JP2000234641A - 電動式ブレーキ装置 - Google Patents

電動式ブレーキ装置

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JP2000234641A
JP2000234641A JP11036301A JP3630199A JP2000234641A JP 2000234641 A JP2000234641 A JP 2000234641A JP 11036301 A JP11036301 A JP 11036301A JP 3630199 A JP3630199 A JP 3630199A JP 2000234641 A JP2000234641 A JP 2000234641A
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brake
friction
motor
piston
friction member
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JP11036301A
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English (en)
Inventor
Satoru Niwa
悟 丹羽
Yasunari Yoshino
康徳 吉野
Hiroaki Aizawa
相澤  博昭
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Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ブレーキモータを動力源とする電
動式ブレーキ装置に関し、簡素な構成で精度よく摩擦部
材の摩耗度合いを検出することを目的とする。 【解決手段】 摩擦部材38a,40aに摩耗が生じる
と、ピストン60の、ブレーキパッド38,40がディ
スクロータ32に当接するまでのピストンストロークS
が増加する。このため、上記のピストンストロークSを
検出することにより、摩擦部材38a,40aの摩耗量
を検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキ装置に係
り、特に、ブレーキモータを動力源として摩擦部材を車
輪と共に回転する回転体に押圧することにより制動力を
発生する電動式ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平10−9307
号に開示される如く、摩擦部材の摩耗度合いを電気的に
検出する装置が知られている。具体的には、上記従来の
装置は、摩擦部材の電気抵抗値に基づいて摩擦部材の摩
耗度合いを検出する。摩擦部材の断面積が減少すると、
摩擦部材の電気抵抗値は、その断面積に反比例して増加
することになる。このため、摩擦部材の電気抵抗値が検
出されれば、摩擦部材の摩耗度合いを検出することが可
能となる。従って、上記従来の装置によれば、機械的な
インジケータを取付けることなく、摩擦部材の摩耗度合
いを電気的に検出することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置においては、摩擦部材の温度に応じて電気抵抗値が変
動する。具体的には、電気抵抗値は、摩擦部材の温度が
上昇するほど増加し、摩擦部材の温度が下降するほど減
少することになる。このため、上記従来の装置では、摩
擦部材の摩耗度合いを正確に検出することはできない。
【0004】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、簡素な構成で精度よく、摩擦部材の摩耗度合い
を検出することが可能な電動式ブレーキ装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、ブレーキモータを動力源として摩擦部
材を車輪と共に回転する回転体に押圧する電動式ブレー
キ装置において、前記摩擦部材が前記回転体に当接した
か否かを判別する当接判別手段と、前記摩擦部材が前記
回転体に当接するまでの前記ブレーキモータの回転数に
基づいて、前記摩擦部材の摩耗度合いを検出する摩耗度
検出手段と、を備えることを特徴とする電動式ブレーキ
装置により達成される。
【0006】本発明において、摩擦部材は、ブレーキモ
ータを動力源として、車輪と共に回転する回転体に押圧
される。摩擦部材が回転体に摺動することにより制動力
が生じるため、摩擦部材には摩耗が生ずる。摩擦部材に
摩耗が生ずると、摩擦部材が回転体に押圧されるまでの
ブレーキモータの回転数が増加する。従って、ブレーキ
モータの回転数に基づいて摩擦部材の摩耗度合いを検出
することができる。このため、本発明によれば、摩擦部
材の摩耗度合いを検出するための機械的なインジケータ
を設けることが不要となり、簡素な構成で精度よく摩擦
部材の摩耗度合いを検出することができる。
【0007】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、ブレーキモータを動力源として摩擦部材を車輪と
共に回転する回転体に押圧する電動式ブレーキ装置にお
いて、前記摩擦部材と前記回転体との間の押圧力を検出
する押圧力検出手段と、前記ブレーキモータの回転数お
よび前記押圧力に基づいて、前記摩擦部材の摩耗度合い
を検出する摩耗度検出手段と、を備えることを特徴とす
る電動式ブレーキ装置により達成される。
【0008】本発明において、摩擦部材が回転体に摺動
することにより制動力が生じるため、摩擦部材には摩耗
が生ずる。摩擦部材に摩耗が生じると、その摩耗に応じ
て摩擦部材の厚さが小さくなることで、一定の荷重に対
する摩擦部材の厚さ方向の弾性圧縮変形量は減少する。
この場合、摩擦部材が回転体に当接した後に摩擦部材と
回転体との間に所定の押圧力が発生するまでのブレーキ
モータの回転数は、摩耗が進行するのに応じて小さくな
る。従って、ブレーキモータの回転数、および、摩擦部
材と回転体との押圧力に基づいて摩擦部材の摩耗度合い
が検出される。このため、本発明によれば、摩擦部材の
摩耗度合いを検出するための機械的なインジケータを設
けることが不要となり、簡素な構成で精度よく摩擦部材
の摩耗度合いを検出することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
電動式ブレーキ装置のシステム構成図を示す。本実施例
の電動式ブレーキ装置は、電子制御ユニット(以下、E
CUと称す)10を備えており、ECU10に制御され
ることによりブレーキ操作に応じた制動力を発生する。
【0010】本実施例の電動式ブレーキ装置は、ブレー
キペダル12を備えている。ブレーキペダル12は、作
動軸14を介してストロークシミュレータ16に連結さ
れている。ブレーキペダル12が踏み込まれると、作動
軸14がストロークシミュレータ16に進入する。スト
ロークシミュレータ16は、作動軸への進入量に応じた
反力を発生する。このため、ブレーキペダル12には、
ペダルストロークPsに応じた反力が伝達される。
【0011】ブレーキペダル12の近傍には、ペダルス
イッチ18が配設されている。ペダルスイッチ18は、
ブレーキペダル12の踏み込みが解除されている場合に
オフ状態を維持し、ブレーキペダル12の踏み込みが行
われている場合にオン信号を出力する。ペダルスイッチ
18の出力信号は、ECU10に供給されている。EC
U10は、ペダルスイッチ18の出力信号に基づいてブ
レーキ操作が行われているか否かを判断する。
【0012】作動軸14には、ペダルストロークセンサ
20が配設されている。ペダルストロークセンサ20
は、ブレーキペダル12のペダルストロークPs に応じ
た電気信号を出力する。ペダルストロークセンサ20の
出力信号は、ECU10に供給されている。ECU10
は、ペダルストロークセンサ20の出力信号に基づいて
ブレーキペダル12のペダルストロークPs を検出す
る。
【0013】ECU10には、後述する回転センサ2
2、インターロックスイッチ24、および、加圧力セン
サ25が接続されている。また、ECU10には、警報
ランプ26が接続されている。ECU10は、異常が発
生した場合に後述する論理に従って警報ランプ26を点
灯させる。これにより、運転者に対して注意が喚起され
る。
【0014】ECU10には、更に、各車輪27に配設
されるブレーキモータ28が接続されている。ブレーキ
モータ28は、ECU10から供給される指令信号に応
じて制御される。各車輪27には、ブレーキモータ28
を動力源とするディスクブレーキ30が配設されてい
る。ディスクブレーキ30は、ブレーキモータ28の作
動状態に応じた制動力を発生する。
【0015】図2は、本実施例の電動式ブレーキ装置が
備えるディスクブレーキ30の断面図を示す。図2に示
す如く、ディスクブレーキ30は、車輪と共に回転する
ディスクロータ32、および、ディスクロータ32の外
周部に配設されたキャリパ34を備えている。ディスク
ロータ32は、鋳鉄性の耐熱性材料により構成された環
状の部材であり、両面に摩擦面32a,32bを有して
いる。キャリパ34は、車体に固定されたマウンティン
グブラケット36に固定されており、ディスクロータ3
2の摩擦面32a,32bと所定のクリアランスを隔て
て対向するブレーキパッド38,40を備えている。ブ
レーキパッド38,40は、それぞれ、耐摩耗性および
耐熱性に優れた材料で構成された摩擦部材38a,40
a、および、剛性の大きい材料で構成された裏金38
b,40bにより構成されており、摩擦部材38a,4
0aを裏金38b,40bに固定することにより形成さ
れる。ブレーキパッド38,40は、摩擦部材38a,
40aがディスクロータ32の摩擦面32a,32bに
対向するように配設されている。
【0016】キャリパ34には、上述したブレーキモー
タ28が固定されている。ブレーキモータ28は、永久
磁石で構成された回転子42、および、コイル44とコ
ア46とを有する固定子48を備えるDCブラシレスモ
ータにより構成されている。回転子42は、固定子48
にモータ電流が供給されていない場合には回転子42に
作用する摩擦力により実質的に回転が禁止された状態と
なり、固定子48にモータ電流が供給されている場合に
そのモータ電流に応じた回転トルクが発生し得る状態と
なる。
【0017】回転子42には、ブレーキモータ28のモ
ータ軸50が固定されている。モータ軸50は、中空の
ロッド状に構成された部材であり、ベアリング52,5
4によりキャリパ34に対して回転可能に支持されてい
る。ブレーキモータ28は、固定子48にモータ電流が
供給されることで生じる磁界により、モータ軸50をキ
ャリパ34に対して回転させる。
【0018】モータ軸50には、その外周部に所定間隔
ごとに設けられた複数の歯を有するロータ(図示せず)
が形成されている。モータ軸50の外周には、キャリパ
34側に固定され、ホール素子からなる上述した回転セ
ンサ22(図2において図示せず)が配設されている。
回転センサ22の上方には、キャリパ34側に固定され
たマグネットが配設されている。マグネットが発する磁
束は、マグネットと回転センサ22との間に形成された
エアギャップを介して回転センサ22に伝達される。上
記の経路を辿って還流する磁束の強度は、回転センサ2
2がロータの歯のいずれかに対向している場合に大き
く、対向していない場合に小さくなる。回転センサ22
は、磁束の強度に応じた電気信号をECU10に向けて
出力する。ECU10は、回転センサ22の出力信号に
基づいて、モータ軸50の回転角θを検出する。
【0019】モータ軸50の中空部には、ローラねじ5
6を介してモータ軸50と同軸となるようにピストン6
0が螺合されている。ピストン60は、導電性を有する
材料により構成されたロッド状の部材であり、キャリパ
34に対する相対回転が禁止され、かつ、軸方向に変位
できるようにシール部材62により支持されている。上
記の構成によれば、ブレーキモータ28の回転運動がピ
ストン60の直線運動に変換される。従って、ECU1
0は、モータ軸50の回転角θに基づいて、ピストン6
0の変位量を検出することができる。
【0020】キャリパ34には、上記したインターロッ
クスイッチ24が固定されている。インターロックスイ
ッチ24は、ピストン60の図2における左端面に対向
するように配置されている。インターロックスイッチ2
4は、ピストン60が接触していない場合にオフ状態を
維持し、ピストン60が接触することによりオン状態と
なる。インターロックスイッチ24の出力信号は、EC
U10に供給されている。ECU10は、インターロッ
クスイッチ24の出力信号に基づいてピストン60が所
定位置に到達したか否かを判断する。以下、インターロ
ックスイッチ24がオン信号を出力する場合のピストン
60の位置を「基準位置」と、ピストン60の基準位置
からの変位量を「ピストンストロークS」と、それぞれ
称す。
【0021】また、ピストン60の、ディスクロータ3
2側の端部には、上記の加圧力センサ25(図2におい
て図示せず)が配設されている。加圧力センサ25は、
ピストン60とブレーキパッド38の裏金38bとの間
に生じる圧力に応じた電気信号を出力する。加圧力セン
サ25の出力信号は、ECU10に供給されている。E
CU10は、加圧力センサ25の出力信号に基づいて、
ピストン60とブレーキパッド38の裏金38bとの間
の圧力Fを検出する。
【0022】上記の構成において、ブレーキモータ28
にモータ電流が供給されていない場合、ディスクロータ
32の摩擦面32aとブレーキパッド38との間、およ
び、ディスクロータ32の摩擦面32bとブレーキパッ
ド40との間には、所定のクリアランスが確保されてい
る。かかる状況下でブレーキペダル12が踏み込まれる
と、ECU10は、ペダルストロークPs に基づいて運
転者が要求する制動力を検出する。そして、その制動力
と等しい制動力が車両に生ずるようにブレーキモータ2
8にモータ電流を供給する。
【0023】ブレーキモータ28にモータ電流が供給さ
れると、モータ軸50が回転すると共に、モータ軸50
の回転に応じてピストン60が軸方向に変位する。ピス
トン60は、ディスクロータ32に向けて変位する過程
でブレーキパッド38の裏金38bに当接する。ピスト
ン60が裏金38bに当接した後、ピストン60の変位
が継続すると、ブレーキパッド38がディスクロータ3
2に向けて変位し始める。ブレーキパッド38が上記の
クリアランスだけ変位すると、ブレーキパッド38の摩
擦部材38aがディスクロータ32の摩擦面32aに押
圧される。この際、摩擦部材38aと摩擦面32aとの
間に摩擦力が発生する。ピストン60の変位が更に継続
すると、キャリパ34の全体が図2における左方に変位
し、ブレーキパッド40の摩擦部材40aがディスクロ
ータ32の摩擦面32bに押圧されることとなる。この
際、摩擦部材40aと摩擦面32bとの間に摩擦力が発
生する。
【0024】摩擦部材38aと摩擦面32aとの間、お
よび、摩擦部材40aと摩擦面32bとの間に生じる摩
擦力は、車輪を制動させる制動力として作用する。従っ
て、上記の構成によれば、ブレーキモータ28を要求制
動力に対応して駆動することで、車両に制動力を発生さ
せることができる。尚、車両の制動力を増加させるため
のブレーキモータ28の回転方向を「正回転」と、ブレ
ーキモータ28を正回転させるためのモータ電流を「正
電流」と、それぞれ称す。
【0025】車両に制動力が発生している状況下でブレ
ーキペダル12の踏み込みが解除されると、ECU10
は、その制動力を減少させるべく、ブレーキモータ28
のモータ軸50を正回転とは逆方向に回転させることに
より、ピストン60を図2における左方に変位させる。
この場合、ブレーキパッド38の摩擦部材38aがディ
スクロータ32の摩擦面32aから離間すると共に、そ
れに応じてキャリパ34が図2における右方に戻り、ブ
レーキパッド40の摩擦部材40aがディスクロータ3
2の摩擦面32bから離間する。この際、摩擦部材38
aと摩擦面32aとの間、および、摩擦部材40aと摩
擦面32bとの間の摩擦力が減少し、最終的には消滅す
る。従って、上記の構成によれば、ブレーキモータ28
を要求制動力に対応して駆動することで、車両の制動力
を解除することができる。尚、車両の制動力を減少させ
るためのブレーキモータ28の回転方向を「逆回転」
と、ブレーキモータ28を逆回転させるためのモータ電
流を「逆電流」と、それぞれ称す。
【0026】ところで、車両に制動力が生じる場合に
は、ブレーキパッド38,40の摩擦部材38a,40
aとディスクロータ32の摩擦面32a,32bとの間
に摩擦が生じる。このため、車両が制動されるのに従っ
て、摩擦部材38a,40aの摩耗が進行する。摩擦部
材38a,40aの摩耗量が大きくなると、すなわち、
摩擦部材38a,40aの軸方向の厚さ(以下、この厚
さを残厚と称す)が小さくなると、最終的には摩擦部材
38a,40aが消滅する。この場合、ブレーキパッド
38,40とディスクロータ32との間に大きな摩擦力
が生じ難くなり、車両に適正な制動力を発生させること
ができなくなってしまう。従って、車両の制動力を適正
に発生させるためには、摩擦部材38a,40aの残厚
を監視し、その残厚が所定値以下となった場合にはかか
る状態を運転者に警報することが必要である。
【0027】摩擦部材38a,40aに摩耗が生じてい
ない状態では、ブレーキモータ28が、基準位置からブ
レーキパッド38,40がディスクロータ32に当接す
る当接位置まで回転するのに要する回転数、すなわち、
ピストン60が基準位置から上記の当接位置まで変位す
るのに要するピストンストロークSは、所定の値に維持
されている。
【0028】摩擦部材38a,40aの摩耗が進行する
と、その残厚が小さくなるのに応じて上記のピストンス
トロークSは大きくなる。従って、摩擦部材38a,4
0aの残厚は、ピストンストロークSに基づいて検出す
ることが可能である。このため、ピストンストロークS
が摩擦部材38a,40aの許容摩耗量に対応した値を
上回ったことを検知することにより、摩擦部材38a,
40aに許容量を越える摩耗が生じたことを検出するこ
とができる。
【0029】また、摩擦部材38a,40aに摩耗が生
じていない状態では、摩擦部材38a,40aの厚さは
大きく維持され、摩擦部材38a,40aの摩耗が進行
するにつれて、その残厚は小さくなる。摩擦部材38
a,40aは、その残厚が小さくなるのに応じて、一定
の荷重に対する厚さ方向の弾性変形量が減少することに
なる。すなわち、摩擦部材38a,40aは、その残厚
が小さくなるのに応じてその厚さ方向の剛性が大きくな
る。このため、摩擦部材38a,40aの残厚は、その
厚さ方向の剛性に基づいても検出することが可能であ
る。
【0030】上述の如く、上記の摩耗が進行すると、摩
擦部材38a,40aに弾性変形が生じ難くなる。この
場合、ピストン60が、摩擦部材38a,40aがディ
スクロータ32の摩擦面32a,32bに当接した位置
から、摩擦部材38a,40aと摩擦面32a,32b
との間に所定の圧力が生じる位置まで変位するのに要す
る変位量は小さくなる。すなわち、摩擦部材38a,4
0aが摩擦面32a,32bに当接した後、ピストン6
0の変位量に対して摩擦部材38a,40aと摩擦面3
2a,32bとの間に作用する圧力は、摩耗の進行に応
じて大きくなる。従って、摩擦部材38a,40aの厚
さ方向の剛性は、摩擦部材38a,40aと摩擦面32
a,32bとの間の圧力、および、ピストン60の変位
量に基づいて検出することが可能である。
【0031】上記の剛性が最大許容量を上回る場合は、
摩擦部材38a,40aの残厚が小さ過ぎる、あるい
は、摩擦部材38a,40aが消滅していると判断でき
る。このため、摩擦部材38a,40aの厚さ方向の剛
性が最大許容量を上回ったことを検知することにより、
摩擦部材38a,40aに許容量を越える摩耗が生じた
ことを検出することができる。
【0032】図3は、摩擦部材38a,40aの残厚を
検出すべく、本実施例の電動式ブレーキ装置においてE
CU10が実行する制御ルーチンの一例のフローチャー
トを示す。図3に示すルーチンは、所定時間ごとに繰り
返し起動される定時割り込みルーチンである。図3に示
すルーチンが起動されると、まずステップ100の処理
が実行される。
【0033】ステップ100では、前回の処理サイクル
から今回の処理サイクルにかけてペダルスイッチ18が
オン状態からオフ状態に変化したか否かが判別される。
その結果、上記の条件が成立しないと判別された場合、
すなわち、ペダルスイッチ18がオフ状態のまま、ある
いは、オン状態のままであると判別された場合は、以
後、何ら処理が進められることなく今回のルーチンが終
了される。一方、ペダルスイッチ18がオン状態からオ
フ状態に変化した場合は、ブレーキ操作が解除されたと
判断できる。従って、上記の条件が成立したと判別され
た場合は、次にステップ102の処理が実行される。
【0034】ステップ102では、ブレーキモータ28
を逆回転させるための処理、すなわち、所定の逆電流を
ブレーキモータ28に対して供給する処理が実行され
る。本ステップ102の処理が実行されると、以後、ブ
レーキモータ28が逆回転することになる。ステップ1
04では、インターロックスイッチ24がオン信号を出
力しているか否かが判別される。その結果、インターロ
ックスイッチ24がオン信号を出力していない場合は、
ピストン60がインターロックスイッチ24に当接して
いないと判断できる。この場合は、ブレーキモータ28
の逆回転を継続することが適切である。従って、かかる
判別がなされた場合は、上記ステップ102の処理が繰
り返し実行される。一方、インターロックスイッチ24
がオン信号を出力している場合は、ピストン60がイン
ターロックスイッチ24に当接していると判断できる。
この場合は、ブレーキモータ28の逆回転を停止するこ
とが適切である。従って、かかる判別がなされた場合
は、次にステップ106の処理が実行される。
【0035】ステップ106では、ブレーキモータ28
の逆回転を停止するための処理、すなわち、ブレーキモ
ータ28へのモータ電流の供給を禁止する処理が実行さ
れる。ステップ108では、上記ステップ104の条件
が成立した時点におけるピストン60の位置を基準位置
として記憶する処理、および、かかる時点におけるピス
トン60とブレーキパッド38との間の圧力、すなわ
ち、ピストン60とブレーキパッド38とが離間してい
る際の圧力を基準圧力として記憶する処理が実行され
る。具体的には、上記の時点でのピストンストロークS
を“0”にする処理が実行されると共に、上記の時点で
の圧力Fを所定値F0 にする処理が実行される。本ステ
ップ108の処理が実行されると、ピストン60の基準
位置が検出されると共に、ピストン60がブレーキパッ
ド38を押圧していない場合のピストン60とブレーキ
パッド38との間の基準圧力が検出される。尚、所定値
F0 は、ピストン60とブレーキパッド38とが離間し
ている際の圧力であり、大気圧近傍の値に設定されてい
る。
【0036】ステップ110では、ブレーキモータ28
を正回転させるための処理、すなわち、所定の正電流を
ブレーキモータ28に対して供給する処理が実行され
る。本ステップ110の処理が実行されると、以後、ブ
レーキモータ28が正回転することになる。ステップ1
12では、ピストン60とブレーキパッド38との間に
作用する圧力Fが、基準圧力F0 に所定値αを加算して
得られた値以上であるか否かが判別される。尚、所定値
αは、ピストン60がブレーキパッド38に当接した後
に、ピストン60を、ブレーキパッド38,40がディ
スクロータ32を押圧するまで変位させるのに必要な圧
力である。その結果、F≧F0 +αが成立しない場合
は、ブレーキパッド38,40がディスクロータ32に
当接していないと判断できる。この場合は、ブレーキモ
ータ28の正回転を継続することが適切である。従っ
て、F≧F0 +αが成立しないと判別された場合は、上
記ステップ110の処理が繰り返し実行されることとな
る。一方、F≧F0 +αが成立する場合は、ブレーキパ
ッド38,40がディスクロータ32に当接していると
判断できる。この場合は、ブレーキモータ28の正回転
を停止することが適切である。従って、F≧F0 +αが
成立すると判別された場合は、次にステップ114の処
理が実行される。
【0037】ステップ114では、ブレーキモータ28
の正回転を停止するための処理、すなわち、ブレーキモ
ータ28へのモータ電流の供給を禁止する処理が実行さ
れる。ステップ116では、上記ステップ112の条件
が成立した時点でのピストンストロークSを記憶する処
理が実行される。上記の処理によれば、ピストン60
が、基準位置から変位し始めて、ブレーキパッド38,
40がディスクロータ32に当接する位置まで変位する
のに要した距離を把握することができる。
【0038】ステップ118では、上記ステップ116
で記憶されたピストンストロークSが、初期ストローク
S0 に所定値L0 を加算して得られた値以上であるか否
かが判別される。尚、初期ストロークS0 は、摩擦部材
38a,40aに摩耗が生じていない場合に、ピストン
60が、基準位置からブレーキパッド38,40がディ
スクロータ32に当接する位置まで変位するのに要した
距離であり、予めECU10に記憶されている。また、
所定値L0 は、摩擦部材38a,40aが最大限許容さ
れる摩耗量であり、予めECU10に記憶されている。
【0039】本ステップ118の処理の結果、S≧S0
+L0 が成立する場合は、摩擦部材38a,40aが許
容量以上に摩耗している、すなわち、摩擦部材38a,
40aの残厚が小さいと判断できる。この場合は、運転
者に対して警報を発する必要がある。従って、S≧S0
+L0 が成立すると判別された場合は、次にステップ1
20の処理が実行される。一方、S≧S0 +L0 が成立
しない場合は、摩擦部材38a,40aの残厚が十分に
残っていると判断できる。従って、S≧S0 +L0 が成
立しないと判別された場合は、ステップ120がジャン
プされ、次にステップ122の処理が実行される。
【0040】ステップ120では、警報ランプ26を駆
動するための処理が実行される。本ステップ120の処
理が実行されると、以後、警報ランプ26が点灯し、運
転者に対して注意が喚起される。ステップ122では、
ピストン60を基準位置に復帰させるべく、ブレーキモ
ータ28を逆回転させるための処理が実行される。
【0041】ステップ124では、ピストンストローク
Sが“0”になったか否かが判別される。その結果、S
=0が成立しない場合は、ピストン60が基準位置まで
到達していないと判断できる。この場合は、ブレーキモ
ータ28の逆回転を継続する必要がある。従って、S=
0が成立すると判別された場合は、上記ステップ122
の処理が繰り返し実行される。一方、S=0が成立する
場合は、ピストン60が基準位置まで到達したと判断で
きる。従って、S=0が成立すると判別された場合は、
次にステップ126の処理が実行される。
【0042】ステップ126では、ブレーキモータ28
の逆回転を停止するための処理が実行される。本ステッ
プ126が実行されると、以後、ピストン60は基準位
置に維持される。本ステップ126の処理が終了する
と、今回のルーチンが終了される。上記の処理によれ
ば、ピストン60のピストンストロークSに基づいて、
摩擦部材38a,40aの残厚を検出することができ
る。このため、本実施例によれば、摩擦部材38a,4
0aの摩耗量を検出するための検出器を新たに設けるこ
とが不要となり、部品点数の削減を図ることができると
共に、検出器を組み付けための工数や組み付けコストの
低減を図ることができる。従って、本実施例の電動式ブ
レーキ装置によれば、簡素な構成で精度よく、摩擦部材
38a,40aの摩耗量を検出することができる。
【0043】また、上記の処理によれば、摩擦部材38
a,40aの摩耗量が過大になった場合に、警報ランプ
26を点灯させることができる。このため、本実施例に
よれば、運転者に対して摩擦部材38a,40aの残厚
異常を知らせることで、ブレーキパッド38,40の交
換時期を運転者に把握させることができる。従って、本
実施例によれば、摩擦部材38a,40aの信頼性の向
上を図ることができる。
【0044】図4は、摩擦部材38a,40aの厚さ方
向の剛性を検出すべく、本実施例の電動式ブレーキ装置
においてECU10が実行する制御ルーチンの一例のフ
ローチャートを示す。図4に示すルーチンは、所定時間
ごとに繰り返し起動される定時割り込みルーチンであ
る。図4に示すルーチンが起動されると、まずステップ
140の処理が実行される。
【0045】ステップ140では、前回の処理サイクル
から今回の処理サイクルにかけてペダルスイッチ18が
オフ状態からオン状態に変化したか否かが判別される。
その結果、上記の条件が成立しないと判別された場合、
すなわち、ペダルスイッチ18がオフ状態のまま、ある
いは、オン状態のままであると判別された場合は、以
後、何ら処理が進められることなく今回のルーチンが終
了される。一方、ペダルスイッチ18がオフ状態からオ
ン状態に変化した場合は、ブレーキ操作が開始されたと
判断できる。従って、上記の条件が成立したと判別され
た場合は、次にステップ142の処理が実行される。
【0046】ステップ142では、ブレーキモータ28
を正回転させるための処理、すなわち、ブレーキペダル
12のペダルストロークPs に応じたモータ電流を、ブ
レーキモータ28に対して供給する処理が実行される。
本ステップ142の処理が実行されると。以後、ブレー
キモータ28が正回転することになる。ステップ144
では、ピストン60とブレーキパッド38との間に作用
する圧力Fがしきい値Fsh以上であるか否かが判別され
る。尚、しきい値Fshは、ブレーキパッド38,40が
ディスクロータ32を押圧していると判断できる最小の
圧力である。その結果、F≧Fshが成立しない場合は、
ブレーキパッド38,40がディスクロータ32を押圧
していないと判断できる。この場合は、摩擦部材38
a,40aの剛性を検出することは不可能である。従っ
て、F≧Fshが成立しないと判別された場合は、今回の
ルーチンが終了される。一方、F≧Fshが成立する場合
は、ブレーキパッド38,40がディスクロータ32を
押圧していると判断でき、摩擦部材38a,40aの剛
性を検出することが可能になる。従って、F≧Fshが成
立すると判別された場合は、次にステップ146の処理
が実行される。
【0047】ステップ146では、圧力Fを、今回のル
ーチンが実行される時点でのピストンストロークSから
しきい値Sshを減算して得られた値で除算して得られた
値を、摩擦部材38a,40aの厚さ方向の剛性Kとす
る処理が実行される。尚、しきい値Sshは、ブレーキパ
ッド38,40がディスクロータ32を押圧する際のピ
ストンストロークであり、摩擦部材38a,40aの残
厚に応じて変更される。
【0048】ステップ148では、上記ステップ146
で演算された剛性Kが、第1の所定値K1 以上であり、
かつ、第2の所定値K2 以下であるか否かが判別され
る。尚、第1の所定値K1 は、摩擦部材38a,40a
に摩耗が生じていない場合の剛性に比して小さい値に設
定されており、摩擦部材38a,40aの剛性が許容さ
れる最小境界値である。また、第2の所定値K2 は、摩
擦部材38a,40aに許容量を越える摩耗が生じる際
の剛性であり、摩擦部材38a,40aの剛性が許容さ
れる最大境界値である。その結果、上記の条件が成立す
る場合は、摩擦部材38a,40aの剛性が許容範囲内
にあると判断でき、摩擦部材38a,40aの残厚が十
分に残っていると判断できる。従って、上記の条件が成
立すると判別された場合は、今回の処理が終了される。
【0049】一方、摩擦部材38a,40aの剛性が大
きいことにより上記の条件が成立しない場合は、摩擦部
材38a,40aの残厚が小さいと判断でき、運転者に
対して摩擦部材38a,40aの残厚異常を警報する必
要がある。また、摩擦部材38a,40aの剛性が小さ
いことにより上記の条件が成立しない場合は、センサ異
常が生じている、あるいは、通常のブレーキパッドが使
用されていないと判断でき、運転者に対してセンサ異常
等を警報する必要がある。従って、上記の条件が成立し
ないと判別された場合は、次にステップ150の処理が
実行される。
【0050】ステップ150では、警報ランプ26を駆
動するための処理が実行される。本ステップ150の処
理が実行されると、以後、警報ランプ26が点灯し、運
転者に対して注意が喚起される。上記の処理によれば、
ピストン60の変位量、および、ピストン60とブレー
キパッド38との間に作用する圧力Fに基づいて、摩擦
部材38a,40aの厚さ方向の剛性を検出することが
できる。上述の如く、摩擦部材38a,40aの剛性
は、摩擦部材38a,40aの摩耗が進行するのに応じ
て大きくなる。このため、本実施例によれば、摩擦部材
38a,40aの剛性に基づいてその摩耗量を検出する
ことができる。すなわち、本実施例の電動式ブレーキ装
置によれば、ピストン60の変位量、および、ピストン
60とブレーキパッド38との間に作用する圧力Fに基
づいて、摩擦部材38a,40aの摩耗量を検出するこ
とができる。
【0051】また、上記の処理によれば、摩擦部材38
a,40aの剛性が過大である場合に摩擦部材38a,
40aの残厚が小さ過ぎると判断でき、また、その剛性
が過小である場合にセンサ等の異常が生じていると判断
できる。かかる場合、ブレーキパッド38,40の異常
として警報ランプ26が点灯される。このため、本実施
例によれば、ブレーキパッド38,40の異常を運転者
に知らせることで、ブレーキパッド38,40の信頼性
の向上を図ることができる。
【0052】尚、上記の実施例においては、ディスクロ
ータ32が請求項1記載の「回転体」に、摩擦部材38
a,40aの摩耗量が請求項1記載の「摩耗度合い」
に、それぞれ相当していると共に、ECU10が、上記
ステップ112の処理を実行することにより請求項1記
載の「当接判別手段」が、上記ステップ116の処理を
実行することにより請求項1記載の「摩耗度検出手段」
が、加圧力センサ25の出力信号に基づいてピストン6
0とブレーキパッド38との間に作用する圧力を検出す
ることにより請求項2記載の「押圧力検出手段」が、上
記ステップ146の処理を実行することにより請求項2
記載の「摩耗度検出手段」が、それぞれ実現されてい
る。
【0053】ところで、上記の実施例においては、ペダ
ルスイッチ18がオン状態からオフ状態に変化した場合
にブレーキパッド38,40の摩擦部材38a、40a
の残厚を検出するための処理を実行することとしている
が、例えば残厚検出用のスイッチが操作されている等の
所定の状況下において上記の処理を実行することとして
もよい。
【0054】また、上記の実施例においては、ピストン
60とブレーキパッド38の裏金38bとの間に作用す
る圧力Fが所定値を越えて大きくなった場合に、ブレー
キパッド38,40の摩擦部材38a,40aがディス
クロータ32の摩擦面32a,32bに当接したと判別
することとしているが、ブレーキモータ28に所定のモ
ータ電流が供給されている状況下でブレーキモータ28
のモータ軸50の変化速度が所定値以下になった場合
に、摩擦部材38a,40aが摩擦面32a,32bに
当接したと判別することとしてもよい。
【0055】また、上記の実施例においては、ECU1
0が加圧力センサ25の出力信号に基づいてピストン6
0とブレーキパッド38との間に作用する圧力を検出す
ることにより押圧力検出手段が実現されているが、本発
明はこれに限定されるものではなく、ブレーキパッド3
8,40とディスクロータ32との間にセンサを配設
し、ブレーキパッド38のディスクロータへの押圧力を
直接的に検出することとしてもよい。
【0056】また、上記の実施例においては、摩擦部材
38a,40aの残厚が所定値以下になった場合、およ
び、摩擦部材38a,40aの剛性が所定領域外になっ
た場合に警報ランプ25を点灯することにより運転者に
視覚を通じて注意を喚起することとしているが、運転者
への警報はこれに限定されるものではなく、警報器を駆
動することにより運転者に聴覚を通じて注意を喚起する
こととしてもよい。
【0057】更に、上記の実施例においては、ディスク
ブレーキ30を構成するブレーキパッド38,40の摩
耗度合いを検出することとしているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、ドラム型ブレーキに適用する
ことも可能である。
【0058】
【発明の効果】上述の如く、請求項1および2記載の発
明によれば、簡素な構成で精度よく摩擦部材の摩耗度合
いを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である電動式ブレーキ装置の
システム構成図である。
【図2】本実施例の電動式ブレーキ装置が備えるディス
クブレーキの断面図である。
【図3】本実施例の電動式ブレーキ装置においてブレー
キパッドの残厚を検出すべく実行される制御ルーチンの
一例のフローチャートである。
【図4】本実施例の電動式ブレーキ装置においてブレー
キパッドの剛性を検出すべく実行される制御ルーチンの
一例のフローチャートである。
【符号の説明】
10 電子制御ユニット(ECU) 28 ブレーキモータ 32 ディスクロータ 32a,32b 摩擦面 38,40 ブレーキパッド 38a,40a 摩擦部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉野 康徳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 相澤 博昭 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 Fターム(参考) 3J058 AA43 AA48 AA53 AA63 AA73 AA78 AA87 BA60 CC15 CC17 CC62 CD24 CD38 DB02 DB06 DB23 DB27

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキモータを動力源として摩擦部材
    を車輪と共に回転する回転体に押圧する電動式ブレーキ
    装置において、 前記摩擦部材が前記回転体に当接したか否かを判別する
    当接判別手段と、 前記摩擦部材が前記回転体に当接するまでの前記ブレー
    キモータの回転数に基づいて、前記摩擦部材の摩耗度合
    いを検出する摩耗度検出手段と、 を備えることを特徴とする電動式ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 ブレーキモータを動力源として摩擦部材
    を車輪と共に回転する回転体に押圧する電動式ブレーキ
    装置において、 前記摩擦部材と前記回転体との間の押圧力を検出する押
    圧力検出手段と、 前記ブレーキモータの回転数および前記押圧力に基づい
    て、前記摩擦部材の摩耗度合いを検出する摩耗度検出手
    段と、 を備えることを特徴とする電動式ブレーキ装置。
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