JP3194461B2 - 車両運行情報収集方法及び車両運行情報収集用車載装置 - Google Patents

車両運行情報収集方法及び車両運行情報収集用車載装置

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JP3194461B2
JP3194461B2 JP23276595A JP23276595A JP3194461B2 JP 3194461 B2 JP3194461 B2 JP 3194461B2 JP 23276595 A JP23276595 A JP 23276595A JP 23276595 A JP23276595 A JP 23276595A JP 3194461 B2 JP3194461 B2 JP 3194461B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時々刻々変化する
車両の速度を示す情報を含む車両運行情報をデジタルデ
ータの形で収集し、記憶媒体に記憶させる車両運行情報
収集方法と、該方法を実施する車両運行情報収集用の車
載装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、トラックやタクシー、配送用車
両等の業務車等の運行情報を収集、解析する車両運行情
報収集解析システムは、車両に搭載され、時々刻々変化
する速度及び走行距離などを監視し、この監視により得
られる信号をデジタルデータに変換し、これをICメモ
リカードなどの記憶媒体に記憶する一般にデジタルタコ
グラフと呼ばれる車載装置と、車両を管理する事務所な
どに配置され、車載装置によって記憶された記憶媒体中
のデジタルデータを読み取り、この読み取ったデジタル
データを解析して車両管理に必要な車両運行情報を収集
する解析装置とによって、図12に示すように構成され
ている。
【0003】同図において、1は車両のトランスミッシ
ョン2から車軸の回転数に応じた回転を入力し、この回
転を回転数に比例した周波数のパルス信号に変換して出
力する回転センサ、3Aは回転センサ1からのパルス信
号をサンプリングして入力し、演算により瞬時速度及び
走行距離を求めると共に、これらのデータを記憶する車
載装置である。この車載装置3Aには、可搬性の記憶媒
体であるICメモリカード4が着脱自在に装着できるよ
うになっている。ICメモリカード4には、これを車載
装置3Aに装着することによって、上記速度及び距離な
どがデジタルデータの形で記憶されるようになってい
る。
【0004】また、同図において、5は車両の運行を管
理する事務所などに設置される解析装置であり、この解
析装置5に対して車載装置3Aから取外したICメモリ
カード4を装着することによって、ICメモリカード4
からデジタルデータを読み取ってフロッピディスクなど
の記憶媒体にセーブすると共に、このセーブしたデジタ
ルデータを解析して得た車両運行情報を収集する他、印
字や表示を行ったり、デジタルデータを記憶するため車
載装置3Aに装着して使用するICメモリカード4の初
期化や設定データなどの記憶を行う。
【0005】上述した構成のシステムにおいては従来よ
り、あらかじめ設定しておいた制限速度を実際の走行速
度が上回ったか否かを車載装置3Aで判別し、上回った
場合にその旨をICメモリカード4にセーブさせる記憶
フォーマットを採用している。 そして、その具体的な
記憶内容としては、例えば、特開昭62−144295
号公報に開示されているように、基準スピードを超えた
回数に所定の係数をかけてポイントを算出し、このポイ
ントに該当するランクの運転管理パターンを割り出して
その運転管理パターンを記憶させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように所定の制限速度を実際の走行速度が上回った回数
を単純に評価する方式では、走行速度が制限速度を超え
ると、その時間が短いか長いかに拘らず同じように1回
として認識されてしまい、従って、図13(a)の速度
(v)−時間(t)のグラフに示すように、短時間の制
限速度オーバーを繰り返し行った場合よりも、図13
(b)のグラフに示すように、長時間の制限速度オーバ
ーを1回だけ行った場合の方が、実際には危険であるに
も拘らず、評価上では、オーバー回数が少ない図13
(b)のグラフのパターンの方が、危険度の低い図13
(a)のグラフのパターンよりも評価が良くなってしま
い、実情に応じた正しい情報評価を行うことができない
という不具合があった。
【0007】また、上述した制限速度オーバーの回数を
基に当てはまるランクを選んで記憶させる方式では、何
回制限速度オーバーを起こした具体的に確認できなくな
ってしまうので、制限速度オーバーの回数を直接ICメ
モリカード4に記憶させて行くことも当然考えられる。
しかし、その場合には、図13(b)のパターンで制限
速度オーバーした場合に比べて、それよりは危険度が小
さい図13(a)のパターンで制限速度オーバーした場
合の方が、記憶させる情報の量が多くなり、情報の内容
として評価にそれ程影響しない情報によりICメモリカ
ード4の記憶領域が多量に消費されてしまい、記憶容量
に不足を生じ易くなって、その後に発生する本当に重要
な情報を記憶できなくなってしまうおそれがある。尚、
この問題は、エンジン回転数が所定の制限回転数を上回
ったことに関する情報をICメモリカード4に記憶させ
る場合にも、同様に発生する。
【0008】また、上述したような、ICメモリカード
4の記憶容量不足の問題は、1枚のICメモリカード4
に何日分の情報を記憶させるかによっても起こり得る。
即ち、上述した車両運行情報収集解析システムの車載装
置を搭載する車両の運行形態により、ICメモリカード
4に記憶させる情報の量が、例えば1日分の情報であっ
たり、或は、1週間分の情報であったりというように変
わる場合、1週間分の情報を記憶させる場合には、1日
分の情報を1枚のICメモリカード4に記憶させる場合
の7倍の情報を、同じICメモリカード4に記憶させる
こととなる。このため、1週間分の情報を1日分の情報
と同じ記憶形態でICメモリカード4に記憶させて行く
と、当然、1週間分記憶させる場合にICメモリカード
4の記憶容量に不足を生じてしまう。
【0009】ICメモリカード4のような記憶媒体への
効率的な情報記録方法を提案した従来技術としては、例
えば、特開平3−214021号公報において、車速デ
ータを例えば低アドレス箇所から記憶させて行き、運行
管理データを反対に高アドレス箇所から記憶させて行く
方式が提案されているが、この方式であっても、上述し
たような、記憶させるデータが根本的に膨大となる場合
には、有効な解決策とはなり難い。そこで、ICメモリ
カード4に情報を効率よく記憶させて行くための何らか
の方策を講じる必要が生じる。
【0010】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の第1の目的は、時々刻々変化する車両の走行状
態を示す車両運行情報をデジタルデータの形で収集し、
所定の圧縮処理を施した上で記憶媒体に記憶させる車両
運行情報収集用の車載装置において、車両の実際の走行
状態が対応する制限値に対してどのように推移したかの
情報を記憶媒体に記憶させるに当たり、制限値オーバー
の回数の情報だけでは正しい評価をするのに不足な、そ
の制限値オーバーパターンの情報を、情報量を増やさず
に記憶させることができる車両運行情報収集方法と、こ
れを実施するのに好適な車両運行情報収集用の車載装置
を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、
1つの記憶媒体に記憶させる車両運行情報の日数が選択
により変わる場合に、その選択された日数の長短に応じ
て記憶容量の不足を生じることなく情報を記憶させるこ
とができる等、収集される車両運行情報の情報量に対し
て、記憶媒体の記憶容量が不足がちとなる場合に、1つ
当たりの制限値オーバーに関する情報により消費される
記憶媒体の記憶容量を減らして、より多くの情報の記憶
を可能とすることができる車両運行情報収集方法と、こ
れを実施するのに好適な車両運行情報収集用の車載装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため請求項1に記載した本発明の車両運行情報収集方
法は、時々刻々変化する車両の運行中に収集された該車
両の走行状態を示すデジタルデータの車両運行情報を解
析し、前記車両の運行中に発生した該車両の走行状態の
制限値オーバー状態を示す制限値オーバー情報等を出力
する解析装置により読み出し可能な記憶媒体に、前記車
両運行情報を収集、記憶させるに当たり、前記車両の走
行状態が前記制限値を連続して上回った期間を測定し、
前記測定した期間が所定の制限値オーバー状態判定期間
を超えた際に、前記連続して前記制限値を上回った期間
の前記車両の走行状態を前記制限値オーバー状態と判定
し、前記制限値オーバー状態と判定された前記車両の前
記制限値を連続して上回った期間の開始時刻を前記制限
値オーバー情報として収集し、前記車両の1回の運行毎
に前記記憶媒体に記憶させるようにしたことを特徴とす
る。
【0012】また、前記第2の目的を達成するため請求
項2に記載した本発明の車両運行情報収集方法は、単一
の前記記憶媒体当たりに前記車両運行情報を収集する期
間、及び、前記記憶媒体の記憶容量のうち少なくとも一
方の値に応じて、前記制限値オーバー状態判定期間を増
減するようにした。さらに、請求項3に記載した本発明
の車両運行情報収集方法は、前記車両運行情報の収集周
期毎に、前記車両の走行状態が前記制限値を上回ったか
否かを判別し、前記走行状態が前記制限値を上回ったと
判別された前記車両運行情報が所定周期連続した際に、
前記車両の走行状態が前記制限値オーバー状態であると
判定するようにした。
【0013】また、請求項4に記載した本発明の車両運
行情報収集方法は、前記車両運行情報として前記車両の
走行速度を収集し、前記制限値オーバー情報として、前
記車両の走行速度が前記制限値オーバー状態判定期間を
超えた期間に亘り連続して所定の制限速度を上回った際
の開始時刻を前記記憶媒体に記憶させるようにした。さ
らに、請求項5に記載した本発明の車両運行情報収集方
法は、前記車両運行情報として前記車両のエンジン回転
数を収集し、前記制限値オーバー情報として、前記車両
のエンジン回転数が前記制限値オーバー状態判定期間を
超えた期間に亘り連続して所定の制限回転数を上回った
際の開始時刻を前記記憶媒体に記憶させるようにした。
【0014】また、前記第1の目的を達成するため請求
項6に記載した本発明の車両運行情報収集用車載装置
は、図1の基本構成図に示すように、時々刻々変化する
車両の運行中に収集された該車両の走行状態を示すデジ
タルデータの車両運行情報を解析し、前記車両の運行中
に発生した該車両の走行状態の制限値オーバー状態を示
す制限値オーバー情報等を出力する解析装置5により読
み出し可能な記憶媒体4に、前記車両運行情報を収集、
記憶させる車両運行情報収集用車載装置において、前記
車両の走行状態が前記制限値を上回ったか否かを判定す
る制限値オーバー判定手段31Aと、前記車両の走行状
態が前記制限値を上回ったと前記制限値オーバー判定手
段31Aが連続して判定した連続オーバー期間を測定す
る連続オーバー期間測定手段31Bと、前記連続オーバ
ー期間測定手段31Bの測定した前記連続オーバー期間
が所定の制限値オーバー状態判定期間を超えたか否かを
判定する期間オーバー判定手段31Cと、前記制限値オ
ーバー状態判定期間を超えたと前記期間オーバー判定手
段31Cが判定した前記連続オーバー期間の開始時刻を
基に、前記制限値オーバー情報を生成する制限値オーバ
ー情報生成手段31Dと、前記制限値オーバー情報生成
手段31Dが生成した前記制限値オーバー情報を、該車
両の1回の運行毎に前記記憶媒体に記憶させる制限値オ
ーバー情報記録手段31Eと設けたことを特徴とする。
【0015】さらに、前記第2の目的を達成するため請
求項7に記載した本発明の車両運行情報収集用車載装置
は、前記制限値オーバー状態判定期間の値を保持する制
限値オーバー状態判定期間値保持手段31bAと、該制
限値オーバー状態判定期間値保持手段31bAが保持す
る前記制限値オーバー状態判定期間の値を設定する制限
値オーバー状態判定期間値設定手段33とをさらに備え
るものとした。また、請求項8に記載した本発明の車両
運行情報収集用車載装置は、前記車両運行情報は所定周
期毎に収集され、前記制限値オーバー判定手段31Aは
前記所定周期毎に前記車両の走行状態が前記制限値を上
回ったか否かを判定し、前記連続オーバー期間測定手段
31Bは、前記制限値オーバー判定手段31Aが前記車
両運行情報の連続する複数の収集周期に亘って前記走行
状態が前記制限値を上回ったと判定した回数を計数する
連続オーバー回数計数手段31Fを有しており、該連続
オーバー回数計数手段31Fの計数する前記回数を基に
前記連続オーバー期間測定手段31Bが前記連続オーバ
ー期間の測定を行うものとした。
【0016】さらに、請求項9に記載した本発明の車両
運行情報収集用車載装置は、前記車両運行情報として前
記車両の走行速度を収集し、前記制限値オーバー判定手
段31Aは、前記制限値として規定される所定の制限速
度を前記車両の走行速度が上回ったか否かを判定するも
のとした。また、請求項10に記載した本発明の車両運
行情報収集用車載装置は、前記車両運行情報として前記
車両のエンジン回転数を収集し、前記制限値オーバー判
定手段31Aは、前記制限値として規定される所定の制
限回転数を前記車両のエンジン回転数が上回ったか否か
を判定するものとした。さらに、請求項11に記載した
本発明の車両運行情報収集用車載装置は、表示部36
と、この表示部36に前記制限値オーバー情報生成手段
31Aが生成した前記制限値オーバー情報を表示させる
表示駆動手段31Gとをさらに設けるものとした。
【0017】請求項1に記載した本発明の車両運行情報
収集方法によれば、制限値オーバー状態判定期間を適当
な長さの期間とすることにより、瞬時的な制限値オーバ
ー状態の発生により制限値オーバー情報が繰り返し多数
生成されて記憶媒体に記憶され、これにより、記憶媒体
の記憶容量が多量に消費されてしまうことが防止され
る。尚、請求項6記載の車両運行情報収集用車載装置に
よっても同様の作用が生じる。
【0018】また、請求項2に記載した本発明の車両運
行情報収集方法によれば、前記制限値オーバー状態判定
期間を、単一の前記記憶媒体当たりに前記車両運行情報
を収集する期間、及び、前記記憶媒体の記憶容量のうち
少なくとも一方の値に応じて増減することで、制限値オ
ーバー状態が発生する確率が変わり、これにより、各運
行中に発生する全制限値オーバー情報が消費する記憶容
量の、記憶媒体の全記憶容量に対する比が変わる。従っ
て、例えば、収集される車両運行情報の1つ当たりの情
報量が大きくなった場合に、それに応じて、各運行中に
発生する全制限値オーバー情報の合計情報量が増えて、
記憶媒体を記憶容量が大きい他の記憶媒体に交換する必
要が発生してしまうのを防止することが可能となる。
尚、請求項7記載の車両運行情報収集用車載装置によっ
ても同様の作用が生じる。
【0019】そして、前記車両の走行状態が、所定の制
限値オーバー状態判定期間を超える期間に亘って前記制
限値を連続して上回ったか否かを判定する具体的な方式
としては、請求項3に記載した本発明の車両運行情報収
集方法や、請求項8に記載した本発明の車両運行情報収
集用車載装置のように、車両運行情報の収集周期毎に、
車両の走行状態が前記制限値を上回ったか否かを判別
し、上回ったと判別されたのが、前記車両運行情報の収
集周期の所定回数分連続したか否かを判定することで行
うことが可能である。
【0020】さらに、制限値を上回ったか否かを判定
し、それに応じて制限値オーバー情報を生成し記憶媒体
に記憶させる対象としては、請求項4に記載した本発明
の車両運行情報収集方法や、請求項9に記載した本発明
の車両運行情報収集用車載装置のように、所定の制限速
度に対する車両の実際の走行速度が挙げられ、また、請
求項5に記載した本発明の車両運行情報収集方法や、請
求項10に記載した本発明の車両運行情報収集用車載装
置のように、所定の制限回転数に対する車両の実際の走
行速度が挙げられる。
【0021】さらに、請求項11に記載した本発明の車
両運行情報収集用車載装置によれば、収集した車両運行
情報を基に制限値オーバー情報生成手段31Dが生成す
る制限値オーバー情報が、表示駆動手段31Gにより表
示部36に表示されるので、記憶媒体を車両から降ろし
て解析装置により記憶内容を解析しなくても、車載装置
に挿着したまま車両側において、記憶媒体内の速度値オ
ーバー情報に内容を確認することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図2は車両運行情報収集解析システ
ムの一部分を構成する本発明の一実施形態に係る車両運
行情報収集用車載装置の具体的な構成を示し、同図にお
いて、引用符号3で示す車載装置は、予め定めた制御プ
ログラムに従って動作するマイクロコンピュータ(CP
U)31を有する。CPU31はROM31a及びRA
M31bを内蔵している。
【0023】CPU31には、インタフェース(I/
F)32を介して走行センサ1からの走行パルス信号、
エンジン回転数センサ2からのエンジン回転パルス信
号、及び、イグニッション(IGN)スイッチのアクセ
サリ(ACC)スイッチの状態を示す信号が入力され、
また図示しないコネクタを介してICメモリカード4
(記憶媒体に相当)が着脱自在に接続されるようになっ
ている。
【0024】なお、33は接続される走行センサ1から
の走行パルス信号やエンジン回転数センサ2からのエン
ジン回転パルス信号によって速度や走行距離、並びに、
エンジン回転数を演算するため、例えばその種類に応じ
た所定の値などを設定し、あるいは、後述するRAM3
1bに格納される制限速度や制限回転数等の値を設定す
るための設定スイッチ、34はICメモリカード4を挿
脱するための開口に設けられたICメモリカード4の挿
入を検出するカード検出スイッチ、35は車載装置3に
よる情報収集及び収集情報のICメモリカード4への書
込を終了し開口からICメモリカード4を排出させる際
に操作される終了スイッチである。また、36はCPU
31が算出した最長運転時間を表示するためにドライバ
37を介してCPU31に接続された表示器(表示部に
相当)である。
【0025】上記RAM31bは、信号処理のための各
種のデータを格納するデータエリアと、処理に必要な演
算等を行うワークエリアとを有している。上記データエ
リアには、図3にデータエリアマップで示すように、制
限速度、制限回転数、制限速度オーバー判定基準時間、
制限回転数オーバー判定基準時間、制限速度オーバー記
録回数(1日用、7日用)、並びに、制限回転数オーバ
ー記録回数(1日用、7日用)の各データ等が格納され
ている。また、上記ワークエリアには、演算、制限速度
オーバー発生時刻バッファ、制限回転数オーバー発生時
刻バッファ、制限速度オーバータイムカウンタ、制限回
転数オーバータイムカウンタ、制限速度オーバー回数カ
ウンタ、制限回転数オーバー回数カウンタ、制限速度オ
ーバーフラグ、制限回転数オーバーフラグ、制限速度デ
ータフラグ、制限回転数データフラグ、アイディー・オ
ーケーフラグ(以下、IDOKFと略記する)、及び、
エンジンONフラグの各エリア等が設けられている。上
記ROM31aには、CPU31が行う制御に必要なプ
ログラムが格納されている。
【0026】上述した構成の車載装置3は、カードを識
別するためのカードIDが予め書き込まれているICメ
モリカード4が装着されることによって、このICメモ
リカード4に対し、カードが挿入されてから終了スイッ
チ35が操作されるまでの期間として定義される各運行
を識別するための運行IDとともに、各運行の間の1分
単位で時系列化した速度及びエンジン回転数データと、
圧縮した速度データと、0.5秒毎のエンジン回転数デ
ータとをそれぞれ書き込む。また、車載装置3は、上記
運行IDの一部として、所定の制限速度を実際の走行速
度が上回った際の時刻のデータや、実際のエンジン回転
数が所定の制限回転数を上回った際の時刻のデータ、並
びに、エンジンを始動、停止した時刻のデータを、各運
行毎にICメモリカード4に対してそれぞれ書き込む。
【0027】このために、CPU31は車両の走行に応
じて走行センサ1が発生する走行パルス信号を入力して
これを処理し、車両の走行速度を0.5秒毎に計測し、
この計測により得た速度データを圧縮してICメモリカ
ード4に書き込むと共に、圧縮前の0.5秒毎の計測走
行速度から制限速度オーバーを割り出してICメモリカ
ード4に書き込む。さらに、CPU31は車両の走行に
応じてエンジン回転数センサ2が発生するエンジン回転
パルス信号を入力してこれを処理し、車両のエンジン回
転数を0.5秒毎に計測し、この計測により得たエンジ
ン回転数データをそのままICメモリカード4に書き込
むと共に、計測したエンジン回転数からエンジンの始
動、停止、並びに、制限回転数オーバーを割り出してI
Cメモリカードに書き込む。
【0028】図4はICメモリカード4への書き込みフ
ォーマットを示し、同図において、ICメモリカード4
の書込エリアは、カードID書込エリア41と、運行デ
ータエリア421 乃至42nと、速度圧縮データエリア
431 乃至43nなどからなっている。このうち、カー
ドID書込エリア41は、ICメモリカード4の先頭ア
ドレスから所定の領域サイズで設けられ、運行データエ
リア421 乃至42nは、カードID書込エリア41に
続くアドレスから、各運行毎に区切って設けられ、各運
行のIDが書き込まれる固定長データエリア42A1
至42Anと、制限速度オーバー、制限回転数オーバ
ー、エンジンON/OFF、1分単位で時系列化した速
度及びエンジン回転数データ、並びに、0.5秒毎のエ
ンジン回転数の各データが書き込まれる不定長データエ
リア42B1 乃至42Bnからなる。また、速度圧縮デ
ータエリア431 乃至43nは、ICメモリカード4の
最終アドレスから遡って、各運行毎に区切って設けら
れ、不定長データエリア42B 1 乃至42Bnと同様
に、各運行の長さに応じて不定長に構成されている。
【0029】車載装置3が図4に示すフォーマットでデ
ータを書き込むための動作を、ROM31aに格納され
たプログラムに従ってCPU31が行う仕事を示す図5
のメインルーチンのフローチャートを参照して以下説明
する。CPU31はその電源の投入によって動作を開始
し、その最初のステップS1においてイニシャライズを
行う。このステップS1のイニシャライズにおいては、
制限速度オーバー発生時刻及び制限回転数オーバー発生
時刻の両バッファをクリアしたり、制限速度オーバー及
び制限回転数オーバーの両タイムカウンタのカウント時
間Tv,Tr、及び、制限速度オーバー回数及び制限回
転数オーバー回数の両カウンタのカウント値Cv,Cr
をそれぞれゼロリセットし、制限速度オーバーフラグ、
制限回転数オーバーフラグ、制限速度データフラグ、制
限回転数データフラグ、アイディー・オーケーフラグ、
及び、エンジンONフラグの各エリアのフラグFa〜F
d,IDOKF,Feをそれぞれ「0」に設定する。そ
の後、ステップS2に進んでIGNスイッチのACCが
ON状態であるか否かを判定する。ステップS2の判定
がYESのときにはステップS3に進み、ここでICメ
モリカード4を挿脱するための開口に設けられたカード
検出スイッチ34の状態によってICメモリカード4が
挿入されているか否かを判定する。
【0030】上記ステップS3の判定がYESのときに
はステップS4に進んで、IDOKFが1であるか否か
を判定し、この判定がNOのときにはステップS5に進
んでIDOKFを1にしてからステップS6に進み、こ
こでICメモリカード4が挿入されたことに関連して、
ICメモリカード4のカードID書込エリア41に書き
込まれた、このICメモリカード4が1日分の情報を記
録する1日用か、或は、1週間分の情報を記録する7日
用かのデータを読み込むカード開始処理を行ってからス
テップS7に進む。上記ステップS4の判定がYESの
ときには、ステップS5及びステップS6を飛ばしてス
テップS7に進む。
【0031】上記ステップS7においては、CPU31
のRAM31b内に構成した年月日時分秒の時間を刻む
時計について時計処理を行ってからステップS8に進
む。ステップS8においては、0.5秒経過したか否か
を判定し、この判定がYESのときにはステップS9に
進んで走行センサ1から入力している走行パルスに基づ
いて速度Vを算出する。続いてステップS10に進み、
上記ステップS9において算出した速度Vを基に、制限
速度オーバー判定処理を行う。
【0032】上記制限速度オーバー判定処理では、図6
のサブルーチンのフローチャートに示すように、ステッ
プS10aにおいて、ステップS9で算出した速度V
が、RAM31bのデータエリアに格納されている制限
速度Vsを上回っているか否かを判定する。ステップS
10aの判定がNOのときには、ステップS10bに進
み、RAM31bの制限速度オーバータイムカウンタエ
リアのタイムカウント値Tvと、制限速度オーバー回数
カウンタエリアのカウント値Cvをそれぞれゼロリセッ
トし、次に、ステップS10cに進んで、RAM31b
の制限速度オーバーフラグFaと、制限速度データフラ
グFcをそれぞれ「0」に設定した後、メインルーチン
に戻る。
【0033】一方、ステップS10aの判定がYESの
ときには、ステップS10dに進み、制限速度オーバー
タイムカウンタエリアのカウント時間Tvに0.5秒を
加算した後、ステップS10eに進んで、RAM31b
の制限速度オーバーフラグFaが「0」であるか否かを
判定する。ステップS10eの判定がYESのときに
は、ステップS10fに進んで、CPU31のRAM3
1b内に構成した時計の管理する現在時刻(日、時、
分、秒)を、RAM31bの制限速度オーバー発生時刻
バッファに制限速度オーバー発生時刻として格納する。
【0034】ステップS10eの判定がNOのときと、
ステップS10fを済ませた後にはステップS10gに
進み、RAM31bの制限速度オーバータイムカウンタ
のカウント時間Tvが、RAM31bのデータエリアに
格納されている制限速度オーバー判定基準時間Tsを上
回っているか否かを判定する。そして、図7の速度
(V)−時間(T)のグラフ中の領域アに示すように、
ステップS9で算出した速度V(実線)が制限速度Vs
(破線)を上回る上記カウント時間Tvが、同図中のス
ケールLで示す制限速度オーバー判定基準時間Tsより
も短く、ステップS10gの判定がNOとなるときに
は、メインルーチンに戻る。
【0035】一方、図7中の領域イに示すように、上記
速度V(実線)が制限速度Vs(破線)を上回るカウン
ト時間Tvが、制限速度オーバー判定基準時間Tsより
も長く、ステップS10gの判定がYESとなるときに
は、ステップS10hに進み、RAM31bの制限速度
オーバー回数カウンタエリアのカウント値Cvを「1」
インクリメントし、次に、ステップS10jに進んで、
上記制限速度オーバー回数カウンタエリアのカウント値
Cvが、RAM31bのデータエリアの制限速度オーバ
ー記録回数Ca(1日用、7日用)を上回っているか否
かを判別する。ここで、上記制限速度オーバー記録回数
Caの値は、ステップS6のカード開始処理でICメモ
リカード4のカードID書込エリア41から読み出した
ICメモリカード4の1日用か7日用かのデータにより
異なる値に設定され、例えば、1日用の場合はCa=2
55、7日用の場合はCa=1023にそれぞれ設定さ
れる。
【0036】ステップS10jの判定がNOのときに
は、メインルーチンに戻り、判定がYESのときには、
ステップS10kに進んで、RAM31bの制限速度オ
ーバーフラグFaが「0」であるか否かを判定する。ス
テップS10kの判定がNOのときには、メインルーチ
ンに戻り、判定がYESのときには、ステップS10m
に進んで、ステップS10fでRAM31bの制限速度
オーバー発生時刻バッファに格納した制限速度オーバー
発生時刻を基に、制限速度オーバーデータを生成し、そ
の後ステップS10pに進んで、制限速度データフラグ
Fcを「1」に設定した後、メインルーチンに戻る。
【0037】図6の制限速度オーバー判定処理を終えた
後に進むステップS11では、図5に示すように、上記
ステップS9において算出した速度についての圧縮処理
を行ってからステップS12に進む。ステップS12に
おいては、エンジン回転数センサ2から入力しているエ
ンジン回転パルスに基づいてエンジン回転数を算出す
る。
【0038】続いてステップS13に進み、上記ステッ
プS12において算出したエンジン回転数を基に、制限
回転数オーバー判定処理を行う。
【0039】上記制限回転数オーバー判定処理では、図
8のサブルーチンのフローチャートに示すように、ステ
ップS13aにおいて、ステップS12で算出したエン
ジン回転数Rが、RAM31bのデータエリアに格納さ
れている制限回転数Rsを上回っているか否かを判定す
る。ステップS13aの判定がNOのときには、ステッ
プS13bに進み、RAM31bの制限回転数オーバー
タイムカウンタエリアのタイムカウント値Trと、制限
回転数オーバー回数カウンタエリアのカウント値Crを
それぞれゼロリセットし、次に、ステップS13cに進
んで、RAM31bの制限回転数オーバーフラグFb
と、制限回転数データフラグFdをそれぞれ「0」に設
定した後、メインルーチンに戻る。
【0040】一方、ステップS13aの判定がYESの
ときには、ステップS13dに進み、制限回転数オーバ
ータイムカウンタエリアのカウント時間Trに0.5秒
を加算した後、ステップS13eに進んで、RAM31
bの制限回転数オーバーフラグFbが「0」であるか否
かを判定する。ステップS13eの判定がYESのとき
には、ステップS13fに進んで、CPU31のRAM
31b内に構成した時計の管理する現在時刻(日、時、
分、秒)を、RAM31bの制限回転数オーバー発生時
刻バッファに制限回転数オーバー発生時刻として格納す
る。
【0041】ステップS13eの判定がNOのときと、
ステップS13fを済ませた後にはステップS13gに
進み、RAM31bの制限回転数オーバータイムカウン
タのカウント時間Trが、RAM31bのデータエリア
に格納されている制限回転数オーバー判定基準時間Tt
を上回っているか否かを判定する。ステップS13gの
判定がNOのときには、メインルーチンに戻り、YES
のときには、ステップS13hに進み、RAM31bの
制限回転数オーバー回数カウンタエリアのカウント値C
rを「1」インクリメントし、次に、ステップS13j
に進んで、上記制限回転数オーバー回数カウンタエリア
のカウント値Crが、RAM31bのデータエリアの制
限回転数オーバー記録回数(1日用、7日用)Cbを上
回っているか否かを判別する。ここで、上記制限回転数
オーバー記録回数Cbの値は、制限速度オーバー記録回
数Caの値と同じく、ステップS6のカード開始処理で
ICメモリカード4のカードID書込エリア41から読
み出したデータが1日用の場合はCb=255、7日用
の場合はCb=1023にそれぞれ設定される。
【0042】ステップS13jの判定がNOのときに
は、メインルーチンに戻り、判定がYESのときには、
ステップS13kに進んで、RAM31bの制限回転数
オーバーフラグFbが「0」であるか否かを判定する。
ステップS13kの判定がNOのときには、メインルー
チンに戻り、判定がYESのときには、ステップS13
mに進んで、ステップS13fでRAM31bの制限回
転数オーバー発生時刻バッファに格納した制限回転数オ
ーバー発生時刻を基に、制限回転数オーバーデータを生
成し、その後ステップS13pに進んで、制限回転数デ
ータフラグFdを「1」に設定した後、メインルーチン
に戻る。
【0043】図8の制限回転数オーバー判定処理を終え
た後に進むステップS14では、図5に示すように、上
記ステップS12において算出したエンジン回転数を基
に、エンジンON/OFF判定処理を行う。上記エンジ
ンON/OFF判定処理では、図9のサブルーチンのフ
ローチャートに示すように、ステップS14aにおい
て、RAM31bのエンジンONフラグエリアのフラグ
Feが「0」であるか否かを確認し、この判定がYES
のときにはステップS14bに進み、ステップS12で
算出したエンジン回転数R=0であるか否かを判定す
る。ステップS14bの判定がYESのときには、メイ
ンルーチンに戻り、判定がNOのときには、ステップS
14cに進んで、RAM31b内に構成した時計の管理
する現在時刻を基に、エンジンONデータを生成し、次
のステップS14dで、RAM31bのエンジンONフ
ラグエリアのフラグFeを「1」に設定してから、メイ
ンルーチンに戻る。
【0044】また、ステップS14aの判定がNOのと
きには、ステップS14eに進んで、ステップS12で
算出したエンジン回転数R=0であるか否かを判定す
る。ステップS14eの判定がNOのときには、メイン
ルーチンに戻り、判定がYESのときには、ステップS
14fに進んで、RAM31b内に構成した時計の管理
する現在時刻を基に、エンジンOFFデータを生成し、
次のステップS14gで、RAM31bのエンジンON
フラグエリアのフラグFeを「0」に設定してから、メ
インルーチンに戻る。
【0045】図9のエンジンON/OFF判定処理を終
えた後に進むステップS15では、図5に示すように、
上記ステップS12において算出したエンジン回転数に
ついての収集データ(エンジン回転数データ)を生成し
てからステップS16に進む。なお、上記ステップS8
の判定がNOのとき、すなわち0.5秒経過していない
ときには上記ステップS9乃至S15を飛ばしてステッ
プS16に進む。上記ステップS16においては、1分
経過したか否かを判定し、この判定がYESのときには
ステップS17に進んで、ステップS9で算出した速度
の1分間の中での最大値Vmax 及び最小値Vmin を示す
1分時系列速度データを生成する。続いて、ステップS
18においては、ステップS12で算出したエンジン回
転数の1分間の中での最大値Mmax 及び最小値Mmin
示す1分エンジン回転数時系列データを生成してからス
テップS19に進む。なお、上記ステップS16の判定
がNOのとき、すなわち1分経過していないときには上
記ステップS17及びステップS18を飛ばしてステッ
プS19に進む。
【0046】上記ステップS19においては距離をカウ
ントし、その後ステップS20に進んで終了スイッチ3
5が操作されたか否かを判定し、この判定がNOのとき
にはステップS21に進んで、車載装置3に設けられC
PU31に接続された不図示の表示切換スイッチの切換
状態に応じて、表示器36による表示を行った後、上記
ステップS2に戻る。上記表示器36による表示の内容
の選択肢は、ステップS7及び後述のステップS26に
おいて行われる時計処理により得られる現在時刻と、ス
テップS10mで生成した制限速度オーバーデータ中の
発生時刻と、RAM31bの制限速度オーバー回数カウ
ンタエリアのカウント値Cvである制限速度オーバー回
数と、ステップS13mで生成した制限回転数オーバー
データ中の発生時刻と、RAM31bの制限回転数オー
バー回数カウンタエリアのカウント値Crである制限回
転数オーバー回数のうちいずれか1つである。
【0047】上記ステップS3の判定がNOのとき、す
なわち、ICメモリカード4を挿脱するための開口に設
けられたカード検出スイッチ34の状態によってICメ
モリカード4への書き込みが不可能であると判定された
ときと、上記ステップS20の判定がYES、すなわ
ち、終了スイッチ35が操作されたときには、ステップ
S22に進んでIDOKFが1であるか否かを判定し、
このステップS22の判定がYESのときにはステップ
S23においてIDOKFを0にし、次のステップS2
4において、カード終了処理を行ってから上記ステップ
S2に戻る。また、上記ステップS22の判定がNOの
ときにはステップS23及びS24を飛ばして上記ステ
ップS2に戻る。
【0048】上記ステップS2の判定がNO、すなわ
ち、IGNスイッチのACCがOFF状態のときには、
ステップS25に進んでCPU31をスリープ状態にし
てからステップS26に進み、ここで上記ステップS7
と同様の時計処理及びその時刻の表示器36への表示を
行い、次のステップS27において上記ステップS2と
同様の判断を行い、ステップS27の判定がNOのとき
には上記ステップS25に戻り、IGNスイッチのAC
CがON状態になってステップS27の判定がYESと
なるまでステップS25乃至S27を繰り返し、ステッ
プS27の判定がYESになったら上記ステップS2に
戻る。
【0049】上記ステップS11の圧縮処理は、0.5
秒毎に上記ステップS9において算出した速度をアドレ
スポインタによって指定されているICメモリカード4
中のアドレスに運行ID時系列データと逆方向に、アド
レスの大きな位置から書き込むが、この圧縮の具体的な
方法としては、例えば特公平3−53673号公報にお
いて提案されているものを適用することができる。
【0050】以上の動作によって、車載装置3において
ICメモリカード4の圧縮速度データエリア431 乃至
43n内には、圧縮された速度データが書き込まれ、ま
た、運行データエリア421 乃至42n中の不定長デー
タエリア42B1 乃至42Bn内には、各運行毎の1分
単位で時系列化した速度及びエンジン回転数データ、
0.5秒毎のエンジン回転数、制限速度オーバー、制限
回転数オーバー、並びに、エンジンON/OFFの各デ
ータが書き込まれ、さらに、運行データエリア421
至42n中の固定長データエリア42A1 乃至42An
内には、各運行毎の運行IDデータがそれぞれ書き込ま
れ、これらのデータが後述する解析装置5によって読み
取られて解析される。
【0051】上述した説明からも明らかなように、本実
施形態では、請求項中の制限値オーバー判定手段31A
が図6のフローチャートのステップS10aと、図8の
フローチャートのステップS13aで構成され、連続オ
ーバー期間測定手段31Bが図6中のステップS10d
及びステップS10hと、図8中のステップS13d及
びステップS13hで構成され、期間オーバー判定手段
31Cが図6中のステップS10gと、図8中のステッ
プS13gで構成されている。
【0052】また、本実施形態では、請求項中の制限値
オーバー情報生成手段31Dが図6中のステップS10
mと図8中のステップS13mで構成され、制限値オー
バー情報記録手段31Eが図5のフローチャートにおけ
るステップS24で構成され、表示駆動手段31Gが図
5中のステップS21で構成されている。さらに、本実
施形態では、設定スイッチ33が請求項中の制限値オー
バー状態判定期間値設定手段33に相当しており、制限
値オーバー状態判定期間値保持手段31bAが、RAM
31bの制限速度オーバー判定基準時間、制限回転数オ
ーバー判定基準時間、制限速度オーバー記録回数、並び
に、制限回転数オーバー記録回数の各エリアにより構成
されている。
【0053】一方、車両の運行を管理する運送会社の車
両管理事務所などに設置される解析装置5は、具体的に
は、図10に示すような構成となっており、予め定めた
プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ
(パソコン)51を有する。パソコン51には、パソコ
ン本体51aと、これに接続されたキーボード51b
(単位時間設定手段に相当)、CRT51c、フロッピ
ディスク(FD)ドライバ51d、プリンタ51e及び
カードリーダ・ライタ(R/W)51fが接続されてい
る。
【0054】この解析装置5においては、フロッピディ
スクドライバ51dに解析プログラムなどを格納したプ
ログラムフロッピディスク(FD)51g1 を装着して
起動することによって、車載装置3から取外してカード
R/W51fに装着されたICメモリカード4から運行
データを読み取り、これをFDドライバ51dに装着れ
ているデータフロッピディスク(FD)51g2 にセー
ブしたり、ICメモリカード4から読み取った運行デー
タを直接解析するか或いはデータFD51g2に一度セ
ーブしている運行データを解析し、この解析の結果得ら
れる運行データ一覧、安全管理・車両管理データ一覧、
労務管理データ一覧、グラフなどをCRT51cに表示
したり或いはプリンタ51eによって印字したりする
他、運行データを記憶するため車載装置3に挿入して使
用するICメモリカード4の初期化や設定データなどの
記憶を行う。
【0055】上述した構成の解析装置5は、そのパソコ
ン本体51aが図11のフローチャートに示すメインル
ーチンの仕事を実行する。すなわち、パソコン本体51
aはプログラムFD51g1 を装着することによって起
動し、その最初のステップS31において処理メニュー
画面をCRT51cに表示させる。その後ステップS3
2に進み、ここでキーボード51bのテンキーによる選
択を待つ。
【0056】今、キーボード51bのテンキーによって
カード読み取りが選択されると、ステップS33に進ん
でカードR/W51fに装着されているICメモリカー
ド4から運行データを読み取るカード読み取り処理を行
い、続くステップS34において読み取った運行データ
の保存処理を行ってからステップS35に進んでカード
の初期化処理を行い、次のステップS36において設定
データによる選択を待つ。
【0057】キーボード51bのテンキーによってFD
読み取りが選択されると、ステップS37に進んでFD
ドライバ51dに装着されているデータFD51g2
ら運行データを読み取るFD読み取り処理を行ってから
上記ステップS36に進んで設定データによる選択を待
つ。
【0058】キーボード51bのテンキーによってカー
ド確認処理が選択されると、ステップS38に進んでカ
ードR/W51fに装着されているICメモリカード4
を確認するカード確認処理を行う。その後ステップS3
9に進んでフリーワード(FW)を変更するFW変更処
理を行い、続くステップS40においてカード再利用処
理を行ってから上記ステップS31のメニュー画面に戻
る。
【0059】キーボード51bのテンキーによって個人
コード登録処理が選択されると、ステップS41に進ん
でカードR/W51fに装着されているICメモリカー
ド4に、そのICメモリカード4に運行データを記憶し
ている乗務員などの個人に付与された個人コードを登録
(記憶)する個人コード登録処理を行ってから上記ステ
ップS31のメニュー画面に戻る。また、ステップS3
2において終了が選択されたときにはステップS42に
おいて終了処理を行って動作を終了する。
【0060】上記ステップS36においては、ステップ
S43の運行データ一覧作成表示処理、ステップS44
の安全管理・車両管理データ一覧作成表示処理、ステッ
プS45の労務管理データ一覧作成表示処理、ステップ
S46のグラフ作成表示処理の何れかの選択処理を行
う。ステップS43乃至S46の実行後はステップS4
7に進んでキーボード51bのファンクションキーによ
る選択を待つ。
【0061】上記ステップS47におけるファンクショ
ンキーによる選択によって、ステップS48の運行デー
タ一覧作成表示処理、ステップS49の安全管理・車両
管理データ一覧作成表示処理、ステップS50の労務管
理データ一覧作成表示処理、ステップS51のグラフ作
成表示処理、ステップS52の印字処理をそれぞれ行っ
てからステップS47に戻り、無選択によって上記ステ
ップS31に戻る。
【0062】従って、解析装置5では、キーボード51
bのテンキーによりFD読み取りを選択して、カードR
/W51fに装着されているICメモリカード4からの
運行データの読み込み、保存処理を行った後、ファンク
ションキーによる選択によって、労務管理データ一覧作
成表示処理を選択すると、ICメモリカード4の運行I
Dエリア421 乃至42nからそれぞれ読み出されたデ
ータを基に、各運行毎の最長連続運転時間の一覧データ
が作成され、これをCRT61c或いはプリンタ61e
に描かせるためのデータ出力処理が行われる。
【0063】以上に説明した本実施形態の車載装置3で
は、走行センサ1から入力している走行パルスに基づい
て速度を算出し、この速度のデータを圧縮して1分時系
列速度データを作成すると共に、圧縮前の速度のデータ
を基に最長連続運転時間を各運行毎に算出して、前記1
分時系列速度データと共にICカードメモリ4に書き込
むと共に、走行速度VがRAM31bの制限速度Vsを
制限速度オーバー判定基準時間Ts以上連続して上回っ
た際や、エンジン回転数RがRAM31bの制限回転数
Rsを制限回転数オーバー判定基準時間Tt以上連続し
て上回った際に、制限速度、或は、制限回転数のオーバ
ーデータ、つまり、それらオーバーの発生時刻をICカ
ードメモリ4に書き込む構成とした。
【0064】このため、解析装置5において、安全管理
・車両管理データ一覧作成表示処理を選択して制限速度
オーバー状態や制限回転数オーバー状態の開始時刻、或
は、それらの発生回数、エンジンON/OFFの発生回
数等をCRT51cに表示させ、或は、プリンタ61e
からプリントアウトさせるに当たり、圧縮された1分時
系列速度データを伸張した上で制限速度オーバー状態の
発生回数及び発生開始時間を割り出す処理や、エンジン
回転数データから制限回転数オーバー状態の発生回数及
び発生開始時間を割り出す処理、エンジンのON/OF
F回数を割り出す処理等を行うことなく、前記ICカー
ドメモリ4からそれらのデータを読み出すだけで済み、
解析装置5側での制限速度オーバー状態の発生回数及び
発生開始時間、制限回転数オーバー状態の発生回数及び
発生開始時間、並びに、エンジンのON/OFF回数等
のデータ出力に要する処理の手間や時間を削減し迅速な
出力を可能とすることができる。
【0065】尚、本実施形態では、車載装置3で割り出
した制限速度オーバー状態の発生回数及び発生開始時
間、制限回転数オーバー状態の発生回数及び発生開始時
間、並びに、エンジンのON/OFF回数等を表示部3
6に表示させる構成としたが、このための構成は省略し
てもよい。また、本実施形態では、制限速度や制限回転
数のオーバーデータを生成する基準となる連続オーバー
期間を、RAM31bのデータエリアに格納されている
制限速度や制限回転数のオーバー判定基準時間Ts,T
tと、これに足し合わせる、RAM31bのワークエリ
アの制限速度や制限回転数のオーバー回数カウンタエリ
アのカウント値Cv,Crが制限速度や制限回転数のオ
ーバー記録回数Caを上回るのに必要な時間との2本立
てとしたが、1本化してもよく、その場合には、ICメ
モリカード4に収集する運行記録情報が1日分であるか
7日分であるかに応じて連続オーバー期間の基準値を変
更すればよい。
【0066】さらに、本実施形態では、1回の制限速度
や制限回転数のオーバー情報として、そのオーバー期間
の開始時刻を記録する構成としたが、この開始時刻に加
えて終了時刻をICメモリカード4に一緒に記録する構
成としてもよい。また、制限速度オーバー状態や制限回
転数オーバー状態の有無を判定する処理、及び、エンジ
ンON/OFFを判定する処理の具体的内容は、本実施
形態で示したものに限定されず任意である。そして、本
実施形態では、車両の制限速度オーバー状態や制限回転
数オーバー状態の有無を判定する処理、及び、エンジン
ON/OFFの情報をICメモリカード4に書き込む構
成について説明したが、本発明は、車両の走行に応じて
発生する各種状態が所定の制限値を超えたか否かの情報
を収集する場合に広く適用可能であることは言うまでも
ない。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の車両運行情報収集方法によれば、時々刻々変化
する車両の運行中に収集された該車両の走行状態を示す
デジタルデータの車両運行情報を解析し、前記車両の運
行中に発生した該車両の走行状態の制限値オーバー状態
を示す制限値オーバー情報等を出力する解析装置により
読み出し可能な記憶媒体に、前記車両運行情報を収集、
記憶させるに当たり、前記車両の走行状態が前記制限値
を連続して上回った期間を測定し、前記測定した期間が
所定の制限値オーバー状態判定期間を超えた際に、前記
連続して前記制限値を上回った期間の前記車両の走行状
態を前記制限値オーバー状態と判定し、前記制限値オー
バー状態と判定された前記車両の前記制限値を連続して
上回った期間の開始時刻を前記制限値オーバー情報とし
て収集し、前記車両の1回の運行毎に前記記憶媒体に記
憶させるようにした。
【0068】また、請求項6に記載した本発明の車両運
行情報収集用車載装置によれば、時々刻々変化する車両
の運行中に収集された該車両の走行状態を示すデジタル
データの車両運行情報を解析し、前記車両の運行中に発
生した該車両の走行状態の制限値オーバー状態を示す制
限値オーバー情報等を出力する解析装置5により読み出
し可能な記憶媒体4に、前記車両運行情報を収集、記憶
させる車両運行情報収集用車載装置において、前記車両
の走行状態が前記制限値を上回ったか否かを判定する制
限値オーバー判定手段31Aと、前記車両の走行状態が
前記制限値を上回ったと前記制限値オーバー判定手段3
1Aが連続して判定した連続オーバー期間を測定する連
続オーバー期間測定手段31Bと、前記連続オーバー期
間測定手段31Bの測定した前記連続オーバー期間が所
定の制限値オーバー状態判定期間を超えたか否かを判定
する期間オーバー判定手段31Cと、前記制限値オーバ
ー状態判定期間を超えたと前記期間オーバー判定手段3
1Cが判定した前記連続オーバー期間の開始時刻を基
に、前記制限値オーバー情報を生成する制限値オーバー
情報生成手段31Dと、前記制限値オーバー情報生成手
段31Dが生成した前記制限値オーバー情報を、該車両
の1回の運行毎に前記記憶媒体に記憶させる制限値オー
バー情報記録手段31Eと設ける構成とした。
【0069】このため、制限値オーバー状態判定期間を
適当な長さの期間とすることにより、瞬時的な制限値オ
ーバー状態の発生により制限値オーバー情報が繰り返し
多数生成されて記憶媒体に記憶され、これにより、記憶
媒体の記憶容量が多量に消費されてしまうことが防止さ
れ、従って、車両の実際の走行状態が対応する制限値に
対してどのように推移したかの情報を記憶媒体に記憶さ
せるに当たり、制限値オーバーの回数の情報だけでは正
しい評価をするのに不足な、その制限値オーバーパター
ンの情報を、情報量を増やさずに記憶させることができ
る。
【0070】さらに、請求項2に記載した本発明の車両
運行情報収集方法によれば、単一の前記記憶媒体当たり
に前記車両運行情報を収集する期間、及び、前記記憶媒
体の記憶容量のうち少なくとも一方の値に応じて、前記
制限値オーバー状態判定期間を増減するようにした。ま
た、請求項7に記載した本発明の車両運行情報収集用車
載装置によれば、前記制限値オーバー状態判定期間の値
を保持する制限値オーバー状態判定期間値保持手段31
bAと、該制限値オーバー状態判定期間値保持手段31
bAが保持する前記制限値オーバー状態判定期間の値を
設定する制限値オーバー状態判定期間値設定手段33と
をさらに備える構成とした。
【0071】このため、前記制限値オーバー状態判定期
間を、単一の前記記憶媒体当たりに前記車両運行情報を
収集する期間、及び、前記記憶媒体の記憶容量のうち少
なくとも一方の値に応じて増減することで、制限値オー
バー状態が発生する確率が変わり、これにより、各運行
中に発生する全制限値オーバー情報が消費する記憶容量
の、記憶媒体の全記憶容量に対する比が変わる。従っ
て、例えば、収集される車両運行情報の1つ当たりの情
報量が大きくなった場合に、それに応じて、各運行中に
発生する全制限値オーバー情報の合計情報量が増えて、
記憶媒体を記憶容量が大きい他の記憶媒体に交換する必
要が発生してしまうのことが防止される。これにより、
1つの記憶媒体に記憶させる車両運行情報の日数が選択
により変わる場合に、その選択された日数の長短に応じ
て記憶容量の不足を生じることなく情報を記憶させるこ
とができる等、収集される車両運行情報の情報量に対し
て、記憶媒体の記憶容量が不足がちとなる場合に、1つ
当たりの制限値オーバーに関する情報により消費される
記憶媒体の記憶容量を減らして、より多くの情報の記憶
を可能とすることができるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両運行情報収集用車載装置の基
本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係り車両運行情報収集解
析システムの一部分を構成する車両運行情報収集用車載
装置の具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】図2の車載装置のCPUに内蔵されたRAMの
メモリエリアマップである。
【図4】図2の車載装置によってICメモリカードに書
き込まれるデータのフォーマットの一例を示す図であ
る。
【図5】図2の車載装置のCPUが行う仕事のメインル
ーチンを示すフローチャートである。
【図6】図5のフローチャートにおける制限速度オーバ
ー判定処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図7】図6の制限速度オーバー判定処理における制限
速度オーバー状態発生の判定原理を説明するための時間
−速度の相関を示すグラフである。
【図8】図5のフローチャートにおける制限回転数オー
バー判定処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図9】図5のフローチャートにおけるエンジンON/
OFF判定処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図10】図2の運行情報収集解析システムの一部分を
構成する解析装置の具体的な構成を示すブロック図であ
る。
【図11】図5の解析装置のパソコン本体が行う仕事の
メインルーチンを示すフローチャートである。
【図12】従来一般の車両運行情報収集解析システムの
概略構成を一部ブロックにて示す説明図である。
【図13】(a),(b)は図12の車両運行情報収集
解析システムが制限速度オーバー状態発生と判定する原
理を説明するための時間−速度の相関を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
3 車載装置 31 CPU 31a ROM 31b RAM 31A 制限値オーバー判定手段 31B 連続オーバー期間測定手段 31C 期間オーバー判定手段 31D 制限値オーバー情報生成手段 31E 制限値オーバー情報記録手段 31F 連続オーバー回数計数手段 31G 表示駆動手段 31bA 制限値オーバー状態判定期間値保持手段 33 制限値オーバー状態判定期間値設定手段 36 表示部 4 記憶媒体 5 解析装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07C 5/00 G01D 9/00 G06F 17/60

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時々刻々変化する車両の運行中に収集さ
    れた該車両の走行状態を示すデジタルデータの車両運行
    情報を解析し、前記車両の運行中に発生した該車両の走
    行状態の制限値オーバー状態を示す制限値オーバー情報
    等を出力する解析装置により読み出し可能な記憶媒体
    に、前記車両運行情報を収集、記憶させるに当たり、 前記車両の走行状態が前記制限値を連続して上回った期
    間を測定し、 前記測定した期間が所定の制限値オーバー状態判定期間
    を超えた際に、前記連続して前記制限値を上回った期間
    の前記車両の走行状態を前記制限値オーバー状態と判定
    し、 前記制限値オーバー状態と判定された前記車両の前記制
    限値を連続して上回った期間の開始時刻を前記制限値オ
    ーバー情報として収集し、前記車両の1回の運行毎に前
    記記憶媒体に記憶させるようにした、 ことを特徴とする車両運行情報収集方法。
  2. 【請求項2】 単一の前記記憶媒体当たりに前記車両運
    行情報を収集する期間、及び、前記記憶媒体の記憶容量
    のうち少なくとも一方の値に応じて、前記制限値オーバ
    ー状態判定期間を増減するようにした請求項1記載の車
    両運行情報収集方法。
  3. 【請求項3】 前記車両運行情報の収集周期毎に、前記
    車両の走行状態が前記制限値を上回ったか否かを判別
    し、前記走行状態が前記制限値を上回ったと判別された
    前記車両運行情報が所定周期連続した際に、前記車両の
    走行状態が前記制限値オーバー状態であると判定するよ
    うにした請求項1又は2記載の車両運行情報収集方法。
  4. 【請求項4】 前記車両運行情報として前記車両の走行
    速度を収集し、前記制限値オーバー情報として、前記車
    両の走行速度が前記制限値オーバー状態判定期間を超え
    た期間に亘り連続して所定の制限速度を上回った際の開
    始時刻を前記記憶媒体に記憶させるようにした請求項
    1、2又は3記載の車両運行情報収集方法。
  5. 【請求項5】 前記車両運行情報として前記車両のエン
    ジン回転数を収集し、前記制限値オーバー情報として、
    前記車両のエンジン回転数が前記制限値オーバー状態判
    定期間を超えた期間に亘り連続して所定の制限回転数を
    上回った際の開始時刻を前記記憶媒体に記憶させるよう
    にした請求項1、2、3又は4記載の車両運行情報収集
    方法。
  6. 【請求項6】 時々刻々変化する車両の運行中に収集さ
    れた該車両の走行状態を示すデジタルデータの車両運行
    情報を解析し、前記車両の運行中に発生した該車両の走
    行状態の制限値オーバー状態を示す制限値オーバー情報
    等を出力する解析装置により読み出し可能な記憶媒体
    に、前記車両運行情報を収集、記憶させる車両運行情報
    収集用車載装置において、 前記車両の走行状態が前記制限値を上回ったか否かを判
    定する制限値オーバー判定手段と、 前記車両の走行状態が前記制限値を上回ったと前記制限
    値オーバー判定手段が連続して判定した連続オーバー期
    間を測定する連続オーバー期間測定手段と、 前記連続オーバー期間測定手段の測定した前記連続オー
    バー期間が所定の制限値オーバー状態判定期間を超えた
    か否かを判定する期間オーバー判定手段と、 前記制限値オーバー状態判定期間を超えたと前記期間オ
    ーバー判定手段が判定した前記連続オーバー期間の開始
    時刻を基に、前記制限値オーバー情報を生成する制限値
    オーバー情報生成手段と、 前記制限値オーバー情報生成手段が生成した前記制限値
    オーバー情報を、該車両の1回の運行毎に前記記憶媒体
    に記憶させる制限値オーバー情報記録手段と設けた、 ことを特徴とする車両運行情報収集用車載装置。
  7. 【請求項7】 前記制限値オーバー状態判定期間の値を
    保持する制限値オーバー状態判定期間値保持手段と、該
    制限値オーバー状態判定期間値保持手段が保持する前記
    制限値オーバー状態判定期間の値を設定する制限値オー
    バー状態判定期間値設定手段とをさらに備える請求項6
    記載の車両運行情報収集用車載装置。
  8. 【請求項8】 前記車両運行情報は所定周期毎に収集さ
    れ、前記制限値オーバー判定手段は前記所定周期毎に前
    記車両の走行状態が前記制限値を上回ったか否かを判定
    し、前記連続オーバー期間測定手段は、前記制限値オー
    バー判定手段が前記車両運行情報の連続する複数の収集
    周期に亘って前記走行状態が前記制限値を上回ったと判
    定した回数を計数する連続オーバー回数計数手段を有し
    ており、該連続オーバー回数計数手段の計数する前記回
    数を基に前記連続オーバー期間測定手段が前記連続オー
    バー期間の測定を行う請求項6又は7記載の車両運行情
    報収集用車載装置。
  9. 【請求項9】 前記車両運行情報として前記車両の走行
    速度を収集し、前記制限値オーバー判定手段は、前記制
    限値として規定される所定の制限速度を前記車両の走行
    速度が上回ったか否かを判定する請求項6、7又は8記
    載の車両運行情報収集用車載装置。
  10. 【請求項10】 前記車両運行情報として前記車両のエ
    ンジン回転数を収集し、前記制限値オーバー判定手段
    は、前記制限値として規定される所定の制限回転数を前
    記車両のエンジン回転数が上回ったか否かを判定する請
    求項6、7、8又は9記載の車両運行情報収集用車載装
    置。
  11. 【請求項11】 表示部と、この表示部に前記制限値オ
    ーバー情報生成手段が生成した前記制限値オーバー情報
    を表示させる表示駆動手段とをさらに設けた請求項6、
    7、8、9又は10記載の車両運行情報収集用車載装
    置。
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