JP2000019388A - 色収差補正用光学素子およびこれを具備する光学ピックアップ装置、ならびにこの光学ピックアップ装置を具備する光再生装置および光記録再生装置 - Google Patents

色収差補正用光学素子およびこれを具備する光学ピックアップ装置、ならびにこの光学ピックアップ装置を具備する光再生装置および光記録再生装置

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JP2000019388A JP10184918A JP18491898A JP2000019388A JP 2000019388 A JP2000019388 A JP 2000019388A JP 10184918 A JP10184918 A JP 10184918A JP 18491898 A JP18491898 A JP 18491898A JP 2000019388 A JP2000019388 A JP 2000019388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源の短波長化に対応する色収差補正用光学
素子を提供するとともに、この色収差補正用光学素子を
具備して光記録媒体のさらなる高記録密度大容量化に対
応する光学ピックアップ装置および光再生装置ならびに
光記録再生装置を提供することである。 【解決手段】 波長が440nm以下である半導体レー
ザ等の光源と、NAが0.55以上、焦点距離が1.8
mm以上且つd線のアッベ数が95.0以下である対物
レンズ2との間に配設される色収差補正用光学素子1
が、少なくともd線のアッベ数が55以上の凸レンズ1
aと、d線のアッベ数が35以下の凹レンズ1bとを有
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は色収差補正用光学素
子およびこれを具備する光学ピックアップ装置、ならび
にこの光学ピックアップ装置を具備する光再生装置およ
び光記録再生装置に関し、さらに詳しくは、光学系の各
光学面で生じる色収差を補正する色収差補正用光学素子
およびこれを具備する光学ピックアップ装置、ならびに
この光学ピックアップ装置を具備する光再生装置および
光記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD(Compact Disc)に代表されるRO
M(Read Only Disc)型の光ディスク、相変化ディスク
や光磁気ディスクに代表されるRAM(Random Access
Memory)型の光ディスク、あるいは光カード等の光記録
媒体は、映像情報、音声情報あるいは情報機器用プログ
ラム等の格納媒体として広く使用されている。これらの
光記録媒体では次第に高密度大容量化が図られ、これに
対応する光学ピックアップ装置では光源、たとえば半導
体レーザの短波長化や対物レンズの大NA(Numerical
Aperture)化が図られ、対物レンズを介して集光される
集光スポットの小径化が図られている。たとえば、比較
的初期に商品化されたCDでは光源の波長が780nm
に設定されたのに対して、近年商品化されたDVD(Di
gital Video DiscあるいはDigital Versatile Disc)で
は光源の波長が650nmまたは635nmに設定され
ている。しかしながら、近年ではさらなる光記録媒体の
高密度大容量化が望まれており、これに対応して光源の
波長は益々短波長化の傾向にある。
【0003】色収差はレンズあるいは光学系が多波長あ
るいは連続波長を扱わなければならないときに生じる収
差であり、光学材料の屈折率は波長によって異なるため
にレンズの焦点距離も異なる。すなわち、可視域におけ
る光学材料の屈折率は正規分布を示すため、屈折率は赤
色光より青色光に対して大となる。たとえば凸型ガラス
レンズでは青色光の焦点距離は赤色光の焦点距離よりも
小となる。半導体レーザから出射されるレーザ光の波長
は一般に単色(シングルモード)であり、色収差はない
ものと思われているが、実際にはほぼ数nm程度の波長
幅を有している。また、半導体レーザから出射されるレ
ーザ光が温度変化等により中心波長が数nm突然とぶ、
いわゆるモードホッピングを起こす場合もある。
【0004】したがって、光記録媒体のさらなる高密度
大容量化に対応する光学ピックアップ装置に、たとえば
ほぼ440nmあるいは440nm以下の短波長半導体
レーザを用いた場合、波長のずれにより対物レンズで生
じる色収差は許容できない重要な問題点となる。短波長
で色収差が大となることについては二つの原因が考えら
れる。第1の原因は、一般の対物レンズは短い波長を取
り扱う場合、微小な波長の変動に対して屈折率の変化が
大となり、焦点の移動量であるデフォーカス量が大とな
ることである。第2の原因は、光記録媒体のさらなる高
密度大容量化とともに対物レンズで収束される収束スポ
ットの径を極力小とする必要があるが、対物レンズの焦
点深度dはd=λ/(NA)2 (ただし、λは光源の波
長λ、NAは対物レンズの開口数)で表されるように、
取り扱う波長が短いほど焦点深度dが小となり、僅かな
デフォーカスさえも許されないことである。
【0005】対物レンズの色収差を小とするには、対物
レンズに分散が小である光学材料を用いることが挙げら
れるが、短波長ではそれでも色収差は大である。また、
対物レンズを複数枚のレンズで構成したアクロマートレ
ンズとすることが可能であるが、複数枚のレンズで構成
したアクロマートレンズは重量が大となる。たとえば、
この重量が大であるアクロマートレンズを対物レンズと
して用い、これをフォーカシング方向とトラッキング方
向に制御駆動する二軸アクチュエータに用いた場合で
は、フォーカシングサーボ特性およびトラッキングサー
ボ特性等のサーボ品質の低下を招く虞がある。また、重
量が大であるアクロマートレンズを対物レンズとして用
いた場合、二軸アクチュエータのドライブ電流に大電流
が必要となるとともにドライブ回路や電源等が大型化
し、光学ピックアップ装置およびこれを具備する光再生
装置や光記録再生装置の小型化を阻害する虞がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、光源
の短波長化に対応する色収差補正用光学素子を提供する
とともに、この色収差補正用光学素子を具備して光記録
媒体のさらなる高記録密度大容量化に対応する光学ピッ
クアップ装置および光再生装置ならびに光記録再生装置
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明の色収差補正用光学素子は、波長が
440nm以下である半導体レーザ等の光源と、NAが
0.55以上、焦点距離が1.8mm以上且つd線のア
ッベ数が95.0以下である対物レンズとの間に配設さ
れる色収差補正用光学素子であって、色収差補正用光学
素子が、少なくともd線のアッベ数が55以上の凸レン
ズと、d線のアッベ数が35以下の凹レンズとを有する
ことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明の色収差補正用光学素子
は、波長が440nm以下である半導体レーザ等の光源
と、NAが0.70以上、焦点距離が1.4mm以上且
つd線のアッベ数が95.0以下である2枚のレンズで
構成された対物レンズとの間に配設される色収差補正用
光学素子であって、色収差補正用光学素子が、少なくと
もd線のアッベ数が55以上の凸レンズと、d線のアッ
ベ数が35以下の凹レンズとを有することを特徴とす
る。
【0009】すなわち、請求項1,2の発明の色収差補
正用光学素子は、色収差補正用光学素子が配設される位
置の光束が収束光束であるか発散光束であるかに関わら
ず、光源と対物レンズの間に配設され、透過した波面に
他の光学面で発生する色収差とは逆の極性の色収差を発
生するように構成されている。したがって、対物レンズ
を透過して焦点を結んだときの波面は色収差がキャンセ
ルされた状態であり、光学系全体として光源の波長変動
の範囲内で良好に色収差が補正される系となっている。
【0010】色収差は、光源の波長変動△λにより光学
材料の屈折率nが△nだけ変化することにより生じる。
そして、そのときの薄レンズの焦点距離fの変化△fは
下記式(1)で与えられる。 (△f/f)+△n/(n−1)=0 (1) ここで、△n/(n−1)=(nF −nC )/(nd
1)=vd 、△f=△fF-C とおくと下記式(2)とな
る(ただし、vd はアッベ数、△fF-C はC線とF線で
の焦点距離変化、nF ,nC ,nd はフラウンホーファ
ーラインF線((486.1nm)、C線(656.3
nm)およびd線(587.6nm)に対する屈折
率)。 △fF-C =−f/vd (2)
【0011】対物レンズの色収差は焦点距離fの変化の
絶対値としてあらわれ、上記した式(2)から明らかな
ように、焦点距離fが大であるほど、あるいは対物レン
ズを構成する光学材料のアッベ数vd が小であるほど大
となる。また、対物レンズの焦点深度はd=λ/(N
A)2 で与えられ、波長が短いほど、あるいはNAが大
であるほど焦点深度が小となり、色収差による光学特性
の劣化が大となる。
【0012】本発明の色収差補正用光学素子は1群2枚
あるいは2群1枚のレンズの構成であり、d線のアッベ
数が55以上の凸レンズとd線のアッベ数が35以下の
凹レンズを組み合わせて構成するものが望ましい。色収
差は屈折力Kの変化△Kとして表すこともでき、対物レ
ンズの屈折力をK1 とすると、波長変動時の屈折力の変
化△K1 は下記式(3)で表される。 △K1 =K1 ×△n/(n+1) (3)
【0013】光源の波長変動による光学材料の屈折率n
の変化△nが△n>0とすると、K1 は収束レンズの屈
折力なので正であり、式(3)から△K1 >0となる。
これを打ち消すためには、下記式(4)で表される1群
2枚あるいは2群1枚のレンズで構成される色収差補正
用光学素子の合成屈折力K=K2 +K3 の波長による変
化量△Kが△K<0となればよい。 △K=(K2 /v2 )+(K3 /v3 )<0 (4) (ただし、K2 ,K3 は1群2枚あるいは2群1枚のレ
ンズのそれぞれの屈折力、v2 ,v3 は1群2枚あるい
は2群1枚のレンズのそれぞれのアッベ数)
【0014】ところで、半導体レーザ等の光源から出射
される広がり角の狭いビーム、あるいはほぼコリメート
の光路に色収差補正用光学素子を配設する場合、色収差
補正用光学素子は対物レンズの屈折力K1 に比べほとん
どパワーを持たないのでK=K2 +K3 =0と見なせる
ことができ、K2 =−K3 となる。したがって、式
((4)は下記式(5)のようになる。 K2 /v2 <−K3 /v3 =K2 /v3 (5)
【0015】ここでK2 >0すなわち凸レンズとする
と、K3 <0すなわち凹レンズであり、v2 >v3 とな
る。逆に、K2 <0すなわち凹レンズとすると、K3
0すなわち凸レンズとなり、v2 <v3 となる。すなわ
ち、正のパワーを有するレンズにたとえばクラウンガラ
スを用い、負のパワーを有するレンズにたとえばフリン
トガラスを用いればよく、且つ波長が440nm以下の
光源を扱うときは各光学面で発生する色収差を補正する
ために非常に大きな色収差を生じさせる必要があるの
で、v2 とv3 との値の差を大とすることが望ましい。
たとえば、通常色消しダブレットレンズ(アクロマート
レンズ)は、分散が小であるクラウンガラスの凸レンズ
と分散が大であるフリントガラスの凹レンズとを貼り合
わせたものが用いられる。これ自体では波長の変動に対
して色収差を抑えたレンズであるが、本発明に係る色収
差補正用光学素子は主に対物レンズの色収差をも補正す
るため、それ自体では主に対物レンズと逆極性の色収差
を生じさせる必要があり、レンズを構成する光学材料の
アッベ数に大きな差が必要となる。そして、アッベ数が
55以上のレンズと35以下のレンズとの組み合わせを
用いれば、本発明の色収差補正用光学素子で生じる色収
差を大とすることができるので、主に対物レンズで発生
する色収差の補正を十分に行うことができる。
【0016】請求項3の発明の光学ピックアップ装置
は、少なくとも波長が440nm以下の光源と、NAが
0.55以上、焦点距離が1.8mm以上且つd線のア
ッベ数が95.0以下である対物レンズと、光源と対物
レンズとの間に配設された色収差補正用光学素子とを有
する光学ピックアップ装置であって、色収差補正用光学
素子が、少なくともd線のアッベ数が55以上の凸レン
ズと、d線のアッベ数が35以下の凹レンズとを有する
ことを特徴とする。
【0017】請求項4の発明の光学ピックアップ装置
は、少なくとも波長が440nm以下の光源と、NAが
0.70以上、焦点距離が1.4mm以上且つd線のア
ッベ数が95.0以下である2枚のレンズで構成された
対物レンズと、光源と対物レンズとの間に配設された色
収差補正用光学素子とを有する光学ピックアップ装置で
あって、色収差補正用光学素子が、少なくともd線のア
ッベ数が55以上の凸レンズと、d線のアッベ数が35
以下の凹レンズとを有することを特徴とする。
【0018】請求項6の発明の光再生装置は、少なくと
も波長が440nm以下の光源と、NAが0.55以
上、焦点距離が1.8mm以上且つd線のアッベ数が9
5.0以下である対物レンズと、光源と対物レンズとの
間に配設された色収差補正用光学素子とを有する光学ピ
ックアップ装置と、光学ピックアップ装置をトラッキン
グ方向に制御駆動する制御駆動手段とを有する光再生装
置であって、色収差補正用光学素子が、少なくともd線
のアッベ数が55以上の凸レンズと、d線のアッベ数が
35以下の凹レンズとを有することを特徴とする。
【0019】請求項7の発明の光再生装置は、少なくと
も波長が440nm以下の光源と、NAが0.70以
上、焦点距離が1.4mm以上且つd線のアッベ数が9
5.0以下である2枚のレンズで構成された対物レンズ
と、光源と対物レンズとの間に配設された色収差補正用
光学素子とを有する光学ピックアップ装置と、光学ピッ
クアップ装置をトラッキング方向に制御駆動する制御駆
動手段とを有する光再生装置であって、色収差補正用光
学素子が、少なくともd線のアッベ数が55以上の凸レ
ンズと、d線のアッベ数が35以下の凹レンズとを有す
ることを特徴とする。
【0020】請求項9の発明の光記録再生装置は、少な
くとも波長が440nm以下の光源と、NAが0.55
以上、焦点距離が1.8mm以上且つd線のアッベ数が
95.0以下である対物レンズと、光源と対物レンズと
の間に配設された色収差補正用光学素子とを有する光学
ピックアップ装置と、光学ピックアップ装置をトラッキ
ング方向に制御駆動する制御駆動手段とを有する光記録
再生装置であって、色収差補正用光学素子が、少なくと
もd線のアッベ数が55以上の凸レンズと、d線のアッ
ベ数が35以下の凹レンズとを有することを特徴とす
る。
【0021】請求項10の発明の光記録再生装置は、少
なくとも波長が440nm以下の光源と、NAが0.7
0以上、焦点距離が1.4mm以上且つd線のアッベ数
が95.0以下である2枚のレンズで構成された対物レ
ンズと、光源と対物レンズとの間に配設された色収差補
正用光学素子とを有する光学ピックアップ装置と、光学
ピックアップ装置をトラッキング方向に制御駆動する制
御駆動手段とを有する光記録再生装置であって、色収差
補正用光学素子が、少なくともd線のアッベ数が55以
上の凸レンズと、d線のアッベ数が35以下の凹レンズ
とを有することを特徴とする。
【0022】上述した手段による作用について以下に記
す。一般的に光源の波長が短くなるほど波長変動により
対物レンズで発生する色収差は大となるが、光源と対物
レンズとの間に本発明の色収差補正用光学素子を配設す
れば、たとえば光源の中心波長が440nm以下で数n
m程度の波長幅を有していたとしても、あるいは温度変
化により中心波長が数nm程度モードホッピングしたと
しても、色収差を十分に補正することが可能となる。ま
た、本発明の色収差補正用光学素子は、光学ピックアッ
プ装置を構成するコリメータレンズの機能、すなわち光
源からの出射光を平行な光束に変換する機能を兼ね備え
ることが可能であり、光学ピックアップ装置を構成する
光学部品数を増やすことなく、色収差を十分補正するこ
とが可能となる。したがって、本発明の色収差補正用光
学素子を具備する光学ピックアップ装置では、ほぼ44
0nmあるいは440nm以下の波長の光源を用いても
色収差が生じる虞がなく、この光学ピックアップ装置を
具備する光再生装置および光記録再生装置は、光記録媒
体のさらなる高記録密度大容量化に対応することが可能
となる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明は、CD等に代表されるR
OM型光ディスク、相変化ディスクや光磁気ディスク等
に代表されるRAM型光ディスクあるいは光カード等の
光記録媒体を記録再生する光学系において、光源と対物
レンズとの間に配設される色収差補正用光学素子に適用
することができる。また、光記録媒体を再生あるいは記
録再生する光学ピックアップ装置、この光学ピックアッ
プ装置を具備する光再生装置および光記録再生装置に適
用することができる。以下、本発明の実施の形態例につ
いて図1〜図30を参照して説明する。
【0024】まず、光源の波長が440nm以下であ
り、対物レンズ2がNA0.55以上、焦点距離1.8
mm以上且つd線のアッベ数が95.0以下の単玉レン
ズであり、この光源と対物レンズ2との間に本発明の色
収差補正用光学素子1を配設した事例について、概略光
学系構成図である図1を参照して説明する。また、図1
に示した概略光学系構成図における光学系の波長440
nmおよび色収差補正用光学素子1を用いない650n
mでの設計値を表1および表2に示し、球面収差は図3
(a)、非点収差は図3(b)、歪曲収差は図3
(c)、画角0.5度での横収差は図4(a)、軸上で
の横収差は図4(b)に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】図1に示した概略光学系構成図は物点が無
限遠方に位置する、いわゆる無限光学系であり、色収差
補正用光学素子1は図示を省略する半導体レーザ等の光
源と対物レンズ2との間に配設されている。色収差補正
用光学素子1は1群2枚のレンズで構成されており、光
源側に位置する凸レンズ1aと対物レンズ2側に位置す
る凹レンズ1bとを貼り合わせた構成となっている。そ
して、凸レンズ1aは分散が小であるとともにd線のア
ッベ数が55以上である光学材料で構成され、凹レンズ
1bは分散が大であるとともにd線のアッベ数が35以
下である光学材料で構成されている。このような構成と
すれば、凸レンズ1aと凹レンズ1bとの貼り合わせ面
での屈折および凹レンズ1bの出射面(対物レンズ2と
の対向面)での屈折により負の屈折力を有することとな
り、光源の波長変動時に大きな色収差を生じる。ここで
生じる色収差は、主に対物レンズ2の正の屈折力で生じ
る色収差とは逆の極性を有しており、焦点を結んだとき
に色収差がキャンセルされ、光学系全体として色収差が
光源の波長変動の範囲内で良好に補正することができ
る。
【0028】図2は、図1に示した概略光学系構成図か
ら色収差補正用光学素子1を除いた概略光学系構成図で
ある。光源の波長変動は、たとえば光源が半導体レーザ
である場合、半導体レーザのドライブ電流に高周波重畳
をかけるときに生じる数nm程度の波長幅と温度変化に
より中心波長が突然数nm程度とぶモードホッピングと
がある。とくに、半導体レーザがほぼ440nmあるい
は440nm以下の短波長である場合、色収差を補正し
ない一般のレンズは微小な波長変動に対して屈折率の変
化が大となり、許容できない色収差が発生する虞があ
る。また、焦点深度も小となるので色収差で生じる僅か
なデフォーカスも、高密度大容量化の傾向にある光記録
媒体3に対して問題となる可能性が大である。図2に示
した概略光学系構成図において、たとえば光源の波長が
長くなる方向にずれた場合では対物レンズ2の焦点距離
が大となるとともに光記録媒体3の情報記録面3aでデ
フォーカス状態(焦点深度外)となり、情報記録面3a
における収束スポット径が大となって高品質な情報の記
録再生が困難となる。
【0029】図2に示した概略光学系構成図において、
波長変動がない場合の点像強度分布を図5に示し、波長
変動が+5nmあるときの点像強度分布を図6に示す。
点像強度分布における強度は、図5に示したように、理
想結像状態を100%で規格化したStrehl値で表してお
り、光学的に回折限界に到達した良好な像の下限とされ
るマレシャルのクライテリオン(波面収差0.07rm
sλ)はほぼ80%に相当する。しかしながら、図1に
示した概略光学系構成図から色収差補正用光学素子1を
除いた図2の光学系では、図6に示したように、波長変
動が+5nmあるときは点像強度分布の中心が80%よ
り小の77%であり、十分な収束スポットが得られない
ことが判る。
【0030】また、図7は、波長650nmで色収差補
正なしの場合、波長440nmで色収差補正なしの場合
および波長440nmで色収差補正ありの場合につい
て、中心波長に対して−10nmから+10nm変動さ
せた場合のStrehl値の変動を示すグラフである。図7か
ら明らかなように、波長が650nmの場合では中心波
長に対して−10nmから+10nm変動しても色収差
の補正が必要でないのに対して、波長が440nmの場
合では色収差を補正しないと、±5nm以上の変動でSt
rehl値が80%以下となり、色収差を補正する必要があ
ることが判る。そして、図1に示した色収差補正用光学
素子1を配設した概略光学系構成図において、波長変動
が+5nmあるときの点像強度分布を示した図8から明
らかなように、点像強度分布の中心が80%より大の9
9%であり、ほとんどデフォーカスを起こすことなく、
十分に回折限界に到達していることが判る。
【0031】図2に示したような単玉の対物レンズ2の
色収差は、上記したように波長が短いほど、NAが大で
あるほど、焦点距離が大であるほど、あるいは対物レン
ズ2を構成する光学材料のアッベ数が小であるほど悪化
する。したがって、図1の概略光学系構成図に示した光
学スペックを境界として、波長が440nm以下の光
源、NAが0.55以上、焦点距離が1.8mm以上且
つd線のアッベ数が95.0以下の単玉の対物レンズ2
では、許容できないほど大である色収差が発生する。す
なわち、図1に示した概略光学系構成図のように、色収
差補正用光学素子1を用いて色収差を補正する必要があ
ることが判る。
【0032】つぎに、光源の波長が440nm以下であ
り、対物レンズ2がNA0.70以上、焦点距離1.4
mm以上且つd線のアッベ数が95.0以下である2枚
のレンズで構成されており、この光源と対物レンズ2と
の間に本発明の色収差補正用光学素子1を配設した事例
について、概略光学系構成図である図9を参照して説明
する。また、図9に示した概略光学系構成図における光
学系の波長440nmおよび色収差補正用光学素子1を
用いない650nmでの設計値を表3および表4に示
し、球面収差は図11(a)、非点収差は図11
(b)、歪曲収差は図11(c)、画角0.5度での横
収差は図12(a)、軸上での横収差は図12((b)
に示す。なお、図9に示したように、対物レンズ2を2
枚のレンズで構成する理由は、単玉レンズでNAが0.
70より大である対物レンズ2を実現することがレンズ
の加工上極めて困難であることによる。
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】図9に示した概略光学系構成図は物点が無
限遠方に位置する、いわゆる無限光学系であり、色収差
補正用光学素子1は図示を省略する半導体レーザ等の光
源と対物レンズ2との間に配設されている。色収差補正
用光学素子1は1群2枚のレンズで構成されており、光
源側に位置する凸レンズ1aと対物レンズ2側に位置す
る凹レンズ1bとを貼り合わせた構成となっている。そ
して、凸レンズ1aは分散が小であるとともにd線のア
ッベ数が55以上である光学材料で構成され、凹レンズ
1bは分散が大であるとともにd線のアッベ数が35以
下である光学材料で構成されている。このような構成と
すれば、凸レンズ1aと凹レンズ1bとの貼り合わせ面
での屈折および凹レンズ1bの出射面(対物レンズ2と
の対向面)での屈折により負の屈折力を有することとな
り、光源の波長変動時に大きな色収差が生じる。ここで
生じる色収差は、主に対物レンズ2の正の屈折力で生じ
る色収差とは逆の極性を有しており、焦点を結んだとき
に色収差がキャンセルされ、光学系全体として色収差が
光源の波長変動の範囲内で良好に補正することができ
る。
【0036】図10は、図9に示した概略光学系構成図
から色収差補正用光学素子1を除いた概略光学系構成図
である。また、図10に示した概略光学系構成図におい
て、波長変動がないときの点像強度分布を図13に示
し、波長変動が+5nmあるときの点像強度分布を図1
4に示す。図14から明らかなように、波長変動が+5
nmあるときは点像強度分布の中心が80%より小の7
6%であり、色収差を補正する必要があることが判る。
また、図16は、波長650nmで色収差補正なしの場
合、波長440nmで色収差補正なしの場合および波長
440nmで色収差補正ありの場合について、中心波長
に対して−10nmから+10nm変動させた場合のSt
rehl値の変動を示すグラフである。図16から明らかな
ように、波長が650nmの場合では中心波長に対して
−10nmから+10nm変動しても色収差の補正が必
要でないのに対して、波長が440nmの場合では色収
差を補正しないと、±5nm以上の変動で中心が80%
以下となり、色収差を補正する必要があることが判る。
【0037】そして、図9に示した光源と対物レンズ2
との間に本発明の色収差補正用光学素子1を配設した概
略光学系構成図では、波長変動が+5nmあるときの点
像強度分布を示した図15から明らかなように、点像強
度分布の中心が80%より大の99%であり、ほとんど
デフォーカスを起こすことなく、十分に回折限界に到達
していることが判る。
【0038】図10に示したように、2枚のレンズで構
成された対物レンズ2の色収差は、波長が短いほど、N
Aが大であるほど、焦点距離が大であるほど、あるいは
対物レンズ2を構成する光学材料のアッベ数が小である
ほど悪化する。したがって、図9の概略光学系構成図に
示した光学スペックを境界として、波長が440nm以
下の光源、NAが0.70以上、焦点距離が1.4mm
以上且つd線のアッベ数が95.0以下の2枚のレンズ
で構成された対物レンズ2では、許容できないほど大で
ある色収差が発生する。すなわち、図9に示した概略光
学系構成図のように、色収差補正用光学素子1を用いて
色収差を補正する必要があることが判る。
【0039】なお、図9に示した概略光学系構成図で
は、色収差補正用光学素子1を2枚のレンズを貼り合わ
せた1群2枚レンズの構成である事例を示したが、たと
えば図17の概略光学系構成図に示したように、1枚以
上のレンズで構成し、且つレンズを貼り合わせずに間隔
をあけて配設する構成のものでも良い。図17に示した
概略光学系構成図における光学系の波長410nmおよ
び色収差補正用光学素子1を用いない650nmでの設
計値を表5および表6に示し、球面収差は図18
(a)、非点収差は図18(b)、歪曲収差は図18
(c)、画角0.5度での横収差は図19(a)、軸上
での横収差は図19(b)に示す。
【0040】
【表5】
【0041】
【表6】
【0042】図17に示した本発明の色収差補正用光学
素子1を配設した概略光学系構成図において、波長変動
が+5nmあるときの点像強度分布を図20に示す。ま
た、図17に示した概略光学系構成図から色収差補正用
光学素子1を除いた光学系において、波長変動が+5n
mあるときの点像強度分布を図21に示す。図20から
も明らかなように、この光学系では440nm以下の短
波長の光源を用いているにも関わらず、+5nmの波長
変動が生じても色収差の発生が抑制され、良好な光学特
性を有している。すなわち、色収差補正用光学素子1に
アッベ数の差が大となるように55以上と35以下の光
学材料を用いることにより、対物レンズ2で生じる色収
差を良好に補正していることが判る。これに対して、図
17に示した概略光学系構成図から色収差補正用光学素
子1を除いた光学系では、図21から明らかなように、
情報記録面3aで点像強度分布の中心が80%より小の
6%であり、十分な収束スポットが得られないことが判
る。
【0043】また、図22は、波長650nmで色収差
補正なしの場合、波長410nmで色収差補正なしの場
合および波長410nmで色収差補正ありの場合につい
て、中心波長に対して−10nmから+10nm変動さ
せた場合のStrehl値の変動を示すグラフである。図22
から明らかなように、波長が650nmの場合では色収
差の補正が必要でないのに対して、波長が410nmの
場合では色収差を補正しないと、±5nm以上の変動で
Strehl値が80%以下となり、色収差を補正する必要が
あることが判る。
【0044】上記した色収差補正用光学素子1は、光源
からの出射光を平行光に変換するコリメータレンズとし
ての機能を兼用させることも可能であり、この場合には
光学部品数を増加させることなく色収差を補正する光学
ピックアップ装置を構成することができる。ところで、
色収差補正用光学素子1を配設する位置は平行光束中に
限定されるものではなく、発散光中や収束光中であって
もよい。この場合、たとえば図23の概略光学系構成図
に示したように、発散光中に1枚以上のレンズで構成さ
れ、コリーメータレンズ機能をも兼ねた色収差補正用光
学素子1を配設しても同様の効果を得ることができる。
図23に示した概略光学系構成図における光学系の波長
440nmおよび色収差補正用光学素子1を用いない6
50nmでの設計値を表7および表8に示し、球面収差
は図24(a)、非点収差は図24(b)、歪曲収差は
図24(c)、画角0.5度での横収差は図25
(a)、軸上での横収差は図25(b)に示す。
【0045】
【表7】
【0046】
【表8】
【0047】図23に示した色収差補正用光学素子1を
配設した概略光学系構成図において、波長変動が+5n
mあるときの点像強度分布を図26に示す。図23に示
した概略光学系構成図から色収差補正用光学素子1を除
いた概略光学系構成図において、波長変動が+5nmあ
るときの点像強度分布を図27に示す。図26からも明
らかなように、この光学系では440nm以下の短波長
の光源を用いているにも関わらず、+5nmの波長変動
が生じても点像強度分布の中心が80%より大の89%
であり、色収差の発生が抑制されて良好な光学特性を有
している。すなわち、色収差補正用光学素子1にアッベ
数の差が大となるように55以上と35以下の光学材料
を用いることにより、対物レンズ2で生じる色収差を良
好に補正していることが判る。これに対して、図27か
ら明らかなように、対物レンズ2で色収差が発生してデ
フォーカスにより情報記録面3aでの点像強度分布の中
心が80%を割る79%であり、十分な収束スポットを
得るには不十分であることが判る。
【0048】また、図28は、波長650nmで色収差
補正なしの場合、波長440nmで色収差補正なしの場
合および波長440nmで色収差補正ありの場合につい
て、中心波長に対して−10nmから+10nm変動さ
せた場合のStrehl値の変動を示すグラフである。図28
から明らかなように、波長が650nmの場合では色収
差の補正が必要でないのに対して、波長が440nmの
場合では色収差を補正しないと、±5nm以上の変動で
Strehl値が80%以下となり、色収差を補正する必要が
あることが判る。
【0049】以下、図1,9,17,23に示した本発
明の色収差補正用光学素子1を具備する光学ピックアッ
プ装置について、図29を参照して説明する。なお、図
29では、代表して図9の概略光学系構成図に示した色
収差補正用光学素子1と対物レンズ2とを用いた事例を
示しているが、図1,17,23の概略光学系構成図に
示した色収差補正用光学素子1と対物レンズ2とを用い
てもよいことは言うまでもない。
【0050】光学ピックアップ装置を構成する光源(図
示せず)、たとえば半導体レーザからは波長が440n
mの直線偏光ビームが出射され、たとえば回折格子(図
示せず)により回折され0次光および±1次光に分割さ
れ、これらはコリメータレンズ(図示せず)により平行
光に変換される。平行光に変換された直線偏光ビームは
偏光ビームスプリッタ4を透過し、1/4波長板5にお
いて直線偏光ビームが円偏光ビームに変換され、色収差
補正用光学素子1を透過する。このとき、半導体レーザ
から出射された波長440nmの直線偏光ビームに波長
変動が生じていた場合、色収差補正用光学素子1におい
て、対物レンズ2の正の屈折力で生じる色収差とは逆の
極性を有する色収差が生じ、情報記録面3aに照射され
る収束スポットの色収差をキャンセルすることとなる。
色収差補正用光学素子1を透過した円偏光ビームは、対
物レンズ2を介して光記録媒体3の信号記録面3aに収
束される。
【0051】光記録媒体3の情報記録面3aで反射され
た円偏光ビームは対物レンズ2、色収差補正用光学素子
1を透過し、1/4波長板5において往きの直線偏光ビ
ームとは偏光方向が90度回転した直線偏光ビームに変
換される。この往きの直線偏光ビームと偏光方向が90
度回転した直線偏光ビームは偏光ビームスプリッタ4で
反射され、フォーカシングレンズ6、マルチレンズ7を
透過して光検出器8に集光される。この光検出器8は複
数に分割された受光素子を有しており、複数に分割され
た受光素子に照射される0次光および±1次光の光量に
基づく演算処理が行われ、フォーカシングエラー信号、
トラッキングエラー信号およびRF信号等が検出され
る。対物レンズ2は、たとえば対物レンズ2をフォーカ
シング方向とトラッキング方向とに制御駆動する二軸ア
クチュエータに具備されており、上記したフォーカシン
グエラー信号およびトラッキングエラー信号に基づく制
御信号により、フォーカシングサーボおよびトラッキン
グサーボのフィードバックサーボが行われる。
【0052】上記した色収差補正用光学素子1を具備し
た光学ピックアップ装置は、波長がほぼ440nmある
いは440nm以下である短波長の光源を用いて高周波
重畳を行っても色収差を十分補正し、またモードホッピ
ングが生じても色収差を十分補正するので、光記録媒体
3のさらなる高記録密度大容量化に対応することができ
る。
【0053】以下、上記した光学ピックアップ装置を具
備する光再生装置および光記録再生装置について、代表
して光記録再生装置の概略構成図である図30を参照し
て説明する。
【0054】光記録再生装置はスピンドルモータ10、
送りモータ12および光学ピックアップ装置9等により
概略構成されており、これらは光記録再生装置全体を制
御するシステムコントローラ14により制御される。そ
して、光学ピックアップ装置のトラッキング方向への移
動は、ガイド機構(図示せず)とリニアモータ等で構成
された送りモータ12とで構成される制御駆動手段によ
り行われる。たとえば、スピンドルモータ10にチャッ
キングされた光記録媒体3を再生する場合、システムコ
ントローラ14からのコントロール信号がサーボ制御回
路13と変復調回路11に供給される。コントロール信
号が供給されたサーボ制御回路13では、スピンドルモ
ータ10をフォーカシング引き込み状態に設定された回
転数で回転させるとともに送りモータ12を駆動し、光
学ピックアップ装置9を、たとえば光記録媒体3の内周
側に移動させる。光記録媒体3の内周側に移動した光学
ピックアップ装置9では、フォーカスサーチ動作により
フォーカシングサーボをかけ、後にトラッキングサーボ
をかけることが行われる。
【0055】光学ピックアップ装置9を構成する光検出
器により検出されたフォーカシングエラー信号、トラッ
キングエラー信号および光記録媒体3の何処を読み出し
ているかの位置情報等は変復調回路11に供給される。
このうちのフォーカシングエラー信号およびトラッキン
グエラー信号はフィルタリングされ、フォーカシング制
御信号およびトラッキング制御信号としてシステムコン
トローラ14を介してサーボ制御回路13に供給され
る。サーボ制御回路13はフォーカシング制御信号によ
って光学ピックアップ装置9を構成する、たとえば二軸
アクチュエータのフォーカシングコイルを駆動し、トラ
ッキング制御信号によって光学ピックアップ装置9を構
成する二軸アクチュエータのトラッキングコイルを駆動
する。トラッキング制御信号の低域成分はシステムコン
トローラ14を介してサーボ制御回路13に供給され、
送りモータ12を駆動する。これらによって、フォーカ
シングサーボ、トラッキングサーボおよび送りサーボの
フィードバックサーボが行われる。また、光記録媒体3
の何処を読み出しているかの位置情報は変復調回路11
により処理され、スピンドル制御信号としてスピンドル
モータ10に供給され、スピンドルモータ10にチャッ
キングされた光記録媒体3の再生位置に応じた所定の回
転数に制御駆動され、ここから実際の再生が開始され
る。そして、変復調回路11により処理されて復調され
た再生データは外部回路15を介して外部に伝送され
る。
【0056】スピンドルモータ10にチャッキングされ
ている光記録媒体3に、たとえば外部から供給される外
部データを記録する場合、フォーカシングサーボ、トラ
ッキングサーボおよび送りサーボのフィードバックサー
ボをかけるまでは再生と同様の過程を経る。システムコ
ントローラ14からは外部回路15を介して入力される
入力データを光記録媒体3の何処に記録するかのコント
ロール信号がサーボ制御回路13および変復調回路11
に供給される。サーボ制御回路13では、スピンドルモ
ータ10を所定の回転数に制御するとともに、送りモー
タ12を駆動して光学ピックアップ装置9を情報記録位
置に移動させる。また、外部回路15を介して変復調回
路11に入力された入力信号は、変復調回路11におい
て記録フォーマットに基づく変調が行われ、光学ピック
アップ装置9に供給される。光学ピックアップ装置9で
は変調信号に基づく出射光の変調および情報記録位置に
基づく出射光パワーが制御されて光記録媒体3に照射さ
れ、光記録媒体3への記録が開始される。なお、光記録
媒体3が回転数一定で記録再生される、いわゆるCAV
(Constant Angular Velocity)ディスクである場合は、
光記録媒体3の何処を読み出しているかの位置情報等は
不要であり、スピンドルモータ10は一定の回転数とな
るように制御される。
【0057】再生専用の光再生装置および記録と再生の
両方可能な光記録再生装置に具備される光学ピックアッ
プ装置9に本発明の色収差補正用光学素子1が構成され
ていれば、光源のモードホッピングや光源である半導体
レーザの高周波重畳により生じる色収差、とくに光源に
短波長であるほぼ440nmあるいは440nm以下の
ものを使用したときに生じる色収差に対して有効に補正
することができ、光記録媒体3のさらなる高密度大容量
化に対応することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明の色収差補正用光学素子によれ
ば、440nm以下の短波長光源を用いた場合に主に対
物レンズで発生する色収差を十分補正することができ
る。そして、この色収差補正用光学素子と短波長の光源
とで光学系を構成した光学ピックアップ装置およびこの
光学ピックアップ装置を具備した光再生装置ならびに光
記録再生装置は色収差が十分に補正することができるの
で、光記録媒体のさらなる高記録密度大容量化に対応す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の色収差補正用光学素子を配設した概
略光学系構成図である。
【図2】 図1の概略光学系構成図から色収差補正用光
学素子を除いた概略光学系構成図である。
【図3】 図1に示した概略光学系構成図において、
(a)は球面収差、(b)は非点収差、(c)は歪曲収
差を示す。
【図4】 図1に示した概略光学系構成図において、
(a)は画角0.5度での横収差、(b)は軸上での横
収差を示す。
【図5】 図2に示した概略光学系構成図において、波
長変動がない場合の点像強度分布を示す図である。
【図6】 図2に示した概略光学系構成図において、波
長変動が+5nmあるときの点像強度分布を示す図であ
る。
【図7】 波長650nmで色収差補正なしの場合、波
長440nmで色収差補正なしの場合および波長440
nmで色収差補正ありの場合について、中心波長に対し
て−10nmから+10nm変動させた場合のStrehl値
の変動を示すグラフである。
【図8】 図1に示した概略光学系構成図において、波
長変動が+5nmあるときの点像強度分布を示す図であ
る。
【図9】 本発明の他の色収差補正用光学素子を配設し
た概略光学系構成図である。
【図10】 図9の概略光学系構成図から色収差補正用
光学素子を除いた概略光学系構成図である。
【図11】 図9に示した概略光学系構成図において、
(a)は球面収差、((b)は非点収差、(c)は歪曲
収差を示す。
【図12】 図9に示した概略光学系構成図において、
(a)は画角0.5度での横収差、(b)は軸上での横
収差を示す図である。
【図13】 図10に示した概略光学系構成図におい
て、波長変動がないときの点像強度分布を示す図であ
る。
【図14】 図10に示した概略光学系構成図におい
て、波長変動が+5nmあるときの点像強度分布を示す
図である。
【図15】 図9に示した概略光学系構成図において、
波長変動が+5nmあるときの点像強度分布を示す図で
ある。
【図16】 波長650nmで色収差補正なしの場合、
波長440nmで色収差補正なしの場合および波長44
0nmで色収差補正ありの場合について、中心波長に対
して−10nmから+10nm変動させた場合のStrehl
値の変動を示すグラフである。
【図17】 本発明のさらに他の色収差補正用光学素子
を配設した概略光学系構成図である。
【図18】 図17に示した概略光学系構成図におい
て、(a)は球面収差、(b)は非点収差、(c)は歪
曲収差を示す。
【図19】 図17に示した概略光学系構成図におい
て、(a)は画角0.5度での横収差、(b)は軸上で
の横収差を示す図である。
【図20】 図17に示した概略光学系構成図におい
て、波長変動が+5nmあるときの点像強度分布を示す
図である。
【図21】 図17に示した概略光学系構成図におい
て、色収差補正用光学素子を配設せず、波長変動が+5
nmあるときの点像強度分布を示す図である。
【図22】 波長650nmで色収差補正なしの場合、
波長410nmで色収差補正なしの場合および波長41
0nmで色収差補正ありの場合について、中心波長に対
して−10nmから+10nm変動させた場合のStrehl
値の変動を示すグラフである。
【図23】 本発明の色収差補正用光学素子を発散光中
に配設した概略光学系構成図である。
【図24】 図23に示した概略光学系構成図におい
て、(a)は球面収差、(b)は非点収差、(c)は歪
曲収差を示す。
【図25】 図23に示した概略光学系構成図におい
て、(a)は画角0.5度での横収差、(b)は軸上で
の横収差を示す図である。
【図26】 図23に示した概略光学系構成図におい
て、波長変動が+5nmあるときの点像強度分布を示す
図である。
【図27】 図23に示した概略光学系構成図におい
て、色収差補正用光学素子を配設せず、波長変動が+5
nmあるときの点像強度分布図を示す図である。
【図28】 波長650nmで色収差補正なしの場合、
波長440nmで色収差補正なしの場合および波長44
0nmで色収差補正ありの場合について、中心波長に対
して−10nmから+10nm変動させた場合のStrehl
値の変動を示すグラフである。
【図29】 本発明の光学ピックアップ装置の概略構成
図である。
【図30】 本発明の光記録再生装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1…色収差補正用光学素子、1a…凸レンズ、1b…凹
レンズ、2…対物レンズ、3…光記録媒体、3a…情報
記録面、4…偏光ビームスプリッタ、5…1/4波長
板、6…フォーカシングレンズ、7…マルチレンズ、8
…光検出器、9…光学ピックアップ装置、10…スピン
ドルモータ、11…変復調回路、12…送りモータ、1
3…サーボ制御回路、14…システムコントローラ、1
5…外部回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 俊夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 鈴木 彰 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 大里 潔 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2H087 KA13 LA01 NA14 PA01 PA02 PA03 PA17 PA18 PB01 PB03 PB04 QA02 QA03 QA05 QA06 QA07 QA12 QA14 QA21 QA22 QA25 QA26 QA33 QA34 QA41 QA42 QA45 QA46 RA05 RA12 RA13 RA42 5D075 AA03 CD06 CD17 CD18 5D119 EC03 HA63 JA02 JA43 JB01 JB02 JB04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長が440nm以下の光源と、 NAが0.55以上、焦点距離が1.8mm以上且つd
    線のアッベ数が95.0以下である対物レンズとの間に
    配設される色収差補正用光学素子であって、 前記色収差補正用光学素子が、 少なくともd線のアッベ数が55以上の凸レンズと、d
    線のアッベ数が35以下の凹レンズとを有することを特
    徴とする色収差補正用光学素子。
  2. 【請求項2】 波長が440nm以下の光源と、 NAが0.70以上、焦点距離が1.4mm以上且つd
    線のアッベ数が95.0以下である2枚のレンズで構成
    された対物レンズとの間に配設される色収差補正用光学
    素子であって、 前記色収差補正用光学素子が、 少なくともd線のアッベ数が55以上の凸レンズと、d
    線のアッベ数が35以下の凹レンズとを有することを特
    徴とする色収差補正用光学素子。
  3. 【請求項3】 少なくとも波長が440nm以下の光源
    と、 NAが0.55以上、焦点距離が1.8mm以上且つd
    線のアッベ数が95.0以下である対物レンズと、 前記光源と前記対物レンズとの間に配設された色収差補
    正用光学素子とを有する光学ピックアップ装置であっ
    て、 前記色収差補正用光学素子が、 少なくともd線のアッベ数が55以上の凸レンズと、d
    線のアッベ数が35以下の凹レンズとを有することを特
    徴とする光学ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも波長が440nm以下の光源
    と、 NAが0.70以上、焦点距離が1.4mm以上且つd
    線のアッベ数が95.0以下である2枚のレンズで構成
    された対物レンズと、 前記光源と前記対物レンズとの間に配設された色収差補
    正用光学素子とを有する光学ピックアップ装置であっ
    て、 前記色収差補正用光学素子が、 少なくともd線のアッベ数が55以上の凸レンズと、d
    線のアッベ数が35以下の凹レンズとを有することを特
    徴とする光学ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 前記色収差補正用光学素子が、前記光源
    から出射される出射光を平行光に変換するコリメータレ
    ンズであることを特徴とする請求項3または請求項4に
    記載の光学ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも波長が440nm以下の光源
    と、 前記光源からの出射光を光記録媒体に集光し、NAが
    0.55以上、焦点距離が1.8mm以上且つd線のア
    ッベ数が95.0以下である対物レンズと、 前記光源と前記対物レンズとの間に配設された色収差補
    正用光学素子とを有する光学ピックアップ装置と、 前記光学ピックアップ装置を前記光記録媒体のトラッキ
    ング方向に制御駆動する制御駆動手段とを有する光再生
    装置であって、 前記色収差補正用光学素子が、 少なくともd線のアッベ数が55以上の凸レンズと、d
    線のアッベ数が35以下の凹レンズとを有することを特
    徴とする光再生装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも波長が440nm以下の光源
    と、 前記光源からの出射光を光記録媒体に集光し、NAが
    0.70以上、焦点距離が1.4mm以上且つd線のア
    ッベ数が95.0以下である2枚のレンズで構成された
    対物レンズと、 前記光源と前記対物レンズとの間に配設された色収差補
    正用光学素子とを有する光学ピックアップ装置と、 前記光学ピックアップ装置を前記光記録媒体のトラッキ
    ング方向に制御駆動する制御駆動手段とを有する光再生
    装置であって、 前記色収差補正用光学素子が、 少なくともd線のアッベ数が55以上の凸レンズと、d
    線のアッベ数が35以下の凹レンズとを有することを特
    徴とする光再生装置。
  8. 【請求項8】 前記色収差補正用光学素子が、前記光源
    から出射される出射光を平行光に変換するコリメータレ
    ンズであることを特徴とする請求項6または請求項7に
    記載の光再生装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも波長が440nm以下の光源
    と、 前記光源からの出射光を光記録媒体に集光し、NAが
    0.55以上、焦点距離が1.8mm以上且つd線のア
    ッベ数が95.0以下である対物レンズと、 前記光源と前記対物レンズとの間に配設された色収差補
    正用光学素子とを有する光学ピックアップ装置と、 前記光学ピックアップ装置を前記光記録媒体のトラッキ
    ング方向に制御駆動する制御駆動手段とを有する光記録
    再生装置であって、 前記色収差補正用光学素子が、 少なくともd線のアッベ数が55以上の凸レンズと、d
    線のアッベ数が35以下の凹レンズとを有することを特
    徴とする光記録再生装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも波長が440nm以下の光
    源と、 前記光源からの出射光を光記録媒体に集光し、NAが
    0.70以上、焦点距離が1.4mm以上且つd線のア
    ッベ数が95.0以下である2枚のレンズで構成された
    対物レンズと、 前記光源と前記対物レンズとの間に配設された色収差補
    正用光学素子とを有する光学ピックアップ装置と、 前記光学ピックアップ装置を前記光記録媒体のトラッキ
    ング方向に制御駆動する制御駆動手段とを有する光記録
    再生装置であって、 前記色収差補正用光学素子が、 少なくともd線のアッベ数が55以上の凸レンズと、d
    線のアッベ数が35以下の凹レンズとを有することを特
    徴とする光記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記色収差補正用光学素子が、前記光
    源から出射される出射光を平行光に変換するコリメータ
    レンズであることを特徴とする請求項9または請求項1
    0に記載の光記録再生装置。
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