JP3549148B2 - 車両運行情報収集装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、時々刻々変化する車両の速度を示す情報を含む車両運行情報をデジタルデータの形で収集し、記憶媒体に記憶させる車両運行情報収集装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、トラックやタクシー、配送用車両等の業務車等には、時々刻々変化する車両の走行速度や走行距離、また、冷凍車両の場合は庫内温度などの運行情報を収集、記録する車両運行情報収集装置が搭載されており、特に近年では、旧来の専用の目盛りが印刷されたチャート紙に記録するアナログ式のタコグラフに代わって、収集したデータをデジタルデータに変換し、これをICメモリカードなどの記憶媒体に記憶する、一般にデジタルタコグラフと呼ばれる車両運行情報収集装置の普及が進んでいる。
【0003】
このデジタル式の車両運行情報収集装置では、アナログ式のように、チャート紙に印刷された目盛りよって記録する運行情報の内容が定まってしまうことがなく、記録できる情報の量も圧倒的に多いという利点を生かして、例えば、タクシーに搭載する車両運行情報収集装置においては客の乗車や降車、トラックや配送用車両に搭載する車両運行情報収集装置においては荷積や荷降といった、車両の運行中に発生したイベントやその発生時刻を、今までの運行情報に代えて、或は、今までの運行情報に加えて収集し、記憶媒体に記憶させるようにしている。
【0004】
そして、車両の運行中に記憶媒体に記憶された運行情報や運行中のイベントに関する情報は、車両が管理センタに帰庫した後に、管理センタの解析装置により記憶媒体から読み出されて解析され、運行管理データの作成等に供される。
【0005】
ところで、特に配送用車両においては、事故や積雪に伴う道路の通行止めや渋滞、或は、車両の故障等により、予め組んでおいた予定の通りに配送できなくなるような事情が、配送の途中で突発的に発生することがあり、そのような際、場合によっては、別の車両を手配して配送を肩代わりしなければならないような事態も発生し得る。
【0006】
このような場合に従来は、予定外の事情が突発的に発生した車両の乗務員が、管理センタに電話で報告を入れて指示を仰ぐという形態を採るのが一般的であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の対処法では、身近に電話があれば問題ないがそうでない場合には、予定外の事情が車両に突発的に発生してから、その発生した予定外の事情を管理センタが把握するまでの間に時間が経過して、代わりの車両を派遣する等の善後策を講じるのが遅れてしまうという不都合を生じるおそれがある。
【0008】
即ち、例えば、冷蔵車や冷凍車が故障により立ち往生した場合に、身近に電話がなくて通報が遅れて、その結果、管理センタがこれを把握するのが遅れると、代わりの車両の派遣が遅れて積荷の商品価値を損ねる結果を招いてしまう、といった不都合が生じるおそれがある。
【0009】
ちなみに、車両に起きた突発的事態を迅速に別の場所に通知するものとしては、従来から、例えば特開平5−20578号公報の現在位置緊急通報装置や、特開平9−163028号公報の緊急自動通報装置等が知られている。
【0010】
しかし、これらはいずれも、事故という衝撃を伴う事態の発生をセンサで検出した際等に、所定のデータを無線電話回線等により警察等の相手先に自動送信するものであり、道路の通行止めや渋滞、或は、車両の故障等の、予め定められた検出基準に基づいてセンサ等により自動的に検出することができない事態の発生を管理センタに通知する場合には、そのまま応用することは不可能である。
【0011】
しかも、上述したような予定外の事情が突発的に発生した場合には、その時点での車両側の状況をある程度把握できないことには、必要な対策を適切に講じることができないわけであるが、上述した事故発生時に車両の現在位置を自動通報する従来技術をそのまま応用しただけでは、どのような事情が発生したのかや、車両乃至積荷が現在どのような状況にあるのかといった、対策を講じるに当たってその内容を決めるのに必要な情報を管理センタに通知することができない。
【0012】
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、予め定められた検出基準による自動検出が不可能な、道路の通行止めや渋滞、或は、車両の故障等の発生時に、その事実とその対策を講じるのに必要な情報とをいち早く管理センタに通報することができる車両運行情報収集装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に記載した本発明の車両運行情報収集装置は、図1の基本構成図に示すように、時々刻々変化する車両の運行中に収集された該車両の走行状態を示す車両運行情報を、該車両運行情報の解析を行う前記車両の管理センタ7において読出可能な記憶媒体にデジタルデータの形で記憶させる車両運行情報収集装置において、前記車両に搭載されたGPS受信機15がGPS衛星からのGPS信号を受信して割り出す前記車両の現在位置を示す情報を、前記GPS受信機15から収集する位置情報収集手段51Aと、前記車両運行情報の緊急通知時に操作される緊急通知操作手段19と、前記位置情報収集手段51Aにより前記GPS受信機15から収集された前記車両の現在位置の情報と、前記車両運行情報のうち少なくとも一部の情報とを有する緊急通知用車両運行情報を生成する緊急情報生成手段51Bと、前記緊急通知操作手段19の操作に呼応して、前記緊急情報生成手段51Bが生成した前記緊急通知用車両運行情報を前記管理センタ7に無線により送信する緊急情報通信手段Aとを備えることを特徴とする。
【0014】
また、請求項2に記載した本発明の車両運行情報収集装置は、前記車両運行情報のうち前記緊急通知用車両運行情報に含める情報の項目を指定する緊急通知情報項目指定手段Bをさらに備え、前記緊急情報生成手段51Bが生成する前記緊急通知用車両運行情報に、前記緊急通知操作手段19の操作時に収集された前記車両運行情報のうち、前記緊急通知情報項目指定手段Bにより指定された項目の情報が含められるものとした。
【0015】
さらに、請求項3に記載した本発明の車両運行情報収集装置は、前記車両の走行する道路の種類が、自動車専用道路と該自動車専用道路以外の一般道路とのうちいずれであるかを指定する道路種類指定手段Cをさらに備え、前記緊急情報生成手段51Bが生成する前記緊急通知用車両運行情報に、前記道路種類指定手段Cにより指定された道路の種類が含められるものとした。
【0016】
請求項1に記載した本発明の車両運行情報収集装置によれば、緊急通知操作手段19が操作されると、緊急情報生成手段51Bによって生成される、位置情報収集手段51AがGPS受信機15から収集した車両の現在位置の情報と、車両運行情報のうち少なくとも一部の情報とを有する緊急通知用車両運行情報が、緊急情報通信手段Aによって管理センタ7に無線により送信される。
【0017】
従って、道路の通行止めや渋滞、或は、車両の故障等の、予め定められた検出基準に基づいてセンサ等により自動的に検出することができない事態が発生した場合であっても、その事態の発生を緊急通知用車両運行情報の送信により管理センタ7にいち早く通知し、且つ、緊急通知用車両運行情報に含まれる、車両運行情報のうち少なくとも一部の情報を基に、管理センタ7側で必要な対策の内容を決定させ、また、位置情報収集手段51AがGPS受信機15から収集した車両の現在位置の情報を基に、決定した対策を実行する箇所を管理センタ7側で特定させて、発生した事態に対応した必要な対策を、迅速に実行させることが可能となる。
【0018】
また、請求項2に記載した本発明の車両運行情報収集装置によれば、車両運行情報のうち緊急通知情報項目指定手段Bにより指定された項目の情報が、緊急情報生成手段51Bにより生成される緊急通知用車両運行情報に含められるので、車両運行情報収集装置を搭載する車両がタクシーであるのか、或は、宅配用車両であるのかといった、車両の運行形態に即して、緊急通知用車両運行情報に含める情報を車両運行情報のうちから設定し、汎用性を向上させることが可能となる。
【0019】
さらに、請求項3に記載した本発明の車両運行情報収集装置によれば、例えば、自動車専用道路の脇に一般道路が並んで延設されていて、そのどちらかの道路を走行している際に、管理センタ7への通知が必要な事態が発生した場合に、道路種類指定手段Cにより指定された道路の種類を含んだ緊急通知用車両運行情報を送信することで、位置情報収集手段51AがGPS受信機15から収集した車両の現在位置の情報と組み合わせて車両の現在いる道路を特定することが可能となる。
【0020】
従って、特定された道路が自動車専用道路であれば、どの最寄りのインタチェンジから現在位置に向かえばよいのかといった内容まで管理センタ7側で決定させる等して、発生した事態の対策を効率よく実行させることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図2は本発明に係る車両運行情報収集装置を採用した車両運行情報収集解析システムの一実施形態を示す概略構成図であり、図2中引用符号1で示す本実施形態の車両運行情報収集解析システムは、車両3に搭載されるコントロールユニット5と、管理センタ7に設置される車両運行情報解析装置9とを備えて構成されている。
【0023】
尚、本実施形態では、前記車両3が、荷室(図示せず)内を一定の低温に保持できる冷蔵ユニット(図示せず)を備えた冷蔵車であるものとして説明する。
【0024】
前記コントロールユニット5は、その前面5aに、収集した運行情報を記憶させる対象のICメモリカード11(記憶媒体に相当)が挿抜されるカードスロット5bを有しており、カードスロット5bの脇の前面5a箇所には、高速/一般指定スイッチ5c(道路種類指定手段に相当)と、実車/空車指定スイッチ5dとが配設されている。
【0025】
前記高速/一般指定スイッチ5cは、車両3が現在走行している道路が自動車専用道路(高速)とそれ以外の一般道路(一般)とのうちいずれであるかを指定するためのものであり、実車/空車指定スイッチ5dは、不図示の荷室に積荷が積まれている実車状態か、それとも、荷室が空の空車状態かを指定するためのものであって、いずれのスイッチ5c,5dも、押圧操作を繰り返すことで、指定状態が高速と一般との間で、或は、実車と空車との間で、交互に切り換わるように構成されている。
【0026】
尚、上述したように、本実施形態では、車両3が冷蔵車、即ち、荷物を運ぶ運用形態のものであることから、実車/空車指定スイッチ5dの操作によって、不図示の荷室に荷物が積まれているか、それとも、空かが切換指定されるが、仮に車両3がタクシーの場合には、実車/空車指定スイッチ5dの操作によって、そのタクシーの営業状態が実車状態か、それとも、空車状態かが切換指定されることになる。
【0027】
また、前記コントロールユニット5の背面には標準コネクタ(図示せず)が複数設けられており、各標準コネクタには、車両3の走行速度に応じた走行パルスを出力する走行センサ13、車両に搭載されGPS衛星からのGPS信号を受信して車両の現在位置を割り出す示すGPS受信機15、ハンディーターミナル(以下、H/Tと略記する)17、管理センタ7に緊急の通知を行う際に押圧操作される緊急スイッチ19(緊急通知操作手段に相当)、並びに、携帯電話21が各々接続されている。
【0028】
さらに、コントロールユニット5の背面には外部入力コネクタ(図示せず)が設けられており、この外部入力コネクタには、車両3の不図示の荷室内の温度を検出する温度センサ23が接続されている。
【0029】
前記H/T17は、不図示の荷室に荷物を積み込む荷積や荷室から荷物を降ろす荷降等のイベントの発生を入力するための端末で、図3に正面図で示すように、荷積、荷降の各ボタン17a,17bと、通常時以外に所望の運行情報(イベントデータ)を作成する際等に操作されるファンクション(F1〜F8)キー17cと、このファンクションキー17cの操作に呼応して作成するイベントデータの項目を指定する際と、不図示の荷室に対して積み降ろしする荷物の種別を示す項目コード番号(最大12桁)を指定する際とに操作されるテンキー17dとを有している。
【0030】
また、H/T17は、テンキー17dによる入力数値確定用のセットボタン17eと、入力数値取消用のクリアボタン17fと、収集した運行情報のICメモリカード11に対する書込を指示する書込ボタン17gと、テンキー17dによる入力数値等を表示する表示部17hとを備えている。
【0031】
また、図4にコントロールユニット5の電気的な概略構成のブロック図で示すように、コントロールユニット5の内部には、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと略記する)51と、不揮発性メモリ(以下、NVMと略記する)53と、カレンダ機能付きの時計IC55と、リーダライタ57とが各々収容されている。
【0032】
前記NVM53には、このコントロールユニット5が搭載された車両3固有のコード番号、ICメモリカード11に書き込むイベントコード番号、及び、荷物の区別コード番号のデータや、H/T17のファンクションキー17cに割り当てられた機能のデータ、緊急スイッチ19の操作に呼応して携帯電話21に自動発呼させる際の着信先の電話番号である管理センタ7の電話機25の電話番号、及び、コントロールユニット5の外部入力コネクタに接続されたセンサ類(本実施形態では温度センサ23)による検出値を異常とみなす基準とする異常検出用閾値等が格納されている。
【0033】
前記時計IC55は、「年」、「月」、「日」、「時」、「分」、「秒」からなるカレンダデータを出力する。
【0034】
前記リーダライタ57は、コントロールユニット5の内部であって前面5aのカードスロット5bの裏側に配設されており、ICメモリカード11に対する情報の書き込みや読み出しを行うように構成されている。
【0035】
前記マイコン51は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)51aと、RAM(Random Access Memory)51bと、ROM(Read−Only Memory)51cとで構成されている。
【0036】
前記CPU51aには、RAM51b及びROM51cの他、前記NVM53及び時計IC55が各々接続されている。
【0037】
また、CPU51aには、不図示のインタフェースを介して前記高速/一般指定スイッチ5c、実車/空車指定スイッチ5d、走行センサ13、GPS受信機15、H/T17、緊急スイッチ19、並びに、温度センサ23が接続されており、また、前記リーダライタ57が不図示のインタフェースを介して接続されていると共に、コントロールユニット5に内蔵された不図示のモデムを介して、前記携帯電話21が接続されている。
【0038】
前記RAM51bは、図5にメモリエリアマップで示すように、各種データ記憶用のデータエリア及び各種処理作業に用いるワークエリアを有している。
【0039】
このうち、前記データエリアには、NVM53から読み出したデータを格納するシステムデータエリア等が設けられており、一方、前記ワークエリアには、高速フラグ及び実車フラグの各エリアや、イベントデータバッファ、速度データバッファ、及び、外部入力データバッファの各エリア等が設けられている。
【0040】
前記ROM51cには、CPU51aに各種処理動作を行わせるための制御プログラムが格納されている。
【0041】
前記リーダライタ57は、カードスロット5bから挿入されたICメモリカード11に、前記H/T17から入力されるイベント等の情報や、車両の走行中に収集された運行情報等のデータを書き込むもので、カードスロット5bに対するICメモリカード11の挿入は手動で行い、カードスロット5bからのICメモリカード11の排出は、H/T17の書込ボタン17gが操作されて、ICメモリカード11に対する書込処理が終了した後に、リーダライタ57内の排出機構(図示せず)が自動で行う。
【0042】
図6は、前記車両の出庫時のデータとしてリーダライタ57によりICメモリカード11に書き込まれる出庫イベントデータのフォーマットを示し、この出庫イベントデータとしては、出庫を示すイベントコード番号である「F0」、このコントロールユニット5が搭載された車両3固有のコード番号(最大6桁)、並びに、出庫時刻(「月」、「日」、「時」、「分」、「秒」)等の項目がある。
【0043】
図7は、H/T17の荷積ボタン17aの操作後に、車両に積み込む荷物に応じたコード番号をH/T17のテンキー17dにより入力することで、リーダライタ57によりICメモリカード11に書き込まれる、荷積イベントデータのフォーマットを示す。
【0044】
そして、この荷積イベントデータとしては、荷積を示すイベントコード番号である「F2」、H/T17の荷積ボタン17aの操作後にテンキー17dの操作によって入力される荷物の項目コード番号(最大12桁)、並びに、荷積時刻(「月」、「日」、「時」、「分」、「秒」)等の項目がある。
【0045】
図8は、H/T17の荷降ボタン17bの操作後に、車両から降ろす荷物に応じたコード番号をH/T17のテンキー17dにより入力することで、リーダライタ57によりICメモリカード11に書き込まれる、荷降イベントデータのフォーマットを示す。
【0046】
そして、この荷降イベントデータとしては、荷降を示すイベントコード番号である「F3」、H/T17の荷降ボタン17bの操作後にテンキー17dの操作によって入力される荷物の項目コード番号(最大12桁)、並びに、荷降時刻(「月」、「日」、「時」、「分」、「秒」)等の項目がある。
【0047】
図9は、前記車両3の入庫時のデータとしてリーダライタ57によりICメモリカード11に書き込まれる入庫イベントデータのフォーマットを示し、この入庫イベントデータとしては、入庫を示すイベントコード番号である「F1」、実車走行距離(最大99999.9km/h)、空車走行距離(最大99999.9km/h)、実車走行時間(最大9999分)、空車走行時間(最大9999分)、このコントロールユニット5が搭載された車両3固有のコード番号(最大6桁)、並びに、入庫時刻(「月」、「日」、「時」、「分」、「秒」)等の項目がある。
【0048】
尚、リーダライタ57によりICメモリカード11に書き込まれるデータとしては、上述の各イベントデータの他に、ワンタッチイベントデータがあり、このワンタッチイベントデータは、H/T17のファンクションキー17cが操作された時点で、例えば、前記入庫イベントデータ中に含まれる項目のうち、前記テンキー17dの操作内容(数値)に対応する項目を抜粋した内容で作成される。
【0049】
また、前記入庫イベントデータを除く各イベントデータは、作成される毎に、リーダライタ57によりICメモリカード11に順次書き込まれる。
【0050】
そして、本実施形態の車両運行情報収集解析システム1においては、上述したコントロールユニット5と、H/T17と、緊急スイッチ19と、携帯電話21とによって、車両運行情報収集装置が構成されている。
【0051】
一方、前記車両運行情報解析装置9は、例えば、パーソナルコンピュータからなり、この車両運行情報解析装置9には、不図示のモデムを介して電話機25が接続されていると共に、不図示のインタフェースを介して、ICメモリカード11に対するデータの書き込み及び読み出しを行うリーダライタ27が接続されている。
【0052】
そして、車両運行情報解析装置9は、そのキーボード操作等により車両3の現在位置の通知を要求する入力を行うと、不図示のモデム及び電話機25を介して、携帯電話21の電話番号に自動発呼し、この自動発呼により携帯電話21との間に形成される電話回線に、現在位置通知要求を送出し、これに呼応して車両3の携帯電話21側から返送される車両3の現在位置を取り込むように構成されている。
【0053】
また、車両運行情報解析装置9は、コントロールユニット5において収集されたイベントデータ等が書き込まれたICメモリカード11をリーダライタ27に装填して、車両運行情報解析装置9のキーボード操作等により解析処理の開始を要求する入力を行うと、リーダライタ27によりICメモリカード11からこれに書き込まれているデータを読み出させて取り込み、所定の解析処理を行って、その結果を画面表示や印字等の形態で出力し、或は、ハードディスクやフロッピーディスク等の記憶媒体に記憶させるように構成されている。
【0054】
次に、前記ROM51cに格納された制御プログラムに従いCPU51aが行う車両情報の収集処理を、図10乃至図14のフローチャートを参照して説明する。
【0055】
コントロールユニット5の不図示の電源スイッチが投入されてマイコン51が起動し、プログラムがスタートすると、CPU51aは、まず、図10にメインルーチンのフローチャートで示すように、初期設定を行う(ステップS1)。
【0056】
このステップS1の初期設定では、NVM53の格納データを読み出してRAM51bのデータエリアに格納すると共に、RAM51bのワークエリアの各種フラグエリアのフラグのリセットやバッファエリアのクリア等を行う。
【0057】
そして、ステップS1の初期設定が済んだならば、次に、カードスロット5bからリーダライタ57に、記憶残量等の所定の条件を満たすICメモリカード11が挿入されたか否かを確認し(ステップS3)、挿入されていない場合は(ステップS3でN)、挿入されるまでステップS3をリピートし、挿入された場合は(ステップS3でY)、出庫イベントデータを生成しRAM51bのイベントデータバッファエリアに格納した後(ステップS5)、設定確認処理を行う(ステップS7)。
【0058】
このステップS7の設定確認処理では、図11にサブルーチンのフローチャートで示すように、まず、高速/一般指定スイッチ5cが押圧操作されたか否かを確認し(ステップS7a)、操作されていない場合は(ステップS7aでN)、後述するステップS7eに進み、操作された場合は(ステップS7aでY)、RAM51bの高速フラグエリアのフラグF1が「0」であるか否かを確認する(ステップS7b)。
【0059】
フラグF1が「0」である場合は(ステップS7bでY)、フラグF1を「1」に設定した後(ステップS7c)、ステップS7eに進み、「0」でない場合は(ステップS7bでN)、フラグF1を「0」に設定した後(ステップS7d)、ステップS7eに進む。
【0060】
ステップS7cにおいてフラグF1を「1」に設定した後と、ステップS7dにおいてフラグF1を「0」に設定した後に各々進むステップS7eでは、実車/空車指定スイッチ5dが押圧操作されたか否かを確認する。
【0061】
実車/空車指定スイッチ5dが押圧操作されていない場合は(ステップS7eでN)、設定確認処理を終了して、図10のメインルーチンにリターンし、押圧操作された場合は(ステップS7eでY)、RAM51bの実車フラグエリアのフラグF3が「0」であるか否かを確認する(ステップS7f)。
【0062】
フラグF3が「0」である場合は(ステップS7fでY)、フラグF3を「1」に設定した後(ステップS7g)、設定確認処理を終了して、図10のメインルーチンにリターンし、「0」でない場合は(ステップS7fでN)、フラグF3を「0」に設定した後(ステップS7h)、設定確認処理を終了して、図10のメインルーチンにリターンする。
【0063】
設定確認処理を終了した後に進むステップS9では、図10に示すように、時計IC55が計時する現在時刻を取り込む時計処理を行い、次に、GPS受信機15から、このGPS受信機15により割り出された車両3の現在位置を取り込んだ後(ステップS11)、ステップS9の時計処理で取り込んだ現在時刻と走行センサ13から入力される走行パルスとを基に、車両3の走行速度を割り出して圧縮データ化し、圧縮データ化された圧縮走行速度データをRAM51bの速度データバッファエリアに格納する、速度圧縮処理を行い(ステップS13)、その後、外部入力データ収集処理を行う(ステップS15)。
【0064】
このステップS15の外部入力データ収集処理では、図12にサブルーチンのフローチャートで示すように、まず、外部入力コネクタに接続されたセンサ類(本実施形態では温度センサ23)による検出値を収集し(ステップS15a)、次に、ステップS15aで収集した検出値とステップS9の時計処理で取り込んだ現在時刻とを基に外部入力時系列データを生成して、RAM51bの外部入力データバッファエリアに格納した後(ステップS15b)、ステップS13aで収集した検出値がRAM51bのシステムデータエリアに格納されている異常検出用閾値を上回っているか否かを確認する(ステップS15c)。
【0065】
検出値が異常検出用閾値を上回っていない場合は(ステップS15cでN)、外部入力データ収集処理を終了して、図10のメインルーチンにリターンし、上回っている場合は(ステップS15cでY)、ステップS15aで収集した検出値と、ステップS11で取り込んだ車両3の現在位置と、RAM51bの高速フラグエリアのフラグF1の状態とを基に、外部入力異常通知データを生成し(ステップS15d)、この外部入力異常通知データを管理センタ7に通知した後(ステップS15e)、外部入力データ収集処理を終了して、図10のメインルーチンにリターンする。
【0066】
尚、ステップS15eによる外部入力異常通知データの管理センタ7への通知は、不図示のモデムを介して携帯電話21に、RAM51bのシステムデータエリアに格納されている管理センタ7の電話機25の電話番号へ自動発呼させて、ステップS15dで生成された外部入力異常通知データと、ステップS11で取り込んだ車両3の現在位置とを、携帯電話21の自動発呼により管理センタ7の電話機25との間に形成される電話回線に送出することで行われる。
【0067】
そして、ステップS15eによる外部入力異常通知データの管理センタ7への通知の際、高速フラグエリアのフラグF1が「0」であれば、外部入力異常通知データ中の車両3の現在位置に一般道路上である旨を示すデータが付加され、フラグF1が「1」であれば、外部入力異常通知データ中の車両3の現在位置に高速道路上である旨を示すデータが付加される。
【0068】
外部入力データ収集処理を終了した後に進むステップS17では、図10に示すように、RAM51bの実車フラグエリアのフラグF3の状態に応じて、走行センサ13から入力される走行パルスを基に、実車及び空車走行距離(km単位)と、実車及び空車走行時間(分単位)とを演算エリアで算出する走行データ収集処理を実行する。
【0069】
尚、走行距離の算出は、例えば、前記走行センサ13からの走行パルスを基に1秒毎に算出した距離を積算し、100m未満を49捨50入することで行われ、走行時間の算出は、前記走行センサ13からの走行パルスを基に、車両の走行、停止を1秒毎に判断して秒単位で累積し、秒数部分を29捨30入することで行われる。
【0070】
そして、実車フラグエリアのフラグF3が「0」である間に算出された走行距離及び走行時間は、空車走行距離及び空車走行時間として累積され、実車フラグエリアのフラグF3が「1」である間に算出された走行距離及び走行時間は、実車走行距離及び実車走行時間として累積される。
【0071】
ステップS17の走行データ収集処理が済んだならば、次に、H/T17の荷積ボタン17aや荷降ボタン17bとテンキー17dとの操作による、荷室に対する荷物の積み卸しの入力を受け付ける荷積荷降受付処理を行い(ステップS19)、続いて、携帯電話21への着信監視処理を行う(ステップS21)。
【0072】
このステップS21の着呼監視処理では、携帯電話21への着呼による管理センタ7からの現在位置通知要求があるか否かを確認し、現在位置通知要求がなければ、次のステップS23に進み、ステップS11で取り込んだ車両3の現在位置を管理センタ7に通知した後、次のステップS23に進む。
【0073】
尚、ステップS21の着呼監視処理における車両3の現在位置の管理センタ7に対する通知は、ステップS15eによる外部入力異常通知データの管理センタ7への通知と同様に、不図示のモデムを介して携帯電話21に、RAM51bのシステムデータエリアに格納されている管理センタ7の電話機25の電話番号へ自動発呼させて、ステップS11で取り込んだ車両3の現在位置を、携帯電話21の自動発呼により管理センタ7の電話機25との間に形成される電話回線に送出することで行われる。
【0074】
そして、ステップS21の着呼監視処理における車両3の現在位置の管理センタ7に対する通知の際、高速フラグエリアのフラグF1が「0」であれば、通知する車両3の現在位置に一般道路上である旨を示すデータが付加され、フラグF1が「1」であれば、通知する車両3の現在位置に高速道路上である旨を示すデータが付加される。
【0075】
ステップS21の着呼監視処理が済んだ後に進むステップS23では、緊急処理を行う。
【0076】
このステップS23の緊急処理では、図13にサブルーチンのフローチャートで示すように、まず、緊急スイッチ13が押圧操作されたか否かを確認し(ステップS23a)、操作されていない場合は(ステップS23aでN)、緊急処理を終了して、図10のメインルーチンにリターンする。
【0077】
一方、ステップS23aにおいて緊急スイッチ13が押圧操作された場合(Y)は、ステップS15aで収集した、外部入力コネクタに接続されたセンサ類(本実施形態では温度センサ23)による検出値と、ステップS11で取り込んだ車両3の現在位置と、ステップS11で取り込んだ車両3の現在位置と、RAM51bの高速フラグエリアのフラグF1の状態とを基に、緊急通知データを生成し(ステップS23b)、この緊急通知データを管理センタ7に通知した後(ステップS23c)、緊急処理を終了して、図10のメインルーチンにリターンする。
【0078】
尚、ステップS23cによる緊急通知データ管理センタ7への通知は、ステップS15eによる外部入力異常通知データの管理センタ7への通知や、ステップS21の着呼監視処理における車両3の現在位置の管理センタ7に対する通知と同様に、不図示のモデムを介して携帯電話21に、RAM51bのシステムデータエリアに格納されている管理センタ7の電話機25の電話番号へ自動発呼させて、ステップS23bで生成された緊急通知データを、携帯電話21の自動発呼により管理センタ7の電話機25との間に形成される電話回線に送出することで行われる。
【0079】
そして、ステップS23cによる緊急通知データの管理センタ7への通知の際、高速フラグエリアのフラグF1が「0」であれば、緊急通知データ中の車両3の現在位置に一般道路上である旨を示すデータが付加され、フラグF1が「1」であれば、緊急通知データ中の車両3の現在位置に高速道路上である旨を示すデータが付加される。
【0080】
緊急処理を終了した後に進むステップS25では、図10に示すように、RAM51bのイベントデータバッファ、速度データバッファ、及び、外部入力データバッファの各エリアに各々格納された、入庫イベントデータを除く各イベントデータや、圧縮走行速度データ及び外部入力時系列データを、リーダライタ57によりICメモリカード11に書き込む書込処理を行い、次に、H/T17の書込ボタン17gが操作されたか否かを確認する(ステップS27)。
【0081】
書込ボタン17gが操作されていない場合は(ステップS27でN)、ステップS7にリターンし、操作された場合は(ステップS27でY)、入庫処理を行う(ステップS29)。
【0082】
このステップS29の入庫処理では、図14にサブルーチンのフローチャートで示すように、ステップS17の走行データ収集処理により算出、累積された実車及び空車走行距離や実車及び空車走行時間を基に、入庫イベントデータを生成し(ステップS29a)、この入庫イベントデータをリーダライタ57によりICメモリカード11に書き込むと共に(ステップS29b)、リーダライタ57の前記排出機構によりICメモリカード11をカードスロット5bから排出した後(ステップS29c)、入庫処理を終了して、図10のメインルーチンにリターンする。
【0083】
そして、ステップS29の入庫処理が済んだならば、一連の処理を終了する。
【0084】
以上の説明からも明らかなように、本実施形態では、請求項中の位置情報収集手段51Aが、図10のフローチャートにおけるステップS11に相当し、緊急情報生成手段51Bが、図13のフローチャートにおけるステップS23bに相当し、緊急情報通信手段Aが、図13中のステップS23cと携帯電話21とに相当し、道路種類指定手段Cが、図11のフローチャートにおけるステップS7a乃至ステップS7dと高速/一般指定スイッチ5cとに相当している。
【0085】
次に、上述のように構成された本実施形態の車両運行情報収集装置の動作(作用)について説明する。
【0086】
まず、車両3の不図示の荷室に荷物が積まれておらず、コントロールユニット5の実車/空車指定スイッチ5dにより空車状態が設定されているものとして、車両3の運行を開始するに当たり、コントロールユニット5の不図示の電源スイッチを投入した後に、カードスロット5bからリーダライタ57に、必要な記憶容量が残っているICメモリカード11を挿入すると、図6にて説明したフォーマットの出庫イベントデータがICメモリカード11に書き込まれる。
【0087】
そして、車両3が出庫し走行を開始すると、走行している間、空車走行距離及び空車走行時間が1秒毎に算出されて累積される。
【0088】
その後、積荷が用意されている目的地に到着して荷物の積み込みを開始し、これに伴って、積荷のH/T17の荷積ボタン17aやテンキー17d等の操作により、積み込む荷物の種別を示す項目コード番号が入力指定されると、その都度、図7にて説明したフォーマットの荷積イベントデータがICメモリカード11に書き込まれ、積み込みの終了に伴いコントロールユニット5の実車/空車指定スイッチ5dの操作によって実車状態が設定されると、それ以後、車両3が走行している間、実車走行距離及び実車走行時間が1秒毎に算出されて累積される。
【0089】
また、荷室に荷物が積まれていて、コントロールユニット5の実車/空車指定スイッチ5dにより実車状態が設定されている状態で、積荷を降ろす目的地に到着して荷物の降ろしを開始し、これに伴って、積荷のH/T17の荷降ボタン17bやテンキー17d等の操作により、降ろす荷物の種別を示す項目コード番号が入力指定されると、その都度、図8にて説明したフォーマットの荷降イベントデータがICメモリカード11に書き込まれる。
【0090】
そして、この荷降ろしにより荷室が空になり、これに伴うコントロールユニット5の実車/空車指定スイッチ5dの操作によって空車状態が設定されると、それ以後、車両3が走行している間、実車走行距離及び実車走行時間が1秒毎に算出されて累積され、一方、この荷降ろし後にも荷室に荷物が残っており、コントロールユニット5の実車/空車指定スイッチ5dが操作されずに実車状態の設定がそのままであると、それ以後も、車両3が走行している間、実車走行距離及び実車走行時間が1秒毎に算出されて累積される。
【0091】
さらに、実車/空車指定スイッチ5dの操作による実車/空車の設定状態とは無関係に、車両3が入庫し、これに伴ってH/T17の書込ボタン17gが操作されると、図9にて説明したフォーマットの入庫イベントデータがICメモリカード11に書き込まれ、その後、リーダライタ57に挿入されているICメモリカード11が、カードスロット5bから排出される。
【0092】
そして、上述したように、カードスロット5bからリーダライタ57にICメモリカード11が挿入されてから、H/T17の書込ボタン17gの操作に呼応して、リーダライタ57に挿入されているICメモリカード11がカードスロット5bから排出されるまでの間、携帯電話21に着信があり、この着信によって管理センタ7からの現在位置通知要求がコントロールユニット5に入力されると、その時点でGPS受信機15から取り込まれている車両3の最新の現在位置が、着信により形成されている電話回線を介して、車両3から管理センタ7に通知される。
【0093】
さらに、カードスロット5bからリーダライタ57にICメモリカード11が挿入されてから、H/T17の書込ボタン17gの操作に呼応して、リーダライタ57に挿入されているICメモリカード11がカードスロット5bから排出されるまでの間、コントロールユニット5の外部入力コネクタに接続されている温度センサ23により検出される車両3の荷室内の温度が、NVM53に格納されている異常検出用閾値を上回ると、携帯電話21により管理センタ7の電話機25に自動発呼される。
【0094】
そして、この発呼により形成される電話回線を介して携帯電話21から管理センタ7に外部入力異常通知データが送出され、この外部入力異常通知データの送出により、異常検出用閾値を上回った温度センサ23による検出温度と、その時点でGPS受信機15から取り込まれている車両3の最新の現在位置とが、車両3から管理センタ7に通知される。
【0095】
また、カードスロット5bからリーダライタ57にICメモリカード11が挿入されてから、H/T17の書込ボタン17gの操作に呼応して、リーダライタ57に挿入されているICメモリカード11がカードスロット5bから排出されるまでの間、例えば、事故や積雪に伴う道路の通行止めや渋滞、或は、車両の故障等により、予め組んでおいた予定の通りに配送できなくなるような事情が、配送の途中で突発的に発生し、これに伴って、緊急スイッチ19が押圧操作されると、携帯電話21により管理センタ7の電話機25に自動発呼される。
【0096】
そして、車両3の荷室内の温度がNVM53の異常検出用閾値を上回った場合と同様に、上述した自動発呼により形成される電話回線を介して携帯電話21から管理センタ7に緊急通知データが送出され、この緊急通知データの送出により、コントロールユニット5の外部入力コネクタに接続されている温度センサ23による検出温度と、その時点でGPS受信機15から取り込まれている車両3の最新の現在位置とが、車両3から管理センタ7に通知される。
【0097】
尚、管理センタ7からの現在位置通知要求に応じて車両3の最新の現在位置が管理センタ7に送出される際と、車両3の荷室内の温度がNVM53の異常検出用閾値を上回るのに伴って、及び、緊急スイッチ19の押圧操作に伴って、温度センサ23による検出温度と共に車両3の最新の現在位置が管理センタ7に送出される際とには、次の情報が合わせて車両3から管理センタ7に通知される。
【0098】
即ち、車両3が自動車専用道路を走行していて、その自動車専用道路に入る際等に、コントロールユニット5の高速/一般指定スイッチ5cの操作により高速状態が設定されている場合には、車両3の最新の現在位置が自動車専用道路の本線上であることが合わせて車両3から管理センタ7に通知される。
【0099】
また、これとは逆に、車両3の最新の現在位置が管理センタ7に送出される際、車両3が自動車専用道路以外の一般道路を走行していて、コントロールユニット5の高速/一般指定スイッチ5cの操作により一般状態が設定されている場合には、車両3の最新の現在位置が一般道路上であることが合わせて車両3から管理センタ7に通知される。
【0100】
このように、本実施形態によれば、車両3の運行中に収集された各種の運行情報をコントロールユニット5のリーダライタ57によりICメモリカード11に書き込み記憶させる車両運行情報収集装置に緊急スイッチ19を設け、この緊急スイッチ19が押圧操作された際に、GPS受信機15からコントロールユニット5に取り込まれる車両3の現在位置と、コントロールユニット5の外部入力コネクタに接続された温度センサ23により検出される、車両3の荷室内の温度とを含む緊急通知データを、管理センタ7の電話機25に自動発呼させた携帯電話21を介して、車両3から管理センタ7に通知する構成とした。
【0101】
このため、例えば加速度センサを用いて検出できる車両3自身の事故等とは異なり、センサにより自動的に検出できない事情が突発的に発生し、予め組んでおいた予定の通りに運行できなくなるような場合に、車両3の乗務員の判断で緊急スイッチ19を押圧操作することで、冷蔵車である車両3の果たす役割として重要な荷室の積荷を冷蔵状態に保つことができるかどうかを判断するのに必要となる、温度センサ23による荷室内の温度が、車両3の現在位置と共に管理センタ7に通知されることになり、これにより、車両3の代替車両を派遣する必要があるか否かや、代替車両の派遣先、或は、積荷の配送先や引取先への連絡等の必要があるか否かを、管理センタ7側で迅速に且つ確実に決定させることができる。
【0102】
尚、本実施形態で説明した、コントロールユニット5の高速/一般指定スイッチ5cと、この高速/一般指定スイッチ5cの操作により設定されている高速又は一般の各状態に応じて、車両3の最新の現在位置が自動車専用道路の本線上であるのか、或は、一般道路上であるのかを、車両3から管理センタ7に通知する緊急通知データに含めるための構成とは省略してもよい。
【0103】
しかし、本実施形態のように、上述した構成を設ければ、例えば、自動車専用道路の脇に一般道路が並んで延設されている場合に、車両3がどちらの道路上にいるのかを特定し、特に、自動車専用道路上にいる場合、代替車両を派遣するには、どのインターチェンジから車両3の現在位置に向かえばよいのかといったことまで管理センタ7側で決定し、車両3に発生した突発的な事情に対する対応策を迅速に実行させることができるので、有利である。
【0104】
また、本実施形態では、車両3が、不図示の荷室内を一定の低温に保持できる冷蔵ユニットを備えた冷蔵車であったので、この冷蔵車の荷室内の温度を検出する温度センサ23がコントロールユニット5の外部入力コネクタに接続されており、その結果、緊急スイッチ19の押圧操作に伴う緊急通知データに、外部入力コネクタに接続されている温度センサ23の検出温度が含まれることになった。
【0105】
しかし、車両が冷蔵車とは異なる形態で運用される場合のように、コントロールユニット5の外部入力コネクタに接続するセンサの種類が温度センサ23から他のセンサに変われば、そのセンサの検出結果が緊急通知データに含まれることになる。
【0106】
即ち、緊急通知データとして車両3の現在位置と共に通知する情報の内容は、コントロールユニット5の外部入力コネクタに接続するセンサの種類に応じて変化することとなる。
【0107】
但し、緊急通知データとして車両3の現在位置と共に通知する情報の内容は、本実施形態のように、コントロールユニット5の外部入力コネクタに接続するセンサの種類によって定められるようにする必要は必ずしもない。
【0108】
つまり、例えば、H/T17の荷積、荷降の各ボタン17a,17bを除く各種キー17c乃至17gの操作により、出庫、荷積、荷降、並びに、入庫の各イベントデータに含まれる項目のうち任意の項目を選択して、この選択した項目のデータを、車両3の現在位置や車両3のいる道路の種別、温度センサ23による荷室内の温度の検出値と共に、或は、それらの一部と共に、緊急通知データとして管理センタ7側に通知するように構成してもよい。
【0109】
その場合、請求項中の緊急通知情報項目指定手段Bは、コントロールユニット5のマイコン51のROM51cに格納される制御プログラムのうち、上述した選択項目のデータを含めて緊急通知データを生成させるためのステップと、H/T17の荷積、荷降の各ボタン17a,17bを除く各種キー17c乃至17gとに相当することになる。
【0110】
さらに、本実施形態では、緊急通知データの車両3から管理センタ7への送出を、コントロールユニット5に接続した携帯電話21の電話機25への自動発呼により形成される無線の電話回線上で行う構成としたが、例えば、タクシーの配車無線や宅配業者の車両において立寄先の無線指示等に用いられるMCA無線の無線回線上で行う構成とする等、緊急通知データの車両3から管理センタ7への無線送信に用いる手段は、携帯電話21に限らず任意である。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載した本発明の車両運行情報収集装置によれば、時々刻々変化する車両の運行中に収集された該車両の走行状態を示す車両運行情報を、該車両運行情報の解析を行う前記車両の管理センタにおいて読出可能な記憶媒体にデジタルデータの形で記憶させる車両運行情報収集装置において、前記車両に搭載されたGPS受信機がGPS衛星からのGPS信号を受信して割り出す前記車両の現在位置を示す情報を、前記GPS受信機から収集する位置情報収集手段と、前記車両運行情報の緊急通知時に操作される緊急通知操作手段と、前記位置情報収集手段により前記GPS受信機から収集された前記車両の現在位置の情報と、前記車両運行情報のうち少なくとも一部の情報とを有する緊急通知用車両運行情報を生成する緊急情報生成手段と、前記緊急通知操作手段の操作に呼応して、前記緊急情報生成手段が生成した前記緊急通知用車両運行情報を前記管理センタに無線により送信する緊急情報通信手段とを備える構成とした。
【0112】
このため、緊急通知操作手段が操作されると、緊急情報生成手段によって生成される、位置情報収集手段がGPS受信機から収集した車両の現在位置の情報と、車両運行情報のうち少なくとも一部の情報とを有する緊急通知用車両運行情報が、緊急情報通信手段によって管理センタに無線により送信される。
【0113】
従って、道路の通行止めや渋滞、或は、車両の故障等の、予め定められた検出基準に基づいてセンサ等により自動的に検出することができない事態が発生した場合であっても、その事態の発生を緊急通知用車両運行情報の送信により管理センタにいち早く通知し、且つ、緊急通知用車両運行情報に含まれる、車両運行情報のうち少なくとも一部の情報を基に、管理センタ側で必要な対策の内容を決定させ、また、位置情報収集手段がGPS受信機から収集した車両の現在位置の情報を基に、決定した対策を実行する箇所を管理センタ側で特定させて、発生した事態に対応した必要な対策を、迅速に実行させることができる。
【0114】
また、請求項2に記載した本発明の車両運行情報収集装置によれば、前記車両運行情報のうち前記緊急通知用車両運行情報に含める情報の項目を指定する緊急通知情報項目指定手段をさらに備え、前記緊急情報生成手段が生成する前記緊急通知用車両運行情報に、前記緊急通知操作手段の操作時に収集された前記車両運行情報のうち、前記緊急通知情報項目指定手段により指定された項目の情報が含められる構成とした。
【0115】
このため、車両運行情報のうち緊急通知情報項目指定手段により指定された項目の情報が、緊急情報生成手段により生成される緊急通知用車両運行情報に含められるので、車両運行情報収集装置を搭載する車両がタクシーであるのか、或は、宅配用車両であるのかといった、車両の運行形態に即して、緊急通知用車両運行情報に含める情報を車両運行情報のうちから設定し、汎用性を向上させることができる。
【0116】
さらに、請求項3に記載した本発明の車両運行情報収集装置によれば、前記車両の走行する道路の種類が、自動車専用道路と該自動車専用道路以外の一般道路とのうちいずれであるかを指定する道路種類指定手段をさらに備え、前記緊急情報生成手段が生成する前記緊急通知用車両運行情報に、前記道路種類指定手段により指定された道路の種類が含められる構成とした。
【0117】
このため、例えば、自動車専用道路の脇に一般道路が並んで延設されていて、そのどちらかの道路を走行している際に、管理センタへの通知が必要な事態が発生した場合に、道路種類指定手段により指定された道路の種類を含んだ緊急通知用車両運行情報を送信することで、位置情報収集手段がGPS受信機から収集した車両の現在位置の情報と組み合わせて車両の現在いる道路を特定することができる。
【0118】
従って、特定された道路が自動車専用道路であれば、どの最寄りのインタチェンジから現在位置に向かえばよいのかといった内容まで管理センタ側で決定させる等して、発生した事態の対策を効率よく実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両運行情報収集装置の基本構成図である。
【図2】本発明に係る車両運行情報収集装置を採用した車両運行情報収集解析システムの一実施形態を示す概略構成図である。
【図3】図2のハンディーターミナルの正面図である。
【図4】図2のコントロールユニットの電気的な概略構成のブロック図である。
【図5】図4のマイクロコンピュータのRAMのメモリエリアマップである。
【図6】図2のコントロールユニットによってICメモリカードに書き込まれる出庫イベントデータのフォーマットを示す説明図である。
【図7】図2のコントロールユニットによってICメモリカードに書き込まれる荷積イベントデータのフォーマットを示す説明図である。
【図8】図2のコントロールユニットによってICメモリカードに書き込まれる荷降イベントデータのフォーマットを示す説明図である。
【図9】図2のコントロールユニットによってICメモリカードに書き込まれる入庫イベントデータのフォーマットを示す説明図である。
【図10】図4のマイクロコンピュータのROMに格納された制御プログラムに従いCPUが行う車両情報の収集処理を示すメインルーチンのフローチャートである。
【図11】図10の設定確認処理を示すサブルーチンのフローチャートである。
【図12】図10の外部入力データ収集処理を示すサブルーチンのフローチャートである。
【図13】図10の緊急処理を示すサブルーチンのフローチャートである。
【図14】図10の入庫処理を示すサブルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
7 管理センタ
15 GPS受信機
19 緊急通知操作手段
51A 位置情報収集手段
51B 緊急情報生成手段
A 緊急情報通信手段
B 緊急通知情報項目指定手段
C 道路種類指定手段
51 マイクロコンピュータ
51a CPU
51b RAM
51c ROM
Claims (3)
- 時々刻々変化する車両の運行中に収集された該車両の走行状態を示す車両運行情報を、該車両運行情報の解析を行う前記車両の管理センタにおいて読出可能な記憶媒体にデジタルデータの形で記憶させる車両運行情報収集装置において、
前記車両に搭載されたGPS受信機がGPS衛星からのGPS信号を受信して割り出す前記車両の現在位置を示す情報を、前記GPS受信機から収集する位置情報収集手段と、
前記車両運行情報の緊急通知時に操作される緊急通知操作手段と、
前記位置情報収集手段により前記GPS受信機から収集された前記車両の現在位置の情報と、前記車両運行情報のうち少なくとも一部の情報とを有する緊急通知用車両運行情報を生成する緊急情報生成手段と、
前記緊急通知操作手段の操作に呼応して、前記緊急情報生成手段が生成した前記緊急通知用車両運行情報を前記管理センタに無線により送信する緊急情報通信手段と、
を備えることを特徴とする車両運行情報収集装置。 - 前記車両運行情報のうち前記緊急通知用車両運行情報に含める情報の項目を指定する緊急通知情報項目指定手段をさらに備え、前記緊急情報生成手段が生成する前記緊急通知用車両運行情報には、前記緊急通知操作手段の操作時に収集された前記車両運行情報のうち、前記緊急通知情報項目指定手段により指定された項目の情報が含められる請求項1記載の車両運行情報収集装置。
- 前記車両の走行する道路の種類が、自動車専用道路と該自動車専用道路以外の一般道路とのうちいずれであるかを指定する道路種類指定手段をさらに備え、前記緊急情報生成手段が生成する前記緊急通知用車両運行情報には、前記道路種類指定手段により指定された道路の種類が含められる請求項1又は2記載の車両運行情報収集装置。
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