JP2615281B2 - 車両運行情報収集解析システム、走行距離時系列データ作成方法及び装置 - Google Patents

車両運行情報収集解析システム、走行距離時系列データ作成方法及び装置

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JP2615281B2
JP2615281B2 JP16975891A JP16975891A JP2615281B2 JP 2615281 B2 JP2615281 B2 JP 2615281B2 JP 16975891 A JP16975891 A JP 16975891A JP 16975891 A JP16975891 A JP 16975891A JP 2615281 B2 JP2615281 B2 JP 2615281B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時々刻々変化する車両
の速度及び走行距離を示す情報を含む車両運行情報をデ
ジタルデータの形で収集し、該収集したデジタルデータ
を解析する車両運行情報収集解析システムに係り、特
に、走行距離に関する時系列データを作成する走行距離
時系列データ作成方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の車両運行情報収集解析システム
は、車両に搭載され、時々刻々変化する速度及び走行距
離などを監視し、この監視により得られる信号をデジタ
ルデータに変換し、これをICメモリカードなどの記録
媒体に記録する一般にデジタルタコグラフと呼ばれる車
載装置と、車両を管理する事務所などに配置され、車載
装置によって記録された記録媒体中のデジタルデータを
読み取り、この読み取ったデジタルデータを解析して車
両管理に必要な車両運行情報を収集する解析装置とによ
って、図24に示すように構成されている。
【0003】同図において、1は車両のトランスミッシ
ョン2から車軸の回転数に応じた回転を入力し、この回
転を回転数に比例した周波数のパルス信号に変換して出
力する回転センサ、3は回転センサ1からのパルス信号
をサンプリングして入力し、演算により瞬時速度及び走
行距離を求めると共に所定のデータ圧縮処理を行って記
録する車載装置である。この車載装置3には、可搬性の
記録媒体であるICメモリカード4が着脱自在に装着で
きるようになっている。ICメモリカード4には、これ
を車載装置3に装着することによって、上記速度、距離
などがデジタルデータの形で記録されるようになってい
る。
【0004】また、同図において、5は車両の運行を管
理する事務所などに設置される解析装置であり、この解
析装置5に対して車載装置3から取外したICメモリカ
ード4を装着することによって、ICメモリカード4か
らデジタルデータを読み取ってフロッピディスクなどの
記録媒体にセーブすると共に、このセーブしたデジタル
データを解析して得た車両運行情報を収集する他、印字
や表示を行ったり、デジタルデータを記録するため車載
装置3に装着して使用するICメモリカード4の初期化
や設定データなどの記録を行う。
【0005】上述した構成のシステムにおいては、アナ
ログタコグラフによってチャート紙上に記録される図2
6に示すような走行距離グラフと同様に、時間とともに
変化する走行距離を、所定距離、例えば10km毎に1山
が形成されように表示し、任意の2時刻間の走行距離が
分かるようにすることが求められている。
【0006】そこで、車載装置3においては、ICメモ
リカード4中において0.5秒毎に1ビットを割り当て、
車両が100m走行する毎に、対応するビットを1にす
ることによって、図25に示すように記録したデジタル
データを得、このデジタルデータを解析装置5により解
析して所定の時間分解能及び距離分解能、例えば0.5秒
毎に100m単位の走行距離時系列データを作成し、こ
の作成したデータによって図26のような走行距離グラ
フを描けるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
にICメモリカード4中の記録エリアの1ビットを0.5
秒に対応させて0,1を記録するようにした場合、1日
(24時間)の走行距離を記録するには、記憶容量が3
600×2×24/8(=21k)バイトと極めて大き
く、高価なICメモリカードが必要になり、実用的でな
いという問題があった。
【0008】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、時々刻々変化する車両の速度及び走行距離を示す
情報を含む車両運行情報をデジタルデータの形で収集
し、該収集したデジタルデータを解析する車両運行情報
収集解析システムにおいて、車載装置において走行距離
に関して記録するデジタルデータが少なくても、所定の
分解能の走行距離に関する時系列データを作成すること
ができるようにすることによって、車載装置においてデ
ジタルデータを記録するための記憶媒体として記憶容量
が小さく、安価なものを使用できるようにした車両運行
情報収集解析システムを提供することを第1の課題とし
ている。
【0009】本発明はまた、速度データに比べて走行距
離に関して記録するデジタルデータが少なくても、各速
度データに対応する走行距離の時系列データを作成する
ことができる走行距離時系列データ作成方法を提供する
ことを第2の課題としている。
【0010】本発明は更に、速度データに比べて走行距
離に関して記録するデジタルデータが少なくても、各速
度データに対応する走行距離の時系列データを作成する
ことができる走行距離時系列データ作成装置を提供する
ことを第3の課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るため本発明により成された車両運行情報収集解析シス
テムは、図1(a)の基本構成図に示すように、各運行
毎に、一定時間毎の走行距離又は一定距離走行した時点
を示す距離データと、前記一定時間又は前記一定距離の
間の速度の変化を表す複数の速度データとを可搬型の記
録媒体4に書き込んで車両運行情報を収集する車載装置
3と、前記記憶媒体4に書き込まれている距離データと
速度データとを読み込み、前記一定時間又は前記一定距
離の間の任意の速度データまでを加算した部分合計値を
前記一定時間又は前記一定距離の間の全ての速度データ
を加算した全体合計値で割って求めた値に前記一定時間
の間の走行距離又は前記一定距離を乗じ、各速度データ
に対応する距離時系列データを作成する時系列データ作
成手段51a−1を有する解析装置5とを備えることを
特徴としている。
【0012】上記第2の課題を解決するため本発明によ
り成された走行距離時系列データ作成方法は、図1
(b)の工程図に示すように、各運行毎に、一定時間毎
の走行距離又は一定距離走行した時点を示す距離データ
と、前記一定時間又は前記一定距離の間の速度の変化を
表す複数の速度データとに基づいて各速度データに対応
する距離時系列データを作成する方法において、(A)
前記一定時間又は前記一定距離の間の任意の速度データ
までを加算した部分合計値を求め、(B)前記一定時間
又は前記一定距離の間の全ての速度データを加算した全
体合計値を求め、(C)前記部分合計値を前記全体合計
値で割って求めた値に前記一定時間の間の走行距離又は
前記一定距離を乗じて各速度データに対応する距離時系
列データを作成することを特徴としている。
【0013】上記第3の課題を解決するため本発明によ
り成された走行距離時系列データ作成装置は、図1
(c)の基本構成図に示すように、各運行毎に、一定時
間毎の走行距離又は一定距離走行した時点を示す距離デ
ータと、前記一定時間又は前記一定距離の間の速度の変
化を表す複数の速度データとに基づいて各速度データに
対応する距離時系列データを作成する装置において、前
記一定時間又は前記一定距離の間の任意の速度データま
でを加算した部分合計値を求める第1の演算手段51a
−2と、前記一定時間又は前記一定距離の間の全ての速
度データを加算した全体合計値を求める第2の演算手段
51a−3と、前記部分合計値を前記全体合計値で割っ
て求めた値に前記一定時間の間の走行距離又は前記一定
距離を乗じる第3の演算手段51a−4とを備え、前記
第3の演算手段51a−4による演算によって各速度デ
ータに対応する距離時系列データを作成することを特徴
としている。
【0014】
【作用】上記図1(a)の構成において、車載装置3
が、各運行毎に、一定時間毎の走行距離又は一定距離走
行した時点を示す距離データと、一定時間又は一定距離
の間の速度の変化を表す複数の速度データとを可搬型の
記録媒体4に書き込んで車両運行情報を収集している。
【0015】また、解析装置5の時系列データ作成手段
51a−1が、記憶媒体4から読み込んだ距離データと
速度データとに基づいて、一定時間又は前記一定距離の
間の任意の速度データまでを加算した部分合計値と、一
定時間又は前記一定距離の間の全ての速度データを加算
した全体合計値とを求め、部分合計値を全体合計値で割
って求めた値に一定時間の間の走行距離又は一定距離を
乗じることによって、各速度データに対応する距離時系
列データを作成している。
【0016】従って、記憶媒体4に書き込む距離データ
は一定時間又は一定距離毎でよく、距離データを書き込
むために必要な記憶容量は少なくてもよくなる。
【0017】上記図1(b)の方法において、工程
(A)で、距離データが書き込まれる一定時間又は一定
距離の間の任意の速度データまでを加算した部分合計値
を求め、工程(B)で、一定時間又は前記一定距離の間
の全ての速度データを加算した全体合計値を求め、工程
(C)で、部分合計値を前記全体合計値で割って求めた
値に一定時間の間の走行距離又は一定距離を乗じること
によって、各速度データに対応する距離時系列データを
作成しているので、この方法を使用すれば、速度データ
に比べて走行距離に関して記録するデータが少なくて
も、各速度データに対応する走行距離の時系列データを
作成することができる。
【0018】上記図1(c)の構成において、第1の演
算手段51a−2が、距離データが書き込まれる一定時
間又は一定距離の間の任意の速度データまでを加算した
部分合計値を求め、第2の演算手段51a−3が、一定
時間又は一定距離の間の全ての速度データを加算した全
体合計値を求め、第3の演算手段51a−4が、部分合
計値を全体合計値で割って求めた値に一定時間の間の走
行距離又は一定距離を乗じることによって各速度データ
に対応する距離時系列データを作成しているので、速度
データに比べて走行距離に関して記録するデータが少な
くても、各速度データに対応する走行距離の時系列デー
タを作成することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は本発明による車両運行情報収集解析システ
ムの一部分を構成する車載装置3の具体的な構成を示
し、予め定めた制御プログラムに従って動作するマイク
ロコンピュータ(CPU)31を有する。CPU31は
制御プログラムを格納するROM31a及び信号処理の
ための各種のデータを格納するRAM31bを内蔵して
いる。
【0020】CPU31には、インタフェース(I/
F)32を介して回転センサ1からの距離パルス信号及
びイグニッション(IGN)スイッチのアクセサリ(A
CC)スイッチの状態を示す信号が入力され、また図示
しないコネクタを介してICメモリカード4が着脱自在
に接続されるようになっている。なお、33は接続され
る回転センサ1からの信号によって速度や走行距離を演
算するため、例えばその種類に応じた所定の値などを設
定するための設定スイッチ、34はICメモリカード4
を挿脱するための開口に設けられた蓋の開を検出する蓋
開検出スイッチである。
【0021】上述した構成の車載装置3は、カードを識
別するためのカードIDが予め書き込まれているICメ
モリカード4が装着されることによって、このICメモ
リカード4に対し、カードが装着されて蓋が閉じられて
から蓋が開かれるまでの期間として定義される各運行を
識別するめの運行IDとともに、各運行の間の速度デー
タ及び走行距離データなどを書き込む。このために、C
PU31は車両の走行に応じて回転センサ1が発生する
信号を入力してこれを処理し、車両の走行速度を計測す
るとともに走行距離を計測し、この計測した速度及び距
離を圧縮処理する。速度と走行距離を圧縮してICメモ
リカード4に書き込む方法には次の2通りある。
【0022】図3は第1の方法によるICメモリカード
4への書き込みフォーマットを示し、同図において、I
Cメモリカード4の書込エリアは、カードID書込エリ
ア41と、運行IDエリア421 乃至42nと、距離デ
ータエリア431 乃至43nと、速度データエリア44
1 乃至44nと、オプションデータエリア45とからな
っている。
【0023】カードID書込エリア41は、カードに固
有のメーカコード、圧縮の際に使用する許容差、サンプ
リングタイムなどからなる固定データを書き込むための
固定データ書込エリア41a、運行回数を書き込むため
の運行回数書込エリア41b及び最新の速度終了アドレ
スを書き込むための最終アドレス書込エリア41cから
なる。各運行IDエリア421 乃至42nには、メーカ
コード、距離データ終了アドレス、速度データ終了アド
レス、許容差、サンプリングタイムなどが書き込まれ
る。各距離データ431 乃至43nには、各運行の開始
から一定時間毎の、例えば1分間の走行距離からなる距
離データが所定の分解能、例えば100m単位で書き込
まれている。また、各速度データエリア441 乃至44
nには、速度データが圧縮処理されて書き込まれてい
る。
【0024】車載装置3が図3に示すフォーマットでデ
ータを書き込むための動作を、CPU31が行う仕事を
示す図4乃至図6のフローチャートを参照して以下説明
する。CPU31はその電源の投入によって動作を開始
し、その最初のステップS1においてイニシャライズを
行う。このステップS1のイニシャライズにおいては、
後述する各種のフラグF1乃至F3を0にする。その
後、ステップS2に進んでIGNスイッチのACCがオ
ン状態であるか否かを判定する。ステップS2の判定が
YESのときにはステップS3に進み、ここでCPU3
1のRAM31b内に構成した年月日時分秒の時間を刻
む時計についての処理を行ってからステップS4に進
む。
【0025】ステップS4においては、ICメモリカー
ド5が装着されたことに関連するカードに対する読み出
し及び書き込みを伴うカード処理を行う。その後ステッ
プS5に進み、ここで回転センサ1からの信号に基づい
て速度を測定したり、走行距離を測定したりする測定処
理を行う。このステップS5においては、回転センサ1
からの距離パルス信号の入力に応じて割込みを行い、1
00m走行したか否かを判定し、100m走行していれ
ば距離カウンタをインクリメントし、そして1分経過毎
にその距離カウンタの計数値を距離データとしてICメ
モリカード4の距離データエリアに書き込むと共に、距
離カウンタをクリアして次の1分間の走行距離の測定及
び書き込みに備える。
【0026】次にステップS6に進み、ここで上記ステ
ップS5で測定した速度を示すデータと走行距離を示す
データを圧縮してICメモリカード4に書き込む圧縮処
理を行ってから上記ステップS2に戻って上記ステップ
S2乃至S6を繰り返す。ステップS6の圧縮処理に
は、カードに対する読み出し及び書き込みを伴う。
【0027】上記ステップS2の判定がNO、すなわ
ち、IGNスイッチのACCがオフ状態のときには、ス
テップS7に進んで上記ステップS3と同様の時計処理
を行い、次のステップS8において上記2と同様の判断
を行い、ステップS8の判定がNOのときにはステップ
S9に進んでCPU31をスリープ状態にしてステップ
S7に戻り、IGNスイッチのACCがオン状態になっ
てステップS8の判定がYESとなるまでステップS7
乃至S9を繰り返す。
【0028】上記ステップS4のカード処理は、図5の
サブルーチンに示すように行われる。すなわち、カード
処理においては、その最初のステップS4aにおいてI
Cメモリカード4がカード挿入口に挿入されているか否
かを判定する。ICメモリカード4がカード挿入口に挿
入されていて、このステップS4aの判定がYESにな
ると、ステップS4bに進んでカード挿入口の蓋が開し
ているか否かを判定する。
【0029】このステップS4bの判定がNOのとき、
すなわち蓋が閉しているときにはステップS4cに進ん
でフラグF1が1であるか否かを判定する。フラグF1
は上記ステップS1のイニシャライズ時と、各運行の終
了時に0にされるもので、ステップS4bの判定が蓋が
閉じられた直後の判定のときには、フラグF1は0であ
るので、ステップS4cの判定はNOとなってステップ
S4dに進む。ステップS4dにおいてはフラグF1を
1にし、その後ステップS4eに進んでRAM31b中
に格納している前回カード挿入口に挿入されていたIC
メモリカードに書き込んだ終了アドレスと、今回カード
挿入口に挿入されたICメモリカード4に書き込まれて
いる終了アドレスとが一致するか否かを判定する。
【0030】ステップS4eの判定がYESのときには
ステップS4fに進み、ここで蓋が開かれ再び閉じられ
るまでに10分経過しているか否かを判定し、10分経
過していなく判定がNOのときには、ステップS4gに
進んで現在書き込んでいる終了アドレスを消去してから
図4のフローチャートに戻る。ステップS4eの判定が
YESでかつステップS4fの判定がNOのとき、すな
わち、運転者が10分以内の時間、カード挿入口を開し
て同じICメモリカード4を再度挿入して蓋と閉じた場
合には、新しい運行としないようにしている。
【0031】終了アドレスが一致せずステップS4eの
判定がNOのとき、又は10分経過していてステップS
4fの判定がYESのときにはステップS4hに進み、
ここで新しい運行の始まりを示す運行IDを書き込んで
IDの更新を行うとともに、後述する圧縮処理で使用す
るフラグF2及びF3を0にしてから図4のフローチャ
ートに戻る。
【0032】ステップS4dにおいてフラグF1を1に
した後は、ステップS4cの判定がYESとなるので、
ステップS4d乃至4hを飛ばして図4のフローチャー
トに直ちに戻る。
【0033】カード挿入口の蓋が開されてステップS4
bの判定がYESになるか、又はICメモリカード4が
カード挿入口から抜き取られてステップS4aの判定が
NOになると、ステップS4iに進み、ここでフラグF
1が1であるか否かを判定する。ステップS4iの判定
がYESのとき、すなわちフラグF1が1のときにはス
テップS4jに進み、ここで終了アドレスをICメモリ
カード4に書き込むとともに、この書き込んだ終了アド
レスをRAM31b中の所定のエリアに格納する。
【0034】その後ステップS4kに進んでフラグF1
を0にしてから図4のフローチャートに戻る。ステップ
S4kにおいてフラグF1を0にした後は、ステップS
4aがNO又はステップ4bがYESである限り、ステ
ップS4a又は4b及びステップS4iを経て図4のフ
ローチャートに戻る動作を繰り返す。
【0035】上記ステップS6の圧縮処理は、0.5秒毎
に、図6のサブルーチンに示すように行われる。すなわ
ち、圧縮処理においては、その最初のステップS6aに
おいてフラグF2が1であるか否かを判定する。今、フ
ラグF2は0であり、ステップS6aの判定がNOであ
るとステップS6bに進み、ここでフラグF2を1にし
てからステップS6cに進み、ここで図4のフローチャ
ートのステップS5の速度、距離測定処理において測定
した速度VT をアドレスポインタ(AP)によって指定
されているICメモリカード4中のアドレスに1回目の
データとして図7(a)に示すように書き込む。その後
ステップS6dに進み、ここでAP中に−2した値を格
納してから図4のフローチャートに戻る。これは速度デ
ータを、距離データや運行IDと逆方向に、アドレスの
大きな位置から書き込むようにしているためである。
【0036】ステップS6bにおいてフラグF2を1に
したことによって、再度圧縮処理を行う際のステップS
6aの判定はYESとなってステップS6eに進む。ス
テップS6eにおいては、フラグF3が1であるか否か
を判定する。このフラグF3が0であり、ステップS6
eの判定がNOのときにはステップS6fに進み、ここ
でフラグF3を1にしてからステップS6gに進む。ス
テップS6gにおいては、上記ステップS5の速度、距
離測定処理において測定した速度VT をアドレスポイン
タ(AP)によって指定されているICメモリカード4
中のアドレスに2回目のデータとして図7(b)に示す
ように書き込む。その後ステップS6hに進み、ここで
ステップS6gにおいて書き込んでVT に許容差を±し
て次回の許容範囲を算出してから図4のフローチャート
に戻る。
【0037】ステップS6fにおいてフラグF3を1に
したことによって、再度圧縮処理を行う際のステップS
6eの判定はYESとなってステップS6jに進む。ス
テップS6jにおいては、直前の上記ステップS5にお
ける測定によって測定したV T が上記ステップS6hで
算出した範囲内にあるか否かを判定する。
【0038】ステップS6jの判定がYESのときには
ステップS6kに進み、ここで図8に示すような次回の
許容範囲を算出する。その後ステップS6lに進み、こ
こで図8に示すようにステップS6kで求めた範囲の中
点VN を算出する。このステップS6lにおいて算出し
たVN を続くステップS6mにおいてアドレスポインタ
(AP)によって指定されているICメモリカード4中
のアドレスに3回目のデータとして図7(c)に示すよ
うに書き込む。その後ステップS6nに進んで圧縮個数
Nを+1してからステップS6oに進んでこの+1した
NをアドレスポインタAPに+1したICメモリカード
4中のアドレスに書き込んで図4のフローチャートに戻
る。
【0039】以後、ステップS6jの判定がNO、すな
わちVT が許容範囲外になるまで、ステップS6a、S
6e、S6i乃至S6oを繰り返す。
【0040】上記ステップS6jの判定がNOになる
と、ステップS6pに進み、ここで圧縮個数Nを0にし
てからステップS6qに進み、ここでAPを−2してか
らステップS6sに進んでフラグF3を0にし、上記ス
テップS6eに戻ってステップS6eからの上述した動
作を繰り返す。
【0041】以上の動作によって、車載装置3において
ICメモリカード4内には、図9に示すように、各運行
の開始から終了までの期間毎に、点で示す速度データと
点間で省略した速度データの個数データとからなる圧縮
速度データと、この圧縮速度データに対応して1分毎に
書き込まれた走行距離データD1 ,D2 …からなるデー
タが書き込まれ、このデータが後述する解析装置5によ
って読み取られて解析される。
【0042】一方、車両の運行を管理する運送会社の車
両管理事務所などに設置される解析装置5は、具体的に
は、図10に示すような構成となっており、予め定めた
プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ
(パソコン)51を有する。パソコン51には、パソコ
ン本体51aと、これに接続されたキーボード51b、
CRT51c、フロッピディスク(FD)ドライバ51
d、プリンタ51e及びカードリーダ・ライタ(R/
W)51fが接続されている。
【0043】この解析装置5においては、フロッピディ
スクドライバ51dに解析プログラムなどを格納したプ
ログラムフロッピディスク(FD)51g1 を装着して
起動することによって、車載装置3から取外してカード
R/W51fに装着されたICメモリカード4から運行
データを読み取り、これをFDドライバ51dに装着れ
ているデータフロッピディスク(FD)51g2 にセー
ブしたり、ICメモリカード4から運行データを読み取
った運行データを直接解析するか或いはデータFD51
2 に一度セーブしている運行データを解析し、この解
析の結果得られる一覧表、運行管理表、グラフ、安全管
理表などをCRT51cに表示したり或いはプリンタ5
1eによって印字したりする他、運行データを記録する
ため車載装置3に装着して使用するICメモリカード4
の初期化や設定データなどの記録を行う。
【0044】上述した構成の解析装置5は、そのパソコ
ン本体51aが図11のフローチャートに示す仕事を実
行する。すなわち、パソコン本体51aはプログラムF
D51g1 を装着することによって起動し、その最初の
ステップS21において処理メニュー画面をCRT51
cに表示させる。その後ステップS22に進み、ここで
キーボード51bのテンキーによる選択を待つ。
【0045】今、キーボード51bのテンキーによって
カード読み取りが選択されると、ステップS23に進ん
でカードR/W51fに装着されているICメモリカー
ド4から運行データを読み取るカード読み取り処理を行
い、続くステップS24において運行データを読み取っ
たICメモリカード4を再利用できるようにするカード
再利用処理を行う。その後ステップS25において読み
取った運行データの保存処理を行ってからステップS2
6に進んでエラー検出を行うエラー検出処理を行い、次
のステップS27において設定データによる選択を待
つ。
【0046】キーボード51bのテンキーによってFD
読み取りが選択されると、ステップS28に進んでFD
ドライバ51dに装着されているデータFD51g2
ら運行データを読み取るFD読み取り処理を行ってから
ステップS29に進んでエラー検出を行うエラー検出処
理を行う。
【0047】キーボード51bのテンキーによってカー
ド確認処理が選択されると、ステップS30に進んでカ
ードR/W51fに装着されているICメモリカード4
を確認するカード確認処理を行う。その後ステップS3
1に進んでフリーワード(FW)を変更するFW変更処
理を行い、続くステップS32においてカード再利用処
理を行ってから次のステップS33において連続処理で
あるか否かを判定し、連続であるときには上記ステップ
S30に戻ってステップS30乃至S33を繰り返す。
また、ステップS33の判定がNOのときには上記ステ
ップS21に戻る。また、ステップS22において終了
が選択されたときにはステップS34において終了処理
を行って動作を終了する。
【0048】上記ステップS27においては、ステップ
S35の連続読み取り処理、ステップS36の一覧表作
成表示処理、ステップS37の運行管理表作成表示処
理、ステップS38のグラフ作成表示処理、ステップS
39の安全管理表作成表示処理、ステップS40の予備
記録表作成表示処理を行う。ステップS35の連続読み
取り処理の実行後は上記ステップS23に戻り、ステッ
プS36乃至S40の実行後はステップS41に進んで
キーボード51bのファンクションキーによる選択を待
つ。
【0049】上記ステップS41におけるファンクショ
ンキーによる選択によって、ステップS42の一覧表作
成表示処理、ステップS43の運行管理表作成表示処
理、ステップS44の安全管理表作成表示処理、ステッ
プS45のグラフ作成表示処理、ステップS46の印字
処理、ステップS47の予備記録表作成表示処理をそれ
ぞれ行ってからステップS41に戻り、無選択によって
上記ステップS21に戻る。
【0050】上記ステップS38及びS45のグラフ作
成表示処理では、その1つとして、距離グラフを作成し
てCRT61c或いはプリンタ61eに出力する処理を
行う。この距離グラフ作成表示処理では、各運行の開始
から終了までの期間毎に、点で示す速度データと点間で
省略した速度データの個数データとからなる1分毎の圧
縮速度データと、これに対応して1分毎に書き込まれた
走行距離データD1 ,D2 …(100mを単位としたカ
ウント値)とによって、圧縮速度データを伸長して作成
した速度展開データに対応する距離展開データを作成す
る。
【0051】このために、解析装置5においては、各運
行の開始から終了までの期間毎に、点で示す速度データ
と点間で省略した速度データの個数データとからなる1
分毎の圧縮速度データを伸長し、図12に示すような
0.5秒毎の120個の速度展開データVN0〜V
N119を作成して所定のエリアに格納する。そして、
この作成した速度展開データと、上記圧縮速度データに
対応して1分毎に書き込まれた走行距離データD,D
…(100mを単位としたカウント値)とによって、
図13に示すような0.5秒毎の120個の距離展開デ
ータdN0〜dN119を作成する。
【0052】より具体的には、今、運行開始からN番目
の時刻t0 からtN までの1分間の展開速度データの合
計AN を下式(1)によって求め、
【数1】 その後、同じ1分間の任意時刻tn (0≦tn ≦60
秒)までの速度展開データの合計BN を下式(2)によ
って求める。
【数2】 上記式(1)及び(2)とN番目の1分間の走行距離デ
ータDN とから、N番目の1分間の時刻t0 からtn
での走行距離dN n を下式(3)、
【数3】 によって求めて図13のような距離展開データが得ら
れ、この処理を各1分間のデータについて行うことによ
って、運行開始から終了までの距離展開データを0.5秒
毎の時系列データとして求めることができる。この1分
間の時系列データをプロットすると図14に示すように
なる。また、走行距離が5kmになる毎に、プロット方向
を折り返すことによって従来のチャート紙と同様の距離
グラフを描き、任意2時刻間の走行距離を簡単に知るこ
とが可能になる。
【0053】上述の実施例では、速度データVNnの値
は演算誤差、圧縮許容差による誤差を含んでいるが、1
分毎のデータで補正されるので、累積誤差が生じること
はない。また、1分間の走行距離に5ビット必要とする
と、1日(24h)では、圧縮を行わなくても、60×
24×5/8=900バイトのメモリ容量で済み、使用
メモリ容量が非常に少ない。
【0054】以上、走行距離の時系列データを作成する
ための原理を説明したが、時系列データを作成するため
の解析装置5の動作を、グラフ作成表示処理のサブルー
チンの1つである距離展開処理を示す図15を参照して
以下詳細に説明する。
【0055】距離展開処理では、その最初のステップS
101において内部メモリ内に形成したN領域を0に
し、続くステップS102において同様に内部メモリ内
に形成したn領域及びA領域を共に0にする。その後
ステップS103に進み、ここでA領域にA(N番
目の1分間での速度展開データの合計値)にVNn(N
番目のデータ中のn番目の速度展開データ)を加算した
値を書き込み、次のステップS104においてn領域を
インクリメントしてからステップS105に進み、ここ
でn領域が120であるか否かを判定し、このステップ
S105の判定がNOのときには上記ステップS103
に戻って上記ステップS103〜S105を繰り返す。
【0056】ステップS105の判定がYESになる
と、すなわちn領域の値が120になると、ステップS
106に進み、ここでN領域が0であるか否かを判定
し、このステップS106の判定がYESのときにはス
テップS107に進んで内部メモリ内のD領域を0kmに
してからステップS109に進み、ステップS106の
判定がNOのときにはステップS108においてD領域
にD+DN-1 を書き込んでからステップS109に進
む。
【0057】ステップS109においては、内部メモリ
内に形成したn領域及びB領域を共に0にする。その
後ステップS110に進み、ここでB領域にB(N
番目のデータにおいて1分間の速度展開データの合計
値)にVNn(N番目のデータ中のn番目の速度展開デ
ータ)を加算した値、すなわち、B+VNnを書き込
み、次のステップS111において、内部メモリ内に形
成したdNn領域にBNn/AにN番目の1分間の走
行距離Dを乗じたものにN−1番目までの1分間の走
行距離の合計値を加算した値を書き込み、続くステップ
S112においてこの値dNnを所定のエリアにセット
する。
【0058】その後ステップS113に進んでn領域を
インクリメントしてからステップS114に進んでn領
域が120であるか否かを判定し、このステップS11
4の判定がNOのときには上記ステップS110に戻っ
て上記ステップS110〜S114を繰り返す。
【0059】ステップS114の判定がYESになる
と、すなわちN番目の1分間の距離展開データが得られ
たらステップS115に進んでAN 領域を0にし、次の
ステップS116においてN領域をインクリメントして
からステップS117に進み、ここでN領域の値がA+
1(当該運行の走行距離データの数)に等しいか否かを
判定し、判定がNOのときには、上記ステップS102
に戻ってステップS102〜S117を繰り返し実行
し、1運行分の処理が終わったら元のルーチンに戻る。
【0060】以上説明した実施例は、速度と走行距離を
圧縮してICメモリカード4に書き込む第1の方法は、
走行距離を1分間の走行距離として、1分毎にICメモ
リカード4に書き込むものであるが、第2の方法は、運
行IDの開始から一定距離、例えば1km走行毎に距離フ
ラグを圧縮速度データに付して走行距離を書き込むもの
で、この第2の方法によって書き込んだ場合のICメモ
リカード4の書込フォーマットを図16に示す。
【0061】同図において、ICメモリカード4の書込
エリアは、カードID書込エリア41と、運行IDエリ
ア421 乃至42nと、オプションデータエリア45と
は、第1の方法のものと同じであるが、第2の方法で
は、距離データエリアがなく、その代わり、速度データ
エリア441 乃至44nには、図17に示すように、圧
縮個数を書き込むエリアの上位に距離フラグを書き込む
エリアが設けられ、この場合、距離データは一定時間
毎、例えば0.5秒毎に測定した速度を直線近似法によっ
て圧縮した速度データと一体になっている。
【0062】また、ICメモリカード4への速度及び走
行距離の圧縮書込のための圧縮処理は、図18に示すよ
うに、ステップS6i及びS6rにおいて、1分経過し
たか否かを判定する代わりに、1km走行したか否かを判
定するようにし、またステップS6tにおいて距離デー
タを距離書込エリアに書き込む代わりに、距離フラグを
書き込むように変更さている以外は、図6のフローチャ
ートと同じである。
【0063】第2の方法によって、車載装置3において
ICメモリカード4内には、図19に示すように、各運
行の開始から終了までの期間毎に、点で示す速度データ
と点間で省略した速度データの個数データとからなる圧
縮速度データと、この圧縮速度データに対応して1km毎
に書き込まれた距離フラグとからなるデータが書き込ま
れ、このデータが後述する解析装置5によって読み取ら
れて解析される。
【0064】一方、車両の運行を管理する運送会社の車
両管理事務所などに設置される解析装置5は、具体的に
は、図10に示したと同じ構成となっていて、そのパソ
コン本体51aが実行する図11のフローチャートに示
す仕事の内、ステップS38及びS45のグラフ作成表
示処理のサブルーチンが異なる以外は全く同じである。
【0065】距離グラフ作成表示処理では、各運行の開
始から終了までの期間毎に、点で示す速度データと点間
で省略した速度データの個数データとからなる1分毎の
圧縮速度データと、これに対応して1km毎に書き込まれ
た距離フラグとによって、圧縮速度データを伸長して作
成した速度展開データに対応する距離展開データを作成
する。
【0066】このために、解析装置5においては、各運
行の開始から終了までの期間毎に、点で示す速度データ
と点間で省略した速度データの個数データとからなる1
km毎の圧縮速度データを伸長し、図20に示すような0.
5秒毎のa個の速度展開データVN 0 〜VN a を作成し
てRAM31bの所定のエリアに格納する。そして、こ
の作成した速度展開データと、上記圧縮速度データに対
応して1km毎に書き込まれた距離フラグとによって、図
21に示すような0.5秒毎のa個の距離展開データd
N 0 〜dN a を作成する。
【0067】より具体的には、今、運行開始からN番目
の時刻t0 からtN までの1km走行間の展開速度データ
の合計AN を下式(4)によって求め、
【数4】 その後、同じ1km走行間の任意時刻tn までの速度展開
データの合計BN を下式(5)によって求める。
【数5】 上記式(4)及び(5)と1kmとから、N番目の1km走
行間の時刻t0 からtnまでの走行距離dN n を下式
(6)、
【数6】 によって求めて図21のような距離展開データが得ら
れ、この処理を各1km間のデータについて行うことによ
って、運行開始から終了までの距離展開データを0.5秒
毎の時系列データとして求めることができる。この1km
走行間の時系列データをプロットすると図22に示すよ
うになる。また、走行距離が5kmになる毎に、プロット
方向を折り返すことによって従来のチャート紙と同様の
距離グラフを描き、任意2時刻間の走行距離を簡単に知
ることが可能になる。
【0068】上述の実施例では、走行距離dN n の値は
1km走行毎のデータで補正される。また、1kmの走行距
離に1ビットのフラグを書き込むだけでよいので、使用
メモリ容量が非常に少ない。
【0069】次に、上述の原理に基づいて、時系列デー
タを作成するための解析装置5の動作を、グラフ作成表
示処理のサブルーチンの1つである距離展開処理を示す
図23を参照して以下詳細に説明する。
【0070】距離展開処理では、その最初のステップS
201において内部メモリ内に形成したN領域を0に
し、続くステップS202においてN領域が0であるか
否かを判定する。ステップS202の判定がYESのと
きにはステップS203に進み、ここで内部メモリ内に
同様に形成したa領域に第1番目の1km走行時間T1
2を乗じた数値(第1番目の1km走行の間の0.5秒デー
タの数)を書き込んでからステップS205に進む。ス
テップS202の判定がNOのとき、すなわちN領域が
0でないときにはステップS204に進み、ここでN+
1番目の1km走行時間とN番目の1km走行時間との差に
2を乗じた数値を書き込んでからステップS205に進
む。
【0071】ステップS205においては、内部メモリ
内に同様に形成したn領域及びAN領域を共に0にす
る。その後ステップS206に進み、ここでAN 領域に
N (N番目の1km走行する時間での速度展開データの
合計値)にVN n (N番目のデータ中のn番目の速度展
開データ)を加算した値を書き込み、次のステップS2
07においてn領域をインクリメントしてからステップ
S208に進み、ここでn領域がaであるか否かを判定
し、このステップS208の判定がNOのときには上記
ステップS205に戻って上記ステップS205〜S2
08を繰り返す。
【0072】ステップS208の判定がYESになる
と、すなわちn領域の値がaになると、ステップS20
9に進み、ここでBN 領域及びn領域を共に0にしてか
らステップS210に進む。ステップS210において
は、BN 領域にBN (N番目のデータにおいて時刻t
(0<t<a)までの速度展開データの合計値)にV
N n(N番目のデータ中のn番目の速度展開データ)を
加算した値、すなわち、BN+VN n を書き込み、次の
ステップS211においてN領域の値がAに等しいか否
かを判定する。
【0073】ステップS211の判定がNOのときには
ステップS212に進んで内部メモリ内に形成したd
Nn領域にBNn/AにN番目の10(1kmを10
0m単位で表したもの)を乗じたものを書き込み、ステ
ップS211の判定がYESのときには最後の走行であ
ると判断してステップS213に進んでdNn領域にB
Nn/Aに最後の走行距離DE(当該運行の走行距離
−N×10)を乗じたものを書き込んでからステップS
214に進む。ステップS214においては、dNn
域にdNn+10Nを書き込み、続くステップS215
においてこの値dNnを所定のエリアにセットする。
【0074】その後ステップS216に進んでn領域を
インクリメントしてからステップS217に進んでn領
域の値がaに等しいか否かを判定し、このステップS2
17の判定がNOのときには上記ステップS210に戻
って上記ステップS210〜S217を繰り返す。
【0075】ステップS217の判定がYESになる
と、すなわちN番目の1km走行間の距離展開データが得
られたらステップS218に進んでN領域をインクリメ
ントしてからステップS219に進み、ここでN領域の
値がA+1(当該運行の走行距離データの数)に等しい
か否かを判定する。ステップS219の判定がNOのと
きにはステップS220に進んでAN 領域の値を0にし
てから上記ステップS202に戻って上記ステップS2
02〜S220を繰り返し実行し、1運行分の処理が終
わってステップS219の判定がYESになると元のル
ーチンに戻る。
【0076】上述した図15及び図23のフローチャー
トの説明から明らかなように、解析装置5のパソコン5
1の本体51aは、各運行毎に、ICメモリカード4に
書き込まれている距離データと速度データとを読み込
み、例えば1分の一定時間又は例えば1kmの一定距離
の間の任意の速度データまでを加算した部分合計値B
Nnを一定時間又は一定距離の間の全ての速度データを
加算した全体合計値ANnで割って求めた値に一定時間
の間の走行距離又は一定距離を乗じ、各速度データに対
応する距離時系列データを作成する時系列データ作成手
段51a−1として働く。特に、パソコン51の本体5
1aは、図15のフローチャートのステップS103な
ど及び図23のフローチャートのステップS205など
の実行により、一定時間又は一定距離の間の任意の速度
データまでを加算した部分合計値を求める第1の演算手
段と51a−2として、図15のフローチャートのステ
ップS110など及び図23のフローチャートのステッ
プS210などの実行により、一定時間又は一定距離の
間の全ての速度データを加算した全体合計値を求める第
2の演算手段51a−3として、図15のフローチャー
トのステップS111及びステップS112並びに図2
3のフローチャートのステップS212及びステップS
215の実行により、部分合計値を全体合計値で割って
求めた値に一定時間の間の走行距離又は一定距離を垂
各速度データに対応する距離時系列データを作成する
3の演算手段51a−4としてそれぞれ働く。
【0077】なお、上述の実施例では、記憶媒体として
のICメモリカード4に車載装置3によって書き込んで
いる速度データは特定の方法で圧縮されているが、これ
は圧縮されないで書き込まれたものであってもよい。
【0078】また、実施例では、圧縮した速度データを
一度展開した速度展開データを用いて、各速度展開デー
タに対応する距離時系列データを作成しているが、圧縮
された速度データを直接使用して各速度データに対応す
る距離時系列データを作成するようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本考案によれば、時
々刻々変化する車両の速度及び走行距離を示す情報を含
む車両運行情報をデジタルデータの形で収集し、該収集
したデジタルデータを解析する車両運行情報収集解析シ
ステムにおいて、各運行毎に、一定時間毎の走行距離又
は一定距離走行した時点を示す距離データと、一定時間
又は一定距離の間の速度の変化を表す複数の速度データ
とを収集し、一定時間又は前記一定距離の間の任意の速
度データまでを加算した部分合計値と、一定時間又は前
記一定距離の間の全ての速度データを加算した全体合計
値とを求め、部分合計値を全体合計値で割って求めた値
に一定時間の間の走行距離又は一定距離を乗じることに
よって、各速度データに対応する距離時系列データを作
成しているので、車載装置において記憶媒体に書き込む
距離データは一定時間又は一定距離毎でよく、距離デー
タを書き込むために記憶媒体に記憶容量が少なく、安価
なものを使用できるようになる。
【0080】また、本発明の距離時系列データ作成方法
及び装置によれば、速度データに比べて走行距離に関し
て記録するデータが少なくても、各速度データに対応す
る走行距離の時系列データを作成することができるの
で、この方法及び装置を、時々刻々変化する車両の速度
及び走行距離を示す情報を含む車両運行情報をデジタル
データの形で収集し、該収集したデジタルデータを解析
する車両運行情報収集解析システムに適用した場合、距
離データを収集するための記憶媒体に記憶容量が少な
く、安価なものを使用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両運行情報収集解析システムの
基本構成、走行距離時系列データ作成方法の工程、及び
走行距離時系列データ作成装置の基本構成を示す図であ
る。
【図2】本発明によるシステムの車載装置の具体的な構
成を示す図である。
【図3】図2の車載装置によってICメモリカードに書
き込まれるデータのフォーマットの一例を示す図であ
る。
【図4】図2の車載装置のCPUが行う仕事を示すフロ
ーチャートである。
【図5】図4中の一部分の詳細を示すフローチャートで
ある。
【図6】図4中の他の部分の詳細を示すフローチャート
である。
【図7】図6のフローチャートの実行によって速度デー
タが圧縮されて書き込まれる様子を示す図である。
【図8】速度データの圧縮の仕方を示す説明図である。
【図9】図4乃至図6のフローチャートの実行によって
書き込まれる速度データ及び距離データを示す図であ
る。
【図10】本発明によるシステムの解析装置の具体的な
構成を示す図である。
【図11】図10の解析装置のパソコン本体が行う仕事
を示すフローチャートである。
【図12】図10の解析装置による圧縮速度データの処
理によって得た展開速度データを示す図である。
【図13】図10の解析装置による処理によって得た展
開距離データを示す図である。
【図14】図13の展開距離データによって描いた距離
グラフである。
【図15】図13の展開距離データを得るために解析装
置のパソコン本体が行う仕事を示すフローチャートであ
る。
【図16】図2の車載装置によってICメモリカードに
書き込まれるデータのフォーマットの他の例を示す図で
ある。
【図17】図16のフォーマットでの速度及び距離デー
タの圧縮の仕方を示す説明図である。
【図18】図17の圧縮処理を行うための仕事を示すフ
ローチャートである。
【図19】図18のフローチャートの実行によって書き
込まれる速度データ及び距離データを示す図である。
【図20】図19の圧縮速度データを解析装置が処理し
て得た展開速度データを示す図である。
【図21】解析装置による処理によって得た展開距離デ
ータを示す図である。
【図22】図21の展開距離データによって描いた距離
グラフである。
【図23】図21の展開距離データを得るために解析装
置のパソコン本体が行う仕事を示すフローチャートであ
る。
【図24】従来一般の車両運行情報収集解析システムの
概略構成を示す図である。
【図25】従来の車載装置によって書き込み距離データ
を示す図である。
【図26】アナログタコグラフによって描かれる距離グ
ラフを示す図である。
【符号の説明】
3 車載装置 4 記憶媒体(ICメモリカード) 5 解析装置 51a−1 時系列データ作成手段(パソコン本体) 51a−2 第1の演算手段(パソコン本体) 51a−3 第2の演算手段(パソコン本体) 51a−4 第3の演算手段(パソコン本体)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各運行毎に、一定時間毎の走行距離又は
    一定距離走行した時点を示す距離データと、前記一定時
    間又は前記一定距離の間の速度の変化を表す複数の速度
    データとを可搬型の記録媒体に書き込んで車両運行情報
    を収集する車載装置と、 前記記憶媒体に書き込まれている距離データと速度デー
    タとを読み込み、前記一定時間又は前記一定距離の間の
    任意の速度データまでを加算した部分合計値を前記一定
    時間又は前記一定距離の間の全ての速度データを加算し
    た全体合計値で割って求めた値に前記一定時間の間の走
    行距離又は前記一定距離を乗じ、各速度データに対応す
    る距離時系列データを作成する時系列データ作成手段を
    有する解析装置とを備えることを特徴とする車両運行情
    報収集解析システム。
  2. 【請求項2】 各運行毎に、一定時間毎の走行距離又は
    一定距離走行した時点を示す距離データと、前記一定時
    間又は前記一定距離の間の速度の変化を表す複数の速度
    データとに基づいて各速度データに対応する距離時系列
    データを作成する方法において、 前記一定時間又は前記一定距離の間の任意の速度データ
    までを加算した部分合計値を求め、 前記一定時間又は前記一定距離の間の全ての速度データ
    を加算した全体合計値を求め、 前記部分合計値を前記全体合計値で割って求めた値に前
    記一定時間の間の走行距離又は前記一定距離を乗じて各
    速度データに対応する距離時系列データを作成すること
    を特徴とする走行距離時系列データ作成方法。
  3. 【請求項3】 各運行毎に、一定時間毎の走行距離又は
    一定距離走行した時点を示す距離データと、前記一定時
    間又は前記一定距離の間の速度の変化を表す複数の速度
    データとに基づいて各速度データに対応する距離時系列
    データを作成する装置において、 前記一定時間又は前記一定距離の間の任意の速度データ
    までを加算した部分合計値を求める第1の演算手段と、 前記一定時間又は前記一定距離の間の全ての速度データ
    を加算した全体合計値を求める第2の演算手段と、 前記部分合計値を前記全体合計値で割って求めた値に前
    記一定時間の間の走行距離又は前記一定距離を乗じる第
    3の演算手段とを備え、 前記第3の演算手段による演算によって各速度データに
    対応する距離時系列データを作成することを特徴とする
    走行距離時系列データ作成装置。
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