JP4316436B2 - 光ピックアップおよび光記録媒体駆動装置 - Google Patents

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本発明は、互いに異なる波長の光を使用して記録または再生が行われる複数の光記録媒体に対応可能であり、記録媒体の記録層に集光された集光スポットの球面収差を補正する機能を備えた光ピックアップおよび光記録媒体駆動装置に関するものである。
従来、例えばDVD(digital video disc)やCD(compact disc)等の光ディスク(光記録媒体)から記録情報を読み取る光学式ディスクプレーヤ(光学式記録再生装置)が市販されている。最近では、容量4.7GBのDVDが市場に導入されているものの、さらに高密度な光ディスクへの要求が強く、その実現に向けた研究が進んでいる。
記録密度の向上には、よく知られているように読み取りに使用する光の短波長化が有効である。次世代高密度光ディスクを記録または再生するための光ピックアップでは、使用する光の波長が従来のDVDにおける650nmから405nmに短波長化されており、これにより、絞り込みスポットが微小化され、高記録密度化が図られている。
一方、このような光ピックアップでは光ディスクの光透過層のわずかな厚み誤差に対して大きな球面収差が発生する。この球面収差を補正するために、従来、以下の方式が提案されている。
例えば、特許文献1には、対物レンズを凸レンズと凹レンズとの2枚のレンズからなる構成とし、それら両レンズの間隔を可変とする方式(以下、ビームエキスパンダ方式と称する)が開示されている。この方式では、前記両レンズの間隔を変化させることにより、記録面上において発生した球面収差と逆向きの球面収差を発生させ、問題となる球面収差を補正するようにしている。
また、次世代高密度光ディスクには、現在広く普及している従来のDVDやCDとの互換性の確保が求められる。即ち、次世代高密度光ディスクを再生するための光学式ディスクプレーヤは、従来のDVDやCDをも再生できることが必要となる。さらに、複数種類の光ディスクを1つの対物レンズで記録あるいは再生することによる低コスト化の要求も高い。このような次世代高密度光ディスクと従来のDVDとの互換を可能にするために、従来、様々な方式が提案されている。
特許文献2では、同一の対物レンズを用いて厚さの異なる光ディスクに対して情報の記録・再生を行う場合に生じる球面収差を低減する方式が提案されている。その方式では、対物レンズ群が位相補正素子を備えている。この位相補正素子は、基板の中心部に球面収差を低減する収差補正領域が形成され、基板の周辺部に一方の波長の光を透過し他方の波長の光を回折してNAを切り替える開口フィルタ用の回折格子が形成されたものである。このような対物レンズ群に対して何れの光ディスクの場合にも平行光を入射する。
また、特許文献3には、互換用対物レンズとビームエキスパンダとを組み合わせた構成により、光ディスクの透過層の厚み誤差による球面収差を補正し、かつ次世代高密度光ディスクと従来のDVDとに対する互換性を得るための技術が開示されている。
特開2000−131603号公報(2000年5月12日公開) 特開2003−149443号公報(2003年5月21日公開) 特開2002−203333号公報(2002年7月19日公開)
しかしながら、高密度光ディスク用と従来のDVD用とに互換性のあるピックアップの場合には、DVDの記録再生時において対物レンズと光ディスクとの距離(ワーキングディスタンス)を大きくするために、高NA単玉対物レンズ(以下、単レンズと称する)を使用した場合、以下のような問題が生じる。
単レンズからなる対物レンズは一般に凸レンズにて構成されている。このため前記集光手段は、第1の光ビームの波長λ1a近傍の波長領域において、λ1aより長い波長をλ1bとすると、対物レンズにλ1aの光ビームが入射した集光点位置に対し、λ1bの集光点位置が集光手段から遠ざかる。これは、対物レンズの硝材の屈折率が、波長の短い光ビームが通過するときに対して、波長の長い光ビームが通過するときに小さくなるからである。このような微小な波長の変化により発生する集光点位置(像点)のズレは色収差と呼ばれる。
レーザ光源の微少な発振波長の変動により対物レンズにおいて生じる色収差は、一般の光学レンズ材料の場合、波長変動による屈折率変化は短波長を取り扱うほど大きくなるため、微少な波長変動により生じる焦点のデフォーカス量は大きくなる。
ところが、対物レンズの焦点深度は、k・λ/NA2(kは比例定数、λは波長、NAは対物レンズの像側開口数)にて表されることから分かるように、使用波長が短いほど小さくなる。このため、僅かなデフォーカスも許されない。したがって、青紫色半導体レーザのような短波長の光源および高開口数の対物レンズを用いた光学系では、半導体レーザのモードホップ現象、半導体レーザの出力変化による波長変動、あるいは高周波重畳による波面収差の劣化を防ぐために、色収差の補正が重要となる。
一方、波長の短い光ビームの色収差を補正するように球面収差補正手段(ビームエキスパンダ)を設計し、特許文献2に開示されている互換用集光レンズ群と特許文献1に開示されている球面収差補正手段(ビームエキスパンダ)方式をそのまま採用した構成や特許文献3の構成では、波長の長い光ビームがビームエキスパンダを通過したときに余計な球面収差が発生し、記録面上の集光スポット特性が悪化する。具体的には、波長の長い(波長λ2の)光ビームを平行光として上記ビームエキスパンダに入射させると、上記ビームエキスパンダが色収差を補正するように働くことにより、波長の長い光ビームは集束方向に曲がり、互換用集光レンズ群に集束光として入射してしまう。これは、一般に互換用集光レンズ群は、光ディスクと集光レンズ群との間隔(ワーキングディスタンス)を大きくするために、平行光もしくは発散光となっている入射光に対し、記録面上において球面収差を補正するように設計されているためである。
したがって、上記球面収差を波長の長い光ビームに応じて修正するにはビームエキスパンダのレンズ間隔(凹レンズと凸レンズとの距離)を変える必要が生じる。即ち、記録再生する光ディスクの種類に応じてビームエキスパンダの距離を変える必要が生じる。この結果、光ディスクの種類を判別した後、ビームエキスパンダの距離の調節をしなければならず、記録再生の準備に長時間を要することになる。
また、ビームエキスパンダでのレンズの移動量が大きい場合には、各レンズ間の位置ズレによる影響が大きくなり、光ピックアップにおいて十分な集光特性が得られなくなるという問題が生じる。
したがって、本発明は、光ディスクの種類に応じてビームエキスパンダの間隔を変える必要のない光ピックアップおよび光記録媒体駆動装置の提供を目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明の光ピックアップは、第1の光記録媒体に適合する第1の光ビームを出射する第1の光源と、第2の光記録媒体に適合する、第1の光ビームよりも波長の長い第2の光ビームを出射する第2の光源と、少なくとも1個の対物レンズを備え、第1および第2の光ビームをそれぞれ適合する光記録媒体の記録面に集光スポットとして集光させる集光手段であって、第1の光ビームの波長λ1a近傍の波長領域において、λ1aより長い波長をλ1bとすると、対物レンズにλ1aの光ビームが入射した集光点位置に対し、λ1bの集光点位置が集光手段から遠くなる集光手段と、前記集光手段と第1および第2の光源との間に設けられ、正の屈折力を有するレンズ群と負の屈折力を有するレンズ群とからなる球面収差補正レンズ群を有し、前記記録面上における第1の光ビームにおける集光スポットの球面収差を補正する球面収差補正手段とを備え、前記集光手段には、前記第1の光ビームが平行光として入射され、前記第2の光ビームが平行光もしくは発散光として入射される光ピックアップにおいて、前記球面収差補正手段は、光ビームを光軸方向に曲げる屈折力を正としたとき、前記球面収差補正レンズ群に入射する前記第1の光ビームに対する屈折力よりも前記第2の光ビームに対する屈折力の方が大きくなっており、前記球面収差補正レンズ群に入射する前記λ1aの光ビームに対する屈折力よりも前記λ1bの光ビームに対する屈折力の方が大きくなっているものであり、前記球面収差補正手段には、前記第1の光ビームが平行光として入射され、前記第2の光ビームが発散光として入射されることを特徴としている。
上記の構成によれば、集光手段には、第1の光ビームが平行光として入射され、第2の光ビームが平行光もしくは発散光として入射され、かつ集光手段は、第1の光ビームの波長λ1a近傍の波長領域において、λ1aより長い波長をλ1bとすると、対物レンズにλ1aの光ビームが入射した集光点位置に対し、λ1bの集光点位置が集光手段から遠くなる集光手段であり、光ビームを光軸方向に曲げる屈折力を正としたとき、球面収差補正レンズ群に入射する前記第1の光ビームに対する屈折力よりも第2の光ビームに対する屈折力の方が大きくなっており、球面収差補正レンズ群に入射するλ1aの光ビームに対する屈折力よりもλ1bの光ビームに対する屈折力の方が大きくなっているものであり、このような条件の下で、球面収差補正手段には、第1の光ビームが平行光として入射され、第2の光ビームが発散光として入射される。
これにより、特性が最も厳しくなる短波長の光ビームにおける微小な波長変化による集光スポットの特性の劣化を抑制でき、かつ各光記録媒体の記録面上での球面収差を補正するために、光記録媒体の種類に応じて、球面収差補正手段の収差補正レンズ群における正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとのレンズ間隔を変える必要がない。この結果、種類が異なる各光記録媒体の記録再生動作を迅速に開始することができる。
上記の光ピックアップにおいて、前記球面収差補正手段は、第1の光ビームに対して、前記集光手段において発生する色収差を補正するように設定されている構成としてもよい。
上記の構成によれば、特性が最も厳しくなる短波長における微小な波長変化による集光スポットの特性の劣化をさらに確実に抑制することができる。
上記の光ピックアップにおいて、前記球面収差補正手段は、第1の光ビームが光記録媒体の記録面上で発生する球面収差を補正したときの正の屈折力を有するレンズ(凸レンズ)と負の屈折力を有するレンズ(凹レンズ)との間隔をd1、第2の光ビームが光記録媒体の記録面上で発生する球面収差を補正したときの正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとの間隔をd2としたとき、d1=d2である構成としてもよい。
上記の構成によれば、特性が最も厳しくなる短波長の光ビームにおける微小な波長変化による集光スポットの特性の劣化を抑制でき、かつ各光記録媒体の記録面上での球面収差を補正するために、光記録媒体の種類に応じて、球面収差補正手段の収差補正レンズ群における正の屈折力を有するレンズと負の屈折力パワーを有するレンズとのレンズ間隔を変える必要がなく、種類が異なる各光記録媒体の記録再生動作を迅速に開始することができる。
上記の光ピックアップにおいて、前記球面収差補正手段の収差補正レンズ群は、光源側に負の屈折力を有するレンズが配置され、集光手段側に正の屈折力を有するレンズが配置されている構成としてもよい。
上記の構成によれば、集光手段に入射する光量を一定にすることができるため、光量の一定な光スポットを光記録媒体の記録面に形成でき、良好な記録再生信号を得ることができる。
上記の光ピックアップは、光記録媒体からの第1の光ビームの反射光を検出する第1の検出手段と、光記録媒体からの第2の光ビームの反射光を検出する第2の検出手段とを備え、前記の各反射光は、前記集光上手段および球面収差補正手段を経た後、それぞれ対応する第1または第2の検出手段に導かれる構成としてもよい。
上記の構成によれば、第1および第2の検出手段に入射する、光記録媒体から反射された光ビームの収差が球面収差補正手段にて補正されるので、良好な再生信号を得ることができる。
本発明の光記録媒体駆動装置は、上記何れかの光ピックアップを備え、第1の光記録媒体および第2の光記録媒体に対する記録と再生との少なくとも一方を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、適合する光ビームの波長が異なる複数の光記録媒体の記録または再生が可能であり、特性が最も厳しくなる短波長における微小な波長変化や球面収差補正手段における収差補正レンズ群の光軸のずれによるによる集光スポットの特性の劣化を抑えることができ、さらに記録再生する光記録媒体の種類に応じて球面収差補正手段の収差補正レンズ群における正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとのレンズ間隔を変える必要のない光記録媒体駆動装置を提供できる。
本発明の光ピックアップは、前記集光手段には第1の光ビームが平行光として入射され、第2の光ビームが平行光もしくは発散光として入射され、前記集光手段は、第1の光ビームの波長λ1a近傍の波長領域において、λ1aより長い波長をλ1bとすると、対物レンズにλ1aの光ビームが入射した集光点位置に対し、λ1bの集光点位置が集光手段から遠くなるものであり、前記球面収差補正手段は、光ビームを光軸方向に曲げる屈折力を正としたとき、前記球面収差補正レンズ群に入射する前記第1の光ビームに対する屈折力よりも前記第2の光ビームに対する屈折力の方が大きくなっており、前記球面収差補正レンズ群に入射する前記λ1aの光ビームに対する屈折力よりも前記λ1bの光ビームに対する屈折力の方が大きくなっているものであり、前記球面収差補正手段には、前記第1の光ビームが平行光として入射され、前記第2の光ビームが発散光として入射される構成である。
これにより、特性が最も厳しくなる短波長の光ビームにおける微小な波長変化による集光スポットの特性の劣化を抑制でき、かつ各光記録媒体の記録面上での球面収差を補正するために、光記録媒体の種類に応じて、球面収差補正手段の球面収差補正レンズ群における正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとのレンズ間隔を変える必要がない。この結果、種類が異なる各光記録媒体の記録再生動作を迅速に開始することができる。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明すれば以下の通りである。
〔光ピックアップ〕
図1は、本実施形態における光ピックアップ100の構成を示す模式図である。光ピックアップ100は、本実施形態において、第1光ディスク(第1の光記録媒体)14a(図3参照)、および第2光ディスク(第2の光記録媒体)14bに対応可能なものとなっている。また、第1光ディスク14aは次世代高密度光ディスクからなり、第2光ディスク14bは従来のDVDからなるものとする。
なお、第1光ディスク14aは、使用する光(第1光ビームL1)が波長(第1波長λ1)405nm付近の短波長の青色光であり、光透過層の厚さt1が0.1mmのものである。第2光ディスク14bは、使用する光(第2光ビームL2)が波長(第2波長λ2)650nm付近の長波長の赤色光であり、光透過層の厚さt2が0.6mmのものである。
光ピックアップ100は、図1に示すように、第1光ビームL1を出射する半導体レーザ(第1の光源)1aと、第2光ビームL2を出射する半導体レーザ(第2の光源)1bとを備えている。第1光ビームL1は第1波長λ1を有し、第2光ビームL2は第1波長λ1より長い第2波長λ2を有する。半導体レーザ1aと半導体レーザ1bとは、対象となる光ディスクに応じて切り替えて使用される。
一方の半導体レーザ1aから出射された第1光ビームL1の光路上には、半導体レーザ1a側から、コリメータレンズ2a、整形光学系3a、ビームスプリッタ4aおよびダイクロプリズム5がこの順に設けられている。このうち、半導体レーザ1a、コリメータレンズ2a、整形光学系3aおよびビームスプリッタ4aは、これらによって第1光学系16aを構成している。
コリメータレンズ2aは、半導体レーザ1aから出射された第1光ビームL1をほぼ平行にする。整形光学系3aは、例えば、楕円形強度分布を有する第1光ビームL1をほぼ円形の強度分布に整形する整形プリズムからなる。この整形光学系3aは、1つの三角プリズム、貼り合わされた三角プリズム、あるいは独立して配置された2つの三角プリズム等の周知の光学系によって構成されている。なお、光ピックアップ100は、整形光学系3aを備えていなくてもよい。
他方の半導体レーザ1bから出射された第2光ビームL2の光路は上記第1光ビームL1の光路と直交するように設定されている。この第2光ビームL2の光路上には、半導体レーザ1b側から、カップリングレンズ2b、ビームスプリッタ4bおよび前記ダイクロプリズム5がこの順に設けられている。このうちの半導体レーザ1b、カップリングレンズ2bおよびビームスプリッタ4bは、これらによって第2光学系16bを構成している。
カップリングレンズ2bは、半導体レーザ1bから出射された第2光ビームL2を発散光で出射させる。本実施の形態において球面収差補正手段6に発散光で入射し、各光ディスク(高密度光ディスクまたはDVD)を記録再生する場合に最適な球面収差補正手段6の正の屈折力のレンズと負の屈折力のレンズとの間隔が等しくなるようにするために必要となる。ダイクロプリズム5は、第1および第2光学系16a,16bから出射された第1および第2光ビームL1,L2の両光軸を合致させる。これら、第1および第2光ビームL1,L2を経た後、共通光学系を通ることになる。ここで、上記の正の屈折力のレンズとは、光線を光軸方向に曲げる作用を有するレンズを指し、負の屈折力のレンズとは、その逆に、光線を光軸方向とは反対方向に曲げる作用を有するレンズを指す。
共通光学系には、ダイクロプリズム5側から、球面収差補正手段6、ミラー9、1/4波長板8および対物レンズユニット13がこの順に設けられている。共通光学系において、第1および第2光ビームL1,L2は、球面収差補正手段6を通った後、1/4波長板8を通過し、ミラー9にて反射され、対物レンズユニット13に入射する。
球面収差補正手段6は、凹レンズ15、凸レンズ16、およびこれら凹レンズ15と凸レンズ16との少なくとも一方を光軸方向に移動させる移動機構(図示せず)を備え、第1および第2光ディスク14a,14bにおける光透過層の厚み誤差等により発生する球面収差を補正するものである。なお、球面収差補正手段6は、凹レンズと凸レンズとを組み合わせたものに限らず、凹レンズと同じ作用のある素子(負の屈折力もったレンズ群)、および凸レンズと同じ作用のある素子(正の屈折力を持ったレンズ群)、例えば2枚以上のレンズから構成されるダブレットレンズや回折素子などから構成されていてもかまわない。
集光手段(対物レンズユニット)13は、波長選択性開口素子10、回折光学素子11および対物レンズ12を備えている。波長選択性開口素子10は波長により光ビーム径を変えることができ、対物レンズユニット13の開口数を光ディスクの種類に応じて変化させる機能を持つものである。本実施例では、記録再生する光ディスクが高密度光ディスク14aの場合には開口数(NA)が0.85になるよう作製され、DVDディスク14bの場合には開口数(NA)が0.6になるように作製されている。回折光学素子11はガラスもしくはプラスチックの平板に設けられ、光ディスクにより使用波長や光透過層の厚みが異なった場合でも光ビームを集光させることができるように設計したものである。本実施例では、高密度光ディスク14a(使用波長405nm、光透過層の厚み0.1mm)とDVDディスク14b(使用波長650nm、光透過層の厚み0.6mm)のどちらの場合でも記録面に集光できるように設計されている。ここで、対物レンズユニット13は、対物レンズ12の表面に回折格子を形成するなどし、各光ディスクの記録面に集光できる(互換性を有する)ものであれば、波長選択性開口素子10及び回折光学素子11を備えていなくてもかまわない。
また、対物レンズユニット13は、図示しない周知の駆動ユニット(駆動手段)を備えており、光ディスク14a,14bに照射される光の焦点の位置を光軸方向位置およびディスク径方向位置において調節するようになっている。即ち、上記駆動ユニットは、第1、第2光ディスク14a,14bの面振れおよび回転偏芯にビームスポットを追従させるようになっている。
また、光ピックアップ100は、以上の光照射用の光学系に加えて、さらに信号検出光学系(検出手段)17a,17bを備えている。これら信号検出光学系17a,17bには、ダイクロプリズム5を経た第1および第2光ディスク14a,14bからの戻り光が入射される。この信号検出光学系17a,17bは、従来周知の構成と同様のものであり、自動焦点やトラック追従といった光点制御信号の再生、および第1および第2光ディスク14a,14bに記録された情報信号の再生を行う。
光ピックアップ100では、第1および第2光ディスク14a,14bの両者に対して互換性を有する対物レンズユニット13に、通常、波長λ1の第1光ビームL1が平行光で入射し、波長λ2の第2光ビームL2が平行光もしくは発散光で入射するように設計される。第1光ビームL1(波長λ1)が平行光で入射するとにより、波面収差の精度がより厳しくなる相対的に短波長の第1光ビームL1に対して、対物レンズユニット13のトラッキング等での移動による影響を小さくできる。また、第2光ビームL2が平行光もしくは発散光で入射することにより、第2光ディスクと対物レンズユニットの距離(ワーキングディスタンス)を大きくすることができる。
したがって、ここでは対物レンズユニット13に対して、第1光ビームL1は平行光で入射し、第2光ビームL2は平行光もしくは発散光で入射した場合について説明する。
対物レンズユニット13を通過した光ビームL1,L2は、第1光ディスク14aあるいは第2光ディスク14bの情報記録面に微小な光スポットを形成する。
ここで、対物レンズユニット13の前記対物レンズ12として先述の高NA対物レンズを使用した場合、光源の波長が短いことや対物レンズの高NA化のため、光ディスクの光透過層(保護層)の厚み誤差により球面収差が発生する。また、光源(半導体レーザ1a,1b)の微小な発振波長の変動により、高NA対物レンズにおいて色収差が発生する。これら球面収差および色収差は球面収差補正手段6により補正する。以下にその動作について説明する。
球面収差補正手段6は、光ディスクの光透過層の厚み誤差により発生する球面収差について、凹レンズ15と凸レンズ16との少なくとも一方を光軸方向に移動させることにより補正する。例えば、光ディスクの光透過層の厚みが厚くなった場合、凹レンズ15と凸レンズ16の間隔を狭めることにより補正する。また、逆に光透過層の厚みが薄くなった場合、凹レンズ15と凸レンズ16との間隔を広げることにより補正する。
なお、光透過層の厚みの変化は、例えばRF信号(ディスクの再生信号)を信号検出光学系17aによって検出し、その振幅が最も大きくなるようにサーボ制御回路34(図3)から信号を送って球面収差補正手段6の凹レンズ15もしくは凸レンズ16を光軸方向に動かしレンズ間隔を制御する。
また、球面収差補正手段6では、凸レンズ16に対して凹レンズ15を光源側に配置している。したがって、凸レンズ16を光源側に配置した場合に比べて、対物レンズユニット13に入射する光量をほぼ一定にすることができる。これにより、光量の一定な光スポットを光ディスクの記録面に形成でき、光ディスクに対する記録再生においてより有利である。以下では凹レンズ15を光源側に配置したほうが光量変化を一定にできて有利になる原理について図2(a)(b)を用いて説明する。
図2(a)は凹レンズ15が光源側に配置された場合の凸レンズ16前後における光ビームの状態を示す。同図は、凹レンズ15と凸レンズ16とが、互いに平行に配置され、かつ凹レンズ15に入射した光ビーム17が平行光として凸レンズ16から出射されるように配置にされている場合を示す。また、凸レンズ16の焦点距離をf1、凸レンズ16を通過後の光ビーム18(平行光18a)の半径をh1とする。
同図において、凸レンズ16(位置16a)が光軸方向に沿って凹レンズ15から離れる方向にΔd1だけ移動すると(位置16b)、凸レンズ16通過後の光ビーム18の半径は、h1からΔd1・h1/f1だけ増加する(収束光18b)。また、凸レンズ16(位置16b)を通過後の光ビーム18は収束光(収束光18b)となり、凸レンズ16(位置16b)から距離aの位置に焦点を結ぶ。したがって、例えば、凸レンズ16(位置16b)から距離sだけ離れた位置に対物レンズ12のアパーチャー19を配置すると、凸レンズ16通過後の光ビームがアパーチャー18に達したときの光ビームの半径はh1となり、常に同一強度分布と光利用効率とが得られることになる。
一方、図2(b)は凸レンズ16が光源側に配置された場合の凹レンズ15前後における光ビームの状態を示す。同図は、凹レンズ15と凸レンズ16とが、互いに平行に配置され、かつ凸レンズ16に入射した光ビーム21が平行光として凹レンズ15から出射されるように配置にされている場合を示す。また、凹レンズ15の焦点距離をf2、凹レンズ15を通過後の光ビーム22(平行光22a)の半径をh2とする。
同図において、凹レンズ15(位置15a)が光軸方向に沿って凸レンズ16から離れる方向にΔd2だけ移動すると(位置15b)、凹レンズ15通過後の光ビーム22の半径は、h2からΔd2・h2/f2だけ減少する(収束光22b)。また、凹レンズ15(位置15b)を通過後の光ビーム22は収束光(収束光22b)となり,凹レンズ15(位置15b)から距離bの位置に焦点を結ぶ。図2(b)から明らかなように、どのような位置に対物レンズ12のアパーチャー19を配置しても、凹レンズ15通過後の光ビームがアパーチャー19に達したときの光ビームの半径は半径h2よりも常に小さくなり、強度分布や光利用効率が小さくなってしまう。
即ち、球面収差補正手段6の凹レンズ15を光源側に配置することにより、凸レンズ16を光源側に配置した場合に比べて、対物レンズユニット13に入射する光量をほぼ一定にすることができ、この結果、光量が一定の光スポットを光ディスクの記録面に形成でき、良好な記録再生信号を得ることができる。
また、対物レンズユニット13は、一般的に凸レンズで構成されているため、波長λ1a近傍の波長領域において、λ1aより長い波長をλ1bとすると、対物レンズにλ1aの光ビームが入射した集光点位置に対し、λ1bの集光点位置が集光手段から遠くなる。これは、対物レンズの硝材の屈折率が、波長の短い光ビームが通過するときに対して、波長の長い光ビームが通過するときのほうが小さく、屈折力が小さくなるからである。このような微小な波長の変化により発生する焦点距離(像点)のズレ(色収差)を補正するためには、球面収差補正手段6は、通過する光ビームの波長が長くなるほど屈折力が大きく(焦点距離が短く)なるように構成されていればよい。
即ち、波長λ1aの光ビームが通過するときの球面収差補正手段6全体の屈折力(パワー)をP1、波長λ1bの光ビームが通過するときの球面収差補正手段6の全体の屈折力(パワー)をP2とすると、P2>P1であればよい。ここで、光ビームを光軸方向に曲げる屈折力(パワー)を正と定義する。さらに、P1=0、かつ第1波長λ1の第1光ビームL1が球面収差補正手段6に入射する光ビーム、および球面収差補正手段6から出射する光ビームのどちらも平行光である場合、球面収差手段6の光軸からの位置ずれの影響を小さくできる。
この状態において、第2波長λ2(650nm付近)の第2光ビームL2を球面収差補正手段6に平行光で入射させると、第2光ビームL2は光軸方向に曲がり、対物レンズユニット13に集束光として入射してしまう。この場合、対物レンズユニット13は平行光もしくは発散光が入射した場合に特性が良くなるように設計されているため、上記のような集束光が入射すると特性悪化の原因になる。そこで、第2光ビームL2は、球面収差補正手段6に発散光として入射させれば、対物レンズユニット13に平行光として入射させることができるので、球面収差補正手段6の凹レンズ15と凸レンズ16との間隔を変更することなく、所望の光ビームを対物レンズユニット13に入射可能となる。
また、第1波長λ1の第1光ビームL1が第1光ディスク14aの情報記録面に微小な光スポットを作るときの球面収差補正手段6の凹レンズ15と凸レンズ16の間隔をd1、波長λ2の第2光ビームL2が第2光ディスク14bの情報記録面に微小な光スポットを作るときの球面収差補正手段6の凹レンズ15と凸レンズ16の間隔をd2としたとき、d1=d2とすることにより、光ディスクの種類に応じて球面収差補正手段6のレンズ間隔を変える必要がなく、記録再生の準備に長時間を要しない光ピックアップを提供することができる。
また、上記信号検出光学系17a,17bは、光源(半導体レーザ1a,1b)と球面収差補正手段6との間に配置するのが好ましい。この場合には、光ディスク14aもしくは14bの反射光として信号検出光学系17a,17bに入射する光ビームの球面収差を球面収差補正手段6にて補正でき、良好な信号を得ることができる。また、光ディスク14aにおいて微小な波長の変化により発生する信号検出光学系17aに入射する光ビームの色収差についても補正でき、良好な信号を得ることができる。
(実施例1)
光ピックアップ100において、対物レンズユニット13に第1および第2光ビームL1,L2がともに平行光として入射された場合に、それぞれの光ビームの集光スポットが第1光ディスク14aおよび第2光ディスク14bの記録面に良好に形成された場合の光学系の例を表1に示し、その結果を表2に示す。また、図6(a)(b)は光ピックアップ100において第1光ディスク14aを記録再生する場合の光路を示す模式図(図6(a))及び第2光ディスク14bを記録再生する場合の光路を示す模式図(図6(b))である。
Figure 0004316436
Figure 0004316436
Figure 0004316436
Figure 0004316436
設計した光ピックアップ100の面データは表1のとおりである。表1において、面番号0は仮想光源を表し、面番号1から5は球面収差補正手段6、面番号6及び7は回折光学素子11の入射面及び出射面、面番号8及び9は対物レンズ12の入射面及び出射面、面番号10及びIMAは光ディスクの表面及び情報記録面である。なお、各面番号の行に記載のd(mm)は面間隔で当該面番号の面と、当該面番号の次の面番号の面との光軸上の距離を意味する。また、nd及びvdはd線(波長587.56nm)の屈折率及びアッベ数を表し、rは曲率半径を表す。
非球面係数は非球面形状を数式1で表したとき、第1項は基準となる球面を表し、第2項以下は基準となる球面からのズレとして一般的に表現されている係数である。回折係数は位相差関数Φ(r)を数式2で表したときの各項の係数である。数式2において、mは回折次数、λは波長、rは光軸との距離、DF1からDF5は係数である。また、d0、d2、d3、d4はそれぞれ面番号に対応した間隔を指す。
対物レンズユニット13は、図4に示すように、第1光ビームL1(実線)が高NA(NA0.85)対物レンズ12(面番号8,9)に平行光として入射した場合に、第1光ビームL1を第1光ディスク14aの記録面に集光するように設計された対物レンズ12、および第1光ビームL1は透過光とし、第2光ビームL2は回折光となる回折光学素子11(面番号6、7)を備えている。
これにより、第1光ビームL1は第1光ディスク14aの記録面に集光され、第2光ビームL2は、第1光ディスク14aと光透過層や使用波長が異なることにより発生する球面収差が回折光学素子11にて補正され、第2光ディスク14bの記録面に良好な微小スポット形成できる。このように、対物レンズユニット13は、第1および第2光ビームL1,L2が平行光として入射したときに、対応する第1または第2光ディスク14a,14bに微小な光スポットが形成されるようになっている。
また、光ピックアップ100は、凹レンズ15と、凸レンズ16、例えば2つのガラスを張り合わせて形成された凸レンズとを有する球面収差補正手段6を備えている。表2からわかるように、第1光ビームL1の微小な波長変動(±1nmの波長変動)に対しても十分に収差を抑制でき(表2からそれぞれ0.07λrms:通常収差がマレシャル限界0.07λrms以下であれば良好とする)、光ディスク14aに良好な微小スポットを形成できる。また、光ディスク14aの光透過層の厚みが±0.02mm変化しても十分に収差を抑制できている(0.022λrms、0.009λrms)事がわかる。さらに第2光ビームL2に対しても、球面収差補正手段6における凹レンズ15と凸レンズ16との間隔を変更せずに(d2の値がディスク14a、14bともに4mm)、第2光ディスク14bにおいて十分収差を抑制し(0.02λrms)に良好な微小スポットが得られていることがわかる。
また、対物レンズユニット13が第1、第2光ディスク14a,14bの面振れおよび回転偏芯に対して追従した場合には、光軸位置からの光軸方向に対して垂直方向への対物レンズ12のズレが生じるものの、このズレの影響は、対物レンズユニット13への入射光を平行光入射とすることにより抑制される。
なお、対物レンズユニット13は、回折格子を対物レンズの表面に形成したものや、偏光ホログラムと対物レンズを組み合わせたものなど、光ディスク14aまたは光ディスク14bの記録面に集光スポットを形成できる従来周知の互換集光レンズ群で構成されていてもかまわない。
(実施例2)
光ピックアップ200において、対物レンズユニット13に第1光ビームL1が平行光で入射し、第2光ビームL2が発散光で入射された場合に、それぞれの光ビームの集光スポットが第1光ディスク14aおよび第2光ディスク14bの記録面に良好に形成された場合の光学系の例を表3に示し、その結果を表4に示す。また、図7(a)(b)は光ピックアップ200において第1光ディスク14aを記録再生する場合の光路を示す模式図(図7(a))及び第2光ディスク14bを記録再生する場合の光路を示す模式図(図7(b))である。
Figure 0004316436
Figure 0004316436
Figure 0004316436
Figure 0004316436
設計した光ピックアップ200の面データは表3とおりである。表3において、面番号0は仮想光源を表し、面番号1から5は球面収差補正手段6、面番号6及び7は回折光学素子11の入射面及び出射面、面番号8及び9は対物レンズ12の入射面及び出射面、面番号10及びIMAは光ディスクの表面及び情報記録面である。なお、各面番号の行に記載のd(mm)は面間隔で当該面番号の面と、当該面番号の次の面番号の面との光軸上の距離を意味する。また、nd及びvdはd線(波長587.56nm)の屈折率及びアッベ数を表し、rは曲率半径を表す。非球面係数は非球面形状を数式3(数式1と同一)で表したとき第1項は基準となる球面を表し、第2項以下は基準となる球面からのズレとして一般的に表現されている係数である。回折係数は位相差関数Φ(r)を数式4(数式2と同一)で表したときの各項の係数である。数式4において、mは回折次数、λは波長、rは光軸との距離、DF1からDF5は係数である。また、d0、d2、d3、d4はそれぞれ面番号に対応した間隔を指す。
対物レンズユニット13は、図5に示すように、第1光ビームL1(実線)が高NA(NA0.85)対物レンズ12(面番号8,9)に平行光として入射した場合に、第1光ビームL1を第1光ディスク14aの記録面に集光するように設計された対物レンズ12、および第1光ビームL1は透過光とし、第2光ビームL2は回折光となる回折光学素子11(面番号6、7)を備えている。
これにより、第1光ビームL1は第1光ディスク14aの記録面に集光され、第2光ビームL2は、第1光ディスク14aと光透過層や使用波長が異なることにより発生する球面収差が回折光学素子11にて補正され、第2光ディスク14bの記録面に良好な微小スポット形成できる。このように、対物レンズユニット13は、第1光ビームL1は平行光で、第2光ビームL2は発散光で入射したときに、対応する第1または第2光ディスク14a,14bに微小な光スポットが形成されるようになっている。
また、光ピックアップ200は、凹レンズ15と、凸レンズ16、例えば2つのガラスを張り合わせて形成された凸レンズとを有する球面収差補正手段6を備えている。表4からわかるように、第1光ビームL1の微小な波長変動(±1nmの波長変動)に対しても十分に収差を抑制でき(表4からそれぞれ0.07λrms:通常収差がマレシャル限界0.07λrms以下であれば良好とする)、光ディスク14aに良好な微小スポットを形成できる。また、光ディスク14aの光透過層の厚みが±0.02mm変化しても十分に収差を抑制できている(0.042λrms、0.034rms)ことがわかる。さらに第2光ビームL2に対しても、球面収差補正手段6における凹レンズ15と凸レンズ16との間隔を変更せずに(d2の値がディスク14a、14bともに4.78mm)、第2光ディスク14bにおいて十分収差を抑制し(0.018λrms)に良好な微小スポットが得られていることがわかる。
また、対物レンズユニット13が第1、第2光ディスク14a,14bの面振れおよび回転偏芯に対して追従した場合には、光軸位置からの光軸方向に対して垂直方向への対物レンズ12のズレが生じるものの、このズレの影響は、対物レンズユニット13への入射光を平行光入射とすることにより抑制される。
なお、対物レンズユニット13は、回折格子を対物レンズの表面に形成したものや、偏光ホログラムと対物レンズを組み合わせたものなど、光ディスク14aまたは光ディスク14bの記録面に集光スポットを形成できる従来周知の互換集光レンズ群で構成されていてもかまわない。
〔光情報記録再生装置〕
本発明の実施形態における、上記の光ピックアップ100を備えた記録再生装置(光記録媒体駆動装置)300のブロック図を図3に示す。記録再生装置300は、上述した光ディスク14a,14bなどの光学記録媒体に対して情報信号の記録および再生を行う装置である。
なお、ここでは、記録再生装置300は、光ディスク14a,14bに対して記録および再生を行う構成としているものの、これに限定されず、対物レンズを備えた光ピックアップを搭載している記録再生装置として従来周知の種々の構成を採用することが可能である。例えば、記録および再生の対象となる光学記録媒体は再生専用の光ディスクなどであってもよい。
記録再生装置300は、光ディスク14a,14bを回転させるスピンドルモータ31と、光学ピックアップ100と、光学ピックアップ100を第1および第2光ディスク14a,14bの径方向に移動させるための送りモータ32と、半導体レーザ1a,1bを駆動する半導体駆動回路37a,37bと、所定の変調および復調処理を行う変復調回路33と、光学ピックアップ100のフォーカスサーボ制御、トラッキングサーボ制御、およびスピンドルモータ31の回転制御等を行うサーボ制御回路35と、記録再生装置300の全体の制御を行うシステムコントローラ35とを備えている。
半導体駆動回路37aは、第1光ビームL1を出射する半導体レーザ1aに対応し、半導体駆動回路37bは第2光ビームL2を出射する半導体レーザ1bに対応している。
変復調回路33は、システムコントローラ35の指示により、半導体駆動回路37aおよび再生信号検出光学系17aと半導体駆動回路37bおよび再生信号検出光学系17bとを切り替えるとともに、半導体レーザ1a,1bに対して記録または再生に応じた駆動信号を供給する。
スピンドルモータ31は、サーボ制御回路34により駆動を制御され、所定の回転速度にて回転駆動される。即ち、記録再生の対象となる第1および第2光ディスク14a,14bは、スピンドルモータ31の駆動軸上のターンテーブル(図示せず)にチャッキングされ、サーボ制御回路34により駆動制御されるスピンドルモータ31によって、所定の回転速度で回転する。
光ピックアップ100は、第1および第2光ディスク14a,14bに対する情報信号の記録および再生を行うとき、上述したように、回転駆動される第1および第2光ディスク14a,14bに対してレーザ光を照射し、その戻り光を検出する。この光ピックアップ100は、半導体駆動回路37a,37bを介して変復調回路33に接続されている。
情報信号の記録を行う際には、外部回路36から入力され、変復調回路33によって所定の変調処理が施された信号が半導体駆動回路37a,37bを介して光ピックアップ100に供給される。光ピックアップ100は、変復調回路33から供給される信号に基づいて、第1および第2光ディスク14a,14bに対し、光強度変調が施されたレーザ光を照射する。また、光ピックアップ100は、情報信号の再生を行う際に、回転駆動される第1および第2光ディスク14a,14bに対して、一定の出力のレーザ光を照射し、その戻り光から再生信号を生成する。この再生信号は変復調回路33に供給され、復調される。
また、この光ピックアップ100は、情報信号の記録再生のときに、第1および第2光ディスク14a,14bからの戻り光から、上述したように、フォーカスサーボ信号およびトラッキングサーボ信号を生成し、これらサーボ信号をサーボ制御回路34に供給する。
変復調回路33は、さらにシステムコントローラ35および外部回路36に接続されている。この変復調回路33は、情報信号を第1および第2光ディスク14a,14bに記録するときには、システムコントローラ35による制御の下で、第1および第2光ディスク14a,14bに記録する信号を外部回路36から受け取り、その信号に対して所定の変調処理を施す。変復調回路33によって変調された信号は、光ピックアップ100に供給される。
また、この変復調回路33は、情報信号を第1および第2光ディスク14a,14bから再生するときには、システムコントローラ35による制御の下で、第1および第2光ディスク14a,14bから再生された再生信号を光ピックアップ100から受け取り、その再生信号に対して所定の復調処理を施す。変復調回路33は復調した信号を外部回路36へ出力する。
送りモータ32は、情報信号の記録および再生を行うとき、光ピックアップ100を第1および第2光ディスク14a,14bの径方向における所定の位置に移動させる。送りモータ32は、サーボ制御回路34からの制御信号に基づいて駆動される。
サーボ制御回路34は、システムコントローラ35による制御の下で、光ピックアップ100が第1および第2光ディスク14a,14bに対向する所定の位置に移動されるように、送りモータ32を制御する。また、サーボ制御回路34は、システムコントローラ35による制御の下で、スピンドルモータ31の動作を制御する。即ち、サーボ制御回路34は、第1および第2光ディスク14a,14bに対する情報信号の記録および再生を行うときに、第1および第2光ディスク14a,14bが所定の回転速度で回転駆動されるように、スピンドルモータ31を制御する。
また、サーボ制御回路34は、情報信号の記録および再生を行うときに、光ピックアップ100から再生信号およびサーボ信号を受け取り、このサーボ信号に基づいて、従来周知のように、光ピックアップ100に搭載された2軸アクチュエータ(図示せず)によるフォーカスサーボおよびトラッキングサーボの制御を行う。さらに、一軸アクチュエータ(図示せず)を制御して、球面収差補正手段6における各レンズ群間の間隔を調整して収差の補正を行う。
このように、光ピックアップ100を備えた記録再生装置300では、適合する光の波長が異なる複数の光記録媒体に対する記録または再生を行うことができ、さらに、特性が最も厳しくなる短波長における微小な波長変化や球面収差補正手段6での光軸のずれによるによる集光スポットの特性の劣化を抑え、かつ光記録媒体の種類に応じてビームエキスパンダの間隔を変える必要のない光学情報記録再生装置を提供できる。
以上のように、本発明の光ピックアップは、波長の異なる少なくとも2つ以上の光源と、使用波長の異なる少なくとも2つ以上の光記録媒体の記録面に集光させる1個以上のレ
ンズから構成される対物レンズ群と、前記光源から発生する光ビームのうち短い波長をλ1aとし、上記光源と対物レンズとの間に少なくともλ1aの波長で使用する際、記録面
に集光スポットの球面収差を補正する為に、正のパワーを持ったレンズ群と負パワーをもったレンズ群で構成された収差補正レンズ群で構成される球面収差補正手段を備え、前記光源から発生する光ビームのうち波長λ1aが対物レンズ群に平行光で入射し、前記光源から発生する光ビームで波長の長い光ビーム(波長λ2a)が集光レンズ群に平行光もしくは発散光で入射し、前記球面収差補正手段は波長λ1aを発生する光源及び波長λ2aを発生する光源と対物レンズ群の間に配置されている光ピックアップにおいて、波長λ1aより1nm長い波長をλ1bとし、λ1a、λ1bの光ビームにおける対物レンズ群の
焦点距離をf1a、f1bとしたとき、f1a<f1bとなる対物レンズ群と、前記球面
収差補正手段の波長λ1aに対する前記収差補正レンズ群のパワーをP1、波長λ2aに
対するパワーをP2とするとき、P1=0、P20であり、かつ、前記光源から発生する光ビームのうち波長の短い光ビーム(λ1a)は前記球面収差補正手段に平行光で入射し、前記光源から発生する光ビームのうち波長の長い光ビーム(λ2a)は前記球面収差補正手段に発散光で入射する構成である。ただし、パワーの向きは焦点距離が短くなる方を正とする。すなわち、本発明の光ピックアップは、第1の光記録媒体に適合する第1の光ビームを出射する第1の光源と、第2の光記録媒体に適合する、第1の光ビームよりも波長の長い第2の光ビームを出射する第2の光源と、少なくとも1個の対物レンズを備え、第1および第2の光ビームをそれぞれ適合する光記録媒体の記録面に集光スポットとして集光させる集光手段と、前記対物レンズと第1および第2の光源との間に設けられ、正の屈折力を有するレンズ群(凸レンズ群)と負の屈折力を有するレンズ群(凹レンズ群)とからなる球面収差補正レンズ群を有し、前記記録面上における第1の光ビームにおける集光スポットの球面収差を補正する球面収差補正手段とを備えている光ピックアップにおいて、前記集光手段には第1の光ビームが平行光として入射され、第2の光ビームが平行光もしくは発散光として入射され、前記集光手段は、第1の光ビームの波長λ1a近傍の波長領域において、λ1aより長い波長をλ1bとすると、対物レンズにλ1aの光ビームが入射した集光点位置に対し、λ1bの集光点位置が集光手段から遠くなる集光手段とし、前記球面収差補正手段は、前記球面収差補正レンズ群の第1の光ビームに対する屈折力(パワー)をP1とし、第2の光ビームに対する屈折力(パワー)をP2とし、光ビー
ムを光軸方向に曲げる屈折力(パワー)を正としたとき、P1=0、P2>0であり、前記球面収差補正手段には、第1の光ビームが平行光として入射され、第2の光ビームが発散光として入射されることが好ましい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、記録層に対する光入射側に設けられた光透過層の厚さが互いに異なる、次世代高密度光ディスクや従来のDVDやCDに対して記録再生を行うために、それぞれの光ディスクに対応する、出射光の波長が互いに異なる複数の光源を備えた光ピックアップとして、さらにそれら複数の光ディスクに対して記録再生を行う光情報記録再生装置などの光記録媒体駆動装置として利用可能である。
本発明の実施の形態における光ピックアップの構成を示す模式図である。 図2(a)は図1に示した球面収差補正手段において凹レンズが光源側に配置されている場合における光ピックアップからの出射光の光量の説明図、図2(b)は同球面収差補正手段において凸レンズが光源側に配置されている場合における光ピックアップからの出射光の光量の説明図である。 図1に示した光ピックアップを備える光情報記録装置の構成を示すブロック図である。 実施例1の対物レンズユニット13の模式図である。 実施例2の対物レンズユニット13の模式図である。 図6(a)は、実施例1の光ピックアップにおいて第1光ディスクを記録再生する場合の光路を示す模式図、図6(b)は、同第2光ディスクを記録再生する場合の光路を示す模式図である。 図7(a)は、実施例2の光ピックアップにおいて第1光ディスクを記録再生する場合の光路を示す模式図、図7(b)は、同第2光ディスクを記録再生する場合の光路を示す模式図である。
符号の説明
1a 半導体レーザ(第1の光源)
1b 半導体レーザ(第2の光源)
2a コリメータレンズ
2b カップリングレンズ
3a 整形光学系
4a ビームスプリッタ
4b ビームスプリッタ
6 球面収差補正手段
7 ダイクロミラー
8 ミラー
9 1/4波長板
11 回折光学素子
12 対物レンズ
13 対物レンズユニット
14a 第1光ディスク(光記録媒体)
14b 第2光ディスク(光記録媒体)
17a 再生信号検出光学系(検出手段)
17b 再生信号検出光学系(検出手段)
16a 第1光学系
16b 第2光学系
21a,21b 半導体レーザ駆動回路
31 スピンドルモータ
32 送りモータ
33 変復調回路
34 サーボ回路
35 システムコントローラ
100,200 光ピックアップ
300 記録再生装置(光記録媒体駆動装置)

Claims (5)

  1. 第1の光記録媒体に適合する第1の光ビームを出射する第1の光源と、
    第2の光記録媒体に適合する、第1の光ビームよりも波長の長い第2の光ビームを出射する第2の光源と、
    少なくとも1個の対物レンズを備え、第1および第2の光ビームをそれぞれ適合する光記録媒体の記録面に集光スポットとして集光させる集光手段であって、
    第1の光ビームの波長λ1a近傍の波長領域において、λ1aより長い波長をλ1bとすると、対物レンズにλ1aの光ビームが入射した集光点位置に対し、λ1bの集光点位置が集光手段から遠くなる集光手段と、
    前記集光手段と第1および第2の光源との間に設けられ、正の屈折力を有するレンズ群と負の屈折力を有するレンズ群とからなる球面収差補正レンズ群を有し、前記記録面上における第1の光ビームにおける集光スポットの球面収差を補正する球面収差補正手段とを備え
    前記集光手段には、前記第1の光ビームが平行光として入射され、前記第2の光ビームが平行光もしくは発散光として入射される光ピックアップにおいて、
    前記球面収差補正手段は、光ビームを光軸方向に曲げる屈折力を正としたとき、前記球面収差補正レンズ群に入射する前記第1の光ビームに対する屈折力よりも前記第2の光ビームに対する屈折力の方が大きくなっており、前記球面収差補正レンズ群に入射する前記λ1aの光ビームに対する屈折力よりも前記λ1bの光ビームに対する屈折力の方が大きくなっているものであり、
    前記球面収差補正手段には、前記第1の光ビームが平行光として入射され、前記第2の光ビームが発散光として入射されることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記球面収差補正手段は、第1の光ビームが光記録媒体の記録面上で発生する球面収差を補正したときの正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとの間隔をd1、第2の光ビームが光記録媒体の記録面上で発生する球面収差を補正したときの正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとの間隔をd2としたとき、d1=d2であることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 前記球面収差補正手段の収差補正レンズ群は、光源側に負の屈折力を有するレンズ配置
    され、集光手段側に正の屈折力を有するレンズが配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ピックアップ。
  4. 光記録媒体からの第1の光ビームの反射光を検出する第1の検出手段と、光記録媒体からの第2の光ビームの反射光を検出する第2の検出手段とを備え、前記の各反射光は、前記集光手段および球面収差補正手段を経た後、それぞれ対応する第1または第2の検出手段に導かれることを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の光ピックアップ。
  5. 請求項1からの何れかに記載の光ピックアップを備え、第1の光記録媒体および第2の光記録媒体に対する記録と再生との少なくとも一方を行うことを特徴とする光記録媒体駆動装置。
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