JP5506340B2 - 二酸化炭素排出量収集装置及びタクシーメータ - Google Patents

二酸化炭素排出量収集装置及びタクシーメータ Download PDF

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Description

本発明は、タクシーの実車中と空車中の二酸化炭素排出量を収集するタクシー用の二酸化炭素排出量収集装置及びタクシーメータに関するものである。
タクシー業界においては、京都議定書の採択を受けて、二酸化炭素(CO2)排出削減を業界として取り組んでいる。そして、タクシー会社の取り組みとしては、タクシー乗務員に対してCO2削減のため、エコドライブ、アイドリングストップ、等の指導、管理を実施している。
このような取り組みは、タクシー業界に限ったものではなく、運送業界でも行われている。その取り組みの一例としては、特許文献1に示すものが知られている。該特許文献1には、複数の荷主の荷物を運搬する車両からの排出量から各荷主の排出量を算出する排出量按分装置が記載されている。
特開2009−26167号公報
しかしながら、タクシー業界では、タクシーの排出量を乗客に割り当てる訳にはいかないため、複数の乗務員の各々に対して運行中のCO2削減を指導、管理するしかない。ところが、タクシーの実車中は乗客が乗車しているため、タクシーのエアコンを切ることができず、また、実車中と空車中とでは乗務員の運転状況も異なるため、タクシーの乗務員に対してCO2削減を指導するのは困難であった。即ち、乗務員が実車中にエコドライブを行うと、乗客に不快感を与えてしまう可能性があるため、乗務員に対してCO2削減の指導を徹底することができないというタクシー業界固有の問題がある。
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、タクシーの乗客に不快感を与えることなく、タクシーからの二酸化炭素の排出量の削減に貢献することができる二酸化炭素排出量収集装置及びタクシーメータを提供することを課題としている。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の二酸化炭素排出量収集装置は、図1の基本構成図に示すように、タクシーの実車中と空車中の二酸化炭素排出量を収集するタクシー用の二酸化炭素排出量収集装置Pであって、前記タクシーが実車中に排出した二酸化炭素の実車中排出量を検出する実車中排出量検出手段P1と、前記タクシーが空車中に排出した二酸化炭素の空車中排出量を検出する空車中排出量検出手段P2と、前記実車中排出量検出手段が検出した実車中排出量と前記空車中排出量検出手段が検出した空車中排出量とを、前記実車中と前記空車中との識別が可能なように、前記タクシーの運行開始から運行終了までの通し番号が各排出量に割り振られた状態で時系列的に記憶する排出量記憶手段D1と、を有することを特徴とする。
上記請求項1に記載した本発明の二酸化炭素排出量収集装置によれば、タクシーに乗客が乗車して実車中になると、該実車中におけるタクシーの二酸化炭素の実車中排出量が実車中排出量検出手段P1によって検出される。また、タクシーの乗客が下車して実車中から空車中にタクシーの状態が遷移すると、空車中におけるタクシーの二酸化炭素の空車中排出量が空車中排出量検出手段P2によって検出される。そして、タクシーの運行中に検出された複数の実車中排出量と空車中排出量は、タクシーの実車中と空車中との識別が可能なように、前記タクシーの運行開始から運行終了までの通し番号が各排出量に割り振られた状態で時系列的に排出量記憶手段D1に記憶される。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項2記載のタクシーメータは、図1の基本構成図に示すように、タクシーの走行距離及び走行時間と予め定められた料金制とに基づいて料金を算出するタクシーメータ10において、請求項1に記載の二酸化炭素排出量収集装置Pを有し、前記実車中排出量検出手段P1が、前記タクシーメータの実車中のときに前記タクシーの二酸化炭素排出量を検出する手段であり、前記空車中排出量検出手段P2が、前記タクシーメータの空車中のときに前記タクシーの二酸化炭素排出量を検出する手段であることを特徴とする。
上記請求項2に記載した本発明のタクシーメータによれば、タクシーメータが実車中のときは、実車中排出量検出手段P1によって実車中排出量が検出される。また、タクシーメータの空車中のときは、空車中排出量検出手段P2によって空車中排出量が検出される。そして、タクシーの運行中に検出された複数の実車中排出量と空車中排出量は、タクシーの実車中と空車中との識別が可能なように時系列的に排出量記憶手段D1に記憶される。
以上説明したように請求項1に記載した本発明の二酸化炭素排出量収集装置によれば、タクシーの実車中と空車中とに区別してタクシーの二酸化炭素の排出量を検出し、実車中排出量と空車中排出量として時系列的に記憶するようにしたことから、実車中排出量と空車中排出量を参照することで、実車中と空車中との個別目標を設定することができるため、実車中/空車中毎の二酸化炭素の排出量を評価、管理を行うことができる。従って、実車中/空車中の状態毎に乗務員が運転状況を変化させても、乗客に不快感を与えることなく、乗務員に二酸化炭素の排出量の減少を心がけさせることができるため、タクシー業界においてもタクシーの二酸化炭素排出量の削減に貢献することができる。
以上説明したように請求項2に記載した本発明のタクシーメータによれば、タクシーメータの実車状態と空車状態とのときに、タクシーの二酸化炭素の排出量を実車中と空車中とに区別して検出し、実車中排出量と空車中排出量として時系列的に記憶するようにしたことから、実車中排出量と空車中排出量を参照することで、実車中と空車中との個別目標を設定することができるため、実車中/空車中毎の二酸化炭素の排出量を評価、管理を行うことができる。また、既存のタクシーメータを用いることができるため、新たな装置をタクシーシステムに追加する必要がないため、実現性を向上させることができる。従って、実車中/空車中の状態毎に乗務員が運転状況を変化させても、乗客に不快感を与えることなく、乗務員に二酸化炭素の排出量の減少を心がけさせることができるため、タクシー業界においてもタクシーの二酸化炭素排出量の削減に貢献することができる。
本発明の二酸化炭素排出量収集装置及びタクシーメータの基本構成を示す構成図である。 本発明に係るタクシーシステムの概略構成を示すシステム構成図である。 CO2排出量記憶エリアの一例を示す図である。 排出量を検出するタイミングの一例を説明するための図である。 図2中の演算部が実行する本発明に係る排出量収集処理の一例を示すフローチャートである。 図2中のデータ処理装置の概略構成の一例を示す構成図である。 データ処理装置が出力する乗務員日報の一例を示す図である。
以下、本発明に係る二酸化炭素(以下、CO2ともいう)排出量収集装置を、タクシーメータに適用する場合の一実施形態を、図2〜図7の図面を参照して以下に説明する。
図2において、タクシーシステム1は、タクシーに搭載されたタクシーメータ10と、タクシー会社に設けられたデータ処理装置20と、を有して構成している。そして、タクシーメータ10には、タクシーに搭載された領収書発行器30とウインドサイン(W/S)表示器40とが電気的に接続されている。また、タクシーメータ10とデータ処理装置20との間のデータのやり取りにはカード状のメモリカード(以下、カードともいう)Cが用いられ、該カードCは運転者等によって運ばれる。
カードCは、公知であるように図示しないメモリを有している。カードCのメモリには、タクシーがタクシー会社等を出庫してから入庫するまでの1回の運行中に収集した排出量データ、運行データ、等の各種データを記憶する。そして、カードCは、タクシーの運行の終了等に応じて、タクシーメータ10から外されて、乗務員等によってタクシー会社に運び込まれる。
タクシーメータ10は、搭載されたタクシーの走行距離及び走行時間と認可を受けた料金制とに基づいて料金を算出し、請求料金を逐次表示する。前記走行距離は、例えば車体側の距離センサからトランスミッションの回転に応じた距離信号を取り込むことにより算出される。また、前記料金制は、運賃設定のわかりやすさを担保して利用者の利便等を確保するためのものであり、タクシー事業者は料金制の認可を受けるように法律によって定められている。
タクシーメータ10は、その正面部に設けられた表示部14が乗客、乗務員等から視認可能なようにタクシーに搭載されている。この正面部には、公知である操作部15を設けており、タクシーメータ10におけるタリフ状態の切り替え等を乗務員が操作可能な構成となっている。
タクシーメータ10は、図2に示すように、演算部11と、設定データ格納部12と、営業データ格納部13と、表示部14と、操作部15と、カード入出力(I/O)部と16と、外部インタフェース(I/F)17と、を有して構成している。
演算部11は、CPU(中央演算処理装置)等が用いられ、予め定められたプログラムを実行してタクシーメータ10の各種制御を司る。演算部11は、図1に示す請求項中の実車中排出量検出手段P1、空車中排出量検出手段P2として演算部11を機能させるための排出量収集プログラムを実行する。これにより、タクシーメータ10の演算部11が、実車中排出量検出手段P1、空車中排出量検出手段P2として機能することになる。
設定データ格納部12は、ROM(read only memory)等が用いられ、各種設定データを記憶している。そして、営業データ格納部13は、RAM(random access memory)等が用いられ、タクシーの運行中に発生した営業(運行)データ等の各種データを格納するとともに、演算部11の処理作業に必要なエリアと、図3に示すCO2排出量記憶エリアEとを有している。
表示部14は、液晶表示装置(LCD)等が用いられ、演算部11からの要求に応じて各種情報の表示を行う。表示部14は、例えば、料金表示エリア、タリフ状態表示エリア、等を有する運行中画面を運行中は表示している。そして、料金表示エリア、タリフ状態表示エリアの各表示内容は、タクシー料金の変化、タリフ状態の変化等に応じた演算部11からの要求に応じて更新される。
操作部15は、公知であるように、空車、賃走、累計、迎車、迎車待、3割増、高速、支払等のタクシーメータ10のタリフ状態の変更操作用の各種操作ボタンを有している。そして、操作部15は、各操作ボタンの操作に応じたタリフ状態データを演算部11に出力する。
カードI/O部16は、挿入されたカードCに対して演算部11によって指定されたデータ等の書き込み、読み込みを行うもので、カードCのカードI/O部16に対する挿入・抜去は手動又は自動で行う。そして、カードI/O部16は、演算部11からの要求に応じて上記CO2排出量記憶エリアEに格納しているデータをカードCに書き込む。
外部I/F17は、外部機器を着脱自在に接続するための端子を備え、演算部11と電気的に接続されている。外部I/F17は、外部機器が接続されると、その外部機器と演算部11との間でデータの送受信を可能とする。そして、本実施形態では、外部I/F17に、領収書発行器30とW/S表示器を接続した場合について説明する。また、外部I/F17には、図示しないが、例えば速度センサ、走行センサ、等も接続されている。
領収書発行器30は、公知であるプリンタ等が用いられ、外部I/F17を介して演算部11に電気的に接続されている。領収書発行器30は、演算部11の制御によってタクシー料金の支払い時に領収書等を用紙に印字する。領収書発行器30は、タクシーメータ10本体に一体に組み込まれる又は外部機器として接続される。
W/S表示器40は、外部I/F17を介して演算部11に電気的に接続されている。W/S表示器40は、公知であるように、車外から目視が可能なように車両のダッシュボード等の上に設けられ、演算部11からの要求に応じて、「空車」、「実車」、等を表示したり、消灯することで、タクシーの運行状態(タリフ状態)を車外に向かって表示している。
次に、上述した営業データ格納部13のCO2排出量記憶エリアEは、図3に示すように、空車中排出量1データ、実車中排出量1データ、空車中排出量2データ、実車中排出量2データ、空車中排出量3データ、実車中排出量3データ、空車中排出量4データ、・・・等のデータを時系列的に記憶している。そして、それらの各排出量データは、各状態中にタクシーが排出したCO2排出量を示しており、タクシーの運行開始から運行終了までの通し番号が、図3中の排出量1〜7のように割り振られている。これにより、空車中排出量データと実車中排出量データを識別し、それらのデータを時系列的に解析することを可能としている。
ここで、上述した排出量の収集方法の一例を、図4の図面を参照して以下に説明する。まず、タクシーの運行が開始されると、タクシーメータ10は空車1状態(タリフ)になる。そして、乗客がタクシーに乗車して乗務員が操作部15の乗車ボタンを操作すると、タクシーメータ10は実車1状態に状態が遷移する。このとき、演算部11は、排出量1を算出し、該排出量1を空車中排出量1データとしてCO2排出量記憶エリアEに記憶する。なお、排出量の算出方法については後述する。
その後、乗客がタクシーを降車して乗務員が操作部15の空車ボタン等を操作すると、タクシーメータ10は実車1状態から空車2状態に状態が遷移する。このとき、演算部11は、排出量2を算出し、該排出量2を実車中排出量1としてCO2排出量記憶エリアEに記憶する。この一連の処理を、タクシーの運行が終了するまで、空車2〜4、実車2〜3に対応して排出量を算出し、それらを空車中と実車中の区別が可能なようなようにCO2排出量記憶エリアEに記憶する。
次に、本実施形態では、演算部11が予め定められたCO2排出量算出プログラムを実行することで、排出量を算出する。そして、CO2排出量算出方法の一例を以下に説明する。
燃料の消費により発生するCO2排出量は、燃料の種類によって異なっている。ガソリン車とディーゼル車から発生する各CO2排出量は、一般的に言われている係数により、以下のように算出することができる。
ガソリン車CO2排出量[kg]=給油量[litter]*係数2.3 ・・・(式1)
ディーゼル車CO2排出量[kg]=給油量[litter]*係数2.6 ・・・(式2)
但し、係数の単位は[kg/litter]となっている。
また、上述したCO2排出量を算出する係数と瞬間燃費/平均燃費とを組み合わせることで、瞬間的なCO2排出量を示す瞬間CO2排出量、又は、平均的なCO2排出量を示す平均CO2排出量を算出することができる。その一例を以下に示す。
ガソリン車瞬間CO2排出量[kg/km]=係数2.3/瞬間燃料[litter/km]
ガソリン車平均CO2排出量[kg/km]=係数2.3/平均燃費[litter/km]
ディーゼル車瞬間CO2排出量[kg/km]=係数2.6/瞬間燃料[litter/km]
ディーゼル車平均CO2排出量[kg/km]=係数2.6/平均燃費[litter/km]
よって、タクシーメータ10の各々は、搭載される車両に対応した種類データと燃費データを記憶しておくことで、タクシーに対応したCO2排出量を算出することができる。例えば、種類データがガソリン車を示し、燃費データが10[km/litter]を示している場合、タクシーの1回の実車中の走行距離を取得し、該走行距離と燃費データから式1中の給油量を算出し、該給油量に係数2.3を掛けることで、ガソリン車CO2排出量を算出する。
次に、上述した演算部11が実行する本発明に係る排出量収集処理の一例を、図5のフローチャートを参照して以下に説明する。なお、説明を簡単化するために、タクシーがガソリン車であることを前提に説明する。
図5に示す排出量収集処理を演算部11が実行すると、演算部11は、ステップS11において、タクシーメータ10が空車状態から実車状態に遷移したか否かを判定する。演算部11は、空車状態から実車状態に遷移していないと判定した場合(S11でN)、ステップS17の処理に進む。一方、演算部11は、空車状態から実車状態に遷移したと判定した場合(S11でY)、ステップS12の処理に進む。
演算部11は、ステップS12において、今回の空車状態におけるタクシーの走行距離を求め、該走行距離とタクシー車両の種類に対応した燃費データを上記式1に当てはめてガソリン車CO2排出量を算出し、その後ステップS13の処理に進む。演算部11は、ステップS13において、算出したガソリン車CO2排出量を空車中排出量データとしてCO2排出量記憶エリアEに時系列的に記憶し、その後ステップS14の処理に進む。
演算部11は、ステップS14において、タクシーメータ10が実車状態から空車状態に遷移したか否かを判定する。演算部11は、実車状態から空車状態に遷移していないと判定した場合(S14でN)、この判定処理を繰り返すことで、タクシーメータ10の空車状態への状態遷移を待つ。一方、演算部11は、実車状態から空車状態に遷移したと判定した場合(S14でY)、ステップS15の処理に進む。
演算部11は、ステップS15において、今回の実車状態におけるタクシーの走行距離を求め、該走行距離とタクシー車両の種類に対応した燃費データを上記式1に当てはめてガソリン車CO2排出量を算出し、その後ステップS16の処理に進む。演算部11は、ステップS16において、算出したガソリン車CO2排出量を実車中排出量データとしてCO2排出量記憶エリアEに時系列的に記憶し、その後ステップS17の処理に進む。
演算部11は、ステップS17において、タクシーメータ10の操作部15に対する乗務員の所定操作の有無に基づいて、タクシーの運行(入庫)が終了したか否かを判定する。演算部11は、運行が終了していないと判定した場合(S17でN)、ステップS11の処理に戻り、一連の処理を繰り返す。一方、演算部11は、運行が終了したと判定した場合(S17でY)、ステップS18の処理に進む。
演算部11は、ステップS18において、今回の空車状態におけるタクシーの走行距離を求め、該走行距離とタクシー車両の種類に対応した燃費データを上記式1に当てはめてガソリン車CO2排出量を算出し、該算出したガソリン車CO2排出量を空車中排出量データとしてCO2排出量記憶エリアEに時系列的に記憶し、そして、CO2排出量記憶エリアEに格納した複数の排出量データのカードCへの書き込みをカードI/O部16に要求することで、カードI/O部16が排出量データをカードCに記録し、その後、演算部11は、排出量収集処理を終了する。
以上説明したように、演算部11が図5に示す排出量収集処理を実行することで、演算部11が図1に示す実車中排出量検出手段P1及び空車中排出量検出手段P2として機能することになる。そして、図5中のステップS15〜S16が実車中排出量検出手段P1、ステップS12〜S13、S18が空車中排出量検出手段P2にそれぞれ相当している。また、本実施形態では、営業データ格納部13がタクシーの運行中に排出量データを格納(記憶)していることから、営業データ格納部13が図1に示す排出量記憶手段D1として機能しているが、カードCを排出量記憶手段D1として機能させることもできる。
次に、データ処理装置20は、タクシーを所有する会社、営業所、等に設けられており、周知であるパーソナルコンピュータ(パソコン)等が用いられる。データ処理装置20は、図6に示すように、予め定めたプログラムに従って装置全体の動作の制御などを行う中央演算処理装置(CPU)21を有している。このCPU21には、バスBを介してCPU21のためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM22、CPU21の処理作業に必要な各種データを格納する作業エリア等を有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM23が接続されている。
CPU21にはさらに、記憶装置24がバスBを介して接続されており、この記憶装置24にはハードディスク装置などの記憶媒体を用いている。そして、記憶装置24は、タクシーメータ(二酸化炭素排出量収集装置)10によって複数の排出量データが書き込まれたカードCから、複数の排出量データをリーダライタ33によって読み込み、該複数の排出量データを処理するための排出量評価プログラム等を記憶している。
CPU21にはさらに、入力装置インタフェース(I/F)25、表示回路26、リーダライタインタフェース(I/F)27、プリンタインタフェース(I/F)28、等がバスBを介して接続されている。
入力装置I/F25には、キーボードやマウスを有して構成する入力装置31が接続されると、入力装置31から入力された各種入力データは、バスBに供給されてCPU21に入力される。
表示回路26には、液晶ディスプレイ、CRTなどを用いて構成される表示装置32が接続されている。そして、この表示回路26は、表示装置32の表示内容をCPU21からの指示に基づいて制御するものである。
リーダライタI/F27には、リーダライタ33が接続されており、該リーダライタ33は、筐体の正面に設けられたスロット33aから挿入されたカードCに対し、CPU21から指定された各種情報の書き込み、読み込みを行う。そして、プリンタI/F28には、周知であるプリンタ34が接続されており、該プリンタ34は、CPU21から指定された各種情報の用紙に対する印字を行う。
また、データ処理装置20は、利用者等からカードCに記憶された運行情報の解析が要求されると、リーダライタ33の装着されたカードCから運行情報を読み出して記憶装置24等に記憶する。そして、データ処理装置20は、運行情報を解析し、該解析結果を記憶装置24に記憶すると共に表示装置32に乗務員日報等として表示する機能を有している。
さらに、データ処理装置20は、カードCから複数の排出量データを読み出して記憶装置24等に記憶すると、該複数の排出量データを集計し、該集計結果に基づいて二酸化炭素の削減達成率等を解析し、その解析結果を乗務員に関連付けて記憶する。そして、データ処理装置20は、管理者等からの出力要求に応じて、該当する乗務員の乗務員日報に付加して出力する。
データ処理装置20が出力する乗務員日報の一例を図7に示す。図7において、乗務員日報Gは、タクシー業界で用いられている通常の日報記載事項を示す第1情報G1と、燃料に関するデータを示す第2情報G2と、二酸化炭素(CO2)排出量に関するデータを示す第3情報G3と、を有している。
第2情報G2は、燃料の消費量、タクシー車両に対応した燃費、燃費目標値、等の各種データを有している。図7中では、消費量が30リットル当たり4650円、燃費が10[km/litter]、燃費目標値が13[km/litter]となっている。また、第3情報G3は、CO2排出量に対応した実車中(実車)、空車中(空車)、総合(実車+空車)、乗務員に対して設定された目標値に対する削減達成率、等の各種データを有している。図7中では、実車中が58[kg]、空車中が27[kg]、総合が85[kg]、削減達成率が81[%]となっている。
よって、図7に示す乗務員日報を管理者が参照することで、運転者の実車中と空車中の二酸化炭素の排出量とその削減達成率を把握することができるため、運転者に対して的確なエコドライブ、アイドリングストップ、等の指導、管理を行うことができる。また、乗務員も乗務員日報を参照することで、削減達成率を認識することができるため、エコドライブ、アイドリングストップ、等を徹底することができる。
次に、上述したタクシーシステム1におけるタクシーメータ10及びデータ処理装置20の本発明に係る動作(作用)の一例を、図4等の図面を参照して以下に説明する。
タクシーメータ10は、カードCが装着されると、空車1状態で運行が開始される。そして、タクシーに乗客が乗車してタクシーメータ10が実車1状態に遷移すると、タクシーメータ10は空車1状態中の走行距離に基づいて排出量1を算出し、該排出量1を空車中排出量1データとしてCO2排出量記憶エリアEに記憶する。その後、タクシーが目的地に到着して乗客が降車すると、タクシーメータ10は空車2状態に遷移する。そして、タクシーメータ10は、実車1中の走行距離に基づいて排出量2を算出し、該排出量2を実車排出量1データとしてCO2排出量記憶エリアEに記憶する。以降、タクシーメータ10は実車状態と空車状態に遷移する度に排出量を算出し、実車と空車とに区別してCO2排出量記憶エリアEに記憶する。
タクシーメータ10は、タクシーの運行が終了すると、図4中の最後の空車4状態中の走行距離に基づいて排出量7を算出し、該排出量7を空車中排出量4としてCO2排出量記憶エリアEに記憶する。タクシーメータ10は、CO2排出量記憶エリアEの複数の排出量データをカードCに記録する。そして、乗務員はそのカードCをタクシーメータ10から取り外し、タクシー会社、営業所、等に持ち帰る。
一方、データ処理装置20は、リーダライタ33にカードCが装着されると、該カードCから運行情報及び複数の排出量データを取得し、該取得した情報を乗務員の識別が可能なように記憶装置24に記憶する。データ処理装置20は、管理者等からの要求に応じて、運行情報を解析して乗務員の運行に対応した日報を作成すると共に、複数の排出量データを集計する。例えば、図3に示す空車中排出量1〜4から空車中のCO2排出量の合計を算出し、実車中排出量1〜3から実車中のCO2排出量の合計を算出し、該空車中と実車中を合計したCO2排出量を総合のCO2排出量として算出する。そして、総合のCO2排出量と乗務員に対して設定された目標値とを比較して、削減達成率を算出する。データ処理装置20は、データ処理が終了すると、図7に示すタクシー乗務員日報を作成して表示装置32又はプリンタ34から出力する。
以上説明したタクシーメータ10によれば、タクシーメータ10の実車状態と空車状態とのときに、タクシーの二酸化炭素の排出量を実車中と空車中とに区別して検出し、実車中排出量と空車中排出量として時系列的に記憶するようにしたことから、データ処理装置20等によって実車中排出量と空車中排出量を参照することで、実車中と空車中との個別目標を設定することができるため、実車中/空車中毎の二酸化炭素の排出量を評価、管理を行うことができる。また、既存のタクシーメータ10を用いることができるため、新たな装置をタクシーシステム1に追加する必要がないため、実現性を向上させることができる。従って、実車中/空車中の状態毎に乗務員が運転状況を変化させても、乗客に不快感を与えることなく、乗務員に二酸化炭素の排出量の減少を心がけさせることができるため、タクシー業界においてもタクシーの二酸化炭素排出量の削減に貢献することができる。
なお、上述した実施形態では、本発明の二酸化炭素排出量収集装置をタクシーメータ10で実現する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、タクシーシステム1にデジタルタコグラフ等を、タクシーメータ10の実車状態、空車状態の状態変化が識別可能に接続して二酸化炭素排出量収集装置を実現するなど、種々異なる実施形態とすることができる。
また、上述した実施形態では、タクシーの実車状態/空車状態毎の走行距離に基づいてCO2排出量を算出する場合について説明した。これに代えて、タクシーの実車状態/空車状態毎の燃費に基づいてCO2排出量を算出する実施形態とすることもできる。
このように上述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 タクシーシステム
10 タクシーメータ
20 データ処理装置
C メモリカード(カード)
D1 排出量記憶手段
P 二酸化炭素排出量収集装置
P1 実車中排出量検出装置
P2 空車中排出量検出装置

Claims (2)

  1. タクシーの実車中と空車中の二酸化炭素排出量を収集するタクシー用の二酸化炭素排出量収集装置であって、
    前記タクシーが実車中に排出した二酸化炭素の実車中排出量を検出する実車中排出量検出手段と、
    前記タクシーが空車中に排出した二酸化炭素の空車中排出量を検出する空車中排出量検出手段と、
    前記実車中排出量検出手段が検出した実車中排出量と前記空車中排出量検出手段が検出した空車中排出量とを、前記実車中と前記空車中との識別が可能なように、前記タクシーの運行開始から運行終了までの通し番号が各排出量に割り振られた状態で時系列的に記憶する排出量記憶手段と、
    を有することを特徴とする二酸化炭素排出量収集装置。
  2. タクシーの走行距離及び走行時間と予め定められた料金制とに基づいて料金を算出するタクシーメータにおいて、
    請求項1に記載の二酸化炭素排出量収集装置を有し、
    前記実車中排出量検出手段が、前記タクシーメータの実車中のときに前記タクシーの二酸化炭素排出量を検出する手段であり、
    前記空車中排出量検出手段が、前記タクシーメータの空車中のときに前記タクシーの二酸化炭素排出量を検出する手段であることを特徴とするタクシーメータ。
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