JP2000022794A - 携帯電話機 - Google Patents

携帯電話機

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JP2000022794A
JP2000022794A JP10189435A JP18943598A JP2000022794A JP 2000022794 A JP2000022794 A JP 2000022794A JP 10189435 A JP10189435 A JP 10189435A JP 18943598 A JP18943598 A JP 18943598A JP 2000022794 A JP2000022794 A JP 2000022794A
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昌志 戸村
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謙司 田島
Tatsuji Shigeta
辰治 重田
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  • Switches With Compound Operations (AREA)
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】キートップを複数の方向に傾斜させるように操
作する多機能キースイッチ装置を備えた携帯電話機に関
し、キートップを強く傾斜させる押し込み操作をしても
スイッチを傷めないようにすることを課題とする。 【解決手段】 キートップ62は、スティックスイッチ
60のスティック61に取り付けてある。キートップ6
2は、スカート部62bの下面62cのうち周辺の部分
に、90度の角度間隔で4つの押し込み防止用凸部10
1、103、102、104が形成してある。キートッ
プ62を強く傾斜させる操作を行った場合には、スイッ
チがオンとされた直後に、操作した方向にある凸部10
1、103、102、104がスティックスイッチ60
の上面に当たり、キートップ62に加えられた操作力は
スティックスイッチ60の上面でもって受け止められ、
スティック61に強い曲げ力は作用せず、スティックス
イッチ60の内部を傷めてしまうことが回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話機に係り、
特に、キートップを複数の方向に傾斜させるように操作
する多機能キースイッチ装置を備えた携帯電話機に関す
る。携帯電話機は、将来的に見ると、本来の無線通信機
能の他に、ブラウザを内蔵してコンピュータ機能を備え
るようになる傾向にある。コンピュータ機能を有するよ
うになると、一般のパソコンと同じ感覚で操作される多
機能キースイッチ装置等を備えることになる。ここで、
携帯電話機は一般のパソコンに比べて小型であるため、
特別の工夫が必要となる。
【0002】
【従来の技術】図1(A)は従来の携帯電話機に組み込
まれている多機能キースイッチ装置10を示す。従来の
多機能キースイッチ装置を10は、キートップ11が電
話機本体組立体12上に載って、携帯電話機ケース13
の開口14内に収まっている構成である。キートップ1
1の下面には、周囲の4か所に押し用凸部16が形成し
てある。電話機本体組立体12は、上面にプリント基板
17を有し、このプリント基板17のうちキートップ1
1が配される部位に複数のドームスイッチ18−1,1
8−2(実際には4つ)が設けてある。各ドームスイッ
チ18は、プリント基板17に形成されている固定接点
と、これを覆うドーム型の可動接点部材19とよりな
る。
【0003】例えばキートップ11の上面11aのうち
符号20で示す部位を押す操作をすると、キートップ1
1が図1(B)に示すように傾いて、押し用凸部16が
ドーム型の可動接点部材19を押して、ドームスイッチ
18−1がオンとされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の多機能キースイ
ッチ装置10は、複数のドームスイッチ18−1,18
−2(実際には4つ)が配されており、各ドームスイッ
チ毎にドーム型の可動接点部材19が設けてある構成で
あるため、小型に構成することが困難である。よって、
従来の多機能キースイッチ装置10は、小型である携帯
電話機に組み込むには適当ではない。
【0005】そこで、本発明は上記課題を解決した携帯
電話機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、キー
トップが複数の方向に操作される多機能キースイッチ装
置を有する携帯電話機において、該多機能キースイッチ
装置は、スイッチ本体とこれから突き出ているスティッ
クとよりなるスティックスイッチと、該スティックに取
り付けてある略円柱形状のキートップとよりなり、該キ
ートップは、所定以上に操作されたしたときに該スイッ
チ本体と当たって該キートップが所定以上に傾斜される
ことを制限するストッパ部を、該キートップの下面に有
する構成としたものである。
【0007】ストッパ部がキートップの下面に設けてあ
る構成は、キートップが所定以上に傾斜されることを制
限する機構を、多機能キースイッチ装置の平面図の大き
さを大きくしないで構成することが可能となる。また、
ストッパ部が当たる対象がスイッチ本体であるため、多
機能キースイッチ装置自体でキートップが所定角度以上
には傾斜しないようにする機構を構成することが可能あ
る。
【0008】請求項2の発明は、キートップが複数の方
向に操作される多機能キースイッチ装置を有する携帯電
話機において、スイッチ本体とこれから突き出ているス
ティックとよりなるスティックスイッチと、該スティッ
クに取り付けてあるキートップとよりなり、該キートッ
プは、キートップ本体と、このキートップ本体の下面の
中央に突き出た軸とよりなり、該軸は、周面に突き出た
爪部を有し、該スティックは、筒状であり、周面に、上
記爪部が係合する係合開口を有し、且つ該係合開口から
該スティックの上端まで延在しており筒状のスティック
を拡がり易くするスリットを有し、該キートップの軸が
上記筒状のスティックに嵌合し、上記爪部が上記係合開
口と係合した構成としたものである。
【0009】スリットは、筒状のスティックを拡がり易
くして、キートップにモーメントが発生して軸がスティ
ックから抜ける力が発生しした場合に、爪部が係合開口
から抜け出し易くする。請求項3の発明は、キートップ
が複数の方向に操作される多機能キースイッチ装置を有
する携帯電話機において、該多機能キースイッチ装置
は、スイッチ本体とこれから突き出ているスティックと
よりなるスティックスイッチと、該スティックに取り付
けてあるキートップとよりなり、該キートップは、キー
トップ本体と、このキートップ本体の下面の中央に突き
出た軸とよりなり、該軸は、周面に突き出た爪部を有
し、且つ、下端側に、該軸をすぼまり易くするすり割り
を有し、該スティックは、筒状であり、周面に、上記爪
部が係合する係合開口を有し、該キートップの軸が上記
筒状のスティックに嵌合し、上記爪部が上記係合開口と
係合した構成としたものである。
【0010】すり割りは、狭められて軸をすぼまり易く
し、爪部が係合開口から後退し易くする。よって、キー
トップにモーメントが発生して軸がスティックから抜け
る力が発生した場合に、爪部が係合開口から抜け出し易
くする。請求項4の発明は、キートップが複数の方向に
操作される多機能キースイッチ装置を有し、該キートッ
プが携帯電話機のケースの開口から露出している携帯電
話機において、該多機能キースイッチ装置は、スイッチ
本体とこれから突き出ているスティックとよりなるステ
ィックスイッチと、該スティックに取り付けてある略円
柱形状のキートップとよりなり、該キートップは、周囲
の複数の箇所に凹部又は凸部を有し、上記ケースは、開
口の縁に、凸部又は凹部を有し、該キートップの凹部又
は凸部が該ケースの凸部又は凹部と嵌合して、該キート
ップがその軸線に関して回されることが制限されるよう
に構成したものである。
【0011】キートップの凹部又は凸部がケースの凸部
又は凹部と嵌合していることによって、キートップがそ
の軸線に関して回されることが制限される。請求項5の
発明は、キートップが複数の方向に操作される多機能キ
ースイッチ装置を有し、該キートップが携帯電話機のケ
ースの開口から露出している携帯電話機において、該キ
ートップには、可撓性を有する環状の膜部材が取り付け
てあり、該環状膜部材が外側に拡がっており、該環状膜
部材が上記ケースの開口の縁に当接している構成とした
ものである。
【0012】可撓性を有する環状の膜部材がケースの開
口の縁に当接していることによって、キートップとケー
スの開口との間の隙間が塞がれる。請求項6の発明は、
キートップが複数の方向に操作される多機能キースイッ
チ装置を有し、該キートップが携帯電話機のケースの開
口から露出している携帯電話機において、該キートップ
には、周面に弾性圧縮可能なリング部材が取り付けてあ
り、ゴム質性のキーパッド集合体は、その一部に、上記
キートップを囲む環状の壁を有し、上記リング部材が上
記環状壁の内周面と当接している構成としたものであ
る。
【0013】リング部材が環状壁の内周面と当接してい
ることによって、キートップとケースの開口との間の隙
間が塞がれる。リング部材が弾性圧縮可能であることに
よって、キートップを傾斜させる操作は支障なく行われ
る。請求項7の発明は、キートップが複数の方向に操作
される多機能キースイッチ装置を有し、該キートップが
携帯電話機のケースの開口から露出している携帯電話機
において、該多機能キースイッチ装置を囲む大きさのパ
ッキン部材を、上記多機能キースイッチ装置が実装して
あるプリント基板上に、該多機能キースイッチ装置を囲
んで、且つ該プリント基板と該プリント基板を覆うシー
ルド部材との間に挟んで設け、該パッキン部材が、上記
多機能キースイッチ装置の周囲と、上記シールド部材に
形成してある上記多機能キースイッチ装置より大きい開
口窓の内側との間に形成される開口を塞ぐ構成としたも
のである。
【0014】パッキン部材が、多機能キースイッチ装置
の周囲とシールド部材に形成してある開口窓の内側との
間に形成される開口を塞ぐため、プリント基板上へのご
みの侵入が防止される。請求項8の発明は、多機能キー
スイッチ装置を有する携帯電話機において、多機能キー
スイッチ装置は、携帯電話機のケースの開口から露出し
ており、中心位置を中心に両方向に略直線的に変位操作
可能であり、且つ、中心位置では押し付け可能であるよ
うに設けてあるノブと、上記ノブに取り付けてあり、変
位操作されるノブと一体に変位して、接点パターン上を
摺動するばね性接触片と、押し付けられたノブによって
変形されるドーム型可動接点部材とよりなる構成とした
ものである。
【0015】ノブが略直線的に変位操作される構成は、
ノブのストロークを比較的長く出来、目的とするスイッ
チとは異なるスイッチをオンさせてしまう誤った操作を
起こり難く出来る。請求項9の発明は、赤外線発光素子
と赤外線受光素子とが組み込まれており、且つシールド
処理が施された赤外線モジュールを備えた構成としたも
のである。
【0016】赤外線モジュールを備えたことによって、
携帯電話機は赤外線を利用したデータ通信機能を有する
ようになる。また、赤外線モジュールはシールド処理が
施されてあるため、主に赤外線発光素子から発生した電
磁波は赤外線モジュール内に閉じ込められ赤外線モジュ
ールの外の電子部品に電磁波の影響が及ぶことが制限さ
れる。よって、携帯電話機の本来の機能である通信機能
は損なわれない。
【0017】請求項10の発明は、赤外線発光素子と赤
外線受光素子とが組み込まれており、且つ赤外線による
情報の送受信が行われているときに可視光線を発光する
可視光線発光素子を有する赤外線モジュールを備えてお
り、該赤外線モジュールの前側の窓パネルを、上記可視
光線発光素子が出射する場所については、可視光線が透
過するように構成したものである。
【0018】窓パネルの所定の場所が光っていることを
視覚によって確認することによって、携帯電話機の赤外
線モジュールと携帯用パソコンの赤外線モジュールとが
接続されていることを確認することが出来、接続されて
いることを確認しつつモバイルコンピューティングを行
うことが出来、モバイルコンピューティングを安心して
確実に行うことが可能となる。
【0019】請求項11の発明は、赤外線発光素子と赤
外線受光素子とが組み込まれている赤外線モジュール
と、合成樹脂製のブロックにバッテリー端子又は信号端
子をが組み込まれている端子モジュールとが一体化され
た複合赤外線モジュールを有し、該複合赤外線モジュー
ルを、上記バッテリー端子又は信号端子が携帯電話機に
装着されるバッテリーの端子と接触する位置となるよう
にして配した構成としたものである。
【0020】複合赤外線モジュールは、従来の携帯電話
機には設けてあるけれども、赤外線モジュールを設ける
ことによって廃止されるのコネクタの部分を有効に利用
して実装することが出来る。
【0021】
【発明の実施の形態】〔第1実施例〕図2及び図3
(A)乃至(D)に示すように、本発明の第1実施例に
なる携帯電話機40は、電話機本体組立体41が、組み
合わされたフロントケース42とリアケース43との内
部に組み込まれた構成である。Y1−Y2方向が携帯電
話機40の長手方向であり、X1−X2方向が携帯電話
機40の幅方向であり、Z1−Z2方向が携帯電話機4
0の厚さ方向である。フロントケース42には、その内
側にキーパッド集合体44が取り付けてあり、Y2方向
端側にテンキーを覆うフリッパ45が取り付けてある。
【0022】電話機本体組立体41は、図4に示すよう
に、多くの電子部品が上面及び下面に実装してあるプリ
ント基板46と、上面側の電子部品を覆う上側シールド
部材47と、下面側の電子部品を覆う下側シールド部材
48と、上側シールド部材47の上側のフレキシブルプ
リント基板49とを有し、且つこのフレキシブルプリン
ト基板49上に、スピーカ50、液晶表示部51、マイ
ク52が取り付けてある構成である。
【0023】携帯電話機40は、Y1方向端側からY2
方向に向かって、順に、スピーカ50、液晶表示部5
1、多機能キースイッチ装置53、テンキー54、マイ
ク52が設けてある。また、携帯電話機40には、引出
し可能なアンテナ55が設けてある。次に多機能キース
イッチ装置53について説明する。
【0024】多機能キースイッチ装置53は、図4、図
5(A)乃至(C)、及び図6に示すように、プリント
基板46の上面に実装してあるスティックスイッチ60
のスティック61に、略円柱形状のキートップ62がそ
の中心の軸62dを嵌合させて取り付けられており、図
3(A)、図5(B),(C)に示すように、このキー
トップ62が、フロントケース42の円形開口63に嵌
合しており、円形のキートップ面62aがフロントケー
ス42の上面に露出している構成である。キートップ面
62aの四方には、操作方向を示すマーク62a1が形
成してある。このキートップ62(キートップ面62
a)は、操作者が指先を当てることによって、Y1方
向に押し倒す操作、Y2方向に引いて倒す操作、X
1方向に押し倒す操作、X2方向に押し倒す操作、
Z1方向に押す操作の、5つの操作がなされる。
【0025】上記の操作を行うと、液晶表示部51の
表示がY1方向にスクロールする。の操作を行うと、
液晶表示部51の表示がY2方向にスクロールする。こ
の、の操作を適宜行うことによって、メニュー、項
目の切り換え、音量の調整、又は、検索等がなされる。
上記の操作を行うと、液晶表示部51にメモリダイヤ
ル等携帯電話機に設定されている情報が表示される。上
記の操作を行うと、液晶表示部51にリダイヤル等の
最近使用した情報が表示される。
【0026】上記の操作を行うと上記直前に行った操
作による選択が確定される。上記の操作を長く行う
と、マナーモード等の付加機能が働く。ここで、スティ
ックスイッチ60について説明する。図7に示すよう
に、スティックスイッチ60は、スイッチ本体70から
上方にスティック61が突き出ている構成であり、合成
樹脂製の箱体71内に、一つのドーム型の可動接点部材
72と押し板部材73とが重ねて組み込まれ、更には、
箱体71がフレキシブルなスペーサ74を介してカバー
部材75によって覆われており、押し板部材73と一体
のスティック61がカバー部材75の穴より上方に突き
出ている構成である。押し板部材73には、鋲76がか
しめてある。ドーム型の可動接点部材72には、中央に
開口72aがあいている。
【0027】箱体71の底面には、5つの固定接点80
乃至84と、2つのアース接点85、86が設けてあ
る。各接点は、中央に固定接点80、これを囲んで90
度の角度間隔で、Y1,X1,Y2,X2の方向に4つ
の固定接点81、82、83、84、及びY1方向端側
とY2方向端側とにアース接点85、86が存在するよ
うに配置されている。ドーム型の可動接点部材72は、
アース接点85、86とは接触しており、5つの固定接
点80乃至84からは浮いている。
【0028】スティックスイッチ60は、5つのスイッ
チ90乃至94が組み込まれている構成である。スティ
ック61をY1方向に押し倒すと、押し板部材73がド
ーム型の可動接点部材72を押してこれを撓ませる。ド
ーム型の可動接点部材72はY1方向側が凹むように撓
まされ、撓んだ部分が固定接点81と接触して、スイッ
チ90が閉じられる。スティック61をはなすと、可動
接点部材72が弾性復元して、スティックスイッチ60
は元の状態に戻り、スイッチ90は開く。同じく、ステ
ィック61をY2方向に押し倒すと、ドーム型の可動接
点部材72のY2方向側が凹むように撓まされ、撓んだ
部分が固定接点83と接触して、スイッチ92が閉じら
れる。スティック61をX1方向に押し倒すと、ドーム
型の可動接点部材72のX1方向側が凹むように撓まさ
れ、撓んだ部分が固定接点82と接触して、スイッチ9
1が閉じられる。スティック61をX2方向に押し倒す
と、ドーム型の可動接点部材72のX2方向側が凹むよ
うに撓まされ、撓んだ部分が固定接点84と接触して、
スイッチ93が閉じられる。スティック61をZ1方向
に押すと、ドーム型の可動接点部材72が凹むように撓
まされ、鋲76が固定接点80と接触して、スイッチ9
4が閉じられる。
【0029】次に本実施例の携帯電話機40の特徴部分
について説明する。 (1)操作力が過大である場合の保護機構 保護機構には以下のiの機構と、iiの機構とがある。 i キートップ62が所定角度以上には傾斜しないよう
にする機構 上記の、、、の操作を通常より強い力で行った
場合、即ち、押し込み操作を行った場合には、スティッ
ク61に強い曲げ力が作用し、スティックスイッチ60
を傷めてしまう。これに対する対策として、キートップ
62の傾斜角度を制限する機構が設けてある。この機構
はメインの保護機構である。
【0030】図6に示すように、キートップ62は、略
円柱形状であり、下部に外側に拡がったスカート部62
bを有する。100は軸線である。キートップ面62a
は、半径R1の円形である。スカート部62bの下面6
2cは、半径R2の円形である。半径R2は半径R1よ
り大きい。スカート部62bの下面62cのうち周辺の
部分に、90度の角度間隔で、Y1,X1,Y2,X2
の方向に高さh1の4つの押し込み防止用凸部101、
103、102、104が形成してある。押し込み防止
用凸部101〜104が特許請求の範囲の欄記載のスト
ッパ部に対応する。
【0031】ここで、凸部101、102、103、1
04は、キートップ62(スティック61)が許容され
る角度α1(約7度)以上には傾斜しないようにするた
めのものであり、上記の、、、の操作を通常よ
り強い操作力で行ってキートップ62(スティック6
1)が傾斜し、許容される角度α1に到る前に、スティ
ックスイッチ60の上面に当たるように、その位置と高
さh1が定めてある。
【0032】例えば、上記の操作を通常より強い操作
力Fで行った場合には、図8(A)に示すように、キー
トップ62(スティック61)はY2方向に傾斜し、凸
部102がスティックスイッチ60の上面に当たると、
キートップ面62aに加えられた操作力Fはスティック
スイッチ60の上面でもって受け止められ、キートップ
62(スティック61)はそれ以上はY2方向に傾斜せ
ず、スティック61に強い曲げ力が作用することもな
い。よって、スティックスイッチ60、主にスイッチ本
体70を傷めてしまうことが回避される。
【0033】上記の操作を通常より強い操作力Fで行
った場合には、キートップ62(スティック61)は図
8(A)とは逆の方向であるY1方向に傾斜し、凸部1
01がスティックスイッチ60の上面に当たって、キー
トップ面62aに加えられた操作力Fが受け止められ、
スティックスイッチ60を傷めてしまうことが回避され
る。
【0034】また、上記の操作を通常より強い操作力
Fで行った場合には、図8(B)に示すように、キート
ップ62(スティック61)はX1方向に傾斜し、凸部
103がスティックスイッチ60の上面に当たると、キ
ートップ面62aに加えられた操作力はスティックスイ
ッチ60の上面でもって受け止められ、キートップ62
(スティック61)はそれ以上はX1方向に傾斜せず、
スティック61に強い曲げ力が作用することもない。よ
って、スティックスイッチ60、主にスイッチ本体70
を傷めてしまうことが回避される。
【0035】上記の操作を通常より強い操作力で行っ
た場合には、キートップ62(スティック61)は図8
(B)とは逆の方向であるX2方向に傾斜し、凸部10
4がスティックスイッチ60の上面に当たって、キート
ップ面62aに加えられた操作力が受け止められ、ステ
ィックスイッチ60を傷めてしまうことが回避される。
【0036】ここで、上記の凸部101乃至104はス
カート部62bの下面62cに形成してある。即ち、凸
部101乃至104は、キートップ62の平面図上の大
きさを大きくすることなく形成されている。このこと
は、小型である携帯電話機40内に組み込む上で好都合
である。また、凸部101乃至104が当たる対象はス
ティックスイッチ60の上面であるため、多機能キース
イッチ装置53自体でキートップ62が所定角度以上に
は傾斜しないようにする機構を構成出来る。このこと
は、キートップ62の最大傾斜角度が、多機能キースイ
ッチ装置53を携帯電話機40内に組み込む精度のバラ
ツキに影響されないことを意味し、量産した携帯電話機
40間でのキートップ62の最大傾斜角度のバラツキが
最小とされる。
【0037】また、スカート部62bの下面62cの大
きさはキートップ面62aより大きいため、平面図上、
凸部101乃至104はキートップ面62aの周縁より
外側に位置している。よって、上記の操作を行った場
合の図8(A)において、凸部102がスティックスイ
ッチ60の上面に当たっている点Q1と操作力Fが作用
している点Q2とを比較すると、スティック61の位置
を基準にY1−Y2方向上でみた場合に、点Q2は点Q
1よりスティック61の側ではなくスティック61の側
とは反対側(Y2方向側)に位置している。よって、凸
部102がスティックスイッチ60の上面に当たった状
態での操作力Fによって、キートップ62には、符号M
で示すモーメント、即ち、キートップ62の軸62dが
スティック61から抜け出す方向のモーメントは発生し
ない。よって、キートップ62がスティック61から外
れることは起きない。これは、上記の操作を行った場
合に限らず、上記の操作を行った場合、及び、上記
の操作を行った場合(図8(B)に示す状態)、及び上
記の操作を行った場合にも言えることである。
【0038】なお、図9は別のキートップ62Aを示
す。キートップ62Aは、上記の凸部101乃至104
に代えて、スカート部62Abの下面62Acのうち周
辺の部分に、環状の押し込み防止用突条部105を有す
る。押し込み防止用環状突条部105は、特許請求の範
囲の欄記載のストッパ部に対応する。上記の凸部101
乃至104と同様に機能する。
【0039】ii スティック61に強い曲げ力が作用す
る前にキートップ62が外れるようにする機構 この機構は補助的な保護機構である。図10は、キート
ップ62が外れるようにする機構を示す。同図に示すよ
うに、キートップ62の軸62dは、下端の周面に引っ
かけるための爪部62d1を有し、且つ、下端側に割り
溝62d2を有する。割り溝62d2は、軸62dの下
端側の部分が縮径され易いように、即ち、すぼまり易く
するために形成してある。爪部62d1を通る径方向
(線110で示す)と直交する向きにある。割り溝62
d2を利用することによって、軸62dの下端側の部分
は、矢印111の方向(爪部62d1を含む線110の
方向)に縮められる。
【0040】スティック61は、円筒形状であり、周壁
には、上記爪部62d1が係合するための係合開口61
aが形成してあり、更には、係合開口61aからスティ
ック61の上端まで延びるスリット61bが形成してあ
る。このスリット61bは、円筒形状のスティック61
がその内径が拡大する変形がし易いように形成してあ
る。なお、実装されたスティックスイッチ60を基準に
みると、係合開口61aはY1方向とX1方向との間に
位置している。
【0041】キートップ62の軸62dは、円筒形状の
スティック61内に嵌合して、爪部62d1が係合開口
61aに係合しており、スティック61より容易には抜
けないようになっている。ここで、キートップ62は通
常の操作であれば強く操作してもキートップ62にはモ
ーメントが発生せず、軸62dがスティック61から抜
け出す方向の力は発生しない。しかし、キートップ62
を故意に水平に近い向きに強い力を加えて倒すように意
地悪に操作した場合には、凸部101乃至104が効果
的に作用しない虞れがある。本機構はこのための対策で
ある。キートップ62を上記のように意地悪に操作する
と、キートップ62にはモーメントが発生して、軸62
dがスティック61から抜け出す方向の力が発生する。
この抜く力が所定以上になると、爪部62d1がスリッ
ト61bをこじ開けて、係合開口61aから抜け出し、
キートップ62の軸62dがスティック61から外れ
て、キートップ62がスティックスイッチ60から外れ
る。
【0042】スティック61に強い曲げ力が作用する前
にキートップ62が外れることによって、スティック6
1が曲がったり折れたりする不都合は起きない。また、
図10中、二点鎖線で示すように、スティック61のう
ちスリット61bとは径方向上反対側の部分に別のスリ
ット61cを追加して設けてもよい。このようにすれ
ば、スリットがスティック61の径方向上両側に形成さ
れており、軸62dのスティック61からの抜け出しが
より円滑になされる。
【0043】(2)キートップ62が軸線100に関し
て回らないようにする機構 図11及び図12に示すように、キートップ62は、ス
カート部62bの上面の周囲の部分に、90度間隔で、
4つの凹部120−1〜120−4がX1−X2方向に
対して45度をなす方向に形成してある。フロントケー
ス42の円形開口63には、上記の4つの凹部120−
1〜120−4に対応して4つの凸部121−1〜12
1−4が形成してある。キートップ62とフロントケー
ス42とは、図12に示すように、キートップ62の各
凹部120−1〜120−4がフロントケース42の対
応する凸部121−1〜121−4に緩く嵌合してい
る。よって、キートップ62を軸線100に関して回わ
すような意地悪操作をした場合にも、キートップ62は
回らない。よって、スティック61に捩り力は作用せ
ず、スティック61が捩れる事故は防止される。
【0044】なお、凹凸の関係は上記とは逆の関係、即
ち、キートップ62に凸部、フロントケース42に凹部
が形成されている構成でもよい。 〔第2実施例〕第2乃至8実施例において、上記第1実
施例の携帯電話機40の構成部分と同じ構成部分には同
一符号を付し、また、携帯電話機40の構成部分と対応
する構成部分には添字を付した同一符号を付し、その説
明は省略する。
【0045】なお、第2、3、4実施例は、キートップ
の周囲にごみ侵入対策を施した構成である。キートップ
は四方向に傾斜されるように操作されるため、キートッ
プとこれが嵌合しているフロントケースの開口との間に
は、キートップが傾斜するのに必要な比較的広い隙間が
ある。この隙間はごみが携帯電話機内に侵入する通路と
なる。そこで、ごみ侵入対策が必要となる。
【0046】図13(A)乃至(C)は本発明の第2実
施例になる携帯電話機40Bの要部を示す。図14に併
せて示すように、キートップ62Bには、そのスカート
部62Bbに形成されている環状の溝62Bb1に、ゴ
ム質製であり可撓性を有する環状膜部材130が嵌合し
て取り付けてある。
【0047】環状膜部材130は、図15(A)乃至
(D)に示すように、内周側の環状部130aと、外周
側の環状部130bと、両者の間の環状の膜部130c
とよりなる。外周側環状部130bは、環状の上面13
0b1と環状の下面130b2とを有する。環状膜部材
130は、内周側環状部130aが環状の溝62Bb1
に嵌合して、切り欠き130a1を利用して周り止めさ
た状態で取り付けてある。環状膜部130cと外周側環
状部130bとがキートップ62Bのスカート部62B
bから外側に環状に張り出ている。130dは外側に環
状に張り出ている張り出し部であり、外周側環状部13
0bと環状膜部130cとよりなる。この張り出し部1
30dは、自由に弾性的に撓む。
【0048】図13(A),(B)は、キートップ62
Bを操作していないときの状態を示す。外周側環状部1
30bの環状の上面130b1が、フロントケース42
Bの円形開口63Bの円形縁63Baの全周に当接して
いる。よって、キートップ62Bと円形開口63Bとの
間の環状の隙間131は、張り出し部130dによって
塞がれており、ごみが携帯電話機40Bの内部に侵入す
ることは起きない。
【0049】ここで、張り出し部130dについてみる
と、外力が作用していない状態と比べて、外周側環状部
130bは少し沈んでおり、環状膜部130cが弾性的
に撓まされている。この環状膜部130cの弾性力P1
によって、外周側環状部130bの環状の上面130b
1がフロントケース42Bの円形開口63Bの円形縁6
3Baに当接している。よって、上記隙間131は、張
り出し部130dによってしっかりと塞がれている。
【0050】図13(C)は、キートップ62BをX1
方向に倒すように操作したときの状態を示す。張り出し
部130dによって、上記隙間131及びキートップ6
2Bとキーパッド集合体44との間の隙間132は塞が
れており、操作したときにも、ごみが携帯電話機40B
の内部に侵入することは起きない。張り出し部130d
のうちX2方向側の部分については、外周側環状部13
0bがめくれるようになって、環状膜部130cが更に
弾性的に撓まされて、この環状膜部130cの弾性力P
2によって、外周側環状部130bの環状の上面130
b1の一部がフロントケース42Bの円形開口63Bの
円形縁63Baに押し当たった状態となる。張り出し部
130dのうちX2方向側の部分については、外周側環
状部130bの環状の下面130b2が、キーパッド集
合体44のU字形状切り欠き44aの縁44b(図2参
照)に押し当たって状態となる。押し当たる力P3は、
撓んだ環状膜部130cの弾性力によって得ている。な
お、U字形状切り欠き44aは、元々は、操作されるキ
ートップ62Bが移動する空間を確保するために形成さ
れている。よって、上記隙間131は、張り出し部13
0dによって塞がれている。
【0051】キートップ62BをX1方向とは別の方向
に倒すように操作したときにも、上記と同様に、張り出
し部130dによって上記隙間131及び隙間132が
塞がれる。 〔第3実施例〕図16(A)乃至(C)は本発明の第3
実施例になる携帯電話機40Cの要部を示す。
【0052】図17に併せて示すように、キートップ6
2Cには、そのスカート部62Cbに形成されている環
状の溝62Cb1に、リング部材140が嵌合して取り
付けてある。リング部材140は、スポンジ製であり弾
性圧縮可能であり、スカート部62Cbから少し突き出
ている。キーパッド集合体44Cは、図2中のキーパッ
ド集合体44のU字形状切り欠き44aに代えて、円形
の開口44Cdと、この開口44Ccの縁に沿って立ち
上がっている環状の環状壁44Ceとを有する。この環
状壁44Ceは、所定の径d1及び高さh1を有してい
る。
【0053】図16(B)に示すように、携帯電話機4
0Cが組み立てられた状態において、環状壁44Ceの
上端面44Cfが、フロントケース42Cの円形開口6
3Cの円形縁63Caの全周に当接している。また、環
状壁44Ceは、キートップ62Cのスカート部62C
bを囲んでおり、弾性圧縮されたリング部材140と環
状壁44Ceの内周壁面が当接している。よって、キー
トップ62Cと円形開口63Cとの間の環状の隙間13
1は塞がれており、ごみが携帯電話機40Bの内部に侵
入することが防止されている。
【0054】なお、キートップ62Cは、図16(C)
に示すように、主にリング部材140を更に弾性圧縮さ
せつつ操作される。操作した状態においても、弾性圧縮
されたリング部材140が環状壁44Ceの内周壁面と
当接しており、上記隙間131は塞がれており、ごみが
携帯電話機40Bの内部に侵入することが防止されてい
る。
【0055】なお、リング部材140が弾性圧縮可能で
あることによって、キートップ62Cを傾斜させる操作
は支障なく行われる。 〔第4実施例〕図18(A)乃至(C)は本発明の第4
実施例になる携帯電話機40Dの要部を示す。
【0056】図19に併せて示すように、スティックス
イッチ装置63の周りには、キーパッド集合体44C、
パッキン部材150、上側シールド部材47等が存在す
る。パッキン部材150は、スポンジ製であり、スティ
ックスイッチ60に対応した大きさの矩形枠形状であ
る。上側シールド部材47には、スティックスイッチ6
0を逃げるためにスティックスイッチ60のスイッチ本
体70よりひと回り大きい大きさの開口窓47aが形成
してある。
【0057】スティックスイッチ装置63は、スティッ
クスイッチ60をプリント基板46上に実装されて取り
付けてある。キーパッド集合体44Cの環状壁44Ce
の上端面44Cfが、フロントケース42Cの円形開口
63Cの円形縁63Caの全周に当接している。キート
ップ62のスカート部62bが環状壁44Ceの内側に
位置している。パッキン部材150は、スティックスイ
ッチ60のスイッチ本体70の周囲に嵌合してあり、プ
リント基板46と上側シールド部材47との間に挟まれ
て多少圧縮された状態で設けてあり、スティックスイッ
チ60のスイッチ本体70の周囲と開口窓47aの内側
との間に存在する矩形枠形状の開口151を塞いでい
る。キートップ62には、特別のシール部材は取り付け
られていない。
【0058】図18(C)は、キートップ62をX1方
向に倒すように操作したときの状態を示す。よって、ご
みがキートップ62と円形開口63Cとの間の環状の隙
間131内に入り込んでも、開口151がパッキン部材
150によって塞がれていることによってごみがプリン
ト基板46上にまで侵入することが制限されている。ま
た、環状壁44Ceによって、ごみがフロントケース4
2Cの裏側に侵入することも制限されている。
【0059】なお、開口151を塞いでいるパッキン部
材150は、隙間131内に入り込んだ水滴を吸収し
て、水滴がプリント基板46の上面にまで侵入すること
を防ぐ防滴機能も有する。 〔第5実施例〕図20(A)、(B)は本発明の第5実
施例になる携帯電話機40Eを示す。携帯電話機40E
は、電話機本体組立体41が、組み合わされたフロント
ケース42Eとリアケース43Eとの内部に組み込まれ
た構成である。携帯電話機40Eは、Y1方向端側から
Y2方向に向かって、順に、スピーカ50E、液晶表示
部51E、多機能キースイッチ装置53E、テンキー5
4E(フリッパ45Eで覆われている)、マイク52E
が設けてある。
【0060】多機能キースイッチ装置53Eは、スライ
ド式のスイッチであり、ノブ160のストロークは比較
的長く、よって、目的とするスイッチとは異なるスイッ
チをオンさせてしまう誤った操作を起こり難くなり、操
作の確実性が高いという特長を有するものである。多機
能キースイッチ装置53Eは、プリント基板46E上に
実装してあり、ノブ部160aがフロントケース42E
の四角形の開口63E内に突き出ている。ノブ部160
aは、液晶表示部51Eの画面のスクロール等のために
Y1方向及びY2方向に操作され、確定のためにZ1方
向に押し付け操作される。
【0061】多機能キースイッチ装置53Eは、図21
(A)乃至(C)及び図22に示すように、ケース16
1内に、ノブ部材160、第1、第2の捩りコイルばね
状接触片162、163、戻し用捩りコイルばね16
4、165、ドーム型可動接点部材166が組み込ま
れ、ケース161が円弧面状のカバー167によって覆
われた構成である。第1の捩りコイルばね状接触片16
2は、コイル部162aと、これから延びて交差してい
る2つの接触片部162b1、162b2とよりなる。
第2の捩りコイルばね状接触片163は、コイル部16
3aと、これから延びて交差している2つの接触片部1
63b1、163b2とよりなる。
【0062】ノブ部材160は、中央の上面にノブ部1
60aを有し、中央の下面からロッド部160bが下方
に突き出ており、X1方向に延びている腕部160c及
びX2方向に延びている腕部160dを有する。第1の
捩りコイルばね状接触片162は、そのコイル部162
aを腕部160c内に嵌合させ取り付けてあり、接触片
部162b1、162b2がZ1方向に突き出ている。
同じく、第2の捩りコイルばね状接触片163は、その
コイル部163aを腕部160d内に嵌合させ取り付け
てあり、接触片部163b1、163b2がZ1方向に
突き出ている。
【0063】ケース161の底板の上面には、X1方向
側に第1の固定接点パターン171、X2方向側に第2
の固定接点パターン172、中央に第3の固定接点パタ
ーン173が形成してある。ドーム型可動接点部材16
6は第3の固定接点パターン173を覆っている。ま
た、ケース161の底板の上面の中央には、Y1,Y2
方向に平行に延在するガイド板175、176が設けて
ある。また、ケース161内には、Y2方向側とY1方
向側とに戻し用捩りコイルばね164、165が、ピン
部177、178に嵌合して設けてある。戻し用捩りコ
イルばね164、165は夫々の拡がっている2つの腕
部が上記の第1、第2の捩りコイルばね状接触片16
2、163の間に跨がって第1、第2の捩りコイルばね
状接触片162、163をY1,Y2方向側から弾性的
に挟んでいる。第1、第2の捩りコイルばね状接触片1
62、163によって、ノブ部材160は、中央の上面
にノブ部160aは第1、第2の捩りコイルばね状接触
片162、163は戻し用捩りコイルばね164、16
5によって電気的に接続されている。
【0064】ノブ部材160は、腕部160c、160
dがカバー167の下面に押さえられ、ロッド部160
bがガイド板175、176の間に嵌合し、第1の捩り
コイルばね状接触片162の接触片部162b1,16
2b2が第1の接点パターン171に当接し、第2の捩
りコイルばね状接触片163の接触片部163b1,1
63b2が第2の接点パターン172に当接し、ノブ部
160aがカバー167の開口窓167aより突き出た
状態で、組み込まれている。ノブ部160aは、中央の
位置Oに位置している。
【0065】指先をノブ部160aに当てがって操作す
ることによって、Y1方向及びY2方向にカバー167
の曲面に沿って円弧状に動かされる。このとき、図23
(A),(B)に示すように、ノブ部材160と共に第
1、第2の捩りコイルばね状接触片162、163がY
1方向及びY2方向に移動される。接触片部162b
1,162b2が第1の固定接点パターン171上を摺
動し、接触片部163b1,163b2が第2の固定接
点パターン172上を摺動する。指先をノブ部160a
から離すと、ノブ部160aは戻し用捩りコイルばね1
64、165によって元の中央の位置Oに戻される。中
央の位置に戻されたノブ部160aをZ1方向に押す
と、ノブ部160aは押し下げされ、ドーム型可動接点
部材166が撓んで第3の固定接点パターン173と接
触して確定スイッチがオンとされる。
【0066】次に、ノブ部160aの操作位置とスイッ
チの動作の関係について説明する。図23(C)に併せ
て示すように、第1の固定接点パターン171は、Y
1,Y2方向に長く、第1の導電パターン171−1、
第2の導電パターン171−2、グランド導電パターン
171−g1,171−g2とよりなる。第1の導電パ
ターン171−1が端子と、第2の導電パターン17
1−2が端子と、グランド導電パターン171−g
1,171−g2がグランド端子(G)と接続してあ
る。第2の固定接点パターン172は、Y1,Y2方向
に長く、第3の導電パターン172−3、第4の導電パ
ターン172−4、グランド導電パターン172−g
1,172−g2とよりなる。第3の導電パターン17
2−3が端子と、第4の導電パターン172−4が端
子と、グランド導電パターン172−g1,172−
g2がグランド端子(G)と接続してある。
【0067】端子とグランド端子(G)と接触片16
2、163とが第1のスイッチ1を構成する。端子と
グランド端子(G)と接触片162、163とが第1の
スイッチ2を構成する。端子とグランド端子(G)と
接触片162、163とが第3のスイッチ3を構成す
る。端子とグランド端子(G)と接触片162、16
3とが第4のスイッチ4を構成する。
【0068】図23(D)は、スイッチ1〜4のオン、
オフ状態を示す。黒帯の部分がオンであることを表す。
操作前の状態では、図23(C)に示すように、第1の
捩りコイルばね状接触片162の接触片部162b1は
グランド導電パターン171−g2の×の位置に、接触
片部162b2はグランド導電パターン171−g1の
×の位置に接している。第2の捩りコイルばね状接触片
163の接触片部163b1はグランド導電パターン1
72−g2の×の位置に、接触片部163b2はグラン
ド導電パターン172−g1の×の位置に接している。
スイッチ1〜4は共にオフである(図23(D)参
照)。
【0069】ノブ部160aをY2方向に動かした場
合、最初に接触片部162b2が第1の導電パターン1
71−1に移り、次いで接触片部162b1が第2の導
電パターン171−2に移る。接触片部163b1、1
63b2はグランド導電パターン172−g2、172
−g1上を移動し続ける。ノブ部160aをY1方向に
動かした場合には、最初に接触片部162b1が第4の
導電パターン172−4に移り、次いで接触片部163
b1が第3の導電パターン172−3に移る。接触片部
163b1、163b2はグランド導電パターン172
−g2、172−g1上を移動し続ける。
【0070】ノブ部160aをY2方向に動かし、角度
7.5度の位置P1を越えると、接触片部162b2が
第1の導電パターン171−1に移り、第1のスイッチ
1がオンとなる。ノブ部160aを更に動かし、角度1
5度の位置P2を越えると、接触片部162b2は依然
として第1の導電パターン171−1上に位置し、接触
片部162b1が第2の導電パターン171−2上に移
り、接触片162は戻し用捩りコイルばね164、16
5、第2の捩りコイルばね状接触片163を介して経て
第2の固定接点パターン172のグランド導電パターン
172−g2、172−g1と接続されており、第1の
スイッチ1に加えて、第2のスイッチ2がオンとなる。
【0071】ノブ部160aをY1方向に動かし、角度
7.5度の位置P10を越えると、接触片部163b1
が第4の導電パターン172−4に移り、第4のスイッ
チ4がオンとなる。ノブ部160aを更に動かし、角度
15度の位置P11を越えると、接触片部163b1は
依然として第4の導電パターン172−4上に位置し、
接触片部163b2が第3の導電パターン172−3上
に移り、接触片163は戻し用捩りコイルばね164、
165、第1の捩りコイルばね状接触片162を介して
経て第1の固定接点パターン171のグランド導電パタ
ーン171−g2、171−g1と接続されており、第
4のスイッチ4に加えて、第3のスイッチ3がオンとな
る。
【0072】上記より分かるように、多機能キースイッ
チ装置53Eはスライド式のスイッチであり、ノブ16
0のストロークは比較的長い。よって、目的とするスイ
ッチとは異なるスイッチをオンさせてしまう誤った操作
は起こり難くなり、操作の確実性が高い。 〔第6実施例〕第6乃至第8実施例は、IrDA(Infr
ared Data Association:赤外線データ通信協会) に準拠
した赤外線通信機能をもたせた携帯電話機である。プリ
ント基板46上には、IrMS制御用LSI及びRIS
C CPU(Reduced Instruction Set Computer) が実
装してある。携帯電話機が赤外線を利用したデータ通信
機能を有しているため、モバイルコンピューティングを
行う場合に、携帯電話機を携帯用パソコンとケーブルを
使用して接続する必要はなく、携帯電話機の赤外線モジ
ュールを携帯用パソコンの赤外線モジュールに向き合わ
せれば足りることになり、ケーブルの接続等の作業が不
要となり、使い勝手が良くなる。
【0073】図24及び図25は本発明の第6実施例に
なる携帯電話機40Fを示す。携帯電話機40Fは、電
話機本体組立体41Fのプリント基板46の側縁に臨む
部分に赤外線モジュール200が実装してある。携帯電
話機40Fの側面側には窓パネル201が取り付けてあ
り、赤外線モジュール200の前側に対向している。窓
パネル201は赤外線透過性である。
【0074】赤外線モジュール200は、図26
(A),(B)に示すように、前面にレンズ211、2
12が設けられた箱体210内に、赤外線発光素子21
3、赤外線受光素子214、信号処理IC215、反射
板216が組み込まれている構成である。赤外線発光素
子213とレンズ211とが対向しており、赤外線受光
素子214とレンズ212とが対向している。反射板2
16は赤外線発光素子213の背面側に設けてある。2
17はシールドメッキ膜であり、レンズ211、212
の部分を除いて箱体210の全周面を覆っている。赤外
線モジュール200はは、表面実装用の端子218を半
田付けされてプリント基板46に表面実装されており、
シールドメッキ膜217がプリント基板46上のグラン
ドパターンと接続されている。
【0075】モバイルコンピューティングを行うときに
赤外線発光素子213から電磁波が発生する。しかし、
この電磁波は、シールドメッキ膜217によって赤外線
モジュール200内に閉じ込められ赤外線モジュール2
00の周囲に実装されて配されている電子部品に電磁波
の影響が及ぶことが制限される。よって、携帯電話機4
0Fの本来の機能である通信機能は損なわれない。
【0076】上記の赤外線モジュール200に代えて、
図27(A)に示す赤外線モジュール200A及び図2
7(A)に示す赤外線モジュール200Bが使用され
る。赤外線モジュール200Aは、板金ケース218で
覆った構成である。赤外線モジュール200Aは、板金
ケース219で覆った構成である。各板金ケース21
8、219には、プリント基板46上のグランドパター
ンとの接続を確実にするための、板ばね部218a、2
19aが形成してある。
【0077】〔第7実施例〕図28(A),(B)は本
発明の第7実施例になる携帯電話機40Gを示す。プリ
ント基板46の側縁に臨む部分に赤外線モジュール23
0が実装してあり、この前側に窓パネル231が設けて
ある。赤外線モジュール230は、箱体210の上面
に、レンズ211、212に対応して、接続表示用のL
ED232,233が設けてあり、箱体210の内部に
接続表示回路234が設けてある以外は、図26に示す
赤外線モジュール200と同じである。LED232,
233が特許請求の範囲の欄記載の可視光線発光素子に
対応する。
【0078】窓パネル231は、2つの部分に分かれて
おり、赤外線透過性のパネル部231aと透明のパネル
部231bとよりなる。赤外線透過性のパネル部231
aがレンズ211、212と対向し、透明のパネル部2
31bがLED232,233と対向している。この窓
パネル231は二重成形、又は、二つの部品の接合によ
って製造される。
【0079】LED232,233は、携帯電話機の赤
外線モジュールと携帯用パソコンの赤外線モジュールと
が接続された場合に発光する。よって、透明のパネル部
231bが光っていることを視覚によって確認すること
によって、携帯電話機の赤外線モジュールと携帯用パソ
コンの赤外線モジュールとが接続されていることを確認
することが出来、接続されていることを確認しつつモバ
イルコンピューティングを行うことが出来、モバイルコ
ンピューティングを安心して確実に行うことが出来る。
【0080】図29(A),(B)は上記の携帯電話機
40Gの変形例になる携帯電話機40Hをを示す。接続
表示用のLED235は、赤外線モジュール230A内
に設けてある。赤外線モジュール230Aは接続表示用
のLED235に対応するレンズ236を有する。窓パ
ネル231Aは、一部に乳白色であり凸であるの透明部
231Acが形成してある。この透明部231Acが赤
外線モジュール230Aのレンズ236に対向してい
る。
【0081】〔第8実施例〕図30は本発明の第8実施
例になる携帯電話機40Iを示す。複合赤外線モジュー
ル250は、図28の赤外線モジュール230の傾斜し
た背面側にバッテリ端子モジュール251が結合されて
いる複合構造である。バッテリ端子モジュール251
は、合成樹脂製のブロック252にバッテリ端子253
が組み込まれている構造である。
【0082】複合赤外線モジュール250は、プリント
基板46のY2方向端側の部位に実装してある。バッテ
リ端子253は、プリント基板46上のパッドと半田付
けされている。赤外線モジュール230を設けることに
よって、従来の携帯電話機の携帯用パソコンと接続する
ために設けてあったコネクタが不要となるためである。
赤外線モジュール230は、従来の携帯電話機において
バッテリ端子が配された位置と同じ位置に位置してお
り、その前側が窓パネル255によって覆われている。
バッテリ端子253は、リアケース43Iの開口260
より、バッテリー装着部261に突き出ている。バッテ
リー262が携帯電話機40Iに装着された状態で、バ
ッテリー262の端子が上記バッテリ端子253と接触
する。
【0083】よって、複合赤外線モジュール250は、
従来の携帯電話機には設けてあるけれども、赤外線モジ
ュール230を設けることによって廃止されるのコネク
タの部分を有効に利用して実装してある。即ち、図24
に示す部位に実装した場合い比べて、必要とされる実装
領域が狭くて済み、電子部品を高密度に実装することが
要求されて小型化であることが求められている携帯電話
機40Iに好都合である。複合赤外線モジュール250
は、携帯電話機40Iのサイズを特別に大きくせずに組
み込まれている。
【0084】なお、上記のバッテリ端子253に代えて
信号端子でもよい。なお、本発明の携帯電話機は、加入
者に有線接続された電話機本体(親機)とこの電話機本
体に無線接続されたハンドセット(子機)とからなるコ
ードレス電話機における上記ハンドセットを含む概念で
ある。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、 請求項1の発明
によれば、ストッパ部が設けてあるため、強い操作をし
た場合にスティックスイッチを保護することが出来、ま
た、ストッパ部が設けてある場所がキートップの下面で
あるため、キートップが所定以上に傾斜されることを制
限する機構を、多機能キースイッチ装置の平面図の大き
さを大きくしないで構成することが出来る。また、スト
ッパ部が当たる対象がスイッチ本体であるため、多機能
キースイッチ装置自体でキートップが所定角度以上には
傾斜しないようにする機構を構成することが出来、キー
トップの最大傾斜角度が、多機能キースイッチ装置を携
帯電話機内に組み込む精度のバラツキに影響されないよ
うに出来る。
【0086】請求項2の発明によれば、スティックは、
筒状であり、周面に、上記爪部が係合する係合開口を有
し、且つ該係合開口から該スティックの上端まで延在す
るスリットを有し、キートップの軸が上記筒状のスティ
ックに嵌合し、上記爪部が上記係合開口と係合した構成
としたものであるため、キートップにモーメントが発生
した場合に、スリットが存在することによって、筒状の
スティックが拡がり易くなって、爪部の係合開口からの
抜け出しが比較的容易になされるように出来、よって、
スティックスイッチを保護することが出来る。
【0087】請求項3の発明によれば、キートップ本体
の下面の中央に突き出た軸は、周面に突き出た爪部を有
し、且つ、下端側に、該軸をすぼまり易くするすり割り
を有構成としたものであるため、すり割りがが存在する
ことによって、狭められて軸はすぼまり易くなり、爪部
が係合開口から後退し易くなる。よって、キートップに
モーメントが発生して軸がスティックから抜ける力が発
生した場合に、爪部の係合開口からの抜け出しが比較的
容易になされるように出来、よって、スティックスイッ
チを保護することが出来る。
【0088】請求項4の発明によれば、略円柱形状のキ
ートップは周囲の複数の箇所の凹部又は凸部を有し、ケ
ースは、開口の縁に、凸部又は凹部を有し、キートップ
の凹部又は凸部がケースの凸部又は凹部と嵌合している
ため、キートップがその軸線に関して回されることが制
限され、よって、キートップを回そうとする意地悪操作
をした場合であってもスティックスイッチを傷める事故
を防止出来る。
【0089】請求項5の発明によれば、キートップに
は、可撓性を有する環状の膜部材が取り付けてあり、環
状膜部材が外側に拡がっており、環状膜部材がケースの
開口の縁に当接している構成としたものであるため、可
撓性を有する環状の膜部材がケースの開口の縁に当接し
ていることによって、キートップとケースの開口との間
の隙間が塞がれ、ごみがキートップとケースの開口との
間の隙間を通って携帯電話機内に侵入することを防止出
来る。即ち、ごみ侵入対策が施された多機能キースイッ
チ装置を実現出来る。
【0090】請求項6の発明によれば、キートップに
は、周面に弾性圧縮可能なリング部材が取り付けてあ
り、ゴム質性のキーパッド集合体は、その一部に、上記
キートップを囲む環状の壁を有し、リング部材が環状壁
の内周面と当接している構成としたものであるため、リ
ング部材が環状壁の内周面と当接していることによっ
て、キートップとケースの開口との間の隙間が塞がれ、
ごみがキートップとケースの開口との間の隙間を通って
携帯電話機内に侵入することを防止出来る。また、リン
グ部材が弾性圧縮可能であることによって、キートップ
を傾斜させる操作は支障なく行なうことが出来る。
【0091】請求項7の発明は、パッキン部材が、多機
能キースイッチ装置の周囲とシールド部材に形成してあ
る開口窓の内側との間に形成される開口を塞ぐ構成であ
るため、キートップに特別のシール部材を取り付けず
に、プリント基板上へのごみの侵入を防止することが出
来る。請求項8の発明は、ノブが略直線的に変位操作さ
れる構成であるため、ノブのストロークを比較的長く出
来、目的とするスイッチとは異なるスイッチをオンさせ
てしまう誤った操作を起こり難く出来る。
【0092】請求項9の発明は、赤外線発光素子と赤外
線受光素子とが組み込まれている赤外線モジュールを備
えた構成としたものであるため、携帯電話機は赤外線を
利用したデータ通信機能を有するようになり、モバイル
コンピューティングを行う場合に、携帯電話機を携帯用
パソコンとケーブルを使用して接続する必要はなく、携
帯電話機の赤外線モジュールを携帯用パソコンの赤外線
モジュールに向き合わせれば足りることになり、ケーブ
ルの接続等の作業が不要となり、使い勝手が良い携帯電
話機を実現出来る。また、赤外線モジュールはシールド
処理が施されてあるため、主に赤外線発光素子から発生
した電磁波は赤外線モジュール内に閉じ込められ赤外線
モジュールの外の電子部品に電磁波の影響が及ぶことが
制限される。よって、携帯電話機の本来の機能である通
信機能は損なわれないように出来る。
【0093】請求項10の発明は、赤外線発光素子と赤
外線受光素子とが組み込まれており、且つ赤外線による
情報の送受信が行われているときに可視光線を発光する
可視光線発光素子を有する赤外線モジュールを備えてお
り、該赤外線モジュールの前側の窓パネルを、上記可視
光線発光素子が出射する場所については、可視光線が透
過するように構成したものであるため、窓パネルの所定
の場所が光っていることを視覚によって確認することに
よって、携帯電話機の赤外線モジュールと携帯用パソコ
ンの赤外線モジュールとが接続されていることを確認す
ることが出来、接続されていることを確認しつつモバイ
ルコンピューティングを行うことが出来、モバイルコン
ピューティングを安心して確実に行うことが出来る。
【0094】請求項11の発明は、赤外線モジュールと
る端子モジュールとが一体化された複合赤外線モジュー
ルを有し、該複合赤外線モジュールを、上記バッテリー
端子又は信号端子が携帯電話機に装着されるバッテリー
の端子と接触する位置となるようにして配した構成とし
たものであるため、従来の携帯電話機には設けてあるけ
れども、赤外線モジュールを設けることによって廃止さ
れるのコネクタの部分を有効に利用して実装することが
出来る。よって、携帯電話機のサイズを特別に大きくせ
ずに複合赤外線モジュールを組み込むことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の1例の多機能キースイッチ装置を示す図
である。
【図2】本発明の第1実施例になる携帯電話機の分解斜
視図である。
【図3】本発明の第1実施例になる携帯電話機を示す図
である。
【図4】図2中、電話機本体を分解して示す図である。
【図5】多機能キースイッチ装置が組み込まれている状
態を示す図である。
【図6】多機能キースイッチ装置を示す図である。
【図7】スティックスイッチを示す図である。
【図8】押し込み防止用凸部の作用を説明する図であ
る。
【図9】キートップの変形例をスティックスイッチと対
応されて示す図である。
【図10】キートップの変形例をスティックとの結合を
示す図である。
【図11】キートップとフロントケースとの関係を分解
して示す図である。
【図12】キートップとフロントケースとの関係を示す
図である。
【図13】本発明の第2実施例になる携帯電話機を示す
図である。
【図14】図13中、キートップ周囲の構成を示す図で
ある。
【図15】環状膜部材を示す図である。
【図16】本発明の第3実施例になる携帯電話機を示す
図である。
【図17】図16中、キートップ周囲の構成を示す図で
ある。
【図18】本発明の第4実施例になる携帯電話機を示す
図である。
【図19】図18中、スティックスイッチ装置周りを分
解して示す図である。
【図20】本発明の第5実施例になる携帯電話機を示す
図である。
【図21】図20中の多機能スイッチ装置を示す図であ
る。
【図22】図20中の多機能スイッチ装置の分解斜視図
である。
【図23】多機能スイッチ装置の動作を説明する図であ
る。
【図24】本発明の第6実施例になる携帯電話機の一部
を分解して示す図である。
【図25】図24中、赤外線モジュールの取り付け状態
を示す図である。
【図26】図24及び図25中の赤外線モジュールを示
す図である。
【図27】赤外線モジュールの変形例を示す図である。
【図28】本発明の第7実施例になる携帯電話機の一部
を分解して示す図である。
【図29】図28の携帯電話機の変形例を示す図であ
る。
【図30】本発明の第8実施例になる携帯電話機の一部
を分解して示す図である。
【符号の説明】
40、40A〜40I 携帯電話機 44Ce 環状壁 53,53E 多機能スイッチ装置 60 スティックスイッチ 61 スティック 61b,61c スリット 62 キートップ 62d2 割り溝 61b,61c スリット 101〜104 押し込み防止用凸部 105 押し込み防止用環状突条部 120−1〜120−4 凹部 121−1〜121−4 凸部 130 環状膜部材 140 リング部材 150 パッキン部材 200、200A,200B,230 赤外線モジュ
ール 217 シールドメッキ膜 232,233 接続表示用のLED 250 複合赤外線モジュール 251 バッテリ端子モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 重田 辰治 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5K023 AA07 BB03 BB25 BB26 GG08 NN05 5K067 AA34 BB04 BB08 EE02 KK17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キートップが複数の方向に操作される多
    機能キースイッチ装置を有する携帯電話機において、 該多機能キースイッチ装置は、スイッチ本体とこれから
    突き出ているスティックとよりなるスティックスイッチ
    と、該スティックに取り付けてある略円柱形状のキート
    ップとよりなり、 該キートップは、所定以上に操作されたしたときに該ス
    イッチ本体と当たって該キートップが所定以上に傾斜さ
    れることを制限するストッパ部を、該キートップの下面
    に有する構成としたことを特徴とする携帯電話機。
  2. 【請求項2】 キートップが複数の方向に操作される多
    機能キースイッチ装置を有する携帯電話機において、 該多機能キースイッチ装置は、スイッチ本体とこれから
    突き出ているスティックとよりなるスティックスイッチ
    と、該スティックに取り付けてあるキートップとよりな
    り、 該キートップは、キートップ本体と、このキートップ本
    体の下面の中央に突き出た軸とよりなり、該軸は、周面
    に突き出た爪部を有し、 該スティックは、筒状であり、周面に、上記爪部が係合
    する係合開口を有し、且つ該係合開口から該スティック
    の上端まで延在しており筒状のスティックを拡がり易く
    するスリットを有し、 該キートップの軸が上記筒状のスティックに嵌合し、上
    記爪部が上記係合開口と係合した構成としたことを特徴
    とする携帯電話機。
  3. 【請求項3】 キートップが複数の方向に操作される多
    機能キースイッチ装置を有する携帯電話機において、 該多機能キースイッチ装置は、スイッチ本体とこれから
    突き出ているスティックとよりなるスティックスイッチ
    と、該スティックに取り付けてあるキートップとよりな
    り、 該キートップは、キートップ本体と、このキートップ本
    体の下面の中央に突き出た軸とよりなり、該軸は、周面
    に突き出た爪部を有し、且つ、下端側に、該軸をすぼま
    り易くするすり割りを有し、 該スティックは、筒状であり、周面に、上記爪部が係合
    する係合開口を有し、 該キートップの軸が上記筒状のスティックに嵌合し、上
    記爪部が上記係合開口と係合した構成としたことを特徴
    とする携帯電話機。
  4. 【請求項4】 キートップが複数の方向に操作される多
    機能キースイッチ装置を有し、該キートップが携帯電話
    機のケースの開口から露出している携帯電話機におい
    て、 該多機能キースイッチ装置は、スイッチ本体とこれから
    突き出ているスティックとよりなるスティックスイッチ
    と、該スティックに取り付けてある略円柱形状のキート
    ップとよりなり、 該キートップは、周囲の複数の箇所に凹部又は凸部を有
    し、 上記ケースは、開口の縁に、凸部又は凹部を有し、 該キートップの凹部又は凸部が該ケースの凸部又は凹部
    と嵌合して、該キートップがその軸線に関して回される
    ことが制限されるように構成したことを特徴とする携帯
    電話機。
  5. 【請求項5】 キートップが複数の方向に操作される多
    機能キースイッチ装置を有し、該キートップが携帯電話
    機のケースの開口から露出している携帯電話機におい
    て、 該キートップには、可撓性を有する環状の膜部材が取り
    付けてあり、該環状膜部材が外側に拡がっており、 該環状膜部材が上記ケースの開口の縁に当接している構
    成としたことを特徴とする携帯電話機。
  6. 【請求項6】 キートップが複数の方向に操作される多
    機能キースイッチ装置を有し、該キートップが携帯電話
    機のケースの開口から露出している携帯電話機におい
    て、 該キートップには、周面に弾性圧縮可能なリング部材が
    取り付けてあり、 ゴム質性のキーパッド集合体は、その一部に、上記キー
    トップを囲む環状の壁を有し、 上記リング部材が上記環状壁の内周面と当接している構
    成としたことを特徴とする携帯電話機。
  7. 【請求項7】 キートップが複数の方向に操作される多
    機能キースイッチ装置を有し、該キートップが携帯電話
    機のケースの開口から露出している携帯電話機におい
    て、 該多機能キースイッチ装置を囲む大きさのパッキン部材
    を、上記多機能キースイッチ装置が実装してあるプリン
    ト基板上に、該多機能キースイッチ装置を囲んで、且つ
    該プリント基板と該プリント基板を覆うシールド部材と
    の間に挟んで設け、 該パッキン部材が、上記多機能キースイッチ装置の周囲
    と、上記シールド部材に形成してある上記多機能キース
    イッチ装置より大きい開口窓の内側との間に形成される
    開口を塞ぐ構成としたことを特徴とする携帯電話機。
  8. 【請求項8】 多機能キースイッチ装置を有する携帯電
    話機において、多機能キースイッチ装置は、携帯電話機
    のケースの開口から露出しており、中心位置を中心に両
    方向に変位操作可能であり、且つ、中心位置では押し付
    け可能であるように設けてあるノブと、 上記ノブに取り付けてあり、変位操作されるノブと一体
    に変位して、接点パターン上を摺動するばね性接触片
    と、 押し付けられたノブによって変形されるドーム型可動接
    点部材とよりなる構成としたことを特徴とする携帯電話
    機。
  9. 【請求項9】 赤外線発光素子と赤外線受光素子とが組
    み込まれており、且つシールド処理が施された赤外線モ
    ジュールを備えた構成としたことを特徴とする携帯電話
    機。
  10. 【請求項10】 赤外線発光素子と赤外線受光素子とが
    組み込まれており、且つ赤外線による情報の送受信が行
    われているときに可視光線を発光する可視光線発光素子
    を有する赤外線モジュールを備えており、 該赤外線モジュールの前側の窓パネルを、上記可視光線
    発光素子が出射する場所については、可視光線が透過す
    るように構成したことを特徴とする携帯電話機。
  11. 【請求項11】 赤外線発光素子と赤外線受光素子とが
    組み込まれている赤外線モジュールと、合成樹脂製のブ
    ロックにバッテリー端子又は信号端子をが組み込まれて
    いる端子モジュールとが一体化された複合赤外線モジュ
    ールを有し、 該複合赤外線モジュールを、上記バッテリー端子又は信
    号端子が携帯電話機に装着されるバッテリーの端子と接
    触する位置となるようにして配した構成としたことを特
    徴とする携帯電話機。
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