JP2000020779A - 車両運行情報収集装置 - Google Patents

車両運行情報収集装置

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JP2000020779A
JP2000020779A JP10188859A JP18885998A JP2000020779A JP 2000020779 A JP2000020779 A JP 2000020779A JP 10188859 A JP10188859 A JP 10188859A JP 18885998 A JP18885998 A JP 18885998A JP 2000020779 A JP2000020779 A JP 2000020779A
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Atsushi Sakano
淳 坂野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、車両の出庫から入庫までの運
行中であっても運転者に安全運転を意識させることがで
きる車両運行情報収集装置を提供する。 【解決手段】 車両の出庫から入庫までの間に運転者が
行う前記車両の運行状況に対応する各種のキーの操作に
応じて運行状況データを発生する運行状況データ発生手
段12−1と、該運行状況データ発生手段12−1が前
記運行状況データを発生する毎に、前記車両の前記出庫
から前記運行状況データの発生時点までに累積された前
記車両の走行距離、走行時間などの各種の累積情報の1
又は複数を付加した前記運行状況データを運行情報とし
て収集し記憶する運行状況データ収集手段12−2とを
備える車両運行情報収集装置において、前記運行状況デ
ータ発生手段12−1が前記運行状況データを発生する
毎に、運行情報として収集するため前記運行状況データ
に付加される前記累積情報の少なくとも1つを表示する
累積情報表示手段12−3をさらに備えることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貨物輸送用トラッ
ク、タクシー等の営業用の車両の出庫から入庫までの間
の運行情報を構成する運行状況データを発生する毎に、
車両の出庫から運行状況データの発生時点までに累積さ
れた車両の走行距離、走行時間などの各種の累積情報を
付加して収集し記憶する車両運行情報収集装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】貨物輸送用トラック、タクシー等の営業
用車両の運行管理に用いられる車両運行情報記憶解析シ
ステムは、車両に搭載されて、その車両の走行距離、走
行時間等の車両の走行に関する累積情報を生成させると
ともに、荷積や荷卸に要した時間や休憩時間など各種の
運行状況データを計測或いは手入力されて、その運行状
況データに累積情報を付加させ、この1又は複数の運行
状況データを運行情報としてICカードのような着脱可
能な記憶媒体に収集し記憶させる車両運行情報収集装置
と、前記ICカードが装着されると、それに記憶されて
いる運行情報を読み出して、その運行情報を構成する各
種の運用状況データに基づいて各種運行記憶の解析を行
う車両運行情報収集装置とは別体として配置される車両
運行情報記憶解析装置とから、その主要部が構成される
ものである。このような従来の車両運行情報記憶解析シ
ステムにおいて、一般に車両運行情報収集装置の手入力
部であるハンディーターミナルは、図13にその一例を
示すような外形に形成されている。その機能の主に、手
動操作(いわゆる手入力)によって入力されるデータを
記憶することと、装置外部から入力される走行距離デー
タなどを記憶することの、2通りの記憶機能に大別する
ことができる。
【0003】例えば、従来のトラック車両用の車両運行
情報収集装置を構成する図13に示すハンディーターミ
ナル20を一例に取ると、ハンディーターミナル20
は、運転者が入力操作等を行うためのキー操作部26
と、運転者が入力操作、入力情報の確認等を行うための
表示部25に大別することができる。さらに、ハンディ
ーターミナル20のキー操作部26は、ファンクション
キー261とセットキー262とテンキー263と訂正
キー264と書込キー265からなる。
【0004】上記構成において、トラック車両の運転者
は、例えば、荷積み作業を開始する際にはファンクショ
ンキー261のうち、荷積みモードに対応して予め割り
振られているキーf1を押下する。すると、表示部25
に品名コードを入力するための入力画面が表示され、こ
の入力画面に基づいてテンキー263によって品名コー
ドを入力し、セットキー262の押下によって確定させ
る。この時点から荷積み時間として記憶が継続される。
そして、荷積み作業が終了して、出発の準備が揃うと、
運転者は今度ファンクションキー261のうち走行モー
ドに対応したキーf2を押下する。すると、荷積みモー
ドが解除され、この時点から走行時間として記憶が継続
される。
【0005】また、走行途中に例えば食事の時間になっ
た場合は、休憩モードとして予め割り振られているキー
f4を押下すると、運行情報はその時点から走行モード
を終了して休憩モードに切り替わって、休憩時間として
記憶が継続される。また、例えば、得意先への到着指定
時刻が変更になったような場合には、その時刻をテンキ
ー263で入力し、訂正キー264を押下することによ
って、その変更を記憶する。そして、そのような各種運
行状況の変化を手入力で切り替えてその時間を記憶させ
ると共に、車両運行情報収集装置の外部で計測された値
を逐次モニタリングするなどして読み込むことで、走行
距離、走行時間等の累積情報を自動的に積算し記憶して
いる。
【0006】このようにして、車両運行上で運行状況が
種々変更となる際には、運転者がそのモードに対応した
キーをファンクションキー261の中から選択して押下
するという、いわゆる手入力でそのモードを切り替える
ことで運行状況を記憶している。またその一方で、走行
距離、走行時間、速度オーバー回数等の累積情報につい
ては自動的に逐次(或いは例えば1分間毎に)モニタリ
ングして、運行状況データを運行情報としてICカード
に記憶する際に運行状況データに付加している。その車
両の営業が終了すると書込キー265が操作されて、I
Cカードに対する全てのデータが書き込まれる。こうし
て記憶された運行情報は、例えば営業所に帰庫した際な
どに、ICカードが車両運行情報解析装置にかけられて
そのICカードから読み出され、図14に示すような乗
務日報等として印字出力或いは表示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】また、特にトラック業
界にとっては運転者に安全運転をいかに徹底させるかが
重要な問題であり、運行状況データに付加されている走
行距離、走行時間、速度オーバー回数などの車両の累積
情報を解析することで、管理者は、その日の運転者の運
行における運転者の運転状況を把握して、運転者に的確
な安全運転の指導を行うことで、それぞれの運転者に対
する安全管理が行われていた。
【0008】しかしながら、従来の車両運行情報収集装
置では、運転者が運行状況データに付加する累積情報を
運行中に確認することができなかったため、前記指導を
運転者に反映することが困難であるという問題点を有し
ていた。特に、近年では運行業務の多様化等が進んでい
ることなどに起因して、車両運行の現場では運行業務の
繁雑化が進んでおり、そのような繁忙な運行業務の中で
は、上記のような指導は忘れられてしまい、運転者の安
全運転に対する意識を向上させることができなかった。
【0009】よって本発明は、上述した問題点に鑑み、
簡単な構成で、車両の出庫から入庫までの運行中であっ
ても運転者に安全運転を意識させることができる車両運
行情報収集装置を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明によりなされた請求項1記載の車両運行情報収集
装置は、図1の基本構成図に示すように、車両の出庫か
ら入庫までの間に運転者が行う前記車両の運行状況に対
応する各種のキーの操作に応じて運行状況データを発生
する運行状況データ発生手段12−1と、該運行状況デ
ータ発生手段12−1が前記運行状況データを発生する
毎に、前記車両の前記出庫から前記運行状況データの発
生時点までに累積された前記車両の走行距離、走行時間
などの各種の累積情報の1又は複数を付加した前記運行
状況データを運行情報として収集し記憶する運行状況デ
ータ収集手段12−2とを備える車両運行情報収集装置
において、前記運行状況データ発生手段12−1が前記
運行状況データを発生する毎に、運行情報として収集す
るため前記運行状況データに付加される前記累積情報の
少なくとも1つを表示する累積情報表示手段12−3を
さらに備えることを特徴とする。
【0011】上記構成により、累積情報表示手段12−
3を備えることで、運行状況データ発生手段12−1が
運行状況データを発生するに、この発生した時点の走行
距離、走行時間等の少なくとも1つの累積情報が表示さ
れるため、車両が出庫から入庫までの運行中であっても
運転者に車両の累積情報を確認させることができるの
で、その後の運転者の運転の安全性を向上させることが
できる。
【0012】上記課題を解決するためになされた請求項
2記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
項1に記載の車両運行情報収集装置において、前記累積
情報表示手段12−3は前記累計情報を一定時間表示す
るものであって、前記累積情報表示手段12−3による
前記累積情報の表示中に、前記各種のキーを含む任意の
キーの操作に応じて前記累積情報表示手段12−3によ
る前記累積情報の表示を終了させる累積情報表示終結手
段12−4をさらに備えることを特徴とする。
【0013】上記構成により、累積情報表示手段12−
3が累積情報を一定時間表示するものであっても、累積
情報表示終結手段によって車両の運行状況に対応する各
種のキーを含む任意のキーの操作に応じて累積情報表示
手段12−3による前記累積情報の表示を終了させるた
め、運転者によって累積情報の表示を強制的に終了させ
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、貨物輸送用トラックに用い
た場合の本発明の実施の形態を図面に基づいて説明す
る。図2は本発明の一実施の形態による車両運行情報記
憶解析システムの概略構成を示すシステム構成図であ
り、図3は図2における車両運行情報収集装置の一実施
の形態を示すブロック図であり、図4は図3に示すハン
ディーターミナルの一実施の形態を示すブロック図であ
る。なお、従来例と共通する部分には同一の符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0015】図2において、車両運行情報収集装置1
は、例えば貨物輸送用トラック(図示せず)に搭載され
るもので、コントロールボックス10と図13に示す従
来のハンディーターミナル20とリーダライタ30とを
備えている。コントロールボックス10には走行セン
サ、エンジン回転センサ等の各種車両センサ(図示せ
ず)が接続されている。また、リーダライタ30は、ス
ロット30aから挿入されたICカードやメモリカード
等のカード状記憶媒体(以下、カードと称する)31
に、ハンディーターミナル20から入力される各種情報
等を書き込むもので、カード31のスロット30aに対
する挿入は手動で行い、スロット30aからのカード3
1の排出は、ハンディーターミナル20の書込キー26
5が操作されて、カード33に対する書込処理が終了し
た後に、リーダライタ30内の排出機構(図示せず)が
自動で行う。
【0016】一方、車両の運行を管理する運送会社の車
両管理事務所などに設置される車両運行情報解析装置5
は、予め定めたプログラムに従って動作するパーソナル
コンピュータ(パソコン)40を有する。パソコン40
は、パソコン本体40aと、これに接続されたキーボー
ド40b、CRT40cからなる。このパソコン40に
は、車両運行情報収集装置1から取外したカード31か
ら運行情報を読み取るためのリーダライタ50と、この
リーダライタ50によってパソコン40に入力された運
行情報の解析結果を紙に出力するためのプリンタ60が
接続されている。なお、リーダライタ50は、カード3
1の挿入/排出を行うスロット50aを有する。
【0017】上述した車両運行情報解析装置5におい
て、車両運行情報収集装置1でカード31に記憶された
車両の運行情報は、車両の運行を管理する運送会社の車
両管理事務所などに設置される車両運行情報解析装置5
に収集され、パソコン40に入力され、解析される。そ
の解析結果が図14に示すような乗務日報等としてCR
T40c若しくはプリンタ60に出力される。
【0018】次に、車両運行情報収集装置1を構成する
コントロールボックス10の構成について図3を参照し
て説明する。
【0019】11は読み出し専用のメモリ(ROM)を
示し、ROM11にはプログラムや固定データ等が格納
されるとともに、累積情報を表示する際に複数の累積情
報の中からどの累積情報を表示するかを指定する表示項
目指定情報が予め格納されている。なお、本実施の形態
において、表示指定項目情報には運送会社の管理者側で
指定された項目が格納されているが、運転者側の希望を
表示指定項目情報に反映させることもできる。12は中
央演算処理装置(CPU)を示し、CPU12はROM
11に予め格納された制御プログラムに従って動作す
る。13は電気的消去/書き換え可能な読み出し専用の
メモリ(EEPROM)を示し、EEPROM13は車
両コードや機能設定情報等の車両個別の設定情報が格納
されている。14は読み出し書き込み自在のメモリ(R
AM)を示し、RAM14はCPU12の処理の過程で
発生する各種のデータを格納するデータエリアと処理の
際に使用するワークエリア等を有する。15はカレンダ
機能付きの時計ICを示し、時計IC15はこれに接続
された電源15aからの給電を受けて、「年」、
「月」、「日」、「時」、「分」、「秒」からなるカレ
ンダデータをCPU12に出力する。
【0020】16は電源部を示し、電源部16は車両の
バッテリ(図示せず)から供給される電力を、ハンディ
ーターミナル20、リーダライタ30、並びに、CPU
12に分配して供給するもので、この電源部16には、
前記バッテリからの電力供給が断たれた場合に、所定時
間に亘りCPU12に電力を供給するバックアップ電池
16aが接続されている。
【0021】17はインタフェース部を示し、インタフ
ェース部17は、3系統のシリアルI/Oインタフェー
ス(以下、S−I/Oと略記する)17a〜cと、1系
統のパラレルI/Oインタフェース(以下、P−I/O
と略記する)17dを備えている。このうち、前記各S
−I/O17a〜cには、ハンディーターミナル20、
及び、リーダライタ30が、それぞれのインタフェース
18a,18bを介して接続されており、S−I/O1
7cには、RS−232C対応の予備インタフェース1
8cが接続されている。また、P−I/O17dには、
走行センサ及びエンジン回転センサ(いずれも図示せ
ず)が、それぞれのインタフェース18d,18eを介
して接続されており、さらに、例えば車両の荷物室(図
示せず)内の温度が閾値を越えたか否かを検出する温度
センサ(図示せず)等が接続される、外部入力用の10
チャンネル分の外部入力I/F18fが接続されてい
る。
【0022】次に、車両運行情報収集装置1を構成する
ハンディーターミナル20の構成について図4を参照し
て説明する。21は読み出し専用のメモリ(ROM)を
示し、ROM21にはプログラムや固定データ等が格納
されている。22は中央演算処理装置(CPU)を示
し、CPU22はROM21に予め格納された制御プロ
グラムに従って動作する。23は読み出し書き込み自在
のメモリ(RAM)を示し、RAM23はCPU22の
処理の過程で発生する各種のデータを格納するデータエ
リアと処理の際に使用するワークエリア等を有する。
【0023】24aはシリアルI/Oインタフェース
(以下、S−I/Oと略記する)を示し、S−I/O2
4aには、コントロールボックスI/F27を介してコ
ントロールボックス10が接続されている。24bはパ
ラレルI/Oインタフェース(以下、P−I/Oと略記
する)を示し、P−I/O24bには図13に示す表示
部25及びキー操作部26が図示しないドライバを介し
て接続される。
【0024】次に図5は図3に示すコントロールボック
ス10のRAM14のメモリエリアマップである。図5
において、RAM14は、14a〜14iに示す車両の
各種の累積情報を格納する情報エリア、作業エリア(図
示せず)等を有する。積算走行距離情報エリア14aに
は、車両の走行した距離の累積値が格納される。実車・
走行距離情報エリア14bには、実車状態(荷物を積ん
だ状態)で車両が走行した距離の累積値が格納される。
空車・走行距離情報エリア14cには、空車状態(荷物
を積んでいない状態)で車両が走行した距離の累積値が
格納される。実車・走行時間情報エリア14dには、実
車状態で車両が走行した時間の累積値が格納される。空
車・走行時間情報エリア14eには、空車状態で車両が
走行した時間の累積値が格納される。最高速度情報エリ
ア14fには、車両の最高速度値が格納される。速度オ
ーバー回数情報エリア14gには、走行センサからの信
号に基づいて予め設定された設定値以上の速度で走行し
た回数値が格納される。エンジン回転時間情報エリア1
4hには、車両のエンジン回転中の時間値が格納され
る。エンジンオーバー回転時間情報エリア14iには、
エンジン回転が予め設定された設定値以上になった累計
値が格納される。なお、14a〜14iのそれぞれの情
報エリアは、カード31に記憶される都度クリアされる
ため、出庫時から入庫時までの1回の運行に対する累積
情報が格納されることになる。
【0025】図6は図2に示すカード31のメモリマッ
プである。図6において、カード31は、カード31を
管理するために必要な管理情報を格納するための管理エ
リア311と、車両の運行情報を格納するためのデータ
エリア312とを有している。管理エリア311は、3
11a〜311gに示す情報エリアを有する。一方、デ
ータエリア312には、車両の運行状況に応じて生成さ
れる運行状況データが格納され、この1又は複数の運行
状況データ32によって運行情報が構成される。なお、
各運行状況データ32は時系列的に格納されるため、車
両運行情報解析装置5において運行状況データ32を順
次参照して解析することで、図14に示すような乗務日
報等とを作成することができる。
【0026】また、上述した管理エリア311におい
て、カードNo情報エリア311aには、カード31を
管理するために割り振られたカードNoが格納され、カ
ードNo情報エリア311aに格納された情報に基づい
てカード31の管理が行われる。フラグ情報エリア31
1bには、入庫、オーバーフロー、コピー等のフラグ情
報が格納され、このフラグ情報に応じてカード31に対
する読込/書込等の判定が行われる。アドレスポインタ
情報エリア311cには、データエリア312に格納さ
れてた最後の運行状況データの次のアドレス(次の運行
状況データの格納先アドレス)情報が格納され、運行状
況データを格納する際はこのアドレスに基づいてカード
31に書き込む。前カードNo情報エリア311dに
は、1枚目のカードNoが格納される。なお、1枚目の
カード31の前カードNo情報エリア311dにはカー
ド自身のカードNoが格納される。車両コード情報エリ
ア311eには、車両が最後に出庫したときの車両コー
ドが格納される。出庫時刻情報エリア311fには、車
両が最後に出庫した時刻が格納される。チェックコード
情報エリア311gには、カード31へのデータの書込
/読込におけるエラー発生を検出するためのチェックコ
ードが格納される。
【0027】図7は図6に示す運行状況データ32のデ
ータ構造である。図7において、運行状況データ32
は、運行状況ヘッダ部D10と運行状況データ部D20
と区切りヘッダ部D30と累積情報部D40とを有す
る。運行状況ヘッダ部D10には、この運行状況データ
32が出庫、荷積、荷卸、走行などの何れかの運行状況
で生成されたデータかを判定するための情報が格納され
る。そして、運行状況データ部D20には、運行開始時
刻、終了時刻等の情報が格納される。なお、本実施の形
態において、運行状況データ部D20は運行状況に応じ
た必要な情報で構成されるため、構成が運行状況によっ
て異なるが、全てを同一の構成とすることもできる。区
切りヘッダ部D30には、累積情報部D40の先頭位
置、累積情報の有無等の情報が格納される。累積情報部
D40には、予め指定された走行距離、走行時間、速度
オーバー回数の車両の累積情報が格納される。なお、累
積情報部D40の構成を本実施の形態では、全ての運行
状況について同様としているが、運行状況、会社からの
要望、運転者からの要望等に応じて異なる構成とするこ
ともできる。また、本実施の形態では、運行状況データ
32に区切りヘッダ部D30を設ける構成としたが、区
切りヘッダ部D30の存在しない構成とすることもでき
る。
【0028】また、図8は図7に示す運行状況データ3
2を荷積に適用した一例のデータ構造である。図8にお
いて、運行状況ヘッダ部D10は運行種別D11によっ
て構成され、荷積を示す”f1”が格納される。運行状
況データ部D20は、品名コードD21及び荷積開始時
刻D22によって構成される。品名コードD21には、
運転者によってハンディーターミナル20のキー操作部
26(図4)から入力された品名コードが格納される。
荷積開始時刻D22には、ハンディーターミナル20の
キー操作部26(図4)のファンクションキー261の
うち、荷積みモードに対応して予め割り振られているキ
ーf1が押下された時点の時刻情報が取得され格納され
る。なお、前記時刻情報は、コントロールボックス10
の時計IC15(図3)が出力する「年」、「月」、
「日」、「時」、「分」、「秒」からなるカレンダデー
タである。
【0029】区切りヘッダ部D30は区切りヘッダ部D
31によって構成され、区切りを意味する文字列情報が
格納される。そして、累積情報部D40は、走行距離D
41、走行時間D42、速度オーバー回数D43によっ
て構成される。走行距離D41には、RAM14(図
3)の積算走行距離情報エリア14aに格納されている
走行距離が格納される。走行時間D42には、RAM1
4(図3)の実車・走行時間情報エリア14d若しくは
空車・走行時間情報エリア14eに格納されている走行
時間が格納される。速度オーバー回数には、RAM14
(図3)の速度オーバー回数情報エリア14gに格納さ
れている速度オーバー回数が格納される。
【0030】次に、上述した車両運行情報収集装置1の
構成における動作の詳細の一実施の形態をコントロール
ボックス10のCPU12が行う処理を示す図9乃至図
11のフローチャートと、図3に示す車両運行情報収集
装置1のブロック図と、図7及び図8に示す運行状況デ
ータ32のデータ構造とを参照して以下に説明する。こ
こで、図9は図3におけるコントロールボックス10の
CPU12が行う処理の一部を示すフローチャートであ
り、図10は図3におけるコントロールボックス10の
CPU12が行う処理の他の一部を示すフローチャート
であり、図11は図3におけるコントロールボックス1
0のCPU12が行う荷積処理の一例を示すフローチャ
ートである。
【0031】図9に示すように、コントロールボックス
10の電源部16の投入によって処理を開始し、ステッ
プS1において、EEPROM13から車両のコード番
号、運行状況コード番号、物品の区別コード番号、並び
に、ハンディターミナル20のファンクション(f1〜
f8)キー261に割り当てられた機能のデータ等を読
み込んでRAM14に格納させると共に、RAM14の
各情報エリアがクリアされ、ステップS2に進む。
【0032】ステップS2において、リーダライタ30
に挿入されたカード31が記憶残量等の所定の条件を満
たしているか否かを判定させることで、出庫条件が成立
しているか否かが判定される。前記所定の条件を満たし
ていないと判定された場合は(ステップS2でN)、ス
テップ2を繰り返すことで、他のカードが交換されるの
を待つ。なお、図示していないが、前記所定の条件を満
たしていないと判定された場合に、ハンディーターミナ
ル20の表示部25にカード31の交換を指示するメッ
セージを表示させている。一方、前記所定の条件を満た
していると判定された場合は(ステップS2でY)、ス
テップS3に進む。
【0033】ステップS3において、図7に示す運行状
況データのデータ構造に基づいて、出庫に対する運行状
況データをRAM14の作業エリアに作成させ、この運
行状況データをカード31の管理エリア311のアドレ
スポインタ情報エリア311cのアドレス情報に基づい
てデータエリア312に書き込ませることで、出庫処理
が実行され、ステップS4に進む。なお、運行状況が出
庫の場合、前記運行状況データの運行状況データ部D2
0は、車両コード、出庫時刻等の情報が格納され、累積
情報部D40は、走行距離、走行時間、速度オーバー回
数等の情報が格納される。
【0034】ステップS4において、ハンディーターミ
ナル20に対して出庫中表示を依頼させることで、出庫
状態における運行状況表示依頼処理が実行され、ステッ
プS5に進む。この表示依頼を受けたハンディーターミ
ナル20のCPU22は、表示依頼に基づいてハンディ
ーターミナル20の表示部25に、図12(a)の出庫
中画面表示の一例を示す図のような表示をさせる。この
ハンディーターミナル20の表示部25における運行状
況の表示によって、貨物輸送用トラックの運転者は車両
運行情報収集装置1の現在の運行状況を確認することが
できる。
【0035】ステップS5において、エンジン回転セン
サからの信号を基に、エンジン回転時間及びエンジン回
転数が算出されると共に、RAM14の実車フラグ(図
示せず)の状態に応じて、走行センサから入力される走
行パルスを基に、実車及び空車走行距離(km単位)
と、実車及び空車走行時間(分単位)とが算出され、そ
れぞれの算出結果がRAM14の各情報エリア14a〜
14iに格納され、ステップS6に進む。
【0036】なお、走行距離の算出は、前記走行パルス
を基に1秒毎に算出した距離を積算し、100m未満を
49捨50入することで行われ、走行時間及びエンジン
回転時間の算出は、前記走行パルス及びエンジン回転セ
ンサからの出力信号を基に、車両の走行、停止及びエン
ジンの回転、停止を1秒毎に判断して秒単位で累積し、
秒数部分を29捨30入することで行われる。
【0037】ステップS6において、ハンディターミナ
ル20のファンクション(f1〜f8)キー261が押
下されたか否かを判定させることで、運行状況の変化を
検出することができる。つまり、この判定処理によって
新たな運行状況データが発生するか否かを判断してい
る。なお、本実施の形態では、ファンクションキー26
1の押下を検出させ判定させることで運行状況の変化を
検出させているが、車両の走行中、停止等の走行状態か
ら運行状況を自動的に検出する等の実施の形態とするこ
ともできる。そして、ファンクションキー261が押下
されていないと判定された場合は(ステップS6で
N)、ステップS8に進み、ファンクションキー261
が押下されたと判定された場合は(ステップS6で
Y)、ステップS7に進む。
【0038】ステップS7において、どのファンクショ
ンキー261が押下されたか否かを判定させることで、
運行状況判定処理が実行される。この判定処理によって
貨物輸送用トラックにおける荷積、荷卸、走行、休憩等
の運行状況の変化を検出している。なお、本実施の形態
では、積待、荷積、卸待、荷卸、走行、休憩の6つの運
行状況について記載しているが、本発明はこれに限定す
るものではなく、運行状況の項目の増減によって種々異
なる実施の形態とすることができる。
【0039】そして、ファンクションキー261のうち
積待モードに対応したキーf5が押下されたと判定され
た場合は、ステップS100に進み、この積待処理の終
了後ステップS5に戻る。または、ファンクションキー
261のうち荷積モードに対応したキーf1が押下され
たと判定された場合は、ステップS200に進み、この
荷積処理の終了後ステップS5に戻る。または、ファン
クションキー261のうち卸待モードに対応したキーf
6が押下されたと判定された場合は、ステップS300
に進み、この卸待処理の終了後ステップS5に戻る。ま
たは、ファンクションキー261のうち荷卸モードに対
応したキーf3が押下されたと判定された場合は、ステ
ップS400に進み、この荷卸処理の終了後ステップS
5に戻る。または、ファンクションキー261のうち走
行モードに対応したキーf2が押下されたと判定された
場合は、ステップS500に進み、この走行処理の終了
後ステップS5に戻る。または、ファンクションキー2
61のうち休憩モードに対応したキーf4が押下された
と判定された場合は、ステップS600に進み、この休
憩処理の終了後ステップS5に戻る。
【0040】また、ステップS6においてファンクショ
ンキー261が押下されていないと判定されてステップ
S8に進んだ場合、ステップS8において、ハンディー
ターミナル20の書込キー265が押下されたか否かを
判定させる。書込キー265が押下されていないと判定
された場合は(ステップS8でN)、ステップS5に戻
る。一方、書込キー265が押下されたと判定された場
合は(ステップS8でY)、ステップS9に進む。
【0041】ステップS9において、図7に示す運行状
況データのデータ構造に基づいて、入庫に対する運行状
況データをRAM14の作業エリアに作成させ、この運
行状況データをカード31の管理エリア311のアドレ
スポインタ情報エリア311cのアドレス情報に基づい
てデータエリア312に書き込ませ、その終了後、リー
ダライタ30のスロット30aからカード31を排出さ
せることで、入庫処理が実行され、ステップS10に進
む。なお、車両の運行状況が入庫の場合、前記運行状況
データの運行状況データ部D20は、RAM14に格納
されている走行距離、最高速度、エンジン回転時間エン
ジン回転数、入庫時刻等の情報で構成され、累積情報部
D40は、走行距離、走行時間、速度オーバー回数等の
情報で構成される。
【0042】ステップS10において、リーダライタ3
0のスロット30aからカード31が排出されたか否か
が判定され、排出されていないと判定された場合は(ス
テップS10でN)、排出されるまでステップS10を
繰り返し、排出されたと判定された場合は(ステップS
10でY)、処理が終了される。
【0043】次に、ファンクションキー261によって
指定された各処理の詳細を、図11に示す荷積処理を例
に説明する。
【0044】ファンクションキー261のうち荷積モー
ドに対応したキーf1が押下されたことにより呼び出さ
れた荷積処理S200は、まず、ステップ201におい
て、ハンディーターミナル20に対して入力画面表示を
依頼させることで、荷積状態における入力画面表示依頼
処理が実行され、ステップS202に進む。この入力画
面表示依頼を受けたハンディーターミナル20のCPU
22は、入力画面表示依頼に基づいてハンディーターミ
ナル20の表示部25に、図12(b)の入力画面表示
の一例を示す図のような入力画面を表示させる。このハ
ンディーターミナル20の表示部25における入力画面
の表示に従って、貨物輸送用トラックの運転者はこれか
ら荷積を行う品名コードをハンディーターミナル20の
テンキー263の押下によって入力する。
【0045】ステップS202において、運転者がテン
キー263によって品名コードを入力したか否かが判定
され、入力がされていないと判定された場合は(ステッ
プS202でN)、入力されるまでステップS202を
繰り返し、入力されたと判定された場合は(ステップS
202でY)、ステップS203に進む。
【0046】ステップS203において、テンキー26
3より入力された入力値に基づいてハンディーターミナ
ル20に対して入力確認画面表示を依頼させることで、
荷積状態における入力確認画面表示依頼処理が実行さ
れ、ステップS204に進む。この表示依頼を受けたハ
ンディーターミナル20のCPU22は、入力確認画面
表示依頼に基づいてハンディーターミナル20の表示部
25に、図12(c)の入力画面表示の一例を示す図の
ような入力画面を表示させる。このハンディーターミナ
ル20の表示部25における入力確認画面の表示により
入力した品名コードが確認された場合は、運転者によっ
てハンディーターミナル20のセットキー262が押下
される。また、図示していないが、品名コードが正しく
ない場合は、再度ステップS201〜S204の処理を
実行させて、品名コードの入力を行うようにしている。
【0047】ステップS204において、運転者によっ
てセットキー263が押下された(入力情報が確定され
た)か否かが判定され、セットキー263が押下されて
いないと判定された場合は(ステップS204でN)、
押下されるまでステップS204を繰り返し、入力され
たと判定された場合は(ステップS204でY)、ステ
ップS205に進む。
【0048】ステップS205において、ROM11に
予め格納された表示する累積情報の表示項目情報に基づ
いて、RAM14に格納されている車両の走行に関する
累積情報から該当する累積情報を取得させる。なお、本
実施の形態では、表示する累積情報は1項目としている
ので、例えば、前記表示項目情報に速度オーバー回数と
設定されているときは、RAM13から速度オーバー回
数が取得される。
【0049】ステップS206において、取得した累積
情報に基づいて、ハンディーターミナル20に対して累
積情報表示を依頼させることで、荷積状態における累積
情報画面表示依頼処理が実行され、ステップS207に
進む。そして、例えば累積情報の表示項目を走行距離と
指定している場合、前記表示依頼を受けたハンディータ
ーミナル20のCPU22は、累積情報表示依頼に基づ
いてハンディーターミナル20の表示部25に、図12
(d)の累積情報画面表示の一例を示す図のような累積
情報画面を表示させる。したがって、このステップS2
05〜S206の処理を実行することで累積情報表示手
段として機能している。
【0050】このようにハンディーターミナル20の表
示部25に運転者若しくは管理者によって指定された走
行距離、速度オーバー回数等の車両の累積情報を運行状
況が変化する度に表示させることで、運行中に運転者自
身の注意すべき累積情報を確認することができるため、
その後の運転者の運行に役立てることができる。例え
ば、累積情報として速度オーバー回数若しくは最高速度
を表示することで、運転者に表示後の運転における速度
オーバーに対する注意を促すことができるため、運転者
の運転の安全性を向上させることができる。また、走行
距離若しくは走行時間を表示することで、その後、適度
に休憩を取るように意識することができるできるため、
運転者の運転の安全性を向上させることができる。
【0051】そして、ステップS207において、所定
時間のタイマを開始させることで、タイマ開始依頼処理
が実行され、ステップS208に進む。このタイマによ
って、累積情報画面の表示を所定時間経過後に消去させ
る。なお、本実施の形態では、所定時間を30秒として
いる。
【0052】ステップS208において、図8に示す運
行状況データのデータ構造に基づいて、荷積に対する運
行状況データをRAM14の作業エリアに作成させ、こ
の運行状況データをカード31の管理エリア311のア
ドレスポインタ情報エリア311cのアドレス情報に基
づいてデータエリア312に書き込ませることで、運行
状況データ生成処理が実行され、ステップS209に進
む。車両の運行状況が荷積の場合、前記運行状況データ
の運行状況データ部D20の品名コードD21には、上
述した運転者によってハンディーターミナル20のテン
キー263によって入力された品名コードが格納され、
荷積開始時刻D22には、ハンディーターミナル20の
ファンクションキー261のうち、荷積みモードに対応
して予め割り振られているキーf1が押下された時刻情
報(カレンダデータ)が時計IC15から取得され格納
される。また、累積情報部D40の走行距離D41に
は、RAM14の積算走行距離情報エリア14aに格納
されている走行距離が格納される。走行時間D42に
は、RAM14の実車・走行時間情報エリア14d若し
くは空車・走行時間情報エリア14eに格納されている
走行時間が格納される。速度オーバー回数には、RAM
14の速度オーバー回数情報エリア14gに格納されて
いる速度オーバー回数が格納される。
【0053】ステップS209において、ハンディータ
ーミナル20のキー操作部26のキーが押下されたか否
かが判定され、キーが押下されたと判定された場合は
(ステップS209でY)、ステップS210に進み、
ステップS207で開始されたタイマを終了させること
で、タイマ終了処理を実行させ、ステップS212に進
む。
【0054】一方、ハンディーターミナル20のキー操
作部26のキーが押下されていないと判定された場合は
(ステップS209でN)、ステップS211に進み、
タイマが終了したか否かを判定させる。タイマが終了し
ていないと判定された場合は(ステップS211で
N)、キー操作部26のキーが押下されることなく、タ
イマが終了するまで繰り返され、タイマが終了したと判
定された場合は(ステップS211でY)、ステップS
212に進む。
【0055】そして、ステップS212において、運行
状況が荷積中であることを示すために、ハンディーター
ミナル20に荷積に対する運行状況表示を依頼させるこ
とで、荷積状態における運行状況表示依頼処理が実行さ
れ、処理を終了させる。そして、前記表示依頼を受けた
ハンディーターミナル20のCPU22は、運行状況表
示依頼に基づいてハンディーターミナル20の表示部2
5に、図12(e)の運行状況画面表示の一例を示す図
のような運行状況画面を表示させる。なお、この運行状
況表示の内容は運行毎に異なる。したがって、ハンディ
ーテンキー20のキー操作部26のキーが押下された場
合は、その時点で累積情報の表示を終了させることがで
き、また、キーが押下されない場合は、累積情報を所定
時間の間表示させることができる。
【0056】よって、ステップS209の判定処理によ
ってステップS210が実行され、その後ステップS2
12の処理が実行されることで、累積情報の表示を強制
的に終了させることができるため、累積情報表示終結手
段として機能している。
【0057】以上、荷積処理について詳細に説明した
が、荷卸処理については、画面表示、設定情報等が異な
るだけで、図10に示すフローチャートと同様の処理が
行われ、荷卸処理で説明したように累積情報を表示する
ことができる。また、荷積及び荷卸処理のように運転者
からの入力データを必要としない他の積待、卸待、走行
及び休憩の各処理は、画面表示、設定情報等が異なる図
10に示すステップS205〜S212の一連の処理が
行われ、荷積処理で説明した入力及び入力確認画面は表
示されずに、該当するファンクションキー261が押下
されたときに累積情報のみを表示することができる。こ
のように図9のステップS7による運行状況の判定結果
に基づいてS100〜S600のそれぞれの処理が実行
されることで、運行状況データ発生手段を機能してい
る。
【0058】なお、上述した本実施の形態では、累積情
報の表示は予め指定された1項目としているが、運行状
況データに付加された全ての累積情報を表示させるなど
管理者の判断、運転者の希望等に応じて種々異なる実施
の形態とすることができる。例えば、運行状況データに
走行距離、走行時間、速度オーバー回数の3種類の累積
情報が付加されている場合、まず、走行距離を所定時間
表示し、次に走行時間を所定時間表示し、最後に速度オ
ーバー回数を所定時間表示するというように、累積情報
を切り替えて表示させることで全ての累積情報を表示す
る。若しくは、累積情報に優先度を設け、この優先度に
応じた表示の順序、若しくは、表示させるか否かの判定
結果に基づいて表示制御を行って、累積情報を表示する
等の実施の形態とすることもできる。
【0059】また、上述した本実施の形態では、全ての
種類の運行状況データの発生した際に累積情報を表示す
る形態としているが、本発明はこれに限定するものでは
なく、運行状況データの種類を限定して表示する等のよ
うに必要に応じて種々異なる実施の形態とすることもで
きる。例えば、上述した本実施の形態の場合、車両が走
行を開始する走行に関する運行状況データが発生したと
きにのみ累積情報を表示させる実施の形態とすると、車
両が走行する前にのみ運転者に対して累積情報を表示さ
せることができる。
【0060】さらに、上述した本実施の形態では、累積
情報をハンディーターミナル20の表示部25に表示さ
せてから、運行状況データを生成するようにしている
が、本発明はこれらの順序を限定するものではなく、運
行状況データを生成してから累積情報を表示部25に表
示させる実施の形態とすることもできる。
【0061】また、上述した本実施の形態では、出庫し
た時点からの累積情報を運行状況の変化を検出した際に
そのまま表示させる実施の形態としているが、これは従
来の車両運行情報記憶解析システムでは、車両運行情報
収集装置1で記憶した運行情報を車両運行情報解析装置
5で解析する構成となっているため、運行状況データが
発生した時点における出庫した時点からの累積情報が付
加されているが、本発明はこれに限定するものではな
く、各運行状況毎の累積情報を表示させる等の種々異な
る形態とすることができる。例えば、車両運行情報収集
装置に、運行状況変化検出手段によって運行状況の変化
を検出すると、累積情報を取得させ、該累積情報と前回
運行状況データに付加された累積情報との差を算出させ
る手段を設けることで、運行状況の変化を検出した際に
前回の運行中における取得した累積情報(例えば、走行
中の走行距離)を表示することができる。
【0062】さらに、上述した本実施の形態では、表示
する累積情報を予めて表示項目指定情報としてROMに
格納しているが、本発明はこれに限定するものではな
く、ICカードやメモリカード等のカード状記憶媒体に
前記表示項目指定情報に格納して運行情報の解析結果に
応じて前記表示項目指定情報を随時変更可能な形態、E
EPROMに前記表示指定情報を格納することで車両毎
に累積情報の表示を指定することができる形態、ハンデ
ィーテンキー等の外部入力装置から運転者等の入力に応
じて表示項目を指定することが可能な形態、運転者毎に
表示項目を変更することが可能な形態などのように本発
明を適用する形態に応じて種々異なる実施の形態とする
ことができる。例えば、スピードを出しすぎる傾向にあ
る運転者に対しては、速度オーバー回数、最高速度等を
設定し、長時間連続して運転する傾向にある運転者に対
しては、走行距離、走行時間等を設定するというよう
に、運転者の運転の傾向に応じて累積情報の表示項目を
指定できるようにすることで、運転者の運転に対する安
全性をより一層向上させることができる。
【0063】また、上述した本実施の形態では、車両運
行情報記憶解析システムにおいて運行情報が車両運行情
報収集装置によってICカードやメモリカード等のカー
ド状記憶媒体に記憶され、このカード状記憶媒体が運転
者によって車両運行情報解析装置が配置された車両の運
行を管理する運送会社の車両管理事務所などに持ち込ま
れ解析される実施の形態としているが、車両運行情報収
集装置内のメモリ若しくは記憶媒体等に記憶された運行
情報を通信によって車両運行情報解析装置に収集して解
析させる実施の形態等のように、車両運行情報記憶解析
システムの構成に応じて種々異なる実施の形態とするこ
とができる。
【0064】さらに、上述した本実施の形態では、本発
明に係る車両運行情報収集装置を貨物輸送用トラックに
適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定
するものではなく、車両の運行管理を行う業務に適用す
ることもできる。例えば、タクシーに適用した場合、貨
物輸送用トラックの運行の荷積がお客の乗車、荷卸がお
客の下車というように置き換わることになる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の車両運行情報収集装置によれば、運行状況デー
タ発生手段が前記運行状況データを発生する毎に、運行
情報として収集するため前記運行状況データに付加され
る前記累積情報の少なくとも1つを表示する累積情報表
示手段をさらに備える構成とすることで、運行状況デー
タ発生手段が運行状況データを発生するに、この発生し
た時点の走行距離、走行時間等の少なくとも1つの累積
情報が表示されるため、車両が出庫から入庫までの運行
中であって運転者に車両の走行距離、走行時間等の累積
情報を確認させることができ、この累積情報をその後の
運転者の運行、運転等に反映させることができる。した
がって、運転者に安全運転を徹底させることができるた
め、運転者の運転に対する安全性を向上させることがで
きるという効果を奏する。
【0066】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、累積情報表示手段が累積情
報を一定時間表示するものであっても、累積情報表示終
結手段によって車両の運行状況に対応する各種のキーを
含む任意のキーの操作に応じて累積情報表示手段による
前記累積情報の表示を終了させるため、運転者によって
累積情報の表示を強制的に終了させることができると共
に、累積情報の表示中であっても他の処理依頼等を受け
付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両運行情報収集装置の基本構成を示
す図である。
【図2】本発明の一実施の形態による車両運行情報記憶
解析システムの概略構成を示すシステム構成図である。
【図3】図2における車両運行情報収集装置の一実施の
形態を示すブロック図である。
【図4】図3に示すハンディーターミナルの一実施の形
態を示すブロック図である。
【図5】図3に示すコントロールボックスのRAMのメ
モリエリアマップである。
【図6】図2に示すカード状記憶媒体(カード)のメモ
リマップである。
【図7】図6に示す運行状況データのデータ構造であ
る。
【図8】図7に示す運行状況データを荷積に適用した一
例のデータ構造である。
【図9】図3に示すコントロールボックスのCPUが行
う処理の一部を示すフローチャートである。
【図10】図3に示すコントロールボックスのCPUが
行う処理の他の一部を示すフローチャートである。
【図11】図3に示すコントロールボックスのCPUが
行う荷積処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】(a)はハンディーターミナルの出庫中画面
表示の一例を示す図である。(b)はハンディーターミ
ナルの入力画面表示の一例を示す図である。(c)はハ
ンディーターミナルの入力画面表示の一例を示す図であ
る。(d)はハンディーターミナルの累積情報画面表示
の一例を示す図である。(e)はハンディーターミナル
の運行状況画面表示の一例を示す図である。
【図13】従来の車両運行情報収集装置を構成するハン
ディーターミナルの一例を示す図である。
【図14】車両運行情報解析装置が運行情報を解析した
出力結果の一例を示す図である。
【符号の説明】
12−1 運行状況データ発生手段(CPU) 12−2 運行状況データ収集手段(CPU) 12−3 累積情報表示手段(CPU) 12−4 累積情報表示終結手段(CPU)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の出庫から入庫までの間に運転者が
    行う前記車両の運行状況に対応する各種のキーの操作に
    応じて運行状況データを発生する運行状況データ発生手
    段と、該運行状況データ発生手段が前記運行状況データ
    を発生する毎に、前記車両の前記出庫から前記運行状況
    データの発生時点までに累積された前記車両の走行距
    離、走行時間などの各種の累積情報の1又は複数を付加
    した前記運行状況データを運行情報として収集し記憶す
    る運行状況データ収集手段とを備える車両運行情報収集
    装置において、 前記運行状況データ発生手段が前記運行状況データを発
    生する毎に、運行情報として収集するため前記運行状況
    データに付加される前記累積情報の少なくとも1つを表
    示する累積情報表示手段をさらに備えることを特徴とす
    る車両運行情報収集装置。
  2. 【請求項2】 前記累積情報表示手段は前記累計情報を
    一定時間表示するものであって、 前記累積情報表示手段による前記累積情報の表示中に、
    前記各種のキーを含む任意のキーの操作に応じて前記累
    積情報表示手段による前記累積情報の表示を終了させる
    累積情報表示終結手段をさらに備えることを特徴とする
    請求項1に記載の車両運行情報収集装置。
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