JP2600372Y2 - 車両運行記録解析装置 - Google Patents

車両運行記録解析装置

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JP2600372Y2
JP2600372Y2 JP1991045749U JP4574991U JP2600372Y2 JP 2600372 Y2 JP2600372 Y2 JP 2600372Y2 JP 1991045749 U JP1991045749 U JP 1991045749U JP 4574991 U JP4574991 U JP 4574991U JP 2600372 Y2 JP2600372 Y2 JP 2600372Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両運行記録を解析す
る車両運行記録解析装置にかかり、特に、作業区分を表
すタイムチャート表を表示するようにした車両運行記録
解析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置は、車両運行データを収集
する車載装置と共に、車両運行データを収集し、この収
集した運行データを解析して車両の運行状態を管理する
図6に示すような車両運行管理システムを構成する。
【0003】同図において、1は車両のトランスミッシ
ョン2から引き出した車軸の回転を検出し、回転数を電
気信号に変換して出力する回転センサ、3は回転センサ
1からの信号をサンプリングして入力し、演算により瞬
時速度及び走行距離を求めると共に、必要に応じて所定
のデータ圧縮処理を行ってそれを記録する車載装置であ
る。この車載装置3には、運転者の作業区分を示す情報
を入力する作業区分入力器4が接続されると共に、可搬
性の記録媒体であるICメモリカード5が着脱自在に装
着できるようになっている。ICメモリカード5は、こ
れを車載装置3に装着することによって、上記速度、距
離及び作業区分などの運行データが記録されるようにな
っている。
【0004】また、同図において、6は車両の運行を管
理する運送会社の車両管理事務所などに設置される車両
運行記録解析装置であり、この解析装置6に対して車載
装置3から取外したICメモリカード5を装着すること
によって、ICメモリカード5から運行データを読み取
ってフロッピディスクなどの記録媒体にセーブすると共
に、このセーブした運行データを解析してその結果を印
字したり表示したりする他、運行データを記録するため
車載装置3に装着して使用するICメモリカード5の初
期化や設定データなどの記録を行う。
【0005】上記車載装置3は、具体的には、図7に示
すような構成となっており、予め定めた制御プログラム
に従って動作するマイクロコンピュータ(CPU)31
を有する。CPU31は制御プログラムを格納するRO
M31a及び信号処理のための各種のデータを格納する
RAM31bを内蔵している。CPU31には、インタ
フェース(I/F)32を介して回転センサ1からの信
号及びイグニッション(IGN)スイッチのアクセサリ
(ACC)スイッチの状態を示す信号が入力され、また
インタフェース(I/F)33を介して作業区分入力器
4からの作業区分を示す情報が入力される。
【0006】また、CPU31には、作業区分入力器4
から入力された情報によって現在の作業区分を表示する
表示器34が接続されると共に、図示しないコネクタを
介してICメモリカード5が着脱自在に接続されるよう
になっている。なお、35は接続される回転センサ1か
らの信号によって速度や走行距離を演算するため、例え
ばその種類に応じた所定の値などを設定するための設定
スイッチである。
【0007】上述した構成の車載装置3は、そのCPU
31が図8のフローチャートに示す仕事を実行して運行
データの収集を行う。すなわち、CPU31はその電源
の投入によって動作を開始し、その最初のステップS1
においてイニシャライズを行い、続くステップS2にお
いてIGNスイッチのACCがオン状態であるか否かを
判定する。ステップS2の判定がYESのときにはステ
ップS3に進み、ここでCPU31のRAM31b内に
構成した年月日時分秒の時間を刻む時計についての処理
を行ってからステップS4に進む。
【0008】ステップS4においては、ICメモリカー
ド5が装着されたことに関連するカードに対する読み出
し及び書き込みを伴うカード処理を行い、その後ステッ
プS5に進んでICメモリカード5に書き込み可能な状
態であるか否かを判定する。ステップS5の判定がNO
のときには上記ステップS2に戻って上記ステップS2
乃至S5を繰り返し、ステップS5がYESとなるのを
待つ。ステップS5の判定がYESのときにはステップ
S6に進み、ここで回転センサ1からの信号に基づいて
速度を計測したり、計測した速度を示すデータを圧縮し
てICメモリカード5に記録する処理を行う。
【0009】その後ステップS7に進んで後述するステ
ップS8の終了後所定時間、例えば1分経過したか否か
をRAM31b内の時計によって判定する。このステッ
プS7の判定がYESのときにはステップS8に進んで
回転センサ1からの信号に基づいて1分間に走行した距
離を計測したり、作業区分入力器4からの信号を入力し
て、計測した距離及び作業区分情報をICメモリカード
5に記録する処理を行ってからステップS9に進み、こ
こで作業区分を表示器34に表示させる処理を行ってか
ら上記ステップS2に戻る。上記ステップS7の判定が
NOのときにはステップS8を飛ばしてステップS9を
経て上記ステップS2に戻る。
【0010】以上のステップS2乃至S9のステップの
実行により、IGNスイッチのACCがオン状態にある
ときには、ICメモリカード5が装着されて書き込み可
能になっていれば、回転センサ1からの信号によって速
度を計測し、これを圧縮処理してICメモリカード5に
書き込むと共に、1分間の走行距離を計測してこれを作
業区分情報と共にICメモリカード5に書き込むことを
行う。
【0011】上記ステップS2の判定がNOのとき、す
なわちIGNスイッチのACCがオフ状態にあるときに
は、ステップS10に進んで上記ステップS3と同様の
時計処理を行う。その後ステップS11に進んで後述す
るステップS14の終了後所定時間、例えば1分経過し
たか否かをRAM31b内の時計によって判定する。こ
のステップS11の判定がYESのときにはステップS
12に進んで上記ステップS4と同様のカード処理を行
った後ステップS13に進んでICメモリカード5に書
き込み可能な状態であるか否かを判定する。
【0012】ステップS13の判定がYESのときには
ステップS14に進み、ここで作業区分入力器4からの
信号を入力して、作業区分情報をICメモリカード5に
記録する処理を行ってからステップS15に進み、ここ
でIGNスイッチのACCがオン状態にあるか否かを判
定し、この判定がNOのときには上記ステップS10に
戻り、YESのときには上記ステップS2に戻る。ま
た、上記ステップS11の判定がNOのときにはステッ
プS12乃至S14を飛ばしてステップS15に進み、
ステップS13の判定がNOのときにはステップS14
を飛ばしてステップS15に進む。
【0013】以上のステップS10乃至S15のステッ
プの実行により、IGNスイッチのACCがオフ状態に
あるときには、ICメモリカード5が装着されて書き込
み可能になっていれば、1分毎に作業区分入力器4から
の信号に基づいて作業区分情報をICメモリカード5に
書き込むことを行う。
【0014】ICメモリカード5には、上述した車載装
置3によって図9に示すようにデータが書き込まれる。
先ず、ICメモリカード5の先頭には、ICメモリカー
ド5への記録の仕方などのカードを識別するデータであ
るカードID5aが書き込まれ、このカードID5aと
最後のオプション領域5bとの間には、カードID5a
側からICメモリカード5への書き込みが可能になって
から不可能になるまでを1運行として識別するための運
行ID5c1 、5c2 と、各運行IDに対応する運行に
おける1分毎の走行距離を示すデータと作業区分データ
とを対にした距離、作業区分データ5d1 、5d2 とが
書き込まれ、オプション領域5b側から各運行毎の速度
データ5e1 、5e2 を書き込まれる。
【0015】そして、距離、作業区分データを形成する
1分毎のデータは、図10に示すように、下位5ビット
で1分間の走行距離データと、上位3ビットで作業区分
データとからなっている。この3ビットの作業区分デー
タは、8種類の作業を表すことができ、例えば作業区分
入力器4に設けた8個の作業入力釦の操作によって入力
された作業区分データを3ビットデータにコード化する
ことによって書き込まれる。
【0016】一方、車両の運行を管理する運送会社の車
両管理事務所などに設置される車両運行記録解析装置6
は、具体的には、図11に示すような構成となってお
り、予め定めたプログラムに従って動作するパーソナル
コンピュータ(パソコン)61を有する。パソコン61
には、パソコン本体61aと、これに接続されたキーボ
ード61b、CRT61c、フロッピディスク(FD)
ドライバ61d、プリンタ61e及びカードリーダ・ラ
イタ(R/W)61fが接続されている。
【0017】この解析装置6においては、フロッピディ
スクドライバ61dに解析プログラムなどを格納したプ
ログラムフロッピディスク(FD)61g1 を装着して
起動することによって、車載装置3から取外してカード
R/W61fに装着されたICメモリカード5から運行
データを読み取り、これをFDドライバ61dに装着れ
ているデータフロッピディスク(FD)61g2 にセー
ブしたり、ICメモリカード5から運行データを読み取
った運行データを直接解析するか或いはデータFD61
2 に一度セーブしている運行データを解析してその結
果をCRT61cに表示したり或いはプリンタ61eに
よって印字したりする他、運行データを記録するため車
載装置3に装着して使用するICメモリカード5の初期
化や設定データなどの記録を行う。
【0018】上述した構成の解析装置6は、そのパソコ
ン本体61aが図12のフローチャートに示す仕事を実
行する。すなわち、パソコン本体61aはプログラムF
D61g1 を装着することによって起動し、その最初の
ステップS21において処理メニュー画面をCRT61
cに表示させる。その後ステップS22に進み、ここで
キーボード61bのテンキーによる選択を待つ。
【0019】今、キーボード61bのテンキーによって
カード読み取りが選択されると、ステップS23に進ん
でカードR/W61fに装着されているICメモリカー
ド5から運行データを読み取るカード読み取り処理を行
い、続くステップS24において運行データを読み取っ
たICメモリカード5を再利用できるようにするカード
再利用処理を行う。その後ステップS25において読み
取った運行データの保存処理を行ってからステップS2
6に進んでエラー検出を行うエラー検出処理を行い、次
のステップS27において設定データによる選択を待
つ。
【0020】キーボード61bのテンキーによってFD
読み取りが選択されると、ステップS28に進んでFD
ドライバ61dに装着されているデータFD61g2
ら運行データを読み取るFD読み取り処理を行ってから
ステップS29に進んでエラー検出を行うエラー検出処
理を行う。
【0021】キーボード61bのテンキーによってカー
ド確認処理が選択されると、ステップS30に進んでカ
ードR/W61fに装着されているICメモリカード5
を確認するカード確認処理を行う。その後ステップS3
1に進んでフリーワード(FW)を変更するFW変更処
理を行い、続くステップS32においてカード再利用処
理を行ってから次のステップS33において連続処理で
あるか否かを判定し、連続であるときには上記ステップ
S30に戻ってステップS30乃至S33を繰り返す。
また、ステップS33の判定がNOのときには上記ステ
ップS21に戻る。また、ステップS22において終了
が選択されたときにはステップS34において終了処理
を行って動作を終了する。
【0022】上記ステップS27においては、ステップ
S35の連続読み取り処理、ステップS36の一覧表作
成表示処理、ステップS37の運行管理表作成表示処
理、ステップS38のグラフ作成表示処理、ステップS
39の安全管理表作成表示処理、ステップS40の予備
記録表作成表示処理を行う。ステップS35の連続読み
取り処理の実行後は上記ステップS23に戻り、ステッ
プS36乃至S40の実行後はステップS41に進んで
キーボード61bのファンクションキーによる選択を待
つ。
【0023】上記ステップS41におけるファンクショ
ンキーによる選択によって、ステップS42の一覧表作
成表示処理、ステップS43の運行管理表作成表示処
理、ステップS44の安全管理表作成表示処理、ステッ
プS45のグラフ作成表示処理、ステップS46の印字
処理、ステップS47の予備記録表作成表示処理をそれ
ぞれ行ってからステップS41に戻り、無選択によって
上記ステップS21に戻る。
【0024】上記予備記録表作成表示処理では、図13
に示すような作業区分タイムチャート表を作成してCR
T61c或いはプリンタ61eに出力する。すなわち、
作業区分タイムチャート表は、水平方向に運転、作業、
荷積、荷卸、休憩、休息及びその他などからなる作業区
分の各項目の実行時間(期間)の開始時刻から終了時刻
までを表す作業表示線L1 をプロットし、垂直方向に各
項目の実行順序を明確に表現するためある項目の終了時
刻から次の項目の開始時刻までを結ぶ作業連絡線L2
プロットして作成したものである。
【0025】
【考案が解決しようとする課題】しかし、図13につい
て上述した従来の作業区分タイムチャート表は、例えば
24時間の長い時間軸を限られたスペースにプロットし
なければならないため、プロットするタイムチャート表
の時間分解能を小さくすることができない。このため、
垂直方向にプロットした作業連絡線L2 が他の項目を跨
ぐ部分に表現しなければならない作業区分が存在し、そ
の時間が短い場合には、その項目にプロットされる作業
表示線L1 の長さは作業連絡線L2 の幅以下となってし
まう。
【0026】このような場合、作業を表すデータが存在
していても作業連絡線L2 の存在によって、水平方向に
プロットした作業表示線L1 が消されてしまい、その項
目のデータの有無を明確に表現することができない。こ
のため、例えば図13の点Aの部分には、実際には、図
14のB点のデータが存在しているにも拘らず、表示に
おいて明確に確認することができないという問題点があ
った。
【0027】よって本考案は、上述した従来の問題点に
鑑み、一方向に作業区分の各項目の実行時間を開始時刻
から終了時刻までを表す作業表示線をプロットし、上記
一方向と直交する他の方向に各項目の実行順序を明確に
表現するため、直前の終了項目の終了時刻から次の項目
の開始時刻までを結ぶ作業連絡線をプロットして作成す
る作業区分タイムチャート表を、短時間の作業区分につ
いても明確に表現できるようにした車両運行記録解析装
置を提供することを課題としている。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本考案により成された車両運行記録解析装置は、図1
(a)の基本構成図に示すように、作業区分タイムチャ
ート表を表示する表示手段と、一定時間間隔で収集した
作業区分を示す運行データに基づいて、作業区分の各項
目の実行時間の開始時刻から終了時刻までを表す所定の
幅の作業表示線を前記表示手段上において一方向にプロ
ットする作業表示線プロット手段61a−1と、前記運
行データに基づいて、直前の終了項目の終了時刻から次
の項目の開始時刻までを結ぶ作業連絡線を前記表示手段
上において前記一方向と直交する他の方向にプロットす
る作業連絡線プロット手段61a−2とを備え、前記作
業表示線と作業連絡線とによって作業区分タイムチャー
ト表を作成する車両運行記録解析装置において、前記作
業連絡線プロット手段61a−2が前記作業連絡線を点
線又は破線によってプロットし、かつ前記作業表示線プ
ロット手段61a−1が前記作業表示線を前記作業連絡
線の点の位置に点の長さよりも広い幅でプロットするこ
と、又は前記作業連絡線プロット手段61a−2が前記
作業連絡線を点線又は破線によってプロットし、かつ前
記作業表示線プロット手段61a−1が前記作業表示線
を前記作業連絡線の空白部の位置にプロットすることを
特徴としている。
【0029】上記課題を解決するため本考案により成さ
れた車両運行記録解析装置はまた、図1(b)の基本構
成図に示すように、作業区分タイムチャート表を表示す
る表示手段と、一定時間間隔で収集した作業区分を示す
運行データに基づいて、作業区分の各項目の実行時間の
開始時刻から終了時刻までを表す所定の幅の作業表示線
を前記表示手段上において一方向にプロットする作業表
示線プロット手段61a−1と、前記運行データに基づ
いて、直前の終了項目の終了時刻から次の項目の開始時
刻までを結ぶ作業連絡線を前記表示手段上において前記
一方向と直交する他の方向にプロットする作業連絡線プ
ロット手段61a−2とを備え、前記作業表示線と作業
連絡線とによって作業区分タイムチャート表を作成する
車両運行記録解析装置において、前記作業表示線に時間
の進行方向の陰影をプロットする陰影プロット手段61
a−3を更に備えることを特徴としている。
【0030】
【作用】上記図1(a)の構成において、作業表示線プ
ロット手段61a−1が、一定時間間隔で収集した作業
区分を示す運行データに基づいて、作業区分の各項目の
実行時間の開始時刻から終了時刻までを表す作業表示線
を表示手段61c上において一方向にプロットし、作業
連絡線プロット手段61a−2が、上記運行データに基
づいて、直前の終了項目の終了時刻から次の項目の開始
時刻までを結ぶ作業連絡線を表示手段61c上において
上記一方向と直交する他の方向に点線又は破線によって
プロットして作業区分タイムチャート表を作成し、しか
も作業表示線プロット手段61a−1による作業表示線
のプロットが、作業連絡線の点の位置に点の長さよりも
広い幅で行われたり、或いは、作業連絡線の空白部の位
置に行われるので、作業表示線が短時間の短いものであ
っても、作業表示線のプロットされている部分の作業連
絡線の状態がそうでない部分と異なることによって、作
業表示線の存在を知ることができるようになり、作業連
絡線に埋もれて隠れてしまうことがなくなる。
【0031】上記図1(b)の構成において、陰影プロ
ット手段61a−3が作業表示線に時間の進行方向の陰
影をプロットするので、作業表示線が短時間の短いもの
であっても、陰影が作業連絡線から時間の進行方向に突
出するようになり、作業連絡線に埋もれて隠れてしまう
ことがなくなる。
【0032】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。本考案による車両運行記録解析装置は、そのハー
ド構成は図11について上述した従来のものと同一でよ
く、同図の解析装置6を構成しているパソコン61のパ
ソコン本体61aが予め定めたプログラムに従って行う
仕事の内、特にステップS40及びS47の予備記録表
作成表示処理を図4及び図5のフローチャートについて
後述するように行わせることによって、図2及び図3に
示すような作業区分タイムチャート表を作成するように
している。
【0033】図2は本考案による車両運行記録解析装置
により作成した作業区分タイムチャート表の一例を示す
図である。図2の作業区分タイムチャート表は、運転、
作業、荷積、荷卸、休憩、休息及びその他などからなる
作業区分の各項目の実行時間(期間)の開始時刻から終
了時刻までを表す作業表示線L1 の水平方向のプロット
の仕方は大略従来と同じであるが、各項目の実行順序を
明確に表現するためのある項目の終了時刻から次の項目
の開始時刻までを結ぶ作業連絡線L2 の垂直方向のプロ
ットは点線又は破線で行う。
【0034】このように垂直方向の作業連絡線L2 を点
線や破線でプロットすることによって、水平方向の作業
表示線L1 の幅Wを点線や破線の点より大きくし、この
線L1 が垂直方向の点線又は破線からなる作業連絡線L
2 に隠れてしまわないようにしたり、作業表示線L1
点線や破線の空白部にプロットすることによって作業連
絡線L2 が本来の点線や破線でなくなるようにすること
ができるようになり、短時間の作業区分データであって
も、明確に表現することができる。
【0035】図3は本考案による車両運行記録解析装置
により作成した作業区分タイムチャート表の他の例を示
す図であり、図3の作業区分タイムチャート表は、水平
方向の作業表示線L1 のプロットは帯状に行うと共にそ
の帯に時間の進行方向の陰影L3 を付し、垂直方向の作
業連絡線L2 のプロットは点線又は実線で行っている。
なお、陰影はベタ塗り又は網掛けによって付している。
【0036】このように帯状の作業信号線L1 にその時
間の進行方向に陰影L3 を付すようにしているため、短
時間の作業区分データであって作業表示線L1 の長さが
垂直連絡線L2 の幅内に埋もれてしまうようなものであ
っても、この作業表示線L1に付された陰影L3 が作業
連絡線L2 から突出してプロットされるので、作業区分
データを明確に表現することができる。
【0037】以下、図2の作業区分タイムチャート表を
プロットするための本考案による解析装置の動作を、解
析装置を構成するパソコン本体が行う仕事を示す図4の
フローチャートを参照して説明する。
【0038】図4のフローチャートは図12のフローチ
ャートにおけるステップS29又はS41において予備
記録表作成表示処理が選択されたときにスタートし、そ
の最初のステップS101aにおいて、図12のフロー
チャートのステップS23のカード読み取り処理によっ
てICメモリカード5から読み取り、ステップS25で
データ保存処理した運行データ、或いは一度保存しデー
タFD61g2 から読み取った運行データ中の距離デー
タと共に1分毎に記録された作業区分データ(図10)
の全てについて解析装置のパソコンのCRT61c(図
11)へのプロットが終了したか否かを判定する。
【0039】そして、このステップS101aの判定が
NOのときにはステップS102aに進んで作業区分の
実行時間を水平方向にプロットする。このステップS1
02aにおける実行時間は、運行データとして記録され
る最新ID開始時刻と作業区分データの1分毎の記録間
隔とによって求めることができる。その後ステップS1
03aに進んで作業区分の変更があるか否かを1つ前の
作業区分データと変化したかどうかによって判定し、こ
の判定がNOのときには上記ステップS101aに戻っ
て再度ステップS101a及びS102aを実行する。
ステップS103aの判定がYESのときにはステップ
S104aに進んで変更になった作業区分間を垂直方向
に点線又は破線でプロットしてから上記ステップS10
1aに戻って上記ステップを繰り返す。詳細には、任意
の作業区分の終了時刻と次の作業区分の開始時刻間を点
線で結ぶ。また、全てのデータのプロットが終了してス
テップS101aの判定がYESとなると終了する。
【0040】図5のフローチャートは図4のフローチャ
ートと同様にしてスタートし、その最初のステップS1
01bにおいて、図4のフローチャートと同様に作業区
分データ(図10)の全てについて解析装置のパソコン
のCRT61c(図11)へのプロットが終了したか否
かを判定する。
【0041】そして、このステップS101bの判定が
NOのときにはステップS102bに進んで作業区分の
実行時間を水平方向にプロットする。このステップS1
02bにおける実行時間は、運行データとして記録され
る最新ID開始時刻と作業区分データの1分毎の記録間
隔とによって求めることができる。その後ステップS1
03bに進んで水平方向のプロットに時間の進行方向で
陰影を付してからステップS104bに進み、ここで作
業区分の変更があるか否かを1つ前の作業区分データと
変化したかどうかによって判定し、この判定がNOのと
きには上記ステップS101bに戻って再度ステップS
101a及びS102aを実行する。ステップS104
bの判定がYESのときにはステップS105bに進ん
で変更になった作業区分間を垂直方向に点線又は実線で
プロットしてから上記ステップS101aに戻って上記
ステップを繰り返す。詳細には、ステップS105bに
おいては任意の作業区分の終了時刻と次の作業区分の開
始時刻間を点線又は実線で結ぶ。また、全てのデータの
プロットが終了してステップS101bの判定がYES
となると終了する。
【0042】以上の説明から明らかなようにパソコン本
体61aは、図4及び図5のフローチャートのステップ
102a及び102bの実行によって、一定時間間隔で
収集した作業区分を示す運行データに基づいて、一方向
に作業区分の各項目の実行時間を開始時刻から終了時刻
までを表す作業表示線をCRT61cにプロットする作
業表示線プロット手段61a−1として、ステップS1
04a及び105bの実行によって、運行データに基づ
いて、上記一方向と直交する他の方向に直前の終了項目
の終了時刻から次の項目の開始時刻までを結ぶ作業連絡
線をCRT61cにプロットする作業連絡線プロット手
段61a−2として、図5のフローチャートのステップ
S103bの実行によって、作業表示線に時間の進行方
向の陰影をプロットする陰影プロット手段61a−3と
してそれぞれ働く。
【0043】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれぼ、作
業区分タイムチャート表の作業連絡線が点線又は破線に
よってプロットされ、しかも作業表示線が作業連絡線の
点の位置に点の長さよりも広い幅でプロットされたり、
或いは、作業連絡線の空白部の位置にプロットされてい
るので、作業表示線が短時間の短いものであっても、作
業連絡線に埋もれて隠れてしまうことがなくなり、短時
間の作業区分についても明確に表現できる。
【0044】また、作業表示線に時間の進行方向の陰影
を付しているので、作業表示線が短時間の短いものであ
っても、陰影が作業連絡線から時間の進行方向に突出す
るようになり、短時間の作業区分についても明確に表現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による車両運行記録解析装置の基本構成
を示すブロック図である。
【図2】本考案による解析装置によって作成される作業
区分タイムチャート表の一例を示す図である。
【図3】本考案による解析装置によって作成される作業
区分タイムチャート表の一例を示す図である。
【図4】解析装置が図2の作業区分タイムチャート表を
作成するためパソコン本体が行う仕事を示すフローチャ
ートである。
【図5】解析装置が図3の作業区分タイムチャート表を
作成するためパソコン本体が行う仕事を示すフローチャ
ートである。
【図6】車両運行記録解析装置を組み込んだ車両運行管
理システムの概略構成を示す図である。
【図7】図6のシステムの車載装置の具体的な構成を示
す図である。
【図8】図7中のCPUが行う仕事を示すフローチャー
トである。
【図9】図7の装置によって収集され書き込まれたIC
メモリカード内の運行データを示す図である。
【図10】図9中の一部分の詳細を示す図である。
【図11】車両運行記録解析装置の構成を示す図であ
る。
【図12】図11中のパソコン本体が行う仕事を示すフ
ローチャートである。
【図13】従来の解析装置によって作成された作業区分
タイムチャート表を示す図である。
【図14】従来の解析装置によって作成された作業区分
タイムチャート表の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】 61a−1 作業表示線プロット手段(パソコン本体) 61a−2 作業連絡線プロット手段(パソコン本体) 61a−3 陰影プロット手段(パソコン本体) 61c 表示手段(CRT)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−28762(JP,A) 特開 昭64−7161(JP,A) 実開 平1−172158(JP,U) 実開 昭64−42419(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業区分タイムチャート表を表示する表
    示手段と、一定時間間隔で収集した作業区分を示す運行
    データに基づいて、作業区分の各項目の実行時間の開始
    時刻から終了時刻までを表す所定の幅の作業表示線を前
    記表示手段上において一方向にプロットする作業表示線
    ブロット手段61a−1と、前記運行データに基づい
    て、直前の終了項目の終了時刻から次の項目の開始時刻
    までを結ぶ作業連絡線を前記表示手段上において前記一
    方向と直交する他の方向にプロットする作業連絡線プロ
    ット手段61a−2とを備え、前記作業表示線と作業連
    絡線とによって作業区分タイムチャート表を作成する車
    両運行記録解析装置において、 前記作業連絡線プロット手段61a−2が前記作業連絡
    線を点線又は破線によってプロットし、かつ前記作業表
    示線ブロット手段61a−1が前記作業表示線を前記作
    業連絡線の点の位置に点の長さよりも広い幅でプロット
    することを特徴とする車両運行記録解析装置。
  2. 【請求項2】 作業区分タイムチャート表を表示する表
    示手段と、一定時間間隔で収集した作業区分を示す運行
    データに基づいて、作業区分の各項目の実行時間の開始
    時刻から終了時刻までを表す所定の幅の作業表示線を前
    記表示手段上において一方向にブロットする作業表示線
    プロット手段61a−1と、前記運行データに基づい
    て、直前の終了項目の終了時刻から次の項目の開始時刻
    までを結ぶ作業連絡線を前記表示手段上において前記一
    方向と直交する他の方向にプロットする作業連絡線プロ
    ット手段61a−2とを備え、前記作業表示線と作業連
    絡線とによって作業区分タイムチャート表を作成する車
    両運行記録解析装置において、 前記作業連絡線プロット手段61a−2が前記作業連絡
    線を点線又は破線によってプロットし、かつ前記作業表
    示線ブロット手段61a−1が前記作業表示線を前記作
    業連絡線の空白部の位置にブロットすることを特徴とす
    る車両運行記録解析装置。
  3. 【請求項3】 作業区分タイムチャート表を表示する表
    示手段と、一定時間間隔で収集した作業区分を示す運行
    データに基づいて、一方向に作業区分の各項目の実行時
    間を開始時刻から終了時刻までを表す作業表示線を前記
    表示手段にプロットする作業表示線プロット手段61a
    −1と、前記運行データに基づいて、前記一方向と直交
    する他の方向に直前の終了項目の終了時刻から次の項目
    の開始時刻までを結ぶ作業連絡線を前記表示手段にプロ
    ットする作業連絡線プロット手段61a−2とを備え、
    前記作業表示線と作業連絡線とによって作業区分タイム
    チャート表を作成する車両運行記録解析装置において、 前記作業表示線に時間の進行方向の陰影をプロットする
    陰影プロット手段を更に備えることを特徴とする車両運
    行記録解析装置。
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