路では、ヒュー
ズの代わりに、抵抗と、電位差判定回路で制御されてい
るトランジスタ、リレー等からなるスイッチとを直列に
接続しているため、該信号系電源回路の電線にショート
が発生した場合、スイッチを動作して、電線への通電を
遮断して、電線の溶断を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電源分配装置の第1実施例を示す回
路図である。
【図2】 図1の装置において、車体ショート発生時の
説明図である。
【図3】 第2実施例を示す回路図である。
【図4】 第2実施例のおける車体ショート発生時の説
明図である。
【図5】 第1従来例の回路図である。
【図6】 第2従来例の回路図である。
【符号の説明】
12、14 駆動系電源回路 13、18 信号系電源回路 15 ヒューズ 16、21 電線 17 負荷側電装品 19 抵抗 20 トランジスタ 30 リレー 22 電位差判定回路 B バッテリ S イグニッション・スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 1/00 - 1/16 B60R 16/02 - 16/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源より負荷側電装品へ電源を供給する
    電源回路において、 電源に接続した共通電源回路を、電装品動作用の駆動系
    電源回路と、電装品へ信号を送る信号系電源回路とに分
    岐し、上記駆動系電源回路はヒューズを介して負荷側電
    装品と接続する一方、上記信号系電源回路は、電源側と
    負荷側電装品とを、イグニッショスイッチの下流におい
    て、ヒューズを介さずに、直列接続した抵抗とスイッチ
    を介して接続し、 上記スイッチとしてトランジスタあるいはリレーを用
    い、該スイッチを上記抵抗の両端に接続した電位差判定
    回路に接続し、該電位差判定回路は、スイッチと負荷側
    電装品とを接続する電線が車体とショートして短絡電流
    が流れて上記抵抗両端の電位差が設定値を越えた時に、
    上記スイッチを動作して負荷側電装品への電源供給を停
    止する構成としている自動車用ワイヤハーネスの電源分
    配装置。
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AT511820B1 (de) * 2011-11-03 2013-03-15 Avl List Gmbh Batteriesystem
DE102016123269A1 (de) * 2015-12-09 2017-06-14 FEV Europe GmbH Verfahren für eine elektrische Funktionsprüfung bei einem Fahrzeug

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