JP2865237B2 - デジタル式車両運行記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は時々刻々変化する車両の
走行速度を含む車両運行情報などをデジタルデータの形
で収集してメモリに記録するデジタル式車両運行記録装
置に係り、特に、車両運行データをその発生時刻ととも
にメモリに記録して収集する車載装置と、この車載装置
に接続されキー操作部を有する携帯可能な操作装置とを
備えるデジタル式車両運行記録装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の装置は、例えば宅配運送業
者が所有する多数のトラックなどの運送車両を管理する
ための各車両の運行情報を収集するため車両に搭載して
使用され、一般に図１０に示すような構成となってい
る。同図において、１は車両に取り付けられ車両運行情
報を収集する車載装置、２はハンディテンキーと称され
運転手によって携帯可能な操作装置である。操作装置２
は表示器２ａ及びキーボード２ｂを有し、表示器１ａが
配されている車載装置１の正面に設けられたコネクタ孔
１ｂに、車載装置１に対し１対１に対応して接離可能に
接続され、表示器２ａの表示とキーボード２ｂの操作に
よる運送作業、伝票類のキー入力の他、車載装置１から
のデータの入力、出入庫コマンドの送信機能を有する。

【０００３】図示のデジタル式車両運行記録装置によっ
て収集する運行情報には、車両そのものの運行に関する
ものと運送業務に関するものとがある。前者にはトラッ
ク基地から出発する車両の出庫からトラック基地に戻る
入庫までの間の車両の走行に関する走行速度、走行距離
などに関するデータなどがあり、これらは主に車載装置
１によって収集される。また、後者には配達作業の状況
を示す時系列データなどがあり、これらは操作装置２に
よって収集される。

【０００４】上述した情報のいずれも、運行の時間的な
経過に対応した形で情報が収集記録されなければならな
いので、車載装置１及び操作装置２には正確な時刻情報
を発生する時計が内蔵されている。この車載装置１内蔵
の時計は、不正防止のため装置１自身において時刻合わ
せができないようになされている。

【０００５】ところで、上記車載装置１内の時計の時刻
合わせは、この装置を車両に搭載した当初に操作装置２
に代えて設定器３を接続し、この設定器３によって搭載
車両を示す車両コード、車両の積算距離計の値などの項
目を装置１内のメモリに書き込み設定する際に一緒に行
われるようになっている。この設定作業が行われた後
に、車載装置１は操作装置２と共にデータの収集を行
う。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、車載装置１は
車両のバッテリを電源とするマイクロコンピュータ（Ｃ
ＰＵ）により構成されているため、バッテリ上がりが生
じた後に電源が再投入されると、時計の時刻を含む設定
値をクリアするようになっている。このようなことが生
じると、操作装置２のキーによって出庫操作が行われて
も、出庫情報の１つとして時計の時刻情報に基づく出庫
時刻データが記録されなくなると共に、その後の各種の
発生時刻データも未定となってしまう。上述のような時
刻データの未定は、設定器３による時刻合わせの設定を
車両管理者が忘れたときにも発生する。

【０００７】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、車載装置内の時計の時刻が未定状態であったり、
未定状態になっても、操作装置内の時計による時刻デー
タを利用して記録収集したデータに対応した時刻データ
を収集することができるようにしたデジタル式車両運行
記録装置を提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明により成されたデジタル式車両運行記録装置は、
図１の基本構成図に示すように、バッテリ電源の投入に
よってリセットされる外部から設定可能な時計１２ａ₁
を内蔵し、時々刻々変化する車両の走行速度を含む車両
運行データを書き込み手段１１ｂによってその発生時刻
とともに記憶手段１２ｂに書き込み記録して収集する車
載装置１と、該車載装置１に接離可能に接続されるよう
になされ、キー操作部２ｂを有すると共に時計２２ａ₁
を内蔵する携帯可能な操作装置２とを備え、該操作装置
２のキー操作部２ｂによる出庫操作に応じて前記車載装
置１が前記車両運行データの収集を行うデジタル式車両
運行記録装置において、前記操作装置２が、出庫操作に
応じ、内蔵する前記時計２２ａ₁ の時刻データを送出す
る時刻データ送出手段２１ｂを有し、前記車載装置１
が、内蔵する前記時計１２ａ₁ のリセット状態を検出す
るリセット検出手段１１ｃと、出庫操作に応じ送出され
る前記操作装置２からの時刻データにより、前記リセッ
ト検出手段１１ｃによるリセット状態の検出時に、内蔵
する前記時計１２ａ₁ の時刻合わせを行う時刻合わせ手
段１１ｄとを有することを特徴としている。

【０００９】

【作用】上記構成において、車載装置１が内蔵する外部
から設定可能な時計１２ａ₁ はバッテリ電源の投入によ
ってリセットされるようになっているので、バッテリ上
がりに応じてバッテリを交換するなどして再度電源を投
入すると、時計１２ａ₁がリセットされる。しかし、操
作装置２による出庫操作時には、操作装置２から車載装
置１に時刻データが送出され、このときリセット検出手
段１１ｃが時計１２ａ₁ のリセット状態を検出している
ときには、この時刻データによって時刻合わせ手段１１
ｄが時計１２ａ₁ の時刻合わせを行うので、書き込み手
段１１ｂによって時々刻々変化する車両の走行速度を含
む車両運行データが記憶手段１２ｂに書き込まれる際に
その発生時刻も記録できるようになる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図２は本発明によるデジタル式車両運行記録装置
の一部分を構成する車載装置の一実施例を示し、同図に
おいて、図１０について上述した従来のものと同一の部
分には同一の符号を付してある。車載装置１は、図示し
ないバッテリを電源として、予め定めた制御プログラム
に従って動作するマイクロコンピュータ（ＣＰＵ）１１
を有する。ＣＰＵ１１は制御プログラムを格納するＲＯ
Ｍ１１ａを内蔵している。

【００１１】ＣＰＵ１１には、図３に示すように、信号
処理のために使用する各種のデータが格納されるワーク
エリア１２ａと、収集した各種のデータが書き込み記録
されるデータエリア１２ｂとを有するＲＡＭ１２が接続
されている。また、ＣＰＵ１１には、インターフェース
（Ｉ／Ｆ）１３及び通信インターフェース（Ｉ／Ｆ）１
４が接続され、Ｉ／Ｆ１３を介して図示しない走行セン
サからの速度信号と、図示しないイグニッション（ＩＧ
Ｎ）スイッチの状態を示すＩＧＮ信号とが入力される。
また、ＣＰＵ１１は通信Ｉ／Ｆ１４の入出力端子１４ａ
を介して接続される図示しない操作装置との間で通信を
行う。更に、ＣＰＵ１１には、表示ドライバ１５を介し
て表示器１ａが接続され、表示器１ａには通常時計時刻
が表示されるが、出庫後は個人コードや走行距離が表示
される。

【００１２】図４は本発明によるデジタル式車両運行記
録装置の他の部分を構成する操作装置の一実施例を示
し、同図において、図１０について上述した従来のもの
と同一の部分には同一の符号を付してある。操作装置２
は、図示しない電池を電源として、予め定めた制御プロ
グラムに従って動作するマイクロコンピュータ（ＣＰ
Ｕ）２１を有する。ＣＰＵ２１は制御プログラムを格納
するＲＯＭ２１ａを内蔵している。

【００１３】ＣＰＵ２１にはＲＡＭ２２が接続され、こ
のＲＡＭ２２は、図５に示すように、信号処理のための
各種のデータが格納されるワークエリア２２ａと、自ら
が収集した各種のデータの他、車載装置１から入力した
各種のデータが書き込み記録されるデータエリア２２ｂ
とを有する。また、ＣＰＵ２１には、各種のファンクシ
ョンキーやテンキーを有するキーボード２ｂ及び通信イ
ンターフェース（Ｉ／Ｆ）２４が接続されている。ま
た、ＣＰＵ２１は通信Ｉ／Ｆ２４の入出力端子２４ａを
介して接続される図示しない車載装置との間で通信を行
う。更に、ＣＰＵ２１には、表示ドライバ２５を介して
表示器２ａが接続され、表示器２ａにはキー入力された
０〜９などが表示される。

【００１４】上述した構成の車載装置１は、電源の投入
によってこれを構成するＣＰＵ１１がイニシャライズを
行い、図６に示すように、ＲＡＭ１２中のワークエリア
１２ａに形成された時計エリア、車両コードエリアなど
の各種設定エリアの他、時刻設定フラグなどの各種のフ
ラグエリア１２ｂをリセットし、通信Ｉ／Ｆ１４の入出
力端子１４ａに接続された操作装置１又はこれに代えて
接続された図示しない設定器からの信号を待つ。入出力
端子１４ａに接続した設定器により設定された時計時刻
や車両コードは対応するエリアにそれぞれ格納される。
また、操作装置２が接続されているときには、その特定
のキーによる出庫操作や入庫操作に応じ、通信により出
庫及び入庫を指示する信号を車載装置１に対して送信す
る。この出庫指示及び入庫指示に応じて車載装置１は出
庫処理、入庫処理を行う。

【００１５】なお、操作装置２はＲＡＭ２２内のワーク
エリア２２ａに自由に調整することができないように構
成された時計を内蔵し、その出庫操作時にこの時計の時
刻データを上記出庫指示信号に続いて送出し、この時刻
データを受信した車載装置１はＲＡＭ１２中の所定のエ
リアに格納する。そして、車載装置１は、時刻設定フラ
グがセットされているときには、この時刻データを無視
するが、時刻設定フラグがリセットされていて時計の時
刻が未定のときには、操作装置２から送られてくるこの
時刻データを時計エリア１２ａ₁ の時刻設定データとし
て利用して時計機能を復活させる。

【００１６】従って、操作装置２の特定のキーにより出
庫操作が行われると、これに応じて予め定められたデー
タの収集を開始し、操作装置２の他の特定のキーにより
入庫操作が行われると、これに応じてデータ収集を終了
するが、データ収集開始から終了までのデータ収集動作
の際に、時刻データも正常に記録されるようになる。な
お、データ収集動作では、ＣＰＵ１１は例えば車両の走
行に応じて発生される速度信号を入力してこれを処理
し、車速を例えば0.５秒毎に計測し、この計測により得
た速度データを圧縮してＲＡＭ１２に書き込む。また、
１分毎の速度最大値及び最小値、走行距離などを計測
し、これらの計測により得た１分時系列データをＲＡＭ
１２に書き込む。

【００１７】以上概略説明した車載装置１の動作の詳細
を、ＣＰＵ１１が予め定めた制御プログラムに従って行
う処理を示す図７のフローチャートを参照して説明す
る。ＣＰＵ１１はその電源が投入されることによって動
作を開始し、その最初のステップＳ１においてイニシャ
ライズ処理を行う。その後ステップＳ２に進み、ここで
Ｉ／Ｆ１３を介して入力しているＩＧＮスイッチの状態
信号によりＩＧＮスイッチがオンしているか否かを判定
する。このステップＳ２の判定がＹＥＳのときにはステ
ップＳ３に進み、ここでＲＡＭ１２のワークエリア１２
ａ中の時計エリアに構成した年月日時分秒の時間を刻む
時計についての時計処理と、車両の走行に伴う走行距離
の積算を行う積算距離処理とを行う。

【００１８】続いてステップＳ４に進み、ここでＲＡＭ
１２のワークエリア１２ａ中のフラグエリアに構成した
出庫中フラグが１にセットされているか否かを判定す
る。このステップＳ４の判定がＮＯのときにはステップ
Ｓ５に進んで操作装置２から出庫要求があるか否かを判
定し、このステップＳ５の判定がＹＥＳで出庫要求があ
るときにはステップＳ６に進んで出庫フラグを１にセッ
トするとともに出庫処理を行ってから後述するステップ
Ｓ１０に進む。またステップＳ５の判定がＮＯのときに
はステップＳ６を飛ばしてステップＳ１０に進む。

【００１９】上記ステップＳ４の判定がＹＥＳで、出庫
中フラグが１にセットされているときにはステップＳ７
に進み、ここでデータ収集記録処理を行う。このデータ
収集記録処理においては、速度圧縮、距離、ヒストグラ
ム、アイドリング、時系列データをＲＡＭ１２のデータ
エリア１２ｂに記録する。その後ステップＳ８に進んで
操作装置２から入庫要求があるか否かを判定し、このス
テップＳ８の判定がＹＥＳで入庫要求があるときにはス
テップＳ９に進んで出庫フラグを０にリセットするとと
もに入庫処理を行ってから後述するステップＳ１０に進
む。また、ステップＳ８の判定がＮＯのときにはステッ
プＳ９を飛ばしてステップＳ１０に進む。

【００２０】上記ステップＳ１０においては、表示器１
ａに通常は時計表示を、出庫後は個人コード表示や距離
表示を行わせる表示処理を行う。この表示処理の後ステ
ップＳ１１に進んでスイッチ入力処理を行う。この処理
においてはＩＧＮスイッチなどの状態入力処理を行う。
続いてステップＳ１２に進み、ここで操作装置２との間
での通信処理を行う。この通信処理では、操作装置２か
らの出庫要求信号、入庫要求信号、データ要求信号など
の受信、操作装置２へのデータなどの送信を行う。

【００２１】ステップＳ１２の通信処理に続いてステッ
プＳ１３に進み、ここで操作装置２から簡易データの入
力要求があるか否かを判定し、この判定がＮＯのときに
は次にステップＳ１４に進んで操作装置２から詳細デー
タの入力要求があるか否かを判定する。ステップＳ１４
の判定もＮＯのきには上記ステップＳ２に戻る。一方、
上記ステップＳ１３の判定がＹＥＳのときには送信のた
めＲＡＭ１２中のワークエリアに形成した通信用バッフ
ァに簡易データをセットし、上記ステップＳ１４の判定
がＹＥＳのときには上記通信用バッファに詳細データを
セットしてから上記ステップＳ２に戻る。

【００２２】上記ステップＳ２の判定がＮＯのとき、す
なわち、ＩＧＮスイッチがオフのときにはステップＳ２
０に進んでスリープ状態を形成し、続くステップＳ２１
において時計処理を行う。続いてステップＳ２２に進
み、ここでＲＡＭ１２のワークエリア１２ａ中のフラグ
エリアに構成した出庫中フラグが１にセットされている
か否かを判定する。このステップＳ２２の判定がＮＯの
ときにはステップＳ２３に進んで操作装置２から出庫要
求があるか否かを判定し、このステップＳ２３の判定が
ＹＥＳで出庫要求があるときにはステップＳ２４に進ん
で出庫フラグを１にセットするとともに出庫処理を行っ
てから後述するステップＳ２８に進む。またステップＳ
２３の判定がＮＯのときにはステップＳ２４を飛ばして
ステップＳ２８に進む。

【００２３】上記ステップＳ２２の判定がＹＥＳで、出
庫中フラグが１にセットされているときにはステップＳ
２５に進み、ここで速度圧縮データをＲＡＭ１２のデー
タエリア１２ｂに記録する。その後ステップＳ２６に進
んで操作装置２から入庫要求があるか否かを判定し、こ
のステップＳ２６の判定がＹＥＳで入庫要求があるとき
にはステップＳ２７に進んで出庫フラグを０にリセット
するとともに入庫処理を行ってから後述するステップＳ
２８に進む。また、ステップＳ２６の判定がＮＯのとき
にはステップＳ２７を飛ばしてステップＳ２８に進む。

【００２４】上記ステップＳ２８においては、操作装置
２との間での通信処理を行う。この通信処理では、操作
装置２からの出庫要求信号、入庫要求信号、データ要求
信号などの受信、操作装置２へのデータなどの送信を行
う。

【００２５】ステップＳ２８の通信処理に続いてステッ
プＳ２９に進み、ここで操作装置２から簡易データの入
力要求があるか否かを判定し、この判定がＮＯのときに
は次にステップＳ３０に進んで操作装置２から詳細デー
タの入力要求があるか否かを判定する。ステップＳ３０
の判定もＮＯのきには上記ステップＳ２に戻る。一方、
上記ステップＳ２９の判定がＹＥＳのときにはステップ
Ｓ３１に進んで送信のためＲＡＭ１２中のワークエリア
に形成した通信用バッファに簡易データをセットし、上
記ステップＳ３０の判定がＹＥＳのときにはステップＳ
３２に進んで上記通信用バッファに詳細データをセット
してから上記ステップＳ２に戻る。

【００２６】なお、車載装置１は、設定器３との通信を
上記通信処理において行い、出庫中でないことを条件に
設定作業が可能である。

【００２７】また、上記ステップＳ６又はＳ２４におけ
る出庫処理は、図８のフローチャートに示すように、そ
の最初のステップＳ６ａにおいてＲＡＭ１２内のエワー
クエリアの時刻設定フラグが１にセットされているか否
かを判定する。このフラグは電源投入時にイニシャライ
ズされたときに０にリセットされ、設定器３による時刻
設定時に１にセットされるようになっており、設定器３
による時刻設定が行われていないときには０にリセット
されている。従って、バッテリ上がりした後バッテリ交
換などによって再度電源投入状態となったときに、或い
は設定器３による時刻設定が忘れられたときには、０に
リセットされた状態にある。

【００２８】今、ステップＳ６ａの判定がＮＯのとき、
すなわち、時刻設定フラグが０になっているときにはス
テップＳ６ｂに進み、ここで出庫操作によって操作装置
２から送出されてきている時刻データをＲＡＭ１２内の
ワークエリアの時計エリア１２ａ₁ にセットする。その
後ステップＳ６ｃに進んで出庫時刻、その他のデータを
セットすると共に次のステップＳ６ｄにおいてこれらセ
ットしたデータを書き込むＲＡＭ１２内のデータエリア
のアドレスをセットしてから元のフローチャートに戻
る。なお、ステップＳ６ａの判定がＹＥＳのときにはス
テップＳ６ｂを飛ばしてステップＳ６ｃに進む。

【００２９】次に、操作装置２の動作の詳細を、ＣＰＵ
２１が予め定めた制御プログラムに従って行う処理を示
す図９のフローチャートを参照して説明する。ＣＰＵ２
１はその電池電源が投入されることによって動作を開始
し、図示しないイニシャライズ処理を行ってからステッ
プＳ４１に進み、ここで例えば出庫キーの操作による出
庫操作があるか否かを判定する。このステップＳ４１の
判定がＮＯのときにはステップＳ４２に進み、ここで例
えば入庫キーの操作による入庫操作があるか否かを判定
する。このステップＳ４２の判定もＮＯのときにはステ
ップＳ４３に進んでその他の操作があるか否かを判定
し、この判定もＮＯのときには上記ステップＳ４１に戻
る。

【００３０】ステップＳ４１の判定がＹＥＳのときには
ステップＳ４４に進んで出庫要求信号を送出すると共に
次のステップＳ４５で操作装置２内の時計の時刻データ
を送出してから上記ステップＳ４１に戻る。また、ステ
ップＳ４２の判定がＹＥＳのときにはステップＳ４６に
進んで入庫要求信号を送出してから上記ステップＳ４１
に戻る。更に、ステップＳ４３の判定がＹＥＳのときに
はステップＳ４７に進んでその他の処理、例えば、車両
運行データのＲＡＭ２２への記録などの処理を行ってか
らステップＳ４１に戻る動作を繰り返す。

【００３１】図７及び図８のフローチャートの説明から
明らかなように、車載装置１のＣＰＵ１１は、時々刻々
変化する車両の走行速度を含む車両運行データをその発
生時刻とともに記憶手段１２ｂに書き込み記録する書き
込み手段１１ｂ、時計エリア１２ａ₁ のリセット状態を
検出するリセット検出手段１１ｃ、出庫操作に応じ送出
される操作装置２からの時刻データにより、時計エリア
１２ａ₁ のリセット状態の検出時に、その時計エリアの
時刻合わせを行う時刻合わせ手段１１ｄとして働く。

【００３２】また、図９のフローチャートの説明から明
らかなように、操作装置２のＣＰＵ２１は、操作装置２
での出庫操作に応じ、内蔵する時計の時刻データを送出
する時刻データ送出手段２１ｂとして働く。

【００３３】以上により、車載装置１の時計エリア１２
ａ₁ がバッテリ上がりによりリセットされたり、セット
忘れされたとしても、操作装置２による出庫操作時に操
作装置２から車載装置１に送出される時刻データによっ
て、時計エリア１２ａ₁ がセットされるため、時々刻々
変化する車両の走行速度を含む車両運行データがその発
生時刻と共に記録できるようになる。

【００３４】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、出
庫操作時に操作装置から車載装置に時刻データが送出さ
れ、操作装置内の時計がリセット状態のとき、この時刻
データによって時計の時刻合わせを行うようになってい
るので、時々刻々変化する車両の走行速度を含む車両運
行データとその発生時刻を記録できるので、車載装置内
の時計の時刻が未定状態であったり、未定状態になって
も、操作装置内の時計による時刻データを利用して記録
収集したデータに対応した時刻データを収集することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるデジタル式車両運行記録装置の基
本構成を示すブロック図である。

【図２】本発明によるデジタル式車両運行記録装置の車
載装置の一実施例を示す図である。

【図３】図２中のＲＡＭ内のエリアを示す図である。

【図４】本発明によるデジタル式車両運行記録装置の操
作装置の一実施例を示す図である。

【図５】図４中のＲＡＭ内のエリアを示す図である。

【図６】図３のワークエリアの具体例を示す図である。

【図７】図２中のＣＰＵが行う処理を示すフローチャー
トである。

【図８】図７中の一部分の詳細を示すフローチャートで
ある。

【図９】図４中のＣＰＵが行う処理を示すフローチャー
トである。

【図１０】一般的なデジタル式車両運行記録装置の外観
構成を示す図である。

【符号の説明】

１ 車載装置 ２ 操作装置 １１ｂ 書き込み手段（ＣＰＵ） １１ｃ リセット検出手段（ＣＰＵ） １１ｄ 時刻合わせ手段（ＣＰＵ） １２ａ₁ 時計（時計エリア） １２ｂ 記憶手段（データエリア） ２ 操作装置 ２ｂ キー操作部 ２１ｂ 時刻データ送出手段（ＣＰＵ） ２２ａ₁ 時計（ワークエリア）

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 バッテリ電源の投入によってリセットさ
   れる外部から設定可能な時計を内蔵し、時々刻々変化す
   る車両の走行速度を含む車両運行データを書き込み手段
   によってその発生時刻とともに記憶手段に書き込み記録
   して収集する車載装置と、該車載装置に接離可能に接続
   されるようになされ、キー操作部を有すると共に時計を
   内蔵する携帯可能な操作装置とを備え、該操作装置のキ
   ー操作部による出庫操作に応じて前記車載装置が前記車
   両運行データの収集を行うデジタル式車両運行記録装置
   において、 前記操作装置が、出庫操作に応じ、内蔵する前記時計の
   時刻データを送出する時刻データ送出手段を有し、 前記車載装置が、内蔵する前記時計のリセット状態を検
   出するリセット検出手段と、出庫操作に応じ送出される
   前記操作装置からの時刻データにより、前記リセット検
   出手段によるリセット状態の検出時に、内蔵する前記時
   計の時刻合わせを行う時刻合わせ手段とを有することを
   特徴とするデジタル式車両運行記録装置。