JP2000016279A - 電動ブレーキ装置 - Google Patents

電動ブレーキ装置

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JP2000016279A
JP2000016279A JP10199581A JP19958198A JP2000016279A JP 2000016279 A JP2000016279 A JP 2000016279A JP 10199581 A JP10199581 A JP 10199581A JP 19958198 A JP19958198 A JP 19958198A JP 2000016279 A JP2000016279 A JP 2000016279A
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Hirotaka Oikawa
浩隆 及川
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリやオルタネータの小型化、車両の重
量低減及び燃費の向上を図ることができる電動ブレーキ
装置を提供する。 【解決手段】 今回、前回の制動力値Bn ,Bn-1 とが
同等であるか否かを判定し(ステップS12 )。ステップ
S12 のYES の判定が所定回数継続される(ステップS14
でYES と判定する)と、モータ電流Iを小さい値にする
ように制御信号を設定し(ステップS15 )、電流値を小
さくしたモータ電流Iをモータに供給し、電流消費を抑
えた状態で所望の制動力を確保する。このため、電源部
等に用いられるバッテリやオルタネータの容量を小さく
してその小型化を図ることが可能となり、ひいては車両
の重量低減化や燃費の向上が図れる。バッテリやオルタ
ネータの小型化に伴い、搭載スペースが小さくなり、そ
の分、車両を小型化できる。電流の発熱による経年劣化
を少なくでき、搭載機器の長寿命化を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に用いられる
電動ブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電動ブレーキ装置の一例として国
際公開 WO 96/03301号に示すものがある。
この電動ブレーキ装置は、キャリパに設けたモータに電
流を流し、モータが発生するこの電流に対応する大きさ
のモータトルクをモータの軸方向の力に変え、この力に
よりブレーキパッドをブレーキロータに押圧させて制動
力を発生するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両を制動
するためには大きな制動力が必要とされ、これに伴いモ
ータトルクひいてはモータ電流を大きな値にすることが
強いられる。そして、このように大きな値の電流をモー
タに供給するためにバッテリやオルタネータの大型化、
ひいては車両の重量増加や燃費の低下を招くことが起こ
り得た。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、バッテリやオルタネータの小型化、車両の重量低減
及び燃費の向上を図ることができる電動ブレーキ装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、キャリパに設
けた電動アクチュエータの作動力により力伝達機構を介
してブレーキパッドをブレーキロータに押圧して制動力
を発生させる電動ブレーキ装置において、略同等の大き
さの制動力が一定時間以上継続したときには、前記電動
アクチュエータに流す電流値を所定の範囲内で小さくす
ることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の電
動ブレーキ装置を図面に基づいて説明する。図1におい
て、電動ブレーキ装置1は、車両の4輪に対応して設け
られた4つのディスクブレーキ2と、ブレーキペダル3
の操作量を検出するための一例としての踏力センサ4
と、ブレーキペダル3の操作量を油圧に変換するマスタ
シリンダ5と、ディスクブレーキ2に設けたモータ(電
動アクチュエータ)6へ電流供給する電流値調整可能の
電源部7と、踏力センサ4の検出信号(踏力信号)に基
づいて制御信号Kを発生し、この制御信号Kに基づく大
きさの電流(以下、モータ電流Iという。)を電源部7
から前記モータ6に供給させるコントローラ8と、コン
トローラ8に接続した第1、第2のメモリ9,10とか
ら大略構成されている。
【0007】ディスクブレーキ2は、図2に示すよう
に、自動車の固定部に設けたキャリア11に移動可能に
支持されたキャリパ12と、キャリパ12に収納される
ボールねじ機構(力伝達機構)13と、ボールねじ機構
13のナット14に嵌装されるロータ(以下、モータロ
ータという)15を有するモータ6と、ボールねじ機構
13のねじ軸(パッド作動部)17の軸方向への移動に
よりブレーキロータ18に押圧される一対のパッド19
(以下、適宜、図1右側のものをインナパッド19a、
左側のものをアウタパッド19bという。)と、キャリ
パ12の後述する中空部20の一方(図1右側)の開口
部を閉塞する蓋21と、から大略構成されている。イン
ナパッド19a及びアウタパッド19bは、それぞれ車
体の内側、外側に配置され、かつキャリア11にブレー
キロータ18の軸線方向に移動自在に支持されている。
【0008】そして、このディスクブレーキ2は、モー
タ6または後述する圧油の作用によりねじ軸17が図2
左方向に移動して、インナパッド19aをブレーキロー
タ18に押圧し、その反作用でキャリパ12がキャリア
11に対して図2右方向に移動してキャリパ12の爪部
22がアウタパッド19bをブレーキロータ18に押圧
し、これにより制動力を発生させるようにしている。
【0009】キャリパ12は、両端側(図2左右側)が
開口する中空部20を有し中空部20にモータ6を収納
させるモータ収納部23と、モータ収納部23に図示し
ないボルト等の結合手段に結合されてブレーキロータ1
8を越えてアウタパッド19b側に延びる前記爪部22
と、から大略構成されており、前記中空部20の一方
(図2右側)の開口部が上述したように蓋21により閉
塞されている。
【0010】蓋21は、蓋本体24と、蓋本体24に結
合されて蓋本体24と共に前記中空部20の一方(図2
右側)の開口部を閉塞する蓋本体支持部25と、から大
略構成されている。蓋本体24は、マスタシリンダ5に
ポート26を介して連通する油圧室27を有したシリン
ダ本体28と、シリンダ本体28の油圧室27に摺動可
能に収納されたピストン29と、シリンダ本体28から
延設され、かつ油圧室27と略同等内径の空間を有する
回り止め部30と、シリンダ本体28の外周側に形成さ
れて蓋本体支持部25に固定されるフランジ部31と、
を備えたものになっている。油圧室27に圧油が供給さ
れることにより、ピストン29が後述する回り止め板3
2を介してねじ軸17を図2左方向に押圧して制動力を
発生する。
【0011】ボールねじ機構13は、前記ねじ軸17
と、このねじ軸17を軸方向に案内する前記ナット14
とからなっており、ナット14には前述したようにモー
タロータ15が嵌装される。モータロータ15が嵌装さ
れるナット14は、ベアリング33を介してキャリパ1
2ひいてはモータ収納部23に回動可能に設けられてい
る。ナット14には、ボルト34によりベアリング押え
35が取り付けられている。前記ベアリング33は、そ
の内輪側がベアリング押え35及びナット14に保持さ
れ、外輪側がキャリパ12に保持されている。そして、
ナット14はベアリング33により軸方向の移動が規制
されるようになっており、軸方向への移動が規制された
状態でモータロータ15及びナット14が回動すること
により、回り止め板32により回り止めされたねじ軸1
7が軸方向に移動し得るようになっている。
【0012】ねじ軸17の一端側(パッド19側)に
は、インナパッド19aに当接する加圧板36がボルト
(符号省略)により固定されている。ねじ軸17の他端
側(ねじ軸17におけるパッド19に対して反対の端部
側)には、ボルト(符号省略)により前記回り止め板3
2が固着されている。
【0013】モータ6は、前記モータ収納部23の中空
部20に嵌合される所定幅のステータ37と、ステータ
37内に配置される前記モータロータ15とからなり、
モータロータ15は、ステータ37の幅方向の中心に配
置されている。モータロータ15は、ナット14に嵌合
される所定幅のスリーブ38と、スリーブ38の外周側
に周方向に配置してこのスリーブ38に固定された複数
個の前記マグネット39とからなっている。ステータ3
7には複数個のコイル(符号省略)が周方向に配置され
ている。
【0014】モータ6は、モータ用線材40を介してコ
ントローラ8に接続され、コントローラ8の制御信号K
に基づいて各コイルが選択的に通電され、これにより前
記マグネット39との間に発生する磁力によりモータロ
ータ15ひいてはナット14を回転させるようにしてい
る。このナット14が回転することにより、後述するよ
うにねじ軸17が軸方向(図2左方向〔制動力発生方
向〕、図2右方向〔制動力解除方向〕)に移動するよう
になっている。そして、モータロータ15(ナット1
4)の回転量とねじ軸17の移動量即ちねじ軸17の位
置(ひいては制動力の大きさやパッド19の摩耗量等)
とは一定の対応関係があるものになっている。
【0015】コントローラ8は、踏力センサ4からの踏
力信号(検出信号)の大きさを示す制御信号Kを発生
し、この制御信号Kの内容ひいては踏力信号の大きさに
応じて電源部7を介してモータ6を作動してモータロー
タ15(ナット14)を回転させ、モータロータ15
(ナット14)の回転量に応じた長さだけ、ねじ軸17
を移動させて制動力を発生させる。また、コントローラ
8は、後述するように略同等の制動力が所定時間継続し
たときモータ電流Iを小さい値にするように制御信号K
を変更する(ステップS15 )ようにしている。
【0016】ここで、コントローラ8の制御内容を図3
及び図4に基づいて説明する。
【0017】コントローラ8は、図3に示すように電力
供給を受ける(ステップS1)と、まず初期設定を行なっ
て(ステップS1)制御周期tに達したか否かを判定する
(ステップS2)。ステップS2では、制御周期tに達した
と判定するまで繰り返して制御周期tに達したか否かを
判定する。
【0018】ステップS2で制御周期tに達したと判定す
ると、コントローラ8は踏力センサ4からの踏力信号
(検出信号)を読み込み(ステップS3)、続いてステッ
プS4で、この踏力信号に対応する制動力の値bn を演算
し、ステップS5で、第1のメモリ9に今回の制動力値B
n として格納する。そして、前回の制御周期において、
上述した同様のステップS3,S4,S5の処理の実行によっ
て演算された踏力センサ4からの踏力信号(検出信号)
に基づき演算した制動力の値Bn-1 が格納されている第
2のメモリ10からその制動力の値bn-1 に基づき、次
に図4にて詳述するステップS6のモータ電流制御処理を
行った後、ステップS7で前記第1のメモリ9に今回の制
動力値Bn として格納されている制動力値bn を、第2
のメモリ10に前回の制動力値Bn-1 として格納する。
したがって、次の制御周期tn+1 において、ステップS
3,S4,S5の実行により、コントローラ8が第1のメモ
リ9にセンサ4からの踏力信号(検出信号)を読み込
み、この踏力信号に対応する制動力の値Bn+1 を演算
し、第1のメモリ9に今回の制動力値Bn として格納し
たときには、第2のメモリ10には、前回の制動力値B
n-1 として制動力値bn が格納されていることになる。
よって、以後、制御周期t毎に上述したと同様に、第1
のメモリ9及び第2のメモリ10に関しての今回の制動
力値Bn と前回の制動力値Bn-1 とのデータ置換の処理
が行われ、次に詳述する前記ステップS6のモータ制御処
理時には、第1のメモリ9には今回の制動力値Bn が、
第2のメモリ10には前回の制動力値Bn-1 を格納して
いることになる。
【0019】次に、上記ステップS6でコントローラ8が
行うモータ電流制御処理の内容について、図4に基づき
詳述する。まず、コントローラ8は第1のメモリ9に格
納されている今回の制動力値Bnを読み出して当該制動
力値Bn に対応するモータ電流Iの値I0 を演算すると
共に(ステップS11 )、第1のメモリ9に格納されてい
る今回の制動力値Bn と第2のメモリ10に格納されて
いる前回の制動力値Bn-1 とが略同等であるか否か(B
n =Bn-1 )を判定する(ステップS12 )。そして、ス
テップS12 でYES と判定すると、タイマのカウント値を
「1」インクリメントする一方(ステップS13 )。ステ
ップS12 でNOと判定すると、タイマのカウント値をゼロ
リセットする(ステップS16 )。ここで、ステップS12
でYES と判定され、ステップS13 でタイマのカウント値
を「1」インクリメントした場合は、ステップS13 に続
いて、タイマの新たなカウント値が予め設定した基準値
0 以上になったか否かを判定する(ステップS14 )。
ステップS14 でYES と判定する(即ち、略同等の大きさ
の制動力の発生が一定時間以上継続する)と、前記ステ
ップS11 で演算したモータ電流Iの値I0 を後述のヒス
テリシス特性に基づき予め定められた所定の範囲内で減
少させたモータ電流I1 を演算する(ステップS15 )。
【0020】そして、コントローラ8は、ステップS17
で、略同等の大きさの制動力の発生が一定時間以上継続
していない場合は、ステップS11 で演算したモータ電流
Iの値I0 に対応する制御信号Kを、また、略同等の大
きさの制動力の発生が一定時間以上継続していない場合
は、ステップS15 で演算したモータ電流Iの値I1 に対
応する制御信号Kを設定して出力する。このステップS1
7 の処理を終えると、コントローラ8は、処理を図3の
メインルーチンに戻って行う。
【0021】上述したように略同等の大きさの制動力が
一定時間以上継続すると、モータ電流Iを所定の範囲内
で小さい値にするように制御信号Kを設定し(ステップ
S15,S17 )ているが、これは、例えば上述したモータ
6を備えたディスクブレーキ2のようなモータ駆動式の
ブレーキには、図5ないし図6に示すような特性がある
ことに基づいて設定したものである。
【0022】即ち、上述したモータ6を備えたディスク
ブレーキ2では、例えばボールねじ機構13及びベアリ
ング33等のモータ6の出力に対する力伝達機構に機械
損失を有しているため、モータトルク(モータ電流Iに
略対応するものになっている)とねじ軸17の移動量
(ねじ軸17の位置)とは、図5に示すような関係の特
性を有している。図5において、実線Aに示すようにモ
ータ電流I(モータトルク)が大きくなるとねじ軸17
が移動してその移動量が大きくなる(ねじ軸17がパッ
ド19側により進んだ位置になる)。そして、この状態
で、実線Aに示すモータ電流Iを例えば実線Dに示すよ
うに所定量(以下、ヒステリシス分相当)小さくして得
られるモータ電流I(実線Cで示す)をモータ6に供給
しても、小さくする前のモータ電流I(実線Aで示す)
により得られるねじ軸17の移動量(ねじ軸17の位
置)が確保され、いわば、ヒステリシス特性を呈するこ
とになる。
【0023】また、制動力とねじ軸17の移動量(ねじ
軸17の位置)とは図6に示すような関係の特性を有し
ている。図6において、モータ電流I(モータ6の回転
量)ひいてはねじ軸17の移動量(ねじ軸17の位置)
が大きくなると、ディスクブレーキ2の制動力は略放物
線状に増加する特性を有する。
【0024】上記図5及び図6の特性について要約する
と、図7に示すようになる。すなわち、モータ電流I
(モータ6の回転量)を実線Eに示すように大きくする
と、これに伴い制動力が増加し、制動力がある値に達し
た状態(実線Fs で示す)では、モータ電流Iを所定の
範囲内で小さくして(値I1 で示し、I1 にする前の値
をI0 で示す)も制動力は減少することなく当該値の制
動力(実線Fs で示す)が確保されることになる。
【0025】上述した図5ないし図7の特性があること
により、上述したように略同等の大きさの制動力が一定
時間以上継続した場合、モータ電流Iを上記特性に基づ
く所定の範囲内で小さい値にするようにモータ電流Iを
設定し(ステップS15 )、このように設定することによ
り図8に示すように電流値を小さくしたモータ電流I
(小さい値をI1 、小さい値にする前の大きい値をI0
で示す。)に対応する制御信号Kをモータ6に供給し、
電流消費を抑えた状態で所望の制動力を確保するように
している。
【0026】なお、このディスクブレーキ2には、図示
しないモータ故障検出手段が設けられている。そして、
正常時には液圧を遮断する一方、モータ故障検出手段に
よりモータ6の故障(モータ6が作動しない)が検出さ
れると、モータ6の作動に代えて、マスタシリンダ5が
ブレーキペダル3の踏力に応じて作動し、ポート26を
通して油圧室27に圧油が供給されるようになってい
る。
【0027】上述したように構成したディスクブレーキ
2では、ブレーキペダル3が踏まれると、踏力センサ4
が検出した踏力信号がコントローラ8に入力され、コン
トローラ8が踏力信号に対応した制御信号Kを発生す
る。そして、制御信号Kに基づくモータ電流Iによって
モータ6が作動されて、モータロータ15(ナット1
4)が踏力信号の内容に応じて回転する。ナット14が
回転することにより、回り止め板32により回り止めさ
れたねじ軸17が踏力信号の内容に応じた分だけ、図2
左方向に移動し、踏力に応じた制動力を発生させる。
【0028】この際、略同等の大きさの制動力が一定時
間以上継続した場合、モータ電流Iを所定の範囲内で小
さい値にするようにモータ電流を設定し(ステップS15
)、電流値を小さくしたモータ電流Iの制御信号をモ
ータ6に供給し、電流消費を抑えた状態で所望の制動力
を確保する。このため、電源部7等に用いられるバッテ
リやオルタネータの容量を小さくしてその小型化を図る
ことが可能となり、ひいては車両の重量低減化や燃費の
向上が図れる。また、バッテリやオルタネータの小型化
に伴い、搭載スペースが小さくなり、その分、車両を小
型化できる。さらに、所望の制動力の確保を電流を小さ
い値にして果たすので、電流の発熱による経年劣化をそ
の分、少なくでき、搭載機器の長寿命化を図ることがで
きる。さらに、所望の制動力の確保を電流を小さい値に
して果たすことに伴い、消費電流を少なく抑えることが
可能となり、これによりバッテリの消耗が少なくなる。
このため、車両が電気自動車である場合、その連続走行
距離を長くできることになる。
【0029】また、モータ6が故障していたような場合
には、モータ故障検出手段がモータ6の故障を検出し
て、モータ6の作動に代えて、マスタシリンダ5がブレ
ーキペダル3の踏力に応じて作動するようになる。そし
て、ポート26を通して油圧室27に圧油が供給され、
ピストン29が図2左方向に押圧される。このようにピ
ストン29が押圧されることにより、ねじ軸17は、ナ
ット14に回動力を付与してこのナット14をモータロ
ータ15と共に回動させつつ、図2左方向に移動する。
このため、インナパッド19a及びアウタパッド19b
がブレーキロータ18に押圧され、踏力に応じた制動力
が発生することになる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、電動アクチュエータの電流と
力伝達機構のパッド作動部の移動量との間には電動アク
チュエータ及び力伝達機構の機械損に基づくヒステリシ
ス特性が存在する一方、略同等の大きさの制動力が一定
時間以上継続したとき、電動アクチュエータに流す電流
値を所定の範囲内で小さくすることにより、小さい値の
電流で小さくする前の電流時に得たパッド作動部の移動
量を維持することが可能となり、所望の制動力を小さい
電流で確保できる。このため、電源部等に用いられるバ
ッテリやオルタネータの容量を小さくしてその小型化を
図ることが可能となり、ひいては車両の重量低減化や燃
費の向上が図れる。また、バッテリやオルタネータの小
型化に伴い、搭載スペースが小さくなり、その分、車両
を小型化できる。さらに、所望の制動力の確保を電流を
小さい値にして果たすので、電流の発熱による経年劣化
をその分、少なくでき、搭載機器の長寿命化を図ること
ができる。さらに、所望の制動力の確保を電流を小さい
値にして果たすことに伴い、消費電流を少なく抑えるこ
とが可能となり、これによりバッテリの消耗が少なくな
るので、車両が電気自動車である場合、その連続走行距
離を長くできることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電動ブレーキ装置を模
式的に示す図である。
【図2】図1の電動ブレーキ装置のディスクブレーキ部
を示す側断面図である。
【図3】図1のコントローラの制御内容を示すフローチ
ャートである。
【図4】図3のモータ電流制御サブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図5】モータ回転量(ねじ軸の位置)−モータ電流特
性を示す図である。
【図6】モータ回転量(ねじ軸の位置)−制動力特性を
示す図である。
【図7】モータ電流値と制動力の時間変化を示す図であ
る。
【図8】電流値低減のタイミングを示す図である。
【符号の説明】
1 電動ブレーキ装置 4 踏力センサ 6 モータ 8 コントローラ 12 キャリパ 13 ボールねじ機構 17 ねじ軸 18 ブレーキロータ 19 パッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリパに設けた電動アクチュエータの
    作動力により力伝達機構を介してブレーキパッドをブレ
    ーキロータに押圧して制動力を発生させる電動ブレーキ
    装置において、略同等の大きさの制動力が一定時間以上
    継続したときには、前記電動アクチュエータに流す電流
    値を所定の範囲内で小さくすることを特徴とする電動ブ
    レーキ装置。
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