JPH11258501A - コリメータレンズおよびこれを用いた光走査装置 - Google Patents

コリメータレンズおよびこれを用いた光走査装置

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JPH11258501A
JPH11258501A JP10337028A JP33702898A JPH11258501A JP H11258501 A JPH11258501 A JP H11258501A JP 10337028 A JP10337028 A JP 10337028A JP 33702898 A JP33702898 A JP 33702898A JP H11258501 A JPH11258501 A JP H11258501A
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JP
Japan
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lens
parallel light
focal length
negative
collimator lens
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Withdrawn
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JP10337028A
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English (en)
Inventor
Takayuki Noda
隆行 野田
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/124Details of the optical system between the light source and the polygonal mirror

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 負、負、正、正、負の5枚のレンズ構成のコ
リメータレンズとすることにより、明るく、光源からの
熱の影響を小さくすることが可能で、収差を良好に補正
することが可能となる。 【構成】 平行光束側から順に、平行光束側に凹面を向
けた負の第1レンズL 、負の第2レンズL、正の第
3レンズL、平行光束側に凸面を向けた正の第4レン
ズL、平行光束側に凹面を向けた負の第5レンズL
をこの順で配設し、さらに絞りiを第1レンズより平行
光束側に配置し、下記条件式を満足する。 (1)0.90<f345/f<0.95 (2)-0.79<R/f<-0.70
(3)1.10<f/f<1.94 f:レンズ系全体の合成焦点距離、f345:第3レン
ズから第5レンズまでの合成焦点距離、f:第4レン
ズの焦点距離、R:第1レンズの平行光束側のレンズ
面の曲率半径

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームを走
査して画像の記録や表示を行うための複写機あるいはレ
ーザプリンタ等の光走査装置に用いられるコリメータレ
ンズに関し、詳細にはレーザダイオード等の光源から発
光した発散光束を平行光束に変換するためのコリメータ
レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、レーザビームを走査して画像
の記録や表示を行うための複写機あるいはレーザプリン
タ等の光走査装置が種々知られている。このような光走
査装置は、レーザダイオードから射出されたレーザビー
ムが、コリメータレンズによって平行光束に変換され、
回転多面鏡の回転に応じて偏向され、fθレンズによっ
て絞られて光導電性感光ドラムの表面に結像し、微小な
ビームスポットを記録体上で走査するようになってい
る。
【0003】ところで、このような光走査装置に使用さ
れるコリメータレンズでは、感光ドラム面上の照度を大
きくするために、明るいレンズ系とする必要がある。ま
た、一般的にfθレンズ系に比べてコリメータレンズで
はその開口数が大きく、発生する収差が大きくなる。そ
こで、コリメータレンズでは波面収差を抑え、感光ドラ
ム面上でのスポットを小さくすることが肝要である。例
えば特開平8-114768号公報には、上述した性能を満足す
るコリメータレンズが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平8-
114768号公報に記載されたコリメータレンズでは、コリ
メータレンズが光源(レーザーダイオード等)の近くに
配置されることとなるため、光源からの熱によりコリメ
ータレンズの温度が上昇し、波面収差が大きくなるとい
う問題点があった。
【0005】そこで、光源からの熱の影響を受け難くす
るために、コリメータレンズから光源までの距離を大き
くすることが肝要であるが、このようなコリメータレン
ズとして、例えば特開平8-114767号公報に、3枚のレン
ズ構成からなるコリメータレンズが開示されている。し
かし、上記特開平8-114767号公報に記載されたコリメー
タレンズでは、光軸方向にズレが発生した場合に、波面
収差の劣化が大きくなってしまうという問題点があっ
た。
【0006】また、光源(例えばレーザダイオード)や
コリメータレンズが偏芯したり、光軸方向にズレが生じ
た場合には、感光ドラム面上での結像位置が変化すると
いう問題点があった。すなわち、図3に示すように、光
源10やコリメータレンズ11が光軸Xに対して上下の
矢印方向にずれると、これに伴って平行光束12も上下
方向にずれ、感光ドラム面上での結像位置が変化してし
まう。なお、図3において、13はアパーチャを示す。
【0007】本発明は、上述した事情に鑑みなされたも
ので、明るく、波面収差および像面湾曲が小さく、光源
からの熱による波面収差の劣化を小さくすることが可能
な、光走査装置に用いられるコリメータレンズを提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるコリメー
タレンズは、平行光束側から順に、平行光束側に凹面を
向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズからなる第
1レンズ、負の屈折力を有する第2レンズ、正の屈折力
を有する第3レンズ、平行光束側に凸面を向けた正の屈
折力を有する第4レンズ、平行光束側に凹面を向けた負
の屈折力を有する第5レンズをこの順で配設するととも
に、前記第1レンズよりも平行光束側に絞りを配設した
ことを特徴とするものである。
【0009】また、以下の条件式を満足することが好ま
しい。 (1) 0.90 < f345/f < 0.95 ただし、f :レンズ系全体の合成焦点距離 f345:第3レンズから第5レンズまでの合成焦点距
【0010】さらに、以下の条件式を満足することが好
ましい。 (2)−0.79 < R/f < −0.70 (3) 1.10 < f/f < 1.94 ただし、f:第4レンズの焦点距離 R:第1レンズの平行光束側のレンズ面の曲率半径 また、本発明にかかる光走査装置は、上述したコリメー
タレンズを用いたことを特徴とするものである。
【0011】条件式(1)は、全系の合成焦点距離fに
対する第3レンズLから第5レンズLまでのレンズ
の合成焦点距離f345の比を規定したものである。こ
の条件式(1)において、f345/fの値が上限を超
えて大きい場合には、正のレンズ、すなわち第3レンズ
もしくは第4レンズにおける球面収差の発生量が大きく
なり過ぎ、その補正が困難になる。一方、条件式(1)
において、f345/fの値が下限を超えて小さい場合
には、バックフォーカスが小さくなり過ぎる。
【0012】すなわち、条件式(1)を満足することに
より、光源からの熱の影響を受け難い所要のバックフォ
ーカスを得ることができるとともに、球面収差を良好に
補正することができる。
【0013】条件式(2)は、全系の合成焦点距離fに
対する第1レンズの平行光束側のレンズ面の曲率半径R
の比を規定したものである。この条件式(2)におい
て、R/fの値が上限を超えて大きい場合には、像面
湾曲の発生量が大きくなる。一方、条件式(2)におい
て、R/fの値が下限を超えて小さい場合には、十分
なバックフォーカスを維持したまま、球面収差を補正す
ることができなくなる。すなわち、条件式(2)を満足
することにより、像面湾曲の発生を抑えるとともに、球
面収差を良好に補正することができる。
【0014】条件式(3)は、全系の合成焦点距離fに
対する第4レンズの焦点距離fの比を規定したもので
ある。この条件式(3)において、f/fの値が上限
を超えて大きい場合には、第4レンズにおける正の軸上
収差の発生量が大きくなり過ぎ、球面収差の補正が困難
になる。一方、条件式(3)において、f/fの値
が、下限を超えて小さい場合には、第4レンズの焦点距
離が小さくなり過ぎ、負の球面収差の発生量が小さくな
り過ぎる。すなわち、条件式(3)を満足することによ
り、球面収差及びコマ収差を良好に補正することができ
る。
【0015】なお、本明細書において、レンズ面の曲率
半径Rの符号は平行光束側に凸の時を正にとるものとす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施形態を実施例1〜5を用いて説明する。図1は本
発明にかかるコリメータレンズのレンズ基本構成図、図
2は図1に示すコリメータレンズを用いた光走査装置の
概略構成図である。本発明にかかるコリメータレンズ1
は、レーザビームを走査して画像の記録や表示を行うた
めのレーザプリンタ、スキャナ、コピー機等の光走査装
置2の光学系に用いられるものである。
【0017】この光走査装置2は、図2に示すように、
レーザダイオード3から射出されたレーザビームをコリ
メータレンズ1により平行光束に変換するとともに、ス
リットやシリンドリカルレンズ等からなる補助光学系4
を用いてポリゴンミラー5の面倒れを補正し、これによ
り該レーザ光をポリゴンミラー5により偏向し、fθレ
ンズ6により光導電性感光ドラム7の表面に導かれて形
成された微小なビームスポットを記録体上で走査するよ
うになっている。
【0018】図1に示すように、本発明にかかるコリメ
ータレンズ1は、平行光束側から順に、平行光束側に凹
面を向けた負のメニスカスレンズからなる第1レンズL
、平行光束側に凸面を向けた負のメニスカスレンズか
らなる第2レンズL、両凸レンズからなる第3レンズ
、平行光束側に凸面を向けた正のメニスカスレンズ
からなる第4レンズL(ただし、実施例1,3,4で
は両凸レンズ)、平行光束側に凹面を向けた負のメニス
カスレンズからなる第5レンズL(ただし、実施例5
では平凹レンズ)をこの順で配設し、絞りiを第1レン
ズLの平行光束側に配設してなる。なお、図1中、8
はレーザダイオード3のカバーガラス、Xは光軸、SD
は絞り面Sから第1レンズLの平行光束側のレンズ面
までの空気間隔を示す。
【0019】また、これらのレンズは以下の条件式を満
足する。 (1) 0.90 < f345/f < 0.95 (2)−0.79 < R/f < −0.70 (3) 1.10 < f/f < 1.94 ただし、f :レンズ系全体の合成焦点距離 f345:第3レンズから第5レンズまでの合成焦点距
離 f:第4レンズの焦点距離 R:第1レンズの平行光束側のレンズ面の曲率半径 上記条件式(1)〜(3)を満足することにより、明る
く、波面収差および像面湾曲が小さく、光源からの熱の
影響による波面収差の劣化を小さくすることができる。
【0020】また、これらのレンズは以下の条件式を満
足することが好ましい。 (4) 1.20 < f/f < 1.60 (5) 0.80 < f/f < 1.20 ただし、f:第2レンズの焦点距離 f:第3レンズの焦点距離
【0021】条件式(4)は、レンズ全系の合成焦点距
離fに対する第3レンズLの焦点距離fの比を規定
したものである。この条件式(4)において、f/f
の値が上限を超えて大きい場合には、第4レンズL
おける正の軸上収差の発生量が大きくなり過ぎ、球面収
差の補正が困難になる。一方、f/fの値が下限を超
えて小さい場合には、第4レンズLの焦点距離が小さ
くなり過ぎ、負の球面収差の発生量が小さくなり過ぎ
る。すなわち、条件式(4)を満足することにより、球
面収差およびコマ収差を良好に補正することができる。
なお、条件式(4)を満足する場合に、第3レンズL
は両凸の単レンズであることが好ましい。
【0022】条件式(5)は、第2レンズLの焦点距
離fに対する第1レンズLの焦点距離fの比を規
定したものである。この条件式(5)を満足することに
より、球面収差および像面湾曲を良好に補正することが
できる。
【0023】さらに、これらのレンズは以下の条件式
(6)を満足することが好ましい。 (6) 0.07 < D/f < 0.15 ただし、D:第4レンズと第5レンズの面間隔
【0024】条件式(6)は、レンズ全系の合成焦点距
離fに対する第4レンズLと第5レンズLの面間隔
の比を規定したものである。この条件式(6)にお
いて、D/fの値が上限を超えると、球面収差が補正
不足になる。一方、D/fの値が下限を超えると、球
面収差が補正過剰になり過ぎ、十分な補正ができなくな
る。すなわち、条件式(6)を満足することにより、球
面収差および軸上波面収差を良好に補正することができ
る。また、これらのレンズは、以下の条件式(7)を満
足することが好ましい(実施例2および実施例5におい
て満足されている)。 (7) 0.82 < f34/f < 0.95 ただし、f34:第3レンズと第4レンズの合成焦点距
【0025】条件式(7)は、レンズ全系の合成焦点距
離fに対する第3レンズLと第4レンズLの合成焦
点距離f34の比を規定したものである。この条件式
(7)を満足することにより、光源からの熱の影響を受
け難い程度のバックフォーカスを得ることができるとと
もに、球面収差および像面湾曲を良好に補正することが
できる。
【0026】以下、実施例1〜5の各々について具体的
数値を用いて説明する。なお、実施例1〜5にかかるコ
リメータレンズ1の各数値データは、焦点距離を100mm
として規格化したものであり、実際には原稿サイズと解
像度により最適な値のもので使用される。
【0027】<実施例1>この実施例1における各レン
ズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各
レンズ間の空気間隔D(mm)、各レンズのd線(587.
56nm)における屈折率N および各レンズの硝材名を下
記表1に示す。ただし、この表1および後述する表2〜
5において、各記号R,D,Nに対応させた数字は平行
光束側から順次増加するようになっている。
【0028】また、表1の中段に、この実施例1のコリ
メータレンズにおけるレンズ系全体の焦点距離f、バッ
クフォーカスBf′、開口数、カバーガラス厚、使用基
準波長の値を示す。ただし、焦点距離等の近軸計算は、
それぞれ使用基準波長に基づいて行われている。さら
に、表1の下段に、この実施例1の上記条件式(1)〜
(6)に対応する数値を示す。
【0029】
【表1】
【0030】上表から明らかなように、実施例1では各
条件式(1)〜(6)が全て満足されている。また、バ
ックフォーカスは、光源からの熱の影響を受け難い十分
なものとなっている。
【0031】<実施例2>この実施例2における各レン
ズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各
レンズ間の空気間隔D(mm)、各レンズのd線におけ
る屈折率N および各レンズの硝材名を下記表2に示
す。
【0032】また、表2の中段に、この実施例2のコリ
メータレンズにおけるレンズ系全体の焦点距離f、バッ
クフォーカスBf′、開口数、カバーガラス厚、使用基
準波長の値を示す。ただし、焦点距離等の近軸計算は、
それぞれ使用基準波長に基づいて行われている。さら
に、表2の下段に、この実施例2の上記条件式(1)〜
(7)に対応する数値を示す。
【0033】
【表2】
【0034】上表から明らかなように、実施例2では各
条件式(1)〜(7)が全て満足されている。また、バ
ックフォーカスは、光源からの熱の影響を受け難い十分
なものとなっている。
【0035】<実施例3>この実施例3における各レン
ズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各
レンズ間の空気間隔D(mm)、各レンズのd線におけ
る屈折率N および各レンズの硝材名を下記表3に示
す。
【0036】また、表3の中段に、この実施例3のコリ
メータレンズにおけるレンズ系全体の焦点距離f、バッ
クフォーカスBf′、開口数、カバーガラス厚、使用基
準波長の値を示す。ただし、焦点距離等の近軸計算は、
それぞれ使用基準波長に基づいて行われている。さら
に、表3の下段に、この実施例3の上記条件式(1)〜
(6)に対応する数値を示す。
【0037】
【表3】
【0038】上表から明らかなように、実施例3では各
条件式(1)〜(6)が全て満足されている。また、バ
ックフォーカスは、光源からの熱の影響を受け難い十分
なものとなっている。
【0039】<実施例4>この実施例4における各レン
ズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各
レンズ間の空気間隔D(mm)、各レンズのd線におけ
る屈折率N および各レンズの硝材名を下記表4に示
す。
【0040】また、表4の中段に、この実施例4のコリ
メータレンズにおけるレンズ系全体の焦点距離f、バッ
クフォーカスBf′、開口数、カバーガラス厚、使用基
準波長の値を示す。ただし、焦点距離等の近軸計算は、
それぞれ使用基準波長に基づいて行われている。さら
に、表4の下段に、この実施例4の上記条件式(1)〜
(6)に対応する数値を示す。
【0041】
【表4】
【0042】上表から明らかなように、実施例4では各
条件式(1)〜(6)が全て満足されている。また、バ
ックフォーカスは、光源からの熱の影響を受け難い十分
なものとなっている。
【0043】<実施例5>この実施例5における各レン
ズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各
レンズ間の空気間隔D(mm)、各レンズのd線におけ
る屈折率N および各レンズの硝材名を下記表5に示
す。
【0044】また、表5の中段に、この実施例5のコリ
メータレンズにおけるレンズ系全体の焦点距離f、バッ
クフォーカスBf′、開口数、カバーガラス厚、使用基
準波長の値を示す。ただし、焦点距離等の近軸計算は、
それぞれ使用基準波長に基づいて行われている。さら
に、表5の下段に、この実施例5の上記条件式(1)〜
(7)に対応する数値を示す。
【0045】
【表5】
【0046】上表から明らかなように、実施例5では各
条件式(1)〜(7)が全て満足されている。また、バ
ックフォーカスは、光源からの熱の影響を受け難い十分
なものとなっている。
【0047】また、実施例1〜5における各収差図(球
面収差、像面歪曲および歪曲収差の収差図)を各々図
4,5,6,7,8に示す。なお、この収差図においてNA
は開口数を示し、hは像高を示す。また、像面湾曲の各
収差図には、サジタル(S)像面およびタンジェンシャ
ル(T)像面に対する収差が示されている。これら図4
〜8から明らかなように、上述した各実施例によれば、
前述した各収差を全て良好なものとすることができる。
【0048】なお、本発明のコリメータレンズとして
は、上記実施例のものに限られるものではなく種々の態
様の変更が可能であり、例えば各レンズの曲率半径Rお
よびレンズ間隔(もしくはレンズ厚)Dあるいは、絞り
Sとレンズ第1面の距離を適宜変更することが可能であ
る。また、本発明のコリメータレンズは、光源側の光束
をテレセントリックに近くして、光源またはコリメータ
レンズの偏芯や光軸方向のレによる波面収差の劣化を小
さくするために、焦点位置の近くに絞りを配置し、レン
ズの像面湾曲の補正を行なうようにしている。
【0049】この特性を利用して、光源であるレーザダ
イオードを、光軸と垂直な平面上に複数配置して、マル
チビーム記録用としても使用することができる。例え
ば、カラーコピー機等において、赤色、緑色、青色にそ
れぞれ対応する3つのレーザダイオード、さらにはモノ
クロ用を加えて4つのレーザダイオードを光軸と垂直な
平面上に配置することができる。またモノクロ用の複数
のレーザダイオードを副走査方向に配置することによ
り、走査回数が減少され、光走査時間を短縮することが
できる。
【0050】また、本発明のコリメータレンズは、平行
光束側に配された物体の像を記録体上に結像せしめ、当
該結像位置でレーザビームを集光しかつ走査する目的の
対物レンズとしても使用することもできる。
【0051】
【発明の効果】本発明にかかるコリメータレンズによれ
ば、絞りを平行光束側に配置し、平行光束側から順に、
平行光束側に凹面を向けた負の第1レンズ、負の第2レ
ンズ、正の第3レンズ、平行光束側に凸面を向けた正の
第4レンズ、平行光束側に凹面を向けた負の第5レンズ
をこの順で配設した5枚構成とすることで明るく、波面
収差および像面湾曲が小さく、光源からの熱の影響によ
る波面収差の劣化が小さなものとすることができる。
【0052】さらに、上述した条件式(1)、(2)、
(3)を満足することにより以下の如き効果を奏するこ
とができる。すなわち、条件式(1)を満足することに
より、光源からの熱の影響をより受け難い所要のバック
フォーカスを得ることができるとともに、球面収差をさ
らに良好に補正することができる。また、条件式(2)
を満足することにより、像面湾曲の発生をさらに抑える
とともに、球面収差をさらに良好に補正することができ
る。また、条件式(3)を満足することにより、球面収
差及びコマ収差をさらに良好に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1〜5にかかるコリメータレン
ズのレンズ基本構成を示す概略図
【図2】本発明の実施例1〜5にかかるコリメータレン
ズを用いた光走査装置の概略構成図
【図3】軸ズレの概念図
【図4】実施例1にかかるコリメータレンズの各収差図
【図5】実施例2にかかるコリメータレンズの各収差図
【図6】実施例3にかかるコリメータレンズの各収差図
【図7】実施例4にかかるコリメータレンズの各収差図
【図8】実施例5にかかるコリメータレンズの各収差図
【符号の説明】
〜L レンズ R 〜R10 レンズ面の曲率半径 D 〜D レンズ面間隔(レンズ厚) X 光軸 i 絞り S 絞り面 1 コリメータレンズ 2 光走査装置 3 レーザダイオード 4 補助光学系 5 ポリゴンミラー 6 fθレンズ 7 光導電性感光ドラム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行光束側から順に、平行光束側に凹面
    を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズからなる
    第1レンズ、負の屈折力を有する第2レンズ、正の屈折
    力を有する第3レンズ、平行光束側に凸面を向けた正の
    屈折力を有する第4レンズ、平行光束側に凹面を向けた
    負の屈折力を有する第5レンズをこの順で配設するとと
    もに、前記第1レンズよりも平行光束側に絞りを配設し
    たことを特徴とするコリメータレンズ。
  2. 【請求項2】 以下の条件式を満足することを特徴とす
    る請求項1記載のコリメータレンズ。 (1) 0.90 < f345/f < 0.95 ただし、f :レンズ系全体の合成焦点距離 f345:第3レンズから第5レンズまでの合成焦点距
  3. 【請求項3】 以下の条件式を満足することを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載のコリメータレンズ。 (2)−0.79 < R/f < −0.70 (3) 1.10 < f/f < 1.94 ただし、f:第4レンズの焦点距離 R:第1レンズの平行光束側のレンズ面の曲率半径
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1項記載
    のコリメータレンズを用いたことを特徴とする光走査装
    置。
JP10337028A 1998-01-09 1998-11-27 コリメータレンズおよびこれを用いた光走査装置 Withdrawn JPH11258501A (ja)

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JP10337028A JPH11258501A (ja) 1998-01-09 1998-11-27 コリメータレンズおよびこれを用いた光走査装置
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JP10-15013 1998-01-09
JP1501398 1998-01-09
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